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7月15日発売の『Coyote』は星野道夫を特集します。 没後30年を経た今もなお多くの人の心を揺さぶり続ける写真家/探検家の星野道夫。 そのまなざしの先にあった、北極圏に生きる人々と動物たち、そして「見えない世界」の物語を紐解きます。 本号では、未発表作品を含む貴重な写真群によるフォトストーリー、妻・星野直子氏のロングインタビュー、池澤夏樹氏寄稿などを通して、星野道夫が遺した旅の思想をあらためて辿ります。 特別企画として絵本作家ユリー・シュルヴィッツ遺族インタビュー、沢木耕太郎『途上の王国』制作秘話も収録。
3月15日発売の『Coyote』は木版画家・大谷一良(おおたに・かずよし)を特集します。 大谷一良は、哲学者・随筆家の串田孫一や版画家の畦地梅太郎の薫陶を受け、1958年創刊の山の文芸誌『アルプ』をはじめ、数多くの山岳書の表紙や挿画を手がけるなど、日本の「山の表現」を支えてきました。近年ではその作品が、北海道の人気スイーツブランドのパッケージに採用され、若い世代にも再評価が広がっています。 本号では、大谷が愛したディヴェルティメント(嬉遊曲)になぞらえながら、創作の原点から晩年に至るまでの表現の変遷を多角的にひもときます。「思索としての登山」「山の創作」という文化にあらためて光をあてる、山と表現、そして思索のかたちを一人の表現者の軌跡から探究する一冊です。 特集 版画家・大谷一良の遺した山々 山のディヴェルティメント 写真=門井菊二(特集扉)、ただ 凍れる日 ■第1楽章 Allegro 心象の山々 山の幻想組曲 Essay 白い岩と青い空 心を映して山は踊る ──山の表現の変遷 道 Column 山の版画の系譜 畦地梅太郎に私淑して ■第2楽章 Adagio 思索の山々 Essay あの頃のこと──『アルプ』をめぐる 緑の風が吹く場所へ 復元された二つのアトリエ 文と写真=奥田祐也 追憶の山 版画の設計図・下絵と見比べてみよう 版木と見比べてみよう Interview 井出裕太 心象の山を彫る現代の作家 文と写真=奥田祐也 Column 表紙を飾った蔵書票 ■第3楽章 Menuetto 若き日の山々 Essay 絵具箱 串田先生と交わした手紙 Column 遊び心に満ちた串田孫一の手紙 往復書簡 山と音楽について 串田孫一「山の輪舞」 ■第4楽章 Allegro 手の中の山々 本造りの原点 最初の山のかけら 山の気を宿した限定本 Column 本棚は人生を映す鏡 特別挟み込み冊子『ミューレンの夏』 Travelogue 人が織りなす和紙の里を訪ねて 写真=朝岡英輔 The way to Lake District 湖水地方を旅する 写真・文=新井菜津 For Readers Foxfire True to nature Vol.22 八百板浩司 最初の一歩 第88回 大崎清夏 Dialogue 森山大道+石川直樹 やっぱり写真は記録でしかないでしょうと、森山大道は言う。
今年創設30周年を迎えたブランド「ミナ ペルホネン」のデザイナー、皆川明の現在地を探る。 2025年11月、世田谷美術館で展覧会『つぐ mina perhonen』がはじまる。2019年に開催された展覧会『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』から現在に至るまでの約6年間は、皆川明にとって変化の時期であった。ブランドの代表の立場を後進に託し、自らはデザインの仕事に徹するとともに、個人のアートワークにも創作活動の幅を広げていく。 一人の表現者としての皆川明のいまを、創作現場の取材やインタビューとともに紐解いていく。 【CONTENTS】 特集 皆川 明の道しるべ ミナ ペルホネンのいま ●Lithographs by Minagawa Akira created at Idem Paris ●Interview 柔らかな哲学のような教え 皆川 明の道しるべ 聞き手=新井敏記 ●新たな創作の場所へ Document 皆川 明 石に描く パリ、石版工房「イデム・パリ」の作業時間 文と写真=新井菜津 ●暮らしのデザインへ Dialogue アアルトの思いに寄り添いながら minä perhonen & Esa Vesmanen with Alvar Aalto 文=川上向子 写真=末永真 Interview 北欧デザインのサイクル 文=猪野辰 写真=加藤純平 ●憧れのアトリエへ Dialogue 憧れの形 皆川明、宇和島 大竹伸朗を訪ねる 写真=ただ ●寛ぐ場所へ Document 木立の中で 皆川 明のパンセ 写真=日置武治 ●『つぐ mina perhonen』へ Dialogue 皆川 明 葛西 薫 「つぐ」という言葉から 写真=阿部稔哉 Interview 田中景子 喜びを生み出し続けるブランドへ 文=土谷みずき 写真=朝岡英輔 ●『つぐ mina perhonen』がはじまる ●Travelogue アイスランドを旅して 皆川 明 *** その他 ●Travelogue 嶺南安泰 文=戌井昭人 写真=朝岡英輔 ●for Readers ●Foxfire True to nature Vol.21 稲葉可奈 ●最初の一歩 第87回 浅田政志 絵=つのがい ●絵探し 黒田征太郎への質問 「教えてください。黒田さん」
鈴木雄大というアルパインクライマーがいる。悠久の自然に抱かれた山に魅了された、若き冒険家の一人だ。 Coyote編集部は鈴木雄大を通し、アウトドアアクティビティの醍醐味を味わい、その中にある冒険の本質を問うていきたい。 過去の賢者たちの大切な冒険譚を探しにいく。 自然に寄り添い、挑み続ける挑戦者たちの生き様に、その手がかりを乞う。 圧倒的な自然の前で人間がいかに小さな存在か、遥かな彼岸に息づく尊い何かを感じた時、野生の世界では人は自然に挑むのではなく寄り添うことで生きていくことができる。 今、私たちの失ったものを考える。 それが冒険の未来でもある。 【CONTENTS】 ●Interview 鈴木雄大 冒険 文=寺倉力 写真=鈴木岳美、鈴木雄大 鈴木雄大は、大学山岳部で登山の魅力の虜になり、いくつもの失敗と成功を経て、国内屈指の若手アルパインクライマーへと成長していった。登山との出会いから、ヒマラヤ未踏峰への挑戦、過酷な遠征、そして遭難事故——。彼の半生と山への挑戦の軌跡をたどりながら、「人はなぜ冒険に惹かれるのか」という冒険家の永遠の問いへと迫る約1万字ロングインタビュー。 ●Travelogue 心に刻まれた旅 文と写真=鈴木雄大 「知らない世界を見てみたい」。そんな欲求に突き動かされ、世界を股にかけて冒険的なアルパインクライミングをしてきた鈴木雄大。鈴木にとって未踏の山を求めることは何ものにも代え難い旅であり、旅先にはいつも、運命的な出逢いがあった。かけがえのない記憶を鈴木自身が綴ったトラベローグを掲載。 ●鈴木雄大 人はなぜ登るのか 絵=成瀬洋平 若きクライマー・鈴木雄大はいかにして生成されていったのか。彼を冒険へと駆り立てる10の断想。 ●鈴木雄大 7つの冒険 構成=Coyote編集部 写真=鈴木雄大 オールラウンドに活動する若手アルパインクライマーの旗手、鈴木雄大はこれまで国内外でどんな冒険を繰り広げてきたのか。本人の手記をもとに、特筆すべき7つの冒険を振り返る。 ●EXPEDITION STORIES 構成=奥田祐也 THE NORTH FACEアスリートたちはどのような冒険を繰り広げてきたのだろう。4人のアスリートの特別な冒険をダイジェストでご紹介。 ◎写真家 石川直樹 ◎登山家 ベンジャミン・ヴェドリン ◎プロスノーボーダー 中川伸也 ◎トレイルランナー 土井陵 ●Interview ジャクソン・マーヴェル “怪峰”ジャヌーへ 文=寺倉力 翻訳=中嶋渉 2023年に世界屈指の難壁・ジャヌー北壁を、仲間とともにアルパインスタイルで登攀した、アメリカ人クライマーのジャクソン・マーヴェル。20年近く再登者が現れなかった難壁を、誰もが不可能視していたアルパインスタイルで完登するという偉業は、どのように成し遂げられたのか。その核心に迫るインタビュー。 ●THE NORTH FACE SUMMIT SERIES 2025 頂点を目指すために 文=寺倉力 写真=ただ 今年25周年を迎えたTHE NORTH FACEの最高峰ライン「サミットシリーズ」の最新プロダクトをご紹介。頂を目指す者のために生まれた「サミットシリーズ」には、過酷な自然環境のもとで安全かつ快適に行動するため最先端の素材とテクノロジーが惜しみなく投入されている。さらにアスリートたちの厳しい欲求に応える、その緻密なディティールには長年にわたる山岳ウェア&ギアづくりで培ってきた経験が息づいている。 ●池澤夏樹 ラハイナの大火 あるいは小さなハワイイ紀行 写真=岩根愛 かつて『ハワイイ紀行』の取材で足繁く通ったハワイを、作家池澤夏樹が再訪する。2023年8月8日に起こった大火で、ほぼ焼失したマウイ島のラハイナの町。そこでは実際に何が起こったのか、人々は今何を考えているのか、復興の計画はあるのか——。現在のラハイナの光景や人々の様子を綴りながら、その背景に潜む歴史にも迫るトラベローグ。 <そのほかのコンテンツ> ●Travelogue 風炎の谷 ピレネー、オルデサ渓谷を行く 写真=阿部稔哉 文=北澤宏明 ●Interview 足元に広がる宇宙 ——TOKYO BUG BOYSが見つめる自然の未来 写真=TOKYO BUG BOYS 文=Coyote編集部 ●Foxfire True to nature Vol.20 仁科斎 ●最初の一歩 第86回 黒田征太郎
●Way to Patagonia 未来に向けて、旅をする 南米パタゴニアの原生の森を歩く。早朝、水の冷たさを指先で感じる。季節の移ろいを、頬を伝う風を通じて読む。かすかに湿気を発見し、静謐な森で感じる野生動物の気配に畏れを抱く。地球のどまんなかをこの場所で意識する。 ●INTERVIEW 野生とは。 クリスティン・マクディビット・トンプキンスに学ぶ ダグとクリスの南米パタゴニアにおける自然保護活動によって、チリとアルゼンチンで合計13の新しい国立公園が設立され、その面積は1400 万エーカー以上に及んでいる。1990 年にこの地を訪れたことからはじまるこの活動についてあらためてクリスに訊いた。 ●受け継がれる挑戦へのバトン 『WILD LIFE 大自然への讃歌』 クリス・トンプキンスが、夫ダグ・トンプキンスを不慮の事故で失った悲しみに決別した旅を追う、ドキュメンタリー映画『WILD LIFE 大自然への讃歌』について。 ●INTERVIEW 色褪せない日々 ゲイリー・レジェスター 伝わる写真とはどのようなものだろうか。 1970 年代初頭、ブランド黎明期のパタゴニアを写真に収め、 現在のパタゴニアのイメージ写真の礎を築いた写真家が、当時を振り返る。 ●Fishing and Simplicity 釣りと自然にまつわるイヴォン・シュイナードの教え 自然でより遊べ、イヴォンの大切なフィールドの心得だった。釣りはもっとも自然を理解するアクティビティだと彼は言う。悠久の大地で、原生林の広がる森を流れる川に生きる魚を釣る。 ●Patagonia 地球を救うための新たなる到達点 最高のフィッシング・ウェーダーとともに 2025 年春、パタゴニアは長年の目標としてきたプロダクトからの PFAS(有機フッ素化合物)完全撤廃を実現する。 最高のフィッシング・ウェーダーとともにたどり着いたのは、 地球を救うための新たなる到達点だった。 ●黒松内町 つながり、そこに在るもの 北海道南西部にある黒松内町は、面積の 8 割が森に覆われている。町を貫流する 43.5km の朱太川の本流には、ダムや堰堤がないため サクラマスが森と海を行き来し、自然に近い川の状態が保たれている。 人は自然とどう関わっていけばいいのだろう、その最適解を求めて“森のダム”ブナ林に抱かれた冬の黒松内町を旅する。 ●イッセー尾形 賢治の世界で世界をのぞく 俳優イッセー尾形の新著『人情列車』が4月に刊行される。宮沢賢治と向き合って創作を続けてきたこれまでを振り返りながら、今後の一人芝居への展開についても話を訊いた。 【その他のコンテンツ】 ●ESSAY 優雅な美しいプロジェクト イヴォン・シュイナード ●INTERVIEW 坂本麻人 サクラマスのラストワルツ ●連載最終回 賢治再訪としての「ある田舎の秘話」 イッセー尾形 ●Foxfire True to nature Vol.19 佐藤大史 ●最初の一歩 第85回 信濃八太郎
11月15日発売のCoyote No.84は、船上そして大地から捉えた南極半島の貴重な今の姿を伝える「南極」特集です。 【主なコンテンツ】 ●黒田征太郎、南へ 南極半島を渡る 「南極は死ぬまでにいきたいところだ」 最後の夢として、85歳で南極に挑む画家・黒田征太郎。今南極半島行きの船に乗る。 ●南極絵日記 黒田征太郎の絵日記を12Pにわたり掲載。 ●南極半島航海日誌 4つの島と入り江と氷河の世界 南極半島への旅とは一体どのようなものなのか。人為的な干渉を拒むかのように荒れ狂う海。 それを越えた者だけが踏み入ることを許された、地球最後の秘境への旅の軌跡を綴ったトラベローグ。 ●南極半島の野生の動物 絵=黒田征太郎 雪と氷に閉ざされた南極は、その過酷さゆえに独自の生態系を古よりつないできた。 文明から切り離された手付かずの大自然の中で生きる野生動物たちを紹介。 ●ARC’TERYX LEAVE IT BETTER 刻み込まれた始祖鳥の哲学 デザイン、クラフトマンシップ、パフォーマンスにおいて革新的な製品を生み出しては、アウトドアの世界をリードしてきたアークテリクス。 進化のシンボル、始祖鳥の名を冠するブランドに受け継がれるものとは。 ●In The Photograph in Vitro? in Vivo! 立木義浩 現在、千代田区のインターメディアテクにて開催中の写真展『in Vitro? in Vivo! – 写真家 立木義浩 ✕ 東京大学』。 東京大学総合研究博物館に蒐集された学術標本群を撮影したという本展の様子をお届けする。 ●おいしい景色 特別編 スウェーデン・ドラカモランを訪ねて 皆川明 坂田阿希子 料理家・坂田阿希子とデザイナー・皆川明のエッセイ&写真集『おいしい景色』の第2弾が刊行された。 特別編として、今年6月に2人が訪れたスウェーデン南部の宿ドラカモランについて、話を訊いた。 ●物語を求めて 佐々涼子追悼 写真=浅田政志 版画=溝上幾久子 『夜明けを待つ』や『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』などの生と死をテーマとした著作を遺し、今年9月1日に逝去したノンフィクション作家・佐々涼子の3つの習作を特別掲載。 ●池澤夏樹・台湾小紀行 「侯孝賢の光景を追って」 作家・池澤夏樹が昔から好きでよく見ていたという台湾の映画監督・侯孝賢の映画の舞台を訪れる。 池澤が映画ファンの姿勢で台湾を巡る台湾小紀行。 【そのほかのコンテンツ】 ●レバノンの小さな漁村で育って 黒田征太郎がキャプテン、シャーベル・ダーヘルに会いに行く ●南極 地球を知るための約束の旅へ Presented by PONANT ●ザルツブルク祝祭日 山の案内人 文と写真=新井菜津 ●賢治再訪としての「宗教太郎と鍛冶屋」 イッセー尾形 ●Foxfire True to nature Vol.18 自然に挑むのではなく、自然と共に生き、自然に対して真摯であること。 表現者は自然の声に耳を傾け、生きる知恵を学ぶ。 世界を股にかけるアウトドアガイドの青崎涼子が闘病生活の中で見出した、自分の役割とは。 ●最初の一歩 第84回 こうの紫
7月15日発売のCoyote No.83は、近代地質学の発祥の地であるスコットランドの現在の地層を手がかりに、地球の過去をひもとく「石」特集です。道端に転がる石はいったいどのように生まれ、どうしてその場所にあるのか。そんな素朴な疑問をきっかけとして、Coyoteは地質学のメッカであるイギリス・スコットランドへ旅に出ました。地質学的に重要な様々な要素を見ることができる特異な国として知られるスコットランド。その中でも、今号ではアラン島、アイラ島の2島を軸とした地質の旅を通して、数十億年という地球の歴史を覗き見るタイムトラベルに読者を誘います。 【主なコンテンツ】 ●アラン島 スコットランドの縮図 アラン島の雄大な景色にじっくりと目を向けると、いたるところで大地の成り立ちや遥かなる時の中での地球の営みを窺い知ることができます。近代地質学の出発点のひとつになった「ハットンの不整合」をはじめとした、アラン島の多様な地質の魅力をご紹介します。 ●アイラ島 ウイスキーの島 アイラ島では老舗蒸留所の「ブルックラディ」を訪ねるとともに、ウイスキー作りに欠かすことのできないピートの成り立ちを辿ります。さらに、赤い石の埋め込まれた不思議な岩壁を手がかりに、地球の表面が赤道付近まで覆われたとする仮説「全球凍結」の謎へと迫ります。 ●グラスゴー&エジンバラ そしてキングホーン岬へ グラスゴーでは観光スポットとして人気の高いケルビングローブ美術館・博物館とハンテリアン博物館の見どころをご紹介します。そして、キングホーン岬で見ることができる様々な化石や、首都エジンバラの中心部にほど近いアーサーズ・シートと呼ばれる雄大な氷河地形の成り立ちを通して、太古の地球の姿へと思いを馳せます。 ●縄文の心を辿る黒曜石の旅、隠岐へ 3万年以上前から、人々は黒く輝く石「黒曜石」に魅せられてきました。古の人々は、当時の生命線とも言える黒曜石をいったいどのような思いで扱っていたのでしょうか。その一端を知るために、日本有数の黒曜石産地として知られる隠岐諸島のジオパークを訪ねました。 ●白神山地スケッチ旅行記 1993 年に屋久島と共に日本で初めて世界自然遺産に登録された白神山地には約1万7000ヘクタールに及ぶブナ林が原生林に近い形で残っています。脈々と受け継がれている白神の自然や地元の食文化、そして変わりつつあるマタギ文化の今を探りに旅した、イラストレーター・山崎杉夫によるスケッチ旅行記。 ●新しい佐渡人の暮らし。 国内外を旅して、佐渡島へやって来た、あるいは故郷の島へと戻って来た、9人の「新しい佐渡人」たちに会いに行きます。彼らがなぜ佐渡を選んだのか。彼らは今、島でどんな営みをしているのかをご紹介します。 ●賢治再訪としての「七ツ星占い師と錬金小僧」 イッセー尾形 イッセー尾形が宮沢賢治の世界を旅する連載の第8回。 【そのほかのコンテンツ】 ●森とクジラと氷河 星野道夫へ 文=ボム・サム 絵=あずみ虫 翻訳=新井菜津 ●Foxfire True to nature Vol.17 自然に挑むのではなく、自然と共に生き、自然に対して真摯であること。表現者は自然の声に耳を傾け、生きる知恵を学ぶ。山梨県の大菩薩山麓でペンションを経営する傍ら、川の保全に尽力する古屋学に訊く、理想の川のつくり方。 ●最初の一歩 第83回 中込健太 絵=黒田征太郎 ●絵本の世界 対馬丸の忘れものがたり 池澤夏樹と黒田征太郎 絵=黒田征太郎
3月15日発売のCoyoteは3月19日に没後10年となる安西水丸を特集します。どんな世界、どんな人でも絵になる。安西水丸が最初に私たちに教えてくれたことだ。机の上の文房具から、玩具、そして旅、映画、小説、音楽とともに安西水丸は生きた。一本の線からいきいきと活写される安西水丸の物語に私たちは魅了され続けている。どう描けばいいのか? という前回のCOYOTEの安西水丸特集『おもしろ美術一年生』は、ありふれた日常に小さな神様がいることを伝えていった。それは発見の旅であった。ならばもっとこの旅を続けたい。もっと知りたい安西水丸の軌跡。 【主なコンテンツ】 ●村上春樹「午後の最後の芝生」 巻頭では村上春樹の短篇作品「午後の最後の芝生」を、1987年にモリサワのPR誌「たて組み・ヨコ組み」で初めて発表された安西水丸の挿画とともに掲載します。 ●安西水丸の十カ条 生きるとは描くこと、それが安西水丸の創作術でした。その教えには技術論を超えた生き様とも呼べる哲学が刻まれています。今号の案内人を務める安西の弟子の信濃八太郎と山﨑杉夫が、数ある安西の教えの中から厳選した十カ条をご紹介します。 ●一本の線が大地をそして空を描く 早稲田大学村上春樹ライブラリーで2024年4月9日まで開催の「安西水丸展 村上春樹との仕事から」をはじめ、安西水丸の展覧会のキュレーションを手がけてきた小高真紀子が、数々の作品を手がかりにその軌跡を辿るエッセイ。 ●映画を学ぶこと 安西水丸と映画を語るうえで欠かすことのできない番組『W座からの招待状』で、小山薫堂の現パートナーを務める信濃八太郎とともに安西の映画術へと迫ります。 ●その映画術 視線の先 W座の安西水丸の世界 安西水丸が『W座からの招待状』で描いた映画作品は全132本。その中から厳選した43タイトルのイラストレーションと番組内で語られた貴重な言葉を、信濃八太郎の解説とともに掲載します。 ●風景をどう描くか 旅を愛し、訪れる先々のなにげない風景を時に自身の姿を交えながら描いた安西水丸。愛おしむように眼前の光景を見つめるその背中はその土地を一層魅力的なものにします。そんな安西独自の旅の創作術へと迫ります。 ●原風景をたどる ふるさと千倉は近くにありて描くもの 荒れた海辺も寂しい野原も冷たい風も安西水丸にとっては刻々と表情を変えた自然からの贈り物でした。見ること感じること、その日のありようを安西は夢中で記憶していきました。 ●風景をどう描くか その視線 千倉スケッチ旅行記 安西水丸が幼少期を過ごし、自伝的漫画集『青の時代』の舞台ともなった千葉県千倉へのスケッチ旅を手がかりに、描く対象と向き合う姿勢や眼差し、描き方といった安西流の創作術を山﨑杉夫がひもときます。 ●安西水丸の残した銅版 山本容子に版画の世界を訊く 本号の取材の中で発見した安西水丸の銅版をベースに、版画家山本容子監修のもと制作した版画集『ONE DAY』(3月19日小社刊)の制作背景をドキュメントでお届けします。 【そのほかのコンテンツ】 ●安西先生のこと、映画のこと 信濃八太郎が映画にまつわる安西水丸との記憶を綴ったエッセイ。 ●僕の色を探しに 館林スケッチ旅行記 千倉への旅の準備として、自身が幼少期を過ごした館林を旅した山﨑杉夫によるスケッチエッセイ。 ●Foxfire True to nature Vol.16 自然に挑むのではなく、自然と共に生き、自然に対して真摯であること。表現者は自然の声に耳を傾け、生きる知恵を学ぶ。映画『ミルクの中のイワナ』の坂本麻人監督が本作を通して問う、自然と人間の新たな関係とは。 ●賢治再訪としての「土神ときつね」と「或る農学生の日誌」 学校地下新聞 イッセー尾形 ●最初の一歩 第82回 岸田ますみ 絵=岸田ますみ ●Photo Story 山形での幼少年時代 沢渡朔
11月15日発売のCoyoteはアラーキーこと、写真家荒木経惟を特集します。1960年代、写真家として本格的な活動をはじめた荒木は、混沌とした東京の街に生きる人々の姿を撮り続け、やがて街を飾るポスターへと写真の可能性を見出します。今号では、膨大な数がありながらも、あまり触れられることのなかった荒木のポスター作品に注目。舞台や演劇、音楽、文学などと多岐にわたるに貴重なポスター群を、写真評論家・大日方欣一の解説とともにご紹介します。高度経済成長期のカオスとも呼べる街を飾り、新たな時代を切り拓いてきた荒木のポスター作品をさまざまな視点で紐解きながら、写真家としての生成過程、そして彼が見つめた時代を追走する旅へと読者を誘う特集です。ご期待ください。 【CONTENTS】 ・荒木経惟「楽しいポスター仕事」 荒木経惟の写真表現として、写真集とならんで大切な「ポスター作品」。 荒木がそのポスター作品について振り返る独占インタビュー記載。 ・約世紀にわたるポスター作品を一挙記載 「ヌーベルバーグ・アラーキー」と題し、これまであまり触れられてこなかった荒木経惟のポスター作品を21のジャンルに分け一挙掲載。 ①モノクロで撮る/②中判で街を撮る/③肖像写真/④旅を撮る/⑤映画を撮る/⑥文学を撮る/⑦音楽を撮る⑧演劇を撮る/⑨歌舞伎を撮る/⑩写真家を撮る/⑪女優を撮る/⑫色気を撮る/⑬ファッションを撮る/⑭ヌードを撮る/⑮地方を撮る/⑯企業を撮る/⑰自分を撮る/⑱テレビ番組を撮る/⑲キャンペーンを撮る/⑳花を撮る/㉑書を撮る ・大日方欣一「ポスターの時代」 写真評論家の大日方欣一が、荒木ポスターの大河を辿る遊覧紀行を書き記す。 ・1974-2019 荒木経惟ポスター作品リスト 近年、荒木から九州産業大学へ膨大な資料が寄贈され写真家評論家の大日方欣一の手によって管理・調査研究が進められている。本誌では調査の完了したポスター作品256点のリストを公開する。 --------------------------------- ・戌井昭人「はるかなるサウナ、北の旅」 作家・戌井昭人と写真家・浅田政志が北海道のサウナの魅力に迫る。 自然から球場まで、多種多様なサウナを巡る驚きと極楽の北海道紀行。 ・Foxfire True to nature Vol.15 自然に挑むのではなく、自然と共に生き、自然に対して真摯であること。 山に登って弾き語りライブをするシンガーソングハイカー加賀谷はつみのインタビュー。 ・イッセー尾形「賢治再訪としての『なめこと山』情と資本主義」 イッセー尾形が宮沢賢治の世界を旅する連載の第6回は、不朽の名作「なめこと山の熊」をオマージュ。 ・最初の一歩 第81回 山本容子 絵=山本容子 ・池澤夏樹「サン・パピエ」 作家・池澤夏樹による、書き下ろし短篇小説を特別掲載。日本に亡命してきた一人のレバノン兵士が主人公の物語。
創業者イヴォン・シュイナードの哲学をいま一度ひもとき、 人の営みと自然の理想的な関係を探る永久保存版110ページ! パタゴニア創業50周年記念 特別編集号 7月15日発売のCoyoteは、世界的アウトドアメーカー「パタゴニア」を特集します。今年創業から50年を迎えたパタゴニアは、自社の商品が環境に与える影響を常に見つめ、原料や産地の厳選、自然に配慮した新素材の開発に努めてきました。2013年刊行の小誌特集『今こそ、パタゴニア』は、発売後に即完売となるなどその姿勢は多くの人々に注目されています。そして2022年、創業者のイヴォン・シュイナードはシュイナード家が保有していた自社の全株式を環境保全団体へと譲渡し、より多くの資金が環境危機と闘うための活動に流れる仕組みを生み出しました。その決断の裏にはどのような思いがあったのか。今号ではパタゴニアの全面協力のもと、ベンチュラの本社を訪れ、イヴォンや現CEO、各分野の管理者への取材を通し、これまでの半世紀にわたる軌跡、そして50年後の未来に向けた眼差しへと迫ります。これからを生きるうえでの自然との向き合い方、企業の在り方の手がかりにあふれた1冊です。ぜひご期待ください。 【主なコンテンツ】 ○イヴォン・シュイナード ロングインタビュー ○現CEOライアン・ゲラートが語るこれからの50年 ○天然素材を利用した最新アウトドアウェアを紹介 ○古参スタッフが語るパタゴニアが歩んできた軌跡 ○歴代200冊超のカタログから選ぶ、ベストストーリー10選 ○アンバサダーインタビュー(ディラン・トミネ、コール・クリステンセン) ……and more!!
3月15日発売のCoyoteは、自然写真家の高砂淳二を特集します。昨年自然写真界で最高峰と言われる「Wildlife Photographer Of The Year」の自然芸術部門の最優秀賞を日本人で初めて受賞した、独自の写真術へと迫ります。 特集では、高砂の代表作をフォトストーリーで振り返るとともに、彼の写真の核となるハワイの大切な教えや、海にまつわる7本の書き下ろしエッセイを収録。さらに、生き物を通し、悠久の自然と密接な距離を築く独自の写真術を初めて披露しています。また、写真家以前の記憶を語った貴重なインタビューも収録した、高砂淳二大全ともいうべき内容でお届けします。森山大道、荒木経惟、星野道夫といった写真家の軌跡を追い続けてきたCoyoteならではの視点で「自然写真」の本質を考える1冊です。 ◎代表作をロングインタビューとともに振り返る 38年にわたって撮影された膨大な作品群から厳選した代表作を、3つのパートに分けてロングインタビューとともにご紹介します。 ◎独自の自然観をひもとく7本のエッセイ 自身が撮影をする上で核とするハワイの教えや、海にまつわる7本の書き下ろしエッセイを収録。 ◎機材の変遷から道具へのこだわり、野生動物へのアプローチの仕方をQ&A形式でご紹介 高砂の写真は独学によるものだ。自然と触れ合いその感動を伝えたい一心で、フイルムカメラの扱い方から学んでいった。高砂へのインタビューや過去の講演内容を軸に、独自の実践的な写真術を学ぶ誌上講座を開講します。 ◎写真家以前の記憶に迫るロングインタビュー 作家・戌井昭人と写真家・浅田政志がゲストの半生に迫る、雑誌『SWITCH』の好評連載「SWITCH INTERVIEW」の特別版を収録。幼少期の思い出から写真家を目指すきっかけとなったオーストラリアの旅、初の写真集『free』の制作秘話など、人生のターニングポイントを当時の心境を交えながら語ります。 ------------------------ 第二特集:琉球料理の記憶と味の物語 かつてCoyoteに掲載した作家・故駒沢敏器による連載を単行本化した『山本彩香 とー、あんしやさ 琉球料理の記憶と味の物語』(4月1日小社刊)の発売を記念して、その誕生背景や著者の未完の小説を特別掲載。 ◎半世紀にわたって沖縄の姿を撮り続けた写真家の軌跡 沖縄の島々を巡り、悠久の自然や市井の暮らし、生活に根ざしたさまざまな文化を撮影し続けてきた南方写真師・垂見健吾。このたび彼の50年にわたる沖縄写真生活の軌跡が一冊の写真集『めくってもめくっても沖縄』に結実しました。その一部を、盟友・池澤夏樹の解説とともにご紹介します。 ◎植物学者・牧野富太郎の生涯と功績をAからZの26のキーワードでご紹介 4月3日に放送が開始となるNHK連続テレビ小説『らんまん』。その主人公のモデルとなった牧野富太郎とはどんな人物だったのだろう。日本の植物分類学の基礎を築き、植物の魅力と知識を広める教育普及に尽力した学者の生涯を26項目でひもときます。 <そのほかのコンテンツ> ●高砂淳二全著作 高砂著作全33タイトルをご紹介。 ●カナダオンタリオ州 水の惑星に出会う場所 循環する水の風景を求めて、カナダのオンタリオ州を訪ねた旅の記憶を高砂が語った。 ●サラヤ ささやかな変化の先にある未来 ボルネオの森林保護活動に従事するサラヤが見つめる、人と自然の理想的な共存関係とは。 ●宮古上布 指のはら 精緻なる手仕事が古くから受け継がれる宮古上布、その匠の技を求めて宮古市伝統工芸品センターを訪ねた。 ●HIGASHIKAWA STORIES 小さな町を織りなすもの 町と人との理想的な関係のヒントを探しに、北海道・東川の町を歩く。 ●國吉和夫を悼む 今年2月に逝去した写真家・國吉和夫。1970年のコザ暴動を皮切りに、米軍基地問題や沖縄の人々を半世紀以上にわたって撮り続けたその写真の魅力を、30年来の親交のある池澤夏樹が綴る。 ●SUSTAINABLE TOURISM in NISHI IZU 遊びが教えてくれる自然体な暮らし エネルギーの地域時給に取り組む宿を営みながら、風土に即したアクティビティを提供する松本潤一郎に、観光と環境整備を両立させる術を訊いた。 ●Foxfire True to nature Vol.13 山をこよなく愛し、SNSで山旅の魅力を発信するハイカー“ちゅーた”のインタビュー。 ●賢治再訪としての「続・ハンス君の冒険」イッセー尾形 ●青木奈緒* 森へ 第8回 *「緒」は旧字体 ●最初の一歩 第79回 ピーター・バラカン パリの一日 絵=Shapre
11月15日発売のCoyote No.78は11月下旬にドキュメンタリー映画『ジェリー・ロペスの陰と陽』の一般公開を控えた、サーフィン界の英雄ジェリー・ロペスを特集します。 波が崩れる際に生じる筒のような空洞を滑走するチューブライディングの名手として知られ、自身のブランド「ライトニングボルト」の大ヒットによって、ロング・ボード主流の70年代にショート・ボードによるサーフスタイルを普及させたジェリー・ロペス。 60、70年代のサーフィンブームの一翼を担い、ハリウッド俳優としても活躍するという華やかな一面を見せながらも、常に「波との調和」を第一に、自然に対して実直であろうとする姿勢は、サーファーのみならず多くの人々を魅了し続けています。本特集ではジェリーの伝説を改めて振り返るとともに、今年9月に奄美大島を訪れた様子をレポート! さらに彼の半生を語る上で欠かすことのできないヨガ(禅)への思いや、「年を重ねるにつれて知識を伝えることが大切なことになった」と語る73歳現在の心境をインタビュー。自然とともに生きる楽しみ、私たちが今を生きるヒントを1人のサーフレジェンドの生き様に学びます。 【その他のコンテンツ】 写真家 高砂淳二 日本を代表するネイチャーフォトグラファーが捉えたハワイ 漫画家 五十嵐大介 海にまつわる描き下ろしイラスト 追悼 平良敏子 沖縄で芭蕉布の復興に生涯を捧げた人間国宝 ……and more!!
7月15日発売のCoyote No.77は絵本を通して、戦争と平和を考える特集です。戦後77年を迎えた今、戦争はふたたび私たちの身近へと迫りつつあります。そのような状況下を、私たちはどう生きるべきなのか。そのヒントを探るべく、今号ではあらためて日本の戦争体験へと注目をしました。 特集では作家の池澤夏樹と画家の黒田征太郎が被爆建物「旧広島陸軍被服支廠」をテーマに作り上げた絵本の制作背景を追いながら、2人が作品に込めた思いへとせまります。さらに被爆証言者 切明千枝子、原爆にまつわる絵本の出版や平和活動に尽力する詩人アーサー・ビナードへのインタビューを通して、“戦争の語り部”を失いつつある現代社会を生き抜く術や、未来を担う子どもたちに対してできることは何かを考えます。 ISBN:9784884185916 2022年7月15日刊行 <コンテンツ一覧> Coyote No.77 CONTENTS Cover and Contents illustration by Kuroda Seitaro 特集 絵本の中の「せんそう」 12 絵本ができる 文=新井敏記 24 池澤夏樹 ヒストリー 陸軍被服支廠 30 対話 池澤夏樹 黒田征太郎 陽が昇る場所 36 切明千枝子さんのこと 文=松谷文緒 42 木と組む絵本を作る 杣工房での仕事 意匠=宮古美智代 写真=ただ ノート制作=山本千聖 55 木で薪ストーブを作る 父 早川謙之輔のこと 文=早川泰輔 56 木と遊ぶ 木に学ぶ 早川謙之輔の木工作品 64 SESSION 藤原新也 黒田征太郎 戦争画 死を想え、そして生を想え。 70 アーサー・ビナード 戦争と平和を考えるための4 つの質問 写真=朝岡英輔 文=北澤宏明 78 ブックガイド 絵本の中の「せんそう」 3 for Readers 82 Patagonia ジェリー・ロペス 海に遊ぶ 92 マーク・アンドレ・ルクレール ある若きアルピニストの素顔 96 THE NORTH FACE 馬目弘仁 消えることのない灯 写真=黒田誠 文=成瀬洋平 100 山崎猛と 北のアルプ美術館 106 水越武 夢の軌跡 文=奥田祐也 112 SEA TO SUMMIT 海と山と人を繋ぐ道 114 Foxfire True to nature Vol.11 吉田拓 116 第2 回 イッセー尾形 賢治再訪としての 『税務署長の冒険』 123 森へ 第6 回 青木奈緖 写真=藤原章雄 青木奈緖 132 五十嵐大介 島或る記 138 最初の一歩 第77 回 五味太郎 絵=楓真知子 142 谷川俊太郎 詩 ハダカだから 絵=下田昌克
今年5月15日に本土復帰50周年を迎える沖縄を大特集 多くの人を惹きつけてやまない沖縄の魅力は、豊かな自然だけではありません。 沖縄には、その土地の自然が与えてくれるものに沿って生きるという、 暮らしの基本となる大切な教えが息づいています。 それは目に見えないものを大切にし、自分の鼻や耳や舌を信じることでもあります。 そして琉球王国時代からの異国との交流を通して育まれてきた多様な文化の中に、 沖縄の人のたくましさを垣間見ることができます。 今号ではそんな沖縄の人たちの暮らしに焦点を当て、 沖縄が誇る伝統工芸「芭蕉布」をはじめとする衣・食・住の視点から改めて沖縄の魅力に迫りました。 【pickupコンテンツ】 特集巻頭では沖縄出身の女優・二階堂ふみの里帰りに密着したドキュメントを18ページにわたって掲載。おばあちゃん子だった二階堂ふみが、祖母を連れて幼い頃の記憶を辿りながら思い出の場所を巡る大切な時間を、操上和美の写真とともに伝えます。 また今号の表紙を飾ったのは、日本の重要無形文化財に指定される沖縄の伝統の布「芭蕉布」、その復興に尽力してきた平良敏子の手です。今年で101歳を迎えてもなお現役を貫く人間国宝の手仕事を通じて、自然が常に一番上にあること、そして自然に沿って生きることの大切さを伝えます。 【その他のコンテンツ】 ・池澤夏樹 沖縄復帰50年に寄せた特別寄稿 ・基地問題に揺れる沖縄の人々を撮り続けた写真家 石川真生 ・画家 黒田征太郎 戦後の沖縄の記憶とイノチを描く旅 ・五十嵐大介 漫画家人生の転機となった1998年の西表島の旅について綴ったエッセイ&描き下ろしイラスト ・川田広樹(ガレッジセール)インタビュー「復帰っ子」として歩んできた沖縄との50年 ・皆川明&坂田阿希子 器と料理で表現する沖縄 ・『沖縄彫刻都市』の著者 尾形一郎 尾形優による沖縄のコンクリート建築に見る沖縄モダニズムとアニミズム <以下、全コンテンツ一覧> Coyote No.76 CONTENTS 特集 沖縄の夢 Cover Photograph by Tarumi Kengo 10 池澤夏樹 沖縄復帰五十年 文化と政治の間の長い 14 帰郷 祖母と過ごす時間 二階堂ふみ 写真=操上和美 文=新井敏記 32 document 喜如嘉の芭蕉布 布は語る 平良敏子 平良美恵子 写真=垂見健吾 文=新井菜津 50 酔夢行 見て、聞いて、触って、思い出した沖縄。 黒田征太郎 62 photo story 石川真生 沖縄2022 デザイン=町口景 78 おいしい景色 皆川明 坂田阿希子 写真=日置武晴 84 コンクリート建築が語る 沖縄モダニズムとアニミズム 写真と文=尾形一郎 尾形優 88 essay 与那国馬と二人の女性 池澤夏樹 写真=垂見健吾 河田桟 98 五十嵐大介 光と雨の島を歩く 3 for Readers 134 新連載 第1回 イッセー尾形 賢治再訪としての『よだかの星』 106 ORION BEER オリオンビールの夢 112 SARAYA キッチンからやさしさを 118 HaaT しなやかに紡がれるもの 写真=鶴田直樹 128 ISLAND TRIP for SDGs 次世代に残したい島の暮らし 写真=谷口京 132 Foxfire True to nature Vol.10 佐藤岳彦 140 森へ 第5回 青木奈緒 写真=松本洋 青木奈緒 148 interview 角幡唯介 旅の白地図 154 最初の一歩 第76回 小島ケイタニーラブ 絵=水翠 158 谷川俊太郎 詩 ハダカだから 絵=下田昌克
十代の頃から宮沢賢治は故郷の山々をくまなく歩いていった。 特に岩手山には魅かれ、健脚を誇るように何度も山行を決行した。 山に登り、里に下りて、宮沢賢治は見た光景を忘れまいと 一所懸命にスケッチをして詩や童話を生成していった。 たとえば朝の霧の中で、山の一角が白く光って見える。 朝の光がたんに何かに反射しているだけかもしれない。 宮沢賢治はこの光はただの現象ではなくもっと深い意味があると考える。 自然から自分へのメッセージなのだと。朝の山の中にいて心揺さぶられていく。 自分と世界が呼応する瞬間がある。自分はここにいる。世界は目の前に開けている。 自然を知るために、今こそ宮沢賢治の山行を考えてみたい。 宮沢賢治の原風景をとおして、作品の奥にある彼の思いを考える。 見えない世界の不思議を発見する旅へ。 <以下、全コンテンツ一覧> Coyote No.75 CONTENTS Cover & Content illustrations by Igarashi Daisuke 8 特集 山行 宮沢賢治の旅 18 interview 五十嵐大介 見えない世界の歩き方 34 poem 宮沢賢治「東岩手火山」 38 fieldwork 岩手山、空の課外授業へ 写真=上田優紀 文=奥田祐也 52 賢治の山旅 54 山と日本人のかかわり 58 essay 池澤夏樹 「銀河鉄道の夜」の夜 写真=阿部稔哉 68 宮沢賢治と アインシュタインの「屈折率」 文=森田菜絵 74 poem 宮沢賢治 「一〇〇五〔暗い月あかりの雪のなかに〕」 76 cover story イッセー尾形 再訪としての「銀河鉄道の夜」 86 poem 宮沢賢治 「小岩井農場 パート一」 88 fieldwork 北緯三十九度四十五分の世界 小岩井農場を行く 92 column 小岩井農場 宮沢賢治の時間歩行 構成=野沢裕美 96 cover story イッセー尾形 再訪としての「小岩井農場」 104 essay 串田孫一 宮沢賢治の一生とその作品 116 fieldwork 晩年 たよりになるのは 写真と文=新井敏記 ************************ 3 for Readers 122 Foxfire True to nature Vol.9 奥山淳志 124 魔法の竪琴 ケルティックハープ奏者・松岡莉子 写真=朝岡英輔 文=齋藤巧 128 森へ 第4回 青木奈緒 写真=堀内成郎 138 最初の一歩 第75回 角幡唯介 絵=植田陽貴 142 谷川俊太郎 詩 ハダカだから 絵=下田昌克
川を見て海を知る。 釣りは人と自然をつなぐもの、人間が失った遠い記憶を呼び覚ます時間だ。 水面で目を閉じ耳を澄ます。 自然は私たちの生きている世界の内奥につながっている。 私たちは自然をより深く知るために、北は北海道から南は八重山まで何千キロと日本をわたっていった。 釣行として現代から一気に悠久まで遡るように旅をした。 <以下、全コンテンツ一覧> Coyote No.74 CONTENTS Cover & Content illustrations by Yaguchi Takao 12 特集 The Sound of Fishing 川を渡る 、海の音を聴く 8 essay 池澤夏樹 狩猟民の心 17 Special Issue 矢口高雄に学べ ボクの学校は山と川 Coyote 特別篇 矢口高雄 最後の授業 34 interview 宮沢和史 美しさを考える 写真 谷口京 文 奥田祐也 42 RIVER WALK 渓流への誘い 44 essay 佐藤成史 イワナを巡る旅 52 essay 知来要  イトウの森で想う 58 dialogue 瀬畑雄三+服部文祥 釣りへの情懐 62 document ヤマメ、北上川の渓流を降る 写真=二神慎之介 文=若林輝 72   story オオスケ譚 サケ 綿々とその命を繋ぐ 文=成瀬洋平 78 document 釣り人の夢 写真=猪俣慎吾 文 =若林輝  94 column 渓流釣りの雑学 100 document 孤島 上原正且 カジキ一本釣り漁の世界 写真=垂見健吾 遠藤政文 文= 新井敏記 110  壱岐、豊饒の島に生きる 写真=谷口京 3 for Readers 86 Foxfire True to nature Vol.8 田代法之 90 水産庁 未来へ釣り場を残すために 92 パタゴニア 川へ分け入るための第一歩 98 モンベル 日本の渓を知り尽くした フィッシングギア 122 document 楽園 写真=垂見健吾 文=新井菜津 128 森へ 第3回 青木奈 写真=堀内成郎 138  最初の一歩 第74回 松岡和子 絵=浅間明日美 142 谷川俊太  詩 ハダカだから 絵=下田昌克
■ 旅に暮らし、暮らしを旅する雑誌
「コヨーテ」は、2004年の創刊以来、「人、旅をする」をテーマに、星野道夫、沢木耕太郎、柴田元幸、植村直己、谷川俊太郎、ジェリー・ロペスといった賢人達と旅をしてきました。その冒険の鉱脈は秘境にばかりあるのではなく、日常の営みの中にもあります。移動することばかりではなく、一カ所にとどまって繰り返す生活もまた一つの「旅」なのです。
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