ひととき
Wedge(ウェッジ)+ひとときセット

Wedge(ウェッジ) 発売日・バックナンバー

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WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】民主主義が SNSに呑まれる日
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「超選挙イヤー」の2024年。日本でも東京都知事選や衆院選、兵庫県知事選があった。
一連の選挙で〝主役〟のように存在感を高めたのが、「SNS」だ。
刺激的な情報や分かりやすい「言葉」に翻弄された有権者も少なくなかっただろう。
日本の民主主義は今、押し寄せるSNSの荒波に呑み込まれようとしている。
だが、問題をそのことだけに矮小化せず、本質的な課題にも目を向けるべきだ。
今年は参院選も行われる。「民主主義×SNS」の未来は吉と出るか凶と出るか─。

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文・山口真一、水谷瑛嗣郎、庄司昌彦、安岡美佳、與那覇 潤、小泉英明、柿﨑明二、先﨑彰容、編集部

Part 01 SNS=民意なのか? 人類総メディア時代で大切なこと
山口真一 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授
Part 02 広告主と国が連携し 〝PV至上主義〟に歯止めを
水谷瑛嗣郎 関西大学社会学部メディア専攻 准教授
chronology ソーシャルメディアは日本社会にどう影響したか
庄司昌彦 武蔵大学社会学部メディア社会学科 教授
Interview 1 SNSに影響されない! デンマークの民主主義が強い理由
安岡美佳 デンマーク・ロスキレ大学 准教授
Part 03 「言論安全保障」の危機 失われた「昭和」の教訓
與那覇 潤 評論家
Interview 2 SNSでは〝何か〟が足りない 「五感」を使った対話の意識を
小泉英明 東京大学先端科学技術研究センター フェロー
Part 04 SNSという〝群衆〟から 民主主義をどう守るか
編集部
Part 05 これぞ〝日本産〟の民主主義 江戸時代の試行錯誤に学べ
柿﨑明二 帝京大学法学部政治学科 教授
Part 06 羅針盤を喪失した日本 今持つべきは正しい不安
先﨑彰容 日本大学危機管理学部 教授


■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・トランプに翻弄される欧州 
Part 1 停戦交渉は難問だらけ 国際秩序をどう守るのか?
鶴岡路人 慶應義塾大学総合政策学部 准教授
Part 2 〝安全保障の番人〟から退く米国 かつてない欧州の危機
マチケナイテ・ヴィダ 国際大学大学院国際関係学研究科 講師

■WEDGE_OPINION
・地下に潜む「手負いの龍」 闇深い下水道の未来を考える
橋本淳司 水ジャーナリスト

■WEDGE_ REPORT 1
・宇宙開発の駆動力へ 民間「宇宙港」の現在地
編集部

■WEDGE_ REPORT 2
・大変革期の医薬品業界 「創薬エコシステム」構築を急げ
編集部


■連載
・胃袋を満たしたひとびと:暉峻義等(生理学者)(湯澤規子)
・偉人の愛した一室:緒方洪庵「適塾」(大阪府大阪市)(羽鳥好之)
・MAGA解剖:財務長官 スコット・ベッセント トランプ関税の推進者 〝静かな殺し屋〟と恐れられる投資家(大野和基)
・MANGAの道は世界に通ず:親の優しさが奪う子供の自由 『血の轍』に学ぶ愛と尊重(保手濱彰人)
・日本病にもがく中国:「強い農業は国を強くする」 食料自給に拘る中国の危機感(富坂 聰)
・商いのレッスン:利他の歩みこそ自己実現への道(笹井清範)
・時代をひらく新刊ガイド:『酒を主食とする人々』 高野秀行(稲泉 連)
・新幹線を支える匠たち:広告宣伝の舞台裏 新幹線ブランディング担う匠たち(JR東海エージェンシー)(大坂直樹)
・フィクサー:第五章 逆襲(真山 仁)
・モノ語り。:心やすらぐおいしいものを 銀座菊廼舎「冨貴寄」(水代 優)

●一冊一会
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】食料危機の正体 日本の農業はもっと強くできる
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ロシアのウクライナ侵攻により、世界的に「食料危機」が懸念されるようになった。
それに呼応するように、日本政府や農林水産省、JA農協などは食料危機をあおり、多くの国民は戸惑っている。
確かに、担い手の減少や農産物の価格高騰、肥料・飼料の不足など、日本の農業には課題が山積みだ。
しかし、新しい技術や発想で未来を切り拓こうという動きもある。
日本の農業を強化し、真の「食料安全保障」を実現する方法を提示する。

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文・山下一仁、昆 吉則、藤井一至、兼原信克、編集部

Part 1 亡国農政のツケは国民に回る 食料途絶に備え減反廃止を
山下一仁 キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹
Interview 「加工品」にも商機あり! 日本米を海外に売り込め
昆 吉則 『農業経営者』編集長
Opinion 1 コメ農家は1000で足りる? 自分の頭で考える農業の実践を
編集部
Part 2 稲作に起こるブレークスルー コメ輸出拡大に挑む人々
編集部
Opinion 2 高騰する野菜は適正価格? 農家の組織化で競争力高めよ
編集部
Part 3 地球にしか存在しない宝物 「土」から考える食料の未来
藤井一至 森林総合研究所 主任研究員
Part 4 「肥料」も輸入頼みの日本 自衛策はあるのか?
編集部
Opinion 3 持続可能な農業へ 新たな道を拓く先駆者の挑戦
編集部
Part 5 輸入飼料には依存しない 「自分の足で立つ」酪農
編集部
Part 6 食料、エネルギー、シーレーン 安全保障戦略に横串通せ
兼原信克 元内閣官房副長官補、元国家安全保障局次長


■WEDGE_OPINION 1
・持続的な賃上げを契機に 「不都合な真実」の改革を
武田洋子 三菱総合研究所 執行役員兼研究理事
田中嵩大 三菱総合研究所 研究員

■WEDGE_OPINION 2
・トランプ政権の政策を逆手に 原油の中東依存脱却を図れ
高橋雅英 中東調査会 主任研究員

■WEDGE_ REPORT 1
・インテル、ラピダス、米中摩擦 2025年、半導体のゆくえ
杉山和弘 オムディア・コンサルティングディレクター

■WEDGE_ REPORT 2
・政権崩壊後のシリア 「モザイク国家」を歩く
村山祐介 ジャーナリスト

■WEDGE_ REPORT 3
・暗号資産狂騒曲 緩和か引き締め、日本の答えは?
山田敏弘 国際ジャーナリスト


■連載
・MAGA解剖:国務長官 マルコ・ルビオ トランプの元ライバル 対中強硬派外交トップの素顔(大野和基)
・MANGAの道は世界に通ず:義務感のしがらみを突破する 人生を楽しむための思考法(保手濱彰人)
・【アンコール】天才たちの雑談:あのSFは実現するのか?(加藤真平×暦本純一×瀧口友里奈×合田圭介×野村泰紀)
・胃袋を満たしたひとびと:やなせたかし(漫画家)(湯澤規子)
・偉人の愛した一室:近衛文麿「荻外荘」(東京都杉並区)(羽鳥好之)
・日本病にもがく中国:「福田ドクトリン」がモデルに 中国「一帯一路」推進の知恵(富坂 聰)
・時代をひらく新刊ガイド:『透析を止めた日』 堀川惠子(稲泉 連)
・新幹線を支える匠たち:「何も起きないこと」が我々の誇り 新幹線を守る警備のプロ(全日警)(大坂直樹)
・商いのレッスン:「カスハラ」を防ぐために必要な心構え(笹井清範)
・フィクサー:第五章 逆襲(真山 仁)
・モノ語り。:19代続く変わらぬ味 岡崎カクキュー「八丁味噌」(水代 優)

●各駅短歌 (穂村 弘)
●一冊一会
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】災害大国を生きる 積み残された日本の宿題
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「こういう運命だったと思うしかない」
輪島市町野町に住んでいた小池宏さん(70歳)は小誌の取材にこう答えた。1月の地震で自宅は全壊。9月の豪雨災害時は自宅周辺一帯が湖のようになったという。
能登半島地震から1年。
現地では今もなお、土砂崩れによって山肌が見えたままの箇所があったほか、瓦礫で塞がれた道路や倒壊した家屋も多数残っていた。
日本は今年で発災から30年を迎える阪神・淡路大震災や東日本大震災など、これまで幾多の自然災害を経験し、様々な教訓を得てきた。にもかかわらず、被災地では「繰り返される光景」がある。
能登の現在地を記録するとともに、本格的な人口減少時代を迎える中、災害大国・日本の震災復興に必要な視点、改善すべき方向性を提示したい。


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文・菅野 拓、井原 裕、渥美公秀、島村菜津、山川 徹、編集部

Photo Report 奥能登4地区で見た地震・豪雨の爪痕と復興の兆し
編集部
Part 1 災害法制を〝根本〟から見直し持続可能な復旧と支援を
菅野 拓 大阪公立大学大学院文学研究科 准教授
Part 2 被災者の〝本音〟から知る 1年たった現場の実像
編集部
Part 3 いつまで雑魚寝なのか? 避難所運営に必要な発想の転換
編集部
Part 4 被災者支援に欠かせない「ケアマネジメント」の視点
井原 裕 獨協医科大学 埼玉医療センター こころの診療科教授
Column 1 仮設住宅での生活 孤立をどう防ぐ?
編集部
Part 5 参加してみて分かったボランティアの力と限界
編集部
Interview 多様性こそ真骨頂 ボランティアだからできること
渥美公秀 大阪大学大学院人間科学研究科 教授
Column 2 「非常時の人」が生むシンクロニシティ
編集部
Part 6 世界に誇る「市民保護局」 イタリアから日本が学べること
島村菜津 ノンフィクション作家
Part 7 災害関連死は氷山の一角 未来の被災者を救うために
山川 徹 ノンフィクションライター
Part 8 人口減少時代の復興に必要な「地方自治」の要諦
編集部


■WEDGE_SPECIAL_OPINION
混沌とする国際情勢 動乱の2025年、日本はどう生きるか

Part 1 【新連載】MAGA解剖 MAKE AMERICA GREAT AGAIN
「MAGA派」とは何者か? トランプ政権の幹部を徹底解剖
大野和基 国際ジャーナリスト
Part 2 むき出しの「ホンネ」が横行する トランプ後の世界
佐伯啓思 京都大学名誉教授
Part 3 「戒厳」で混乱する韓国 日本のメディアが報じない〝真相〟
吉永ケンジ 安全保障ジャーナリスト
Part 4 欧州統合は終焉しない 今こそ真の「日本独自外交」の展開を
渡邊啓貴 帝京大学法学部 教授

■WEDGE_OPINION
・「昭和100年」を契機に 「知的インフラ」の整備を急げ
奈良岡聰智 京都大学大学院法学研究科 教授

■WEDGE_ REPORT
・「スポットワーク」バブルで人手不足は解消するのか?
編集部


■連載
・胃袋を満たしたひとびと:中内 㓛(実業家)(湯澤規子)
・偉人の愛した一室:太宰 治「起雲閣」(静岡県熱海市)(羽鳥好之)
・MANGAの道は世界に通ず:「生き方」の指南書はこれだ! 令和の仏陀・『路傍のフジイ』(保手濱彰人)
・日本病にもがく中国:日本外交の成否から学んだ 「一帯一路」のキーワード(富坂 聰)
・商いのレッスン:なぜ営業は足で稼ぐべきか?(笹井清範)
・時代をひらく新刊ガイド:『就職氷河期世代』 近藤絢子(稲泉 連)
・新幹線を支える匠たち:商品を待つお客様のもとへ 台車を扱うプロ集団の舞台裏(ジェイアール東海物流)(大坂直樹)
・モノ語り。:おいしいという感動につながる「かたち」 伊賀焼窯元長谷園「かまどさん」(水代 優)
・フィクサー:第五章 逆襲(真山 仁)

●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
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WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】移民問題に揺れる世界 水面下で進む日本人の海外流出
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世界は今、移民・難民問題で大きく揺れ動いている。
事実、2024年11月の米大統領選挙では、不法移民対策が大きな争点となった。
彼らは命がけで故郷を離れ、今この瞬間も、米国や欧州大陸を目指し、移動を続けている。
その光景は、戦前・戦後に日本人が「出稼ぎ移民」として、ブラジルやパラグアイを目指した姿とも重なる。
翻って、現代日本。かつての状況と異なるものの、今、静かに日本人の海外流出が続き、23年の永住者は調査開始以降、最多の約57万5000人に達した。
豊かで暮らしやすいと思われている日本から、なぜ日本人は〝脱出〟していくのか。
彼らの動きが物語ること、そして、これからの日本社会に必要なことを考えたい。

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文・村山祐介、西山隆行、出井康博、佐々井 司、水谷竹秀、宮下洋一、大石奈々、得能摩利子、編集部


PART 1 「大移民・難民時代」の到来 命がけで故郷を離れる人々を追う
村山祐介 ジャーナリスト
PART 2 米国で繰り返される歴史 移民排斥が日本人に伝えること
西山隆行 成蹊大学法学部 教授
PART 3 かつて日本人も移民だった 南米で体験した壮絶な過去
出井康博 ジャーナリスト
DATA 過去最多の永住者 海を渡る日本人
佐々井 司 福井県立大学地域経済研究所 教授
PART 4 幻想の「出稼ぎワーホリ」 それでも若者たちが目指す理由
水谷竹秀 ノンフィクションライター
PART 5 海外生活に苦悩はつきもの パリに移住した日本人の素顔
宮下洋一 ジャーナリスト
COLUMN 外国で感じた文化の違い 移住してみて分かったこと
編集部
PART 6 静かに進む海外移住 見つめ直すべき日本のあり方
大石奈々 メルボルン大学アジア研究所 准教授
INTERVIEW 固定観念を乗り越え 多様性で日本社会の変革を
得能摩利子 日産自動車 社外取締役、フェラガモジャパン 元CEO


■WEDGE_OPINION 1
・〝トランプ外交〟大解剖 同盟強化に日本がなすべきこと
小谷哲男 明海大学外国語学部 教授

■WEDGE_OPINION 2
・激甚化する自然災害 日本の適応技術で世界を救え
田村耕太郎 国立シンガポール大学 リークワンユー公共政策大学院 兼任教授

■WEDGE_ REPORT 1
・都内で続出する億ション 「マンション難民」はどこへ?
中西 享 ジャーナリスト
・INTERVIEW 住宅政策の手本 持続可能な街づくり 山万「ユーカリが丘」に人が集まる理由
林 新二郎 山万 代表取締役副会長

■WEDGE_ REPORT 2
・ロシアへの危機感が生む フィンランドのイノベーション
土方細秩子 ジャーナリスト


■連載
・MANGAの道は世界に通ず:「天才」に共通することは何? 『龍と苺』に見る成長の本質(保手濱彰人)
・胃袋を満たしたひとびと:小河滋次郎(監獄行政官)(湯澤規子)
・商いのレッスン:プロモーションのヒント(笹井清範)
・偉人の愛した一室:陸奥宗光「聴漁荘」(神奈川県大磯町)(羽鳥好之)
・時代をひらく新刊ガイド:『裏庭のまぼろし』 石井美保(稲泉 連)
・新幹線を支える匠たち:新幹線が生まれる場所で見た 車両を造り進化させる巧技(日本車輌製造)(大坂直樹)
・日本病にもがく中国:逆風こそ技術発展の苗床 中国EVが世界を席巻する理由(富坂 聰)
・フィクサー:第四章 暴露(真山 仁)
・モノ語り。:わざわざ買いに行くことの価値 宇陀 松月堂「きみごろも」(水代 優)

●各駅短歌 (穂村 弘)
●一冊一会
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WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】人口減少社会 もう一つの論点 令和のクマ騒動が人間に問うていること
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全国でクマの出没が相次ぎ、メディアの報道も過熱している。
しかし、クマが出没する根本的な原因を見落としていないだろうか。
人間はいかに自然と向き合い、野生動物とどう生きていくべきか。
人口減少社会を迎える中、我々に必要とされる新たな観点を示す。

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文・梶 光一、横山真弓、田中淳夫、編集部

Introduction 全国で相次ぐクマの出没 私たち人間が考えるべきこと
編集部
Part 1 野生動物に〝押し戻される〟人間 人口減少社会の「新たな戦い」
梶 光一 東京農工大学名誉教授
Column 1 東京・青梅の林業家に聞く 徐々に近づくクマとの距離感
編集部
Part 2 クマと共生する知床半島 日常を守る対策から学べること
編集部
Column 2 ごみ拾いが人とクマを救う? 知床発・地域変革の試み
編集部
Part 3  発想の転換と行政官育成は急務 クマ対応の「地域力」向上を
横山真弓 兵庫県立大学 教授
Column 3 ツキノワグマのフンを探して 丹波の山をめぐる
編集部
Part 4 鳥獣害対策、最前線の現場を歩く 問われる行政の本気度
田中淳夫 ジャーナリスト 編集部
Part 5  地域を守るため野を駆ける ハンターたちは何を思うのか
編集部
Part 6 軽井沢の安全は自分たちが守る! クマ対策のプロ集団
編集部
Interview クマは〝自然そのもの〟 軽井沢町から馳せる思い
編集部
Part 7 日本という国でどう生きるか クマ出没が投げかける課題
編集部


■WEDGE_OPINION 1
・対中政策は日本立国の基本 「白か、黒か」の視点から脱却を
岡本隆司 早稲田大学教育・総合科学学術院 教授

■WEDGE_OPINION 2
・不妊治療と教育機会の充実で 少子化対策に必要な協働を
乾 愛 ニッセイ基礎研究所 生活研究部ジェロントロジー推進室 ヘルスケアリサーチセンター 研究員

■WEDGE_ REPORT 1
・地域の足としての自動運転 〝背伸び〟でなく現実解を
編集部
・INTERVIEW 日本のトップランナーが語る 自動運転で〝勝つ〟ための要諦
加藤真平 TIER IV(ティアフォー)創業者 兼 代表取締役社長CEO

■WEDGE_ REPORT 2
・日本の研究に多様性は必須 イグ・ノーベル賞が示す価値
編集部


■連載
・偉人の愛した一室:愛新覚羅 浩「愛新覚羅溥傑仮寓」(千葉県千葉市)(羽鳥好之)
・新幹線を支える匠たち:彼らの仕事で新幹線は脈打つ 〝グループ唯一〟電気の匠たち(新生テクノス)(大坂直樹)
・胃袋を満たしたひとびと:相馬黒光(実業家)(湯澤規子)
・MANGAの道は世界に通ず:『BLEACH』の〝神展開〟を生んだ究極の思考法とは?(保手濱彰人)
・日本病にもがく中国:世界が舌を巻く中国ゲーム 日本に学びパクリから本物へ(富坂 聰)
・商いのレッスン:商品開発のヒントは「声なき声」にあり(笹井清範)
・時代をひらく新刊ガイド:『生殖記』 朝井リョウ(稲泉 連)
・フィクサー:第四章 暴露(真山 仁)
・モノ語り。:日本の第二都市が生んだ「カトラリー」(水代 優)

●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】民主主義は 人々を幸せにするのか?
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「民主主義が危機に瀕している」といわれて久しい。
11月に大統領選を控える米国では、選挙結果次第で「内戦」の再来が懸念されている。
欧州では右派ポピュリズムが台頭し、世界では権威主義化する民主主義国も増えている。
さらに、インターネットやSNS、そして、AIの爆発的な普及により、
世の中には情報が溢れ、社会はより複雑化している。
民主主義が様々な「脅威」に晒されている今、
民主主義をどう守り、改革していくのか。その方向性を提示する。

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文・冷泉彰彦、佐伯啓思、市原麻衣子、佐藤卓己、吉田 徹、東 浩紀、海野素央、富坂 聰、加藤 学、泉 房穂、暉峻淑子、編集部

Part 1 米国社会の分断は危険水域 第二の「南北戦争」勃発か?
冷泉彰彦 作家、ジャーナリスト
Part 2 「危機の本質は内部に宿る」 民主主義を問い直す
佐伯啓思 京都大学名誉教授
Q&A イチから分かる民主主義 ワンポイントレッスン
市原麻衣子 一橋大学大学院法学研究科 教授
Part 3 ネガティブ・リテラシーを持ち 情報過剰時代を生き抜く
佐藤卓己 上智大学文学部 教授、京都大学名誉教授
Part 4 台頭するポピュリズム 民主政治の歪みを正そう
吉田 徹 同志社大学政策学部 教授
Part 5  AIの力で民主主義はアップデートできるのか?
東 浩紀 批評家・作家、ゲンロン創業者
Part 6 日本人が知っておきたい 米中露にとっての「民主」とは
海野素央 明治大学政治経済学部 教授 × 富坂 聰 ジャーナリスト ×
加藤 学 国際協力銀行 エネルギー・ソリューション部長
Interview 「自助」を民に押し付け 政治家は責任を放棄するな
泉 房穂 前明石市長
Part 7  日本を真の民主主義国へ 「対話のある社会」をつくろう
暉峻淑子 埼玉大学名誉教授
Column 練馬発「対話的研究会」という試み
編集部


■WEDGE_OPINION 1
・「女性・平和・安全保障」で日本はもっと世界に貢献できる
ショージ・シャンティ 米国笹川平和財団 プログラムディレクター

■WEDGE_OPINION 2
・「台湾海峡危機」阻止へ 抑止力強化で日本がすべきこと
渡邊剛次郎 元海将、元横須賀地方総監

■WEDGE_ REPORT 1
・UAE発の〝交通革命〟に 日本企業はチャンスを見出せ
関口和一 MM総研 代表取締役所長

■WEDGE_ REPORT 2
・問題は「土用の丑の日」にあらず ウナギの消費に適正上限を
海部健三 中央大学法学部 教授
・COLUMN 天然ウナギを増やすため 住環境を整える


■連載
・胃袋を満たしたひとびと:麻井宇介(ワイン醸造家、評論家)(湯澤規子)
・日本病にもがく中国:「できっこない」を実現 ジョセフ・ナイにも学ぶ中国(富坂 聰)
・新幹線を支える匠たち:新幹線の〝かかりつけ医〟 車両の不具合は私たちにお任せを(新幹線エンジニアリング)(大坂直樹)
・偉人の愛した一室:川上貞奴 「二葉館」(愛知県名古屋市)(羽鳥好之)
・MANGAの道は世界に通ず:どうすれば人生は好転できる? 不幸の連鎖を止めるには(保手濱彰人)
・商いのレッスン:「働かないおじさん」問題への対応(笹井清範)
・時代をひらく新刊ガイド:『世界を支配するアリの生存戦略』 砂村栄力(稲泉 連)
・フィクサー:第四章 暴露(真山 仁)
・モノ語り。:人情の味がする 大阪「出入橋きんつば屋」(水代 優)

●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】孤独・孤立社会の果て 誰もが当事者になる時代
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孤独・孤立は誰が対処すべき問題なのか。
 内閣府の定義によれば、「孤独」とはひとりぼっちと感じる精神的な状態や寂しい感情を指す主観的な概念であり、「孤立」とは社会とのつながりや助けが少ない状態を指す客観的な概念である。孤独と孤立は密接に関連しており、どちらも心身の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。
 政府は2021年、「孤独・孤立対策担当大臣」を新設し、この問題に対する社会全体での支援の必要性を説いている。ただ、当事者やその家族などが置かれた状況は多岐にわたる。感じ方や捉え方も人によって異なり、孤独・孤立の問題に対して、国として対処するには限界がある。
 戦後日本は、高度経済成長期から現在に至るまで、「個人の自由」が大きく尊重され、人々は自由を享受する一方、社会的なつながりを捨てることを選択してきた。その副作用として発露した孤独・孤立の問題は、自ら選んだ行為の結果であり、当事者の責任で解決すべき問題であると考える人もいるかもしれない。 だが、取材を通じて小誌取材班が感じたことは、当事者だけの責任と決めつけてはならないということだ――

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文・石田光規、若月澪子、小谷みどり、大山典宏、石川良子、萩原建次郎、橘ジュン、菅野久美子、編集部

Part 1 孤独・孤立はすぐそばに「問題」本格化はこれから
石田光規 早稲田大学文学学術院 教授
Column 1 つながりが希薄になった日本人
編集部
Part 2 中高年男性の孤独 処方箋は「ゆるい依存先」
若月澪子 ジャーナリスト
Column 2 シニア男性限定!「おとこの台所」が支持される秘訣
編集部
Part 3 〝没イチ後〟に露呈 自活力なき男性が直面すること
小谷みどり シニア生活文化研究所 代表理事
Part 4 ひきこもり支援は〝魔法の杖〟 美談だけでは語れない
大山典宏 高千穂大学人間科学部 教授
Interview1 人々が抱くひきこもりへの誤解 変わるべきは社会では?
石川良子 立教大学社会学部 教授
Column 3 自分が暮らす街をどのくらい知っていますか?
編集部
Interview2 子ども時代を〝置き去り〟に 若者が孤独感を強める理由
萩原建次郎 駒澤大学総合教育研究部 教授
Part 5  居場所のない女の子たちを「自業自得」だけで片付けないで
編集部
Part 6 「一億総生きづらさ時代」に一筋の光はあるのか?
菅野久美子 ノンフィクション作家


■WEDGE_OPINION 1
・本格始動したイラン新政権 混沌の世界と日本外交の針路
青木健太 中東調査会 研究主幹

■WEDGE_OPINION 2
・オオカミ少年の財政危機 「新・財源4兄弟」への対応を
森信茂樹 東京財団政策研究所 研究主幹

■WEDGE_ REPORT 1
・日本の宿痾「物流軽視」はなぜ繰り返されるのか?
久保田精一 サプライチェーン・ロジスティクス研究所 代表

■WEDGE_ REPORT 2
・クラブの企業価値算出でサッカー界はもっと成長できる
木村正明 東京大学先端科学技術研究センター 特任教授



■連載
・日本病にもがく中国:北京五輪のコロナ対策にも応用 中国が羨む日本の「緩さ」 (富坂 聰)
・【新連載】胃袋を満たしたひとびと:村上信夫(帝国ホテル初代総料理長)(湯澤規子)
・商いのレッスン:災害時の企業の役割(笹井清範)
・偉人の愛した一室:本居宣長 「鈴屋」(三重県松阪市)(羽鳥好之)
・MANGAの道は世界に通ず:「加害」が生まれる構造とは? 『99%離婚』に学ぶ固定観念(保手濱彰人)
・新幹線を支える匠たち:「お客様の笑顔をつくるため」 目的地までの旅を彩る立役者(JR東海リテイリング・プラス)(大坂直樹)
・時代をひらく新刊ガイド:『文藝春秋と政権構想』鈴木洋嗣(稲泉 連)
・フィクサー:第四章 暴露(真山 仁)
・モノ語り。:TOKYOのエディット力 ポワンエリーニュ「パン」(水代 優)

●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】エネルギー確保は総力戦 日本の現実解を示そう
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ロシア・ウクライナ戦争の長期化により、世界的潮流であった「脱炭素」の推進に〝黄信号〟が灯り始めている。
 各国ともに自国のエネルギー確保に奔走しているが、なかでも脱炭素社会の実現を主導して進めようとしていた欧州は、侵攻後、世界中から液化天然ガス(LNG)をかき集め、それによりガス・LNGの価格は一気に高騰した。
 影響を受けたのは、化石燃料依存度の高いグローバルサウスなどの国々である。
「なりふり構わず」の姿勢から、欧州が掲げた脱炭素という〝美しい理念〟とはいったい何だったのか、疑問に感じる読者も多いだろう。
 そうした状況にあっても、資源小国日本の危機感は薄く、国のエネルギー政策は迷走を続けている――

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文・加藤 学、山本隆三、大場紀章、田中 聡、熊谷 徹、上坂博亨、編集部

Part 1 ロシア抜きには語れない脱炭素 日本も「したたか」な戦略を
加藤 学 国際協力銀行 エネルギー・ソリューション部長
Part 2 あえて言おう 脱炭素必達は困難 現実を直視し国を守れ
山本隆三 常葉大学名誉教授
Part 3 動き始めたエネルギー基本計画 〝従来型〟発想から脱却の時
大場紀章 ポスト石油戦略研究所 代表
Part 4 課題山積の原発再稼働 スローガンだけでは進まない
編集部
Interview 全国民に問いたい 電気はいったい誰のものなのか?
田中 聡 著述家
Part 5  エネルギーの自衛に走るドイツ 日本も国民的な議論を
熊谷 徹 ドイツ在住ジャーナリスト
Part 6 地球の恵みをフル活用 資源小国日本にできること
6-1 100年先の地域の未来を見据えて 小水力発電の可能性
上坂博亨 富山国際大学現代社会学部 教授
Column 地域の人が地域のために 福井・水海川水力発電所
編集部
6-2 存在感増す揚水発電 〝天然の蓄電池〟が持つ調整力
編集部
6-3 世界が羨むポテンシャル 日本に「地熱革命」を起こせ
編集部


■WEDGE_OPINION 1
・日本人の顔が見えない! 米国社会でのプレゼンスアップを
廣部 泉 明治大学政治経済学部 教授

■WEDGE_OPINION 2
・人口減少時代に〝救いの手〟 「人間拡張」でAIと共存社会へ
暦本純一 東京大学大学院情報学環 教授

■WEDGE_OPINION 3
・きな臭さを増す東アジア 日本の「一国平和主義」脱却を
千々和泰明 防衛省防衛研究所 主任研究官

■WEDGE_ REPORT 1
・夏休みだから知っておきたい 子どもたちの「体験格差」を
今井悠介 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン 代表理事

■WEDGE_ REPORT 2
・誰もが当事者になる時代 介護離職以外の選択肢を増やせ
編集部


■連載
・商いのレッスン:値上げは恐れることではない(笹井清範)
・偉人の愛した一室:志賀直哉 「大市」(京都府京都市)(羽鳥好之)
・MANGAの道は世界に通ず:劇場アニメ化された『ルックバック』 作品に見た「表現」の本質(保手濱彰人)
・日本病にもがく中国:大洪水に苦しむ中国 対策の鍵は日本の「地下神殿」? (富坂 聰)
・時代をひらく新刊ガイド:『馬の惑星』 星野博美(稲泉 連)
・新幹線を支える匠たち:ミリ単位の異変も見逃さない 深夜に集う軌道のプロ集団(双葉鉄道工業)(大坂直樹)
・フィクサー:第三章 漏洩(真山 仁)
・モノ語り。:温泉に入り器を楽しむ 「長門湯本温泉」と「萩焼」(水代 優)

●拝啓オヤジ (相米周二)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】JAPANESE, BE AMBITIOUS! 米国から親愛なる日本へ
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コロナ禍が明けて以降、米国社会で活躍し、一時帰国した日本人にお会いする機会が増える中、決まって言われることがあった。
 それは「アメリカのことは日本の報道だけでは分かりません」、「アメリカで起こっていることを皆さんの目で直接見てください」ということだ。
 小誌取材班は今回、5年ぶりに米国横断取材を行い、20人以上の日本人、米国の大学で教鞭を執る研究者らに取材する機会を得た。
 大学の研究者の見解に共通していたのは「日本社会、企業、日本人にはそれぞれ強みがあり、それを簡単に捨て去るべきではない」、「米国流がすべてではない」ということであった。
 確かに、米国は魅力的な国であり、世界の人々を引き付ける力がある。かつて司馬遼太郎は『アメリカ素描』(新潮文庫)の中で、「諸民族の多様な感覚群がアメリカ国内において幾層もの濾過装置を経て(中略)そこで認められた価値が、そのまま多民族の地球上に普及する」と述べた。多民族国家の中で磨かれたものは、多くの市民権を得て、世界中に広まるということだ――

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文・中西 享、土方細秩子、水代 優、編集部

Part 1 陸空両用の「空飛ぶ車」 社会を変える「ASKA」の挑戦
カプリンスキー真紀 ASKA会長兼最高執行責任者(COO)
Part 2 〝AIの存在は福音をもたらすのか? それは、人類次第
宮田拓弥 Scrum Ventures 創業者兼ジェネラル・パートナー
Part 3 「IOWN構想」で世界に挑む NTTが始めた〝仲間づくり〟
五味和洋 NTTリサーチ 社長 文・中西 享 ジャーナリスト
Column 1 もう一つの仲間づくり「NEC X」
中西 享 ジャーナリスト
Part 4 米国流の真似ではなく「調整型市場経済」の強みを生かせ
スティーヴン K.ヴォーゲル カリフォルニア大学バークレー校 主任教授 聞き手・土方細秩子 ジャーナリスト
Part 5  シリコンバレーから日本へ 今、必要なのは「できるよ」感
櫛田健児 カーネギー国際平和財団 シニアフェロー
Column 2 透明人間が運転? 「Waymo」に乗って分かったこと
中西 享 ジャーナリスト、編集部
Dialogue 日本の若者たちよ もっと外の世界で勝負しよう!
筒井清輝 スタンフォード大学社会学部 教授、アジア太平洋研究センタージャパンプログラム 所長
山本康正 京都大学経営管理大学院 客員教授
Part 6 悲観論をやめ 日本らしい「独自の道」を歩め
ウリケ・シェーデ カリフォルニア大学サンディエゴ校グローバル政策・戦略大学院 教授
Column 3 日本から世界へ! 和製・スタートアップ隆盛なるか
編集部
Part 7 企業に必須のUX視点 ガラパゴス大国・日本の殻を破れ
井出健太郎 UXPRESS 創設者兼最高経営責任者(CEO)
Part 8 「この大学を守る!」 軍人出身の学長と、ある日本人の志
ウォルター・テッド・カーター・ジュニア オハイオ州立大学 学長
藤田浩之 キヤノンヘルスケアUSA 会長、キヤノンメディカルシステムズ 最高技術責任者(CTO)
Column 4 オハイオ州知事が語る日本企業への期待感
中西 享 ジャーナリスト
US Chronicle アメリカ素描2024 変化を恐れず、前に進む力
編集部
Part 9 次世代のためのクリエイティブプラットフォームに!
三上太朗 CEKAI プロデューサー 井口皓太 CEKAI 共同代表
聞き手・水代 優 good mornings社 代表取締役
Part 10 ニューヨークで知ったチャレンジ精神とチップ文化の意義
笠木恵介 SAMURICE NY INC 聞き手・水代 優 good mornings社 代表取締役
Part 11 アジャイル・酒造り だから「獺祭」はより美味くなる
桜井一宏 旭酒造 代表取締役社長
Part 12 「無謀だ」と言われても諦めない! 世界初のがん治療法
小林久隆 NIH/NCI 終身主任研究員 文・中西 享 ジャーナリスト
Part 13 拝啓 日本の皆様へ ワシントンから今、伝えたいこと
秋元諭宏 米国笹川平和財団 会長兼理事長


■WEDGE_OPINION 1
・ドイツを襲う産業空洞化リスク 日本は今後何をすべきか
伊藤さゆり ニッセイ基礎研究所経済研究部 常務理事

■WEDGE_OPINION 2
・日常に潜む新たなリスク 「偽情報」戦争への備えを急げ
桒原響子 日本国際問題研究所 研究員

■WEDGE_ REPORT 1
・「こどもまんなか社会」の盲点 災害対応にも子どもの視点を
編集部

■WEDGE_ REPORT 2
・「同意なき買収」は定着するか ニデックの買収劇から考える
土屋直也 ソクラ 代表、立教大学法学部 兼任講師





■連載
・日本病にもがく中国:経済政策から5S導入までスポンジの如く吸収する中国(富坂 聰)
・【最終回】誰かに話したくなる経営学:みんなで豊かになる道を諦めない! (岩尾俊兵)
・偉人の愛した一室:白洲次郎 「武相荘」(東京都町田市)(羽鳥好之)
・商いのレッスン:地域密着の心得(笹井清範)
・時代をひらく新刊ガイド:『丹波哲郎 見事な生涯』 野村 進(稲泉 連)
・MANGAの道は世界に通ず:注目される作品名と中身の違い 良いリーダーの条件とは(保手濱彰人)
・【新連載】新幹線を支える匠たち:「私たちがきれいにします」 五感を駆使する〝ドレッサー〟の技(新幹線メンテナンス東海) (大坂直樹)
・フィクサー:第三章 漏洩(真山 仁)
・モノ語り。:伝統技術を絶やさないために 濱甼髙虎「手ぬぐい」(水代 優)

●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】あなたの日常が危ない 現場搾取社会を変えよう
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水道、電気、介護、ごみ収集……。
私たちの日常は数々のエッセンシャルワーカー(EW)によって支えられている。
しかし、現場の最前線で奮闘する彼らは長年軽視され、
あらゆる現場は崩壊の危機に瀕している。これ以上の現場搾取は許されない。
EWの待遇改善のため、そして、日本人の固定観念を変えるため、
小誌取材班は現場を歩いた。

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田中洋子、権丈英子、山崎史郎、若月澪子、小林美希、橋本淳司、滝沢秀一、編集部


Introduction 「勉強できる人が偉い人」 こんな日本社会はもう終わる?
編集部
Part 1 もしも日常が崩れたら…… 奥能登で見た日本の近未来
編集部
Part 2 〝安く都合よく〟はもう限界 「社会の支え手」を支える国へ
田中洋子 筑波大学人文社会系名誉教授
Part 3 「彼ら」なくして日常なし 暮らしを支える現場に密着!
編集部
Case 1 ごみ収集 春秋商事 神奈川県横浜市
Case 2 スーパーマーケット 福島屋 東京都羽村市
Case 3 訪問介護 ケア・ワーク 兵庫県尼崎市
Case 4 ラインマン スカイテック 東京都港区
Interview 「労働力希少社会」の到来 評価の仕組みを社会で変えよう
権丈英子 亜細亜大学 経済学部長、教授
Part 4 人口減少が加速する日本 想定される事態への備えは急務
山崎史郎 内閣官房参与(社会保障、人口問題)
Part 5  AI万能論に惑わされず 人を大切にする「省人化」を
編集部
Part 6 ステレオタイプの見方やめ 「社会の支え手」にリスペクトを
6-1 ラブホテル清掃の副業で気づいた「働くことの本質」
若月澪子 ジャーナリスト
6-2 求人倍率は大卒の約14倍! これだけすごい工業高校
小林美希 ジャーナリスト
Column 産廃事業者の価値を伝える 埼玉・石坂産業の挑戦
編集部
Part 7 ごみと水道は社会を映す鏡 崩壊防ぐ処方箋を示そう
橋本淳司 水ジャーナリスト × 滝沢秀一 お笑い芸人


■WEDGE_OPINION 1
・米国に潜む景気後退リスク 企業経営に事前の「備え」を
倉都康行 RPテック 代表取締役、国際資本システム研究所長

■WEDGE_OPINION 2
・日本より巨大な〝人口不足国家〟 豪州の戦略から学べること
鶴岡路人 慶應義塾大学総合政策学部 准教授

■WEDGE_OPINION 3
・経済的威圧に翻弄されず 日本は「通商政策の王道」を貫け
渡邊頼純 藤女子大学 学長

■WEDGE_ REPORT
・電子レンジが持ち運べる? こうして生まれた「発熱する布」
多賀一晃 生活家電.COM 主宰

■WEDGE_ INTERVIEW 1
・〝神の手〟を持つ心臓血管外科医 渡邊剛が目指す未来
渡邊 剛 心臓血管外科医、ニューハート・ワタナベ国際病院 総長

■WEDGE_ INTERVIEW 2
・映画『ディア・ファミリー』で大泉洋が伝えたかったこと
大泉 洋 俳優、タレント





■連載
・MANGAの道は世界に通ず:昭和の名作『シティーハンター』が面白いのはなぜ? (保手濱彰人)
・日本病にもがく中国:財政破綻した夕張を徹底研究 炭鉱の街が再生した理由(富坂 聰)
・商いのレッスン:差別化戦略の心得(笹井清範)
・偉人の愛した一室:山縣有朋「無鄰菴」(京都府京都市)(羽鳥好之)
・誰かに話したくなる経営学:日本企業が陥りがちな「徒競走的競争」に終止符を(岩尾俊兵)
・時代をひらく新刊ガイド:『ネオ日本食』トミヤマユキコ(稲泉 連)
・フィクサー:第三章 漏洩(真山 仁)
・モノ語り。:めでたいお土産 林久右衛門商店「鰹節」(水代 優)


●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから




WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】平成全史 令和の日本再生へ 今こそ知りたい平成全史
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「平成全史」特集後編では、事件、災害、雇用、教育など、主に社会問題について考える。
「失われたX年」と、過去の栄光を取り戻そうとするのではなく、
令和の時代にどのようなビジョンを描き、実行していくのか?
それは、今を生きるわれわれ自身にかかっている。

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江川紹子、西岡研介、山田清機、小林美希、出井康博、石井光太、松本美奈、岡田武史、富坂 聰、中村繁夫、溝口 敦、宇垣美里、河合香織、開沼 博、稲泉 連、鈴木敏夫、羽鳥好之、矢野康治、中島伸子、岩尾俊兵、滝田洋一、石井妙子、與那覇 潤、編集部

Chronology 編集部が取材・撮影した写真で振り返る平成(後半)と令和
Part 1 「平成」を利用したオウム真理教 カルトは今もあなたの隣に
江川紹子 ジャーナリスト
Part 2 阪神大震災で進化した警察〝未災者〟の国民にできること
西岡研介 ノンフィクションライター
Part 3 「相場観」を失った現代ニッポン〝安上がり〟に人を使うな!
鼎談
山田清機 ノンフィクション作家 × 小林美希 ジャーナリスト × 出井康博 ジャーナリスト
Part 4 増える不登校、変容するいじめ 対応策の〝アップデート〟を
石井光太 ノンフィクション作家
Part 5 誤解と誤算の迷走史 平成の大学改革から見えるもの
松本美奈 東京財団政策研究所 研究主幹
Interview 1 世界最先端を走る日本 「遺伝子にスイッチ」を入れよう
岡田武史 今治.夢スポーツ代表取締役会長、FC今治高等学校学園長
Part 6 引っ越しできない日本と中国 真の相互理解は進むのか?
対談 富坂 聰 拓殖大学海外事情研究所 教授 × 中村繁夫 UMCリソーシズCEO
Part 7 減る暴力団、増える半グレ 不都合な真実にも目を向けよ
溝口 敦 ノンフィクション作家、ジャーナリスト
Column 特集で振り返る ウェッジが報じた平成令和
Interview 2 平成から令和で見えた希望 「自分らしさ」で時代を拓こう
宇垣美里 フリーアナウンサー・俳優
聞き手・河合香織 ノンフィクション作家
Part 8 正念場を迎える福島の復興 「巨大な実験場」で終わらせるな
開沼 博 東京大学大学院情報学環・学際情報学府 准教授
Part 9 消えない東電の責任 1Fの今が私たちに問いかけること
編集部
Part 10 平成を映すノンフィクション 私が選ぶとっておきの3冊
稲泉 連 ノンフィクション作家
Interview 3 ジブリがヒットを重ねる理由 〝猛獣使い〟鈴木敏夫の着眼点
鈴木敏夫 スタジオジブリ 代表取締役プロデューサー
聞き手・羽鳥好之 作家・金沢学院大学 特任教授
Part 11 平成でタガが外れた日本財政 根拠なき楽観論に物申す
矢野康治 前財務事務次官
Part 12 激変する時代にも変わらぬ信念 経営の〝神髄〟とは何か
対談
中島伸子 井村屋グループ 代表取締役会長(CEO) ×
岩尾俊兵 慶應義塾大学商学部 准教授
Column 「人を大切にする」経営の原点 井村屋・中島会長の壮絶な体験
編集部
Part 13 日本経済に吹く〝追い風〟を生かし 「扇の要」の技術を磨け!
滝田洋一 名古屋外国語大学 特任教授
Part 14 事件史で振り返る平成 「虚」から「実」への転換を
対談 與那覇 潤 評論家 × 石井妙子 ノンフィクション作家




■連載
・各駅短歌:未来(穂村 弘)
・日本病にもがく中国:製造大国から製造強国へ 中国はなぜ変われたのか?(富坂 聰)
・誰かに話したくなる経営学:分岐点はどこにある?「有能」な人が「有害」になる時(岩尾俊兵)
・偉人の愛した一室:観阿弥「静岡浅間神社」(静岡県静岡市)(羽鳥好之)
・商いのレッスン:「不正」にどう向き合うか(笹井清範)
・MANGAの道は世界に通ず:かの名作を金字塔たらしめた その正体は「哲学」にあった! (保手濱彰人)
・拝啓オヤジ:やっぱり親子 オレとオヤジの必要とされる喜び(相米周二)
・時代をひらく新刊ガイド:『現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた』 大滝ジュンコ(稲泉 連)
・一冊一会:「頭の体操」ができる一冊(編集部)
・フィクサー:第三章 漏洩(真山 仁)
・モノ語り。:塩辛くない海水からつくる 百姓庵「海の塩」(水代 優)


●読者から/ウェッジから
WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】平成全史 令和の日本再生へ 今こそ知りたい平成全史
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小誌の創刊は、時代が昭和から平成となった直後の1989年4月20日である。
平成時代は、政治の劣化や経済の停滞など、多くの「宿題」を残した。
人々の記憶から忘れ去られないようにするには、正確な「記録」が必要だ。
2号連続で「平成全史」を特集する。

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片山杜秀、江上 剛、土居丈朗、滝田洋一、小野雅世、羽鳥好之、富坂 聰、溝口 敦、出井康博、丸岡 守、島村菜津、笹井清範、與那覇 潤、安藤優子、中西輝政、編集部


Chronology 年表と写真で振り返る 平成前期の日本と世界
Introduction 特殊すぎた戦後昭和の好循環 普通の国として再出発の時
片山杜秀 慶應義塾大学法学部 教授
Part 1 経営者よ、今こそ自らを信じ新たな一歩を踏み出せ!
江上 剛 作家
Part 2 〝リバウンド〟し続ける日本財政 膨らむ借金に必要な処方箋
土居丈朗 慶應義塾大学経済学部 教授
Part 3 「失われた30年」に変化の兆し これだけかかったのはなぜ?
滝田洋一 名古屋外国語大学 特任教授
Interview 1 ピンチこそ最大のチャンス 京都・綿善旅館の〝逆張り経営〟
小野雅世 綿善旅館・おかみ
Column 1989年〜2008年 ウェッジが報じた平成(前編)
Part 4 芥川賞、直木賞受賞作に見る 平成文学のあゆみ
羽鳥好之 作家、金沢学院大学 特任教授
Part 5 【新連載】日本病にもがく中国
平成の日本こそ「目標」であり「鑑」 厄介な隣人・中国の実像
富坂 聰 ジャーナリスト
Part 6 衰退する夜の銀座 裏面にある女性たちの「性」の自己管理
溝口 敦 ノンフィクション作家、ジャーナリスト
Part 7 日系ブラジル人受け入れから34年 「宝」の存在を忘れるな
出井康博 ジャーナリスト
Part 8 「食の平成史」から考える 食べものの価値と商道徳のあり方
鼎談
丸岡 守 まるおか 会長 ×
島村菜津 ノンフィクション作家 ×
笹井清範 商い未来研究所 代表
Part 9 忘却の時代・平成 いま、私たちが取り戻すべき「歴史」
與那覇 潤 評論家
Interview 2 平成の「重さ」を取り払い なりたい自分になれる社会へ
安藤優子 キャスター、ジャーナリスト
聞き手・河合香織 ノンフィクション作家
Part 10 「歴史の吊り橋」を渡る世界 今こそ必要な日本の「自立」
中西輝政 京都大学名誉教授





■連載
・商いのレッスン:五月病に悩む新社会人に伝えたいこと(笹井清範)
・MANGAの道は世界に通ず:大事なことは「目の向け方」 漫画を読んで成長する方法(保手濱彰人)
・【最終回】インテリジェンス・マインド:インテリジェンス能力を高め 日本の国家改革を急げ(小谷 賢)
・時代をひらく新刊ガイド:『超人ナイチンゲール』 栗原 康(稲泉 連)
・【最終回】近現代史ブックレビュー:『わが青春無頼帖 増補版』 柴田錬三郎(筒井清忠)
・偉人の愛した一室:山口蓬春 「山口蓬春記念館」(神奈川県三浦郡)(羽鳥好之)
・誰かに話したくなる経営学:雇用の流動化が本当に高賃金をもたらすのか?(岩尾俊兵)
・フィクサー:第二章 箝口(真山 仁)
・モノ語り。:京都の風土が育ててくれる 長文屋「七味唐辛子」(水代 優)


●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】小さくても生きられる 社会をつくる 「令和型」地域再生の最前線
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全都道府県で人口が減少――。昨年7月の総務省による発表に衝撃が走った。特に地方においては、さらなる人口減少・高齢化は避けられない。
高度経済成長期から半世紀。人口減少や財政難、激甚化する災害などに直面する令和において、さまざまな分野の「昭和型」システムを維持し続けることはもはや限界である。
では、「令和型」にふさわしいあり方とは何か――。そのヒントを探るべく、小誌取材班は岩手、神奈川、岐阜、三重、滋賀、島根、熊本の7県を訪ね、先駆者たちの取り組みを取材し、「小さくても生きられる社会」を実現するにはどのようなことが必要なのかを探った。

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文・林 直樹、小谷みどり、橋本淳司、水代 優、饗庭 伸、編集部


PART 1 無住集落に学ぶ「撤退」戦略 再興を意識した前向きな「縮小」
林 直樹 金沢大学人間社会研究域地域創造学系 准教授
COLUMN 現実を直視することで集落を未来に引き継ぐ
編集部
INTERVIEW 1 消防団員の小谷さんに聞く 「都会でも必要な地域参加」
小谷みどり シニア生活文化研究所 所長
PART 2-1 日本の水道〝孤独死〟寸前 「昭和型システム」の転換を図れ
橋本淳司 水ジャーナリスト
PART 2-2 〝令和型〟水道事業の現場を歩き見えてきた新たな可能性
編集部
PART 3 医師の数だけではない 地域医療を支える大切なもの
編集部
PART 4 鳥獣害対策を起点に地元創生が加速した2つの地域
編集部
case 1 「地元を希望であふれる地域に」 熊本県戸馳島の軌跡
case 2 カギは「持続的な地域づくり」 島根県美郷町の再生物語
INTERVIEW 2 地域における「場づくり」 これほど面白い仕事はない!
水代 優 good mornings社 代表取締役
PART 5 本格的人口減少下の日本 創造的復興に必要な視点
饗庭 伸 東京都立大学都市環境学部都市政策科学科 教授


■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・2024年は「超選挙イヤー」 日本が学び、守るべきこと
PART 1 無限に広がるネット社会 偽情報から〝私たち〟の選挙を守れ
湯淺墾道 明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 教授
PART 2 岐路に立つ民主主義 今だからこそ考えたいその価値とは
市原麻衣子 一橋大学大学院法学研究科 教授

■WEDGE_OPINION
・米国一国依存から脱却し日本独自のサイバー対策を急げ
増田幸美 日本プルーフポイント チーフエバンジェリスト、警察大学校 講師

■WEDGE_ REPORT 1
・「2024年問題」いよいよ本格化へ 日本の物流はどうなる?
田阪幹雄 NX総合研究所 リサーチフェロー

■WEDGE_ REPORT 2
・学校給食の〝静かな危機〟子どもたちの食の体験を守れ
編集部

■WEDGE_ REPORT 3
・家電の再生プラスチック 利用促進のための課題は?
多賀一晃 生活家電.COM 主宰





■連載
・MANGAの道は世界に通ず:「人とのつながり」こそスタートアップ成功の極意(保手濱彰人)
・偉人の愛した一室:春日局 「喜多院」(羽鳥好之)
・商いのレッスン:賃上げの心得と従業員との関係づくり(笹井清範)
・誰かに話したくなる経営学:「運がいい人」の秘密 試行を増やす思考とは?(岩尾俊兵)
・インテリジェンス・マインド:核戦争の危機から世界を救った東ドイツの「顔のない男」(小谷 賢)
・近現代史ブックレビュー:『おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像』 前田啓介(筒井清忠)
・時代をひらく新刊ガイド:『それでも私は介護の仕事を続けていく』 六車由実(稲泉 連)
・フィクサー:第二章 箝口(真山 仁)
・モノ語り。:畑からつくる小売店 渡辺商店「自然派きくち村」(水代 優)


●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから




WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】ジェンダー平等と多様性で男性優位の社会を変えよう
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「育児休暇や時短勤務を活用して子育てをするのは『女性』の役目」「残業も厭わず働き、成果を出す『女性』は立派だ」─。働く女性が珍しい存在ではなくなった昨今でも、こうした固定観念を持つ人は多いのではないか。
 今や女性の就業者数は3000万人を上回り、男性の就業者数との差は縮小傾向にある。こうした中、経済界を中心に、多くの組織が「女性活躍」や「多様性」の重視を声高に訴え始めている。これ自体は歓迎すべき動きと言えるだろう。
 だが、肝心なのは、中身である。内閣府が2022年に実施した世論調査では、約79%が「男性の方が優遇されている」と回答したほか、民間企業における管理職相当の女性の割合は、課長級で約14%、部長級では8%まで下がる。また、正社員の賃金はピーク時で月額約12万円の開きがある。政界でも、国会議員に占める女性の割合は衆参両院で16%(23年秋時点)と国際的に見ても極めて低い。
 女性のエンパワーメントとジェンダー平等を目的に活動するHAPPY WOMAN(東京都港区)の小川孔一代表は「『SDGs(持続可能な開発目標)』や『ジェンダー平等』などの言葉は広く浸透し、いかに実装していくかというフェーズに入っているが、〝やっているフリ〟は逆に世間からの評価を下げる方向に働くだろう」と語る。
 女性たちの声に耳を傾けると、その多くから「日常生活や職場でアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み、偏見)を感じることがある」という声があがり、男性優位な社会での生きづらさを吐露した(21頁に詳報)。
 アンコンシャス・バイアスは、性差に限らずあらゆるところに存在するが、行き過ぎれば、社会発展の〝障壁〟になる。
 3月8日は女性の生き方を考える「国際女性デー」だ。この日を前に、歴史を踏まえた上での日本の現在地を見つめるとともに、多様性・多元性のある社会の実現には何が必要なのかを考えたい。
 時代は昭和でも、平成でもなく、令和である。ジェンダー平等と多様性の実現で、男性優位の社会を変えていくことが、より良い社会を築く足がかりになると信じたい。

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文・佐藤千矢子、湯澤規子、髙崎順子、石井妙子、得能摩利子、與那覇 潤、ブレイディみかこ、藤原章生、編集部


PART 1 納得感なきジェンダー平等 日本は「オッサンの壁」を壊せ
佐藤千矢子 毎日新聞社 論説委員
COLUMN 1 気づいていますか? 女性たちが感じるジェンダー
編集部
DATA データで見る男女平等 これが日本の〝現在地〟
編集部
PART 2 「わたし」としての人生を生きる 日本でも「静かな革命」を
湯澤規子 法政大学人間環境学部 教授
PART 3 女性を〝忘れた〟時代からフランスが転換できた理由
髙崎順子 フランス在住ライター
COLUMN 2 女性参画で生まれたヒット商品 大切なのは〝利用者の視点〟
編集部
PART 4 拝啓 令和を生きる女性たち 今、学ぶべきは女性の歴史
石井妙子 ノンフィクション作家
INTERVIEW 1男だから、女だからではない 価値を生む多様性の本質
得能摩利子 三菱マテリアル 社外取締役、フェラガモジャパン 元CEO
COLUMN 3 女性採用を契機に脱皮を果たしたある中小企業の挑戦
編集部
PART 5 スローガンが氾濫する日本 唱えるからには中身の吟味を
與那覇 潤 評論家
INTERVIEW 2 相互理解と共存の鍵握る能力「エンパシー」をどう育むか
ブレイディみかこ コラムニスト
PART 6 アフリカの旅で考えた差別意識の出どころ
藤原章生 毎日新聞記者、ノンフィクション作家



■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・ウクライナ侵攻から2年 日本人に問われていること
PART 1 〝20世紀型〟はもはや限界 長期戦見据え抑止力の再構築を
宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所 理事
PART 2欧米に見られる「支援疲れ」 今こそ日本流で独自の貢献を
廣瀬陽子 慶應義塾大学総合政策学部 教授
Column ウクライナでも稼働! 世界に誇る日本の「モバイル浄水器」
編集部
PART 3 本音と諦観が渦巻くロシア 大統領選でルビコンを渡るか
黒川信雄 産経新聞社 元モスクワ特派員

■WEDGE_OPINION 1
・「賃金と物価の好循環」実現で「金利のある世界」に備えよ
渡辺 努 東京大学大学院経済学研究科 教授

■WEDGE_OPINION 2
・医療費46兆円の時代 単価でなく受診回数抑制の改革を
成瀬道紀 日本総合研究所調査部 主任研究員

■WEDGE_ REPORT
・地震防災対策に長寿命化 あなたのマンションは大丈夫?
中西 享 ジャーナリスト





■連載
・商いのレッスン:事業の〝あり方〟と〝やり方〟(笹井清範)
・偉人の愛した一室:堀 辰雄 「奈良ホテル」(奈良県奈良市高畑町)(羽鳥好之)
・MANGAの道は世界に通ず:実はみんな女性になりたがっている? VRによる制約の解放(保手濱彰人)
・インテリジェンス・マインド:ソ連への内通者「モグラ」を探せ! CIA対KGBの戦い(小谷 賢)
・誰かに話したくなる経営学:「ただの石」を「重要資源」に 半導体製造を支えているもの(岩尾俊兵)
・時代をひらく新刊ガイド:『老化は治療できるか』 河合香織(稲泉 連)
・近現代史ブックレビュー:『戦時下の演劇 国策劇・外地・収容所』(編)神山 彰(筒井清忠)
・フィクサー:第二章 箝口(真山 仁)
・モノ語り。:コーヒー豆の「エルドラド」 イフニコーヒー(水代 優)



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WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】霞が関の危機は日本の危機 官僚制再生に必要なこと
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かつては「エリート」の象徴だった霞が関の官僚はいまや「ブラック」の象徴になってしまった。
官僚たちが疲弊し、本来の能力を発揮できなければ、
日本の行政機能は低下し、内政・外交にも大きな影響が出る。
霞が関の危機は官僚だけが変われば克服できるものではない。政治家も国民も当事者だ。
激動の時代、官僚制再生に必要な処方箋を示そう。
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文・嶋田博子、岡本全勝、小山俊樹、田中秀明、矢野康治、泉 房穂、編集部


Introduction 弱体化する霞が関 もうこれ以上看過できない
編集部
part 1 〝未完〟の公務員制度改革 政官関係に外部検証の視点を
嶋田博子 京都大学公共政策大学院 教授
INTERVIEW 1 現役官僚たちが激白! 霞が関で働くということ
part 2 明治型国家から成熟国家へ 求められる新たな行政手法
岡本全勝 市町村職員中央研修所 学長、元復興庁事務次官
part 3 国家公務員を取り巻く3つの課題に迫る!
3-1 外部委託はあくまで手段 コンサル依存の前にすべきこと
編集部
3-2 人材確保が急務の霞が関 従来制度では行き詰まり必至
編集部
3-3 国民生活を支える「出先機関」 一体何をしているのか?
編集部
part 4 転機迎える日本の近代官僚制 変容する役割と不変の責務
小山俊樹 帝京大学文学部 教授
part5 政治主導で政策劣化の矛盾 ガバナンス強化を急げ
田中秀明 明治大学公共政策大学院 教授
COLUMN その質問主意書は何のため? 官僚の時間はタダじゃない
編集部
INTERVIEW 2 前例踏襲だけではもう限界 乱世の今、官僚の腕の見せ所だ
矢野康治 前財務事務次官
Special Interview 泉房穂・前明石市長から緊急提言
「方針転換」こそ政治家の仕事 官僚の長所をもっと伸ばせ



■WEDGE_OPINION 1
・高まる不安、広がる誤解 化学物質PFAS報道の裏側
唐木英明 東京大学名誉教授

■WEDGE_OPINION 2
・国際社会の新たな争点 「経済的威圧」にどう向き合うか
佐橋 亮 東京大学東洋文化研究所 准教授

■WEDGE_ REPORT 1
・一人暮らし、フリーランス 認知症「2025問題」に向き合う
にらさわあきこ 文筆家、美容研究家

■WEDGE_ REPORT 2
・あなたの睡眠は大丈夫? 働き方改革から〝休み方改革〟へ
編集部

■WEDGE_ REPORT 3
・INTERVIEW 日本経済停滞の要因は「睡眠不足」にある!
柳沢正史 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)機構長




MANGAの道は世界に通ず by 保手濱彰人
エッセイ漫画は学びの宝庫 日本人の常識に縛られるな

偉人の愛した一室 by 羽鳥好之
一休宗純 「酬恩庵一休寺」(京都府京田辺市)

近現代史ブックレビュー by 筒井清忠
『中田 薫』 北 康宏

商いのレッスン by 笹井清範
良い広告のつくり方

インテリジェンス・マインド by 小谷 賢
「ファイブ・アイズ」の源流 米英情報協力の舞台裏

時代をひらく新刊ガイド by 稲泉 連
『アジア発酵紀行』 小倉ヒラク

誰かに話したくなる経営学 by 岩尾俊兵
商品の「サイズ」にみる 固定観念を打破するヒント

フィクサー by 真山 仁
第一章 乱闘

モノ語り。 by 水代 優
謙虚さがこだわりの味を生む マーロウ


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●拝啓オヤジ (相米周二)
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