オルタ 発売日・バックナンバー

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「ブラック企業」という言葉がインターネット上で流行し、
さらには映画まで公開されてからというもの、
「ブラック企業」という存在は社会的にも広く認知され、
社会問題として認識されるようになった。

しかしながら、ブラック企業の数や、
その搾取の対象となってしまっている若者の数が
目立って減っている傾向はなく、
今もなお多くの企業が労働を搾取する経営体制を続けている。

これは必ずしも経営者個々人の問題だけではなく、
経済の仕組み、あるいは国内法や社会状況などが
ブラック企業の発生を助長させている
背景があるのではないだろうか?

本特集では「ブラック企業」の実態に光を当てつつ、
それを生み出す社会・経済の仕組みを明らかにし、
それを変えるための行動を模索する。

経営の倫理は市場競争の論理を超えられるか?/田端博邦
ブラック企業をなくすためには何をすべきか?
/対談:河添誠×須田光照
ブラック企業から若者を守るために/川村遼平
日本型ブラック企業はどのように生み出されたのか?/濱口桂一郎


特別連続講演録
映画『フード・インク』ロバート・ケナー監督
映画『モンサントの不自然な食べもの』マリー=モニク・ロバン監督

連載
新連載! 『沖縄―脱基地への道』第一回:佐藤学
生活日録
Around the World
早耳!佐久間智子のしゃべくり放題
オルタの本棚
祝島通信
PARC/パルシック インフォメーション

1975年に独立宣言を出したものの、その直後にインドネシアに占領され、
長年苦難の時を過ごした東ティモール。

2002年に漸く独立復帰し、21世紀になって登場した最初の国家となった。

それから10年が経過したが、
人びとが求めた自由と豊かさは手に入れられたのか? 

人権侵害、貧困、そして暴力からの解放を目指した国家の10年を振り返り。

「国をつくる」ということの意味を考える。

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雑誌『オルタ』 2012年5・6月号

★特集):東ティモールからの希望の風―独立10年間の国づくりを振り返る
  ○人びとと共に生活して10年/伊藤淳子
○今は犠牲者の歴史を語るべきとき/ジョゼ・ルイス・デ・オリベイラ
○東ティモールと日本の関わりを考える/越田清和
○東ティモール政治の現在/松野明久
  ○紛争を平和的に解決するという意識は根付いたのか?/長谷川祐弘

★特別記事
 ○市民派ソウル市長が目指す本気の脱原発/パク・ウォンスン

★連載
 ◎海妻径子/佐久間智子/貧魔女グループ他

【バックナンバーも好評発売中】
・3.11から一年―今、何が問われているのか?(2012年3-4月号)
・アラブ革命はこれからだ!(2012年1-2月号)
・みんなが幸せになる税のはなし(2011年11-12月号)
・復興は人びとの手で(2011年9-10月号)
・本気で脱原発(2011年7-8月号)
・世界をめぐる電子ごみ(2011年5-6月号)
・そこは誰のものか?-「国家」と「領土」と人びとの暮らし(2011年3-4月号)
・まちがいだらけの「魚食文化」  (2011年1-2月号)
・「貧困削減」という問題!?  (2010年11-12月号)
・韓国併合100年  (2010年9-10月号)
・資源争奪-土地・水・森は誰のものか  (2010年7-8月号)
・連帯経済フォーラム報告集  (2010年5-6月特別号)
・政権交代と社会運動  (2010年3-4月号)
・社会的企業-地域・仕事・連帯社会をつくる(2010年1-2月号)
東京電力福島第一原子力発電所の事故から一年が経とうとしているが、
いまだ収束には至っていない。
この間、避難や除染の是非、食の安全、被ばく労働の問題など、
私たちの暮らしと放射能に関する様々な問題が生じてきたが、
その多くは答えが出ず、十分な施策がとられないまま今日に至っている。
そして、話題の風化に伴って社会は無関心になりつつあるのではないだろうか。
だが、そこには放置されたままの大勢の当事者がいる。
今、その人びとはどのように過ごしているのか?
何を思って生活しているのか?
改めて当事者が置かれている状況や、
日々直面する葛藤に光をあて、
未決の論点をもう一度浮かび上がらせるとともに、
私たち自身もそれに立ち向かう必要がある。
そこで、本特集では、
原発とカネ、避難の権利、農業のあり方、そして被ばく労働という観点から、
現場の声に耳を傾け、共に解決するための道を探る。

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雑誌『オルタ』 2012年3・4月号

★特集1):3.11から1年―今、何が問われているのか?
  ○原発マネーが作りだす都市・農村間対立/清水修二
○分断されるコミュニティーと「避難する権利」/福田健治
○加害者扱いされる農家/大江正章
○「自己責任」では片付けられない―福島第一原発事故処理労働の不正義
    /布施祐仁

★特集2):日本から世界に広がる原発産業
  ○原発依存を世界に広める日本の原発輸出/田辺有輝
○ベトナムへの原発輸出に対するこれだけの疑問/満田夏花
○何が原発輸出を進めたのか―トップセールスという「ナショナリズム」/松本悟
○福島第一原発で使用されたウランはどこからきた?/細川弘明

★特別記事
 ○アジア連帯経済の新しい展開/西川潤

★連載
 ◎海妻径子/佐久間智子/貧魔女グループ他

【バックナンバーも好評発売中】
・アラブ革命はこれからだ!(2012年1-2月号)
・みんなが幸せになる税のはなし(2011年11-12月号)
・復興は人びとの手で(2011年9-10月号)
・本気で脱原発(2011年7-8月号)
・世界をめぐる電子ごみ(2011年5-6月号)
・そこは誰のものか?-「国家」と「領土」と人びとの暮らし(2011年3-4月号)
・まちがいだらけの「魚食文化」  (2011年1-2月号)
・「貧困削減」という問題!?  (2010年11-12月号)
・韓国併合100年  (2010年9-10月号)
・資源争奪-土地・水・森は誰のものか  (2010年7-8月号)
・連帯経済フォーラム報告集  (2010年5-6月特別号)
・政権交代と社会運動  (2010年3-4月号)
・社会的企業-地域・仕事・連帯社会をつくる(2010年1-2月号)

その他数多く販売中!詳しくはウェブサイトで。
http://www.parc-jp.org/alter/index.html

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【お問い合わせ】
特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
『オルタ』編集部 田中 滋
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL.03-5209-3455 FAX.03-5209-3453
http://www.parc-jp.org/ E-mail: office@parc-jp.org
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2010年12月17日にチュニジアで失業中だった26歳の男性が
抗議の焼身自殺を図ったことをきっかけに始まったチュニジアの
民衆による抗議行動から一年が経過した。
連動してか否か、民衆行動は瞬く間にアラブ世界で盛り上がり、
エジプト、リビア、シリア、バーレーンなどでも民衆による抗議行動が発生した。
その後、抗議行動を受けて首脳が辞任した国や姿をくらました国、
抗議行動が弾圧された国など、一年経った時点での結果は様々である。

しかし、それらの抗議行動は一体何をもたらしたのだろうか?

独裁者がいなくなることで国は変わったのか? 
人びとを苦しめていた問題は解決したのか? 
むしろ現状は一部の独裁者を排除したという
政治的なゴールを一つ達成したに過ぎず、
若者の雇用や食糧価格、マイノリティの政治的排除など
民衆蜂起が起きる背景を作った社会課題は
まだまだ解決に程遠いのではないか?

2010年12月以前の各国のおかれた状況も、現在の状況もそれぞれに異なる。
また、情勢は二転三転している中で、総論を述べるのは困難だが、
リビア、チュニジア、エジプトなど各国にとっての
「アラブ革命」のもたらしたものと各国のおかれた現状を振り返り、分析する。


★特集:アラブ革命はこれからだ
○アラブの春の訪れか?/サミール・アミン
○エジプト革命を巡る政治力学/清水学
○「アラブ革命」とメディアの役割/山本薫
○カダフィ後の新生リビアを展望する/小林周
○経済構造の変革なくして革命は実らず/山中達也

★特別記事
○対テロ戦争と米軍再編のなかのグアム/長島怜央

★連載
◎海妻径子/佐久間智子/貧魔女グループ他
◆特集 みんなが幸せになる税のはなし

「払いたくもないのに徴収される」
「どうせムダ遣いされるだけ」
日本に住んでいる人の多くが税に対する
信頼を失ってしまっているのが
現代社会の実情ではないだろうか?

そして増税には反発が起こり、
自分が対象となる控除が検討されると歓迎する。
そんな、「税」とのある種の短絡的な付き合い方ではなく、
社会をよりよくしていくためのツールとして
「税」と付き合っていくためのヒントを探る。
本来「税」とはなんであるのか?
それをどのように用いればよりよい社会をつくることができるのか?
税の本質と、税制の変革から構想されるもうひとつの社会を描く。

・ロビン・フッドは眠れない―公正な税制は可能か?/三木義一
・編集部まとめ「格差は諸悪の根源か?」
・税の本義―単純に考えれば少しも難しくない/立岩真也
・不平等・不公正の是正が国の責務/富山泰一
・高い税率で「世界一幸福な国」デンマーク/ケンジ・ステファン・スズキ
・環境税で構想される新たな社会像/足立治郎

◆特別講演録
脱原発社会は可能だ!/小出裕章

◆連載
・ゆらぐ親密圏-との間 海妻径子
・生活日録
・Around the World
・早耳!佐久間智子のしゃべくり放題
・オルタの本棚
・祝島通信
・活動リア充映像集
・貧魔女たちがニッポンを萎えさせる
・PARC/パルシック インフォメーション

『オルタ』2011年9・10月号 「復興は人びとの手で」

3.11東日本大震災から約半年が経った。
いまだに余震もあり、なにより福島第一原発の事故は収束しておらず、
災害が終わったとは決して言い切れない。
一日でも早く事故が収束し、安全が確保され、
人びとが安心して「これから」のことを考えられるような日が来ることを切に願う。

その一方で、福島第一原発から距離の離れた宮城、岩手の各地では
すでに復興に向けた様々な動きが進められている。
特に内閣官房の復興構想会議が6月下旬に提言を出して以降、
9月の補正予算に間に合わせるために、
多くの自治体が急ぎで復興計画の作成を進めている。
また行政だけでなく大手コンサルやゼネコンなど民間の主体からも
様々な復興計画やプロジェクトの提案がなされている。

しかし、本当に人びとが望む復興プロセスとはどうあるべきなのか?

誰かから与えられる復興計画を享受するだけで人びとの望む復興は実現するのか?

本特集では、人びとの望む、あるべき復興を考える上でのポイントを整理した上で、
2005年夏に超大型ハリケーンに襲われたニュー・オーリンズ、
2004年12月にマグニチュード9を超える地震に伴う津波で
甚大な被害を受けたインド洋沿岸地域、
そして2004年10月にマグニチュード6.8の大地震に直撃された新潟県山古志村(当時)の
それぞれの復興プロセスを振り返り、
そのプロセスの問題点や成功事例を見る中で、あるべき復興のヒントを探る。

また、復興とともに語られる被災者の「心のケア」や、
「コミュニティ再生」のあり方についても掘り下げる。

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雑誌『オルタ』 2011年9・10月号

★特集:復興は人びとの手で
○復興を巡る3つのポイント
―復興の「こころ」、「かたち」、「かまえ」
/室崎益輝
○『カトリーナ・ブルース』で揺れる「帰宅する権利」
/Kenneth M. Reardon
○インド洋の経験、人びとの手による復興/穂坂光彦
○山古志の「奇跡の農園」/明峯哲夫
○「心のケア」とは何か/宮地尚子
○コミュニティ・ガバナンスとローカル・ノレッジ
/吉原直樹

★特別記事
○加速するメコン河の本流開発/土井利幸

★連載
◎海妻径子/佐久間智子/貧魔女グループ他
『オルタ』2011年7・8月号 【特集】本気で脱原発

1970年代、80年代、そして90年代と原子力発電の危険を訴え、
停止を求める運動はいくつも行われてきた。
山口県上関原子力発電所予定地付近の祝島をはじめとして、
今まだ抵抗を続け、原子力発電所の建設・運転を防いでいる地域もあるが、
日本全体としては原発推進の方向に動いてきてしまったのは明らかだ。

それには強力な業界ロビー、電力と権力の癒着など、
様々な力学が主要因として働いてきたが、
私たち自身が十分に問題意識を内面化し、
理論武装することが不十分であった側面も否定できない。

そして、誰もが事故の可能性を認識しつつも、
「そう簡単には起きやしないだろう」思いこんでしまっていた中、
今回の事故が起きてしまった。

被災者の心情は想像するにあまりある。
今も多くの人が命を危険にさらされている。
もう二度とこのような事態を引き起こさないために、
今度こそ本気で脱原発を目指す。

本特集では、原発を止めるべく活動を続ける活動家の声、
理論的に原発の問題点を指摘してきた研究者、
そして被災の現場からの声を紹介し、
脱原発を目指すための問題意識を深め、理論武装を整える。

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雑誌『オルタ』 2011年7-8月号

★特集:本気で脱原発
○田中優講演録「脱原発は可能だ!」
○脱原発の経済学/大島堅一
○美しく丁寧な村づくり活動20年の村に訪れた悲劇/糸長浩司
○放射能リスクのホントのところは?/山内知也
○事故収束なくして脱原発はない/二瓶宏孝
○脱原発を目指す市民のための想定問答集/西尾 漠 監修

★特別記事
○アラブの春とグローバル経済/福田邦夫

★連載
◎海妻径子/佐久間智子/貧魔女グループ他
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雑誌『オルタ』最新号 2011年5-6月号 絶賛発売中!!

【特集】世界をめぐる電子ごみ

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定価:本体800円+税 年間購読:5,000円(税/送料込)
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地上波のテレビ放送は、二〇一一年七月から完全にデジタル化される。
それに向けて二〇一〇年末までに購入されたデジタルテレビの数は、なんと
六七〇〇万台。その分大量のアナログテレビが廃棄されたことだろう。

こうした使用済み家電製品の廃棄物は通称「電子ごみ」と言われ、鉛や水
銀などの有害物質が含まれているため、適切に処理されなければならない。
テレビ以外にもエアコンや洗濯機、冷蔵庫、パソコンなどが含まれる。

そこで日本には、家電リサイクル法と資源有効利用活用法に基づくリサイク
ル制度があり、これらの電子ごみを安全に処理する仕組みが整っている。とこ
ろが、二〇〇九年に破棄された、家電リサイクル法の対象となる電子ごみは二
八〇九万台。それに対して国内のリサイクル工場で処分されたのは一七五二
万台。約三分の一の電子ごみはどこへ消えたのか? 調べてみると、国内では
処理に「多額の費用がかかる」電子ごみが、海外に「売られて」いる現実が見え
てきた。

一体その「輸出」された電子ごみはどこでどのように処分されたのか? 日本に
は適正処理の仕組みがあるのに、どのように流出していったのか?

私たちの手元を離れ、世界をめぐる電子ごみの行方とそのビジネスの内情を
明らかにする。

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雑誌『オルタ』 2011年5-6月号

★特集:世界をめぐる電子ごみ
○使用済み家電製品リサイクルの実態/石渡正佳
○電子ごみ・中古家電の海外輸出フロー/小島道一
○中国における電子ごみ輸入とリサイクルの実態/頼雲
○国境を越える中古家電-輸出商社「浜屋」の取材から/小池菜採
○電子ごみの輸出の問題解決には何が必要か?/安間 武

★小特集:TPPで私たちの生活はどうなる?
○今、TPPをどのように考えるべきか?/太田昌国
○グローバル化時代のTPPの根幹/中野剛志
○農と暮らしの関係性が壊されるTPP/大江正章
○暮らしを支える医療が破壊されるTPP/内藤眞弓
○労働者は自分の価値を切り下げながら生きるようになるTPP/河添誠

★特別記事
○リビアの人々への虐殺を止めたい!―在日リビア人学生の声/高橋真樹

★連載
◎大月啓介/海妻径子
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【特集】そこは誰のものか?
-「国家」と「領土」と人びとの暮らし

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尖閣諸島、北方領土、竹島/独島… 近年、各国からすれば「辺境
」に位置するこれら島々の領有権をめぐり、日本と近隣国との間で政
治的緊張が高まっている。背景には、海洋資源や制海権の問題だけで
なく、格差拡大に対する人びとの不満の矛先を国外に向けさせたい各
国の思惑も絡んでいると思われる。

領土問題は、各国のナショナリズムを刺激し、武力紛争さえ引き起
こす危険をはらんでいる。私たちは、領有権をめぐって各国が主張す
る「史実」をそれぞれ確認しつつも、それだけにしばられることなく、
共存の道を探っていく必要がある。

それには、これら「辺境」の島々と、そこに住む人びとの目に、領
有権を主張している現代の「国家」がどのように映っているのかとい
う視点から、この問題を考えておくことも大切だ。これら島々は、周
辺に近代国家が形成されていく過程において、いずれかの「国家」へ
の帰属を暴力でもって余儀なくされてきた歴史を共有している。

また、その歴史は近代国家の理屈で地球上に人工的に線を引き、
「領土」の所有者を区別する歴史でもあった。もともと線の存在しな
い場所に線を引き、曖昧に定義されていた共有財産(コモンズ)を区
分してしまうことで人びとは分断され、交流の機会を失い、今日まで
に幾度も対立をしてしまった。

そこで今、「国家」の都合ではなく、そこに生活してきた人びとの
目線から領土問題を捉え直すことで、領土問題をめぐる論議に新たな
地平を見いだすことができるのではないだろうか。

詳細・お申し込みはコチラから↓
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雑誌『オルタ』 2011年3-4月号

【特集:そこは誰のものか?-「国家」と「領土」と人びとの暮らし】
○尖閣諸島をめぐる日中関係/田岡俊次
○ファジー国家中国/辻康吾
○切り裂かれた民族―ナガランドが突きつける滑稽な現実/南風島渉
○大国の領土争いに巻き込まれる少数民族/竹尾茂樹
○アイヌ民族の土地の「領土問題」には/上村英明
○領土ってなんだ―占有でなく、共有のシステムこそ/柴田鉄治
○ふしぎな不思議な国境線/世界飛び地領土研究会

【特別記事】
◎市民一人一人の力で占領政策を変えていく
―「STOP!! 無印良品」アクションの勝利を振り返る
/田浪亜央江
◎イスラエル・パレスチナ間の問題を
ユダヤ教とイスラム教の争いにしないために
/キンバリー・ヒューズ
◎金融システムを通じた新しい社会運動の可能性/土谷和之
◎鎌仲ひとみ監督特別インタビュー

【連載】
◎湯浅誠/大月啓介/海妻径子/粟飯原文子

【バックナンバーも好評発売中】
・まちがいだらけの「魚食文化」(2011年1-2月号)
・「貧困削減」という問題!? (2010年11-12月号)
・韓国併合100年 (2010年9-10月号)
・資源争奪-土地・水・森は誰のものか (2010年7-8月号)
・政権交代と社会運動 (2010年3-4月号)
・社会的企業-地域・仕事・連帯社会をつくる(2010年1-2月号)

その他数多く販売中!詳しくはウェブサイトで。
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特集 まちがいだらけの「魚食文化」

魚や貝、甲殻類など、海の恵みは古くから日本の食卓を彩ってきた。しかし現在、これら水産資源の枯渇が世界的に懸念されている。気候変動の影響なども指摘されるが、その大きな原因は乱獲だ。
本来、水産資源には自然の営みの中で子孫を残し、再生産し続ける力がある。しかし、その力を上回る量の資源が、世界中の海で獲られ続けているのである。将来にわたって魚を食べ続けていくためには、漁獲量の規制をはじめとする管理が早急に必要だ。
2010年、様々な国際会議の場で、日本の魚介類消費が話題に上がった。とりわけ、ワシントン条約ではクロマグロの国際取引禁止案が議論され、話題騒然となった。そうした議論で日本政府が用いてきた反論のキーワードが、「魚食文化」だった。「魚食文化」を支えるための「伝統的」な漁には問題がなく、今さら規制すべきではないとの主張が展開されたのである。
だが、「魚食文化」という言葉が、あたかも免罪符のように使用されている現実には、多くの疑問がつきまとう。そもそも、現代の「魚食文化」は近代化の過程で形作られてきたものであり、それ以前の伝統的な魚食文化とは明らかに異なっている。
現代における私たちの魚消費の実態とは?
それが伝統的な魚食文化とどう異なっていて、どのような問題があるのか?
私たちが守るべき「ほんとうの魚食文化」を取り戻すための食べ方や暮らしのあり方について考えるきっかけとしたい。
(編集部)

* 退化する日本の魚食事情-自然から遠くなった私たちが失ったもの
上田勝彦
* 流通が魚食を変えた?-魚に触れなくなった日本人
生田與克
* マグロ、銀ムツ、ウナギにサケ-変わる魚食がもたらすもの
井田徹治
* 漁業の衰退を加速させる水産行政の無策
勝川俊雄
* 東京湾が問う私たちの「豊かな」暮らし
大野一敏
* 陸の無関心が海も魚もダメにする
鷲尾圭司

特別記事
# メディアが報道しない世界のニュース10
斎藤かぐみ

# COP10とは何だったのか
天笠啓祐

# 生物多様性条約会議への先住民族運動の挑戦
細川弘明

連載

* 湯浅誠の反貧困日記 湯浅誠
* 隣のガイコク人 取材・文/大月啓介(ジャーナリスト)
* ゆらぐ親密圏-との間 海妻径子
* 音楽から見る世界史 アンゴラ、民族のリズム 粟飯原文子
* Around the World
* オルタの本棚
特集 「貧困削減」という問題!?

<本誌特集 扉より>
世界には一日一・二五ドル未満で生活する「貧困層」が約一四億人いるといわれている。その理由や状況は国や社会によって異なるが、多くの貧困層が食糧や医療、教育などへのアクセスから排除され、仕事に就けず日々の暮らしの窮乏に直面している。
「貧困削減」は、国際社会の重要課題と位置づけられ、数十年にわたる取り組みがなされてきた。そこに関わるアクターは、各国政府や国連等の国際機関、そして NGOや社会運動等の市民社会の担い手である。貧困削減のための資金源として、各国政府は政府開発援助(ODA)を拠出することにも合意し、2000年の国連ミレニアム開発サミットの場において、貧困を削減するための「ミレニアム開発目標(MDGs)」も設定された。
しかしこうした指標やそれに基づく取り組みには、落とし穴がないだろうか。「貧困層」と一括りにされた途端、人びとの事情は捨象され、「一日○○ドル未満で生活する人口」「学校へ行っていない子ども」という量的に分類可能な塊になってしまう。そして、「貧困削減」は、個別の事情とは関係なく、その数値を「改善すること」に置き換えられてしまう。
実際に、「貧困削減」という名の下でなされる開発援助や、「外」からの働きかけによって、「貧困層」自身の生活環境が悪化し、より貧困が深刻化していくケースがある。それが「善意」に基づく行為であればあるほど、後の評価や検証は困難となっていく。さらには、経済成長を前提とする企業活動が頭打ちになった現在、新たな「市場」として企業から注目されているのが40億人の貧困層・低所得者層をターゲットにしたBOP(bottom of the pyramid:ピラミッドの底)ビジネスである。そこには、「貧困削減」の可能性と同時に、貧しい人びとが搾取的・競争的な市場原理に取り込まれていく危険もはらまれている。
「貧しい人の生活をよりよくしたい」という思いに真っ向から反対する人はいないだろう。しかしそれは、何に基づく「貧しさ」なのか、誰が決めた「貧しさ」なのか、そして何をめざした「よりよい暮らし」なのか――? さらに、「貧困削減」という名のもとに、人びとが市場にからめとられ、従来の文化や風土を手放し、新たな貧困に陥ったり、経済成長を前提とする「豊かさ」に動員されていっているとしたら――? そんな思いから、この特集を組んだ。「貧困」という問題でなく、「貧困削減」という問題として立てたのはその意図からである。この特集が、「貧しさ」と「豊かさ」、また「南」と「北」の関係を考える契機となれば幸いである。
(編集部)

* 対談:グローバル化と「貧困削減」のトレンド
大橋正明×浜 矩子
* 過去二〇〇年間、人びとは貧困をどう見てきたか?
小林誉明
* 「貧困削減」のための開発事業が生み出す新たな貧困
東 智美
* MDGsの公約:臭いものにはフタをしよう?
アヴァ・ダンログ
* マイクロクレジットのつくり出す「羞恥の政治経済」
@Tanglad

特別記事
# セルジュ・ラトゥーシュ来日講演録
-穏やかな<脱成長>の概論

# 農地争奪の動きと市民社会の役割
青西晴夫×松平尚也

# コンゴ紛争とあなたのケータイ
-米金融規制改革法の波紋
加治知恵

連載

* 湯浅誠の反貧困日記 湯浅誠
* 隣のガイコク人 取材・文/大月啓介(ジャーナリスト)
* ゆらぐ親密圏-との間 海妻径子
* 音楽から見る世界史 アンゴラ、民族のリズム 粟飯原文子
* Around the World
* オルタの本棚
* インフォメーション

■特集 韓国併合100年

1910年に、当時の大日本帝国が大韓帝国を併合し、朝鮮半島を領有してから100年が経った。南北に分断された朝鮮半島の現状をはじめとし、当時の傷跡はまだ根深く残っている。しかし、それぞれの社会がともに近代化する中で大きく変わってきた部分も少なくない。いま私たちが暮らす社会はどのような変容と膠着の末に成り立っているのか? そして私たちは過去と現在を理解した上でどういった未来を目指すべきなのか?
本特集ではこうした問いに対する答えを見つけるべく、これまでこの歴史を研究してきた人の視点、活動家として社会を見てきた人の視点、在日という日本と朝鮮の狭間に立たされた人の視点、さまざまな視点から「歴史」と「いま」と「これから」を見つめる。

* 「韓国併合」合理化論と現在の認識
 趙 景達
* 韓国社会における〈日本〉表象
―1990年代以後の変容から
 朴 海男
* 対談:併合100年と「在日」の現在
 朴 慶南×林 綾美
* 朝鮮植民地支配と南北分断のリンケージ
―韓国社会における性暴力・性売買の歴史から
 金 冨子
* コラム:ドラマから見る朝鮮半島史
『ソウル1945』で知った分断の歴史と人々の悲しみ
 中島 恵
韓国ドラマ『土地』から見えるもの
 中川 緑

■特別記事
生物多様性条約(COP10)最大の争点
―「遺伝資源の利益配分」問題とは何か
 天笠啓祐
 
■連載

* 【新連載】湯浅誠の反貧困日記 湯浅誠
* 隣のガイコク人 取材・文/大月啓介(ジャーナリスト)
* ゆらぐ親密圏-<わたし>と<わたし・たち>の間 海妻径子
* 音楽から見る世界史 アンゴラ、民族のリズム 粟飯原文子
* Around the World
* オルタの本棚
* インフォメーション

880円
特集 資源争奪-土地・水・森は誰のものか

あらゆるものがお金でやり取りされる世の中で、土地・水・森の売買もかつてない勢いで行われている。そしてグローバリゼーションの下、巨大な資本が世界を駆け回り、土地やそこで生み出される穀物・水・森などの天然資源の争奪戦が国際的に繰り広げられているのである。
 そのなかで、それぞれの土地に住む農民や漁民、貧困層は生業や暮らしの場を奪われ、さらなる貧困状態に追いやられている。資源争奪に伴い、環境破壊も深刻である。その背景には、先進諸国あるいは中国・韓国・インドなどの経済成長期にある国々の思惑、そして人びとの暮らしや環境よりも利潤を追求する市場経済の仕組みがある。
 この問題は遠い国の問題ではない。日本はいま、奪う側だけでなく、奪われる側にもなろうとしている。資源争奪戦は私たちの身近な問題であり、もはや軽視できない。
 本特集では、現在進んでいる資源争奪の現実を、データに基づき紹介するとともに、土地・水を奪われる側の途上国における人びとの生活の変化や被害の実態を明らかにする。また、それらを通して土地・水などの資源争奪の主体とその背後にある構造に光をあてる。

加熱する資源争奪-人口爆発と食糧不足の時代に
 北林寿信
農地争奪の下で何が起こっているのか?
-世界の大地に耳を澄ます
 松平尚也
土地収奪の現場から-サラワク、カンボジア 満田夏花
水資源争奪と食料生産 佐久間智子
日本の水源林への外資のアプローチ-奪われる日本の森
 平野秀樹
中国における水資源/水汚染問題の現在 内藤康行

連載

隣のガイコク人 取材・文/大月啓介(ジャーナリスト)
[新連載]ゆらぐ親密圏-<わたし>と<わたし・たち>の間 海妻径子
エコ・ロジカル・ジャーニー 奥田みのり(ライター)
音楽から見る世界史 アンゴラ、民族のリズム 粟飯原文子
Around the World
オルタの本棚
インフォメーション

1,100円
特別号 アジア連帯経済フォーラム2009 報告集

新自由主義のもとでのグローバルな市場経済は、人間や環境よりも利潤の追求を最優先とし、世界中の人びとから生きる権利を奪い続けてきました。

しかしこうした暴力的な経済の波に巻き込まれながらも、人びとは協同・共生・信頼に基づく小さな経済活動を、生きるために、暮らしの中で確かに紡いでいます。労働者・農民・消費者などの協同組合、市民がお金を循環させるNPO バンク、南北の公正な取引をめざすフェアトレード、貧困や社会的排除を解決するための共助システムの構築――これらが「連帯経済」と呼ばれる小さな経済活動です。

2009年11月、東京にてアジア各国から40名のゲストを招き、「アジア連帯経済フォーラム2009」が開催されました。5つの全体セッションと5つの分科会からなるフォーラムでは、日本とアジアの連帯経済の実践が出会い、経験交流と議論を行ないました。そのすべての記録をまとめた報告集です。

アジア連帯経済フォーラム2009 報告集発行にあたって
オープニング・セッション/北沢洋子(国際問題評論家)、ピエール・カラメ(FPH財団)
セッション1 グローバルに広がる連帯経済
セッション2 アジアにおける連帯経済―多様な実践をつなぐ
セッション3 連帯経済を促進するための社会的金融
セッション4 社会的企業の果たす役割
セッション5 連帯経済の達成をはかる指標と評価―ソーシャル・パフォーマンス・マネジメント(SPM)の視点から
分科会A 社会的金融の可能性―グローバル・ローカルでの取り組みの拡大に向けて
分科会B フェアトレードの拡大と深化
分科会D 食と農の循環による地域の小さな経済づくり
分科会E 国際連帯税―グローバル経済の規制と富の再分配
アジア連帯経済フォーラムコンセンサス文書
賛同団体・助成団体・協力者一覧

880円
特集 政権交代と社会運動

2009年夏、民主党政権が誕生し、半世紀以上にわたって続いてきた自民党による政治体制に終止符が打たれた。民主党政権が誕生して半年以上が過ぎたが、多様な政治勢力を内部に抱える民主党は、さまざまな政策課題について目指す方向を明確に示すことができずにいる。
市民社会・社会運動にとっても、政権交代の意味は小さくない。私たちは、この新たな機会をどのように活用していけばよいのだろうか。政権側も市民側も政権交代という諸外国では当たり前の現象に不慣れであり、政権内部に市民社会・社会運動に対する意識の大きな相違があるうえに、流動化している人々の意識を測りかねている。
今回の特集では、日本以外の国々において、市民社会・社会運動が政権交代とどう向き合ってきたのか、どんな成果を収め、どのように失敗から学んだのかを知りたいと考えた。政権の中枢に入り込み、実現したい政策を推進するという方法を選んだ場合もあれば、政権の外部にとどまり政策提言を展開する場合もあるだろう。その時々の政権との応酬を通じて、市民社会・社会運動は鍛えられ、力量を上げていくだろう。

対談 政治権力下の社会運動―「協同」のリスクと可能性
 東 俊裕×湯浅 誠
韓国市民社会と革新政権の10年 李 時鐘
李明博政権下の市民社会 安田幸弘
フランスの市民社会は政治とどう向き合っているのか エマニュエル・ボナヴィタ
政治への参加をうながすドイツの政治教育 梶村太一郎
「第三の道」とイギリス市民社会―市民参加をめぐるジレンマ 中島智人

連載

隣のガイコク人 取材・文/大月啓介(ジャーナリスト)
沖縄・見たことのない映像 大嶺沙和(映画研究)*短期連載
アシタノ アシアト 星川 淳(作家、グリーンピース・ジャパン)
メディアから時代を読む 紙屋高雪(オタクコミュニスト)
ODA考現学 高橋清貴(日本国際ボランティアセンター)
エコ・ロジカル・ジャーニー 奥田みのり(ライター)
Around the World
オルタの本棚
BOOK+CINEMA+DVD
インフォメーション

オルタの内容

「今の在り方とは違う、未来に開かれた」 世界のほんとうの姿が見えてくる!
「オルタ」とは、オルタナティブ(alternative…今のようでない、もうひとつの)という意味です。「今のようでない社会」をつくり出すための世界各地の思想や挑戦、人びとの姿を紹介し、暮らしと文化を私たちの手に取り戻す手立てを探ります。「もうひとつの世界」を構想する雑誌です。ぜひご購読ください。

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