目次
- 紙版
- デジタル版
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WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】酷似する「戦間期」と現代 第三次世界大戦を防げ
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「新しい戦前になるんじゃないですかね」─。今から4年前、テレビ朝日の『徹子の部屋』でタモリさんが口にした言葉だ。
どのような意図で発言したのかはわからない。ただ、コロナ禍だった当時、全体主義体制を称揚するような空気が漂い、議会制民主主義の危機も顕在化し、「1930年代」に時代が近づきつつあると感じていた私は、その言葉に妙な〝重み〟を覚えずにはいられなかった。
昨今の様々な出来事を見るにつけ、その感覚は確信へと変わった。時代は、当時の「戦間期」を思わせる局面に入り、大国指導者が世界の行方、人類の運命を左右する時代になったのである。このままでは、最悪の場合、第三次世界大戦が起こる可能性も否定できない。
ただ、もし戦争になったとしても、大国指導者たちが戦場に行くことはない。いつも犠牲になるのは、市井の人々である。
英国を代表する歴史家、A・J・Pテイラーは、『ウォー・ロード 戦争の指導者たち』(新評論)最終章で日本のことを取り上げ、こう指摘している。
「日本は戦争の指導者はただの一人もいなかった」
つまり、指導者不在のまま、日中戦争、太平洋戦争へと突き進み、日本は破滅したのである。当時、大衆も熱狂し、政治はそれに流された面もある。
一度始まった戦争を終わらせることは容易ではない。それは4年が経過したロシア・ウクライナ戦争を見れば明らかである。動乱の時代、今こそ歴史に学び、教訓、希望を見出し、この危機から「脱出」する必要がある。
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文・筒井清忠、幸田真音、前田啓介、玉居子精宏、稲泉 連、熊谷 徹、中西輝政、編集部
PART 1
満蒙開拓とは何だったのか 「証言者たち」に向き合う意味
編集部
COLUMN 1
信濃毎日新聞『鍬を握る』が伝えたかったこと
編集部
PART 2
「1930年代の危機」再来 「歴史」が伝える現代への警告
筒井清忠 帝京大学 学術顧問
COLUMN 2
混迷を極めた「戦間期」 世界各地で何が起きていたのか
編集部
INTERVIEW
高橋是清という〝防波堤〟なき今 日本が守るべき財政規律
幸田真音 作家
PART 3
「戦中派」のひとびと 死を前提にした生を想像できるか
3-1
「死者と共に生きる」 吉田満が背負ったもの
前田啓介 読売新聞記者、文筆家
3-2
戦争小説家・古山高麗雄 好戦でも反戦でもない生き方
玉居子精宏 ノンフィクションライター
3-3
時代を超えて響き続ける 竹内浩三の「詩の力」
稲泉 連 ノンフィクション作家
PART 4
「戦後開拓者たちの成田闘争」 〝地続き〟の歴史を考える
編集部
PART 5
〝新たな戦前〟が近づくドイツ 日本も他人事ではいられない
熊谷 徹 在独ジャーナリスト
PART 6
歴史は韻を踏む 世界の転換点で問われる日本の覚悟
中西輝政 京都大学 名誉教授
■WEDGE_OPINION 1
・大転換した米国の偽情報対策 日本は社会全体で向き合え
桒原響子 日本国際問題研究所 研究員
■WEDGE_OPINION 2
・繰り返される「議員定数削減」論 「身を切る」よりもすべきこと
小山俊樹 帝京大学文学部 教授
■WEDGE_ REPORT 1
・頻発するEUのルールチェンジ 日本の強みを活かす時
宮下洋一 ジャーナリスト
■WEDGE_ REPORT 2
・高騰続く都心部のマンション 投機的売買を抑制できるか?
中西 享 ジャーナリスト
■連載
・あの熱狂の果てに:旅することが「哲学」になる 戦争と平和の新しい見つめ方(與那覇 潤)
・偉人の愛した一室:高橋是清「高橋是清邸」(東京都小金井市)(羽鳥好之)
・胃袋を満たしたひとびと:村井弦斎(作家)(湯澤規子)
・日本病にもがく中国:活況呈する中国映画 礎になった満州映画協会の技術(富坂 聰)
・MANGAの道は世界に通ず:「嫌い」は「好き」の裏返し? 人間心理を『レゼ篇』から読み解く (保手濱彰人)
・30分の旅:「弱さ」をさらけ出せる場所へ旅立とう (柳瀬博一)
・つくりびととの談い:歳の差50年のザ・職人と若者 「失敗」をどう受け入れるか?(関鉄工所)(山田清機)
・時代をひらく新刊ガイド:『知性の復権 「真の保守」を問う』先崎彰容(稲泉 連)
・モノ語り。:常識を覆すフライパン 大阪難波千日前道具屋筋・千田(水代 優)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●一冊一会
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
【特集】酷似する「戦間期」と現代 第三次世界大戦を防げ
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「新しい戦前になるんじゃないですかね」─。今から4年前、テレビ朝日の『徹子の部屋』でタモリさんが口にした言葉だ。
どのような意図で発言したのかはわからない。ただ、コロナ禍だった当時、全体主義体制を称揚するような空気が漂い、議会制民主主義の危機も顕在化し、「1930年代」に時代が近づきつつあると感じていた私は、その言葉に妙な〝重み〟を覚えずにはいられなかった。
昨今の様々な出来事を見るにつけ、その感覚は確信へと変わった。時代は、当時の「戦間期」を思わせる局面に入り、大国指導者が世界の行方、人類の運命を左右する時代になったのである。このままでは、最悪の場合、第三次世界大戦が起こる可能性も否定できない。
ただ、もし戦争になったとしても、大国指導者たちが戦場に行くことはない。いつも犠牲になるのは、市井の人々である。
英国を代表する歴史家、A・J・Pテイラーは、『ウォー・ロード 戦争の指導者たち』(新評論)最終章で日本のことを取り上げ、こう指摘している。
「日本は戦争の指導者はただの一人もいなかった」
つまり、指導者不在のまま、日中戦争、太平洋戦争へと突き進み、日本は破滅したのである。当時、大衆も熱狂し、政治はそれに流された面もある。
一度始まった戦争を終わらせることは容易ではない。それは4年が経過したロシア・ウクライナ戦争を見れば明らかである。動乱の時代、今こそ歴史に学び、教訓、希望を見出し、この危機から「脱出」する必要がある。
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文・筒井清忠、幸田真音、前田啓介、玉居子精宏、稲泉 連、熊谷 徹、中西輝政、編集部
PART 1
満蒙開拓とは何だったのか 「証言者たち」に向き合う意味
編集部
COLUMN 1
信濃毎日新聞『鍬を握る』が伝えたかったこと
編集部
PART 2
「1930年代の危機」再来 「歴史」が伝える現代への警告
筒井清忠 帝京大学 学術顧問
COLUMN 2
混迷を極めた「戦間期」 世界各地で何が起きていたのか
編集部
INTERVIEW
高橋是清という〝防波堤〟なき今 日本が守るべき財政規律
幸田真音 作家
PART 3
「戦中派」のひとびと 死を前提にした生を想像できるか
3-1
「死者と共に生きる」 吉田満が背負ったもの
前田啓介 読売新聞記者、文筆家
3-2
戦争小説家・古山高麗雄 好戦でも反戦でもない生き方
玉居子精宏 ノンフィクションライター
3-3
時代を超えて響き続ける 竹内浩三の「詩の力」
稲泉 連 ノンフィクション作家
PART 4
「戦後開拓者たちの成田闘争」 〝地続き〟の歴史を考える
編集部
PART 5
〝新たな戦前〟が近づくドイツ 日本も他人事ではいられない
熊谷 徹 在独ジャーナリスト
PART 6
歴史は韻を踏む 世界の転換点で問われる日本の覚悟
中西輝政 京都大学 名誉教授
■WEDGE_OPINION 1
・大転換した米国の偽情報対策 日本は社会全体で向き合え
桒原響子 日本国際問題研究所 研究員
■WEDGE_OPINION 2
・繰り返される「議員定数削減」論 「身を切る」よりもすべきこと
小山俊樹 帝京大学文学部 教授
■WEDGE_ REPORT 1
・頻発するEUのルールチェンジ 日本の強みを活かす時
宮下洋一 ジャーナリスト
■WEDGE_ REPORT 2
・高騰続く都心部のマンション 投機的売買を抑制できるか?
中西 享 ジャーナリスト
■連載
・あの熱狂の果てに:旅することが「哲学」になる 戦争と平和の新しい見つめ方(與那覇 潤)
・偉人の愛した一室:高橋是清「高橋是清邸」(東京都小金井市)(羽鳥好之)
・胃袋を満たしたひとびと:村井弦斎(作家)(湯澤規子)
・日本病にもがく中国:活況呈する中国映画 礎になった満州映画協会の技術(富坂 聰)
・MANGAの道は世界に通ず:「嫌い」は「好き」の裏返し? 人間心理を『レゼ篇』から読み解く (保手濱彰人)
・30分の旅:「弱さ」をさらけ出せる場所へ旅立とう (柳瀬博一)
・つくりびととの談い:歳の差50年のザ・職人と若者 「失敗」をどう受け入れるか?(関鉄工所)(山田清機)
・時代をひらく新刊ガイド:『知性の復権 「真の保守」を問う』先崎彰容(稲泉 連)
・モノ語り。:常識を覆すフライパン 大阪難波千日前道具屋筋・千田(水代 優)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●一冊一会
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
【特集】酷似する「戦間期」と現代 第三次世界大戦を防げ
時代は、当時の「戦間期」を思わせる局面に入り、大国指導者が世界の行方、人類の運命を左右する時代になったのである。最悪の場合、第三次世界大戦が起こる可能性も否定できない。
英国を代表する歴史家、A・J・Pテイラーは、『ウォー・ロード 戦争の指導者たち』(新評論)で、ムソリーニ、ヒトラー、チャーチル、スターリン、ローズヴェルトの実像を明らかにし、最終章で日本のことを取り上げ、こう指摘している。
「日本は戦争の指導者はただの一人もいなかった」
つまり、指導者不在のまま、日中戦争、太平洋戦争へと突き進み、日本は破滅したのである。当時、大衆も熱狂し、政治はそれに流された面もある。満蒙開拓では多くの悲劇も起きた。
一度始まった戦争を終わらせることは容易ではない。それは4年が経過したロシア・ウクライナ戦争を見れば明らかである。動乱の時代、今こそ歴史に学び、教訓、希望を見出し、この危機から「脱出」する必要がある。
文・筒井清忠、幸田真音、前田啓介、玉居子精宏、稲泉 連、熊谷 徹、中西輝政、編集部(梶田美有、岩淺力也、野口千里、大城慶吾)
CONTENTS
あの熱狂の果てに(與那覇潤) 旅することが「哲学」になる 戦争と平和の新しい見つめ方
WEDGE_OPINION 大転換した米国の偽情報対策 日本は社会全体で向き合え(桒原響子 日本国際問題研究所研究員)
WEDGE_SPECIAL_REPORT 酷似する「戦間期」と現代 第三次世界大戦を防げ
PART 1 満蒙開拓とは何だったのか 「証言者たち」に向き合う意味(編集部)
COLUMN 1 信濃毎日新聞『鍬を握る』が伝えたかったこと(編集部)
PART 2 「1930年代の危機」再来 「歴史」が伝える現代への警告(筒井清忠 帝京大学学術顧問)
COLUMN 2 混迷を極めた「戦間期」 世界各地で何が起きていたのか(編集部)
INTERVIEW 高橋是清という〝防波堤〟なき今 日本が守るべき財政規律(幸田真音 作家)
PART 3 「戦中派」のひとびと 死を前提にした生を想像できるか
PART 4 「戦後開拓者たちの成田闘争」 〝地続き〟の歴史を考える(編集部)
PART 5 〝新たな戦前〟が近づくドイツ 日本も他人事ではいられない(熊谷徹 在独ジャーナリスト)
PART 6 歴史は韻を踏む 世界の転換点で問われる日本の覚悟(中西輝政 京都大学名誉教授)
偉人の愛した一室(羽鳥好之) 高橋是清「高橋是清邸」(東京都小金井市)
WEDGE_REPORT 頻発するEUのルールチェンジ 日本の強みを活かす時(宮下洋一 ジャーナリスト)
WEDGE_OPINION 繰り返される「議員定数削減」論 「身を切る」よりもすべきこと(小山俊樹 帝京大学文学部教授)
胃袋を満たしたひとびと(湯澤規子) 村井弦斎(作家)
WEDGE_REPORT 高騰続く都心部のマンション 投機的売買を抑制できるか?(中西享 ジャーナリスト)
日本病にもがく中国(富坂聰) 活況呈する中国映画 礎になった満州映画協会の技術
各駅短歌(穂村 弘)
MANGAの道は世界に通ず(保手濱彰人) 「嫌い」は「好き」の裏返し? 人間心理を『レゼ篇』から読み解く
30分の旅(柳瀬博一) 「弱さ」をさらけ出せる場所へ旅立とう
つくりびととの談い(山田清機) 歳の差50年のザ・職人と若者 「失敗」をどう受け入れるか?(関鉄工所)
時代をひらく新刊ガイド(稲泉連) 『知性の復権 「真の保守」を問う』先崎彰容
一冊一会
拝啓オヤジ(相米周二)
モノ語り。(水代 優) 常識を覆すフライパン 大阪難波千日前道具屋筋・千田
読者から/ウェッジから
最終ページ
時代は、当時の「戦間期」を思わせる局面に入り、大国指導者が世界の行方、人類の運命を左右する時代になったのである。最悪の場合、第三次世界大戦が起こる可能性も否定できない。
英国を代表する歴史家、A・J・Pテイラーは、『ウォー・ロード 戦争の指導者たち』(新評論)で、ムソリーニ、ヒトラー、チャーチル、スターリン、ローズヴェルトの実像を明らかにし、最終章で日本のことを取り上げ、こう指摘している。
「日本は戦争の指導者はただの一人もいなかった」
つまり、指導者不在のまま、日中戦争、太平洋戦争へと突き進み、日本は破滅したのである。当時、大衆も熱狂し、政治はそれに流された面もある。満蒙開拓では多くの悲劇も起きた。
一度始まった戦争を終わらせることは容易ではない。それは4年が経過したロシア・ウクライナ戦争を見れば明らかである。動乱の時代、今こそ歴史に学び、教訓、希望を見出し、この危機から「脱出」する必要がある。
文・筒井清忠、幸田真音、前田啓介、玉居子精宏、稲泉 連、熊谷 徹、中西輝政、編集部(梶田美有、岩淺力也、野口千里、大城慶吾)
CONTENTS
あの熱狂の果てに(與那覇潤) 旅することが「哲学」になる 戦争と平和の新しい見つめ方
WEDGE_OPINION 大転換した米国の偽情報対策 日本は社会全体で向き合え(桒原響子 日本国際問題研究所研究員)
WEDGE_SPECIAL_REPORT 酷似する「戦間期」と現代 第三次世界大戦を防げ
PART 1 満蒙開拓とは何だったのか 「証言者たち」に向き合う意味(編集部)
COLUMN 1 信濃毎日新聞『鍬を握る』が伝えたかったこと(編集部)
PART 2 「1930年代の危機」再来 「歴史」が伝える現代への警告(筒井清忠 帝京大学学術顧問)
COLUMN 2 混迷を極めた「戦間期」 世界各地で何が起きていたのか(編集部)
INTERVIEW 高橋是清という〝防波堤〟なき今 日本が守るべき財政規律(幸田真音 作家)
PART 3 「戦中派」のひとびと 死を前提にした生を想像できるか
PART 4 「戦後開拓者たちの成田闘争」 〝地続き〟の歴史を考える(編集部)
PART 5 〝新たな戦前〟が近づくドイツ 日本も他人事ではいられない(熊谷徹 在独ジャーナリスト)
PART 6 歴史は韻を踏む 世界の転換点で問われる日本の覚悟(中西輝政 京都大学名誉教授)
偉人の愛した一室(羽鳥好之) 高橋是清「高橋是清邸」(東京都小金井市)
WEDGE_REPORT 頻発するEUのルールチェンジ 日本の強みを活かす時(宮下洋一 ジャーナリスト)
WEDGE_OPINION 繰り返される「議員定数削減」論 「身を切る」よりもすべきこと(小山俊樹 帝京大学文学部教授)
胃袋を満たしたひとびと(湯澤規子) 村井弦斎(作家)
WEDGE_REPORT 高騰続く都心部のマンション 投機的売買を抑制できるか?(中西享 ジャーナリスト)
日本病にもがく中国(富坂聰) 活況呈する中国映画 礎になった満州映画協会の技術
各駅短歌(穂村 弘)
MANGAの道は世界に通ず(保手濱彰人) 「嫌い」は「好き」の裏返し? 人間心理を『レゼ篇』から読み解く
30分の旅(柳瀬博一) 「弱さ」をさらけ出せる場所へ旅立とう
つくりびととの談い(山田清機) 歳の差50年のザ・職人と若者 「失敗」をどう受け入れるか?(関鉄工所)
時代をひらく新刊ガイド(稲泉連) 『知性の復権 「真の保守」を問う』先崎彰容
一冊一会
拝啓オヤジ(相米周二)
モノ語り。(水代 優) 常識を覆すフライパン 大阪難波千日前道具屋筋・千田
読者から/ウェッジから
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