AXIS(アクシス) 発売日・バックナンバー

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特集:社会とつながるデザイン教育

中学を卒業したばかりの15歳の若者対象に、モノをつくる力を有して自らコトを起こす起業家育成を目指す新設高専。地域が抱える課題の解決に向け、コンサルタント会社とともにデザインの力を生かすコレクティブワークに乗り出す美術大学。自然豊かな環境で座学と実践を通じ、新たな発想や概念を考える施設など、デザインに触れ、学ぶ機会の選択肢が増えています。
背景には、社会が求めるデザイン人材の変化などがあります。
今号の特集は、これからの社会や産業の変化を幅広く視野に入れ、デザインの持つ創造性や課題解決力を広く社会や産業に還元していく――そんな社会とのつながりを見据えて動き出した日本のデザイン教育の今に迫ります。

紹介事例:
神山まるごと高専、しまんと分校、三条市立大学、ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン、ライブデザインスクール ほか

インタビュー: 青柳正規(多摩美術大学理事長)、石川俊祐(KESHIKI)、佐藤 卓、伊藤直樹(Party)、井上岳一(日本総合研究所) ほか

【insight】
・ブラジルの河川に生まれたシンプルかつ革新的な物流ソリューション
1980年代に結成された前衛デザイン集団、メンフィス。そのメンバーとして知られるイタリア人デザイナーで建築家のマルコ・ザニーニは今、河川を活かした「非対称」物流ソリューション「COMBOYO」を提唱し、ブラジルの流通市場に変革をもたらそうとしています。世界最大の河川をもつ同国でザニーニが取り組む環境にも配慮した新たな物流システムの構想を紹介します。

・世界最大級リテールテックの祭典が企てる小売のニューストラテジー
年次開催の小売展示会としてアメリカ最大の規模を誇るNRF が、1月15日から3日間にわたって開催されました。2021年はオンライン開催のみ、そして2022年は直前のオミクロン株急拡大により出展中止の企業が相次ぐなど、本イベントも例外なくコロナ禍によるダメージを被りましたが、今年の開催は来場者数・実施面積ともに2020年のそれを上回ったといいます。ポストパンデミックを象徴するようなその熱気、そして無人レジに代表される最新テックから見えてくる小売の未来像とは? ニューヨークのJavits Centerから現地レポートをお届けします。

・量子芸術祭があらわにした、量子コンピュータのとてつもない魅力
クリエイディブディレクターの藤原 大が総合監督を務めた「量子芸術祭」は、量子コンピュータの研究の最前線を私たちの日常に近づける取り組みです。そこで浮かび上がってきたのは、誰も見たことのない量子や量子の特徴的な動き「もつれ」「重ね合わせ」を操り、完成したらコンピュータの開発そのものに終止符が打たれるという研究者たちのクリエイティビティあふれる姿でした。研究者、デザイナー、アーティストの言葉を通して、量子コンピュータの不確実性が育む無限の可能性を探ります。

【連載】
・LEADERS  吉田真一郎(自然布研究家、美術家)
・Sci Tech File  擬態研究から見えてきた超遺伝子(スーパージーン)
・田川欣哉のBTCトークジャム ゲスト:武井祥平(nomena創設者)
・TAKT PROJECTの東北考 知覚の土着性
・クリエイターズナビ ツァイ&ヨシオカ、菅藤晶広、SUKOTA、瀬戸 優、アンナ・クルヘルスカ ほか


特集: 環境に働きかける建築  「サステナブル」を超える、建築と環境の新しい関係性

「リジェネラティブ」という言葉が、さまざまな分野で浸透しつつあります。「環境再生」とも訳されるこのワードには、単に現状を維持するのではなく、積極的に多くの物理的システムを改善することで、より良い状態に環境を再生していくという意思が込められます。
 深刻化する環境問題は、サステナブルな発想だけでは克服できない事態に陥っています。環境に「やさしい/負荷をかけない」というサステナブルなアプローチからさらに踏み込み、環境の「再生/回復」に寄与していくという、よりアグレッシブな態度こそ、今デザインに求められる姿勢ではないでしょうか。そのためには「人のため」という従来の仕組みや方法論ではなく、(社会)環境や多様な生物のためといった、より包括的かつ長期的な視点からモノづくりに取り組むことが欠かせません。
 今号の特集は、そんなリジェネラティブな建築の可能性を通して、建築と環境の新しい関係性を見出していきます。

・地球的視野から考えるリジェネラティブ・アーキテクチャーに先立つマインドセット ほか




連載 Close-Up エットレの家
特集 環境に働きかける建築
特集1 地球的視野から考える リジェネラティブ・アーキテクチャーに先立つマインドセット
特集2 「ディジェネラティブ」から「リジェネラティブ」へ 多角的な課題を捉えるランドスケープデザイン
特集3 アラップが考える、建築と自然の新たな境界線
特集4 環境をつくり変える、リジェネラティブ・アーキテクチャー10選
特集5 自然の働きのなかに人間の働きを織り込んでいく リジェネラティブな都市の実現へ向けて
特集6  「脳科学を生かし、人間性を再生させる建築
特集7 泥の可能性と、「ケア」と「シェア」の精神
特集8 竹中工務店が見出した「木」と「古民家」の潜在力
特集9 「現象のような建築物」とは ―リジェネラティブを社会実装するために
連載 LEADERS ロッセッラ・メネガッツォ(ミラノ大学 文化・環境遺産学部 准教授)
連載 Sci Tech File 植物の美しき構造をつくる細胞間コミュニケーションの謎に挑む
連載 田川欣哉のBTCトークジャム ゲスト: 前田瑶介(WOTA代表取締役CEO)
INSIGHT 定義に抗うアフリカ・ファッション ヴィクトリア&アルバート博物館の展示を読む
INSIGHT ソニー デザインセンター・ヨーロッパによる「INTO SIGHT」 人々を巻き込み、人々とともにあるデザイン
INSIGHT イ タリアデザインの百科事典をつくる ADIデザインミュージアム館長アンドレア・カンチェラート インタビュー
INSIGHT 鉄道開業150年、高輪築堤から考える日本の産業遺産
連載 TAKT PROJECT 東北考 ハレとケの外側にある時間
連載 & DESIGN  インテリア(土田貴宏)、フード(君島佐和子)、ビジネス(長谷川敦士)、アート(太田睦子)
連載 クリエイターズナビ 大島淳一郎、デレク・ウィルソン、梅原 徹、シル・シュ、中村壮志
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広告目次、編集後記、次号予告
特集<
UP NEXT
これからのデザインを担う、世界の若き才能

メディアの役割のひとつに、新しい才能を発掘し、育成・支援していくことが挙げられます。活力ある豊かで多様な未来を創造するエネルギー、若く新しい才能を後押しすることは、多様性と革新性のあるデザイン文化を育んでいくことに他なりません。歴史を振り返ると世情が不穏だったり、経済的に不遇だったりする環境下に、新しい才能が誕生することが多いように思えます。コロナが世界を覆った約3年。発表や交流の機会が激減する一方で、高まったのは、新しい才能への渇望ではないでしょうか。
世界を取り巻くさまざまな課題や状況を創造の源泉に取り込み、社会に新たな可能性を提示する。しかも、それぞれに違ったスタイルで。もしそこに共通項を見出すとすれば、「若い世代らしい時代感覚を持ち、さまざまな変化に貪欲に向き合っている」ことでしょう。35歳以下で、世界を舞台に活動する12組の海外デザイナーを取り上げます。

ルーツを紐解く文化人類学的デザイン――シモン・バレン・ボテロ
科学的な思考と詩的秩序を共存させる新時代のミニマリスト――マリオ・サイ
鮮やかな色彩とエンパシーで人の心をポジティブに――インカ・イロリ
ニュートラルなフォルムと多彩な色を、自らの手で――ラスムス・パルムグレン
「尊厳」から価値を引き出す活動家――ラニ・アデオイェ
素材という「不思議」を探り、紐解き、未来をつなぐ――シャハール・リヴネ
シビアな社会課題に着目し、「楽しみ」とともに思索を広げる――クリーム・オン・クローム
新たなビジネスを案出する新時代のアントレプレナー――ニック・ラウ
エンパシー力を重視し、多様な領域でデザインを熟考する――チュウカイ・リー
歴史に埋もれたアーカイブから未来の街を創造する――スマイヤ・ヴァリー
変容し転換する建築を実験する建築事務所――エキーポ・デ・アーキテクトゥーラ
物語を都市の構想へとつなげ、ドローイングで建築のおとぎ話を語る――フレイヤ・ホウ

insight

神奈川県立図書館本館の家具をデザインするということ
日本のモダニズム建築の旗手、前川國男が設計し、椅子のデザインを水之江忠臣が手がけた横浜の神奈川県立図書館に、2022年9月1日、新しい本館が誕生しました。その家具計画を担ったのはE&Yの松澤 剛、家具デザインを中坊壮介と二俣公一。空間ならではの家具を追求した結果、もたらされるものとは?  3人の言葉から探ります。

北欧に根づくスタートアップエコシステム、「バーベキュー」から生まれる新興企業たち
スカイプやスポティファイなど、多くのITスタートアップを生み出してきた北欧。その勢いは今、さらに加速しています。背景にあるのは、シリコンバレーなどとは異なる独自のスタートアップエコシステムのデザイン。「バーベキュー」の名を冠したユニークなイベント「テックバーベキュー」 をデンマークで取材しました。

もしも、富士通と富士フイルムのデザインセンター長が入れ替わったら?
富士通デザインセンターが2022年9月に実施した「CDO JAM」は、企業のデザインの責任者であるCDO(チーフデザインオフィサー)同士が、数時間ポジションを交換するという試みです。栄えある1回目のゲストCDOは、年々評価を高め存在感を増す、富士フイルムデザインセンター長の堀切和久。そこで、どんなやり取りがあったのか? そのとき、ふたりは何を考えていたのでしょうか? 当日の模様をレポートしました。

連載

Close-Up
トリプル・フォリー

LEADERS
マウロ・ポルチーニ(プシコ シニアバイスプレジデント兼チーフデザインオフィサー)
見知らぬ他人が持つ、優しさ、親切さ、ぬくもり……。殺伐とした世界のなかで、真に社会のためとなる価値を生み出すために人は何を大切にすべきなのでしょうか。3Mのグロバールデザイン責任者を経て、2012年から食品・飲料大手、ペプシコのチーフデザインオフィサー(CDO)を務めるマウロ・ポルチーニは、近著のなかでそのヒントを記します。「ハピネスをデザインする」という目標に想いを寄せる氏に話をうかがいました。

Sci Tech File
微生物が教えてくれる地球のための発酵テクノロジー
発酵と言えば日本酒やワインや味噌や醤油などを思い浮かべるでしょうが、微生物の働きで美味しいものをつくるだけが発酵ではありません。微生物の多様な生命現象のなかでつくられるさまざまな物質がどうやって合成されていくのかを遺伝子レベルから研究して、そのなかから医薬品や樹脂など有益なものになる可能性のある物質を見つけ出す。それも発酵の研究です。120年以上の歴史のある東京大学大学院農学生命科学研究科醗酵学研究室の大西康夫教授を訪ね、微生物研究の最前線の話をうかがいました。

TAKT PROJECTの東北考
「心象」をスケッチする

&DESIGN
インテリア(土田貴宏)、フード(君島佐和子)、ビジネス(長谷川敦士)、アート(太田睦子)

クリエイターズナビ
横川知宏、ブリック、太田 翔、大地千登勢、ボールド建築スタジオ
AXIS vol.219 2022年10月号

特集:うみと。

海は、私たちの社会や暮らしに大きな恵みをもたらしてきました。水、食料はもとより、物流やエネルギーにとってもその存在は欠かせません。そんな人類の営みに大きな影響をもち、極めて重要な共有資源である海の持続可能性に今、危険信号が灯りつつあります。 人類の未来は、海が示唆する価値を保護し、その恩恵を次世代に引き継げるかどうかにかかっているといっても過言ではないでしょう。そのために私たちは今、海に対して何ができ、どんな行動を起こせるのか? 生物多様性の保全や酸性化を防ぐ対策、さらに海のポテンシャルを生かした取り組みなどを通し、海と人との持続的かつ創造的な関係性を考えます。

海洋の人類へのインパクトを探求するシュミット・オーシャン・インスティテュート
 エグゼクティブディレクター、ジョティカ・ヴィルマニ インタビュー

海のエコシステムを回復させる海中彫刻

海藻
「負」をつくらない、これからの再生素材としての海藻
 建設会社が海の環境保全に挑む、大型海藻の苗をつくる技術開発
再生エネルギー
  船を使い海上で電気を運ぶパワーエックスの挑戦
 「波」と「風」でエネルギー変革を目指すアヒル発電、エバーブルーテクノロジーズ
洋上都市
  スラムからリゾートまで、NL&#201;による水上都市10年
  気候変動に挑む洋上都市「オセアニックス釡山」

私たちは海を知らない海の宇宙ステーション「プロテウス」が目指すもの

バーチャルな海洋環境が、海への意識を変える

パーリー・フォー・ジ・オーシャンズ、シリル・グッチ インタビュー破壊するよも保護するほうがビジネスになる

海洋を取り巻く諸問題に、デザインはどんなアクションを取れるのか 国際海洋環境デザイン会議

INSIGHT:
「椅子から建築まで」。八木 保とパトリック・セガンがジャン・プルーヴェを語る。
20世紀の建築や工業デザインに大きな影響を与えた建築家で家具デザイナー、エンジニアであるジャン・プルーヴェ。その展覧会が今、東京都現代美術館で開催されている。同展の企画者で、早くからプルーヴェの価値を認め、コレクターでもある八木 保とパトリック・セガンのふたりが、プルーヴェの功績と魅力について語り合った。

建築家フランシス・ケレに学ぶ、古くて新しいアフリカのサスティナビリティ
アフリカ出身で初めてプリツカー賞を受賞した建築家、フランシス・ケレ。アフリカ中西部のブルキナファソに生まれ、現在、ベルリンを拠点に活動するケレは、安全な飲料水や電気といった都市インフラさえ未整備な地域で、土地の素材や知恵を生かしながら学校や医療施設といった建物をつくり上げることに力を注ぐ。社会活動家としての顔ももつ彼へのインタビューを通じて、地域のコミュニティやプロセスを重視する考えを解き明かす。

ドローイングチューブ――知覚情報としてのドローイングの可能性
アーティストの鈴木ヒラクや中原一樹らがメンバーとして運営する国際的クリエイティブプラットフォーム「ドローイングチューブ」は、ドローイングの研究・対話・実践のためのラボとして、それらを記録・共有し、「描くこととは何か」を世の中に問いかける。主要メンバーの鈴木と中原に、知覚手段としてのドローイングの可能性について聞く。

「あしもと逸品プロジェクト」に見る、ローカル食材を介したネットワークの意義
地元産の食材で地域の経済活性や、食でまち興しといったことは随分前から言われてきた。そういった担い手たちが手を結んだ「あしもと逸品プロジェクト」というネットワークの活動が新たな広がりを見せている。土地は違えど志を同じくし、情報を共有し合い、切磋琢磨しハイクオリティが維持されているローカル食材を介したネットワーク活動の意義や可能性について紹介する。

連載:
LEADERS ヴラディミール・ヤヴァチェフ(クリスト・アンド・ジャンヌ=クロード財団ディレクター)
大規模なアートインスタレーションを生涯にわたって発表してきた故クリスト&ジャンヌ・クロード夫妻。クリスト・ヤバチェフの甥であるヴラディミール氏に、昨年公開された「L’Arc de Triomphe, Wrapped(包まれた凱旋門)」をはじめとする夫妻のメッセージ、その継承について尋ねた。

Sci Tech File
脊椎動物に見る、脳の発生と形態進化 進化の過程で、なぜヒトは大きな脳を持ったのか。絶滅した種も含めて多種多様な動物の脳を比較することで、ヒトの脳がどのように進化してきたのかを知ることができるかもしれない。そんな生命の謎を、脊椎動物の脳の研究を通して追い続ける愛媛大学大学院理工学研究科の村上安則教授を訪ねた。

Sci Tech File 窒素循環からみんなで共に考える私たちの未来のあるべき環境
窒素は生物にとってなくてはならない栄養素だ。ほとんどの生物は大気中の窒素を利用できないために、限りある窒素を無駄なくやりとりしながら使っている。しかし、現代の人間の営みが、森林をはじめとした地球上の窒素循環のバランスを崩しているという。 京都大学フィールド科学教育研究センターの德地直子教授に話を伺うため、京都大学上賀茂試験地を訪ねた。

田川欣哉のBTCトークジャム
ゲスト: 佐久間 衡(ユーザベース共同代表Co-CEO)
Takramの田川欣哉がナビゲーターとなり、ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの3領域をつなぐトップランナーを迎える連載シリーズ。今回は、「経済情報で、世界を変える」を経営理念に、経済ニュースアプリ「ニューズピックス」や、企業分析サービス「スピーダ」を運営する情報サービス会社、ユーザベース共同代表をゲストに迎える。

TAKT PROJECTの東北考 わからなさのポテンシャル
民俗学者の柳田國男が綴った「遠野物語」にあるように、われわれが生活する現世とは異なる世界、異界や妖怪などに関する伝承が数多く残る岩手県遠野地域。近代の科学的なアプローチとは異なる、わからないものをそのままに受け入れる地域文化に、複雑化する現代社会を生きるヒントを探る。

ほか
AXIS vol.218 2022年8月号
特集:インダストリアルデザイン新時代

モノやコトと人、さらにそれを支える社会や産業との関係をインテグレートする。ハードウエア製品に形を与える設計作業と見なされがちなインダストリアルデザインをこのように定義してみると、その役割や可能性は自ずと広がって見えてくる。
より環境にやさしく、より包摂性が大きく、より持続可能なかたちで社会や産業の発展に寄与するだけでなく、リアルとデジタル空間を横断し、今までにないユーザー体験を提供する。そんな新たな命題とも向き合うことが求められるインダストリアルデザインの行方に迫る。

ピックアップ:ホンダ、NEC、三菱電機、iRobot、ヤマハ発動機、タイヤ・コレクティブ、旭化成、ソニー、村田製作所、シャープ、東芝、旭タンカー、ヤマハ、オーストラリアン・グッドデザイン賞、iFデザインアワード など

インタビュー:「インダストリアルデザインから、より良い未来を創造しよう 」 サー・ジェームス・ダイソン

特別寄稿:「未来を回復する産業のリデザイン」 太刀川英輔

第2特集: 人工物と自然の境界に挑む。
人工物と自然。私たちはとかくこの両者を分けて考えてしまいがちだ。環境問題が人類にとって喫緊の課題になって以降は、人がつくり出す人工物が自然を脅かしているのではないか、といった論調も目立つ。そんな両者の間に横たわる不調和音を払拭し、新たな視座でもって人工物と自然の境界を編み直そうとする3組のデザイナーたちの取り組みを紹介する。

本多沙映 、we+ 、辰野しずか


INSIGHT:
ミラノに展開する食の哲学――アンナ・メローニ博士に聞く
真に持続可能な社会とはどのようなものだろうか。特に食を取り巻く持続可能性は、生産者の労働問題を含む経済的な課題としても各国で大きな課題となっている。 イタリア・ミラノで食のサービスデザインに取り組むミラノ工科大学のアンナ・メローニ博士に話を聞いた。

当たり前を問い直す、ボストン市のMONUM(ニュー・アーバンメカニクス)という取り組み
MONUMという名のボストン市長室直属の組織は、従来の「お役所仕事」のイメージを一新させる「シビックデザイン」を進めている。今や全米の他都市でも参考にされているというその活動とはどのようなものなのかを取材した。

連載:
Close-up ナイキ ISPA リンク

LEADERS 四代田辺竹雲斎(竹工芸家 )
高級ブランドが立ち並ぶ東京・銀座の一角に、4月末、ひときわ目を引くインスタレーションが登場した。螺旋階段の吹き抜けをうねるようにして地上から天上へと昇っていく竹のオブジェである。作者は田辺竹雲斎。120年続く工芸家の四代目である。 彼が語る竹工芸の奥義は、美を極めていく道そのものであった。

Sci Tech File 窒素循環からみんなで共に考る私たちの未来のありうべき環境
窒素は生物にとってなくてはならない栄養素だ。ほとんどの生物は大気中の窒素を利用できないめに、限りある窒素を無駄なくやりとりしながら使っている。しかし、現代の人間の営みが、森林をはじめとした地球上の窒素循環のバランスを崩しているという。 京都大学フィールド科学教育研究センターの德地直子教授に話を伺うため、京都大学上賀茂試験地を訪ねた。

田川欣哉のBTCトークジャム
ゲスト:濱渦伸次(NOT A HOTEL代表取締役)
Takramの田川欣哉がナビゲーターとなり、ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの3領域をつなぐトップランナーを迎える連載シリーズ。今回は、ホテルとして貸し出すことができる高級住宅をD2Cでオンライン販売するNOT A HOTEL の代表をゲストに迎える。

TAKT PROJECTの東北考 俯瞰の解像度
人間を中心とした都市の発展の過程でこぼれ落ちた「何か」があるのではないか。厳しい自然と「周縁」としての固有の文化を有する東北各地を訪れ、そのこぼれ落ちた何かから、今後のデザインの手がかりを探る。

AXIS vol.217 2022年6月号

特集: Citiezen Centered Design
   人びとのためのデザイン

デザインがもたらす範疇や対象が「社会」というフィールドに広がっています。こうした分野が抱える複雑な課題への対処を考えたとき、Citizen Centerd Designという言葉が浮かびあがりました。
Citizen Centerd Designとは、「個」ではなく、「人びと」というより多義的な層と向き合い、デザインを本来のニーズに寄り添ったかたちに近づけるアプローチです。多くの人びとの思いを取り残さず、デザインの上流工程においてつくり手と使い手が協働し、互いに納得できる解を引き出す。そうしたアプローチは、ひとりひとりがプレイヤーとして欲しい未来を自分たちの手でつくりあげるという意識を促し、同時に、迅速で公平性を伴ったソーシャルイノベーションを加速させていくことでしょう。今号の特集では、「人びと」を主語に置いたCitizen Centerd Designの考え方とその実践事例を追います。



連載:
・LEADERS 小池一子(クリエイティブディレクター)
クリエイティブディレクターの草分けとして知られる小池一子に、人と人、人と場をつなぎ、新たな価値を生み出す「中間子」という役割や仕事観について尋ねます。

・TAKT PROJECTの東北考(新連載)
都市が都市としての体を先鋭化していく過程で、気が付かないうちににこぼれ落ちた「何か」があるはず。厳しい自然と付き合うなかで育んできた、また都市を形づくってきた思考とは異なる「周縁」としての地域文化を有する東北を対象にしたTAKT PROJECTのフィールドリサーチから、次なるデザインのヒントを探ります。

・Sci Tech File 鳥類の鳴き声にみる高度なコミュニケーション
言葉と言葉をつなぎ合わせるような複雑な情報伝達は、人間以外にできないと考えられてきました。その定説を覆し、シジュウカラの鳴き声に「単語」や「文法」があることを世界で初めて実証した京都大学白眉センターの鈴木俊貴特定助教の研究に迫ります。

・田川欣哉のBTCトークジャム
ゲスト:山井梨沙(スノーピーク代表取締役社長)
Takramの田川欣哉がナビゲーターとなり、ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの3領域をつなぐトップランナーを迎える連載シリーズ。今回は、コロナ禍でも顧客層を広げ、新たな企業価値の創造に挑むスノーピークの三代目社長をゲストに迎えます。

INSIGHT:
・ファッションディレクター、榎本実穂の医療ユニフォームへの挑戦
白衣や医療スクラブをはじめとする医療ユニフォーム。ユナイテッドアローズやビームスなど各社が参入するなかで、サービスユニフォームメーカーの老舗であるチトセは自社ブランド「UNITE」のハイポジションライン「UNITE DIVISION OF ME」を立ち上げた。この新たな挑戦を牽引するファッションディレクターの榎本実穂にブランドへの想いを聞いた。。

・資生堂 × ソニー 新クリエイティブトップふたりの秘めたる決意
今年1月に設立された資生堂クリエイティブの初代社長に就任した山本尚美。一方の石井大輔もソニークリエイティブセンターのセンター長に就任したばかり。初めての対談から、つくっているものは違えども、組織、働き方、デザイン領域など共通する課題が浮かび上がる。

・日本発のアライアンス家具ブランド「KOYORI」が目指す世界
6月にお披露目となる日本の複数メーカーがタッグを組んだ家具ブランド「KOYORI」。仕掛けたのはマルニグローバルブランディング、デザイナーはロナン&エルワン・ブルレックとガムフラテージだ。日本のものづくりが国際市場で存在感を放つために必要なこととは何かを探る。

・ビャルケ・インゲルス、インタビュー オスロ・サイエンス・シティが目指すコミュニティ
BIGが推し進めるスマート・シティのひとつにノルウェー初のイノベーション特区であり、15万人が集う「オスロ・サイエンス・シティ」がある。「コミュニティ全員が、知識をシェアしていけるようなデザインを目指す」と語るインゲルスに実現への鍵を尋ねる。
AXIS vol.216 2022年4月号
特集:再び、オフィスへ。
これから行きたいオフィス、通いたいワークプレイス

コロナ禍で働き方の選択肢が増えるなか、従来ワーカーにとって働く場であったオフィスの再定義が求められています。 在宅勤務やリモートワークといったワークスタイルの急速な変化は、オフィスの床面積を減らし、オンライン上の仮想空間にオフィス機能を移す動きを加速させています。
「もう、オフィスはいらない」。
そんな声もささやかれつつある今、組織の創造性を誘発し、社内外との交流を促進してきたオフィスの機能や役割はどう変わっていくのでしょうか。
オフィスワークとリモートワークを併用しながら働くハイブリッドなワークスタイルが「新たな日常」として定着しつつあるなか、働く場=オフィスという定義にとどまらず、ワーカーのニーズの変化も踏まえて、これからのオフィスに求められる視点や社会とオフィスの新たな距離感などを考えます。



・巻頭インタビュー ケヴィン・ケリー
オフィスにプロトピアを創造する

・オフィスの価値をアップデートするには
米サンフランシスコの設計事務所Studio O+Aが描くシナリオ

・ドバイ国際博覧会のイタリアパビリオンをデザインしたことでも知られるカルロ・ラッティが深&#22323;で手がける菜園を取り込んだオフィスタワー

・インタラクティブで、クリエイター的な働き方を促進するヨハネスブルグ空間

・栄養 x オフィス/昼食 x オフィス
ものさす社食研とフードハブ・プロジェクトが東急不動産とともに10月にオープンする「職域食堂」。そのコンセプトは「Good Food, Good Job! 良い職は、良い食から」。食や栄養をテーマにワーカーが行きたくなるオフィスの新たな価値創出を目指すプロジェクトに迫ります。

・コクヨ THE CAMPUS
「働く・暮らす」の実験場と銘打ったTHE CAMPUS。街とのつながりを通して、未来につながる価値を多くの人たちと共創する場を目指す同空間から、オフィスの新たなかたちを探ります。

・海外家具メーカー3社(ヴィトラ、スチールケース、ハーマンミラー)が提案するこれからのオフィス
・日本のディベロッパー
3社(森ビル、三菱地所、三井不動産)が提案するこれからのオフィス

・wacomとmui labが挑む、時間と場所を超えた新たなつながり

・富士フイルム デザインセンターにおけるCLAYスタジオのこれまでとこれから

・対談 ワークプレイス研究者(松下慶太)と建築家(能作淳平)が語る未来のオフィスに残る要素
ほか


連載:
・LEADERS 河瀬直美(映画監督)
生まれ育った奈良を拠点に活動を続ける河瀨直美に、映画づくりや自身の新たな役割に臨む意識を聞きます。

・Sci Tech File 生物のカタチや模様はいかにして生まれるのか
世界で最初に生物の縞模様がチューリング・パターンであることを実証した大阪大学大学院生命機能研究科の近藤 滋教授の研究に迫ります。

・田川欣哉のBTC トークジャム
ゲスト:浅沼 尚(デジタル庁チーフデザインオフィサー)
Takramの田川欣哉がナビゲーターとなり、ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの3領域をつなぐトップランナーを迎える連載シリーズ。今回は、話題のデジタル庁のCDOをゲストに迎えます。

・Close-up Kyoto Steam

INSIGHT:
・から傘の家プロジェクト
1961年に篠原一男の設計により建てられた住宅「から傘の家」。解体・移築され、ヴァイル・アム・ラインのヴィトラキャンパスにて再建がスタート、6月のアートバーゼルでの公開を予定するプロジェクトの全貌に迫ります。

・ティムニット・ゲブル インタビュー
AIとの共存が多方面で実現しつつある今、新たに浮上しているのが「AIの倫理問題」。「レスポンシブルAI(責任あるAI)」という考えを提唱する気鋭の倫理研究者に、人々のために役立つAI技術について尋ねます。

・「わかりやすさ」を研ぎ澄ませて、新しい美術館像を発信する大阪中之島美術館
長い準備期間を経て、待望の開館を迎えた大阪中之島美術館。美術とデザインを等しく扱う収集方針を持つなどデザイン関係者からも注目を集める同館のキーパーソン3名に、運営や空間づくりの工夫について聞きます。
表紙
連載:Close-Up M+(Hong Kong)
目次
特集:nendoとtakram
特集1:nendoとTakramが大切にしている10のキーアイデア
特集2:The Design World of nendo
特集3:The Design World of Takram
特集4:nendoのあゆみ、Takramのあゆみ
特集5:人材とそれを生かす組織運営
特集6:海外拠点の違いに見えたデザインの源流
特集7:共創プロジェクトから見える、独自のデザインメソッド
特集8:クライアントが語る
特集9:佐藤オオキ インタビュー
特集10:We are nendo
特集12:Takram インタビュー やっていくなかで自分たちが知らなかった新しい可能性がきっと見つかる。そこが僕らのルーツ。
特集13:We are Takram
連載:LEADERS 森田真生(独立研究者)
連載:Sci Tech File 海に漂い、岩に封じ込められた放散虫の謎に満ちた美の摂理
INSIGHT:ドバイ万博に出現した緑の実験—サラダ・ドレッシングが描く新しいランドスケープデザイン
INSIGHT:SANU CABIN demonstrates architecture 現代のコンビニ食を考えるパッケージデザインプロジェクト
INSIGHT:bconsious」展に、彫刻家 篠田守男を見る
INSIGHT:ロープのない次世代のエレベータ —建築を根底から変える“モビリティ”とは?
連載:& DESIGN フード(君島佐和子)、インテリア(土田貴宏)、ビジネス(長谷川敦士)、アート(太田睦子)
連載:クリエイターズナビ エスディオ・エレロス、ニューライトポタリー、青栁貴史、尾形一郎・尾形 優、ジョニー・チウ
定期購読、電子版、バックナンバーのご案内
広告目次、編集後記、次号予告
表紙
連載:Close-Up「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI」
目次
特集:「境界」から考える。
特集1:郡司ペギオ幸夫インタビュー 想定している思考の枠組みの、向こう側との付き合い方
特集2:建築とランドスケープの境界を問い直す
特集3:ポートランド州立大学公益デザインセンターに見る、境界線を越えるソーシャルプロセス
特集4:境界線を引き直し、組織の力を最大化させる三越伊勢丹ビジネスソリューション事業部、大成建設先端デザイン室
特集5:「人間中心」の境界から、「自然中心」の境界へ
特集6:特別寄稿 深澤直人 デザインとアートの境界
特集7:「境界を引き直す」ことで生まれる未来 パオラ・アントネッリとアリス・ローソーン
特集8:(No) Border が示す、未来と近接する現在
特集9:境界を引き直す意味とその可能性 ドミニク・チェン×清水淳子
連載:LEADERS 澤田智洋(コピーライター、世界ゆるスポーツ協会代表理事)
連載:Sci Tech File 現生動物から化石の謎を解き明かす 進化のリバースエンジニアリング
INSIGHT:吉岡徳仁の“本源に遡る”デザイン ―LIXILと表した「かたち」に込めた想いとは
INSIGHT:ロンドン・デザインミュージアム「スニーカーを紐解く」キュレーターインタビュー
INSIGHT:現代のコンビニ食を考えるパッケージデザインプロジェクト
INSIGHT:トマス・ヘザウィックと中国IMモーターズ ―都市空間におけるインテリジェントEVの未来
INSIGHT:d.schoolのサラ・スタイン・グリーンバーグが集めた創造的アイデアを引き出す81種のエクササイズ
連載:田川欣哉のBTCトークジャム ゲスト:藤井輝夫(東京大学総長)
連載:& DESIGN インテリア(土田貴宏)、アート(太田睦子)、ビジネス(長谷川敦士)、フード(君島佐和子)
連載:クリエイターズナビ 前田 景、リーサ・ヒエタネン、片岡聖登、ワンオブジェ・デザインスタジオ、藤咲 潤
定期購読、電子版、バックナンバーのご案内
広告目次、編集後記、次号予告
特集: SINCE 1981

デザイン誌「AXIS」は1981年、「デザインの時代に新しい座標軸(アクシス)を」という想いのもとに創刊し、今年で40年を迎えました。創刊以来40年にわたり積み重ねてきた冊数は212冊になります。
213冊目となる本号では、社会提案や生活提案といった創刊当初の想いに立ち返り、この40年のデザインの歩みを振り返るとともに、本質的な価値をともなうデザインが、社会のどのような領域やシーンで今後いっそう求められていくのかを探ります。
AXISが捉えた40年にわたるデザインを、一歩引いた社会の側から見た視点なども織り交ぜながら、未来に向けた新たなデザインの座標軸として描いていきます。

表紙アートワーク:木村浩康(フロウプラトウ)、塚本裕文(フロウプラトウ)


016 AXIS 40th COVER: ザ・メイキング・オブ・ストーリー
AXIS 40th COVER: The making of stories

017
SINCE 1981
&#8212;&#8212;デザインの求心力と遠心力
SINCE 1981
&#8212;Centripetal and Centrifugal Forces of Design

019
Chapter 1
デザインクロニクル 1981&#8211;2021
川田 学、佐藤 卓、デヴィッド・ケリー、深澤直人、ハルトムート・エスリンガー、
マライエ・フォーゲルサング、ダン&レイビー、浜野安宏ら歴代編集長
Design Chronicle 1981&#8211;2021
Manabu Kawada, Taku Satoh, David Kelley, Naoto Fukasawa, Hartmut Esslinger,
Marije Vogelzang, Dunne & Raby, Yasuhiro Hamano and other past Editors-in-Chief

022
40年間のデザインを振り返る(文/藤崎圭一郎)
Looking Back at 40 Years of Design
Text by Keiichiro Fujisaki


061
私とAXIS、私とデザイン
田根 剛、八木 保、田川欣哉、水戸岡鋭治、三宅一生、佐藤オオキ、堀切和久
With AXIS and Design
Tsuyoshi Tane, Tamotsu Yagi, KInya Tagawa, Eiji Mitooka, Issey Miyake, Oki sato, Kazuhiri Horikiri



065 Chapter 2
AXIS40年のグランドプラン
AXIS’ grand plan for its 40th anniversary


106 私とAXIS、私とデザイン ダン・ローズガールデ、ミケーレ・デ・ルッキ、長澤忠徳、ネリ&フー、坂 茂 With AXIS and Design Daan Roosegaarde, Michele De Lucchi, Tadanori Nagasawa, Neri & Hu, Shigeru Ban



111
Chapter 3
未来のデザイナーに求める視座
青木竜太、アトリエNL、阿部憲嗣、岩渕正樹、牛込陽介、牛場潤一、遠藤 謙、
加藤貞顕、齋藤帆奈、ジョン・マエダ、シリル・ザミット、ダヴィデ・ファッシ、
竹原あき子、太刀川英輔、長嶋りかこ、長門康之、林 眞理、ファーフ・デザインスタジオ、
マイコテック ラボ、前田育男、真崎 嶺、マチルダ・ボエルハウエル、三澤 遥、
水口怜斉、山入端佳那 、横井康秀 、横山いく子 、吉泉 聡
Perspectives required for designers of the future
Ryuta Aoki, Atelier NL, Kenji Abe, Masaki Iwabuchi, Yosuke Ushigome, Junichi Ushiba,
Ken Endo, Sadaaki Kato, Hanna Saito, John Maeda, Cyril Zammit, Davide Fassi, Akiko Takehara,
Eisuke Tachikawa, Rikako Nagashima, Yasuyuki Nagato, Makoto Hayashi, Furf Design Studio,
Mycotech Lab, Ikuo Maeda, Ray Masaki, Matilde Boelhouwer, Haruka Misawa, Ryosei Mizuguchi,
Kana Yamairibata, Yasuhide Yokoi, Ikko Yokoyama, Satoshi Yoshiizumi

112
デザイナーに求める時代性と社会性、その方向感
対談/土田貴宏(デザインジャーナリスト)×津久井五月(SF作家
Designers are required to grasp the characteristics of the times and society and a sense of where those are headed Takahiro Tsuchida (Design Journalist)×Itsuki Tsukui (Science Fiction Writer)

130
養老猛司インタビュー
諸行無常の世に生きること
AN INTERVIEW WITH TAKESHI YORO
What it means to live in a world of “the impermanence of all things”


148
必要なのは、未来に続く活動のコンセプト
対談/土田貴宏(デザインジャーナリスト)×津久井五月(SF作家)
We need concepts for activities that lead to the future
Takahiro Tsuchida (Design Journalist)×Itsuki Tsukui (Science Fiction Writer)
表紙
連載:Close-Up「GOOD OFFICE 新橋(堀ビル)」
目次
特集:uni:forms
特集1:巻頭対談 社会を映すユニフォームのこれまでとこれから
特集2:衣服を通して、普ユニバーサル遍的な価値を示す CFCL(高橋悠介)
特集3:多様性という「思想」が次の100年を生むTANAKA(タナカサヨリ)
特集4:動きを妨げない、身体と一ユニファイ体化するウェア ポスタルコ(マイク・エーブルソン、エーブルソン友理)
特集5:古来の技術を未来へつなぎ、上質な原ユニット型を紡いでいくÉchapper(久﨑康晴)
特集6:森永邦彦(アンリアレイジ)、西崎 暢(ウジョー)が語る今日的ユニフォームのデザイン
特集7:“作業用ユニフォーム” で巻き起こすふたつの循環
特集8:アートがユニフォームを開放する パグメント
特集9:宇宙空間での衣服は地上の装いを変えるか?
連載:LEADERS 斎藤幸平(哲学者、経済思想家、マルキスト)s
連載:Sci Tech File 見慣れた世界が一変する地衣類、観察のすすめ
INSIGHT:建築家、アンヌ・ホルトロップの揺らぐフォルム
INSIGHT:飛驒産業と彫刻家が挑む、現代の“アーツ・アンド・クラフツ”
INSIGHT:これまでの10年、これからの10年 企業の変革を担うデザインファームIDEO Tokyo
INSIGHT:コロナ禍のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に探る、未来へのヒント
INSIGHT:城谷耕生は何をデザインしたのか 長崎県小浜町に息づく営みのデザインを探る
連載:クリエイターズナビ ウィリアム・チァー、ミヒャエル・ジーガー、水戸岡鋭治、we+、秋田祥秀
連載:田川欣哉のBTCトークジャム ゲスト:岡島礼奈(ALE 代表取締役社長/ CEO)
連載:& DESIGN フード(君島佐和子)、アート(太田睦子)、インテリア(土田貴宏)、ファッション(大根田 杏)、ビジネス(長谷川敦士)
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広告目次、編集後記、次号予告
人々の行動や接点が常時オンライン接続する環境が整うなか、AR(拡張現実)やMR(複合現実)など仮想世界と現実を融合したXRテクノロジーの台頭しています。本特集では、エンターテインメントはもちろん、教育、ヘルスケア、ビジネス、ライフスタイルなどさまざまなシーンに広がりはじめたXRテクノロジーを駆使した新感覚の体験デザインとそのリアリティについて考えます。

特集一覧

XRが描く現在、そして未来
サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)2021

知覚の扉を開け放つ共感覚体験装置「シナスタジアX1 &#8211; 2.44 〈Hazo〉」
水口哲也(エンハンス)、evala(See By Your Ears)、清水啓太郎(フロウプラトウ)

常識や感覚を揺り動かすMRダンス、ライゾマティクス「border」
真鍋大度、石橋 素

新しい扉を開けるデジタル空間
ディエゴ・プリルスキー(元インテル・スタジオ)

カルチャーと人をつないで教育的役割を担う、グーグル・アーツ&カルチャー
ローラン・ガヴォー(グーグル・アーツ&カルチャー・ラボ)

医療におけるVR/ARの可能性
ウォルター・グリーンリーフ(スタンフォード大学バーチャルヒューマン・インタラクションラボ)

ソニーが切り開く、“超臨場”の音場体験 ─「360 Reality Audio」
知念 徹、岡崎真治

「触覚」によってつながるバーチャルとフィジカル
英国ベンチャー企業、ウルトラリープの「ストラトス」

イスラエルのスタートアップ、ケムタイによるAIパーソナルフィットネスの未来

探究心を刺激して時空を超える、プライマル・ツーリズム
ヤコブ・クスク・ステンセン(アーティスト)

本物の価値をさらに高めるXR体験、8K文化財プロジェクト
松嶋雅人(東京国立博物館)、国見太郎・髙木市教・鈴木 聡(NHK)

対談 XRは人間拡張の夢を見るか
藤井直敬(脳科学者) × 清水幹太(テクニカルディレクター)

第2特集
事業承継にデザインはどう関わる
各地で中小企業の跡継ぎ問題が湧きあがる現在。経済合理性だけではない、例えばデザインの視点から、企業や事業の魅力にさらなる磨きをかけて、次の時代に継承できないだろうか─。デザイナーにとって身近とは言い難い、事業承継の現状と可能性に、デザインジャーナリストの廣川淳哉と迫った。

日本の中小企業の事業承継をめぐる数字
中小企業庁

事業承継の可能性を高めるM&Aプラットフォームとは
ビズリーチ・サクシード

経営とデザインと「事業承継」の幸せな関係
中川政七

デザインファームKESIKIが実践する「愛される事業承継」
愛される無垢の木の家具・ウッドユウライクカンパニー

INSIGHT
ダーン・ローズガールデのパワー・オブ・ライト

INSIGHT
現場をひらいて建築に居場所をつくり出すTEAMクラプトンの手法

LEADERS
佐藤祐輔(新政酒造代表取締役)

田川欣哉のBTCトークジャム
ゲスト:寺田親弘(Sansan代表取締役社長/CEO、神山まるごと高等専門学校理事長)


他にもさまざまなクリエイターたちの活動を紹介

Close-Up
Crowd Cloud(スズキユウリ×細井美裕)

Sci Tech File
地球科学の未来の博物館
芝原暁彦(地球科学可視化技術研究所)

クリエイターズナビ
齊藤太一、高山まさき、アーロン・ニエ、リッケ・フロスト、梅田哲也

& DESIGN
アート(太田睦子)、ファッション(大根田 杏)、ビジネス(長谷川敦士)、インテリア(土田貴宏)、フード(君島佐和子)
 食文化や伝統工芸といった地域のシンボルを再生の切り札とする動きが一巡した今、これからの地域とデザインの関わりを考えるうえで何がキーワードになるのか。今号の特集ではそのヒントを探ります。
 地方移住などの機運が増し、新たな人脈やネットワークが形成されたことで都会では生み出せない価値の創出を目指す動きや、自らの暮らしを充実させたいという個人の営みが共感を呼び、多くの人を巻き込む共創につながっていく事例など……。地域の多様性に呼応するように、そのデザインアプローチや取り組みも実にさまざまです。資源も人脈も課題も豊富な環境下で、人と地域がデザインを通してどんな濃密な関係を築いていくのか。人、地域、デザインという3つの要素の関係性に注目し、地域とデザインのこれからを考えます。
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巻頭寄稿
藤崎圭一郎(東京藝術大学デザイン科教授)

地域との距離を縮めるデザイナーの活動
熊野 亘×岡本 健×大月 均×前村達也(長野県御代田町)、そこをなんとか(福島県いわき市)、アカオニ(山形県山形市)

超地域密着型建築家
渡辺 隆(静岡県磐田市)、関根健一(埼玉県富士見市)、岡 昇平(香川県高松市)

地域密着便り
6組のクリエイターたちの声

土産品に見る超地域密着デザイン

新しい「地域らしさ」をつくる活動
西村佳哲(徳島県神山町)、瀬下翔太(島根県津和野町)、牧 大介(岡山県西粟倉村)

特集対談
新山直広(TSUGI)×ジョラン・フェレリ(奈良県十津川村役場) ほか
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INSIGHT
What Design Can Doが新たに挑む「No Waste Challenge」

インハウスデザイン組織の行方
臼井重雄(パナソニック デザインセンター所長)×宇田哲也(富士通デザインセンター長) ほか
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連載
LEADERS 柚木沙弥郎(染色家)
Sci Tech File 土から環境や食料の問題に挑む(森林総合研究所、藤井一至)
田川欣哉BTCトークジャム 田中絢子(COHINAディレクター)
クリエターズナビ サミュエル・ウィルキンソン、岡田 舜、八木義博、山本篤子、パピエ・ティグル
&DESIGN 君島佐和子(フード) 、大根田 杏(ファッション)、土田貴宏(インテリア)、太田睦子(アート)、長谷川敦士(ビジネス)
AXIS vol.209
特集: 起業×デザイン

従来デザインが重要視されていなかった領域や、すでに確立された業界に新風を巻き起こすような起業、社会課題に取り組むスタートアップが増えています。本特集では、事業の核にデザインを据えて主に2010年以降に起業したり、ブランドを立ち上げた、国内外のアントレプレナーの姿やインキュベーターなどの動向を追いました。

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カーデザイナーが立ち上げた近距離モビリティ「WHILL」
杉江 理

上海発の家具ブランド「ステラワークス」
堀 雄一朗

海洋資源を守るセーフティネットテクノロジーズ
アラン・ダッサン&ダン・ワトソン

「空飛ぶクルマ」で未来の移動をデザインするスカイドライブ
福澤知浩&山本卓身

街の銭湯をクリエイターの力で活性化する「ニコニコ温泉」
真神友太郎

ナイジェリア発、デザインでみせるアフリカの物語「イリン・ジャーナル」
アヨミデ・アボロワ

フェムテックによってタブーに挑むフェルマータ
杉本亜美奈&中村寛子

「D&Department」の起業家がみるこれから
ナガオカケンメイ

今、起業を加速させる理由
恒田有希子(フォースタートアップス)

元インハウスデザイナーの起業ストーリー
小西哲哉(exiii design)

日本のベンチャーキャピタルに聞く「デザイナーは起業すべきか」
D4V、アーキタイプベンチャーズ、リアルテックファンド

世界が注目するデンマーク「インデックスプロジェクト」発のスタートアップ

米国パーソンズ・スクール・オブ・デザインから誕生する社会起業家たち

英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの起業支援機関「イノベーションRCA」

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第2特集: 現代のデザインは、なぜ美しくなくなったのか
山口 周、田井 悟、緒方慎一郎ほか

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INSIGHT
手引きのない時代に必要なのは、「なぜ(Why)」を問うこと
米コンサルティング会社SYパートナーズ

可視化されていく「見えないもの」と未来
京セラの「コックピットの透明化」、豊田啓介の「グルーオン」

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連載
Close-Up「霧の街のクロノトープ」(中谷芙二子×高谷史郎)
LEADERS 金井一人、金井志人(染色家)
田川欣哉BTCトークジャム 村井 満(Jリーグチェアマン)
クリエターズナビ 堂園翔矢、アンドレ・アマドール、森澤有人、神谷修平、菅野 猛
&DESIGN 太田睦子、長谷川敦士、大根田 杏、君島佐和子、土田貴宏
AXIS vol.208
特集:腕にまく未来。
腕時計から見えてくるこれからのデザイン、ビジネス、テクノロジー
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時間と無関係でいられない私たちにとって、腕時計は今もこれからも、時に身体の一部として、時に感性を刺激するデザインプロダクトとして存続し続けます。今号では、デザインや社会課題と向き合うビジネスモデル、デジタル技術を駆使した新たな体験の創造など、腕時計から見える「未来」について考えます。

時計グラビア Wristwatch Overview
パティックフィリップ、ジャガー・ルクルト
ヴァンクリーフ&アーペル、アップル
ユンハウス、ノモス
写真:林 雅之

並木浩一が語る時計デザインの潮流
アール・デコ、バウハウス、ミニマリズム、DX

日本の時計メーカーのデザイントップに聞く
セイコーウオッチ、シチズン時計、カシオ計算機

独立時計師によるハイエンドの腕時計
牧原大造、浅岡 肇

秋田県発の国産腕時計、ミナセ

腕時計ビジネスにおける新セグメントの創造
東京・吉祥寺から生まれたリストウェアブランド「ノット」

私と時計
ひがしちか(日傘作家)、中山英之(建築家)
川崎力宏(ギャラリスト)、鶴岡真弓(芸術文明史家)

ISSEY MIYAKE WATCH の20年
デザインを支えるセイコーウオッチの開発力

新生海外ブランド 世界各地で生まれている新しい流れ
スターングラス、クレシャ、ノマド

社会課題に挑む新興腕時計メーカー
ノードグリーン、トリワ、ヴォレバック

座談会 デザインにもっとロマンを
和田 智(カーデザイナー)、井上英樹(シチズン時計チーフデザインマネージャー)、鈴木 元(プロダクトデザイナー)

「テクノロジーが新たなラグジュアリー」な時代の、その先へ
ヴェルト、ソニー、東京フラッシュ


INSIGHT
丸山 新が構想するグローバルデザインプラットフォーム「Form」

大理石のファンタジー ヴァレクストラ、マーヴルズ・プロジェクト

富山で高まるデザインへの期待「とやまD’DAYS」


連載
Close-Up 国立工芸館
LEADERS 土井善晴(料理研究家)
Sci Tech File 原野健一(玉川大学ミツバチ科学研究センター)
田川欣哉BTCトークジャム 土屋尚史(グッドパッチ代表取締役社長/CEO)
クリエターズナビ ナダ・デビス、黒田勝雄、江崎 聡、唐津絵理、井上 成
&DESIGN 太田睦子、長谷川敦士、大根田 杏、君島佐和子、土田貴宏
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商品情報・内容

  • 出版社:アクシス
  • 発行間隔:季刊
  • 発売日:4,7,10月の1日、12月末

■ デザイン誌「AXIS」は、大胆な分析と美しいレイアウトで伝え続ける、グローバル・デザイン・ジャーナルです。

デザイン誌「AXIS」は1981年の創刊以来、「デザイン」をカタチとしてではなく、文化やコミュニケーション、ビジネスの一端を担うものとして考えています。プロダクトに限らず、建築、インテリア、ファッション、グラフィック、マルチメディアなど、あらゆる分野の情報を満載し大胆な分析と美しいレイアウトで伝え続けるデザイン誌です。和英両記で、海外の情報を日本へ、日本の情報を海外へと伝える、デザイン関係者およびプランナー必携のグローバル・デザイン・ジャーナルです。

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■ vol.231 (2024年12月27日発売)

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