ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版 発売日・バックナンバー

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ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版(TSJJ)最新号が発売です!今号もすばらしい写真と滋味深い文章でサーフィンの世界をディープに描いています。至高の1冊をどうぞお楽しみください。

11.5号表紙:行き場がなくなったら、やるべきことはシンプル。そのダウン・ザ・ラインのスピードでとっておきのセクションをねらい撃つ。グラブもスピンも忘れて、とにかく弾け飛ぼう。ネイザン・フレッチャーはそんな極意を知りつくしている。おそらく彼のDNAに組み込まれていることなのだろう。なにせパイプラインのエンドセクションで、水平線と融けあうほどに飛翔してしまうのだから。 
写真:デイブ・ネルソン

<フィーチャーストーリー>
■今号のフィーチャーストーリーは、伊豆・下田が生んだサーフフォトグラファー、土屋高弘のポートフォリオ。土屋がとらえた伊豆の波とサーファーたちが織りなすさまざまな表情をフィルム時代の写真をまじえて掲載。土屋とともに1980年代のサーフィンライフ誌を盛り上げた編集者、古谷昭弘が温かい筆致でストーリーをまとめてくれた。

MY HOME WATER
伊豆波浪集
文:古谷 昭弘 写真:土屋 高弘
土屋高弘が泳ぐ海。

<コンテンツ①>
OUR MAN IN THE ANTILLES
アンティル諸島の男
文:スコット・ヒューレット
写真:クリス・クロプフ
クリス・クロプフが撮ったドミニカ共和国。

<コンテンツ②>
FIRST AMONG EQUALS
不屈の女
文:ガブリエラ・アウン
アンドレア・モラー。異次元の情熱と功績。彼女からはけっして語られなかったその半生。

<コンテンツ③>
Portfolio: Bryce Lowe-White
ポートフォリオ:ブライス・ロウ-ホワイト
引っ込み思案人間、変革のヒストリー
文:アレックス・ウィルソン
ブライス・ロウ-ホワイトのレンズの裏側。

<コンテンツ④>
GOING RIGHT
アフリカのライトハンダー紀行
文、写真:アラン・バン・ガイセン
マイケル・フェブラリーと南アフリカの東海岸を駆けぬける。

<コンテンツ⑤>
RUNNING UNDER LOAD
伝統を背負ったビジョナリー
文:クリスチャン・ビーミッシュ
写真:コーバン・キャンベル
サンタバーバラ海峡に根を下ろすボートビルディングの継承者、ジェフ・ハル。

<コンテンツ⑥>
I’M NOT HERE
孤高のレンズマン
文:アンドリュー・クロケット
写真:ロン・ペロット
1960年代。オーストラリア国内外のサーフカルチャーを記録することに尽力し、その後こつ然と姿を消した謎多きフォトグラファー、ロン・ペロット。


最新号は1/31日(月)に発売です。ほかにも19世紀の巨匠、アウグスト・ストリンドベリの表現主義的絵画にみるサーフィンとの関係性を探った「ノース・スウェル」や、往年のプロサーファーで現在はCTツアラーの名コーチとして活躍するリチャード・マーシュのインタビューなど、珠玉のサーフストーリーが盛りだくさん。『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版11.5号』は今号も見どころ満載です!

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ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版(TSJJ)最新号が発売です!今号も厳選された写真と磨きぬかれた文章でディープなサーフィンの世界を描いています。至高の1冊をどうぞお楽しみください。

11.4号表紙:そう、バレルはまだまだ見つけられる。それも思いもよらない場所に。カイル・ウォルシュはバッチリ見つけて独り占め。にわかに信じ難いが、ここは地球上でもっとも混雑しているはずのラインナップ、スーパーバンクだ。
写真:ライアン・ヘイウッド


■今号のフィーチャーストーリーは、湘南のなかでもサーフィン界のメインストリームとは一線を画す「もうひとつの湘南」という印象を持つエリアのアーティクル。日本のサーフィン史にとってアンダーグラウンドでありつつ、じつはけっして小さくはない存在、葉山に着目してみた。

STAND BY ME OFF THE RADER
自由と愛、アートと異文化が交錯するサーフタウン、葉山の海の系譜

文:森下 茂男

1977年、冬のノースショアに大きな北西のうねりが押し寄せるとき、サンセットのアウトサイドのいちばん奥に陣取っていたのはエディ・アイカウだった。そして、次にジェームス・ジョーンズ、それから3番目のポジションをキープしていたのが、ローカルのあいだから「グッドスイマー」と呼ばれていた無名の日本人サーファー、久保田優だった。それから四半世紀の時を経た2001年1月20日、20歳になったばかりの無名の日本人サーファーが20フィートオーバーのワイメアを滑り降りた。久保田と同じ葉山のサーファー、佐久間洋之介だった。ハワイ・ノースショアのサーフィンの歴史に足跡を残したふたりの日本人。すでに故人となったこのふたりのビッグウェイバーを生んだ葉山の海の系譜とは……。


THE JEWEL OF THE SOUTH
南の至宝
文:エイドリアン・コージン
ブラジルの知られざる波、カンペチェ。


VIEWS FROM KAIMUKI
カイムキからの景色
文:ミンディ・ペニーバッカー
穏やかな力強さをまとったジョーイ・ハマサキはかつてのアラモアナのアイコン的なサーファーだ。サーフィン界の有名サーファーたちからも尊敬され、認められていた存在。彼女は太平洋を渡り、そしてふたたび故郷へと帰っていった。


RUNNING LIKE GOD
神のごとき疾走
文:マット・ロット
ブッチ・ヴァン・アーツダレンの血を引く発明家、タイラー・リードの成功物語。


PROPELLED ON A ZEPHYR OF COMPRESSED WIND
ゼファーという風に吹かれて
文:ジョー・ドネリー
クレイグ・ステイシックとスミソニアン協会、そしてエアブラシが施された世界初のサーフボード。


TOP DEAD CENTER
チョープーの若き盟主
文:ベン・モンディ
チョープーのリーフに波が炸裂するとき、マタヒ・ドロレットの姿はそこにある。

Portfolio: Nick LaVecchia
ポートフォリオ:ニック・ラヴェッキア
両極の共存
文:マシュー・B・ショウ
無骨な風景を魅力的に描きだすニック・ラヴェッキアの美学。

最新号は11/30日(火)に発売です。これまであまり知られてこなかった葉山のサーフィン文化を探ったオリジナルコンテンツをはじめ、ブラジル、ハワイ、タヒチ、カリフォルニアからお届けする珠玉のサーフストーリーが盛りだくさん。現代におけるフリーサーファーの筆頭ノア・ディーンのインタビューも掲載しています。『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版11.4号』は今号も見どころ満載です!

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ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版(TSJJ)最新号が発売です!今号も厳選された写真と磨きぬかれた文章でディープなサーフィンの世界を描いています。至高の1冊をどうぞお楽しみください。

11.3号表紙:カイネヒ・ハント。「ロング・グロメット」というニックネームの由来は、彼の姿を見ればすぐに理解できる。ひょろっと痩せた6フィート以上ある身長……。絵はがきのようなハワイの完璧な午後。ハントは細長い体で思いきり背伸びできるスペースを見つけた
写真:マイク・クーツ


<フィーチャーストーリー>
■今号のフィーチャーストーリーは日本のウェットスーツにまつわるストーリー。世界随一の品質を誇る日本製のサーフギアはどのようにして生まれ、今なお独自の進化を遂げているのか。そこには日本人ならではのクラフトマンシップ、サーファーとしての飽くなき探究心が宿っている。

RUBBER SOUL
ラバー・ソウル

文:高橋 淳

世界一と謳われる日本製ウェットスーツのルーツと最先端。

<コンテンツ①>
BLACK SHEEP DNA
異端児と呼ばれて

文:ボー・フレミスター

華々しいプロサーフィン界でのキャリアをすべて放棄したシェーン・ベッシェン。かつて南カリフォルニアを代表するサーファーだったこの男は今、ハワイのノースショアで家族とともにアイランドライフを満喫しつつ、ベンチャービジネスへの情熱を燃やしている。

<コンテンツ②>
FLORSHEIMS IN THE SAND
砂浜に革靴

文:ドリュー・カンピオン

1969年、『サーファー』誌の創始者ジョン・セバーソンの自宅の隣にリチャード・ニクソンが引っ越してきた。「西のホワイトハウス」と呼ばれたその邸宅は、選出されたばかりの新大統領にとってさしずめ海辺の隠れ家となった。そして、セバーソンは瞬時に悟るのだ。サンクレメンテのビーチは、彼とわかちあうには狭すぎると。

<コンテンツ③>
GIN JOINT
ジン・ジョイント

文:ジェローム・サユーン
写真:バスティアン・ボナルメ

モロッコでスコアした波。そして洗礼。

<コンテンツ④>
SOUNDINGS
OUTLINING THE EXPERIENCE
それぞれの意見
アウトラインを描く妙技

文:ベン・ウォルドロン

テンプレートが持つ遺伝子を操りゲノム編集されていくサーフボード。

<コンテンツ⑤>
FORTUNE FAVORS THE BOLD
幸運は勇者のもとに訪れる

文:マイク・リッター
写真:ジャック・マッコイ

ついに明かされた、偽りなきグラジガン開拓の歴史。

<コンテンツ⑥>
Portfolio: Kim Feast
ポートフォリオ:キム・フィースト

文:ブレット・ミッチェル

西オーストラリアの手つかずの大自然にレンズを向け、心の安寧を見つけたキム・フィースト。

最新号は9/25日(土)に発売です。日本のウェットスーツを取り巻く文化をじっくりと考察したオリジナルコンテンツとともに、Gランドの知られざる歴史を記した「幸運は勇者のもとに訪れる」は必見!ほかにもイギリス、コーンウォール出身のアーティスト、ダニー・フォックスのインタビューなど『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版11.3号』は今号も見どころ満載です!

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ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版(TSJJ)最新号が発売です!今号も厳選された写真と磨きぬかれた文章でサーフィンの世界を深く掘り下げています。至高の1冊をどうぞお楽しみください。

■今号のフィーチャーストーリーはカバーショットにもなっているサム・ホークのストーリー。これまであまり語られてこなかったアンダーグラウンドヒーローの半生を追う。また1980年代をサムとともに歩んだ横山“チャーリー”秀史のインタビューも掲載。

PUMPJACK
パンプジャック
文:ケビン・オサリバン

石油掘削装置がひしめくハンティントンビーチからノースショアへ渡ったサム・ホークは、彼の地で並はずれた才能とコミットメントをしめした。

<コンテンツ①>
NIGHT AND THE IGUANA
イグアナの夜

文:スコット・ヒューレット

脱獄にサーフィン。監獄島での冒険に代償はつきもの。

<コンテンツ②>
Keep Dreaming
夢を見つづけろ

文:ジョン・デュラン

写真家、スリム・アーロンズの世界。

<コンテンツ③>
THE SCREWTAPE LETTERS
ジョエル・チューダーのおおいなる挑戦

文:マイケル・アンド

ジョエル・チューダーが常識を覆そうと始めてからすでに10年以上が経過した。今やもっともクールなサーフコンテスト、ダクトテープ・インビテーショナルをめぐる冒険。

<コンテンツ④>
THE EYES OF BRAHMAN
神が見た波乗り

文:井上 馨

溝口健二がクリスタルキューブに込める無我の境地。

<コンテンツ⑤>
IN THE HALL OF THE MOUNTAIN KING
マウンテンキングの宮殿

文:ウィル・ベンディックス
写真:アラン・ヴァン・ガイセン

ついにベールが剥がされた、ケープタウンのサンセットリーフ。

<コンテンツ⑥>
Portfolio: GROUP SHOW
ポートフォリオ:グループショー

ザ ・サーファーズ・ジャーナルが厳選した最新サーフフォトグラフィー。


最新号は7/26日(月)に発売。ほかにも文豪ポール・セローのインタビュー&最新作『アンダー・ザ ・ウェイブ・アット・ワイメア』より抜粋した「トリプル・ホールドダウン」など、『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版11.2号』は今号も見どころ満載です!
※本号より発売日が奇数月15日より25日(日曜日の場合は26日)に変更になりました。変わらず最高品質の雑誌をお届けしてまいりますので、ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほど何卒よろしくお願いいたします。

2,090円
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ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版(TSJJ)最新号が発売です!ザ・サーファーズ・ジャーナル本国版(TSJ)は今年30周年を迎えました。その節目にデザインを刷新。内容は変わらず、厳選された写真と磨きぬかれた文章でサーフカルチャーを深く掘り下げています。至高の1冊をどうぞお楽しみください。

11.1号表紙:ただシンプルに。撮影したベン・ソアードは次のように話す。「このときは立ち上がった波の曲線をクロースアップすることに取り憑かれていた。最高のアングルを求めて、何度も何度も試しつづけた結果がこの1枚だった」 写真:ベン・ソアード

<フィーチャーストーリー>
■今号のフィーチャーストーリーは日本を代表するジャズギタリスト、そしてサーファーである小沼ようすけのプロファイル。小沼のルーツ、そして海とともに独自のジャズを追求する姿を追った。

WAVE OF IMPROVISATION
音波の行方

文:高橋 淳

小沼ようすけが奏でるジャズ。そして海とともに続く旅。


<コンテンツ①>
A SINGLE RIDE AWAY
1本のライドが切りひらく新境地

文:ポール・エバンス
写真:セス・ド・ルーレ

ビッグウェイブ界に足場を築いたニック・ヴォン・ラップ。

<コンテンツ②>
DROPPING IN WITH MICKEY MUÑOZ
ミッキー・ムニョスにドロップイン

文:スティーブ・ベズマン
写真:レオ・ヘッツェル

TSJファウンダーのペズマンが、創刊号で訪ねたムニョス邸を再訪。
創刊30周年の節目に、ミッキー“ザ・マングース”ムニョスとひさしぶりの邂逅。

<コンテンツ③>
SOUNDINGS
それぞれの意見

サーフボードビルドにおけるパワーフォワードと言えるサンダーたち。彼らはサンドペーパーの砂ひと粒まで使いこなし、わずかな突起も見逃さない。

文:デボン・ハワード

<コンテンツ④>
TWO HANDS CLAPPING
完璧なヒット

写真:ニック・グリーン

ディオン・アジウスとクレイグ・アンダーソンがオーストラリアの片田舎を撃破。

<コンテンツ⑤>
SEA WOLVES
海のオオカミ

文:ジョージ・カックル
絵:花井祐介

サンフランシスコのフォートポイントでは、冬の大波の夜に摩訶不思議なサーフィンが繰りひろげられるという……。

<コンテンツ⑥>
Portfolio: LASERWOLF
ポートフォリオ:レーザーウルフ
チャンスを逃すな!

フロリダのブランドン・キャンベルはオアフ島ノースショアで生まれ変わり、フォトグラファー・ネーム“レーザーウルフ”を手に入れた。

写真、キャプション:ブランドン“レーザーウルフ” キャンベル
文:マシュー・B・ショウ


装いを新たにした最新号は5/15日(木)に発売。本誌マネージング・ディレクターのジョージ・カックルによるショートストーリー「SEA WOLVES 海のオオカミ」も必読です。同記事では巻末の一コマ連載漫画「BORDSHORTS」でおなじみ、世界中で大人気のアーティスト花井祐介がイラストを描きおろしていることも見逃せません。『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版11.1号』は今号も見どころ満載です。
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今号のフィーチャーストーリーは日本でもおなじみの天才ボードビルダー、ベン・ウェイのプロファル。イベントMC、ミュージシャン、DJとしても活躍する多才なベンの頭の中を垣間見れる必見の内容。そのユニークな生い立ちと発明品の数々に迫る。
Dr. FUN
BEN WEI
ベン・ウェイの宇宙遊泳
文:高橋 淳
横乗りマッドプロフェッサー、ベン・ウェイの発明と知られざる歴史。


GOOD WOOD
グッド・ウッド
文、写真:マッティー・ハノン
訳:黒﨑 久見子
パプアニューギニアにおける喜び、そして奪われたもの。


F*CK YOUR HANG-UPS : KAI LENNY WILL ENJOY THE OCEAN AS HE PLEASES 
好きなようにやらせろよ!
文:ボウ・フレミスター
訳:李 リョウ
カイ・レニーが生きる歓喜の海。


THE COMPOUND
ザ・コンパウンド
文:ネイサン・マイヤーズ
訳:李 リョウ
砂漠の基地に暮らす親子、マイクとフォレスト・ミッチントン。


Loitering with Intent
おおいなる彷徨
写真、文:ローガン・マレー
訳:李 リョウ
ニュージーランドの知られざる波。


Portfolio: WILL ADLER
ポートフォリオ:ウィル・アドラー
写真、キャプション:ウィル・アドラー
文:コリーン・コンロイ
訳:黒﨑 久見子
何気ない日々にある何か。

世界のサーフィンをさまざまな角度から切りとった最新号は3/25日(木)に発売。ほかにもリチャード・ケンビンがラホヤショアーズの歴史的背景を綴った「サンドバーに秘められた物語」など『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版10.6号』は見どころ満載です。
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ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版(TSJJ)最新号が発売です!厳選された写真と磨きぬかれた文章でサーフカルチャーを追究する、至高の1冊をお楽しみください。

10.5号表紙:最先端を走ったジョージ・グリノー以来、バレルの内部はありとあらゆる視点からとらえられてきた。そして今、最新技術の導入によってバーチャル・リアリティの域をも可能にした。南アフリカ、ジョーディー・マレー 写真:イアン・スーレル


<フィーチャーストーリー>
■今号のフィーチャーストーリーは、昨年末に惜しくもこの世を去った畠山芳久のプロファイル&ポートフォリオ。日本におけるサーフィン・ジャーナリズムの先駆者として知られる畠山。氏の半生に迫る記事を盟友・吉田文平が執筆。またダン・マーケルら超一流のサーフィンフォトグラファーとならんでレンズを構えていた畠山の貴重な写真をまとめ上げた。

The Writing on The Wall
宿命の歩み

文:吉田 文平
写真:畠山 芳久

日本のサーフィン・ジャーナリズム黎明期を走りぬけた男、畠山“ジッタ”芳久の生きざま。

<コンテンツ①>
BEING TOOTS
トゥーツという生きかた

文:デビッド・ウォン
訳:近藤 晴彦

ワイキキで彼を知らない者はいない。アーサー“トゥーツ”アンチンゲスの内なる世界。

<コンテンツ②>
SINGULARITY
シンギュラリティ

文:ブラッドフォード・シュミット

バーチャルリアリティとサーフィン。バレル撮影の最先端を走った、元ゴープロのクリエイティブ・ディレクターが記した開発の記録。

<コンテンツ③>
LIFE’S A BEACH
ライフズ・ア・ビーチ

文:フィル・ジャレット
写真:レニー・エリス

レニー・エリスによるビーチライフの群像写真集。

<コンテンツ④>
AN ASSEMBLAGE OF BONES
骨のアッセンブラージュ

文:マライア・アーンスト

女性フリーサーファーの未来を担うジャリーサ・ヴィンセント。

<コンテンツ⑤>
THE SNOWSURFER
ザ・スノーサーファー 玉井太朗

文、写真:マット・タイトン

北海道・ニセコにある玉井太朗の住み処を訪ねて。


日本のサーファーがフィーチャーされたコンテンツにぜひ注目していただきたい最新号は1/15日(金)に発売。ほかにも18名のサーフィン・フォトグラファーによるグループショーとしてのポートフォリオなど『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版10.5号』は見どころ満載です。
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ウィンターシーズン目前、ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版(TSJJ)最新号が発売です!妥協ない上質な写真と文章により、ユニークなサーフィンの世界を描きだした1冊をお楽しみください。
10.4号表紙:グッド・スタイルを考えないことこそ、グッド・スタイルを生みだすコツだ。ノースショアの波で実践する南アフリカのマイキー・フェブラリー 写真:ニック・グリーン


今号のフィーチャーストーリーは、カリフォルニアのラグナビーチを中心地としながら、今や世界中に多くのファンを持つスキムボードのお話し。スキムボードシーンは日本ではいまだマイナーと言わざるを得ない状況だが、世界は違う。スキムボードの誕生から現在にいたるまでの歩みをおさめたエキサイティングな写真と物語を一読したならば、ネガティブなイメージは完全にくつがえされることだろう。
■SKIM CITY
スキム・シティ
文:テッド・レッカス
サーフィンから派生し、半世紀を経てようやく日の目を見たアンダードッグたちのムーブメント。


■SOMETHING ABOUT ALASKA
これが、アラスカだ
文:ベン・ウェイランド
写真:クリス・バーカード
ハリソン・ローチ、ネイト・ゾラー、パーカー・コフィンが旅した北方の僻地アラスカを、サーフフォトグラフィーの枠を飛び越えて活躍する巨匠クリス・バーカードが壮大かつ美しくフォーカスする。


■A CENTER OF GRAVITY
「重心」の在処
文:トラヴィス・フェレ
写真:コーバン・キャンベル
ワットユースのオリジナルメンバーであるエディター、トラヴィス・フェレが描くネイト・タイラーの独創的で豊かな暮らし。

■Secret Surfer Tracking the life of
forgotten two-time world
champion Sharron Weber
シークレット・サーファー
文:ジェン・シー
忘れ去られた2度の世界タイトルとシャロン・ウェバーの人生。


■Portfolio:TOM SERVAIS
ポートフォリオ:トム・サーベイス
写真:トム・サーベイス
サーフフォトグラフィーのレジェンド、トム・サーベイスの作品群。


■LIGHT IN THE ATLANTIC
大西洋を照らす光
文、写真:アル・マッキノン
アゾレス諸島をヒューゴ・ヴォーと行く、限りなくピュアなサーフトリップ。


ほかにも、ハワイのカノア・ジマーマンが、サーフボード本来の用途ではない、だけどもの妙にしっくりくる使われかたを撮影した「コーディングエリア」や、本誌編集ジョージ・カックルと、地元・平塚でMO3ストアを営みながら「横乗映画祭」を主催し、奇しくも今スキムボードにはまっているというモッさんこと劔持良輔との対談、People」など、『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版10.4号』は話題満載です。
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ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版(TSJJ)、秋の本格的なサーフシーズン到来とともに発売です!ネイサン・マイヤーズが本国の編集長に就任して2冊目。コンテンツ、デザインともにさら深く、新しくなった1冊をお楽しみください。
10.3号表紙:’60年代のプラスティック・ファンタスティック・ニーボードについていたフィンのプロファイル。 5つの角度を多重露光した / Photo by ラッセル・スペンサー


■今号のフィーチャーストーリーは、ビッグウェイバーでありフォトグラファー、デレク・ダンフィーの半生を描いたストーリーとポートフォリオの2本立て。身体能力が高く、引き締まった体を持ち、ビッグウェイブの場数も多く踏んでいた29歳のダンフィーは、フィジーでの歴史的セッションの最中、危険きわまりない状況に陥った。そのできごとをきっかけに、カメラを手にすることに。ビッグウェイバーたちの現在に焦点を合わせていく。

The Eye of the Hunter
「大波を射止める目」
文:ウィットマン・ベッドウェル

乗り手から撮り手へと進化を遂げたビッグウェイバー、デレク・ダンフィー。

Through the Looking Glass
「レンズ越しに映るビッグウェイバーたちの世界」
写真:デレク・ダンフィー

ビッグウェイブ・サーフィンの今を切りとってきた実践者の視点。

<コンテンツ①>
Portfolio: SARAH LEE
「ポートフォリオ:サラ・リー」
写真:サラ・リー

穏やかな力強さ。サラ・リーがつなぐ海


<コンテンツ②>
Through the Porthole
「舷窓からの眺め」
文:ベン・ワルドロン

サンフランシスコを拠点に活動する船乗りアーティスト、マーティン・マチャドのソルティーな作品。

<コンテンツ③>
Dirt, Scratches, Fingerprints, & Grain
Analog surf pics & portraits, 1962-1970
「よごれ、すり傷、指紋そして粒状性
アナログなサーフフォト & ポートレイト」
文、写真:ブレット・バレット

初期の『サーファー』誌を支えたフォトグラファー、ブレット・バレットの回顧録。

<コンテンツ④>
THE SURF GODS OF IDAHO
「アイダホのサーフゴッド」
文:ノア・レダーマン
写真:ショーン・シェーファー

アメリカ中部で広まりつつあるリバーサーフィンの新潮流。

<コンテンツ⑤>
Chasing the Wind
「風を追いかけて」
文、写真:ガウチョ・デルマー

サーフィン冒険家のジュリアンとホアキン・アズレイ兄弟は、かつて紛争があったフォークランド諸島で波の探査を試みた。

ほかにも、カバーショットを飾ったラッセル・スペンサーの作品集「多重露光で表現されたシンメトリー・アブストラクション」や、サーフボードシェイピング界の鬼才ドナルド・ブリンクの「マジックボード = 振動数」という新発想を追った「自我の白波」など、『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版10.3号』は話題満載です。
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新体制になってから2号目となる、ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版(TSJJ)。さらに今号からは、ネイサン・マイヤーズが本国の編集長に就任。コンテンツ、デザインともにバージョンアップした充実の1冊をお楽しみください。

■今号の日本版オリジナルコンテンツは、ディック・ブルーワー直系のシェイパー、富永忠男のストーリー。レジェンド直伝のスピードシェイプを得意とする富永の生い立ちから、ブルーワーとの秘話まで、幼いころからの盟友、江本 陸が情感豊かに書き上げた。

THE SHAPER
「ナチュラルボーン・シェイパー 富永忠男」
文:江本 陸
人は、天職にめぐり会えるか否かでその歩みが大きく変わる。と、言われている。HEAVEN’S GIVEN。これは生まれながらにしてシェイパーという天職に恵まれた男の物語だ。

SUBMARINER
「サブマリナー」
文:ベン・ウォルドロン
写真:トッド・グレイサー
トッド・グレイサーがとらえた夢のような海中風景。


BOOT LEATHER
「サーフトリップ・バイ・ハイキング」
文:トーレン・マーティン、ニック・コルビー
訳:李リョウ
西オーストラリアではパーキングから一歩足を踏みだすと、そこから大自然がはじまる。トーレン・マーティンとニック・コルビーが語る、ハイクによる冒険のすべて。


BACK FROM HELL
「地獄からの生還」
文:カーク・オワース
イラスト:ウィル・スウィーニー
災いに見舞われたサーフトリップの数々。


When Worlds Collided
「ふたつの世界が衝突した日」
文:フィル・ジャレット
たんなる競技にとどまらず、サーフカルチャーそのものを映しだす鏡となった1970年世界選手権。


THE GREENER GRASSES OF INDONESIA
「インドネシアのすばらしい波をめぐる冒険」
文、写真:ジョン・レスポンデック
写真家ジョン・レスポンデックと仲間たちが、1ヶ月半にわたってインドネシアの秘境を探索。

ほかにも、メキシコのビーチブレイクで、オリジナル・ツインフィンのテスト&ランを楽しんだクリスチャン・ビーミッシュの追想「ツインフィン雑記録」や、対談コーナー「People」では、横須賀の伝説のサーフショップ・オーナーから、名物バーガーの生みの親へと転身をはたした飯田 茂氏を、本誌編集ジョージ・カックルが直撃します。今号の『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版10.2号』も話題満載です。
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今号からいよいよ創刊10年目を迎えることになる、ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版(TSJJ)。この節目を新たなTSJJへ向けた変革の機会ととらえ、さらに精度をあげた翻訳による、読み応えある充実の誌面づくりを目指し、新体制で制作にのぞんでいます。

10.1号表紙:朝日に輝くナザレの波 / Photo by デレック・ダンフィー
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<フィーチャーストーリー>
■今号の日本版オリジナルコンテンツは、日本を代表するワールドクラスのログ・ライダー、瀬筒雄太による書きおろし原稿。昨今、にぎわいを見せている現代のロングボードシーンを、ロングボードが歩んだ歴史、そして自身が辿った道をふりかえりながら表現した。

LOGGING BLUES
「ロングボーダーの憂鬱」
文:瀬筒雄太

あなたは、ボンガ・パーキンスを知っているだろうか。地球上で、もっとも美しいラインを描くロングボーダーのひとりだ。ハワイアンらしく大きな体を持ちながらも、きわめてスムースな滑りを見せ、パイプラインのセカンドリーフでノーズライドしたかと思えば、インサイドボウルで巨大なバレルに包まれていく。神々しささえ感じるそのライディングは、何度見ても飽きることがなかった。そんな彼のロングボーディングを思い浮かべては、現代のロングボードシーンについて、悶々とした気持ちを抱いてしまう。

THE END OF THE CIRCLE
「円相の終焉」
文:ネイサン・メイヤーズ
写真:ダスティン・ハンフリー

腸チフス、デング熱、傷心、衝動。2009年に制作されたロブ・マチャドの伝記映画の失敗例となのか。少なくとも、あのときに「地獄」を味わった関係者たちはそう感じているかもしれない。「離婚がテーマのサーフムービーなんてやりすぎだったんだ」とは、プロデューサーの弁。あれから10年ほど経過した今、脚本家が真相を明かした。

OUTLANDER
「よそ者の視点」
文:ジェイミー・ブリシック
写真:ジミー・メティコ

1980年代のサンタバーバラにとって必要不可欠だったフォトグラファー、テキサス出身のジミー・メティコによる数々の激写。


OCCIDENTAL DRIFT
「僻地への漂流。ヴァージン・ウェイブを求めて」
文:ピート・ゲール
写真:アル・マッキンノン

そのマリーナスポーツクラブは、ひなびた港町の水路が見渡せる、同名のレストランの奥にある。視線を避けながらビールの小瓶をかたむけ、船乗りの世界の片隅で夢破れた男の会話を耳にするというのは、旅のはじまりとして幸先がいいとはとても言えないだろう。


UNDER THE GREAT WAVE
「アンダー・ザ・グレート・ウェイブ。神奈川沖浪裏が与えた影響」
文:ボルトン・コルバーン

この200年前の木版画は、まちがいなく世界一有名な波のイメージだろう。現在における漫画のスタイルからサーフフォトグラフィーの距離感やフォーカスまで、今もこの作品が世に与えつづけている影響は計り知れない。


Portfolio: TREVOR MORAN
「ポートフォリオ:トレバー・モラン」
文:ザンダー・モートン

控えめな男、トレバー・モランが切り取る強烈な一瞬。


ほかにも、英国のボランティア・レスキュー隊員、ビジネスモデルの推進者、そしてシーマンでありサーファー、トム・ケイの横顔を紹介した「ヘルムスマン。操舵手の務め」や、本誌編集ジョージ・カックルによる名物コーナー、元ワールドチャンピオンのポッツこと、マーティン・ポッターとの対談「People」など、今号の『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版10.1号』も話題満載です。
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9.6号表紙:ワイキキのナイト・サーフィン/Photo byジョン・フック
<フィーチャーストーリー>
■今号のオリジナルコンテンツは、かつて天才サーファーと謳われ、こつ然とサーフィンの表舞台から姿を消した青田琢児のストーリーだ。話は一昨年の冬、私が抱井保徳と会ったときにはじまった。抱井は、青田のトリビュート(称賛として捧げるストーリー)をやりませんかと、私にそのアイデアを披露した。青田が平塚の海岸にブルーテントで生活しているという噂は前々から聞いていたし、そんな青田のいきさつや心情、現在の様子などを知りたいこともあり、この編集企画は進行していった。

■Back Home Again!
「野性の品格」
青田琢二のディストピア(暗黒郷)とは
序文:抱井保徳 文:森下茂男
青田琢二が、平塚の海岸沿いに防砂・防風林として植えられたクロマツの木が林立する松林の一角に住み、一見ホームレスと見紛うような生活をはじめたのは、およそ10年ほど前だ。「なにか、住むように仕向けられているような気がする」と、青田は潮に引き寄せられるように、もともと実家があった場所にブルーテントを張って住みはじめる。そこは、青田が1歳から20歳まで住んでいて、土地改良工事のために立ち退きを余儀なくされた場所だった。

■General Veneer
「ジェネラル・ベニア」
バルサボード時代を支えた木材加工会社の存在。

バーノンには、パシフィック・システムがあり、サウスゲートにはジェネラル・ベニアの本家があった。このバーノンとサウスゲートというふたつの市は、地図で見ると上下に位置し、ちょうどLAのスキッドロウ(スラム街)の風下にあった。このふたつの会社は木材の買いつけと加工をおこなっていた。パシフィック・システムの創設者はブレネ・ベーカーとウィリアム・ブットのふたりで、プレハブハウスのキットをつくる、世界でもっとも大きな会社に成長していった。いっぽうジェネラル・ベニアは、1931年、木材加工の会社としてのオフィスを構えた。場所はサウスゲートのオーティス通りで、パシフィック・システムよりも30ブロックほど南にあった。創立者はダグラス・デウィット。のちに複合素材を航空宇宙産業に供給する大手企業へと成長することになる。
文:リチャード・ケンビン
■Landscape Painters
「ランドスケープ・ペインターズ」
西オーストラリアのアウトバックを行く。

ぼくには、毎年かならず訪れる場所がある。西オーストラリア州の北部に位置する砂漠地帯だ。ぼくが暮らすマーガレットリバーからは車で15時間。南西の海岸にストームがやってくると、つい北へ向かいたくなるのだ。たいていはどこかに良い波があるから、天気図はそこまで気にせずに、とりあえず向かってみる。もし波が大外れだったとしても、キャンプや釣り、ビールを飲みながら焚火を囲み語り合う、楽しい時間が保証されている。
文:タジ・バロー 写真:ジョン・レスポンデック


■Evert Desert Hides a Well
「砂漠の泉」
1970年代のサーフスケーター、ソノラ砂漠のパイプランドに向かう。

セントラル・アリゾナ・プロジェクト(CAP)とは、コロラド川の水をハバス湖からアリゾナ州の大都市圏へ供給するための用水路だ。運河と地下トンネル、パイプライン、そしてポンプ設備などが複雑に入り組んだシステムは、連邦議会が認可した当時最長のプロジェクトとなり、水路の設計と仕様は土地改良局が決めた。全長173マイル、幅80フィートのコンクリートで舗装されたグラナイト・リーフ導水路は、CAPの起点として7つの主要な河川を横断し、システム最大級の流量を誇る。逆サイフォン(伏せ越し)構造のパイプは直径21フィートもあり、最長2マイルにおよぶ。7つあるうちの6つは補強鋼線入りのコンクリートで成型され、それを上回る大きさのパイプは当時存在しなかった。内径252インチ、肉厚21インチ、各セグメントの長さは22.6フィート、重量は225トンに達する。
エクスポーネント・コンサルティング社(パイプの修理を請け負った業者)

高校生のときにパイプの製造元だったアメロン社に手紙で頼んだら、CAPプロジェクトのマップを送ってきてくれたんだ。パイプの建設用地を次々と探し当てて、皆で押しかけることができたのはそのおかげさ。
スティーブ・ピングルトン(アリゾナの先駆的スケーター)

■Cocktail Hour
「カクテルアワー」
写真家ジョン・フックが撮影したワイキキのナイトサーフィン。

フックがカメラと出会う何年も前、まだ高校生だったころ、彼は友人と夜のクィーンズにパドルアウトしたそうだ。それは混雑を避けるためだけでなく、楽しかったからだ。「(当時のセッションについて)波に乗るたびに、サーフィンがうまくなったような気になったのを覚えている」と彼は笑った。「暗闇の中では波はじっさいよりも大きく感じられ、スプレーも大きく飛んだように思えた。インサイドのチューブも迫力があった」。彼の言っていることは私にもよく理解できた。
序文:デビッド・ウォン

■Action Hero
「アクションヒーロー」
みずからのサーフ体験をキャンバスに塗りこむポストモダン・アーティスト、ジョン・ミレイ。

ミレイと会話を交わしているうちに、2002年に彼の3部作を目の当たりにしたときの様子を思いだした。作品のタイトルは『For Surfing』で、2000年3月にハワイ・パイプラインで溺れたトラビス・マッスルマンの死を悼む哀歌として制作された。寸法は138 x 80インチと縦に細長く、上からのしかかるようなそのレイアウトは、鑑賞する者の頭越しになにかを訴えかけているようだ。
文:アレックス・ワインスタイン


ほかにも、コスタメサにあるVANSの本社でグローバル・サーフチーム・マネージャーとして働いているノーラン・ホールの作品を紹介する「ポートフォリオ:ノーラン・ホール」や、本誌編集ジョージ・カックルによる名物コーナー、元プロ・ロングボーダーでビーチカルチャー・エディター、池田潤との対談「People」など、今号の『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版9.6号』も話題満載です。
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フィーチャーストーリー
今号のオリジナルコンテンツは、1970年代からサーフィンのメディア等で活躍をつづける、サーフィン界のレジェンドのひとり、フォトグラファーの横山泰介のストーリーだ。彼は、風刺漫画の横山泰三を父に、「フクちゃん」で知られる国民的漫画家の横山隆一を伯父にもつ芸術家一族の中、鎌倉で育った。そして、父親のライカを持ちだして、稲村ケ崎で撮影した1枚の写真が彼の人生を決定した。


■Locals Are Made of This
「瞬間と永遠」
フォトグラファー・横山泰介が見つめるもの
文:谷岡正浩
一枚の写真がある。
 かなり上からのアングルで、波が割れるその時を捉えたものだ。両脇の植物がなんともいえないアクセントとなって空間の遠近感や広がりを感じさせる。自分が思い描いた理想の女の子を偶然見かけたときのような、ハッと息を飲む瞬間。手を伸ばしても届かない永遠の片想い――そんなふうに形容したくなるほど、この写真には見るものを焦がれさせる魔力のようなものが息づいている。
 この、もはやあまりにも有名な写真は、日本で初めて撮られたサーフィン・カルチャーを象徴する写真と言っても過言ではなく、撮影者はもちろん横山泰介その人だ。かずかずの有名サーファーやミュージシャン、俳優たちのポートレイトをものにしてきたフォトグラファーの、キャリアの最初にあるのが、この稲村ヶ崎の写真だ。


■You Won’t Go
 「おまえは行かない」
サーフィンのメッカ、ノースショアには、サーファーになるための通過儀礼がある。

ハワイ、オアフ島のノースショアでは、モンスターと呼ばれるケ・イキのショアブレークへとスイムアウトして、神の怒りの拳のような波に叩きつけられにいく儀式がある。もちろん波の底には水はほとんどなく、黄金色の砂浜がむき出しになっている。バロン・ミヤムラやノア・ベッシェン、マカナ・パング、そしてカラニ・リベロたちも、その蒼く凶暴な撹拌器へみずから飛び込み、アドレナリンと若さを発散させて狂ったように笑い転げる。彼らは「ある言葉」を叫び、彼らの魂の檻に入れられた自尊心という動物を小突いて呼び覚ます。それは「You Won’T Go!/おまえは行かない」というセリフ。もちろん、その言葉を投げかけられただれもが行ってしまうのだけれど。
文:ビュー・フレミスター


■Records of the Isthmus
「パナマ地峡備忘録」
ゾーン・ブラッツとして生まれ、超越的写真センスを持ちながら忘れ去られたサーファー、スティーブ・ビッセルの人生とその作品。

パナマ運河地帯は、かつてはアメリカ合衆国の海外領土で、そこで生まれた子供たちはゾニー、ゾニアン、もしくはゾーン・ブラッツと呼ばれた。1966年にサーフィンというスポーツが突発的な現象としてゾーンに登場し、それまで昆虫採集専門だった2ダースほどの連中がその魅力の虜になり、彼らには政治的分離も関係なかった。そのなかのひとりにスティーブ・ビッセルという少年がいた。彼はのちに『サーフィン』誌などでカメラマンとして活躍することとなる。
文:キンボール・テイラー


■GO ALONG IF YOU LIKE
「異色のツインフィン・ライダー」

ツインフィン、1台のキャンピングカー、週50ドルの間借り…、トーレン・マーティンのシンプルライフと個性的サーフィンライフ。
文:ジェド・スミス


■Down from the Spin Ghar Mountains
「スピン・ガーの山々を駆ける」
パキスタン、アフガニスタン、そしてフランス、ミキ・ドラと過ごした思い出とスキャンダラスの日々。

ミキと私がアフガニスタンにいたころ、私たちは遊牧民たちと暮らすのを好んだ。あの山岳民族は国際社会が勝手に決めた国境など気にも留めてはいなかった。パシュトゥーニスタンはいまでは幻となった国で、地図をチェックすればタジキスタンとキルギスを見つけることはできるが、そこにはパシュトゥーニスタンはない。
文:ナット・ヤング

■New Model Army
「ニュー・モデル・ミューズ」
インフルエンサー・ランキングにエンゲージメント率は無視したとしても、ソーシャルメディア界の人気者。生粋のサーファー、ジョージー・プレンダーガストが語る、その想い。
ジョージー・メイ・トコン・プレンダーガストは、20歳になったばかり。この若さで、サーフィン界のスーパーモデルとして、ここまで名を知られているのはなぜだろう。15歳のころからさまざまなメディアに登場し、雨の日も晴れた日もバイロンパスの波に乗りつづけてきたからなのだろうか。ノーズに向かう軽やかなクロスステップ。若さあふれる魅力も、オールドスクールなスタイリッシュさも表現できる、とても器用で多才なサーファー。若い子向けのスポンサーたちだけでなく、彼女のシェーパーであるマクタヴィッシュをも魅了してしまう。そもそも、先月までいち押しだった「今日のサーファー」が、今月になるとインスタグラムの笑いモノになってしまうような世界では、5年間という時間は、じゅうぶんに長いとは言えないだろうか。
文:フィル・ジャラット


ほかにも、スティーブ・ビッセルやアル・マッキノン、セス・デ・ルーなど、世界で活躍するフォトグラファーによる「ポートフォリオ:グループショー」や、本誌編集ジョージ・カックルによる、グリーンルーム・フェスティバルのプロデューサー、釜萢直紀との対談「People」など、今号の『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版9.5号』も話題満載です。
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TSJJ9.4 プレスリリース

   
       
<フィーチャーストーリー>
■今号のオリジナルコンテンツは、1990年代から活躍をつづける西湘出身のプロサーファー、進藤晃のストーリーだ。世界のトップサーファーたちがそうであるように、冬のハワイ、春のインドネシアを軸に旅をする進藤は近年、バリ島に住む仲間とともにジャワ島東部を開拓するのが楽しみとなっており、今年もまた19歳の若手サーファー、藤沼圭太郎を誘ってジャワへのサーフトリップに出かけた。

■JUST HANG AROUND
「ジャワの断片」
進藤晃のパチタン探訪録
文:高橋淳 写真:ペドロ・ゴメス
首都ジャカルタを擁するジャワ島はインドネシアの中心地。暮らす人々は1億3千万人以上、世界でもっとも人口が多い島として知られる。だがサーファーが足を伸ばす海沿いへの道はいまだジャングルに囲まれている場所が多く、アドベンチャーを楽しめる。そのジャワ島で、バリ島出身のトッププロサーファー、リザール・タンジュンやペペン・ヘンドリックスによって開拓されたのが、ワトゥカルンだった。東ジャワ州と中央ジャワ州の境界にある町、パチタンのエリアにあるそのポイントは、別名“インドネシアン・チョープー”と呼ばれるスラブで、まちがいなくインドネシアでトップクラスの波だ。進藤がこの波に魅せられ通いつづけて、今年で7年が経つ。


■The Gremmie
 「ザ・グレミー」

ハンク・ワーナーへのインタビュー。
スキップ・フライ、マイク・ヒンソン、そしてブッチ・ヴァン・アーツダレンといったサーフ界の重鎮に比べてハンク・ワーナーの知名度が低いのは、ひとえにその謙虚な人柄によるものだ。とはいえ、マリブなどとはサーフ文化も一味異なるサンディエゴ周辺のサーフエリアにおいてハンク・ワーナーはまちがいなくレジェンドのひとりだ。その知られざる半生を本人が語る。
聞き手:クリス・アーレンス


■The Shooter Walks Away
「写真家ダン・マーケルの足跡」

伝説となったサーフ・フォトグラファーの成功と挫折、そして復活。
偉大なサーフ・フォトグラファーとして知られるダン・マーケルは、今年で72歳になったが、そのキャリアの出発点となったのは1970年代のハワイ・ノースショアだった。
文:ニック・キャロル


■On the Edge of the (Fever) Dream
「エッジボードへの熱い夢」

アンドリュー・キッドマンとエリス・エリクソンが中心となって費やされた、ジョージ・グリノー考案によるマルチハル・エッジボードの研究と改良。
文:スティーブ・シアラー


■Revolucion Continuo
「現代キューバのサーフ・スケーターズ」

キューバはサーフィンの聖地として知られているわけではない。オフィシャルな数字はわからないが、サーファー人口はだいたい80〜150人程度だと思われる。1,148万人という人口を考えると、サーファーはひじょうに少ない。きっとこの国でいちばんのマイノリティだろう。
文:ジェイコブ・オスター

■Super 8 Polyester Elixir
スーパ−8 ポリエステル・エリクサー

最近、スーパー8を駆使してサーフ・フィルムの世界で注目を集めるフィルムメーカー、ジャック・コールマンをサンオノフレのローカル、ドッジ・ウェイラが捉えた。
文:ドッジ・ウェイラ


ほかにも、クイックシルバーで活躍したデザイナーのチャールズ・アドラーと彼の選び抜かれたコレクションを紹介する「人生の宝物」や、本誌編集ジョージ・カックルによる、ブエノブックスで数多くのブックデザインを担当する白谷敏夫との対談「People」など、今号の『ザ・サーファーズ・ジャーナル日本版9.4号』も話題満載です。
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■Searchin' For A Kushi Kind Of Wave
ミスター・タイフーンと呼ばれた男が愛した足摺岬
文:森下茂男
あるとき、櫛本がサンセットで波をチェックしているとき、ひとりの日本人から声をかけられた。「“このへんでサーフボードを修理してくれるところを知らないか”って、ひとりの日本人が訊いてきたんで、オランドの工場を紹介してあげた。それが奥本順次、高知の漁師でビッグウェーバー。おれと同い年で、すぐに仲良くなった」と櫛本は語る。奥本が足摺岬、地元では水島と呼ぶ波に出合ったのは1980年ごろだという。「船を走らせているときに、沖で波が割れているのを見かけました。水島にはとてつもないうねりが押し寄せていて、爆発した波が化け物のように見えて、衝撃を受けました。当時は、とてもチャレンジできる波だとは思えませんでした」

■The Privateer
「我が道を行く」

スイッチスタンスの猛者。デュークの勝者。サンセットとパイプでの比類なきパフォーマンス。ワイメアにおける最初のチューブライド。ジェームス・ジョーンズはその世代でもっとも才能と勇気にあふれたハワイアンサーファーのひとりだった。
文:ビュー・フレマイスター


■Extended Subversions
「拡張アブストラクション」
抽象と具象が織りなすトーマス・キャンベルの最新作『Yi-Wo』と、その舞台装置。
文:ケビン・オサリバン


■Manmade/Homemade
「マンメイド・ホームメイド」
バルサボード全盛期を出発点に、ニューエイジ建築を経て、オフグリッド出版へとたどり着いたロイド・カーンの軌跡。
本文:ロイド・カーン
序文:スティーブ・ペズマン


■South From Gibraltar
「ジブラルタルから南へ」
西アフリカ紀行
文:ホアキン・アズウェイ


■Portfolio: ZAK NOYLE
ポートフォリオ:ザック・ノイル
文:ジェフ・ムル


ほかにも、ヒッチコックの横顔のシルエットを模した自身のロゴで話題のアーティスト、アレックス・イスラエルや、本誌編集ジョージ・カックルによる北山川筏下りのサーファー筏師、宇城公揮へのインタビュー「People」など、今号の『ザ・サーファーズ・ジャーナル9.3号』も話題満載です。
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