判例時報 発売日・バックナンバー

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憲法訴訟の実践と理論(1)
 ─―ヘイトデモ禁止仮処分命令事件──……毛利 透
 
対話小説★戦後裁判官物語(13)……乗本太市
 
■判決録
<行政> 2件
<民事> 5件
<知的財産権> 1件
<商事> 1件
<労働> 1件
<刑事> 1件
◆記 事◆
憲法訴訟の実践と理論(1)──ヘイトデモ禁止仮処分命令事件──……毛利 透
対話小説★戦後裁判官物語(13)……乗本太市

◆判決録細目◆
行 政

○一 市が実施したアンケート調査への回答を拒否したことを理由とする戒告処分の取消し等を求めて提訴し、訴訟の取下げ要求を拒否した市バスの運転手を内勤に転任させた転任命令の取消請求につき、訴えの利益が認められるとし、転任命令は、裁判を受ける権利を侵害する不当な意図・目的によるものであり、裁量権の逸脱・濫用があるとして転任処分が取り消された事例
二 本件転任命令は違法なものであるとして国家賠償請求も認められた事例
(大阪高判平27・6・18)

○社会福祉法人を任期満了で退任した理事が仮理事選任の申立てをしたのに対し、処分行政庁が職権で別の者を仮理事に選任する処分をした場合に、当該退任理事が、処分行政庁の行った仮理事選任処分の取消訴訟を提起することの原告適格を有すると判断された事例
(広島高判平27・10・28)

民 事

○相手方の不貞行為を認定した上で、相手方の抗告人に対する婚姻費用分担の請求は、信義則あるいは権利濫用の見地から、子らの養育費相当分に限って認められるべきであると判断した事例
(大阪高決平28・3・17)

▽マンモトーム生検の局所麻酔において、患者の胸腔内まで麻酔針を貫通させ、肺を穿刺し気胸を発症させたことについて、医師の手技上の過失を認めた事例
(東京地判平28・5・25)

▽大腸内視鏡検査で発見されたポリープをがん性又はがん化する高い危険性を有するものと診断しなかったことに過失が無いとされた事例
(大阪地判平28・5・17)

▽相続税の申告納付を受任した税理士法人につき、相続承継に係る株式の物納に関する助言指導義務違反があるとして、債務不履行責任を認めた事例
(名古屋地判平28・2・26)

▽一 東日本大震災の地震発生後、市が災害時の避難場所に指定していた市立小学校の体育館へ避難した住民らが津波に巻き込まれて死亡した事案において、同校の校長が同体育館への津波到達を予見し得たとは認められないとして、市の損害賠償責任が否定された事例
二 東日本大震災の地震が発生し、市立小学校の体育館へ避難した同校在籍の児童が、同校の校長により同級生の親に引き渡されて自宅に帰された後、津波に巻き込まれて死亡した事案において、同校長は、同児童を帰宅させると津波に巻き込まれるという結果を予見することができ、同校長には右引渡し時の注意義務に違反した過失が認められるとして、市に対する損害賠償請求が認容された事例
(仙台地判平28・3・24)

知的財産権

○一 プログラムの著作物の複製、翻案の判断基準
二 プログラムのソースコードが不正競争防止法二条六項の「営業秘密」に該当するとされた事例
(知財高判平28・4・27)

商 事

◎株式会社の株式の相当数を保有する株主が当該株式会社の株式等の公開買付けを行い、その後に当該株式会社の株式を全部取得条項付種類株式とし、当該株式会社が同株式の全部を取得する取引において、右公開買付けが一般に公正と認められる手続により行われた場合における会社法(平成二六年法律第九〇号による改正前のもの)一七二条一項にいう「取得の価格」
(最一決平28・7・1)

労 働

◎労働者が、業務を一時中断して事業場外で行われた研修生の歓送迎会に途中から参加した後、右業務を再開するため自動車を運転して事業場に戻る際に、研修生をその住居まで送る途上で発生した交通事故により死亡したことが、労働者災害補償保険法一条、一二条の八第二項の業務上の事由による災害に当たるとされた事例
(最二判平28・7・8)

刑 事

▽覚せい剤自己使用の事案において、鑑定に付されて覚せい剤成分が検出された尿が被告人の尿であるとは認められないとして、無罪を言い渡した事例
(東京地立川支判平28・3・16)

◆最高裁判例要旨(平成二八年一二月分)
1,466円
2,098円
最高裁刑事破棄判決等の実情(上)
 ──平成二七年度──……石田寿一
 
現代型取引をめぐる裁判例(414)……升田 純
 
国際刑法の窓(4)
 ──フランスの非常事態法──……森下 忠
 
対話小説★戦後裁判官物語(10)……乗本太市
 
■判例特報
公職選挙法一四条、別表第三の参議院(選挙区選出)議員の議員定数配分規定の合憲性
 (東京高判平28・10・18、同平28・11・2)
 
■判決録
<行政> 3件
<民事> 3件
<知的財産権> 1件
<商事> 1件
<刑事> 2件
◆記 事◆
最高裁刑事破棄判決等の実情(上)──平成二七年度──……石田寿一
現代型取引をめぐる裁判例(414)……升田 純
国際刑法の窓(4)──フランスの非常事態法──……森下 忠
対話小説★戦後裁判官物語(10)……乗本太市

◆判例特報◆
公職選挙法一四条、別表第三の参議院(選挙区選出)議員の議員定数配分規定の合憲性
 (東京高判平28・10・18、同平28・11・2)

◆判決録細目◆
行 政

◎一 市の経営する競艇事業の臨時従事員等により組織される共済会から臨時従事員に対して支給される離職せん別金に充てるための、市の共済会に対する補助金交付が、地方自治法二三二条の二所定の公益上の必要性の判断に関する裁量権の範囲を逸脱し、又はこれを濫用したものとして違法であるとされた事例(①事件)
二 市の経営する競艇事業の臨時従事員等により組織される共済会から臨時従事員に対して支給される離職せん別金に充てるための、市の共済会に対する補助金交付が、その後の条例の制定により遡って適法なものとなるとした原審の判断に違法があるとされた事例(②事件)
(①②最二判平28・7・15)

▽家屋の課税台帳登録価格の適法性が問題となる抗告訴訟において、評価基準を定めた行政庁である総務大臣を被告(当該評価基準に基づき当該家屋の価格を決定した市長が帰属する地方公共団体)のために参加させる旨の原告の申立てが認容された事例
(大阪地決平26・1・27)

民 事

▽芸能プロダクションと女性アイドルとの間のマネージメント契約が雇用類似の契約であるとされ、アイドルからの解除の効力が認められ、男性ファンとの性的な関係等を理由とするアイドル、男性等の損害賠償責任が否定された事例
(東京地判平28・1・18)

▽一 死刑確定者又はその弁護人が刑事施設の職員の立会いのない面会の申出をした場合に、これを許さない刑事施設の長の措置が「死刑確定者の心情の安定を把握する必要性が高いと認められる」として国家賠償法一条一項の適用上違法とならない場合
二 死刑確定者が代理人弁護士と打合せをするために刑事施設の職員の立会いのない面会の申出をした場合に、これを許さない刑事施設の長の措置が国家賠償法一条一項の適用上違法となる場合
三 死刑確定者の代理人弁護士が死刑確定者との間で刑事施設の職員の立会いのない面会をする固有の利益の存否
(東京地判平28・2・23)

▽既に所有権を喪失した債権者による、債務者に対する物権変動的登記手続請求権に基づく所有権移転登記手続請求権を保全するための処分禁止の仮処分について、債務者による保全異議の申立てを認めた事例
(前橋地決平28・4・25)

知的財産権

▽映像作品のデータを動画共有サイトのサーバーにアップロードした行為が公衆送信権の侵害に当たるとし、著作権法一一四条一項の損害額を否定して、同条三項の損害を認めた事例
(東京地判平28・4・21)

商 事

▽一 株式交換の効力発生日後に株式買取請求が撤回された場合には、会社は株式買取請求に係る株式の代金相当額を返還する義務を負うとされた事例
二 交換比率に特に不当と認めるべき事情その他特段の事情も認められない場合には、株式買取請求を撤回した時点における完全親会社の市場株価を交換比率で換算して算出した金額をもって、返還すべき株式の代金相当額と定めるのが合理的であるとされた事例
(東京地判平28・1・28)

刑 事

○DNAが微量で型判定まではできなかったものの被害者の膣内に精液が確認できたとの捜査機関の鑑定結果等に基づき、被告人に強姦されたとの被害者証言は信用できるとし、同証言によって強姦の事実を認定した原判決について、控訴審における再鑑定の結果、右精液から被告人とは異なる第三者のDNA型が検出されたことから、事実誤認を理由に破棄した事例
(福岡高宮崎支判平28・1・12)

▽強制わいせつ、強姦の有罪の確定判決について、有罪の基礎となった被害者とされる少女及び目撃者とされる少女の兄の供述が、いずれも新供述によって虚偽であることが判明し、再審が開始された上、無罪が言い渡された事例
(大阪地判平27・10・16)

◆最高裁判例要旨(平成二八年一一月分)

※本誌2176号(平成25年4月11日号)34頁以下掲載判決(大阪高裁平24(ネ)1476、平24・12・7判決)の差し替え
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