週刊読書人 発売日・バックナンバー

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▼特集▼
大澤真幸・大黒弘慈対談 <「21世紀の資本」を超えて>
ピケティよりもマルクス
 
★現代の資本主義について、根本的に再検討を迫る二冊の書物が刊行された。大黒弘慈著『模倣と権力の経済学』(岩波書店、二〇一五年十二月刊)、『マルクスと贋金づくりたち』(同、二〇一六年一月刊行)である。マネー経済が猛威をふるうなかで、新たな社会像と価値観を構想することができるのか。マルクスやフーコー、宇野弘蔵の理論を使い、またギリシャ哲学にまで遡って考察する、壮大な理論的試みとなる。二冊の本の刊行を機に、大黒氏と、社会学者・大澤真幸氏に対談をしてもらった。

<コンテンツ>
1:「類似」の思考
2:「模倣」と権力
3:究極の一手
4:ディオゲネス
5:交換様式D
6:宇野理論の可能性

★おおさわ。まさち氏=社会学者。著書に「自由という牢獄」「不可能性の時代」「夢よりも深い覚醒へ」など。一九五八年生。
    
★だいこく・こうじ氏=京都大学教授・経済理論・経済学史(経済思想史)専攻。著書に「貨幣と信用」など。一九六四年生。
貨幣と信用―純粋資本主義批判

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第86回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<ヒヨコ>1997年 シリーズ「1990年代北京」
★1996年NHKBSドキュメンタリー「中国の素顔を撮る」は、今の時代の中国で普通の生活をしている普通の人たちをテーマにして写真を撮っている7人の紀実写真家をたずねて、彼らの写真を紹介してインタビューする番組だった。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<229回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎長期入院は狂気…限界 退院♡と一月遅れの新年

◆連載=漢字点心<第170回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「窘」※たしなめる

◆連載=現代短歌むしめがね<第26回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎桑折町オフィシャルウェブサイトに確かむる仮置場周辺放射線量測定値/本田一弘『磐梯』(2014)

◆フォト&アート=
◎著:佐藤 洋一『米軍が見た東京1945秋』(洋泉社)


◆連載=あの人に会いたい/江原礼子 <『暮らしのおへそ』一田憲子さん(上)>
今から10年前に『私のカントリー』別冊として刊行が始まった『暮らしのおへそ』は、派手さはないけれど、心にすとんと落ちることが必ず1つ、2つある読み捨てにできない書籍のような雑誌だ。この雑誌を企画し、10年かけて育て続けている一田憲子さんに久しぶりにお会いして、お話をうかがった。

◆連載=夜郎戯暦(ヤロウザレゴヨミ)<2月>/安倍夜郎
◎ダーウィンの日、レトルトカレーの日
★原画展開催中★
「生まれたときから下手くそ」1集(小学館ビッグコミックスペシャル)と、「なんちゃあない話」(実業之日本社)、2作品同時発売を記念しての開催です。上記2作の原画が間近で見られます! 3月5日(土)まで。 ▼住所:東京都杉並区高円寺南3―69―1▼電話:03―3310―2020▼年中無休 17時半~25時(ラストオーダー24時半)※チャージ300円/ワンオーダーお願いします。

■5面
◆新刊=◎著:車 浮代『えんま寄席 江戸落語外伝』(実業之日本社)


■7面
◆室井尚会見「文系学部はどうなる」レポート
★一月二八日、東京・日比谷の日本記者クラブで、横浜国立大学教授・室井尚氏の会見「文系学部はどうなる」が開かれた。昨年末に『文系学部解体』(角川新書)を上梓した室井氏が、国立大学の現状と、文部科学省が推し進める大学改革(=改悪)について、一時間半にわたって熱弁をふるった。その模様をレポートする。


■8面
◆台湾ブックショップ・ツアー★ その2 台湾にみる出版文化のあり方とは?/西山雅子(にしやま・まさこ氏=フリー編集者)

◆連載=元気に、出版。出版、元気に。
女性の生き方を追求し続けて 100年目を迎えた「婦人公論」(上)/森彰英(もり・あきひで氏=ジャーナリスト)

◆連載=ともかくスケッチ<第33回>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アートディレクター)
◎装釘のこと

▼今週の書評▼
■4面
◆森元斎著『具体性の哲学』(以文社)
評:田中 裕(たなか・ゆたか氏=上智大学教授・哲学専攻)


◆汪暉著『世界史のなかの東アジア』(青土社)
評:石井 剛(いしい・つよし氏=東京大学准教授・中国近代思想史・哲学専攻)
 

◆若林千代著『ジープと砂塵』(有志舎)
評:大野光明(おおの・みつあき氏=大阪大学特任助教・歴史社会学・社会運動論専攻)


◆「朝鮮学校物語」日本版編集委員会編『朝鮮学校物語』(花伝社)
評:田仲康博(たなか・やすひろ氏=国際基督教大学教授・社会学専攻)


■5面
◆富岡幸一郎・紅野謙介編『文学の再生へ』(藤原書店)
評:佐藤 泉(さとう・いずみ氏=青山学院大学教授・近現代日本文学専攻)


◆ジョン・ファンテ著『バンディーニ家よ、春を待て』(未知谷)
評:越川芳明(こしかわ・よしあき氏=明治大学教授・アメリカ文学専攻)


◆上岡伸雄著『テロと文学』(集英社)
評:風丸良彦(かざまる・よしひこ氏=盛岡大学教授・アメリカ現代文学・文化専攻)


■6面
◆川名 英之著『世界の環境問題』(緑風社)
評:天笠啓祐(あまがさ・けいすけ氏=科学ジャーナリスト)
  

◆出久根達郎著『幕末明治異能の日本人』(草思社)
評:雨宮由希夫(あまみや・ゆきお氏=書評家)


◆板東孝明編『ホスピタルギャラリー』(草思社)
評:中川素子(なかがわ・もとこ氏=文教大学名誉教授・形の文化会会員)


◆生島マリカ著『不死身の花』(武蔵野美術大学出版局)
評:昼間たかし(ひるま・たかし氏=ルポライター)
▼特集▼
◇小沢弘明・中田瑞穂・網谷龍介鼎談<20世紀ヨーロッパ史の「古典」に>
マーク・マゾワー『暗黒の大陸』をめぐって

★現代の〈ヨーロッパ〉はいかにしてかたちづくられたのか。ヨーロッパ大陸の20世紀は、二度の大戦に見舞われながら、いかなる歴史を歩んできたのか。政治・経済・社会・民族・福祉・性など多角的なテーマから分析した大著『暗黒の大陸 ヨーロッパの20世紀』(マーク・マゾワー著、未來社)が翻訳出版された。原書が刊行されてから、長らく翻訳が待たれていた一冊である。現代ヨーロッパ史を考える上での「古典」になりうべき名著であり、世界十数カ国で翻訳されてきた。千葉大学教授・小沢弘明氏と、本書の翻訳を担当した明治学院大学教授・中田瑞穂氏、津田塾大学教授・網谷龍介氏に鼎談をしてもらった。

<コンテンツ>
1:偶然のバランスによって
2:戦後のグラデーション
3:民主主義・自由・人権
4:ネオリベラリズム
5:歴史家の手技が生きる
6:「ネーション」とは何か

★マーク・マゾワー氏=コロンビア大学教授・歴史学専攻。特にギリシャを中心とするバルカン近代史、20世紀ヨーロッパ史、国際関係史を専門とする。邦訳に『国際協調の先駆者たち』『国連と帝国』。一九五八年生。
 
★おざわ・ひろあき氏=千葉大学教授・副学長・中東欧史専攻。東京大学大学院単位取得満期退学。共編に『移動と革命 ディアスポラたちの「世界史」』など。一九五八年生。

★なかだ・みずほ氏=明治学院大学教授・中東欧の政治史・比較政治専攻。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(法学)。著書に『農民と労働者の民主主義―戦間期チェコスロヴァキア政治史』。一九六八年生。

★あみや・りょうすけ氏=津田塾大学教授・現代ヨーロッパ政治・EUの政治専攻。東京大学大学院修士課程修了。共編著に『ヨーロッパのデモクラシー』。一九六八年生。


▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第85回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<盲目の父と娘>1997年 シリーズ「1990年代北京」
★90年代はじめの北京は、今の超高層ビルの北京とは違って、古い四合院と迷路のような路地がつづく胡同ばかりで、古い歴史の面影を残す大都会だった。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<228回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎肉体と精神の総合期。社会復帰の練習。非現実に忍び込む現実。

◆連載=漢字点心<第169回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「汁」

◆連載=現代短歌むしめがね<第25回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎あっ、ビデオになってた、って君の声の短い動画だ、海の/千種創一『砂丘律』(2015)

◆フォイト&アート=
◎著:ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(西村書店)
 

◆著者から読者へ=
◎死はインターネットで学べる/古田雄介(ふるた・ゆうすけ氏=雑誌記者)
著:古田雄介『故人サイト』(社会評論社)


◆連載=読写!<第37回>/岩尾光代(いわお・みつよ氏=ジャーナリスト)
★青島封鎖艦隊に属して出征し大膽なる快飛行を試みて青島の空をかすめ敵の心膽を寒からしめたる和田大尉搭乗の海軍飛行機が母船若宮丸に帰着せし処なり。(「写真通信」大正4年2月号)

■7面
◆小林康夫講演会「若者よ、都市を捨てて、本を読もう―いま、寺山修司を回転させる」
★一月二十日、東京・千代田区立日比谷図書文化館で、小林康夫氏(青山学院大学特任教授)の講演会「若者よ、都市(まち)を捨てて、本を読もう―いま、寺山修司を回転させる」が開催された(主催=公益財団法人上廣倫理財団/共催=千代田区立日比谷図書文化館)。上廣・日比谷ライブラリーレクチャー「本を読むことの愉しさ、深さ、おそろしさ」(全3回)の第1回目。第2回は2月10日(対談=朝吹真理子・小林康夫)、第3回は3月2日(対談=黛まどか・小林康夫)、同館で行なわれる。講演の模様を、寺山修司の話を中心にレポートする。

◆台湾ブックショップ・ツアー★ その1 本と本屋の可能性を探る旅/西山雅子(にしやま・まさこ氏=フリー編集者)

■8面
◆受賞=
◎第31回梓会出版文化賞 贈賞式開催

◆紀伊国屋じんぶん大賞2016 読者と選ぶ人文書ベスト30

◆出版メモ=
◎著:大下 英治『専横のカリスマ 渡邉恒雄』(さくら舎)

◎著:ジェローム・シュシャン『ターゲット ゴディバはなぜ売上2倍を5年間で達成したのか?』(高橋書店)

◎著:高橋 一清『芥川賞・直木賞をとる!: あなたも作家になれる』(河出文庫)


◆連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◎検察、警察がなぜ動かないのか

▼今週の書評▼
■4面
◆吉本隆明著『思想の機軸とわが軌跡』(文化科学高等研究院出版局)
◆吉本隆明×山本哲士対話篇『思想を読む 世界を読む』(文化科学高等研究院出版局)
評:藤井貞和(ふじい・さだかず氏=立正大学非常勤講師・国文学専攻)
 

◆マルクス・ガブリエル/スラヴォイ・ジジェク著『神話・狂気・哄笑』(堀之内出版)
評:中川明才(なかがわ・あきとし氏=同志社大学准教授・哲学専攻)


◆小野健吉著『日本庭園の歴史と文化』(吉川弘文館)
評:片平 幸(かたひら・みゆき氏=桃山学院大学准教授・日本文化・比較文化専攻)


■5面
◆絲山秋子著『薄情』(新潮社)
評:八木寧子(やぎ・やすこ氏=文芸批評家)


◆野村喜和夫著『証言と抒情』(白水社)
評:西原大輔(にしはら・だいすけ氏=詩人・広島大学大学院教授・比較文学専攻)


◆車谷長吉著『蟲息山房から』(新書館)
評:井口時男(いぐち・ときお氏=文芸評論家)


◆尾高修也著『谷崎潤一郎 没後五十年』(作品社)
評:立石弘道(たていし・ひろみち氏=日本大学大学院講師・現代英国文学/比較文化・文学専攻)


■6面
◆鈴木一誌・戸田ツトム著『デザインの種』(大月書店)
評:鈴木了二(すずき・りょうじ氏=建築家)


◆宮下和夫著『弓立社という出版思想』(論創社)
評:野上 暁(のがみ・あきら氏=評論家)


◆立花雄一著『横山源之助伝』(日本経済評論社)
評:楜沢 健(くるみさわ・けん氏=文芸評論家)


◆アンドレ・バザン著『オーソン・ウェルズ』(インスクリプト)
評:野崎 歓(のざき・かん氏=フランス文学者・東京大学教授)
▼特集▼
◇柄谷行人氏ロングインタビュー <「ルネサンス的」文学の系譜>
『定本 柄谷行人文学論集』刊行を機に

★思想家の柄谷行人氏が、一月八日、岩波書店より『定本 柄谷行人文学論集』を上梓した。一九六〇年代末に文芸批評家としてデビューし、これまで数多くの文学評論を世に送り出してきた柄谷氏だが、近年では『世界史の構造』『哲学の起源』『帝国の構造』といった、主に思想・哲学の分野の仕事と向き合っている。今回の論集では、ロレンス・ダレルの『アレクサンドリア・カルテット』を論じた修士論文にはじまり、文壇デビュー作「漱石試論――意識と自然」、発表当時大きな話題を呼んだ「意味という病――マクベス論」のほか、森鷗外、坂口安吾、武田泰淳、島尾敏雄、中上健次、二葉亭四迷らの文学作品・評論の読解を通じて、文学の可能性が語られている。著者自身が精選した十二編の収録作品から、果たして何が見えてくるのか。刊行を機に、柄谷氏にお話しをうかがった。

<コンテンツ>
1:過去の文学評論を見渡す
2:1999年、文学との決別
3:1974年のマルクス
4:「批評」を志した時
5:「ルネサンス的」作家
6:寺山修司と60年代演劇

★思想家の柄谷行人氏が、一月八日、岩波書店より『定本 柄谷行人文学論集』を上梓した。一九六〇年代末に文芸批評家としてデビューし、これまで数多くの文学評論を世に送り出してきた柄谷氏だが、近年では『世界史の構造』『哲学の起源』『帝国の構造』といった、主に思想・哲学の分野の仕事と向き合っている。今回の論集では、ロレンス・ダレルの『アレクサンドリア・カルテット』を論じた修士論文にはじまり、文壇デビュー作「漱石試論――意識と自然」、発表当時大きな話題を呼んだ「意味という病――マクベス論」のほか、森鴎外、坂口安吾、武田泰淳、島尾敏雄、中上健次、二葉亭四迷らの文学作品・評論の読解を通じて、文学の可能性が語られている。著者自身が精選した十二編の収録作品から、果たして何が見えてくるのか。刊行を機に、柄谷氏にお話しをうかがった。

※からたに・こうじん氏=思想家。東京大学大学院修士課程修了。一九六九年「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」で第12回群像新人文学賞(評論部門)受賞。著書に『定本 柄谷行人集』全5巻『哲学の起源』『世界史の構造』『世界共和国へ』『遊動論』『帝国の構造』『倫理21』『脱原発とデモ』『柳田国男論』『漱石論集成』『坂口安吾と中上健次』『近代文学の終り』など。一九四一年生。
       

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第84回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<季節の漫才>1999年 シリーズ「1990年代北京」
★モノクロームで写真を撮る時に70年前のエルマーレンズがどうしてそんなにいいのか、どこがどう違うのかを考えてみる。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<227回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎トマソン階段そっくりの階段でリハビリ。愛妻差し入れ、毎日の苦労、判る、解る~。

◆連載=漢字点心<第168回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「恵」

◆連載=現代短歌むしめがね<第24回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎唐突にワープロ画面いつぱいを三島由紀夫の首が占拠す/仙波龍英『路地裏の花屋』(1992)

◆映画時評<2月>/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授、フランス文学専攻)
◎カメラ、鏡、裸眼 ガラス越しの視線の主題
トッド・ヘインズ「キャロル」

◆フォイト&アート=
◎著:安藤 正子『Songbook 安藤正子作品集』(青幻舎)


◆本の国へようこそ<第68回> テーマ:雪と氷
★世界各地で記録的な気象が観測されている今年。立春を過ぎてもまだまだ雪の日、氷の日は続きそうですね。今回は、キレイと怖いの両方を兼ね備える冬の華―雪や氷を味わう本をご紹介します。冷たさと同時にあたたかさを感じられるのも、不思議です。
◎著:谷川 俊太郎、写真:吉田六郎『きらきら』(アリス館)

◎著:わたり むつこ『こうさぎと4ほんのマフラー』(のら書店)

◎著:高橋 喜平『あんな雪こんな氷』(講談社)

◎著:加古 里子『ゆきのひ』(福音館書店)


■4面
◆スポットライト=
著:老川 慶喜『日本鉄道史 大正・昭和戦前篇』(中央公論新社)


◆論潮<2月>/大野光明(おおの・みつあき氏=大阪大学特任助教・歴史社会学・社会運動論専攻)
◎違和とともに「知恵のしぼりかた」を変えること

■5面
◆新刊=
著:和合 亮一『詩の寺子屋』(岩波書店)


◆文芸<2月>/友田健太郎(ともだ・けんたろう氏=文芸評論家)
◎言葉の力による価値転覆の戦い 過剰なまでに明快な李龍徳の小説の言葉

■7面
◆児童図書館研究会女性事業講演会 田澤雄作公演 「メディアにむしばまれる子どもたち ―小児科医からのメッセージ―」載録
★教文館から『メディアにむしばまれる子どもたち 小児科医からのメッセージ』が刊行され、昨年の12月19日に関東学院小学校にて著者で国立病院機構仙台医療センター・成育医療センター小児科医の田澤雄作氏による講演会が行われた。長年小児科医として子どもたちの病と向き合ってきた田澤氏による講演の一部を載録する。


<主なコンテンツ>
1:子どもから笑顔を奪う「慢性疲労」
2:映像メディア漬けが子どもたちから奪うもの
3:世界一寂しく自尊心が低い日本の子どもたち
4:子どもたちが持つ言葉を理解する力
5:坂口安吾と二葉亭四迷
6:シェークスピアか源氏物語か

■8面
◆受賞=
◎第61回 角川俳句賞、角川短歌賞 贈呈式開催

◆出版メモ=
◎著:木宮 泰彦『日本古印刷文化史』(吉川弘文館)


◆書店街=
◎BOOKS&ギャラリー 赤坂 「双子のライオン堂」

▼今週の書評▼
■4面
◆金森修著『科学思想史の哲学』(岩波書店)
評:香川知晶(かがわ・ちあき氏=山梨大学大学院教授・哲学・倫理学専攻)


◆佐野真由子編『万国博覧会と人間の歴史』(思文閣出版)
評:サラ・デュルト(サラ・デュルト氏=文化資源学専攻)


■5面
◆小口一郎編『ロマン主義エコロジーの詩学』(音羽書房鶴見書店)
評:太田雅孝(おおた・まさたか氏=大東文化大学教授・英米詩専攻)


◆関口裕昭著『翼ある夜 ツェランとキーファー』(みすず書房)
評:初見 基(はつみ・もとい氏=日本大学教員・ドイツ文学専攻)


■6面
◆広尾晃著『巨人軍の巨人 馬場正平』(イースト・プレス)
評:池井 優(いけい・まさる氏=慶應義塾大学名誉教授・日本外交史専攻)


◆長谷川康夫著『つかこうへい正伝 1968―1982』(新潮社)
評:中野正昭(なかの・まさあき氏=演劇・芸能研究)


◆本橋信宏・東良美季著『エロ本黄金時代』(河出書房新社)
評:南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ氏=編集者)


◆庭伸著『都市をたたむ』(花伝社)
評:中島 伸(なかじま・しん氏=東京大学大学院助教・都市工学専攻)
特定商取引法に基づく表記
▼特集▼
◇立花隆インタビュー(聞き手=緑慎也)人は死といかに向き合うべきか
『死はこわくない』(文藝春秋)刊行を機に

★人は誕生以来、「死」と向き合い、「死後」の世界について考えを巡らせてきた。すべての宗教もまた、「死後」の世界をイメージすることが、その根本にあった。脳死や臨死体験など人の死をテーマにして多くの著作を著してきた作家・立花隆氏が『死はこわくない』を上梓した。がん、心臓手術を乗り越え、七五歳となった「知の巨人」が到達した死生観とはどのようなものなのか。お話しをうかがった。聞き手はサイエンス・ジャーナリストの緑慎也氏にお願いした。

<コンテンツ>
1:自分の存在が消える?高期高齢者になったからこそ至り得る感情
2:宗教の起源とは何か 来世観を示す、神話的な未来を語ること
3:「魂」の存在を信じるか エネルギーの問題から魂を考える
4:死の問題を論じるのは難しい がんについて何も知らなかった
5:緩和ケアについて がんケアの非常に重要な柱のひとつに
6:臨死体験に通じるもの 死の間際に見られる数十秒間の夢

★たちばな・たかし氏は作家。一九六四年東京大学仏文科卒業後、文藝春秋入社。六六年退社し、六七年に東大哲学科に学士入学。在学中から評論活動に入る。七四年の「田中角栄研究―その金脈と人脈」で社会に大きな衝撃を与える。著書に「宇宙からの帰還」「脳死」「サル学の現在」「天皇と東大」など。一九四〇年生。
     

★みどり・しんや氏はサイエンス・ジャーナリスト。東京大学中退。著書に「消えた伝説のサル ベンツ」、共著に「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」など。一九七六年生。
 

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第83回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<事由市場>1999年 シリーズ「1990年代北京」
★北京を撮るにあたってそれまでとまったく違う思い切ったレンズ変更をしたが、撮影方法は船橋の時と同じ方法論であった。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<226回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎足以外はいたって健康 結構忙しい入院生活

◆連載=文芸同人誌評/白川正芳(しらかわ・まさよし氏=文芸評論家)
◎説得力のあるすぐれた詩人論/武藤剛史「微小なるものの力―まど・みちおの宇宙」
◎ユーモアを交えた図書館論の逸品/石上玄一郎「図書館と作家」

◆連載=漢字点心<第167回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「佯」※「いつわる」

◆連載=現代短歌むしめがね<第23回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎グーグルに君の名前を打ち込んで、スペース、「バカ」を加えて探す/鯨井可菜子『タンジブル』(2013)

◇新連載=あの人に会いたい②「森岡書店・森岡督行さん(下)」/江原礼子(えはら・れいこ氏=フリー編集・ライター、イベントプロデューサー)
★人は表面的には自分で道を切り開いているようでも、なにか目に見えない導きによって、新しい道が開かれていくことがあるのではないだろうか。森岡書店の森岡督行さんとスマイルズ代表取締役社長の遠山正道さんとの出会いも、そんなふうに思えてならない…続きは本紙へ

◆文庫日和=
著:牧野伊三夫『僕は、太陽をのむ』(港の人)
僕は、太陽をのむ (四月と十月文庫6)

■5面
◆新刊=
著:加藤 典洋『村上春樹は、むずかしい』(岩波書店)


■7面
◆受賞=第154回芥川賞・直木賞受賞作決定
  
★1月19日、東京・築地の新喜楽で第一五四回芥川賞と直木賞の選考会が行なわれ、芥川賞には滝口悠生氏の「死んでいない者」(文學界12月号)と本谷有希子氏の「異類婚姻譚」(群像11月号)の二作が、直木賞には青山文平氏の短篇集『つまをめとらば』(文藝春秋)が受賞作と決定した。  選考委員の会見で芥川賞選考委員の奥泉光氏は「最初の投票で受賞した二作品に絞られる展開となり、ともに高い評価がくだされて、最終的に甲乙つけ難いとなった。滝口さんの作品には語りの巧みさがあり、非常に工夫した語りが空間や時間の広がりを作り出している点が評価された。たくさんの人物が出てくるが、それが煩雑ではなく、一人ひとりの人物像がくっきりと描かれている点も高い評価を得た。本谷さんの作品は、説話の構造を現代小説の中に生かしていくことに成功していて、夫婦間の不気味な関係がその中で巧みに描かれている点が高い評価を得た」と述べた…続きは本紙へ!

◆出版メモ=
◎著:植沢 淳一郎『本と読書の斜解学―本に関するコラムあれこれ』(ブレーン発行、北辰堂出版発売)

◎著:高橋 輝次『誤植文学アンソロジー―校正者のいる風景』(論創社)

◎著:国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局図書出版管理局『中国出版産業データブック vol.1』(日本僑報社)


◆催しもの=本橋成一 在り処(ありか)
★本橋成一(1940~)は1960年代から市井の人々の姿を写真と映画という二つの方法で記録してきたドキュメンタリー作家。炭鉱、大衆芸能、サーカス、屠場、駅など人々の生が息づく場をフィールドとし、チェルノブイリ原発事故の後もかの地で暮らす人々の日々を主題に、これまで写真集3冊と映画2作品を制作。チェルノブイリから30年目の節目にあたる本年、本橋の写真は3・11を経たわれわれによりいっそう切実なメッセージを投げかける。本展では原点となる未発表の初期作品から代表作150点以上を展示、半世紀にもおよぶ写真家としての足跡に焦点を当てる。

期間:2月7日(日)~7月5日(火)
場所:IZU PHOTO MUSEUM(静岡県長泉町東野クレマチスの丘347―1 電話055・989・8780)
開館:(2月・3月)10時~17時、(4月・7月)10時~18時(入館30分前まで)、休館=毎週水曜(祝日は営業、その翌日休)*5月4日は開館、入館料=一般800円。  
関連イベント:
▽2月14日(日)14時半~16時、対談=関野吉晴(探検家・医師・武蔵野美術大学教授/人類学)×本橋成一、
 会場=クレマチスの丘ホール、定員150名・先着順・要電話申込、※無料(当日有効の観覧券要)。  

■8面
◆特集=香山リカ×兵藤友彦×稲垣諭鼎談 <明日を生きぬく みらいへの教育>
『奇跡の演劇レッスン』『大丈夫、死ぬには及ばない』(学芸みらい社刊行)
 
★学芸みらい社から「みらいへの教育」シリーズとして、兵藤友彦著『奇跡の演劇レッスン 「親と子」「先生と生徒」のための聞き方・話し方教室』、稲垣諭著『大丈夫、死ぬには及ばない 今、大学生に何が起きているのか』が刊行された。高校教諭の兵藤氏は、元不登校の生徒や社会への適応の難しさを抱える人たちが、自分を変えていけるユニークな演劇レッスンを行っている。大学で哲学講義を行う稲垣氏は、学生たちが語る痛みや自傷、嘔吐などの症状を軽減させ、新しい一歩を踏むためのケアと考察に取り組む。生きづらさを生きる力に変えていく二冊を中心に、著者の二人と精神科医の香山リカ氏に鼎談をお願いした。

<主なコンテンツ>
1:生きづらさを包摂する 改めて個を立ち上げる
2:対等で匿名なレッスン 感情や執着をずらす隙
3:哀しみや苦悩からの+αをどう笑えるか
4:言葉が身体を変え、身体の変化が感情を導く

★かやま・りか氏=精神科医。精神病理学専門。立教大学現代心理学部教授。『半知性主義でいこう』他著書多数。1960年生。
   
★ひょうどう・ともひこ氏=愛知県立刈谷東高等学校(昼間定時制)国語科教諭、演劇部顧問。『Making of「赤い日々の記憶」』(作・演出)他で、同校演劇部を高校演劇全国大会に導く。市民とともに全国各地で演劇ワークショップ開催。文部科学大臣奨励賞、中日賞受賞。1964年生。
 
★いながき・さとし氏=自治医科大学教授。専門は現象学・環境哲学・リハビリテーションの科学哲学。著書、共編著、共訳書多数。1974年生。
  

▼今週の書評▼
■4面
◆ホルヘ・センプルン著『人間という仕事』(未来社)
評:池田 喬(いけだ・たかし氏=明治大学専任講師・哲学・倫理学専攻)


◆サンドロ・メッザードラ著『逃走の権利』(人文書院)
評:森本豊富(もりもと・とよとみ氏=早稲田大学教授・移民研究)


◆松田敬之著『〈華族爵位〉請願人名辞典』(吉川弘文館)
評:西川 誠(にしかわ・まこと氏=川村学園女子大学教授・日本近現代史専攻)


◆内藤陽介著『アウシュヴィッツの手紙』(えにし書房)
評:芝 健介(しば・けんすけ氏=東京女子大学教授・ドイツ近現代史専攻)


■5面
◆國重純二訳『ナサニエル・ホーソーン短編全集Ⅲ』(南雲堂)
評:入子文子(いりこ・ふみこ氏=元関西大学教授・アメリカ文学専攻)


◆S・I・ヴィトキェーヴィチ著『ヴィトカツィの戯曲四篇』(未知谷)
◆S・アン=スキ/V・ゴンブローヴィチ著『ディブック/ブルグント公女イヴォナ』(未知谷)
評:加藤有子(かとう・ありこ氏=名古屋外国語大学准教授・ポーランド文学専攻)
 

◆岳真也著『真田信幸』(作品社)
評:高橋千劔破(たかはし・ちはや氏=文芸評論家)


■6面
◆神永曉著『悩ましい国語辞典』(時事通信社)
◆髙橋秀実著『不明解日本語辞典』(新潮社)
評:円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=ライター・編集者)
 

◆小野俊太郎著『『東京物語』と日本人』(松柏社)
評:千葉伸夫(ちば・のぶお氏=作家)


◆山田航著『桜前線開架宣言』(左右社)
評:枡野浩一(ますの・こういち氏=歌人)


◆上野千鶴子・水無田気流著『非婚ですが、それが何か!?』(ビジネス社)
◆牛窪恵著『恋愛しない若者たち』(ディスカバー・トゥエンティワン)
評:岡井崇之(おかい・たかゆき氏=奈良県立大学准教授・文化社会学・メディア研究専攻)
▼特集▼
蓮實重彦インタビュー(聞き手=伊藤洋司)原節子と日本の名女優
追悼・原節子 ―山田五十鈴・小暮実千代・杉村春子・有馬稲子・岡田茉莉子・香川京子・高峰秀子・若尾文子・京マチ子・岸惠子・司葉子
★戦前・戦後を通して活躍し、四二歳の若さで引退した女優・原節子が、昨年九月五日亡くなったことが、作年末に報じられた。新聞各紙では一面で報じられた。都内の書店でも、追悼フェアが開催され、老若男女問わず、原節子の関連本を手に取る姿が見かけられた。フォトブック『原節子』もそんな一冊。映画スチール等で二八年にわたる活動の歴史を振り返る。「永遠の処女」というイメージが流布しているが、果たして原節子とはどのような女優だったのか。映画批評家の蓮實重彥彦氏にお話しをうかがった。また原節子と同時代に活躍した日本の名女優についても合わせてうかがった。聞き手は本紙映画時評担当・伊藤洋司氏にお願いした。

<1面のコンテンツ>
1:小津映画の原節子
2:演出の時間と演技の時間
3:『上海陸戦隊』の中国女役
4:天下一品の演技
5:『近松物語』の香川京子
6:小津映画の四番バッター

※はすみ・しげひこ氏=映画批評家・仏文学者。元東大総長。著書に「『ボヴァリー夫人』論」「監督 小津安二郎」など。一九三六年生。
     

※いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻。「週刊読書人」映画時評担当。共著に「映像表現の地平」「フランス文化事典」など。一九六九年生。
 

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第82回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<鳥市>1996年 シリーズ「1990年代北京」
★一九七四年からアサヒカメラ連載として撮影をはじめた「村へ」は、ライカM3、M4にレンズをエルマリート28ミリF2・8に変えて、それまでの書き割り的背景ではなく、人や物を中心に接近して撮るように
した。…続きは本紙へ

■7面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<225回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎躰の神秘と病室の孤独 自分に向き合う好機なり

◆連載=漢字点心<第166回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「痛」

◆連載=現代短歌むしめがね<第22回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎竜王とコンピュータの将棋見るもうしばらくは竜王が勝つ/竹村公作『ビニールの薄い手袋』(2012)

◆連載=夜郎戯曆〈一月〉/安倍夜郎(あべ・やろう氏=漫画家)
1月21日 料理番組の日
1937年 イギリスBBC テレビで料理番組の元祖と言われる番組 「夕べの料理」の放送開始
1963年 「キユーピー3分クッキング」放送開始
★ビッグコミックオリジナル増刊号で好評連載中の自伝的漫画『生まれたときから下手くそ 1』(小学館・850円)と、故郷四万十のフリーペーパーに書きつづったエッセイ『なんちゃあない話』(実業之日本社・800円)が1月29日(金)、同時発売。『深夜食堂』誕生の背景、安倍さんの人生の一部をたっぷり楽しむチャンスです!
生まれたときから下手くそ 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) 

◇新連載=あの人に会いたい①「森岡書店・森岡督行さん㊤」/江原礼子(えはら・れいこ氏=フリー編集・ライター、イベントプロデューサー)
★2015年5月、東京・銀座のちょっと静かな界隈に、森岡書店がオープンした。森岡督行さんとは、同年3月、あるギャラリーでのイベントで、トークライブをさせていただいたが、真摯で誠実な語り口が印象に残っていた。茅場町の趣きのある古いビルで8年、ギャラリー兼古書店を営んでいた森岡さんが、何を考えて今度は銀座に「1冊の本を売る店」を目指したのか――
★江原礼子さんについても詳しくご紹介しております!!是非チェックしてみてください。

◆文庫日和=
著:清水 義範『考えすぎた人: お笑い哲学者列伝』(新潮文庫)


■4面
◆スポットライト=
著:中部大学『アリーナ 第18号(2015) 戦後史の召喚』(中部大学学校・風媒社発売)

★年に1~2回発行される雑誌『アリーナ』は、毎号、内容の濃い特集を組んでいる。今回のテーマは「戦後史の召喚」。編集長の小島亮中部大学教授は、特集の冒頭「戦後史を召喚すること」の中で、本特集の意図を次のように語っている…続きは本紙へ。

■6面
◆新刊=
著:増井 金典『名言・格言・ことわざ辞典』(ミネルヴァ書房)


■7面
◆開催レポート=第6回書店新風会女子会
★新年の幕開けを飾る、第6回書店新風会女子会が1月6日、東京・新宿区のハイアットリージェンシー東京で開催された。今回はテーマを「Authentic(オーセンティック)―『本物』を見出す心」と題し、㈱平凡社代表取締役社長の下中美都氏、暮しの手帖社前社長で㈱グリーンショップ代表取締役社長の横山泰子氏の両名が講演。柏書房㈱代表取締役社長の富澤凡子氏が進行を務めた。

◆連載=ともかくスケッチ<第31回> /長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アート・ディレクター)
◎芝居の楽しみ方

◆出版メモ=
◎著:佐藤 和助『図解とQ&Aで実務がわかる法定調書のすべて』(一般財団法人 大蔵財務協会)
図解とQ&Aで実務がわかる法定調書のすべて

■7~8面
◆特集「日本文明と地方創生」シンポジウム 日米開戦記念日に、あらためて地方創生と日本の将来を考える(石破茂×デービッド・アトキンソン×針原寿朗×猪瀬直樹)
★シンクタンク・日本文明研究所の第二回シンポジウムが、二〇一五年十二月八日、東京渋谷の日本経済大学で開催された。基調講演に立ったのは地方創生担当大臣の石破茂氏(7面に掲載)。「日米開戦記念日に、あらためて地方創生と日本の将来を考える」と題して語られた。その後、石破大臣を交え、『新・観光立国論』が話題となっているアナリストのデービッド・アトキンソン氏、前農林水産審議官の針原寿朗氏と、日本文明研究所所長の猪瀬直樹氏の司会で、パネルディスカッション「日本文明と地方創生―「強み」=「弱み」で読み解く日本の勝ち残り戦略」が行なわれた。その一部を載録させていただいた。

★いしば・しげる氏=自民党衆議院議員。三井住友銀行を経て衆議院議員(10期)、内閣府特命担当大臣、地方創生担当大臣、水月会会長。1957年生。
   
★デービッド・アトキンソン氏=小西美術工藝社代表取締役社長。元ゴールドマン・サックスアナリスト。裏千家茶名「宗真」拝受。『新・観光立国論』で山本七平賞受賞。1965年生。
  
★はりはら・ひさお氏=住友商事顧問。80年農水省入省、2015年8月まで農林水産審議官。1956年生。
★いのせ・なおき氏=作家。日本文明研究所所長。東京都副知事、都知事を経る。『ミカドの肖像』『日本国の研究』『救出』ほか著書多数。1946年生。
   

▼今週の書評▼
■4面
◆渡名喜庸哲・森元庸介編『カタストロフからの哲学』(以文社)
評:塚原 史(つかはら・ふみ氏=早稲田大学教授・フランス現代思想専攻)


◆品川哲彦著『倫理学の話』(ナカニシヤ出版)
評:江口 聡(えぐち・さとし氏=京都女子大学教授・哲学・倫理学専攻)


◆草柳千早著『日常の最前線としての身体』(世界思想社)
評:好井裕明(よしい・ひろあき氏=日本大学文理学部教授・社会学・エスノメソドロジー専攻)


■5面
◆円城塔著『エピローグ』(早川書房)『プロローグ』(文藝春秋)
評:巽 孝之(たつみ・たかゆき氏=慶應義塾大学教授・アメリカ文学専攻)
 

◆那須正幹著『ズッコケ熟年三人組』(ポプラ社)
評:野上 暁(のがみ・あきら氏=評論家)


◆富塚昌輝著『近代小説という問い』(翰林書房)
評:中村三春(なかむら・みはる氏=北海道大学教授・日本文学専攻)


■6面
◆森史朗著『零戦 7人のサムライ』(文藝春秋)
評:稲垣真澄(いながき・ますみ氏=評論家)


◆浜口裕子著『満洲国留日学生の日中関係史』(勁草書房)
評:平野健一郎(ひらの・けんいちろう氏=東京大学名誉教授・国際関係論専攻)


◆在本彌生著『わたしの獣たち』(青幻舎)
評:楠本亜紀(くすもと・あき氏=写真評論家)


◆岳真也著『此処にいる空海』(牧野出版)
評:大久保智弘(おおくぼ・ともひろ氏=時代小説家)
▼特集▼
◇J・M・G・ル・クレジオ単独インタビュー <作家に今何ができるか>
★『調書』『大洪水』『砂漠』『黄金探索者』といった作品で知られる、ノーベル文学賞受賞作家J・M・G・ル・クレジオ氏が、昨年末、五度目の来日を果し、十二月二十日、東京大学・本郷キャンパスで講演(「青春を書く 老年を書く」)を行なった。東大で講演を開くのは、二〇〇九年、二〇一三年につづいて三度目となる。聞き手は、最新刊『嵐』(作品社)の翻訳を担当した中地義和氏(東京大学教授)が務めた。自身の幼少期を振り返りながら、創作の源泉となった経験について語り、『嵐』に関しては、その着想から登場人物の造形にいたるまで詳しく言及した。この講演の模様をレポートする(2面)。1面では、ル・クレジオ氏への単独インタビューを掲載する。

<1面のコンテンツ>
1:EUでもっと難民を受け入れるべき
2:なぜ若者を止められなかったのか

<2面のコンテンツ>
★「青春を書く 老年を書く」とタイトルにあるように、講演はまず「青春期」の話題からはじまった。中地義和氏は、次のように問いかける…続きは本紙へ
1:作家というのは無口な存在 エリクチュールは、感情の震えを書き留めるのには優れた道具
2:怒りを抱える女性たち 叔母たちから受けた強い影響
3:進化・変化を描写する 他者との接触によって人間は変わる
4:忘れられた人々のこと 次回作はフランス系モーリシャス人と奴隷制度について

★J・M・G・ル・クレジオ氏=作家。一九四〇年、イギリス国籍の父とフランス国籍の母の間に、フランスのニースで生まれる。六三年、ガリマール社に送付した『調書』の原稿が出版され、同年のルノドー賞を受賞する。八五年、『黄金探索者』を刊行。後に上梓される『隔離の島』『はじまりの時』とともに、一族の歴史をめぐる三部作を構成する。二〇〇八年、ノーベル文学賞受賞。その他の著書に『大洪水』『愛する大地』『逃亡の書』『戦争』『来るべきロートレアモン』など。
     

★なかじ・よしかず氏=東京大学教授・フランス文学専攻。フランス近代詩の研究を専門とし、またロマン派からル・クレジオまで、近代の多様な旅行記がいかにして文学たりえるかという問題についても研究。著書に『ランボー 精霊と道化のあいだ』など。訳書に『隔離の島』など。一九五二年生。
 

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第81回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<新聞売り>2000年 シリーズ「1990年代北京」
★この「記憶の袖斗」は、五〇年前から思い出す順に記憶をたどって、ついに二〇年前のところまで記憶を手繰り寄せて来た。…続きは本紙へ

■6面
◆新刊=著:佐藤 優『創価学会を語る』(第三文明社)


■7面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<224回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎人生も創造もプロセスが面白いが、ケガのプロセスは面白いはずがない

◆連載=漢字点心<第165回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「穿」

◆連載=現代短歌むしめがね<第21回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎先生 すべて表示をクリックですべてが表示されたんですけど /伊舎堂仁『トントングラム』(2014)

◆連載=読写!/岩尾光代(いわお・みつよ氏=ジャーナリスト)
◎横綱相撲の元祖・常陸山断髪式

◆レポート=第50回 新風賞贈賞式 書店新風会新年懇談会開催
★有力書店が組織する書店新風会主催の第50回新風賞の贈賞式と同会の新年懇親会が1月6日、東京・新宿のハイアット リージェンシー東京で行われた。新風賞は企画が優れ、書店を活性化させる書籍に授与される。

◆レポート=第8回 MOE絵本屋さん大賞2015 贈賞式

■8面
◆現代作家アーカイヴ by飯田橋文学会 文學インタヴュー第4回谷川俊太郎 【東京大学新図書館トークイベントEXTRA】公開収録
★2015年12月20日、文京区本郷にある東京大学総合図書館で、「現代作家アーカイヴ文学インタヴュー第4回谷川俊太郎」として、ロバート・キャンベル氏を聞き手に、谷川俊太郎氏がインタヴューを通じて自作を語るトークイベントが行われた。その一部をレポートする。

<主なコンテンツ>
1:デビュー前夜、二十億光年の孤独
2:自己表現、詩の通俗
3:言葉の終焉、言語以前の存在

◆元気に出版、出版元気に。 <「一週間をユカイに生きる!」を守り続けて59年 「週刊漫画TIMES(下)>/森彰英(もり・あきひで氏=フリーライター)

▼今週の書評▼
■4面
◆西村清和編・監訳『分析美学基本論文集』(吉川弘文館)
評:十川陽一(そがわ・よういち氏=山形大学准教授・日本古代史・法制史専攻)


◆ウー・ホン著『北京をつくりなおす』(国書刊行会)
評:関 智英(せき・ともひで氏=日本学術振興会特別研究員・明治大学兼任講師・中国近現代史専攻)


◆松山壽一著『造形芸術と自然』(法政大学出版局)
評:寄川条路(よりかわ・じょうじ氏=明治学院大学教授・思想文化論専攻)


◆ドゥニ・オリエ著『ジョルジュ・バタイユの反建築』(水声社)
評:濱野耕一郎(はまの・こういちろう氏=青山学院大学教授・フランス文学専攻)
ジョルジュ・バタイユの反建築―コンコルド広場占拠

■5面
◆若松英輔・和合亮一著『往復書簡 悲しみが言葉をつむぐとき』(岩波書店)
評:宗像和重(むなかた・かずしげ氏=早稲田大学教授・日本文学専攻)


◆平岡敏夫著『「明治文学史」研究』(おうふう)
評:神谷忠孝(かみや・ただたか氏=北海道文教大学教授・日本近代文学専攻)


◆川名大著『昭和俳句の検証』(笠間書院)
評:青木亮人(あおき・まこと氏=俳文学者・愛媛大学准教授)


◆稲垣瑞雄著『曇る時』(豊川堂)
評:小林広一(こばやし・こういち氏=文芸評論家)

■6面
◆エリック・リヒトブラウ著『ナチスの楽園』(新潮社)
評:吉田一彦(よしだ・かずひこ氏=神戸大学名誉教授・情報論専攻)


◆田口幹人著『まちの本屋』(ポプラ社)
評:石橋毅史(いしばし・たけふみ氏=フリーライター)


◆岡村幸宣著『《原爆の図》全国巡回』(新宿書房)
評:アライ=ヒロユキ(あらい・ひろゆき氏=美術・文化社会批評)


◆安田茂美・松井文恵著『写実絵画とは何か?』(生活の友社)
評:峰 順一(みね・じゅんいち氏=美術批評)
▼特集▼
◇小林康夫・西山雄二対談 <人文学は滅びない> 新年特大号
時代の課題に向き合い、新しい人文学の地平を開くために
★日本の大学、特に人文学系の学部の存続が危ぶまれている。雑誌『現代思想』では「大学の終焉――人文学の消滅」と題した特集も組まれた(二〇一五年一一月号)。同誌に寄稿された池内了氏の分析によると、文部科学省による国立大学改革は「ほぼ一五年のサイクル」で行なわれてきたという。「第Ⅰ期=産学官共同路線を大学に浸透させつつ、大学設置基準の大綱化と大学院重点化を進めた一九九〇年代」「第Ⅱ期=「法人化」を推進し「選択と集中」政策などの財政措置によって国立大学を植民地化した二〇〇〇年代」「第Ⅲ期=第三期中期目標・中期計画の期間において本格的な国立大学の組織改編や大々的な統廃合を目論む二〇一六年以降」。まさに二〇一六年からは、国による大学改革(改悪)が仕上げの段階を迎えることになる。果たして、日本の大学と人文学はどこに向かおうとしているのか。東京大学名誉教授・小林康夫氏と首都大学東京准教授・西山雄二氏に対談をしてもらった。

<主なコンテンツ>
1:文科省の通知に対して
2:21世紀の知識資本主義
3:『知の技法』から20年
4:ディシプリンに立ち戻る
5:人文学の時間と宛先
6:閉ざされた場所を構築

★こばやし・やすお氏=東京大学名誉教授・青山学院大学特任教授・現代哲学・表象文化論専攻。東京大学大学院博士課程単位取得退学。パリ第10大学博士号(記号学)取得。著書に「起源と根源」「表象の光学」「歴史のディコンストラクション」など。一九五〇年生。
  

★にしやま・ゆうじ氏=首都大学東京准教授・国際哲学コレージュのプログラム・ディレクター・フランス思想専攻。一橋大学大学院博士後期課程修了。著書に「哲学への権利」など。共訳書にジャック・デリダ「哲学への権利」「獣と主権者――ジャック・デリダ講義録」など。一九七一年生。
 

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第79回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<トノサマガエル>1994年 シリーズ「おてんき」
★草が生いしげる畦道を歩いていると、イナゴやバッタ、カエルなどがつぎつぎに足もとからとび出してにぎやかなものである。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<223回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎良き眠りは吉兆、人気運上昇、努力に光差す?開運500万!

◆連載=漢字点心<第163回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「面」

◆著者から読者へ=第一級の冒険に参加してしまった歌手の悪戦苦闘の記録/峠恵子(とうげ・けいこ氏=シンガーソングライター)
◎著:峠 恵子『冒険歌手 珍・世界最悪の旅』(山と溪谷社)


◆連載=現代短歌むしめがね<第19回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎「マジ焦った!! アンチ出会い系のはずのオレが迂闊にもハマっちまった!!!」 /斉藤斎藤『渡辺のわたし』(2004)

◆フォト&アート=
◎著:石黒 健治『不思議の国』(彩流社)


◆文芸同人誌評=白川正芳(しらかわ・まさよし氏=文芸評論家)
◎四人の子に焦点あてた異色の自分史(著:井久保ゆかり「四人の子育ての記録」)
◎六十六年毎月発行・800号(「詩と真実」800号記念特集号)

■4面
◆連載=論調<1月>/大野光明(おおの・みつあき氏=大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任助教・歴史社会学・社会運動論専攻。著書に「沖縄闘争の時代1960/70」など。一九七九年生。
◎否認と排除の体制とその廃墟 戦後という体制の矛盾とごまかしを乗り越えることはできるか

■5面
◆連載=文芸<1月>/友田健太郎(ともだ・けんたろう氏=文芸評論家、演劇評論家。東大卒。二〇〇五年に「過去 メタファー 中国─ある『アフターダーク』論」で第48回群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞。二〇〇七年に「『ソウル市民』三部作を見て」で第11回シアターアーツ賞佳作を受賞。二〇一五年十月に筆名を水牛健太郎から本名の友田健太郎に戻す。一九六七年生。
◎初めて京都を舞台にした綿矢 憧れの古都ではなく個人の生き方を阻むものとして

■10面
◆連載=第63回菊池寛賞贈呈式
★12月4日、第六十三回菊池寛賞の贈呈式が開催され、五組の受賞者に賞が贈呈された。

◆連載=第68回野間文芸賞・第37回野間文芸新人賞・第37回野間児童文芸賞
★12月17日、東京都内で第68回野間文芸賞、第37回野間文芸新人賞、第53回野間児童文芸賞の贈呈式が行なわれた。

◆レポート=ピエール・ルメートル×藤田宜永(司会=平岡敦)
『天国でまた会おう』刊行記念イベントレポート
★2014年にミステリファンの間で話題となり、55万部を超える大ヒットを記録した『その女アレックス』(文春文庫)の著者、ピエール・ルメートル氏の最新作『天国でまた会おう』(四六判・三二〇〇円、【文庫版】上下巻各七四〇円)が10月に早川書房から刊行された。

◆第37回サントリー学芸賞 贈呈式開催
★12月14日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで第37回サントリー学芸賞の贈呈式が行われた。

■12面
◆追悼・野坂昭如 <絶対絶命の境地が、胎内回帰願望がかなう瞬間。そこから妄想の世界へ>/水口義朗(みずぐち・よしろう氏=文芸評論家)

◆連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◎根底から安全保障の再点検を

▼今週の書評▼
■4面
◆著:スラヴォイ・ジジェク『事件! :哲学とは何か』(河出書房新社)
評:絓秀実(すが・ひでみ氏=文芸評論家)


◆著:長木 誠司『オペラの20世紀: 夢のまた夢へ』(平凡社)
評:小宮正安(こみや・まさやす氏=横浜国立大学教授・ドイツ文学・ヨーロッパ文化史専攻)


■5面
◆著:ル・クレジオ『嵐』(作品社)
評:郷原佳以(ごうはら・かい氏=東京大学准教授・フランス文学専攻)


◆著:古橋 信孝『文学はなぜ必要か: 日本文学&ミステリー案内』(笠間書院)
評:鈴木貞美(ごうはら・かい氏=東京大学准教授・フランス文学専攻)


■6面
◆著:マガジンハウス『平凡パンチ傑作選 The Vintage Eros ヴィンテージ・エロス Vol.1』(マガジンハウス)
評:南陀楼 綾繁(なんだろう・あやしげ氏=編集者)
 

◆著:ジョナサン・スターン『聞こえくる過去』(インスクリプト)
評:福田貴成(ふくた・たかなり氏=中部大学講師・聴覚文化研究、表象文化論)


◆著:天瀬 裕康『悲しくてもユーモアを―文芸人・乾信一郎の自伝的な評伝』(論創社)
評:目時美穂(めとき・みほ氏=編集者)


◆著:氏家 幹人『江戸時代の罪と罰』(草思社)
評:南伽山アキコ(なかやま・あきこ氏=美術家・書籍編集者)


■9面
◆著:アンソニー グラフトン『テクストの擁護者たち: 近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』(勁草書房)
評:逸見龍生(へんみ・たつお氏=新潟大学准教授・フランス文学・思想専攻)


◆著:小林 節子『私は中国人民解放軍の兵士だった――山邉悠喜子の終わりなき旅』(明石書店)
評:斉藤日出治(さいとう・ひではる氏=近畿大学日本文化研究所研究員、海南島近現代史研究会会員、社会経済学専攻)


◆著:三宅 正樹『近代ユーラシア外交史論集 ― 日露独中の接近と抗争』(千倉書房)
評:筒井清忠(つつい・きよただ氏=帝京大学教授・近現代史学専攻)


◆著:森誠『なぜニワトリは毎日卵を産むのか 鳥と人間のうんちく文化学』(こぶし書房)
評:森誠(もり・まこと氏=静岡大学名誉教授・放送大学客員教授・生化学専攻。家禽の産卵生理を内分泌学的に研究。東京大学大学院修了・農学博士。一九四八年生。)


▼新春特集号▼
◇新書のすすめ <島田裕巳氏が新書を買う> MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店にて
★「週刊読書人」新年恒例「新春特集・新書のすすめ」をお届けします。一面「新書を買う」では、宗教学者の島田裕巳さんにご登場願い、書店の店頭に並ぶたくさんの新書の中から気になるものを選んでいただきました。二面以降では、新書の著者が自著について語る「私のモチーフ」、二〇一五年と二〇一六年を繋ぐ新書棚をリアル書店に店舗に作っていただく「新書棚つくりました!」、各社新書編集部からは「売れ行き好調の10点」リストと、その中の一冊の紹介、そして「近刊ピックアップ」と題して刊行予定の一冊も教えていただきました。最新の新書情報をお楽しみください。

    

■二面~六面
◆新書のすすめ

■七面~八面
◆2015年→2016年を繋ぐ 新書棚つくりました!! あゆみBOOKS早稲田店/くまざわ書店的場店
★紙面とリアル書店を繋ぐ「新書棚つくりました!!」特集に、川越市のくまざわ書店的場店と、新宿区のあゆみBOOKS早稲田店にご協力いただいた。二店舗とも、趣向を凝らした棚作りに力を入れる書店である。二〇一五年は不穏なニュースや明るくない話題が多かったが、その中でゆく年を振り返りくる年を思うとき、どんな新書に知恵をもらうことができるのか。実際に作っていただいた新書棚を紹介する。年初の本選びの参考に、また棚は二〇一五年初旬まで同書店に置かれているので、近くにお出かけの際にはお立ち寄りください。
▼特集▼
◇小栗康平×椹木野衣×会田誠 <知られざるFOUJITA>
映画「FOUJITA」公開・『戦争画とニッポン』刊行記念講座 もっと知りたい藤田嗣治(施・池袋コミュニティ・カレッジ)

★去る11月12日、映画「FOUJITA」公開・『戦争画とニッポン』刊行記念「もっと知りたい藤田嗣治」と題し、東京・池袋コミュニティ・カレッジで、映画「FOUJITA」の監督・小栗康平氏と、『戦争画とニッポン』の著者である美術批評家・椹木野衣氏、美術家・会田誠氏による公開トークイベントが行われた(司会=池袋コミュニティ・カレッジ関川実氏)。二つの異なる文化・時代を類いまれな個性と才能で生き抜いた画家・藤田嗣治。戦後70年を経た今、私たちはフジタとそして戦争画を通してこの時代とどう向き合うのか。映画監督、批評家、美術家それぞれの立場からフジタが語られた。その模様を載録して掲載する。

<主なコンテンツ>
1:映画「FOUJITA」フジタと戦争画
2:フジタに連なる画家の系譜 引き継がれる表現の核心
3:日本画と洋画の統合 日本をが受容さぜるを得なかった近代
4:洋画は近代と闘ってきたのか
5:グローバリゼーションがもたらしたもの
6:FOUJITAの戦略”わかりやすさ”に堕ちない
7:狂乱の背後にしのびよるもの

※おぐり・こうへい氏=映画監督。監督作に「泥の河」「伽倻子のために」「死の棘」「眠る男」「埋もれ木」最新作「FOUJITA」が現在公開中。著書に『哀切と痛切』『時間をほどく』新刊『じっとしている唄』など。一九四五年生。
      

※さわらぎ・のい氏=美術批評家・多摩美術大学教授。著書に『アウトサイダー・アート入門』『シミュレーショニズム』『日本・現代・美術』『後美術論』(第􅄦回吉田秀和賞)、共著に『戦争画とニッポン』など。一九六二年生。
    

※あいだ・まこと氏=美術家。絵画、写真、映像、漫画など表現領域・活動は多岐にわたる。主な個展に「天才でごめんなさい」(森美術館)など。著書に『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』など。一九六五年生。
      

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第77回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<モリアオガエル>1991年 シリーズ「おてんき」
★特殊レンズを使わないという私の写真作法の掟を破って、一眼レフ用アダプターを付けると400ミリになるキヤノン􆁜ミリF1・8望遠レンズと、ビゾフレックス付エルマー􅅎ミリF3・5接写レンズを、高価だったのでずい分無理をして買った。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<219回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎永遠なる美神・原節子さん 躰に感謝、勤労感謝の日

◆連載=漢字点心<第161回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「生」

◆映画時評<12月>/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻)
◎マノエル・ド・オリヴィラ「アンジェリカの微笑み」
映画は死者との戯れの場

◆連載=現代短歌むしめがね<第17回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎脱原発デモに行ったと「ミクシィ」に書けば誰かを傷つけたようだ /三原由起子『ふるさとは赤』(2013)

◆フォト&アート=
◎著:内藤 順司『いのちの樹』(主婦の友社)


◆本の国へようこそ<第66回>テーマ:妖精
★「妖精」というと、薄衣、透明な羽を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、それはごく新しいイメージのようです。妖精学の第一人者が描くホバディ・ディック、マッグロウのサースキ、座敷わらしなど、土地の匂いを感じる妖精物語はいかがでしょう。

◎著:キャサリン・M・ブリッグズ『妖精ディックのたたかい』(岩波書店)

◎著:ジェームズ・M. バリー『ピーター・パンとウェンディ』(福音館書店)

◎著:エロイーズ・マッグロウ『サースキの笛がきこえる』(偕成社)

◎著:三浦 哲郎『ユタとふしぎな仲間たち』(講談社)


■4面
◆論調<12月>/羽根次郎(はね・じろう氏=明治大学専任講師・現代中国論専攻)
◎大学からの人文学の消滅 市場原理主義への信仰の下で

■5面
◆文芸<12月>/倉本さおり(くらもと・さおり氏ーライター)
◎「文学」の定義とは 物語の持つ排他性を解体してみせた滝口悠生「死んでいない者たち」

◆新刊=
◎著:戌井 昭人『のろい男 俳優・亀岡拓次』(文藝春秋)


■7面
◆連載=元気に、出版。出版、元気に。
◎日本評論社100年間の歩幅 表現・言論の自由を堅持した矜恃/塩沢実信(しおざわ・みのぶ氏=出版評論家)

◆受賞=
◎第24回山本七平賞

◆連載=
ともかくスケッチ<第28回>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アートディレクター)
◎エンブレム問題、再び

■8面
◆特集=あの戦争を問い直すために 『アジア・太平洋戦争辞典』(吉川弘文館)刊行を機に
★先の大戦で日本が敗戦してから70年目を迎えた今年、吉川弘文館から『アジア・太平洋戦争辞典』が刊行された。この辞典は満洲事変からアジア・太平洋戦争期を中心に戦後にまで目配りしつつ、近年広がりと進展を見せつつある最新の研究成果をもとに、政治・軍事関連から思想・文化などおよそ二五〇〇項目を図版をまじえつつ分かりやすく解説したものである。戦争体験者が減少しつつある現在、あの戦争は何であったのかをあらためて問い直し、かつ今日の歴史認識問題をより深く理解するために、研究者のみならず教育現場をはじめ多くの人々に読まれるべき本辞典について、編者である四人の先生方に、それぞれのご専門の研究の立場から原稿をご執筆いただいた。



◎軍事史研究の進展を正確に反映させ軍事専門用語をできるだけ収録/吉田裕(よしだ・ゆたか氏=一橋大学教授・日本近現代政治史、日本近現代軍事史専攻)
◎経済関係の史実から資本、労働、土地所有の重要項目と経済人を精選/森武麿(もり・たけまろ氏=神奈川大学教授・アジア・太平洋戦争史、近現代農村史専攻)
◎占領が現地に何をもたらしたのか実体的に理解できるよう配慮/伊香俊哉(いこう・としや氏=都留文科大学教授・日本近現代史、日中関係史、国際関係史専攻)
◎戦時下の文化・思想に関する事項・人物を領域横断的に一つの辞典に収録/高岡裕之(たかおか・ひろゆき氏=関西学院大学教授・日本近現代史専攻)

▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:長谷川 宏『日本精神史(上)(下)』(講談社)
評:冨岡幸一郎(とみおか・こういちろう氏=文芸新論家)
 

◆著:ハイナー フラスベック『ギリシア デフォルト宣言: ユーロの危機と緊縮財政』(河出書房新社)
評:片岡大右(かたおか・だいすけ氏=東京大学研究員・フランス文学・思想専攻)


■5面<文学 芸術>
◆著:中村邦生『風の湧くところ』(風濤社)
評:日和聡子(ひわ・さとこ氏=詩人、作家)


◆著:浅田 次郎『わが心のジェニファー』(小学館)
評:北河知子(きたがわ・ともこ氏=書評家)


■7面<読物 文化>
◆著:松井 章『野生から家畜へ』(ドメス出版)
評:重信幸彦(しげのぶ・ゆきひこ氏=民俗学者)
野生から家畜へ (食の文化フォーラム 33)

◆著:チャンダー・スータ ドグラ『インドの社会と名誉殺』(柘植書房新社)
評:増田ユリヤ(ますだ・ゆりや氏=ジャーナリスト)
インドの社会と名誉殺人

◆著:ロデリック ケイヴ『世界を変えた100の本の歴史図鑑: 古代エジプトのパピルスから電子書籍まで』(原書房)
評:長谷川一(はせがわ・はじめ氏=明治学院大学教授・メディア論・メディア思想・文化社会学専攻)


◆著:大櫛ツチヱ『70年目の恋文』(悟空出版)
評:下嶋哲郎(しもじま・てつろう氏=ノンフィクション作家)
▼特集▼
◇昼間たかし×武田砂鉄対談<「気持ち悪さ」を追求する>
『コミックばかり読まないで』(イースト・プレス)刊行を機に


★ルポライターの昼間たかし氏が、自身のライフワークを結集した『コミックばかり読まないで』を上梓した。アニメ、マンガ等を巡る「表現の自由」の問題を主軸に、ルポルタージュのありよう、現代社会を流れる言説を活写。対談のお相手は、『紋切型社会』(朝日出版社)で新たな論客として注目される武田砂鉄氏にお願いした。『コミックばかり…』の制作に尽力した俳優・映画監督の増田俊樹氏も対談に同席され、最後に少しお話いただいている。合わせて三面には、武田氏の第二五回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞について記事を掲載した。縦横無尽な対談をお楽しみいただきたい。

<主なコンテンツ>
1:元祖・ルポライター 竹中労に魅せられて
2:グランデ―ションに揺れながら立つべし
3:暗黒を見抜かねば、人類に未来はない
4:「表現の自由」というキラーフレーズ
5:自主規制と政治的中立性
6:のど自慢少年、レコード歌手を夢見る

※ひるま・たかし氏=ルポライター。政治からエロまで、幅広いフィールドを取材。様々な媒体に寄稿を続ける。主な著書に『日本の特別地域 東京都足立区』シリーズほか地域批評シリーズ。永山薫との共著作に『2007―2008 マンガ論争勃発』。『萌える名作文学ヒロイン・コレクション』等。一九七五年生。
     

※たけだ・さてつ氏=ライター。大学卒業後、出版社で主に時事問題・ノンフィクション本の編集に携わり、二〇一四年秋よりフリーに。「cakes」「CINRA.NET」「beatleg magazine」「SPA!」他で連載。インタヴュー、書籍構成も手がける。『紋切型社会』で第二五回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。一九八二年生。


▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第76回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<ヒヨドリ>1995年 シリーズ「おてんき」
★大阪新世界で写真を撮るようになった頃から家族と離れて一人暮らしをしていた。そんなことがあってか、ひとつのテーマを撮り終えて、次の写真を撮り始めるそのたびに付き合う女性が替わっていた。それまでの写真仲間と酒を飲んだりはほとんどしなくなった。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<218回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎屋根裏の散歩者・おでん 生きながら死に続けるぼく

◆連載=漢字点心<第160回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「営」

◆レポート=
◎第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞 授賞式
★10月19日、東京・渋谷文化村のドゥマゴパリにて、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞の授賞式が行われた。今年の選考委員は藤原新也氏で、武田砂鉄『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社)が受賞となった。


◆連載=現代短歌むしめがね<第16回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎パソコンの電源切れば目鼻なき影が映りて、おまえさんだよ /源陽子「雑歌―ミッセラニアス―」(2000)

◆文庫日和=
◎著:デイビッド・セイン『その英語、ネイティブには失礼です』(青春文庫)

★「It’s too much」と笑う日本人。「ご冗談を」が「もうたくさんです!」になって…危ないフレーズと、グッドなフレーズが厳選されたちょい読みお得な一冊。

◆文芸同人誌評/白川正芳
◎文章が生き生きした佳品(著:やまぬえようこ「メジロは「チピ」と呼ばせて」)
◎山頭火を寄り道しながら鑑賞(著:北原武夫「るんるん山頭火 7」)

■4面
◆スポットライト=
◎著:森岡 恭彦『医学の近代史―苦闘の道のりをたどる』(NHK出版)


■5面
◆新刊=
◎著:大崎 梢『アンソロジー 捨てる』(文藝春秋)


■7面
◆特集=全集・講座・シリーズ
◎1970年代の革命/荒巻義雄
★早大文学部在籍中に、一九世紀製の容器に二一世紀の思想を盛りつけることはできないはずだ――と考えていた私にとって、「SFマガジン」創刊(一九六〇年二月号/早川書房)は、新しい文学の到来を予感させる〈事件〉であった。 幸い、六〇年代後半の同人誌時代に、カントの『判断力批判』に着想を得て考えていた自分なりの創作理論「術の小説論」が同誌に掲載された。以来、当時は風変わりな傍流SFとされた作品を、多数、発表してきたが、これらが後にニュー・ウェーブ〈新しい波〉と呼ばれる革命の先駆的作品だったのである。

■8面
◆特集=対談 港千尋×小原真史 <追悼 中平卓馬>
★2015年9月、写真家の中平卓馬氏が亡くなった。1960年代末に先鋭的な写真、批評活動を繰り広げ、1977年に倒れてからは記憶障害を抱えながらも、毎日のように写真を撮り続けていた中平氏。一体、中平卓馬とは戦後の現代写真界においてどのような存在だったのか。写真家の港千尋氏と映像作家の小原真史氏に対談をお願いした。港氏の教え子でもある小原氏は、晩年の中原氏に寄り添い、ドキュメンタリー映画「カメラになった男―写真家中平卓馬」を撮影・発表している。
     
※なかひら・たくま氏=写真家・写真評論家。1938年、東京生まれ。総合雑誌「現代の眼」編集者を経て、60年代半ばから写真を撮り始める。68~70年、写真同人誌「プロヴォーク」を多木浩二、高梨豊、森山大道らと刊行。77年に病に倒れ記憶の大半を失うが以後も写真家として活動を継続。2003年には横浜美術館で「中平卓馬展 原点復帰―横浜」を開催。2015年9月1日没。

※みなと・ちひろ氏=写真家・批評家・多摩美術大学教授。著書・写真集に「記憶」「第三の眼」「遠心力」「洞窟へ」「影絵の戦い」「書物の変」「芸術回帰論」ほか多数。一九六〇年生。
    
※こはら・まさし氏=映像作家・IZU PHOTOMUSEUM研究員。「中平卓馬試論」で第10回重森弘淹写真評論賞受賞。著書に「富士幻景」ほか、監督作品に「カメラになった男―写真家中平卓馬」がある。一九七八年生。
 

<主なコンテンツ>
1:挑戦者としての中平卓馬が甦る
2:究極の「言行一致」
3:狂気すれすれの「差異と反復」の世界
4:写真というものに人間が作られる

■9面
◆受賞=
◎平成27年度集英社出版4賞 授賞式開催
★11月20日、東京・日比谷の帝国ホテルで第28回柴田錬三郎賞、第39回すばる文学賞、第28回小説すばる新人賞、第13回開高健ノンフィクション賞の授賞式が開催された。

◆出版メモ=
◎著:昭和倶楽部『孫と一緒につくる「自分史」ブック』(三五館)


◆短期集中連載=田中健五氏に聞く<『諸君!』創刊とその時代④> 幻の『昭和天皇回顧録』、三島由紀夫の思い出

■10面
◆角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』全15巻120万部突破
山本博文(東京大学教授/歴史学者)・坪田信貴(坪田塾 塾長/『ビリギャル』著者)対談
★今年六月三十日に創刊された「角川まんが学習シリーズ」。その第一弾『日本の歴史』(全十五巻)が好調な売れ行きを見せている。発売五ヶ月で、累計一二〇万部を超えた。旧石器時代にはじまり、平安・奈良・鎌倉・室町時代を経て、江戸・明治・大正・昭和、そして平成の世の中へ――歴史の大きな流れをコンパクトな形で学ぶことができるシリーズに、大きな反響が寄せられている。本シリーズの魅力とは何か。その使い方と、日本史を学ぶ大切さ・効用について、監修者の山本博文氏(東京大学教授)と、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の著者である坪田信貴氏にお話をうかがった。

<主なコンテンツ>
1:歴史の大きな流れを掴むことが重要
2:人間の感情まで含めてヴィジュアル化
3:歴史学習まんがの進化系

※やまもと・ひろふみ氏=東京大学史料編纂所教授・日本近世史専攻。一九九二年、『江戸お留守居役の日記』で第40回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。著書に『歴史をつかむ技法』『武士の人事評価』など。
   
※つぼた・のぶたか氏=坪田塾塾長。これまでに1300人以上の子どもたちを個別指導し、多くの生徒の偏差値を短期間で上げてきた。著書に『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』など。


▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:若森 みどり『カール・ポランニーの経済学入門: ポスト新自由主義時代の思想』(平凡社)
評:塚本恭章(つかもと・やすあき氏=愛知大学専任教員・経済学博士・社会経済学専攻)


◆著:羅 英均『わたしが生きてきた世の中―身辺からみつめた戦後韓国、激動の歴史』(言叢社)
評:四方田犬彦(よもた・いぬひこ氏=評論家・映画史家)
わたしが生きてきた世の中―身辺からみつめた戦後韓国、激動の歴史

◆著:細川 亮一『始まりのハイデガー』(晃洋書房)
評:西山達也(にしやま・たつや氏=西南学院大学准教授・哲学・倫理学専攻)


■5面<文学 芸術>
◆著:ウラジーミル・ナボコフ『記憶よ、語れ――自伝再訪』(作品社)
評:中村邦生(なかむら・くにお氏=作家・大東文化大学教授)


◆著:権田 萬治『謎と恐怖の楽園で ミステリー批評55年』(光文社)
評:郷原宏(ごうはら・ひろし氏=文芸批評家)


◆著:ボリス・フィリッポヴィチ スーシコフ『トルストイの実像』(群像社)
評:工藤正廣(くどう・まさひろ氏=北海道大学名誉教授・ロシア文学専攻)
トルストイの実像

◆著:三輪 太郎『憂国者たち』(講談社)
評:田中和生(たなか・かずお氏=文芸評論家)


■7面<読物 文化>
◆著:鎌田 慧『戦争はさせない――デモと言論の力』(岩波書店)
評:市川紀行(いちかわ・のりゆき氏=詩人・地域劇団主宰・茨城県美浦村元村長)


◆著:星野 博美『みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記』(文藝春秋)
評:鈴木範久(すずき・のりひさ氏=立教大学名誉教授・宗教史専攻)


◆著:佐山 和夫『1935年のサムライ野球団 「裏ワールド・シリーズ」に挑んだニッポニーズ・オールスターズの謎』(KADOKAWA)
評:池井優(いけい・まさる氏=慶應義塾大学名誉教授・日本外交史専攻)


◆著:石牟礼 道子『ここすぎて水の径』(弦書房)
評:姜信子(きょう・のぶこ氏=作家)
◇特集1・2面
鈴木一誌・増田玲対談「本作りの理想郷」DVDブック『世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅』(新潮社)をめぐって
◇短期集中連載=田中健五氏に聞く<『諸君!』創
刊とその時代>
(8)
▽映画時評・11月(伊藤洋司)
(3)
▽論潮・11月(羽根次郎)
(4)
▽文芸・11月(倉本さおり)
(5)
◇連載=日常の向こう側
ぼくの内側215(横尾忠則)
(3)
◇連載=現代短歌むしめがね⑬(山田航)
(3)
◇連載=漢字点心157(円満字二郎)
(3)
◇連載=本の国へようこそ
(3)
◇連載=ともかくスケッチ􁾪(長友啓典)
(7)
◇連載=元気に、出版。出版、元気に。=「日刊ゲンダイ」㊥(森彰英)
(7)

 <4面>
▽リチャード・T・シェーファー/ウィリアム・W・
ゼルナー著「脱文明のユートピアを求めて」  (高橋 弘)
▽横地徳広著「超越のエチカ」
(渡名喜庸哲)
 〈5面〉
▽カチュール・マンデス著「童貞王」
(小宮正安)
▽日和聡子著「校舎の静脈」
(美月レンカ)
 〈6面〉
▽五十嵐太郎著「忘却しない建築」
(畑中章宏)
▽佐藤弘夫著「死者の花嫁」
(先崎彰容)
▽中沢けい著「アンチヘイト・ダイアローグ」(池田雄一)
▽新井裕子著「イスラムと音楽」(下山静香)

商品情報・内容

  • 出版社:読書人
  • 発行間隔:週刊
  • サイズ:新聞

■ 哲学思想・文学芸術からサブカルまで…読書人のための新聞

これからでる雑誌の特集紹介などの軽いもの、現場の書店員のすすめる超実用的児童書案内から、20世紀を代表する思想家に関するヘビー級まで広範囲な内容。中心になる書評は、『学術・思想』『文学・芸術』『読物・文化』ときめ細かく「専門紙」と言うより「通好み」といった切口で本の世界のあれこれを紹介している総合報道紙です。

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