テレビ局の徹底研究/「妻殺害」事件韓国報道
特集:テレビ局の徹底研究
◆放送開始100年プロジェクトと現在の編成戦略
「放送100年」を迎えるNHKの行方
◆アニメ・ドラマなどのコンテンツを連動させて戦略的展開
グローバル見据えた日本テレビの戦略
◆『グッド!モーニング』の日曜進出と『有働Times』
ドラマや情報番組好調、テレビ朝日の健闘
◆新たな視聴率の社内指標「ltv4‐59」とは…
アニメ、ドラマ、報道…TBSの挑戦
◆「共視聴」という考え方と「コア+10」とは…
フジテレビ、ドラマへの注力と「共視聴」
◆「独自性」を押し出している同局の現状は
テレビ東京のアニメと新たな取り組み
■獄中結婚した妻と支援者にインタビュー……篠田博之
がんで獄死した死刑囚が最期に遺していた言葉
「癌で死ぬか死刑が先か」――死刑の持つ意味
■東海テレビを去るにあたって映画公開………阿武野勝彦
名張毒ぶどう酒事件と『いもうとの時間』
東海テレビにとって「背骨」とも言うべき事件への取り組み
■死刑囚にとっての獄中結婚とは………編集部
植松聖死刑囚の獄中結婚相手女性の思いと近況
■日本のマスメディアに何が欠けているのか……篠田博之
講談社元社員「妻殺害」事件 韓国SBS報道と日本のメディア
■三早希さんからは春馬さんの絵が届いた
『せかほし』再放送と春友さんたちの反応
〈巻頭グラビア〉
今月のONE SHOT 講談社元社員「妻殺害」事件韓国SBSの報道
月刊 嘲笑の時代 MAD AMERICA GREAT AGAIN……マッド・アマノ
年末年始にテレビ局製作の大型劇場映画が激突!
植松聖死刑囚のイラスト、獄中結婚した女性の油絵
重信房子さんの貴重な写真/明大の学園祭で自衛官募集
鴨志田祐美弁護士の歌とピアノ/三浦春馬さんを描いた油絵
〈連載コラム〉
タレント文化人 筆刀両断! 【玉木雄一郎】……佐高信
望月衣塑子の「現場発」 【米大統領選2024の現場から】……望月衣塑子
「こころの時代」解体新書 【ススキノ事件、宮﨑勤と精神医学の無力さ】……香山リカ
極私的メディア論 【兵庫県知事選の衝撃】……森達也
ナショナリズムという病理 【プーチン大統領から日本へのシグナル】……佐藤優
再審弁護人のベレー帽日記 【「せめぎ合い」から「新時代」へ】……鴨志田祐美
ドキュメント雨宮☆革命 【死刑囚表現展、そして「仮放免」の子どもたち】……雨宮処凛
リハビリ日記 【トランプ再登場と中東】……重信房子
いつも心に6Steps【“自分が変われば世界も”〈手に入らなかったからこそ〉】……空羽ファティマ
創(つくる)の内容
- 出版社:創出版
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月7日
メディア批評の総合誌
雑誌ジャーナリズムはいま、総体として危機に瀕しているような気がする。総合誌と呼ばれる雑誌は、この間次々と廃刊の憂き目にあっている。映像メディアが影響力を増大させているのと反比例して、雑誌メディアはジャーナリズムのなかでレゾンデートルを失いつつあるように見える。画一的な情報洪水のなかで排除されてしまう異論や少数意見を積極的に取り上げてきたのが『創』である。例えば大手マスコミが連日押しかけ、テレビ局がヘリコプターを飛ばすなどして外側から何とか覗こうとしていたオウム真理教・麻原前教祖の三女の邸宅に初めて足を踏み入れたのは『創』だった。あるいは連続幼女殺害事件から8年間、あれだけ報道がなされながら、宮崎勤被告が初めて心境を語ったメディアが『創』だった。これらは決して偶然ではない。大手マスコミがいくら物量作戦を展開しても、いやそうすればするほど肉迫するのが困難になるものも存在するのである。『創』は常に独自のスタンスで大手マスコミの報道できない領域に挑んできた。ゲリラに徹することが、雑誌ジャーナリズムに残された存在領域だと思うからである。
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2024年1月号 (2023年12月07日発売)
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