別冊 がんサポート 発売日・バックナンバー

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1,222円
1章 皮膚がんとは
●「皮膚がん」について知りましょう
「このメラノーマは、皮膚がんですか?」/「取れば治る?」皮膚がんの誤解/皮膚の構造/皮膚がんが転移するしくみ/このような症状には要注意/ほくろと皮膚がん、どう違う?/さまざまな性格をもつ、皮膚がん/自分の「がん」を知ることが治療への第一歩

●皮膚がんの検査
がんかどうかを調べる検査(ダーモスコピー、皮膚生検)/がんの進行度を調べる検査(CT検査、MRI検査、超音波検査、センチネルリンパ節生検)

2章 皮膚がんの治療
●基底細胞がん

●有棘細胞がん

●乳房外パジェット病
Column 私の治療体験①乳房外パジェット病

●メラノーマ(悪性黒色腫)
Column 私の治療体験②メラノーマ

●血管肉腫
Column 私の治療体験③血管肉腫

Special
●ポイント解説「再建術」

●カラー図説「症状と治療」

●対談:希少がん治療の未来を拓く
丸山 大(国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科病棟医長)× 吉野公二

3章 セルフケア
●植皮後の肌ケア
がん・感染症センター都立駒込病院 305B病棟看護師 宮本里美/玉川紗也

●放射線皮膚炎のケア
がん・感染症センター都立駒込病院 がん放射線療法看護認定看護師 田中陽子

●リンパ浮腫のケア
がん・感染症センター都立駒込病院 がん看護専門看護師 宗定水奈子

1,019円
座談会

糖尿病、慢性腎臓病(CKD)の合併症を防ぐ――発症・進行はこうして食い止めよう

出席
(司会)岡山大学病院長 槇野博史 氏
埼玉医科大学内分泌・糖尿病内科教授、かわごえクリニック院長 片山茂裕 氏
東京女子医科大学糖尿病センター眼科教授 北野滋彦 氏
一般社団法人全国腎臓病協議会会長 今井政敏 氏

第1章 糖尿病の3大合併症・・・・・・・・・・・13
糖尿病神経障害――足にしびれや感覚まひが起こる…14
弘前大学大学院分子病態病理学講座特任教授 八木橋操六 氏

糖尿病網膜症――失明することも・・・18
東京女子医大名誉教授、西葛西・井上眼科病院院長 堀貞夫 氏

糖尿病腎症――進行すると透析治療が必要に・・・22
東京慈恵会医科大学附属第三病院診療部長 森 豊 氏

第2章 糖尿病、もう1つの合併症・・・・・・25
動脈硬化、心臓病、脳卒中――命にかかわることも…26
九州大学先端融合医療レドックスナビ研究拠点教授 井口登與志 氏

第3章 糖尿病と足病変・・・・・・・・29
フットケアで足を守ろう・・・・・・・・30
国立病院機構京都医療センターWHO糖尿病協力センター長 河野茂夫 氏

第4章 糖尿病と認知障害・・・33
増える認知障害――糖尿病患者さんはリスクが高い・・・・・・34
東京都健康長寿医療センター糖尿病・代謝内分泌内科、内科総括部長  
荒木厚 氏


インタビュー
腹膜透析(CAPD)のメリット・デメリット――食事・飲水制限は血液透析よりも軽いが厳しい自己管理が必須・・・・・・・37
星川俊道 氏

第5章 CKD(慢性腎臓病)、透析療法の合併症・・・・・39
腎性貧血―進行したCKDに必発・・・・・・・・・・・・・40
熊本大学大学院生命科学研究部腎臓内科学分野教授 向山政志 氏

高リン血症――しっかり食べて、しっかり下げる・・・・・・・・・・・・44
大阪大学大学院医学系研究科腎疾患統合医療学寄付講座助教 濱野高行 氏

透析療法でみられる合併症・・・・・・・・・・48
東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科准教授 横山啓太郎 氏

トピックス
腹膜透析の最新事情・・・・・・・・・・52
東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科 丹野 有道 氏

インタビュー
困窮する地方透析患者さんへの支援が急務・・・・・・・・56
一般社団法人全国腎臓病協議会会長 今井政敏 氏

1,019円
座談会 糖尿病、CKD(慢性腎臓病)との賢いつき合い方―自己管理(セルフマネジメント)のコツ

出席者
(司会)岡山大学病院長 槇野博史 氏
永寿総合病院糖尿病臨床研究センター長 渥美義仁 氏
埼玉医科大学栄養部 糖尿病療養指導士 須田幸子 氏
社団法人全国腎臓病協議会会長 今井政敏 氏

第1章 糖尿病―自己管理のための徹底対策

●糖尿病の正しい知識を身につけよう
東京慈恵会医科大学名誉教授 田嶼尚子 氏
●糖尿病と上手につき合う~自己管理のための10 のポイント
川崎医科大学内科特任教授 加来浩平 氏
●療養上のつまずきの原因を患者さんと一緒に探す
埼玉医科大学附属病院 看護師長 糖尿病療養指導士 木内恵子 氏
●インスリン注射も日常生活の1つ~構えずにつきあっていく
作家 平山瑞穂 氏

第2章 慢性腎臓病(CKD)と上手につきあうために

●腎臓は繊細で高度に進化した臓器
順天堂大学医学部解剖学・生体構造科学 教授 坂井建雄 氏
●CKD の普及が早期発見を可能にする
聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科教授 木村健二郎 氏
●慢性腎臓病(CKD)と上手につき合う~自己管理のための10 のポイント
中山寺いまいクリニック院長 今井圓裕 氏
●予備軍の段階でとめる、お医者さんの言うことは聞こう
タレント グレート義太夫 氏

第3章 透析治療の最新事情

●腎臓のろ過機能を代行する「透析療法」
土谷総合病院副院長 川西秀樹 氏
●いきなりの透析、移植の失敗、がんを経験したからこその啓発活動
特定非営利活動法人 東京腎臓病協議会 事務局長 岸里 悟 氏
●普及し始めた在宅血液透析決め手は自己管理能力
厚生連篠ノ井総合病院 副院長 長澤正樹 氏
●自分で自分のスケジュールを決められることが最大の利点
長野市国保大岡診療所 所長 内場 廉 氏
●利点も難点もある在宅透析、ストレスは自分でコントロール
イラストレーター 中村 益己 氏

第4章 CKD、透析時にみられる合併症とその対処法

●高リン血症~治療薬の変遷と服用方法
望星病院院長 北岡建樹 氏
●腎性貧血(CKD に伴う貧血)
広島大学病院腎臓内科教授 正木崇生 氏
●透析アミロイド症(1)
神戸大学大学院腎臓内科特命教授、腎・血液センター長 西 愼一 氏
●透析アミロイド症(2)
桃仁会病院整形外科 今井 亮 氏

●患者の高齢化に伴う問題の解決を目指す
社団法人 全国腎臓病協議会会長 今井政敏 氏
1,047円
ストップ!糖尿病・腎臓病 
これならできる!糖尿病・CKD自己管理術 CONTENTS



巻頭言




座談会

もっと知りたい糖尿病、慢性腎臓病(CKD)


出席〈司会〉岡山大学大学院腎・免疫・内分泌代謝内科学教授 槇野博史 氏(前日本腎臓病学会理事長)

順天堂大学特任教授、順天堂大学大学院スポートロジーセンター長 河盛隆造

神奈川県立保健福祉大学学長 中村丁次 氏

〈誌上参加〉社団法人全国腎臓病協議会会長 宮本髙宏 氏

第1章 もっと知りたい薬物療法



もっと知りたい!糖尿病の薬物療法

順天堂大学大学院代謝内分泌内科学教授 綿田裕孝 氏


2種類のインスリン製剤を上手に使う治療法

杏林大学医学部附属病院糖尿病・内分泌・代謝内科准教授犬飼浩一 氏


CKDの薬物療法糖尿病性腎症を中心に

金沢医科大学糖尿病・内分泌内科学教授 古家大祐 氏


コラム 注意したい薬の飲み合わせ

熊本大学薬学部臨床薬理学分野教授 平田純生 氏


腎臓教室 家族ぐるみで腎臓病を知ってもらうことが大切

湘南鎌倉総合病院腎臓病総合医療センター 腎免疫血管内科主任部長 大竹剛靖 氏


第2章 もっと知りたい食事療法



なにを、どう食べる 糖尿病の賢い食事療法

糖尿病専門クリニック(東京)あいそ内科院長 相磯嘉孝 氏

なにを、どう食べる CKDの賢い食事療法

江戸川病院生活習慣病CKDセンター長、メディカルプラザ市川駅院長 佐中 孜 氏


春から夏にかけた腎臓病患者向けレシピ



なにを、どう食べる透析患者さんの賢い食事療法

東京家政学院大学現代生活学部健康栄養学科教授 金澤良枝 氏

春から夏にかけた透析患者向けレシピ




第3章 もっと知りたい運動療法




かんたん体操で血糖値を下げる

全米エクササイズ&スポーツトレーナーズ協会認定PFT(パーソナルフィットネストレーナー)
東京都老人総合研究所認定介護予防運動指導員 宮本正一 氏


コメント/運動療法は糖尿病治療の強い味方

昭和大学糖尿病・代謝・内分泌内科教授 平野 勉 氏


運動療法でCKDの進行を防ぐ

琉球大学医学部診療教授、附属病院血液浄化療法部部長 井関邦敏 氏

透析中の運動で心肺持久力と筋力が向上

医療法人才全会賀茂クリニック(福岡)院長 松嶋哲哉 氏


第4章 もっと知りたい合併症



CKDの合併症はこうマネージメントする

九州大学大学院医学研究院病態機能内科学 谷口正智 氏

糖尿病性腎症の貧血はこうマネージメントする

金沢大学大学院医薬保健学総合研究科血液情報統御学教授 和田隆志 氏


CKD、透析患者さんの高カリウム血症対策
望星病院院長 北岡建樹 氏


糖尿病、透析患者さんのフットケア

湘南鎌倉総合病院副院長、内科統括部長 小林修三 氏


2011年度血液透析患者実態調査報告書で見る透析患者の実情と生活/透析医療をより良くするための方策とは

社団法人全国腎臓病協議会 理事・事務局長 俣野公利 氏

透析患者さん7784名(全国の患者会より)
5年間の透析ライフに関してのご意見を聞きました
2011年度血液透析患者実態調査報告書より


1,047円
ストップ!糖尿病・腎臓病          CONTENTS

巻頭言          

座談会
「糖尿病、慢性腎臓病(CKD)から身を守るために」          
出席
岡山大学大学院腎・免疫・内分泌代謝内科教授 槇野博史 氏
(日本腎臓病学会理事長)
東京大学大学院糖尿病・代謝内科教授 門脇 孝 氏
(日本糖尿病学会理事長)
全国腎臓病協議会会長 宮本髙宏 氏(司会)

東京女子医科大学腎臓病総合医療センター 血液浄化療法科教授
秋葉 隆 氏 

いろいろな病気の連鎖で進展する                      



第1章【糖尿病とは】
糖尿病ってどんな病気                           
東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科教授 宇都宮一典 氏
糖尿病をコントロールする~血糖値を下げる治療法              
東京女子医科大学糖尿病センター内科講師 馬場園哲也 氏

(社)日本糖尿病協会 糖尿病の予防と克服に向けて多彩な活動を展開     
日本糖尿病協会理事長 関西電力病院長 京都大学名誉教授  清野 裕 氏

キーワードで学ぶ糖尿病                     

第2章【CKDを知る】
CKDってどんな病気                      
筑波大学医学医療系 腎臓内科学教授 山縣邦弘 氏

増える糖尿病性腎症、どう防ぐか                 
旭川医科大学内科学講座 病態代謝内科学分野教授 羽田勝計 氏

CKDではなぜ貧血が起こりやすいのか?               
神戸大学医学部附属病院腎・血液センター センター長、特命教授 西 愼一 氏

市をあげて慢性腎臓病(CKD)対策に取り組む熊本市―――透析患者を減らし、健康な町づくりを目指す
○インタビュー 熊本市長 幸山政史 氏                    


第3章【透析療法を知る】
透析ってどんな治療法?                      
昭和大学内科学講座 腎臓内科学部門 教授 秋澤忠男

透析療法でみられる合併症                    
防衛医科大学校腎臓内分泌内科教授 熊谷裕生 氏

透析患者さんインタビュー                        

もう1つの選択肢“腎移植”                      
東邦大学医療センター大森病院腎臓内科学講座教授 相川 厚 氏

腎移植患者さんインタビュー                      

いままでも、これからも、透析患者の生活を支える全腎協        
全国腎臓病協議会会長 宮本髙宏氏

透析患者さん(492名)に現在の透析ライフに関してのご意見を聞きました。
―透析患者の行動選択に関する実態調査報告より―             

インフォメーション                     
キーワードで学ぶCKD                         
キーワードで学ぶ透析                         
キーワードで学ぶ腎移植                        
1,222円
悪性リンパ腫・多発性骨髄腫
急性骨髄白血病・慢性骨髄白血病
急性リンパ性白血病・慢性リンパ性白血病
骨髄異形成症候群・成人T細胞白血病

知っておきたい基礎知識
造血幹細胞移植、さい帯血移植
新しい分子標的薬の効果
薬物療法の副作用と対策
1,019円
「生活見直し若いうち、壮年からはがん検診」
に尽きます
大腸がんで死なないための方法9カ条
文●武藤徹一郎・癌研有明病院名誉院長
大腸がんは、がんの中でも「最も治りやすいがん」として知られる。ところが、ここへ来て、大腸がんの死亡率は急増しており、女性は1位、男性は3位にランクされている。なぜなのだろうか。それはこの記事をよく読んでいただければわかる。大腸がんで死なないために、患者さんが知っておかなければならない方法9カ条について、癌研有明病院名誉院長の武藤徹一郎さんに書きおろしていただいた。

ビギナー向け基礎知識
大腸がんは増えているが、治療法の進歩により、治せるがんになった
これだけは知っておきたい大腸がんの最新基礎知識
監修●大矢雅敏・癌研有明病院消化器センター下部消化管担当部長
大腸がんは比較的治りやすいがんだが、内視鏡手術や腹腔鏡手術の進歩のおかげで、早期大腸がんは大きな手術を行わなくてもほぼ治せるようになった。また、進行・再発の大腸がんも、手術・放射線・抗がん剤治療を組み合わせて治療成績は良くなってきている。癌研有明病院消化器センター消化器外科下部消化管担当部長の大矢雅敏さんに、初めて大腸がんにかかった患者さんにもわかる、大腸がんの基礎知識を概説していただいた。
遺伝性大腸がん
遺伝子検査を受ける前に、遺伝カウンセラーに相談を!
遺伝する大腸がん、これだけは知っておきたい
監修●岩間毅夫・佐々木研究所付属杏雲堂病院副院長
大腸がんのうちの約5%は、親から子へがんになりやすい体質が遺伝する「家族性腫瘍」である。特定の遺伝子が原因で発病する。現在、明らかになっている遺伝性の大腸がんには、「家族性大腸ポリポーシス(FAP)や「遺伝性非ポリポーシス性大腸がん(HNPCC)」などいくつかの疾患がある。それぞれの特徴、診断、治療について、佐々木研究所付属杏雲堂病院副院長の岩間毅夫さんに解説してもらった。
大腸がんの検査
ポリープのうちに除去すれば大腸がんにならない。40歳になったら内視鏡検査を!
大腸内視鏡検査の上手な受け方
監修●鈴木雄久 本郷メディカルクリニック院長
大腸がんを防ぐには定期的な検診が欠かせない。現在、1次検診として定着しているのが便潜血反応検査で、その効果は認められるが、現実に大腸がんは増えている。本郷メディカルクリニック院長で、大腸内視鏡検査の第1人者である鈴木雄久さんに、大腸内視鏡検査の有効性、上手な受け方について聞いた。
術後の再発予防
標準治療は5-FUを中心とした点滴だが、最近は経口剤が増える傾向に
大腸がん手術後に出てくる再発をどう防ぐか
監修●三嶋秀行・国立病院機構大阪医療センター外科医長
大腸がんは手術でがんを取ればそれで終わりとうわけではない。上手く取り切ったと思っても、やがてがんが再発してくる場合もある。では、その再発を未然に防ぐにはどうしたらいいのだろうか。その答えはこの記事をよく読んでもらいたいが、結局のところ、抗がん剤治療を上手にしていくことに尽きるようだ。どんな抗がん剤がいいのだろうか。
医療費を節約する法
3割負担でも高い治療費は、医療相談室、ソーシャルワーカーなどに相談して節約を!
大腸がんにかかる医療費を節約するマル秘大作戦
監修●宮内佳代子・帝京大学溝口病院医療相談室課長
大腸がんは治りやすいがんと言われているが、医療費は結構かかる。入院費用を含めた手術代は100万円以上かかる例も珍しくはない。治療が長期化すると、治療費は跳ね上がる。しかし、公的な医療費負担の仕組みも整えられている。帝京大学溝口病院医療相談室課長の宮内佳代子さんに、医療費を軽減する方法や社会保障制度について概説してもらった。
腹腔鏡下手術
早期がんから進んだがんへ広がる治療の利点と欠点を考える
「患者さんにやさしい」と脚光浴びる腹腔鏡下手術
監修●渡邊昌彦・北里大学医学部外科学教授
大腸がんは重要な役割を果たしている消化器であり、大腸がんと食事は、切っても切れない関係にある。とくに、大腸がんの再発を予防するためには、食事に気を配らなければならない。大腸がんと食事の関係についての研究の第一人者、京都府立医科大学分子標的癌予防医学大阪研究室の石川秀樹さんに、大腸がん患者さんのための食事療法について最新情報を概説していただいた。
食事療法
「魔法の食事」はないが、熟成にんにく抽出物、乳酸飲料にも着目
「大腸がん患者さんのためのよい食事療法
監修●石川秀樹・京都府立医科大学分子標的癌予防医学大阪研究室
大腸がんは重要な役割を果たしている消化器であり、大腸がんと食事は、切っても切れない関係にある。とくに、大腸がんの再発を予防するためには、食事に気を配らなければならない。大腸がんと食事の関係についての研究の第一人者、京都府立医科大学分子標的癌予防医学大阪研究室の石川秀樹さんに、大腸がん患者さんのための食事療法について最新情報を概説していただいた。
大腸がん治療ガイドライン
転移・再発も早期に見つけて治療すれば治せるか大腸がん治療の全体像
『大腸癌治療ガイドライン』のポイントをやさしく解説する
監修●杉原健一 東京医科歯科大学大学院腫瘍外科教授
ひとくちに大腸がんの治療といってもさまざまな治療法があります。大別すれば、手術、抗がん剤治療、放射線治療の3つですが、手術にもいろいろな方法があり、最近では抗がん剤と放射線を組み合わせる治療法もあります。「大腸癌治療ガイドライン」作成委員会の委員長をつとめた東京医科歯科大学大学院腫瘍外科教授の杉原健一さんに、大腸がん治療の現在を解説していただきました。
最新トピックス
次々に新薬、新併用療法が開発され、目覚ましい進歩をとげる
大腸がん化学療法の最新トピックス
監修●久保田哲朗・慶應義塾大学医学部教授
がんのつらい痛みを除去する治療法として、モルヒネなど麻薬性鎮痛薬(オピオイド)の使用がWHO(世界保健機関)によって推奨されている。しかし、日本のがん医療のなかでは疼痛の専門家以外はまだ麻薬性鎮痛薬の使用には逡巡しがちだ。一度モルヒネを使うと依存性が出て、やめられなくなるのではないか、という誤解が医師の間にも患者さんの間にも根強くあるからだ。痛みの治療に使用する限り、精神依存は発生しないことを動物実験で明らかにした鈴木勉星薬科大学教授に話を聞いた。
直腸がん最新療法
手術前に放射線と抗がん剤を組み合わせ、直腸がんを小さくする術前療法
注目!人工肛門を回避する治療法「術前化学放射線療法」の現在
監修●渡邉聡明・帝京大学医学部外科教授
大腸がんのなかでもやっかいなのが直腸がんである。とくに、下部直腸がんは人工肛門を余儀なくされたり、性機能障害、排尿障害などの後遺症が残るケースが少なくない。そうした後遺症の不安を回避する治療法が始まっている。手術する前に、放射腺と抗がん剤を組み合わせて使うことによって、がんを小さくする、術前化学放射線療法である。帝京大学医学部外科教授の渡邉聡明さんは、術前療法のトップランナーだが、最近では、術前にがんが消えたケースもあるという。
抗がん剤全書
第1次治療は「FOLFOX+アバスチン」「FOLFIRI+アバスチン」が標準治療に
大腸がん患者さんのための抗がん剤全書
監修●水沼信之・癌研有明病院化学療法科副部長
21世紀に入って、FOLFOX、FOLFIRIと呼ばれる治療法が抗がん剤治療の主流になり、2007年に分子標的薬のアバスチンが承認されたことによって、化学療法は新たな段階に入った。今後、アービタックスが承認されれば、5種類の抗がん剤で化学療法が行われることになる。癌研有明病院化学療法科副部長の水沼信之さんに、抗がん剤の現状を聞いた。
大腸がんの分子標的治療
分子標的薬の登場で新時代を迎えた大腸がんの薬物療法
大腸がんの最新の薬「分子標的薬」治療の現在
監修●大津敦・国立がんセンター東病院臨床開発センター長兼通院治療部長
2007年4月、日本でも分子標的薬アバスチン(一般名ベバシズマブ)が承認され、大腸がんの薬物療法に新たな地平を開きつつある。アバスチンは他の抗がん剤と併用するのが基本的な使い方になっており、現在では、FOLFOXかFOLFIRIと併用するのが一般的だ。アバスチンのあとには次々に新しい分子標的薬が出番を待っている。いったいどこまで進んでいくのだろうか。
転移してもあきらめない最新療法
患者さんにとっては肉体的にも精神的にも負担が少ないのが最大の利点
大腸がんの肝転移にも力を発揮するラジオ波焼灼療法
監修●椎名秀一朗・東京大学医学部付属病院消化器内科講師
経皮的ラジオ波焼灼術といえば、肝臓がんの治療の柱の1つ。手術と比べて体への負担が少ないことが大きなメリットです。しかし、大腸がんの肝転移などにもラジオ波が使えることは、まだあまり知られていないようです。東京大学医学部付属病院消化器内科講師の椎名秀一朗さんによると、ラジオ波はがんを100度に熱して死滅させるため、がんの種類を問わず効果があるそうです。
副作用対策
医師と十分なコミュニケーションをとり、副作用を軽減するセルフケアの工夫を
より良い大腸がん化学療法のための副作用対策
監修●吉田元樹・大阪医科大学付属病院外来化学療法センター専任医師
大腸がんに用いる抗がん剤の副作用は、薬の種類、投与期間などによって症状も程度もさまざまであり、なにより個人差が大きい。しかし、近年、副作用の比較的少ない抗がん剤の登場に加え、副作用への対策自体も進んできた。大腸がんの化学療法の効果を最大限に発揮するためには、いたずらに副作用を恐れるのではなく、医師と十分なコミュニケーションをとり、きちんと副作用に対する理解をしたうえで、患者さん自身が日常生活の中で副作用を軽減するセルフケアの知恵も求められる。
患者さんにやさしい人工肛門ケア
新しい排泄口と仲良く暮らすための装具の選び方からケアまで
ここまで快適になったストーマ(人工肛門)の使い方
監修●武田信子・癌研有明病院医療支援センター医療支援室WOC外来師長・WOCN
直腸がんの手術に伴い、一時的、または永久的なストーマ(人工肛門)になることがあります。新しい排泄の形に慣れるまではつらいものですが、最近では、ストーマにつける装具が非常に進化しているので、自分に合ったものを選び、適切な交換法を覚えれば、快適に生活できるようになります。専門看護師が提案する「手軽にできるケアのコツ」と「ニオイや漏れなどのトラブル解消法」をぜひ試してみてください。
1,019円
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
緩和医療は、医療のあり方を変える突破口になると信じています
緩和医療は終末期医療ではない。早期からの「支える医療」だ
ゲスト●江口研二 東海大学医学部医学科内科学系教授
緩和医療の早期導入の必要性については、今年4月に施行された「がん対策基本法」のなかでも謳われている。法整備が進む一方、がん医療の現場における「緩和医療」は依然として多くの問題を抱えている。緩和医療の導入時期、病院内における緩和ケアチームの役割、緩和医療専門医の教育といった当面の問題と緩和医療の可能性について、日本緩和医療学会理事長の江口研二さんにお話をうかがった。

「先生に届け! 痛みに苦しむがん患者さんの悲痛の声

医療用麻薬をめぐる誤解と偏見は払拭すべきだ
薬理学の視点から医療用麻薬の作用と適切な使用法を解説
監修●加賀谷 肇 済生会横浜市南部病院 薬剤部長
モルヒネをはじめとする医療用麻薬には、さまざまな誤解と偏見がつきまとう。
最近では、医療者による誤解はかなり減ってきたといわれるが、患者さんには「モルヒネは恐い薬」という偏見がまだ残っているようだ。
がんの痛みから解放されるためには、まず誤解を解き、正しい知識を得ることが第1歩となる。
「いい緩和ケア医選びのコツ
緩和ケア、緩和医療のウェブサイト情報源から見つけ出す
いい緩和ケア医に出会えば、患者さんは快適ないい「がん人生」を送ることができる。では、いい緩和ケア医を探し出すにはどうしたらいいのだろうか。
自分の痛みを医療者に伝えるコツを伝授する
患者の意向を聞いて作られた初のコミュニケーション・スキル
●内富庸介・国立がんセンター東病院臨床開発センター精神腫瘍学開発部部長
●藤森麻衣子・国立がんセンター東病院臨床開発センター精神腫瘍学開発部
「がん対策基本法」には、緩和ケアを充実させる施策が盛り込まれている。コミュニケーションの充実もその1つだ。しかし、「痛みやつらさは我慢しなくていいんですよ」と言われても、医師に伝えることは難しい。また、痛みを言葉で表現するのは難しいし、訴えたところで理解されなかったら恥ずかしい……。
“SHARE”というコミュニケーション・スキルが、国立がんセンター東病院臨床開発センター精神腫瘍学開発部内富庸介部長や藤森麻衣子研究員が中心となって考案された。
患者さんと医師との間にある気持ちの隔たりを埋め、コミュニケーションを円滑に運ぶよう“SHARE”とはいったいどのようなものなのか、解説しよう。
痛みを取り除けば患者の生存率も向上する
痛みの治療効果をもっと認識すべきだ
●岩瀬 哲 東京大学付属病院緩和ケア診療部副部長
痛みを我慢している患者さんに、そして痛みを取り除こうとしない医師をはじめとする医療関係者に言いたい。痛みを放置することは百害あって一利なし。痛みを除去することは害なくして百利あるってことを。
「WHO3段階除痛ラダー」はどのようにして生まれたのか
がん疼痛治療のゴールドスタンダードの誕生
監修●武田文和 埼玉医科大学客員教授
現在、がんの治療法はものすごいスピードで進歩を遂げている。5年もたてば治療法はずいぶん変わるし、10年も前のがん治療法の常識が、そのまま現在も常識であり続けることはほとんどない。ところが、がんの痛みの治療に関しては、「WHO方式がん疼痛治療法」が、すでにずいぶん前から世界の常識となっている。どのようにして生まれたのか紹介しよう。
モルヒネ物語

がんの痛みはこうすれば取れる──正しい診断と治療とは
医師は正しい除痛の方法を知っておいてほしい
監修●下山直人 国立がんセンター中央病院手術部部長
痛みの治療は進歩しているはずなのに、痛みに苦しむ患者さんは相変わらず多いと聞く。実際の痛みの診断と治療はどのように行われているのだろうか。国立がんセンター方式と呼ばれる鎮痛補助薬ラダーを紹介してもらいながら、治療法全般にわたって国立がんセンター中央病院の手術部長で、緩和医療支援チーム管理者の下山直人さんに語っていただいた。
癌研有明病院緩和ケア・ドキュメント
希望を持って力強く生きる――患者の願いを支える新たながん医療
緩和医療によって、がんに伴うつらい症状から解き放されたとき、患者さんの表情に笑顔と気力が甦った。癌研有明病院緩和ケア病棟(PCU)では、徹底した患者主体の方針のもと、専門スタッフが治療に当たっている。患者さんの“希望”を形にする緩和ケアの実際を追った。
神経ブロックや放射線治療でがんの痛みは軽減できる
オピオイド鎮痛薬だけではとれない痛みの治療法
●宮崎東洋・順天堂大学名誉教授/東京クリニック院長
WHO(世界保健機関)の3段階除痛ラダーが非常に有効であり、この治療法を用いることによって約80パーセントの患者さんはがん疼痛から解放されるといわれている。では、残りの20パーセントの患者さんの痛みに対しては、どのような除痛のための治療法があるのだろうか。
痛みの治療に使用する限りモルヒネは「精神依存」を起こさない
痛みに対する治療を正しく理解しよう
●鈴木勉・星薬科大学薬品毒性学教室教授
がんのつらい痛みを除去する治療法として、モルヒネなど麻薬性鎮痛薬(オピオイド)の使用がWHO(世界保健機関)によって推奨されている。しかし、日本のがん医療のなかでは疼痛の専門家以外はまだ麻薬性鎮痛薬の使用には逡巡しがちだ。一度モルヒネを使うと依存性が出て、やめられなくなるのではないか、という誤解が医師の間にも患者さんの間にも根強くあるからだ。痛みの治療に使用する限り、精神依存は発生しないことを動物実験で明らかにした鈴木勉星薬科大学教授に話を聞いた。
痛みの治療を上手に受けるために必ず知っておきたい鎮痛薬全覧
がんの痛み治療に使用される薬剤
●的場元弘・がん対策情報センター 情報・統計部がん医療情報サービス室長
痛みのない楽な日々を過ごすにはどうしたらよいのか――。
がんの痛みを取り除く治療法はある。その治療の中心は薬物療法で、適切な薬剤を選択し、適切な量を、適切な間隔で用いれば、ほとんどの痛みは消失する。では、どんな薬剤をどのように使用すれば痛みが取れるのか紹介する。
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別冊 がんサポートの内容

がんの痛みはこの一冊で解決
別冊は、「がん対策基本法」の3本柱のひとつである「緩和ケア」に関する特集記事で全体を構成しております。がんの緩和ケアは、がんの治療に比べて、一般の方々の認識も医療界の取り組みもまだまだ遅れているのが現状です。がん患者さんやご家族が快適な人生を送るうえで、「緩和医療」や「緩和ケア」は欠くことができません。緩和医療が普及し、患者さんの療養生活がより豊かなものになればとの願いから、この度、弊社としては初の別冊発刊に臨みました。

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