目次
■テクニカルレポート
○エタノールメタネーション
/大阪ガス(株) 辻口拓也
当社では、バイオエタノールを原料として都市ガスの主成分であるメタンを製造する「エタノールメタネーション」技術の研究開発を行っており、本稿では、本技術の概要と特徴・開発経緯・今後の展開について紹介する。
○設備シェアリングとマイクログリッドを統合した複合型マネジメントモデルの構築 /(株)日立パワーソリューションズ 八角幸平・竹中章浩・三上陽介
/(株)日立製作所 小川史晃
設備シェアリング型ファシリティマネジメントとマイクログリッドを統合し、工業エリアにおける設備・エネルギーの一体管理モデルを構築した。本稿では、人材不足と脱炭素化の課題解決に向けた有効性と将来展望を紹介する。
○移動可能なコンテナに集約した直流主体のマイクログリッドの実証概要と構成技術
/前田建設工業(株) 小林信裕
/ダイハツ工業(株) 芹澤毅
近年、再エネ活用やレジリエンス強化が求められる中、再エネ・蓄電池・電気自動車を直流接続したコンテナ型マイクログリッドの実証を開始した。本稿では、平常時のビークカットや電力効率向上、停電時の電力確保・融通を想定した実証概要と構成技術を紹介する。
○人手・水・電気を用いない、形状自由な次世代消火機器の開発
/プロ・クリエイティブ(株) 石垣範和
エネルギー・情報化社会の発展に伴い、電子機器や電池等を由来とする火災対策が求められている。本社は、この課題を解決すべく、人手・水・電気を用いない次世代消火機器を開発・販売する。本稿では、従来の消火器と異なる点を紹介するとともに、製品を通じ実現を目指す資源循環について紹介する。
○汎用材料からなる墨汁/Si接合型太陽電池
/長岡工業高等専門学校 島宗洋介
カーボンブラックを主成分として含有した市販の墨汁とSiウェハからなるμW程度の低出力の墨汁/Si接合型太陽電池を実現した。これまでの試作状況やさらなる性能改善に向けた開発指針について本稿で紹介する。
○エネルギー材料を志向したアニオン伝導性セルロース膜の開拓
/山梨大学 三宅純平
我々は近年、セルロースを一段階で化学修飾するだけで高いアニオン伝導性とアルカリ安定性を両立するアニオン交換膜(AEM) が得られることを見出した。本稿では、この手法で得られるQC-1の合成、物性を中心に紹介する。
○吸着誘起カチオン移動機構に基づくゲート型吸着
/関西大学 田中俊輔
ゼオライトにおいて、カチオン移動に基づくCO₂吸着挙動を見出し、骨格変形に依存しない新たなゲート型吸着機構を提示した。本機構は、狭い圧力スイングで大きな有効吸着量を発現し、省エネルギーなCO₂分離・高純度濃縮に寄与する。これにより、ゼオライトは次世代吸着材として新たな展開を切り拓く可能性を示した。
○バイオ燃料駆動水冷圧縮着火機関の排熱発電
/岡山理科大学 近藤千尋・麻原寛之・森嘉久
熱機関の低炭素化を進めるべく、バイオ燃料利用に加え排熱回収利用に取り組んでいる。本稿では、熱電モジュールTEMを搭載した実機排熱発電にて、TEM温度の動特性が出力・回路効率評価に及ぼす影響について紹介する。
○多層一括成膜によるペロブスカイト太陽電池の高速製造
/埼玉大学 石川良
ペロブスカイト太陽電池の製造工程を劇的に削減する多層一括成膜プロセスを開発した。一度の塗布でp-i-nの3層を同時に形成し、光安定化出力測定で18.0%と順次成膜の18.3%に匹敵する性能を示し、将来のモジュール製造に向けた基盤技術となる。
○一段でCO₂からジメチルエーテルを合成
/静岡大学 武石薰
本稿では、ジメチルエーテル (DME) に関して紹介するとともに、DMEのクリーンエネルギーとしての重要性、その製造法、そのDMEを二酸化炭素 (CO₂) から一段で製造できる触媒の開発について紹介する。
■エネルギー事情
○世界のガス産業の低排出ガス燃料の取り組み状況
/LNG経済研究会 大先一正
バイオメタン、低排出水素(ブルーおよびグリーン水素)、e-メタンは、CO₂排出量を大幅に減らせるガス燃料であり、バイオメタンと低排出水素の供給量は2024年から2030年に掛けて100億立方m以上増加する見込みである。これに対し、e-メタンは基本的に商業生産開始前の状況にあり、供給量の伸びは限定的であるが、生産開始に向けた調査、検討活動は活発化している。
○EV(電気自動車) 拡大に伴う蓄電池 (バッテリー)の普及動向について
/LNG経済研究会 奥田誠
リチウムイオン電池を筆頭に蓄電池(バッテリー)は、今やスマホやEV(電気自動車)の電源、また、電力グリッドの安定供給のための蓄電設備まで広範に利用されている。本稿では、その中で最も導入容量が大きく主要利用分野になっているEV関連の蓄電池の動向を紹介する。
■フィールドレポート
○過去の被災経験を活かした高度BCPおよび水のポテンシャル有効利用
/(株)サンケイビル 森山実
/(株)竹中工務店 前田龍紀
/Daigasエナジー(株) 矢野雅弥
2024年6月に神戸須磨シーワールドがオープンした。本稿では、その前身である須磨海浜水族園が阪神・淡路大震災で被災した経験を活かし、非常用発電機兼用コージェネを活用した熱源水ネットワークの構築について紹介する。
○エタノールメタネーション
/大阪ガス(株) 辻口拓也
当社では、バイオエタノールを原料として都市ガスの主成分であるメタンを製造する「エタノールメタネーション」技術の研究開発を行っており、本稿では、本技術の概要と特徴・開発経緯・今後の展開について紹介する。
○設備シェアリングとマイクログリッドを統合した複合型マネジメントモデルの構築 /(株)日立パワーソリューションズ 八角幸平・竹中章浩・三上陽介
/(株)日立製作所 小川史晃
設備シェアリング型ファシリティマネジメントとマイクログリッドを統合し、工業エリアにおける設備・エネルギーの一体管理モデルを構築した。本稿では、人材不足と脱炭素化の課題解決に向けた有効性と将来展望を紹介する。
○移動可能なコンテナに集約した直流主体のマイクログリッドの実証概要と構成技術
/前田建設工業(株) 小林信裕
/ダイハツ工業(株) 芹澤毅
近年、再エネ活用やレジリエンス強化が求められる中、再エネ・蓄電池・電気自動車を直流接続したコンテナ型マイクログリッドの実証を開始した。本稿では、平常時のビークカットや電力効率向上、停電時の電力確保・融通を想定した実証概要と構成技術を紹介する。
○人手・水・電気を用いない、形状自由な次世代消火機器の開発
/プロ・クリエイティブ(株) 石垣範和
エネルギー・情報化社会の発展に伴い、電子機器や電池等を由来とする火災対策が求められている。本社は、この課題を解決すべく、人手・水・電気を用いない次世代消火機器を開発・販売する。本稿では、従来の消火器と異なる点を紹介するとともに、製品を通じ実現を目指す資源循環について紹介する。
○汎用材料からなる墨汁/Si接合型太陽電池
/長岡工業高等専門学校 島宗洋介
カーボンブラックを主成分として含有した市販の墨汁とSiウェハからなるμW程度の低出力の墨汁/Si接合型太陽電池を実現した。これまでの試作状況やさらなる性能改善に向けた開発指針について本稿で紹介する。
○エネルギー材料を志向したアニオン伝導性セルロース膜の開拓
/山梨大学 三宅純平
我々は近年、セルロースを一段階で化学修飾するだけで高いアニオン伝導性とアルカリ安定性を両立するアニオン交換膜(AEM) が得られることを見出した。本稿では、この手法で得られるQC-1の合成、物性を中心に紹介する。
○吸着誘起カチオン移動機構に基づくゲート型吸着
/関西大学 田中俊輔
ゼオライトにおいて、カチオン移動に基づくCO₂吸着挙動を見出し、骨格変形に依存しない新たなゲート型吸着機構を提示した。本機構は、狭い圧力スイングで大きな有効吸着量を発現し、省エネルギーなCO₂分離・高純度濃縮に寄与する。これにより、ゼオライトは次世代吸着材として新たな展開を切り拓く可能性を示した。
○バイオ燃料駆動水冷圧縮着火機関の排熱発電
/岡山理科大学 近藤千尋・麻原寛之・森嘉久
熱機関の低炭素化を進めるべく、バイオ燃料利用に加え排熱回収利用に取り組んでいる。本稿では、熱電モジュールTEMを搭載した実機排熱発電にて、TEM温度の動特性が出力・回路効率評価に及ぼす影響について紹介する。
○多層一括成膜によるペロブスカイト太陽電池の高速製造
/埼玉大学 石川良
ペロブスカイト太陽電池の製造工程を劇的に削減する多層一括成膜プロセスを開発した。一度の塗布でp-i-nの3層を同時に形成し、光安定化出力測定で18.0%と順次成膜の18.3%に匹敵する性能を示し、将来のモジュール製造に向けた基盤技術となる。
○一段でCO₂からジメチルエーテルを合成
/静岡大学 武石薰
本稿では、ジメチルエーテル (DME) に関して紹介するとともに、DMEのクリーンエネルギーとしての重要性、その製造法、そのDMEを二酸化炭素 (CO₂) から一段で製造できる触媒の開発について紹介する。
■エネルギー事情
○世界のガス産業の低排出ガス燃料の取り組み状況
/LNG経済研究会 大先一正
バイオメタン、低排出水素(ブルーおよびグリーン水素)、e-メタンは、CO₂排出量を大幅に減らせるガス燃料であり、バイオメタンと低排出水素の供給量は2024年から2030年に掛けて100億立方m以上増加する見込みである。これに対し、e-メタンは基本的に商業生産開始前の状況にあり、供給量の伸びは限定的であるが、生産開始に向けた調査、検討活動は活発化している。
○EV(電気自動車) 拡大に伴う蓄電池 (バッテリー)の普及動向について
/LNG経済研究会 奥田誠
リチウムイオン電池を筆頭に蓄電池(バッテリー)は、今やスマホやEV(電気自動車)の電源、また、電力グリッドの安定供給のための蓄電設備まで広範に利用されている。本稿では、その中で最も導入容量が大きく主要利用分野になっているEV関連の蓄電池の動向を紹介する。
■フィールドレポート
○過去の被災経験を活かした高度BCPおよび水のポテンシャル有効利用
/(株)サンケイビル 森山実
/(株)竹中工務店 前田龍紀
/Daigasエナジー(株) 矢野雅弥
2024年6月に神戸須磨シーワールドがオープンした。本稿では、その前身である須磨海浜水族園が阪神・淡路大震災で被災した経験を活かし、非常用発電機兼用コージェネを活用した熱源水ネットワークの構築について紹介する。
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- 出版社:日本工業出版
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月5日
- サイズ:B5判
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