MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック) 270 (発売日2019年09月20日) 表紙
  • 雑誌:MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
  • 出版社:神戸クルーザー
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月20日
  • サイズ:A4
  • 参考価格:[紙版]1,370円 [デジタル版]1,280円
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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック) 270 (発売日2019年09月20日)

神戸クルーザー
生誕250年 ベートーヴェン  「英雄」出現 前期1770~1804 3号連続

MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック) 270 (発売日2019年09月20日)

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生誕250年 ベートーヴェン  「英雄」出現 前期1770~1804 3号連続

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目次

表紙 1803年のベートーヴェン

特集 生誕250年 ベートーヴェン
   「英雄」出現 前期1770~1804 3号連続

 1770年、ドイツ・ボンに生まれたベートーヴェンは来年、生誕250年の記念年を迎える。モーストリー・クラシックは2019/20年シーズンが始まった9月から3カ月連続でベートーヴェンを特集する。創作時期を3期に分けて今月号は前期(1770~1804)。タイトルの「『英雄』出現!」の「英雄」はもちろん交響曲第3番「英雄」のこと。1803年に作曲され、1804年に初演された。ここまでを前期とした。
 ベートーヴェンは、はじめピアニストとして活動しただけあって、32曲が残されたピアノ・ソナタのうち第22番までが、1804年までに作曲されている。タイトルが付いた有名曲をあげると、第8番「悲愴」、第14番「月光」、第17番「テンペスト」、第21番「ワルトシュタイン」が含まれる。「悲愴」は「告別」(第26番)とともにベートーヴェン自身がタイトルを付けた2曲のうちの1つ。音楽評論家の真嶋雄大氏は「ベートーヴェンが表現しようとしたのは、悲壮感そのものではなく、苦悩や絶望などから脱却しようとする強烈な希求である」と指摘する。また「月光」はドイツの音楽評論家で詩人のレルシュタープが「スイスのルツツェルン湖の月夜の波に揺らぐ小舟のよう」と形容したことから名付けられた。この「月光」はベートーヴェンが恋をしたとされる14歳年下の伯爵令嬢、ジュリエッタ・グイチャルディに捧げられた。
 ヴァイオリン・ソナタは10曲のうち第9番までが前期に書かれた。しかも27歳から32歳までの5年間に集中して作曲されている。音楽ジャーナリストの寺西肇氏は「特に音楽史に残る傑作となった第5番《春》や第9番《クロイツェル》をものしたことは、奇跡にも近い。つまり、このジャンルこそが、楽聖の深化ではなく、『天賦の才を持ち併せた証拠』とは、言い過ぎだろうか」と賞賛する。「春」のタイトルの由来は分かっていない。「ロマン派を先取りする甘い楽想と全曲に満ちあふれた陽光、苦悩に満ちたイメージとは全く別の、楽想の魅力を示す佳品」と寺西氏。
 交響曲第3番「英雄」は、ナポレオンについてのエピソードとともに語られることが多い。ベートーヴェンはナポレオンを尊敬していたが、皇帝に即位したというニュースを聞いて激怒、「英雄」と書かれた表紙を破り捨てた、というもの。しかし、これは現在では虚構とされている。原語のイタリア語では「シンフォニア・エロイカ」であり、英語ならヒロイック、「英雄的交響曲」「英雄の交響曲」としたほうが正確である。「ベートーヴェンが示した偉大さとは、神ではない人間の、しかし天に近づこうとした人間の偉大さだった」とドイツ文学の許光俊氏。
 他に、◎ベートーヴェン、その劇的生涯◎「ハイリゲンシュタットの遺書」と真情◎ベートーヴェンが生きた18~19世紀の欧州事情◎ピアノ・ソナタ全集を遺したピアニスト◎ヴァイオリン・ソナタ全集を録音した名手、などです。

◎BIGが語る
第31回高松宮殿下記念世界文化賞受賞 アンネ=ゾフィー・ムター ヴァイオリン
 天才少女から巨匠へと見事に才能を開花させ、世界を代表するヴァイオリニストの1人となったアンネ=ゾフィー・ムター。今年の第31回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したことが発表された。ムターは1963年、ドイツ・ラインフェルデン生まれ。13歳のとき、カラヤンに見いだされ、ベルリン・フィルでデビュー。カラヤン唯一のヴァイオリンのソリストとして活躍した。現在は「ヴァイオリンの女王」と称されるほどの存在感を示す。14歳のときに受けたカラヤンの教え方について話している。
 「カラヤンはスコア(総譜)の前に私を座らせ、何日も何日もスコアの説明をしたのです。オーボエが何をしているのか、フルートが何をしているのか。曲の“鳥瞰図”を理解させようとしたのです」

◎ペトレンコのベルリン・フィル首席指揮者就任披露演奏会
 WMSベルリン、マンスリー・ベルリン・フィルの2つのコーナーで、キリル・ペトレンコのベルリン・フィル首席指揮者就任披露演奏会を取り上げている。コンサートが行われたのは8月23日。最初にベルクの「ルル」組曲が演奏され、メーンはベートーヴェンの交響曲第9番。ペトレンコは「もし人類を代表する音楽があるならばそれは『第九』です。私とベルリン・フィルの新しい時代のスタートになるべきだと考えました」と「第九」を取り上げた理由を話した。
 ペトレンコはかなり速いテンポでオーケストラを引っ張った。しかし、「決して窮屈な演奏というのではない。常に枠からはみ出そうとするベルリン・フィルの積極性とのせめぎ合いにより、この音楽が持つ表現の激烈さが一層際立った」とリポートされている。

このほか
◎青島広志の新連載「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。

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商品情報・内容

■ クラシック音楽をもっと楽しむための月刊情報誌

「MOSTLY CLASSIC」(モーストリー・クラシック)は毎月20日発売の月刊音楽情報誌です。バッハやモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスなど作曲家の魅力をはじめ、交響曲や協奏曲、ピアノ曲など音楽のジャンル、また世界各地のオーケストラやホール、ヴァイオリンやピアノなどバラエティーに富んだテーマを毎号特集しています。またピアニスト、小山実稚恵さんや小菅優さんの連載など読み物もたくさん。ソリストの活動やオーケストラ事情など毎月新鮮な情報を掲載しています。知識が少し増えるとクラシックを聴く楽しみが倍加します。コアなファンからクラシックは少し敷居が高いと思われている初心者まで誰でも楽しめる雑誌です。

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