特集1
文学の生まれる風景
〜長崎にパライゾを求めて〜
「長崎」と聞いて、思い浮かぶ風景は何だろう。極彩色のランタンに彩られた中華街、東西の文化がない交ぜになった建築物、思案橋のネオン街、卓袱料理に龍踊り、長崎くんち…。九州一の観光都市と呼ばれるに相応しい華やかな要素が詰まっている。
それを長崎の〝動〟とするならば、“静”は、長崎の先人たちが命を賭して守り継いだ、静かな祈りの風景ではないだろうか。豊臣秀吉による最初のキリスト教禁止令発布以降、280年に亘って続いた弾圧の時代を耐え抜いた、長崎の信徒たち。
彼らが求めたパライゾの景色は、明治以降、多くの文豪達の手により文学の中に折り込まれてきた。今回は、彼らの目を通して長崎を見てみよう。
まず最初に取り上げるべき作家は、やはり、『沈黙』を執筆した遠藤周作だろう。多くのキリスト教文学を手掛けた彼は、長崎を深く愛し、「一人の小説家にとってこのような街にめぐりあったことは生涯の幸福」という言葉を残した。
特集2
引力のあるまち
佐賀県・太良町『月の引力』が見える、豊足のさと。
今年2月11日に町制60周年を迎えた佐賀県太良町は、県内で最も南に位置し、長崎県との県境に面した町。
肥前風土記によれば、「たら」という地名は、熊襲征伐のために九州を行幸していた景行天皇が『地の勢は少なくあれども、食物は豊に足へり。豊足の村と謂ふべし』と言われたことに由来するという。
西に多良岳をはじめ山々が連なり、東には有明海が広がっている。古くから太良は山や海で育まれた様々な恵みを受けてきたのだ。
太良のシンボルの一つ、有明の海は世界でも有数の干満の差があり、干潮時には遥か沖まで干潟が広がる。いわば『月の引力』が感じられる場所なのだ。この町には月の引力だけでなく、“食”“歴史”“癒し”といった様々な『人を惹き付ける引力』もある。
そうした太良の引力とそれを支える人々に出会う旅。
『豊足のさと 太良』の春をゆく。
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