物体や空間の暗くなる部分としての陰、物体で遮られた光が床や壁に現すシルエットとしての影。陰影によって、万物の実像は私たちの眼前に浮かび上がります。刻々と揺らぐその表情に人々は美を見出し、時には負の感情や抑圧された欲求など、様々な心的イメージを託してきました。本特集では、作家たちが陰影をいかに表現してきたのか、また表現するために陰影をいかに観察してきたのかを探ります!
【巻頭特集】実像(かたち)をあらわす陰影
◆寄稿 中村ともえ(静岡大学准教授)
「『陰翳』のあるところ─谷崎潤一郎と矢代幸雄」
◆寄稿 岡田温司(美術史家)
「影を慕いて 西洋絵画における影と陰」
◆陰影で奥行きをマスターせよ!
講師・髙梨芳実
◆作品をもっと魅力的にする! プロの陰影攻略法
◇水彩×風景編 あべとしゆき
自然光下の明暗の移ろいを捉える
◇油彩×静物編 安彦文平
明度と彩度を駆使し 立体を描き出す
◆グラビア 陰影を覗き込む
小尾 修/中尾直貴/羅 展鵬/高畠二三人/稲森伸治/髙橋雅史/井澤幸三/西房浩二/山本桂右/山田啓貴/髙橋 冴/中原未央/鳥越一穂/山本大也/小林聡一
◆寄稿 谷川 渥(美学者、批評家)
「だまし絵の陰影表現」
◆光と闇のあわい─髙島野十郎の絵画について
文・高山百合(福岡県立美術館学芸員)
◆インタビュー 八島正明「生きた痕跡を影に託して」
◆インタビュー 末永蒼生「〈心の陰〉の解放を求めて」
◆グラビア 心の影を絵に
村上 早/林 銘君/石黒 光/尾崎里樺
◆インタビュー 諏訪 敦「薄暗さの中ではぐれてしまわないように」
【好評連載】技とアトリエ #1 塩谷 亮〈中篇〉/墨縁談議(島尾新)/知られざる傑作(鹿島茂)/作家行路(立島惠) ほか
【公募展便り】全展、院展、主体展、二科展、水彩人展、AJAC展、新制作展、行動展、一水会展、新協展
《総頁数》360頁
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