光アライアンス 発売日・バックナンバー

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2,178円
■特集:伝送容量限界目前 マルチコア/マルチモード光ファイバに期待
○マルチコアファイバの融着接続技術/㈱フジクラ/安間 淑通
マルチコアファイバ(MCF)を用いた長距離光通信に必要不可欠であるMCF同士の融着接続技術とその課題について紹介する。また、我々の融着接続技術を用いてMCF同士を接続し、その接続損失を評価した結果についても述べる。

○マルチコア光ファイバ増幅技術/古河電気工業㈱/杉崎 隆一・高坂 繁弘
空間多重伝送を実現した場合の大きな課題として挙げられる中継局での課題を解決する手段として有望なマルチコア光ファイバ増幅器の開発が進んでいる。この技術の空間利用効率の向上と消費電力の削減の両面についてまとめる。

○マルチコア光コネクタ/千葉工業大学/長瀬 亮
マルチコア光ファイバを接続する光コネクタ技術として、要求性能、設計指針とその実現手法、および試作されたコネクタの性能について紹介する。

○空間分割多重光ファイバの入出力技術/北海道大学/齊藤 晋聖
空間分割多重伝送用光ファイバを用いた光通信システムを実現するためには、多重する各信号を合分波可能な入出力技術が必要不可欠である。本稿では、マルチコアファイバ、およびマルチモードファイバの入出力技術に関する最近の研究動向について紹介する。

○弱結合モード分割多重光ファイバ伝送技術/㈱KDDI総合研究所/相馬 大樹
弱結合モード分割多重光ファイバ伝送技術の概要とそのメリット及び実現に向けた課題について述べる。さらに、我々の最新の研究成果である大容量弱結合10モード多重伝送実験について紹介する。

■解説
○半導体量産露光用高出力EUV光源の開発/ギガフォトン㈱/溝口 計・山崎 卓・齊藤 隆志
波長13.5 nmのEUV光と反射系による縮小投影を用いたEUVリソグラフィは量産の実現に光源出力250 W以上が必要とされる。本稿では、当社で進めているEUV光源開発の最新現状について紹介する。

○レーザー技術を用いた低侵襲手術ロボット/千葉大学/中村 亮一
医療用レーザーを用いた治療法は低侵襲性、迅速性、ピンポイント性において様々な有用性を持つ。本稿では、これまでに筆者が行ってきた医療用レーザーとロボット技術を用いた新しい低侵襲手術装置の可能性について紹介する。

○全光ネットワークに向けた光伝送・光信号処理技術の挑戦/(国研)産業技術総合研究所/井上 崇・並木 周


動的に切り替え可能な光パスでエンドユーザー間を直結し、大容量・低遅延の通信を低エネルギーで実現する全光ネットワークにおける、光伝送および光信号処理技術の最新技術と挑戦課題について述べる。

○面発光レーザーが拓く新たな光エレクトロニクス~その多彩な可能性/東京工業大学/宮本 智之
面発光レーザー(VCSEL)は様々な光エレクトロニクスに活用されているが、さらに次のイノベーションを創りだすカギとなるデバイスでもある。その基本原理と特徴、また多彩に広がる応用の現状と今後の期待を解説する。

○紫外線皮膚治療器の概論/ウシオ電機㈱/益田 秀之・木村 誠
皮膚疾患に対する治療として古くから紫外線を用いた治療法が行われている。紫外線療法には、PUVA療法、ナローバンドUVB、エキシマライト等がある。本稿では、各紫外線療法の特徴やメカニズムについて紹介する。

■研究室紹介
○福井大学/大学院 工学研究科 物理工学専攻 分子科学講座 シリカガラスグループ/福井大学/葛生 伸
2,178円
■特集:光で宇宙を見る~宇宙観測の最新動向~
○次世代超大型望遠鏡TMTによる宇宙観測/国立天文台/臼田 知史
国立天文台は、米国、カナダ、中国、インドとの国際協力事業としてTMTプロジェクトを推進し、望遠鏡本体の設計・製作・現地据付調整・試験、主鏡分割鏡の鏡材の製作全てと研磨の一部、さらに、第一期観測装置の一部の製作を分担する。本稿では、TMTで期待される宇宙観測の成果について紹介する。

○重力波で探る新しい宇宙像/国立天文台/麻生 洋一
重力波とその検出、初検出が天文学界に与えた衝撃、連星中性子星合体と重元素の起源、重力波検出器、重力波天文学の今後の発展などについて概観することで、重力波で探る新しい宇宙像について論旨を纏めた。

○太陽望遠鏡/京都大学/一本 潔
研究の最前線で活躍する太陽望遠鏡がどのような性能を求められ、どのような工夫でそれを実現しているのかについて紹介する。

○素粒子と閃光を見張る望遠鏡Ashra/東京大学/佐々木真人
素粒子と閃光を見張る望遠鏡Ashraについて新たに開発された技術を中心に紹介する。

■解説
○シリコンフォトニクス技術/(国研)産業技術総合研究所/山田 浩治
シリコンフォトニクスは、集積性、エネルギー効率、経済性に優れた光デバイス技術であり、近年、集積性や生産性に優れた実装技術の開発、ファンドリサービスなどの産業エコシステムの構築も進みつつある。将来にむけては、材料特性や量子的スケーリング限界などの本質的課題を解決すべく、バックエンドフォトニクスやプラズモニクスなどの新奇技術の導入が検討されつつある。

○ファイバレーザーとその可能性/千葉工業大学/藤本 靖
光ファイバ技術の発展は光通信に始まり、高性能な加工機光源へと進化した。本稿では、今なお世界中で活発な研究対象であるファイバレーザーを概観し、新波長・新材料ファイバレーザーの今後とその可能性を探る。

○テラヘルツ偏光計測による黒色ゴム材料内部のフィラー構造検査/慶應義塾大学/岡野 真人・渡邉 紳一
我々は黒色ゴムがテラヘルツ周波数帯において大きな光学異方性(複屈折)を示し、それは添加された異方的な形状を持つCB凝集体の配向分布に強く依存することを明らかにした。本稿では、この知見を活かして行ったテラヘルツ偏光計測を用いた黒色ゴム材料の内部CBフィラー構造の検査手法について紹介する。

○光学薄膜外観評価/東海大学/室谷 裕志
光学薄膜に要求される外観品質も厳しくなってきており、外観品質として大別するとクモリ・白濁などの光散乱に関連するものとキズ・ブツ・ピンホールなどの欠陥に分類できる。これらの外観品質の発生要因は生産工程全体に存在する。そのため、光学薄膜の生産者の技能的な面と生産装置などを含めた技術レベルが大きく反映される。本稿では、これらの外観品質についてその発生要因や評価技術について報告する。

○レーザークリーニング技術と実用の可能性を探る/㈱タマリ工業/三瓶 和久
レーザークリーニング技術の特徴、欧州おけるレーザークリーニングの適用、ナノ秒パルスファイバレーザーによるクリーニング装、CWレーザーによるクリーニング装置、レーザー除染装置などを解説することで、レーザークリーニング技術と実用の可能性を追求した。

○メタル型光スキャナの開発/船井電機㈱
当社は産業技術総合研究所から技術移転を受け、広い反射面積と高速性を有するメタル型光スキャナについて実用化に向けた応用製品の開発を進めている。本稿では、このメタル型光スキャナの動作原理、及び測距センサへの二つの応用例を紹介する。

■研究室紹介
○新潟大学 大学院 自然科学研究科・工学部 加藤・新保・馬場・チュティパーン研/新潟大学/馬場 曉・ラートバチラパイボーン チュティパーン・新保 一成・加藤 景三

2,178円
■特集:創薬を支える光技術
○創薬を支える光技術/岡山大学/渡邉 和則・大槻 高史
局所的なタンパク質合成の制御は動物の発生や学習・記憶などの生命イベントの制御や、ガンなどの疾患治療に有効である。本稿では、光を用いた局所的なタンパク質合成制御法を紹介する。

○光とタンパク質を活用したキラル化合物合成法/東北大学/和田 健彦・荒木 保幸/大阪大学/西嶋 政樹
我々は、これまでキラル増感剤修飾ゼオライトやキラル格子、DNA、血清アルブミンなどを不斉反応場として用いた超分子不斉光反応系が不斉光反応の有効な反応メディアとして機能することを報告してきた。本稿では、タンパク質をキラル反応場とする超分子不斉光反応を中心に概説し、環境負荷の少ない理想的な反応系構築への発展の可能性を紹介する。

○薬の標的を同定し結合部位を解析する光技術/富山大学/友廣 岳則
光クロスリンク、光切断、発蛍光、質量差を有する多機能光反応基を用いて、夾雑物存在下でも効率よく薬物標的タンパク質を同定し、その結合構造情報を取得する光アフィニティーラベル戦略について紹介する。

○バイオ医薬品創出の基盤技術であるゲノム編集を自由自在に光操作する/東京大学/佐藤 守俊
CRISPR-Cas9システムに基づくゲノム編集は新しいバイオ医薬品に繋がる基盤技術として期待されている。筆者らはCRISPR-Cas9システムを用いてゲノムの塩基配列を光刺激で書き換えたり、ゲノム情報を光で読み出す技術を開発した。本稿では、その論旨をまとめた。

○創薬における超高速ラマン分光法の活用/東京大学/長島 優・橋本 和樹・大間知潤子・井手口拓郎
創薬の研究開発から製剤に至るまで、ラマン分光法がどのように活用されているかを概説した上で、我々の開発している世界最高速の分子判別法がこの分野にもたらしうる質的・量的な変革について紹介する。

■解説
○大規模データセンタ向け光スイッチの研究動向/名古屋大学/佐藤 健一
データセンタの役割拡大に伴い、データセンタ内におけるネットワークの規模拡大の重要性が増してきたが、半導体技術の進展に翳りが見える現在、光ネットワーク技術の適用は将来のデータセンタのパラダイムを変えるものと期待されている。一方で、通信網とは異なるデータセンタの要求条件に合致する光技術の開発が重要である。本稿では、今後のデータセンタのボトルネックと、それを解決するための光ネットワーク技術開発の状況を紹介する。

○超スマート社会のための光充電型リチウムイオン電池/工学院大学/佐藤 光史・永井 裕己
省エネ・省資源な分子プレカーサー法によって、正極・負極用の各活物質薄膜を透明導電膜上に形成した。両電極を用いたデバイスは、光照射による発電と蓄電の両機能をもつ薄膜リチウムイオン電池として動作した。

○高波長分解能分光と過渡現象/岡山大学/川口建太郎
高波長分解能赤外分光法をプラズマ中に存在する反応中間体などの時間変化の知見を得るために時間分解分光法を開発した。本稿では、コヒーレントな電波・レーザー光を用い、自由誘導減衰現象を利用した光学異性体の識別法について紹介する。

○低温接合に基づくヘテロジニアス集積技術と光デバイス応用/(国研)産業技術総合研究所/日暮 栄治
ヘテロジニアス集積を実現する低温接合技術と光デバイスに焦点をあて解説する。

○光学薄膜作製における薄膜設計ソフトウェア活用の基礎/㈲ケイワン/鬼崎 康成
最近の光学薄膜ソフトウェアは、単に膜構成の最適化の機能だけでなく、歩留り向上や膜厚バラツキを加味した安定化設計、成膜後の設計と実測のズレ解析など多くの機能を備えている。本稿では、それらの機能の一部を紹介する。

○IoT/AI時代の物づくりを支えるレーザー加工機のインテリジェント化/三菱電機㈱/安井 公治
IoT/AI技術を基軸に具体的な投資が開始され新産業革命と呼ぶ動きが顕著になっている現状と、その中の物づくり分野であるスマート製造が要求するスマートレーザー加工機の活躍分野、必要なインテリジェント機能について解説する。
2,178円
■特集:発光デバイスの最新動向
○デジタルコヒーレント通信用狭線幅波長可変光源/古河電気工業㈱/向原 智一
デジタルコヒーレント通信の更なる大容量化要求に伴い、キー部品である波長可変光源の高出力化・狭線幅化を検討した。AWGカプラとDRレーザアレイを集積した波長可変光源を提案し、光ファイバ出力は80mW以上、線幅の120 kHz以下の特性を実現した。

○広帯域波長掃引量子カスケードレーザーの開発/浜松ホトニクス㈱/枝村 忠孝・杉山 厚志・秋草 直大
本稿では、外部共振器を用いた中赤外領域の波長掃引可能な半導体レーザの開発について紹介する。小型化のキーとなるMEMS回折格子について解説し、分光応用例についても触れる。

○ナノ光ファイバを用いた導波路量子電気力学/早稲田大学/青木 隆朗
量子ドット・蛍光分子・カーボンナノチューブ等のナノ発光体が研究されている。これらのナノ発光体を発光デバイスに応用するには、ナノ発光体からの集光や光ファイバへの結合の効率の向上が必要である。本稿では、ナノ光ファイバを用いたナノ発光体からの高効率集光法と、その基礎理論となる導波路量子電気力学に関して紹介する。

○メタサーフェスによる熱輻射スペクトル制御/大阪大学/高原 淳一
近年、人工的な構造によって熱輻射スペクトルを制御することが可能となった。本稿では、高融点プラズモニック材料HfNを用いた二次元メタマテリアル(メタサーフェス)の熱輻射制御に基づく狭帯域赤外エミッターに関する我々の研究の現状と展望を紹介する。

○シリコンフォトニクス光配線に向けたゲルマニウム発光素子/東京都市大学/徐 学俊・澤野憲太郎
シリコンフォトニクスによる光配線の実現には、高効率なモノリシック集積発光源の実現が必須である。本稿では、ゲルマニウムを基盤とした発光デバイスについて、特にバンドエンジニアリングによる直接遷移化について最近の我々の取り組みを紹介する。

○退色に強い蛍光標識剤と超解像イメージング/名古屋大学/多喜 正泰
本稿では、まず超解像イメージング技術の原理と蛍光色素が抱える課題について紹介し、超耐光性蛍光色素の特徴と可能性、および超解像イメージング技術の今後の展望について述べる。

■解説
○ハロゲン化鉛ペロブスカイトのナノ粒子励起子光物性/京都大学/金光 義彦
低温の溶液プロセスで簡単に作製できるハロゲン化金属ペロブスカイト半導体が、新しい太陽電池や発光ダイード材料として期待されている。本稿では、この新しい光機能性材料であるペロブスカイト半導体のバルク結晶およびナノ粒子の発光特性について紹介する。

○分光プロジェクタの構築と光計測技術への展開/千葉大学/平井 経太・堀内 隆彦
本稿では、分光プロジェクタのシステム構成と広色域画像や分光画像の投影について紹介する。さらに、分光プロジェクタを空間的かつ分光的に制御可能な照明装置として利用し、光計測技術へ応用した事例について述べる。

○ウェットエッチングを利用したSiの砥粒フリースライシング/近畿大学/村田 順二
太陽電池用Siの切断加工を目的とし、ウェットエッチングを利用した新たなスライシング法の開発を行っている。本稿では、フッ硝酸液中において、Siインゴットを金属ワイヤにより摩擦することで、アスペクト比が高く、かつダメージの発生がない加工法について紹介する。

○光ファイバケーブルの細径高密度化で光通信の大容量化に拍車/㈱フジクラ/大里 健
複数の光ファイバを間欠的につないだ新たなテープ心線の誕生により、究極的な光ケーブルの細径高密度化が進んでいる。この革新的な光ケーブルは、大容量化する通信ネットワークを支える新しい技術として注目を集めている。本稿では、このケーブル構造と要素技術について紹介する。

○光コムを用いた分光エリプソメトリー法/徳島大学/南川 丈夫・岩田 哲郎・安井 武史/(国研)産業技術総合研究所 大久保 章・稲場 肇
光コムは、その強度・位相・周波数の高い制御能・計測能により、これまでにない新たな特徴を持った精密計測が実現できる。本稿では、光コムの精密計測への応用、特に分光エリプソメトリーへの応用に向けた取り組みについて紹介する。

■研究室紹介
○北海道大学大学院 情報科学研究科 メディアネットワーク専攻 メディア創生学研究室/北海道大学/坂本 雄児
2,178円
■特集:実用化迫る光センシング
○波動光学を用いた肌の光反射特性解析/九州工業大学/岡本 卓
波動光学を用いて、肌表面の光反射特性を理論的に解析する新たな試みについて紹介する。また、ファンデーションを模した粉体を肌に塗布した系での反射光を、シミュレーションによって解析した例を紹介する。

○フォトサーマル顕微鏡による無標識イメージング/和歌山大学/宮崎 淳
フォトサーマル顕微イメージング法は光を吸収するが蛍光を放出しない無蛍光性分子を高感度・高空間分解で可視化することができる。本稿では、その仕組みや高感度・高空間分解能化に向けた技術開発、および生物組織の内因性色素の無標識イメージング応用について紹介する。

○NEMS技術を利用したメカニカルプラズモニクスの最前線 /香川大学/山口 堅三
ナノ領域での光制御技術として注目されている表面プラズモンと、微小電気機械システム(NEMS)を融合したメカニカルプラズモンデバイスを提案、原理と設計、作製、その応用までプラズモニクスの最前線に迫る。

○MEMS光干渉型表面応力センサ/豊橋技術科学大学/高橋 一浩
本研究グループでは、MEMS型バイオセンサの感度向上を目指し、光干渉を利用した新規なトランスデューサを提案している。本稿では、MEMS光干渉型バイオセンサの動作原理と特徴を述べるとともに、プロトタイプの原理検証結果について紹介する。

○周期的に発生する自己結合信号の統計的信号処理/愛知工業大学/津田 紀生・吉松 剛・山田 諄
我々は、周期的に発生する自己結合信号のもつ特徴を利用し、安価で高速処理可能な自己結合信号の信号処理の研究を行ってきた。本稿では、その概要と現段階での成果について紹介する。

○タンパク質凝集・結晶化の光学的分析と促進/福島工業高等専門学校/若松 孝・尾形 慎/大分工業高等専門学校/田中 大輔
タンパク質の構造解析上の大きな課題である、タンパク質結晶作製の効率化を図るために、結晶化前段階での凝集状態を高感度に分析する技術を開発した。また、電場印加によるタンパク質結晶化の促進技術を開発した。

○傾斜エリプソメトリーとその応用/山形大学/津留 俊英
物体の方位角と傾斜角をエリプソメトリーで直読する傾斜エリプソメトリーの原理とこれを実現する偏光イメージング装置、また、応用例として二次元偏光解析による三次元形状計測などについて紹介する。

○表面プラズモン共鳴による連続測定可能な高精度アルコール濃度センサ/鹿児島大学/満塩 勝・肥後 盛秀
テフロン選択膜で被覆した金蒸着ガラス棒において、そのガラス棒内を伝搬する光の表面プラズモン共鳴現象による透過光強度の変化を連続高精度で測定する蒸留酒や醸造酒のアルコール濃度センサについて紹介する。

■解説
○新しい宇宙の観測装置・重力波望遠鏡/東京大学/三代木伸二
果たして、2017年のノーベル物理学賞は、重力波の直接検出に成功した科学者達に授与された。重力波の直接検出は絶望的に困難という100年間続いた確信にも近い予想を覆し、重力波検出ラッシュが続いている。本稿では、その重力波と観測の意義、重力波望遠鏡と主にその光学技術について紹介する。

○光ファイバケーブルの標準化の進展/日本電信電話㈱/中島 和秀・松井 隆
光ファイバーケーブル技術の国際標準は光通信の進展と普及に呼応して発展してきた。本稿では、ITU-TとIECの協調により構築された今日の標準文書体系について概説し、近年の標準化トピックを紹介する。

○車載LiDARの最近の動向/㈲パラダイムレーザーリサーチ/鷲尾 邦彦
自動車の運転支援機能の高度化、及び完全自動運転等への応用を目指してにわかに新市場の創出、及び新規参入が活発化している車載用LiDARの最近の動向について紹介する。高機能化、小型化、低価格化などを目指した技術革新が急速に進展しつつある。

■研究室紹介
○日本大学 理工学部 応用情報工学科 吉川・山口研究室/日本大学/山口 健・吉川 浩
2,178円
■特集:次世代発電「ペロブスカイト太陽電池」
○ペロブスカイト太陽電池の研究の背景と産業展開/桐蔭横浜大学/宮坂 力
日本に始まったペロブスカイト型太陽電池の研究の背景を紹介し、現在の最先端の高効率化開発を支える技術の概要を述べるととともに、ペロブスカイトを用いる素子の用途と産業開発に向けた動向を紹介する。

○有機金属ハライドペロブスカイト太陽電池の高性能化に向けた最新技術/東京大学/瀬川 浩司・中崎城太郎
有機金属ハライドペロブスカイト太陽電池(PSC)は、世界の太陽電池開発を席巻している。PSCは主に、ナノ構造型、平面ヘテロ接合型、逆構造型に大別できる。本稿では、各構造のPSCについて紹介する。

○ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた高効率・高耐久材料設計/パナソニック㈱/松井 太佑・樋口 洋・根上 卓之
ペロブスカイト太陽電池は、その発見からわずか5年程度で変換効率が20%を超え、類まれな変換効率の進歩が注目されている。大規模な太陽光発電システムや建材一体型太陽電池などこれまで設置が困難であった未利用地への活用が期待され、発電コストの革新的削減が可能な次世代太陽電池として大きな期待が寄せられている。本稿では、その実用化に向けての可能性を紹介する。

○ペロブスカイト型とヘテロ接合結晶シリコン型のタンデム太陽電池/㈱カネカ/山本 憲治・宇津 恒
ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池とペロブスカイト型太陽電池を組み合わせたタンデム太陽電池において、高変換効率を実現する現実的なタンデム構造の可能性に関して、数値シミュレーション結果をもとに記述する。

○ペロブスカイト太陽電池ヒステリシスの解析/(国研)産業技術総合研究所/豊島 安健
ペロブスカイト太陽電池の電流電圧特性には大きなヒステリシスが現れることが多い。本稿では、等価回路モデルと回路シミュレータにより、このヒステリシスを定量的に再現する解析手法と、強誘電性との関係について紹介する。

○半透明ペロブスカイト太陽電池による耐久性の向上/(国研)物質・材料研究機構/白井 康裕
ペロブスカイト太陽電池の耐久性について現状を紹介する。また、連続発電4,000時間超を実現した半透明ペロブスカイト太陽電池による高耐久性の獲得について、その概要を紹介する。

■製品特集:光学系設計ソフト活用術2
○RCWA版LED Utility/SCIVAX㈱/縄田 晃史
○TracePro 7.8.xの新機能とTracePro 2018/㈱ノーツアンドクロス/山本 努
○ASAP Next Genの生体組織モデリング/コーンズテクノロジー㈱/齋藤 和重

■解説
○テラヘルツ波バイオセンシングへの展望/大阪大学/斗内 政吉
テラヘルツ分野は欧米では数百億円規模の投資が行われる中、我が国では十分な予算化が実現せず、特にバイオセンシング応用では後塵を拝しているが、無限の可能性を秘めている。そうした中で、本稿では、特に今後の産業応用が期待されるテラヘルツ電磁波のバイオ・医療応用への展望を紹介する。

○光格子時計による高精度周波数計測と実用化/(国研)産業技術総合研究所/安田 正美
光格子時計の発明から早や10年以上が経過し、本格的な社会実装を議論すべき段階が来つつある。本稿では、これまでの高精度周波数計測に係る研究開発を概観し、今後の実用化への道筋について説明する。

■製品技術紹介
○工作機械用CNCで操作できるファイバレーザー発振器/ファナック㈱/西川 祐司
2,178円
■特集:精度の飛躍-光周波数コム-
○フェムト秒レーザー光周波数コムによる絶対光周波数計測/(国研)情報通信研究機構/伊東 宏之・長野 重夫・井戸 哲也
フェムト秒レーザー光周波数コムの登場は高精度な絶対光周波数計測を可能にし、光周波数標準の研究に大きな進展をもたらした。本稿では、フェムト秒レーザー光周波数コムの原理とそれを利用した光周波数計測の手法について紹介する。

○「長さの国家標準」光周波数コム/(国研)産業技術総合研究所/稲場 肇・和田 雅人
国家標準はメートル条約に基づき、加盟各国が国際的な枠組みの中で設定するものである。本稿では、長さ(メートル)の定義と国家標準について、国際的な歴史と日本での取り組み、そして現在の国家標準である光周波数コムについて紹介する。

○電気光学変調光コムを用いた低雑音マイクロ・ミリ波発生法/日本電信電話㈱/石澤 淳・日達 研一・後藤 秀樹/東京電機大学/西川 正
当研究でEOMコムをマイクロ波・ミリ波発生装置の雑音ブースターとして用い、その雑音を光周波数領域において高感度に検出し、マイクロ・ミリ波発生装置の雑音を減らすようにフィードバック制御することで、マイクロ波からミリ波にわたる広帯域な信号の雑音を現在の市販で最も低雑音級のマイクロ・ミリ波発生装置に比べて雑音を100分の1まで低減する技術の開発に成功した。その論旨を考察する。

○天文コムによる天体観測/国立天文台 神戸 栄治/(国研)産業技術総合研究所/稲場 肇・中村 圭佑・大久保 章
太陽系外惑星の検出や宇宙加速膨張の直接測定を行うには、極めて正確な波長の物差しを使って天体の視線速度を測定する必要がある。本稿では、近い将来、波長較正基準の主役となり得る天文コムについて紹介する。

○周波数可変なGHz光コムと高分解分光 /埼玉大学/塩田 達俊/東京農工大学/黒川 隆志
高精度に波長可変なGHz光コムの生成と高分解分光に適用することを目的として、 10 GHz以上の広い縦モード間隔をもつ光コムの生成方法とその帯域拡大、さらにスペクトルの検出方法について著者らが進めてきた取り組みを紹介する。

○デュアル・テラヘルツ・コム分光法を用いた煙混在ガス濃度の動的モニタリング/徳島大学/安井 武史
極性分子の回転遷移や低散乱性といった特徴を有するTHz波に、デュアルコム分光法を導入することにより、高確度/高分解能/広帯域/リアルタイム性といった特徴を付与し、煙混在ガス濃度の実時間分析に応用した。

○単一モードロック方式figue9によるファイバレーザーとそれを応用した超低ノイズ光コム/オーテックス㈱/山本 宏
光コム作成に重要となる、低位相ノイズの短パルスファイバーレーザー光源の新しいモードロック方式「Figure9」の紹介及び、そのレーザーを利用した世界最高レベルの低ノイズ光コム「ULN-comb」の提案を行う。

■製品特集:光学系設計ソフト活用術1
○「光」と「音」を数値化、感性に訴えるモノづくりを実現/OPTIS Japan㈱/山中 美里
○自動車用光学システムに役立つシミュレーション/サイバネットシステム㈱/小林 正史
○コントラスト最適化/Zemax Japan㈱/林田 美里
○波動光学ソフトウェアVirtualLabによる光学設計と解析/㈱プロリンクス/澤田 宏起

■解説
○プラズモニックセンサのための金属ナノドットアレイの効率的製作法/岡山理科大学/寺野 元規/東京工業大学/吉野 雅彦
機械的加工法は自動車や航空機・家電などさまざまな工業製品の生産技術として広く利用されており、高精度で高生産性を実現し、さらにエネルギー効率が高い、環境負荷が小さいなど優れた特性を有している。本稿では、このような機械加工を利用した金属ナノドットアレイを製造する方法について紹介する。
2,178円
■特集:フォトンレベルで光を活かす
○フォトンカウンティングX線CT/静岡大学/青木 徹/㈱ANSeeN/小池 昭史
「フォトンカウンティング」は可視光では計測やイメージングで極微小な光を検知したり撮像したりする技術として認知されつつある。生体から発する極微小な光の計測やイメージングは新しい分野の研究を切り開く、極限イメージングの一端を担っている。本稿では、フォトンカウンティングCTで切り開かれる新しいイメージングと、その技術について紹介する。

○フォトンカウンティング形X線CTが可能とする技術/法政大学/尾川 浩一
X線CTの領域では、エネルギーごとに光子数を計測する技術が研究されており、これによりk吸収端イメージングや媒質同定が可能となる。本稿では、新たに開発した検出器とそれを用いた応用技術について紹介する。

○バイオフォトンによる生体酸化ストレス画像化技術/東北工業大学/小林 正樹
バイオフォトンは、生体内で産生した活性酸素による生体構成物質の酸化的励起を起源とする極微弱発光であり、活性酸素の産生と抗酸化能のバランスが酸化側に傾いた状態である生体の酸化ストレス状態に関する指標として利用することができる。本稿では、関節リウマチモデルマウスによるバイオフォトン画像計測や紫外線照射によるヒト皮膚のバイオフォトン画像計測およびバイオフォトンの同時多波長分光分析を取り上げな、バイオフォトンの酸化ストレス画像計測法としての可能性について紹介する。

○超伝導技術を応用した単一光子分光計測/(国研)産業技術総合研究所/丹羽 一樹・沼田 孝之・服部 香里・福田 大治
光の最小単位である光子を一つずつ、そのエネルギー情報を含めて計測することができるTESの動作原理、光検出特性、そして分光イメージングへの応用に向けた技術開発について紹介する。

○食品から発生するフォトンで計る品質評価技術/(国研)農業・食品産業技術総合研究機構/蘒原 昌司
食品素材から自発的に生じるフォトンを利用した品質評価の可能性から、食品の放射線殺菌履歴を検知する技術、さらに放射性物質の計測にまで用いられる技術まで紹介する。自発的に発生するフォトン計測では、一般化学分析より早く発光量の変化として検知でき、PSL装置は、放射線殺菌履歴を非常に短時間で分析できる。また、NaI(Tl)計測器は給食センターに設置され、食品安全確保に役立っている。目に見えないフォトン計測は研究段階から実用まで多くの食品計測に役立っている。

○大規模な光量子コンピュータをいかに実現するか/東京大学/武田俊太郎・古澤 明
光の量子コンピュータの研究は、いまだ小規模な原理実証実験に留まっている。本稿では、光量子コンピュータを実用レベルにまで大規模化する上でのボトルネックに言及し、それを克服するための我々独自の「レシピ」を紹介する。

■解説
○半導体レーザーを用いた新しい照明の応用/ウシオ電機㈱/小田 史彦
半導体レーザの高出力・高効率化に伴い注目される技術であるレーザ照明の応用例として、検査用照明へのレーザ応用、レーザ励起による高輝度白色光光源、流体可視化用照明光源を紹介する。

○次世代半導体を見据えたCu-CMP加工/大阪大学/高谷 裕浩
水酸化フラーレンを研磨砥粒とする新たな反応性ナノ粒子・スラリーを利用した、次世代Cu-CMP技術の確立を目指して、化学的研磨メカニズムに基づいた、超平坦化ナノ加工プロセスの基本特性について紹介する。

○原発性悪性脳腫瘍の光線力学的診断と治療/東京医科大学/秋元 治朗
我が国で開発されたTSと半導体レーザー光を用いたPDT(光線力学的治療)は、原発性悪性脳腫瘍に対する治療などで世界的に高い評価を受けている。本稿では、その診断と治療、および今後の展開について要諦をまとめた。

○嚥下障害に対する新たな低侵襲アプローチ法/久留米大学/千年 俊一
医療に使用されるレーザー光源は、その適用対象によって最適な波長が選択されている。近年、嚥下障害においては、炭酸ガスレーザーを用いて経口的に輪状咽頭筋を切除し、食道入口部を開大させ食物の通過を良好にする手術が注目されている。

○光触媒と蛍光材料を活用した紫外線励起加工/立命館大学/田中 武司
紫外線照射下で、電子と正孔の移行を積極的に利用し、量子理論に則った、新奇な加工概念を創造・提案している。医療材料と次世代半導体の平滑化加工を通して、紫外線励起加工(U-RAM加工)を紹介する。

○レーザー切断の概要とファイバレーザー切断機/小池酸素工業㈱/畠山 航
近年、鋼材の熱切断を行う上でレーザー光が使用されることが多い。本稿では、16mm以上の鋼材の切断に使用されるレーザー切断の概要と特徴及び最近のレーザー切断技術について紹介する。

■製品ガイド
○各社一押し!非球面レンズ

2,178円
■特集:生体イメージングを推める光デバイス
○生体内埋植可能な超小型CMOSイメージセンサによる生体機能イメージング/奈良先端科学技術大学院大学/太田 淳
マウスなどの実験小動物の脳内に埋植可能な超小型CMOSイメージセンサによる生体機能イメージングについて、内因性光信号検出と蛍光検出について紹介する。

○分散チューニング波長掃引レーザーによる光コヒーレンストモグラフィ(OCT)/東京大学/山下 真司
スウェプトソース光コヒーレンストモグラフィ(SS-OCT)の原理を解説するとともに、著者が提案した分散チューニング波長掃引レーザーの原理と特性、およびSS-OCTへの応用についての最近の研究を紹介する。

○三次元積層を用いた先進CMOSイメージセンサ技術/東北大学/黒田 理人
画素毎に横型オーバーフロー蓄積容量とADCを搭載した広ダイナミックレンジ・グローバルシャッタCMOSイメージセンサを含む、三次元積層を用いた先進CMOSイメージセンサ技術の研究開発動向と今後の展望について紹介する。

○KTN光偏向器を用いた超高速En face OCTの開発/大阪大学/近江 雅人
我々はKTN光偏向器を用いた新たなEn faceOCTを開発した。このシステムによりEn faceOCT画像を800フレーム/秒の速さで取得できた。これはFD-OCTに匹敵する速度であり、本システムを用いてヒト指先の三次元OCT画像の取得を行った。

○新規レーザーによる生体イメージング/北海道大学/川上 良介・大友 康平・根本 知己
新規開発の様々な半導体レーザーを2光子顕微鏡法へ導光し、その有用性を実証した結果、低侵襲かつ高速・高解像な生体イメージングに成功した事例について紹介する。

○ダイナミックOCTにおける新機能/㈱システムズエンジニアリング/大林 康二・樋渡 史子
OCT画像において、静的な成分を消し去り、動的な成分を強調して画像化する動的OCTの機能は、最近目覚ましい進展を見せている。生体中の血流を強調して撮像するOCT-Angiographyでは、SS-OCTを用いて、深部も血管も高いS/N比で撮像する解析手法が開発され、有用性が格段に増した。また、超高分解能FF-OCTを用いて、細胞内の新陳代謝もできる手法が開発され、生体組織工学や癌診断への応用が期待される。これらについて分かり易く紹介する。

■解説
○レーザー加工プロセスの計算科学シミュレーション/(国研)日本原子力研究開発機構/村松 壽晴
原子力機構では、レーザー加工に係わる複合物理過程を定量的に取り扱うことが可能な、計算科学シミュレーションコードSPLICEを開発中である。このSPLICEコードを金属光造形加工プロセスに適用し、設計空間の可視化、レーザー照射条件の設定などのフロントローディングを通じて、当該プロセスに係わるオーバーヘッドを効果的に低減させることが可能であることを確認した。

○光の空間伝搬を活用した通信システム/東海大学/高山 佳久
本稿では、光の空間伝搬を活用する通信システムにおいて、大気の影響を受けた光に観測される伝搬方向のふらつきや強度変動などの計算例を示し、これらの影響を低減するために検討されている方法を紹介する。

○局在表面プラズモン共鳴を利用した光機能材料と光デバイス/東京大学/立間 徹
ナノ粒子の局在型プラズモンによる光吸収を利用した近赤外調光ガラス、光散乱に基づく2色性材料やセンサ、プラズモン増強効果を用いた太陽電池、プラズモン誘起電荷分離による光触媒や光電変換等について紹介する。

○フッ素レーザーによる光化学表面改質/防衛大学校/大越 昌幸
本稿では、Al薄膜に代えてFe薄膜にF 2レーザーを照射することにより、緻密なFe 3O4酸化改質層を極表面に形成して、純鉄の性質を生かしたまま疑似海水中でも高い耐食性を発現できることを中心に紹介する。

○金属光造形複合加工法による金型製造/九州工業大学/楢原 弘之
産業用金属3Dプリンターの産業応用の一つとして金型製造がある。金属3Dプリンターの特長を生かすこの金型製造の方法について紹介する。また今後の省エネ生産などの新しいものづくりへの可能性にも触れていく。

○細胞骨格・細胞内輸送の超解像ライブイメージング手法/(国研)理化学研究所/岡田 康志
細胞骨格・細胞内の輸送に障害が生じるとアルツハイマー病や糖尿病などの病気を引き起こす。細胞内での物質輸送の実体を解明する上で要諦となった解明顕微鏡技術の発展、特に高分解能におけるライブイメージング技術について紹介する。

■研究室紹介
○関西学院大学/理工学部 尾崎幸洋研究室(分子分光学研究室)/関西学院大学/尾崎 幸洋
2,178円
■特集:レンズの昔と今とその応用
○レンズの基本的な仕組み/㈱オプト・イーカレッジ/河合 滋
光学系の中の光線の伝搬を扱った幾何光学に基づくものとして、結像、レンズのパラメータ、収差、色消しレンズ、非球面について述べ、波動光学的な結像評価を浮き彫りにする。

○液体レンズとその応用 /群馬大学/奥 寛雅
本稿では、近年研究・開発されてきた液体レンズについて、特に可変焦点機能について注目してその原理を概観する。その後に既存の固体を利用するレンズと液体レンズとを比較し、液体レンズの利点・欠点を説明する。

○テレセントリックレンズの昔と今/㈲フィット/長岡 暢
テレセントリックレンズ、テレセントリックズーム、テレセントリック照明、コリメート照明、光切断投影用光学系、周辺光量、被写界深度について論じることで、テレセントリックレンズの過去から現在までの歩みと潮流を言及し、今後の展望を考察する。

○フレネルレンズ/日本特殊光学樹脂㈱/佐藤 公一
フレネルレンズは19世紀に灯台用のレンズとして発明された。近年では加工技術やレンズ材質の変遷と共に様々な用途に用いられている。本稿ではその変遷、材質、製法や新たなフレネルレンズの可能性について紹介する。

○生命科学と光学顕微鏡-どのようにして照明してきたか/大阪大学/福岡 創・蔡 栄淑・石島 秋彦
生命科学を理解する上で光学顕微鏡は不可欠である。特に、蛍光顕微鏡の発展により、タンパク質・DNAなどのナノメートルレベルの生体分子の動きを直接観察できるようになってきた。本稿では、照射光に注目し、いかにして生体試料観察のために照明方法が工夫されてきたかを説明する。

○赤外線カメラ用レンズの変遷/㈱ユーカリ光学研究所/油 鉄一郎
近年赤外分野は二次元測温からセキュリティー分野等で急速な発展を遂げている。この赤外分野に於ける対物レンズ等として可視用レンズとは異なる赤外線用レンズを紹介する。

○ブルーレーザ用コリメーティングレンズ/フォトテクニカ㈱/川田 雅之
本稿では、ユーザーの技術開発から製品化までの所要時間を短縮し、バイオメディカル分野等で大容量データストレージなど、時代のニーズであるシステムの簡素化に大いに貢献してきた精密ガラスモールド非球面レンズ技術の進歩について紹介する。

■解説
○第二高調波顕微鏡/慶應義塾大学/塗谷 睦生
第二高調波発生(SHG)を利用するSHG顕微鏡は生体機能解明に向けて独自の力を発揮する。本稿では、生体試料と多光子顕微鏡の特徴を照らし合わせ、SHG顕微鏡を用いた生体機能解明への挑戦について紹介する。

○光デバイスへ向けた紫外線硬化樹脂と磁性体の三次元光造形/東京工業大学/雨宮 智宏・Zhichen Gu・庄司 雄哉・水本 哲弥・荒井 滋久/(国研)理化学研究所/田中 拓男/岡山大学/石川 篤
本稿では、加工技術を実際に実用デバイスに応用することを念頭に、当グループが行った研究を紹介する。特に、加工材料として紫外線硬化樹脂と透明磁性体の二種類に着目し、フェムト秒レーザー照射による三次元造形およびそれらの光デバイス応用について言及する。

○レーザーフォーミングの幾何学と変形の実際 /九州工業大学/秋山 哲也
先ず、レーザフォーミングの現実的な幾何学とその特徴を紹介する。次に、一見特異に見えるフォーミングの変形の実際とその機構の解説を通して、今後のレーザフォーミングの発展に資すことを目的とする。

○アレルギー性鼻炎に対するレーザー手術/関西医科大学/朝子 幹也
我が国では、患者の低年齢化、重症化に加え、スギ、ヒノキ科花粉症の有病率が増加するなど、アレルギー性鼻炎の増加が非常に大きな問題となってきている。アレルギー治療薬も開発が進み効果の高い薬剤が開発されてきているが、重症化した患者には十分有効でない場合も多い。このような場合に手術治療が行われ、非常に効果が高い。本稿では、アレルギー性鼻炎に対するレーザー手術について要諦を纏める。
2,178円
■特集:光でウェアラブルを牽引する
○ウェアラブルカメラの動向とセキュリティ/パナソニック㈱/中嶋 由則・岡崎 芳紀
当社は、自社カメラ開発技術を活用し、ウェアラブルカメラ映像配信ソリューションを商品化した。本稿では、活用シーンに見るウェアラブルカメラの動向と、商品のセキュリティ技術を中心に解説する。

○Fibranceが実現するレーザー照明の世界/Versalume LLC Qing Tan・Mario Pannicia・Kevin Sullivan/Corning Incorporated/Gerald Schmidt・Carl Crossland・Peter Wigley/コーニングインターナショナル㈱/香川 康之
個体光源(SSL)は、照明向けソリューションとしての重要性が高まっている。光拡散ファイバの導入により、レーザーおよびFibrance光ファイバを用いた多様な照明手法が可能になる。Versalumeは、顧客ごとのソリューションに適したソリューションを提供すべく、様々な各種製品ラインナップを開発している。

○遺伝子組換え技術で光るシルク/農研機構/瀬筒 秀樹
シルクは現在、非石油原料で生体親和性が高いウェアラブル素材として見直されつつある。さらにバイオ技術によって光るシルクやスパイダーシルク等の高機能シルクの開発が可能になっている。それらの最新の動向を紹介する。

○ウェアラブル光トポグラフィによる脳機能計測/㈱日立製作所/木口 雅史
筆者らは、脳機能計測の社会応用を目指し、日常生活における脳機能計測を可能とするウェアラブル光トポグラフィの開発を進めてきた。本稿では、当社のウェアラブル光トポグラフィ装置とその計測例について紹介する。

○生体内に埋植可能なウェアラブル光プローブ /(国研)理化学研究所/小林 琢磨・岡本 仁
主に生体脳内で光遺伝学を適用するための手法と、実際にそれを実験動物で運用して行動解析をするために行ってきたアプローチについて紹介したい。

○光ファイバによるウェアラブル小型酸素センサ/創価大学/細木 藍・西山 道子・渡辺 一弘
小型で遠隔測定に利用できる酸素センサを実現するために、一般通信用のガラス光ファイバの端面に、交互積層法による多孔質微粒子を含む複合膜とRu錯体を組み合わせた小型な光ファイバ酸素センサを紹介する。

○網膜投影型レーザーアイウェア/㈱QDレーザ/菅原 充
網膜投影型レーザアイウェアの動作原理と、液晶等を用いた通常の視覚情報端末と比較した特長を述べ、レーザアイウェア試作機を紹介し、画像分解能、安全性、初期市場としての視覚支援機器の可能性、今後の展望などについて述べる。

■解説
○最新の赤外線機器の動向/コーンズテクノロジー㈱/平岩 哲也
本稿では、テラヘルツにも触れつつ、最新の赤外線センサや装置について、カメラを中心に近赤外線・中赤外線・長波長赤外線の三つに分けて紹介する。

○次世代を見据えたEUVリソグラフィの進展/ギガフォトン㈱/鈴木 章義
EUVは短波長で10 nm台の結像性能が実証され、実用化の足かせとなっていた光源も目標値が見えて実用化が議論できる段階になった。本稿では、EUV開発の問題点と現状の進展、今後の展開について紹介する。

○殺菌用深紫外LEDの進展と今後の展望 /(国研)理化学研究所/平山 秀樹
深紫外LEDは、殺菌・浄水、医療など幅広い応用分野において実用化が期待されている。本研究では、窒化アルミニウム系半導体の結晶成長技術の開拓により世界最高効率の深紫外LEDを実現し、今後の市場開拓への展望を切り拓いた。

■製品ガイド
○各社一押し!ラマン分光器
2,178円
■特集:光波の空間モードを制御する~光渦を中心に~
○特徴的な空間分布をもつ光ビームとその生成/電気通信大学/宮本 洋子
特徴的な空間分布をもつ代表的な光ビームとして、ラゲールガウスビーム、ベッセルビーム、ベクトルビーム、完全光渦ビームについて解説するとともに、これらのビームの生成に使われる主要な技術を紹介する。

○フォトニック結晶レーザによる新奇ビームの発生/京都工芸繊維大学/北村 恭子
本稿ではフォトニック結晶レーザによるさまざまなベクトルビームの発生について述べ、長焦点深度・微小集光を可能にし、径偏光・狭リング形状ビームが出射可能なリング共振器型のフォトニック結晶レーザについて紹介する。

○トポロジカル光波を用いたレーザー分光/北海道大学/戸田 泰則
光渦や偏光渦などの呼び名で知られるトポロジカル光波は、光軸に垂直な断面内で位相分布や偏光分布を持ち、中心に位相や偏光の定まらない特異点を形成する。本稿では、トポロジカル光波の特徴が物性探索に対してどのように活用できるか、四光波混合分光を用いた我々の取り組みを紹介する。

○高次径偏光ビームの軸方向電場を用いた共焦点イメージング/東北大学/小澤 祐市・阪下 良太・佐藤 俊一
ビーム断面において空間的な偏光分布を持つベクトルビームは、従来光には無い特異で多彩な性質を有する。本稿では、ベクトルビームの一つである高次径偏光ビームをレーザー顕微鏡に応用し、空間分解能を向上する試みについて紹介する。

○液晶を用いたベクトルビームの生成と応用/シチズン時計㈱/橋本 信幸
液晶光学素子は光波の複素振幅を空間的に変調可能である。本稿ではラゲールガウスベクトルビームを生成可能な、画素分割あるいは分子配向分割された液晶素子の特徴とイメージング応用に関して解説する。

○パターン配向したコレステリック液晶からの広帯域光渦生成/大阪大学/吉田 浩之・小橋 淳二・尾﨑 雅則
コレステリック液晶相とよばれる液晶材料を用いた新規の波面成形素子を提案した。本稿ではコレステリック液晶の性質とその波面成形原理および光渦生成素子の設計と動作確認について述べる。

○超広帯域光渦パルスの定量的評価法/北海道大学/山根 啓作・森田 隆二
広帯域光渦を定量的に評価するために我々が独自に開発した高精度かつ高速な計測法について紹介する。空間的な光電場の再生に基づく本手法により、いわゆる軌道角運動量分解だけではなく固有モード展開をも行うことが可能となった。

○キラルな光渦が拓くレーザー加工の新機軸/千葉大学/尾松 孝茂
螺旋波面を有する光渦を照射すると、あらゆる物質の表面は螺旋構造に変わる。特殊表面加工として、今、熱い視線を集めている光渦レーザー加工を紹介するとともに、その将来を展望する。

■製品特集:光学系設計ソフト機能ガイド
FITリーディンテックス㈱/ OPTIS Japan㈱/㈱オプトデザイン/コーンズテクノロジー㈱/㈱サイエンスラボラトリーズ/サイバネットシステム㈱/Zemax Japan㈱/㈱ノーツアンドクロス/㈱プロリンクス/㈱ベストメディア
2,178円
■特集:拡がるレーザー治療
○末梢型肺癌に対する光線力学的治療(photodynamic therapy:PDT)の臨床研究/日本医科大学/井上達哉・臼田実男
日本人の平均年齢の延長により超高齢者の肺癌は増えた。末梢型小型肺癌に対する光線力学的治療の標準化に向け、日本医科大学付属病院など4施設の倫理委員会で承認され、PDTを末梢の肺癌に応用する臨床試験が2016年4月より開始された。本稿ではその手法について述べる。

○皮膚レーザー保険適応疾患の治療の検討/湘南鎌倉総合病院/山下理絵・松尾由紀・近藤謙司
皮膚レーザー治療は、1996年4月に保険承認され、2012年4月、さらに2016年4月に改正された。本稿では、当院で行っている皮膚保険レーザー治療について述べる。

○口腔内治療に用いるレーザー機器の有用性と今後の期待/愛知学院大学/吉田憲司
口腔内治療に用いるレーザー機器の応用範囲は広がってきており、国内、海外における新しい取り組みや機器開発の動向について解説するとともに、臨床使用の実際および有用性と今後の期待について述べる。

○高齢社会におけるレーザー齲蝕治療の有用性/北海道医療大学/斎藤隆史
歯科領域で齲蝕治療におけるレーザー応用症例の提示と、高齢社会において高齢者の口腔内に多発する根面齲蝕の予防のためのレーザー応用の可能性について述べる。

■製品特集:レーザー加工技術の進化
○Yb-InnoSlabレーザーの産業・研究用途への導入/㈱日本レーザー/諸橋彰
基礎研究や産業といった分野に関わらず新しいアプリケーションでは、200 Wを超えるような高い平均出力に加え、パルスパラメータを柔軟に設定できるような高性能のレーザーが求められる。穿孔、切断、OPCPAポンプのような一部のアプリケーションで、ミリジュールレベルの高いパルスエネルギーが必要とされる一方、表面構造形成などにおいてはMHz単位の高繰返し周波数パルスや特殊なバーストモードのように出力パルスについての要件が重要となる。この用途では同時に1 ps未満の短パルス幅、高い安定性、低ノイズといった特性も不可欠である。InnoSlabレーザー増幅器のコンセプトは、CPAや再生増幅技術を用いず、その独自の特長によって前述のようなレーザービームパラメータを、シンプルな技術、高い安定性、省スペースで実現するものである。

○微細レーザー加工の最前線/スペクトラ・フィジックス㈱/大野剛
市場での認知が進むハイブリッドファイバーレーザーQuasar(ナノ秒)及びIcefyre(ピコ秒)を紹介、特に最近発表したIcefyreにおけるユニークなバーストパルス運転(TimeShift ps機能)の特長及び微細加工における優位性を中心に紹介する。

○さまざまな加工に対応できる半導体レーザー光源ラインアップ/浜松ホトニクス㈱/藤原淳志
樹脂溶着、金属加工など様々な加工用途に対応した当社の半導体レーザ光源製品群を紹介するとともに、製品の高性能化やユーザとの連携によって可能になった高度な加工例について説明する。■解説

○蛍光温度プローブと蛍光寿命測定による細胞内温度イメージング/奈良先端科学技術大学院大学/稲田のりこ/東京大学/内山聖一
蛍光温度プローブと蛍光寿命イメージング顕微鏡を組み合わせることにより、生物にとって重要な物理量である「温度」を、一細胞レベルの高空間分解能で高感度に検出する手法を開発した。

○ファイバレーザー応用技術の基礎/名古屋大学/西澤典彦
本稿では、進展の著しいファイバーレーザー技術について、超短パルスファイバーレーザーの基礎から、最近トピックになっている光周波数コムへの応用展開について、筆者等の成果を中心に紹介する。

○テラヘルツ分光でみる太陽電池材料・デバイスの光励起キャリアダイナミクス/大阪大学/山下元気・松原英一・永井正也・芦田昌明
光電変換デバイスの性能向上に向けたテラヘルツ周波数帯の光伝導測定について紹介し、光伝導の絶対値評価と光学測定が得意とする非接触でピコ秒の時間分解能の測定の両者を併せ持つ分光手法の有用性について解説する。

○OCTAngiography/京都大学/大音壮太郎
光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)は、非侵襲的に眼底の断層像をイメージングする機器である。近年、OCT信号から眼底に存在する血管情報を抽出し、画像化するOCT Angiography技術が注目されている。本稿では、OCTの基本およびOCT Angiographyの基本原理、注意すべきアーチファクトについて説明する。

○光神経生理学の幕開け/山梨大学/喜多村和郎
脳神経科学の進展に大きく貢献している光技術、特に、2光子イメージングと光遺伝学(オプトジェネティクス)についてその概要と応用例を解説する。
2,178円
■特集:有機ELの最新動向と将来展望
○透明・フレキシブル有機ELパネル/山形大学/硯里 善幸
本稿では、有機ELフレキシブル化技術についての紹介を行い、有機ELの優位性を概説する。

○長寿命フレキシブル有機ELディスプレイ/日本放送協会/本村 玄一
フレキシブルディスプレイの長寿命化に有効である大気安定性に優れた逆構造有機ELを搭載し、フィルム基板に透明ポリイミドフィルムを用いた酸化物TFT駆動フレキシブルディスプレイの作製技術について紹介する。

○第三世代有機EL発光材料の展開/九州大学/中野谷 一・安達千波矢
電子と正孔の再結合過程により生成される励起子の励起エネルギーを発光として利用する有機半導体デバイスが、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子である。有機EL素子においては、スピン統計則に従い、一重項励起子と三重項励起子が1:3の割合で形成されることが知られており、“如何にして三重項励起エネルギーを発光として利用するか”が高効率化に向けた鍵となる。近年、我々の研究グループでは、三重項励起状態から一重項励起状態への“逆”系間交差過程を分子内電荷移動により誘起することで、内部量子効率100%に達する有機EL素子が実現可能であることを明らかとしてきた(熱活性化遅延蛍光有機EL素子)。本稿では、熱活性化遅延蛍光分子の設計とデバイス応用及び、その先にある有機半導体レーザーの実現に向けた最新の取り組みについて紹介する。

○DACT-Ⅱをはじめとする高効率TADF材料の開発と有機EL特性/京都大学/鈴木 克明・梶 弘典
近年、有機EL素子の発光材料として、熱活性化型遅延蛍光(TADF)材料が注目を集めている。本稿では、TADF材料の効率的なスクリーニング法と、その結果得られた高効率TADF材料について概説する。

○有機EL材料の分子配向・光学異方性とデバイスの発光効率/山形大学/横山 大輔
有機ELデバイスの発光効率は著しい進歩を遂げてきたが、そのさらなる向上のために近年分子配向の活用が広く行われている。本稿では、その分析方法および形成機構とともに、デバイス応用における重要性について解説する。

○有機ELの光学シミュレーション技術/サイバネットシステム㈱/川島 一政
本稿では、最初に各光学分野でよく利用されるシミュレーション手法について述べ、次に活用例やパラメータ抽出技術について紹介する。

■解説
○コヒーレントビーム結合によるkW級パルスファイバレーザー/大阪大学/椿本 孝治
ファイバーレーザーは長い相互作用長と小さなコア径のため、高エネルギーパルスの発生が苦手である。この弱点を克服する方法として、コヒーレントビーム結合技術が注目されている。本稿では、パルス幅350 ps、出力1 kWのパルスファイバーレーザーシステムについて報告する。

○ハードX線レーザー光学/電気通信大学/米田 仁紀
我々は2006年以降、極端紫外自由電子レーザーや新しい物理モデルを構築し、レーザーの未来像を考えてきた。本稿では、その中の1つである新しいX線フォトニクスを紹介する。

○深紫外LEDの高効率光取出し技術の現状と将来展望/丸文㈱/鹿嶋 行雄
紫外線LEDの課題は光取出し効率が6~ 8%と低いことにある。フォトニック結晶及び基板裏面のレンズ接合による集積フォトニック効果は、光取出し効率が10倍程度向上する有望な方法である。

○ガルバノスキャナコントローラ/㈱ワイ・イー・データ/川邉 満徳
当社ガルバノスキャナー( MIRAMOTION)の新型コントローラ3000CDの概要と、新たに導入したレーザパワー制御、ストリーム転送、ワブリング、他軸同期、GUI等について紹介する。

○データ通信・産業用高機能半導体レーザー/㈱QDレーザ/武政 敬三・高田 幹・西 研一・菅原 充/東京大学/荒川 泰彦
当社はGaAs基板上の結晶成長、回折格子形成技術を活かし、532~ 1,300nm帯半導体レーザーをデータ通信、産業用途へ提供している。本稿では最新の製品・開発状況について紹介する。

○短波長紫外線LEDの実用化に伴う応用展開の展望 創光科学㈱/平野 光
殺菌にも使える短波長紫外線LEDは2015年に量産化され、他社の発表も増えた。しかし、ユーザー目線の記事は少ない。本稿では、短波長紫外線LEDの特徴、市場での付加価値、価格を含めた将来予測などを平易に説明する。

■研究室紹介
○防衛大学校 システム工学群 機械工学科 熱工学研究室/防衛大学校/中村 元
2,178円
■特集:「分光」のNow and Then
○分光学総論/関西学院大学/尾崎 幸洋
遠紫外領域からテラヘルツ領域までの光がかかわる凝集体の分子分光学について概観した。これらの分光法は、電子分光法と振動分光法に分けられる。この中で最近、特に注目されているのは、遠紫外、近赤外、テラヘルツ領域である。

○近赤外生体分光に関する最新技術/北海道大学/西村 吾朗
生きた生体を非侵襲に計測するために、光技術は内部の分子量や状態の計測が可能で、生物システムの理解や医学的な応用など極めて有用である。その中でも近赤外光は組織深部への浸透性が高く、個体レベルでの分光を可能とする。本稿では組織中の吸収の計測について解説する。

○誘導ラマン散乱顕微法による生きた微細藻類の1細胞代謝物解析/東京大学/小関 泰之・鈴木 祐太・脇坂 佳史・合田 圭介
我々は、SRS顕微鏡を用いることで微細藻類ユーグレナに含まれる油脂やパラミロン(多糖類)を無標識で可視化できることを見出した。本稿では、SRS顕微法の原理について説明するとともに、SRS顕微法によりユーグレナの1細胞解析を行った結果を紹介する。

○赤外分光を用いたシリカガラス表面付近の熱処理に伴う構造変化の解析/福井大学/葛生 伸
シリカガラスを酸水素火炎や電気炉で熱処理すると表面付近からOH基出入りを伴う拡散が見られる。また、OH濃度が異なるシリカガラスを接合したものを熱処理するとシリカガラス間でOH基が拡散する。赤外顕微鏡付きの赤外分光光度計を用いたこれらの現象の研究について紹介する。

○農業・食品加工分野における赤外分光計測とその応用/三重大学/橋本 篤・亀岡 孝治・末原憲一郎
食材生産、加工、流通に至る各段階で食品・農作物の品質を網羅的かつ総合的に把握することをめざし、その特徴量(表現型)計測への赤外分光センシングの応用例と今後の可能性について述べる。

○遠紫外分光法による水・水溶液の測定と分析/(国研)農業・食品産業技術総合研究機構/池羽田晶文/関西学院大学/後藤 剛喜
遠紫外光(波長:120~ 200nm)は多様な価電子の遷移エネルギーに対応するため、ほぼ全ての分子が極めて強い吸収を示す。このため遠紫外スペクトルの測定は長らく困難とされてきた。近年、減衰全反射型など様々な遠紫外分光装置が実用化され、身近な液体・固体試料の電子遷移に関する研究が進展するようになった。本稿では水・水溶液の測定例を中心に、遠紫外分光法の装置構成や利用法について紹介する。

○テラヘルツ時間領域分光法の広帯域化と物性研究への応用/大阪歯科大学/松原 英一/大阪大学/永井 正也・芦田 昌明
THz時間領域分光法の従来法について簡単に触れた後、この手法を近赤外領域まで拡張するために筆者らが進めてきた研究の方法とその実際について紹介する。

○可視域RGB-OCTを用いた見た目と深さ方向の波長依存性の検討/花王㈱/次田 哲也
従来、可視域は深さ方向を無視した分光計測が主であった。我々は、表面(横方向)と深さ(軸方向)双方の光学特性取得が、見た目の現象理解に必須と考えRGB-OCTを開発し、モデル化粧肌にてその関係を実証した。

○スペクトル解析技法/北海学園大学/魚住 純
分光データの定量的な解析技法として、測定スペクトルに含まれる種々の変動要因の除去と整形、および計測対象量の推定の手法について、MLR、 PCR、 PLS回帰、 SVM回帰等の代表的な回帰分析を中心に概観する。

○高速無標識バイオイメージングに向けた Fourier transform CARS法/東京大学/平松光太郎・井手口拓郎・合田 圭介
毎秒50,000枚の速度でマルチプレックスラマン測定を実現するFourier-transformCARS分光法の開発を行った。超短パルスを用いた時間領域でのラマン測定原理と、高速性を活かしたバイオ応用への展望を概説する。

○ラマン分光顕微鏡とライフサイエンス応用/大阪大学/安藤 潤・藤田 克昌
ラマン分光顕微鏡は、生体内の分子の組成や空間分布などの情報を無標識で取得できる。本稿では、イメージングの高速化技術の進展に伴い広がりを見せてきた、ライフサイエンス応用について紹介する。

■研究室紹介
○関西学院大学/理工学部 人間システム工学科 バーチャルリアリティ学研究室 井村研究室/関西学院大学/井村 誠孝

商品情報・内容

■ 光技術の融合と活用のための情報ガイドブック

光技術を4つの基本アプリケーション(計測、加工・化工、伝送、情報処理)からとらえた実用的ガイドブックです。光部品、光機器・装置は、今後新規製品が増えると予想されており、このような製品動向を的確に迅速に伝えます。 これから光分野を学ばれる方、現場サイド、技術者、経営に携わる方々に見逃せない技術誌です。

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