MOSTLY CLASSIC(モーストリークラシック)

MOSTLY CLASSIC(モーストリークラシック) 発売日・バックナンバー

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◎特集「オーケストラと指揮者の現在」

 オーケストラの楽器や編成は時代や社会状況を反映している。現在では普通にオーケストラにある管楽器の導入を見てみよう。ホルンとオーボエは軍楽隊の楽器としてオーケストラに早くから入っていた。クラリネットは野外のセレナード演奏などでは使われたが、オーケストラには遅く入った。トロンボーンは教会に属する楽器だった。フルートは通常編成に含まれず、オーボエ奏者が持ち換えて演奏していたのだ。そして人数は、ハイドンが楽長を務めたエステルハージ家の宮廷楽団はせいぜい二十数名しかいなかったが、時代が下るにつれ、オーケストラは巨大化する。頂点ともいえるのが、1910年に初演されたマーラーの交響曲第8番。「千人の交響曲」と言われるだけに編成は大きく、第1、第2ヴァイオリンがそれぞれ25人などで、1916年にストコフスキーがアメリカで初演した際には合計1,068人に上った。
 カラヤンのように優雅に、時には神秘的に指揮する指揮者は、それほど古い歴史を持っていない。バロック時代には指揮者はおらず、ハープシコードなどの通奏低音奏者が指揮者の役割を果たした。ハイドンの時代になってもハイドンは楽団の中央にフォルテピアノを置き、演奏しながら指揮をしている。フランスでは指揮棒でなく杖で床を突いてリズムを取った。リュリは杖で自分の足を強く打ってしまい、それがもとで亡くなった。指揮棒も決まっていたわけではなく、楽譜を丸めて指揮をするケース、また羊皮紙などに書かれた楽譜は現在の百科事典よりも大きく、1メートル以上の長い棒が使われたこともある。現代の指揮者の礎は、19世紀後半に活躍、リストの娘コジマが最初に結婚したハンス・フォン・ビューローが築いたとされる。
 現在、最も注目を集める指揮者はベルリン生まれのクリスティアン・ティーレマン。「ティーレマンは現代のカリスマか」という特集ページを作った。筆者の岡本稔氏は「表題のような問いかけをされたら、即座に『その通り』と答える。ティーレマンをおいて他に『カリスマ』と言える指揮者は全く思いつかない」とつづる。2024年にシュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者の地位を離れることが発表され、その後の動向は大いに注目されるだろう。
 今号はベルリン・フィル、ウィーン・フィルなどドイツ、オーストリア、東欧、フランス、イギリス、日本など世界の主なオーケストラを取り上げている。 ベルリン・フィルの「カラヤン・アカデミー」についてベルリン在住の中村真人氏にリポートしてもらった。カラヤンが創設した若手育成の組織で、小さなオーケストラが組める人数が在籍している。2年間の在籍期間で、ベルリン・フィルの中で月に1,2度演奏し、アカデミー生のコンサートが年に6,7回、そして個人レッスンがある。彼らには奨学金、ベルリン・フィルの出演料が支払われ、生活ができる。ベルリン・フィルの約4分の1はアカデミー出身者。世界のベルリン・フィルだからバレンボイム、ラトル、ペトレンコら一流の指揮者のもとで演奏できる。ここまで充実した育成組織はない。項目はほかに◎ウィーン・フィルの理念◎カラヤンの功罪◎コロナ禍に思う―ドイツ・プラハ・ウィーンのオーケストラ街道◎CDが売れ続ける往年の名指揮者の魅力◎オーケストラ「自主」レーベルの隆盛、など。表紙はシュターツカペレ・ドレスデンとパリ管弦楽団です。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト スタン・ジャック(ファゴット)

 フランスのファゴット奏者で11年前から日本に住み、活躍している。低音の魅力にひかれて14歳の時にファゴットを始めた。秀才、天才の集まるパリ国立高等音楽院を首席で卒業し、トゥールーズ・キャピトル管やラムルー管などさまざまなオーケストラで活動してきた。子育てが終わったからと、何のつてもない日本に来た。しかし、日本で習った香道の先生に「スタンさんはずっと昔、日本人でした」と言われたそう。クラシックだけでなく、ジャズやシャンソンとも共演、日本の演歌も大好き。演歌歌手とCDも出しているというから驚きだ。

◎ステージ 佐渡裕(指揮)
 
 兵庫県立芸術文化センターで行われる毎夏恒例の、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ。去年はコロナ禍で中止。2年ぶりの今年は7月16日からレハールのオペレッタ「メリー・ウィドウ」が上演される。「メリー・ウィドウ」は同プロデュースオペラで2008年に公演されているが、キャストも変わり、新制作上演になる。このオペレッタは、未亡人となったハンナ・グラヴァリの莫大な遺産をめぐる楽しい恋の物語。「ヴィリアの歌」など親しみやすいメロディーにあふれている。佐渡は「今年、この作品にしてよかったと思います。もっともっとオペラの楽しみを伝えていきたい」と話す。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


 19世紀末から20世紀初頭の同時代を生きたマーラーとリヒャルト・シュトラウス。19世紀初めのベートーヴェンの時代とは比較にならぬほど交通そして情報は発達し、マーラーとシュトラウスは、たびたび会い、時には協力もするライバルだった。そしてそこにはマーラーの妻アルマとシュトラウスの妻パウリーネの存在が欠かせない。
 マーラーは1860年、ボヘミアの小さな町のユダヤ人家庭に生まれた。父親は荷馬車で行商を行い、酒類製造業で成功した。父親は教育熱心で、マーラーの音楽的才能を見抜いて、15歳でウィーンに出した。一方、シュトラウスは1864年、ミュンヘン生まれ。父親はミュンヘン宮廷歌劇場の首席ホルン奏者。母親はミュヘンのビール醸造会社の娘で、早くから父親に英才教育を受けている。
 音楽評論家の江藤光紀氏は「出自も育ちもまったく対照的で、作曲の方向性も異なっている2人が互いを理解するのには限度があった」と書く。マーラーは「シュトラウスと自分は同じ山の反対側から坑道を掘っていて、やがて出会うことになるだろう」と語っていた。
 マーラーは生前、作曲家より指揮者として著名だった。実際、指揮者としての出世は早かった。ウィーン楽友協会音楽院で学び、ピアノ部門と作曲部門いずれも1等賞を受賞。23歳でカッセル王立劇場の楽長(カペルマイスター)に就任、プラハやブダペスト、ハンブルクなどの劇場の楽長などを経て1897年、ウィーン宮廷歌劇場の芸術監督に上り詰めた。
 シュトラウスは、ハンス・フォン・ビューローのアシスタントとして指揮法を学んだ。ビューローは今日の職業的指揮者の先駆者。そしてビューローの後を継いでミュンヘンの宮廷歌劇場の指揮者に収まった。
 作曲作品のジャンルも2人は大きく異なっている。マーラーは歌劇場を渡り歩いたのに残されたオペラはない。指揮者としての仕事が忙しく、夏の休暇のときしか作曲の時間がとれなかった。それでも長大な交響曲を9曲残した。第10番は未完。時間の長さもさることながら、編成も大きく、声楽が使われた曲が多い。また、通常のオーケストラにはないカウベル、鞭、チェレスタ、マンドリン、鉄琴や木琴など特殊な楽器を入れている。
 シュトラウスは、交響詩をたくさん書き、オペラ作曲家としても大成功した。よく知られている交響詩は、映画「2001年宇宙の旅」の舞踏で使われた「ツァラトゥストラはかく語りき」。「英雄の生涯」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」などがある。オペラ「サロメ」はオスカー・ワイルドの原作で、「7つのヴェールの踊り」などエロティックな場面はセンセーションを巻き起こした。今日でも大人気なのは「ばらの騎士」。ドレスデン宮廷歌劇場で初演されたが、あまりの人気にベルリンからドレスデンまでオペラを鑑賞するための「ばらの騎士特別列車」号が走ったほど。項目はほかに◎マーラー「大地の歌」と東洋趣味◎マーラーが語る妻アルマ◎シュトラウスの管弦楽の魅力と個性◎スイトラウスが語る妻パウリーネ◎マーラーとシュトラウスの指揮者◎自己愛の人たち、など。表紙マーラーとリヒャルト・シュトラウス、背景は2人の創作に非常に大きな影響を与えたヨーロピアン・アルプスの自然(マッターホルン)です。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 川口成彦 フォルテピアノ
 2018年の第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで2位に入賞し、一躍注目を集めた川口成彦。10代のころにはラフマニノフやリストなど派手な曲にあこがれていたという。20歳になって「古典派の音楽を弾けずしてピアニストになりたい、なんて言っていられないな」と迷っているときに出合ったのがフォルテピアノ。「ハイドンのピアノ曲をハイドン時代のピアノで弾いたときに、すごく感動したというか、目からうろこが落ちたんですね」と話す。

◎ステージ カイヤ・サーリアホ 作曲
 フィンランドの女流作曲家、カイヤ・サーリアホのオペラ「Only the Sound Remains-余韻―」が6月6日(日)、東京文化会館で日本初演される。日本の能「経正(つねまさ)」と「羽衣」を題材に用いた。新たな演出で振付家、森山開次を起用した。「能は昔から好きで、日本でも何度か見ています。とてもシンプルなストーリーで非常に象徴的な現象から、音楽が入り込む余地が十分にあると私は考えました。2つの能を選んだのは、同じ物語性を持ちながら、とても対照的だからです。片方は暗くミステリアス、片方は軽やかでおとぎ話のような要素を持っています」と話す。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。
特集
ウィーンの作曲家
ベートーヴェンとシューベルト

 ベートーヴェンは1827年、56歳で亡くなった。シューベルトは翌1828年、31歳で早世した。ベートーヴェンは宮廷歌手の息子としてボンで生まれ、1792年、ウィーンに移住した。シューベルトはウィーン近郊で生まれ、父は教区の教師だった。2人は同じウィーンの空気を吸っていたが、2世代ほど違い、シューベルトが作品を量産し始めた1810年代は、ベートーヴェンの〝傑作の森〟時代。シューベルトにとってベートーヴェンは仰ぎ見る存在だった。
 ベートーヴェンは耳が聴こえにくくなっており、1802年には「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いた。しかし、創作意欲は衰えることなく1804年に交響曲第3番「英雄」を作曲、交響曲第5番「運命」(1808年)、ワーグナーが「舞踏の聖化」と呼んだ交響曲第7番(1812年)、ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」(1804年)、ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」(1819年)、ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」(1804年)など次々に傑作が生まれていく。
 貴族の邸宅、ホールで作品を発表、楽譜を出版していたベートーヴェンに対して、シューベルトはシューベルティアーデと呼ばれる仲間たちの集まり、サロンなどで作品を発表していった。サロンで裕福な友人たちに囲まれ、ピアノを弾くシューベルトの絵が残されている。シューベルトはその友人たちの家で寝泊まりし、ベートーヴェン以上に自由人だったのは世代の差も大きいだろう。
 ベートーヴェンとシューベルトはサリエリの弟子で、つまり兄弟弟子になる。しかし、シューベルトは初期にはハイドンやモーツァルト、ロッシーニの影響を受け、ベートーヴェンとは異なる独自の道を歩んだ。
 「シューベルトの創作におけるベートーヴェンの影響は限定的であるが、それはシューベルトが自身の創作の個性と、ベートーヴェンの創作とをはっきりと区別し、自分自身の創作の個性の確立を重視したからのように思われる」(西原稔桐朋学園大名誉教授)
 シューベルトがベートーヴェンに会ったのは1827年3月。病床にあったベートーヴェンを見舞っている。項目はほかに◎ベートーヴェン:交響曲第7,第8,第9番◎「ハンマークラヴィーア」「ディアベリ変奏曲」「ミサ・ソレムニス」◎シューベルト:「未完成」「ザ・グレイト」◎「楽興の時」「即興曲集」「ます」「冬の旅」「八重奏曲」◎ベートーヴェンとシューベルトの名指揮者たち◎ベートーヴェンの「不滅の恋人」とは誰か、実子はいたのか、など。表紙は、ベートーヴェンとシューベルト、背景の絵はベートーヴェンの葬儀の風景。葬儀にはウィーン市民約2万人が参列したと伝えられている。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト・小松亮太 バンドネオン
 日本のバンドネオン奏者の第一人者、小松亮太。今年はタンゴを確信した作曲家アストル・ピアソラの生誕100年で、小松も記念アルバムを5月に発売する。また、3月には著書「タンゴの真実」を出版した。「時間がたつにつれて、タンゴという音楽のバックボーンがどんどん分からなくなっています。全世界に蔓延している『タンゴの常識』の誤解を解きたい」と話す。

◎BIGが語る 飯守泰次郎 指揮
 東京シティ・フィル桂冠名誉指揮者を務める飯守泰次郎。傘寿(80歳)記念として5月16日(日)、東京文化会館で、ワーグナー「ニーベルングの指環」ハイライト特別演奏会を指揮する。ジークフリートにシュテファン・グールド、ブリュンヒルデにダニエラ・ケーラーなど第一線のワーグナー歌手を招聘する。「コロナ禍で私たちが現代社会で抱える問題が今まで以上に露わになり、『指環』の普遍的な内容がいっそう私たち自身のこととして迫ってきます」

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


特集「ロマン派の師弟 ブラームスとシューマン」
 シューマンの周囲には19世紀の音楽史を輝かせる才能が集まっていた。1853年9月、20歳のブラームスはデュッセルドルフに住んでいた43歳のシューマンを訪ね、ブラームスは自作のピアノ・ソナタをシューマンに聴いてもらった。そしてブラームスの才能を認めたシューマンは「新音楽時報」に「新しい道」と題したエッセーを書いた。
 「そのゆりかごを、恩寵の女神と英雄に守護された若者が現れた。彼は、時代の最高の表現を理想的な仕方で表明するように天職づけられている」と絶賛、これでブラームスは世に出ることになる。
 この直後、シューマン、ブラームス、シューマンの弟子のディートリヒの3人で分担して作り、名ヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムが初演したのが「F.A.E.ソナタ」。現在はブラームスが作曲した第3楽章スケルツォだけがたまに演奏される。ヨアヒムは、ブラームスがヴァイオリン協奏曲を作る際に助言し、それを初演している。
 しかし、シューマンの精神はこれ以前から変調をきたしていた。翌1854年2月、シューマンはライン川に飛び込み、自殺未遂を図った。シューマンはボン近郊エンデニヒの療養所に入り、2年後そこで亡くなった。
 シューマンが妻クララのために多くの曲を作ったように、ブラームスの作品を何曲もクララが初演している。「F.A.E.ソナタ」のピアノもクララだ。クララは当時、一流のピアニストとしてヨーロッパ各地を演奏旅行して歩いた。ベートーヴェン、ショパン、そしてシューマンとブラームスが彼女のレパートリー。自ら作曲もした。そしてフランクフルトのホッホ音楽院教授に就任し、多くのピアニストを育てた。ブラームスがクララの代稽古をすることもあった。
 シューマンが1841年に作曲した交響曲第1番「春」の初演は、メンデルスゾーン指揮ゲヴァントハウス管。作曲の背景にシューベルトの死後、シューベルト宅を訪ねたシューマンが、忘れ去られていた交響曲第8番「ザ・グレイト」の自筆譜を発見、友人のメンデルスゾーンに送って初演してもらったことがある。
 意外に思われるかもしれないが、ブラームスは「美しく青きドナウ」などを作曲したヨハン・シュトラウス2世と親しかった。受け狙いの音楽を書くシュトラウス2世の、まったく正反対の音楽を作曲するブラームスがファンだったというから驚きだ。また、ドヴォルザークが世に出るきっかけを作ってやったのがブラームス。「ハンガリー舞曲集」が大ヒットしたブラームスは、ドヴォルザークに同じような作品を書くことをすすめ、出版されたのが「スラヴ舞曲集」だ。自分がシューマンに見出されたように、若い才能を助けた。

 特集は他に、◎ブラームスとシューマンの交響曲第1~4番◎シューマンのピアノ曲、「謝肉祭」「子供の情景」、他◎ブラームスの室内楽の魅力◎クララ・シューマンの弟子たち◎ブラームスの指揮者、ほかです。表紙は、ブラームスとシューマンです。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 出田りあ マリンバ
 ベルリン在住のマリンバ奏者、出田りあは、ストラスブール・コンセルヴァトワールなどを卒業し、第1回パリ国際マリンバ・コンクール第1位などの実績を持つ。マリンバとの出会いは6歳のとき。「最初に見たとき、自分の目線の高さくらいにマリンバの音板があって、叩くと木が1本ずつ振動しているのが見えました。その『鳴らしている』感覚が楽しかった」ときっかけを話す。

◎オーケストラ新聞
 飯森範親が東京ニューシティ管弦楽団のミュージック・アドヴァイザーに就任した。来期には音楽監督に就任する。「ニューシティは若くてポジティブな性格も持ち合わせています。本番では、練習を超えた表現力や瞬発力を発揮してくれるので、指揮者と気持ちを合わせながらとてつもなく熱い、お客様の心に届く演奏ができるオーケストラです」と話している。
このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。
 クラシックの音楽史に燦然と輝くバッハとヘンデルは、同じ1685年、ドイツ・ザクセン生まれ。2人は後期バロックの代表的な作曲家だが、その生き方、作品は対照的だ。
 バッハはアイゼナハで音楽家一家に生まれた。しかし、父母とも10歳までに亡くし、長兄クリストフに育てられた。早くから自立することを求められ、15歳で北ドイツのリューネブルクにある聖ミカエル学校の奨学生となった。ワイマールの弟公エルンストの宮廷楽士、そしてアルンシュタットの教会オルガニストになった。バッハはよりよい地位と給料を求めて転職を繰り返す。1717年、ケーテンの宮廷楽長となり、23年ライプツィヒの聖トーマス教会のカントル(トーマスカントル)になった。50年、ライプツィヒで亡くなった。
 ヘンデルはハレ生まれ。父親は理髪師兼外科医。理髪師と外科医が兼ねていた時代だ。父親を12歳で亡くし、法律家にしたかった父の遺志を尊重してハレ大学に進むが、やはり好きな音楽で身を立てようと、まずハンブルクの劇場のヴァイオリン奏者になる。イタリアへ渡り、メディチ家や枢機卿と知り合いになり帰国。25歳でハノーファーの宮廷楽長に就任。すぐにロンドンに進出、イギリス王ジョージ1世とも知己となり、オペラ、オラトリオで大成功を収めた。
 バッハは「音楽の父」といわれ、「音楽の母」ヘンデルよりなんとなく上位にいる。「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」「平均律クラヴィーア曲集」「無伴奏チェロ組曲」など、音楽語法を追求し革新したバッハの作品は現在の演奏家になくてはならない。ヘンデルといえば日本では暮れに「メサイア」の「ハレルヤコーラス」が聴けるだけの時代が長かった。ヘンデルのオペラが上演されるようになったのは最近のこと。
 しかし、当時は2人の関係は現代とは正反対。バッハの名前は一部でしか知られず、ヘンデルの名は広く知れ渡っており、収入もけた違いだった。バッハはヘンデルに2度会おうとしたが、2度とも会えなかった。ヘンデルはバッハに関心がなかったらしい。ところが、晩年、2人とも同じイギリスの眼科医にかかり、失明してしまう、という縁といえば縁があった。
 特集では「バッハの最晩年を読み解く」として、「ゴルトベルク変奏曲」「音楽の捧げもの」「フーガの技法」などを取り上げている。「『フーガの技法』を聴けば、フーガについての至高の芸術作品が、同時に最高度の理論的実践といても結実していることに驚嘆するだろう」と音楽評論家の江藤光紀氏。
 ヘンデルはオペラ「アリオダンテ」「ジュリアス・シーザー」、オラトリオ「メサイア」などを取り上げた。5月に、アリア「オンブラ・マイ・フ」で知られるオペラ「セルセ」を指揮する鈴木秀美は「ヘンデルのオペラのストーリーや人間関係は、実は今やっているテレビドラマなどにも似ています。現在の日常とそう変わらない」と話している。
 特集は他に、◎アンナ・マクダレーナ・バッハ、夫の生涯と芸術を語る◎後期バロックの音楽世界◎ヘンデルの作品とその歴史的位置◎ヘンデルの管弦楽曲◎バッハとヘンデルと友情を保ち続けたテレマン、ほかです。
表紙は、バッハとヘンデルです。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 砂川涼子 ソプラノ
 オペラやコンサートに引っ張りだこの人気ソプラノ歌手、砂川涼子がゲスト。日本歌曲を少しずつプログラムに取り入れるようになってきたという。2月20日、日本語のオペラ「キジムナー 時を翔ける」(新宿文化センター)に出演し、3月7日のリサイタル(奈良・秋篠音楽堂)では團伊玖磨「夕鶴」のつうのアリアを歌う。「日本歌曲を聴いて下さる方は、字幕がなくても言葉がわかりやすく届くので、とても喜んでくださいます」と話している。

◎サントリーホール開館35周年記念事業
 東京初のコンサート専用ホールとして1986年に開館したサントリーホール(東京・赤坂)。客席がステージを取り囲むヴィンヤード形式のホールは日本で初めてだった。演奏家を包み込むような聴衆の喝采は、ホール全体の一体感を生み出す。それはまさに「夢を奏でる場所」。この言葉をキーメッセージとして、35周年の記念事業を展開する。6月に行われるサントリーホール チェンバー・ミュージック・ガーデンは開催10年を超え、すっかり名物企画になった。恒例のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会は、エルサレム弦楽四重奏団が行う。秋には久しぶりにホールオペラが見られる。ヴェルディの「椿姫」をルイゾッティの指揮、デムーロら世界一流の歌手で(10月)。また、今年も「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン」が行われる。今回は80歳の記念イヤーとなるムーティの指揮で来日する。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


 ロシアの作曲家の中で希代のメロディー・メーカー、チャイコフスキーとラフマニノフを中心に特集を組んでいます。一世代違う2人は、ロシアの抒情を感じさせるあまたの作品を残しました。
 「チャイコフスキーとラフマニノフの音楽を貫いているのは『ロシアン・リリシズム』ともいわれる深い情感である。2人の音楽の質は明らかに異なるものの、作品の底流に流れる情感は共通である」と桐朋学園大学名誉教授の西原稔氏は指摘する。ロシアのクラシックを聴くだけでなく、「ヴォルガの舟歌」などロシア民謡に親しみ歌ってきた日本人は、特に「ロシアン・リリシズム」が好きなのではないかと思う。
 交響曲第4、5、6番の後期3大交響曲、ピアノ協奏曲第1番にヴァイオリン協奏曲、オペラ「エフゲニー・オネーギン」、「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」の3大バレエ…。ピョートル・チャイコフスキー(1840-93)の作品の親しみやすさの要因の一つに、多くの民謡が引用されていることだ。しかし、引用はロシアの民族性を表現するためではないし、直接的な引用ではない。彼の母方の祖先はフランスの貴族で、フランス文化に傾倒していた。ロシア民謡もすべてチャイコフスキーというフィルターを通っているため「チャイコフスキーのメロディー」になっている。
 そして、作品に自伝的要素が強いことも特徴の一つ。プーシキンの小説が原作のオペラ「エフゲニー・オネーギン」の台本は自ら書き上げた。最初はタチヤーナを振ったのに、結婚して洗練されたタイヤーナに求婚するオネーギンへの、チャイコフスキーの共感が見て取れる。交響曲第4番は、ミリュコーヴァとの結婚に敗れた時期に書かれた。同性愛者だったチャイコフスキーの結婚がうまく行かないのは当然だろう。パトロンのフォン・メック夫人に「この交響曲は人生の運命を描いた」と手紙に書いている。
 一方のセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)はチャイコフスキーと一世代違うが、チャイコフスキーに深い影響を受けている。ラフマニノフの原風景はロシア正教の教会と生地ノヴゴロドや育ったモスクワで聞いた教会の鐘だろう。ロシア正教の鐘は1つではなく、音高の違う大小さまざまな鐘がつながり、紐の操作で打ち鳴らす。それは鐘の音楽だ。ピアノ協奏曲第2番の第1楽章で鳴り響く音楽はまさに教会の鐘。合唱交響曲「鐘」も知られる。
 ラフマニノフはモスクワ音楽院ピアノ科を首席で卒業したピアノの名手でもあった(ちなみに同級生にスクリャービンがいた。スクリャービンもピアノがうまく、ラフマニノフと金メダルを分け合った。スクリャービンが次席)。ラフマニノフの手は、ピアノの鍵盤で言えばドから1オクターブ上のソまで楽々と押さえることができた。そんな手で作曲されたのが人気の高いピアノ協奏曲第2番。第1楽章冒頭の和音の連打は10度の幅があり、手の小さい日本人ピアニストなどはアルペジオで弾いている、
 ラフマニノフの作品はよく映画に使われている。ピアノ協奏曲第2番はイギリス映画「逢びき」、アメリカ映画「旅愁」、マリリン・モンローが主演した「7年目の浮気」で用いられた。モンローのスカートが、地下鉄の通気口の風でまくれ上がるシーンが有名だ。音楽評論家の真嶋雄大氏は「3作ともに道ならぬ恋にはまってしまった男女の憧憬と葛藤をテーマにしているからこそ、この協奏曲のロマンあふれる美しくも切ない旋律は不可欠」と書いている。
 「ロシアの名旋律 チャイコフスキー&ラフマニノフ」特集は他に、◎ロシアの作曲家の特徴◎「弦楽セレナード」などに見られる旋律美◎歌詞のない歌曲「ヴォカリーズ」◎「パガニーニの主題による狂詩曲」◎ドイツ・オーストリア系指揮者のチャイコフスキー◎ロシア5人組のメロディー、ほかです。
表紙は、チャイコフスキーとラフマニノフです。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 務川慧悟 ピアノ
 一昨年のロン=ティボー=クレスパン国際コンクール2位などの受賞歴を誇る新進気鋭のピアニスト、務川慧悟。パリと日本を拠点に活動を続けている。「音楽家はものすごく極端な職業だと思います。普段家で練習をしているときはうじうじと過ごしているんだけど、舞台に立ったら、いきなり1000人とかの前で何かを出さなきゃいけない。その差が極端すぎて戸惑うこともあるんですけど、やめられない」と話している。


◎2021年注目の来日演奏家
 新型コロナウイルスの感染の収まりが見通せないが、今年来日が予定されている話題のオーケストラ・指揮者、ピアニスト、ヴァイオリニスト、声楽家などジャンル別に取り上げた。オーケストラ・指揮者を見てみると、古楽系が目に付く。5月には18世紀オーケストラとフライブルク・バロック・オーケストラ。11月にはアントニーニ指揮のイル・ジャルディーノ・アルモニコ、12月はロト指揮のレ・シエクル。モダン・オーケストラは昨秋、来日がかなったウィーン・フィルは再び今年11月に来日が予定され、同じ月にロイヤル・コンセルトヘボウ管、チューリッヒ・トーンハレ管、ミュンヘン・フィルの来日公演が予定されている。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


1,080円
 元旦の夜はウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートを見て過ごす、という音楽ファンも多いことだろう。ニューイヤー・コンサートで演奏されるウィンナ・ワルツには心躍らされるものがある。特集はシュトラウス一家のウィンナ・ワルツやニューイヤー・コンサートの歴代指揮者などを取り上げている。
 ウィンナ・ワルツを今のようなスタイルに形作ったと言われるのがヨハン・シュトラウス1世とヨーゼフ・ランナー。2人はパーマー楽団に所属していたが、2人で独立、さらに分離してシュトラウス楽団とランナー楽団に分かれた。2人の仲たがいは「ワルツ合戦」と呼ばれ、「ウィーンでは太陽は昇りたがらない。ランナーとシュトラウス、それに彼らのワルツが、すべてを陰らせてしまう」とショパンが書いたほどである。ランナーは43歳で早世したが、「宮廷舞踏会」「ロマンティックな人々」などを残した。シュトラウス1世の代表曲の1つが、ニューイヤー・コンサートのアンコールの定番、「ラデツキー行進曲」。
 「ワルツ王」と呼ばれるのはシュトラウス2世。父シュトラウス1世は息子を音楽家にするつもりはなかった。しかし、シュトラウス2世は子供のときから才能を示した。シュトラウス1世は愛人のもとへ走ったため、両親は離婚。シュトラウス2世がデビューすると親子対決の構図となり、「こんばんはシュトラウス1世、おはようシュトラウス2世」と世間はうわさした。結局、父親は1849年に亡くなり、親子対決に終止符が打たれた。弟のヨーゼフやエドゥアルトもシュトラウス楽団に引き入れ、ファミリー・ビジネスはますます盛んになっていく。
 シュトラウス2世のもっとも有名なワルツは「美しく青きドナウ」。これもニューイヤー・コンサートのアンコールの定番。そしてオペレッタ「こうもり」。オッフェンバックの勧めでオペレッタを書き始めたシュトラウス2世。「こうもり」は1874年に初演され、成功を収めた。「お話が能天気だし、音楽は軽快で美しいメロディーが満載だ。はつらつとした序曲から、『さあ、楽しむぞ』というウキウキ感に満たされる」と音楽評論家の石戸谷結子氏。
 ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートはクレメンス・クラウスが始めたもの。1939年の大みそかが最初で、41年から元旦に移された。55年から79年まではウィーン・フィルのコンサートマスター、ヴィリー・ボスコフスキーが指揮を行い、そのあとをマゼールが7回連続で出演する。80年のカラヤンからは、毎回指揮者が変わる現在のスタイルになって。現在は世界90カ国以上に中継される人気コンサート。指揮者も世界を代表するマエストロたち。アバド、クライバー、メータ、アーノンクール、小澤征爾も2002年に登場した。
 来年はリッカルド・ムーティ。存命指揮者では最多の6回目の登場となる。ウィーン・フィルには1971年にデビュー。指揮回数は445回と非常に多く、両者は気心に知れた仲だ。スッペの「ファティニッツァ行進曲」で始まり、シュトラウス2世の「音波」「ニコ殿下のポルカ」、「春の声」や「皇帝円舞曲」も入っている。コロナ禍で無観客公演となるが、音楽ファンは待ち遠しいだろう。
 特集は他に、◎シュトラウス家のファミリー・ヒストリー◎ウィンナ・ワルツの作曲家たち◎ワルツはなぜ3拍子なのか◎19世紀後半のウィーンとシュトラウス一家◎ウィンナ・ワルツと指揮者の相性いろいろ、などです。
表紙は、ヨハン・シュトラウス2世とニューイヤー・コンサート2016です。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 村上明美 ピアノ
 ドイツ・ミュンヘン在住のピアニスト、村上明美。ドイツ・リート(歌曲)の伴奏ピアニストとして活躍している。「指揮者のような視点が必要です。曲全体の解釈が必要なため、歌曲ピアニストは、詩の解釈のみならず、歌声部の詞にあったフレージングや細やかなニュアンス、そして音楽的タイミングを確認し、互いの役割を見極めます」と村上は仕事の内容を説明している。

◎2020回顧ベスト・コンサート編、ベストCD&DVD編
 ベスト・コンサート編、ベストCD&DVD編をそれぞれ10人の評論家に選んでもらった。ベスト・コンサート編は、コロナ禍で多くのコンサートがキャンセルされた中で、多くあげられたのがワレリー・ゲルギエフ指揮ウィーン・フィルの来日公演。コロナ禍の中でもCD、DVDは例年と変わりなくリリースが続いた。膨大な枚数のため評者によってばらばら。日本人ではフォルテピアノの川口成彦、ピアノの小山実稚恵、ヴァイオリンの神尾真由子、チェロの佐藤晴真、ソプラノの天羽明惠らがあがった。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


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特集 ベートーヴェンを越えて 生誕250年記念

 ベートーヴェンは1770年12月16日、ボンで生まれた。今年は生誕250年。コロナ禍で多くの演奏会が失われたが、それでも生誕250年記念を銘打ったコンサートは数多く開かれた。
 交響曲9曲、ピアノ・ソナタ32曲、ヴァイオリン・ソナタ10曲、弦楽四重奏曲16曲、オペラ「フィデリオ」、「ミサ・ソレムニス」などあらゆるジャンルで、現代にいたるまで影響を及ぼす作品を完成させたベートーヴェン。生前から神格化は始まり、1827年3月26日に56歳で亡くなった際には、葬儀に1万人もの市民が参列したという。
 ピアノ・ソナタでベートーヴェンは何を目指したのだろう。この32曲は指揮者のハンス・フォン・ビューローにして、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」を「旧約聖書」にたとえたのに対して、「新約聖書」と言わしめた。第8番「悲愴」、第14番「月光」、第21番「ヴァルトシュタイン」、第23番「熱情」、第29番「ハンマークラヴィーア」などタイトルが付けられた作品がよく知られている。「中期にはドラマチックかつダイナミックな性格を付した。そして後期にはソナタ形式の中に変奏形式やフーガを取り入れ、ロマン派を先取りするような抒情性を横溢させて孤高様式を確立させた」と音楽評論家の真嶋雄大氏。
 後に続く作曲家にとって「ベートーヴェンの呪縛」は大きいものだった。ブラームスが交響曲第1番を作曲したのは1876年。この曲は、やはりビューローに「ベートーヴェンの交響曲第10番」と絶賛された。しかし、着想から完成まで21年も要している。ハ短調という調性はベートーヴェンの交響曲第5番「運命」と同じ。「交響曲、そして弦楽四重奏曲はベートーヴェンが極めたジャンルだった。歴史意識の強かったブラームスには、〝巨人の足音〟が背後に聴こえており、それが執拗な逡巡につながったのであろう」と音楽評論家の江藤光紀氏は書いている。
 果たして、21世紀の作曲家はベートーヴェンを越える作品を書くことが可能なのだろうか。また、「聴衆はコンサートホールで、叱咤激励されたり、心を清められたりする必要はなくなったのだ。感動はなくてもよく、美しさや楽しさがあれば十分だ」(ドイツ文学者、許光俊氏)という現代において、ベートーヴェンの存在は必要なのだろうか。
 特集は他に、◎〝引っ越し魔〟ベートーヴェン◎ベートーヴェンの「不滅の恋人」は実在したか◎ベートーヴェンとウィーン◎リストのベートーヴェンへの思い◎ワーグナー、マーラーとベートーヴェン、などです。
表紙は、ベートーヴェンです。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 齊藤健太 サクソフォン
 昨年の第7回アドルフ・サックス国際コンクールで、日本人として2人目の優勝を飾った若手サクソフォン奏者。中学の吹奏楽部でサックスを始めた。「サックス奏者は明らかに他の楽器の奏者とは性格が違っていて、自分の好みや個性も隠さないし、すごくオープンなんです。僕もそういうところがあるので、サックスが好きになったのかもしれません」と話した。

◎東西南北 ウィーン・フィル来日
 ウィーン・フィルがコロナ禍の中で、無事来日して全国で公演を行った。3月以降、海外のオーケストラが来日するのは初めて。11月4日に直接福岡入りし、同日、ダニエル・フロシャウアー楽団長とミヒャエル・ブラーデラー事務局長が記者会見を行った。「オーストリアと日本が手を携えて未来のビジョンをつなげることができたのがうれしい。これは象徴的なツアーです。私たちがパイオニア的な役割を果たしています」とフロシャウアー楽団長は話した。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


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 クラシック音楽の作曲家は自立して生活をするのが難しい。これは昔も今も変わらない。そこで登場するのはパトロン。ベートーヴェンの場合、ルドルフ大公(神聖ローマ皇帝レオポルト2世の末子)やリヒノウスキー侯やロプコヴィッツ侯といった貴族になる。ベートーヴェンは父親のような宮廷音楽家にならなかった(宮廷がモーツァルトの時代より財政が厳しくなり音楽家を抱えることが少なくなったこともある)。現代のような著作権制度はなく、著作権料が入るわけではない。暮らしていくにはお金が必要だ。
 ベートーヴェンは1809年、多額の報酬でカッセルの宮廷楽団の第1楽長の誘いがくる。ここの王様はナポレオンの弟のジェローム。しかし、ルドルフ大公、ロプコヴィッツ、キンスキーの3人の貴族は年金4000フローリンを申し出て、ウィーンへの引き止めを行った。さらに彼らはベートーヴェンにアン・デア・ウィーン劇場でのコンサートの開催権も与えている。当時のウィーンでは公務員の年収平均が500フローリンで、1000フローリンあれば快適な暮らしができたというから、かなりの厚遇ぶりだ。
 さらにベートーヴェンは献呈という仕組みをうまく利用した。交響曲第5番「運命」と交響曲第6番「田園」はロプコヴィッツ侯爵とラズモフスキー伯爵に献呈された。交響曲の献呈料の相場は400~500フローリンで、交響曲第5番の献呈料は500フローリンだった。ちなみにシューベルトのドイツ・リート「糸をつむぐグレートヒェン」の献呈料は200フローリンである。
 宮廷音楽家として職を全うしたのは、ベートーヴェンより40歳ほど年上のハイドン。ハンガリーの大貴族エステルハージ家の楽長を務めあげた。エステルハージ家はハプスブルク家から侯爵に叙せられた際に、ハプスブルク家にならって宮廷楽団を作った。当主パウル2世時代の1761年、ハイドンを副楽長に迎え入れた。楽長のヴェルナーの死後、楽長となり、就任時には宮廷楽団は25人だったが、1780年には50人と倍増、オーケストラの充実ぶりを見せている。90年、ハイドンは引退させられるが、94年に復帰した。
 チェイコフスキーとチャイコフスキーのパトロンになったナデジダ・フォン・メック夫人の関係はユニークだ。メック夫人の夫はラトヴィアのドイツ系貴族の家柄で、鉄道技術の専門家。技術者としての能力は高く、多くの鉄道を所有するまでになった。しかし、夫は1876年に心臓発作で急死、メック夫人は遺産を相続する。さらに長男が鉄道事業を発展させた。メック夫人は同年、チャイコフスキーに手紙を送り、年6000リーブルの資金の提供を申し入れた。以後13年間、無償で年間6000ルーブルもの大金を提供し続けた。彼女がねだったのはチャイコフスキーの肖像画1枚。手紙のやりとりだけで決して会うことはなかった。このほかにもチャイコフスキーは夫人に金の無心をしている。
 特集は他に、◎バッハとケーテン侯、フリードリヒ大王◎ワーブナーに惚れ込んだルートヴィヒ2世◎太陽王ルイ14世とリュリ◎イタリア・バロックの作曲家とパトロン◎ドメニコ・スカルラッティとスペイン王妃バルバラ◎日本のクラシック音楽を支えたパトロンたち、などです。
表紙は、ヴェルサイユ宮殿、シェーンブルン宮殿、サンスーシー宮殿、エステルハーザ宮殿です。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 上原彩子 ピアノ
 第12回チャイコフスコー国際コンクール・ピアノ部門で、女性として、日本人として初めて優勝したピアニスト。来年1月にはデビュー20周年のリサイタル第2弾「ショパン&ラフマイノフ」が行われる。「2人とも素晴らしいピアニストだったので、作品にもそのピアニズムが出ていて、勉強することでいろいろなインスピレーションが受けられます」と話している。

◎ステージ 宮城聰 演出
 SPAC、静岡県舞台芸術センター芸術総監督を務める演出家。ベルリン国立歌劇場で、日本人として初めてオペラを演出する。演目はモーツァルトの「ポントの王ミトリダーテ」。指揮とオーケストラはミンコフスキと手兵ルーブル宮音楽隊。ローマ帝国に最後まで抵抗したポントが舞台。「日本人の鎮魂のやり方をオペラに持ち込んでみようと思いました。鎮魂することで魂が解放されていきます」と演出プランを話した。初日は11月13日(木)。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。
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 異端が本流に変わる、破壊者が正統になる、実はこのようなことは音楽界では珍しいことではない。まず演奏家で見てみよう。20世紀半ばを代表するディーヴァ(歌の女神)、マリア・カラス。今ではこの評価を疑う人はいない。しかし、初めのころのイタリアでの批評はさんざんだった。「この役(ノルマ)では、無理なこじつけによる音楽の変形が目立ちすぎる。彼女の声には何かくぐもった、透明性に欠ける、一貫性のない、無定形なものがあり、それがどのような好演をも危うくし、彼女自身と役の間に障害として立ちはだかる」。
 もう一つの例は古楽。作曲された当時で楽器、当時の演奏法で演奏する古楽は、20世紀初めから始まった。しかし、1950年代は、異端のジャンルだった。私財を投じてピリオド楽器を収集したニコラウス・アーノンクールは「音楽院で学んでいるときは、古楽も現代音楽すらタブーだった。バロックの作品なんてほとんどなかった。ヴィオラ・ダ・ガンバもバロック・ヴァイオリンも、その奏法すら誰も教えてくれなかったので、独学で取り組むより仕方がなかった」と言う。今では古楽の演奏で得られた方法論で演奏する、HIP演奏が定着している。
 作曲家は常に先人の作品を乗り越えようと、革新的な作品を作り続ける。それは必然的に異端者にならざるを得ない。オリジナルな個性を紡ぐのが作曲家だが、実はほとんどの作曲家は、その時々の流行や表面的な新奇さを取り入れるだけ。だから、音楽史に名を残すことができる作曲家はまれなのだ。
 「楽聖」ベートーヴェンこそ音楽界の革命家と言ってよいだろう。作品1曲1曲に、これでもか、という異なるアイデアがあふれている。たとえば交響曲第3番「英雄」と交響曲第5番「運命」、そして交響曲第9番「合唱付」。それぞれの曲の個性が大きく異なることに驚かされるだろう。
 「貴族社会では、様式美に裏付けされた『気品』が必要であった。台頭してきた市民階級も、貴族的なものにあこがれ、それを模倣した。ところが、フランス革命によってそんな貴族的優雅さ自体の価値観が揺らいできた。ベートーヴェンの生きた時代はそんな時代であった」と音楽評論家の國土潤一氏。ベートーヴェンのさまざまな革新は、時代の本質をとらえて、時代の変化に合わせたものだったのかもしれない。しかし、ベートーヴェンの晩年は時代の先を進み過ぎて、聴衆の理解と乖離があったといわれる。
 しかし、本物は残る。正統と異端は、歳月の経過とともに異端が正統になりえるさまざまな例を、特集で探っている。
 特集は他に、◎天才モーツァルトはどこまで〝異端〟だったのか◎グールドの革新性◎孤高の天才グルダの軌跡◎風雲児ベルリオーズは保守的な作曲家◎芸術家ワーグナーと庇護者ルートヴィヒ2性◎パガニーニの謎◎「異端」という言葉が似合ったチェリビダッケ、などです。
表紙は、グールド、ベルリオーズ、グルダ、パガニーニです。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 田原綾子 ヴィオラ
 ドイツ・デトモルト音楽大学に留学中のヴィオラ奏者、田原綾子さん。実はデトモルトは宮本文昭が50年前に留学した町。「ドイツの雨漏りのもと」と言われるほど雨が多い町だという。「ブラームスが暮らしていた街でもあり、弦楽6重奏曲はこの石畳を歩きながら思いついたのかな、などと考えることも多くなりました。自分の内面を見つめ直す環境としていいなと感じます」と話す。

◎ステージ 佐藤美枝子 ソプラノ
 第50回ENEOS音楽賞洋楽部門本賞を受賞したソプラノ、佐藤美枝子。第11回チャイコフスキー国際音楽コンクール声楽部門で日本人として初めて優勝して以来、22年たつ。ベルカントを中心にレパートリーを広げ、今年2月には「リゴレット」のジルダで大成功を収めた。「あっという間でした。必死にやってきたことが分かっていただけた。いつも不安でした。見てくださっていた方がいることが喜びです」と受賞の喜びを語った。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
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オーケストラ・ファンのためのオペラ



 オペラの序曲、間奏曲集などのCDを持っているクラシック・ファンは多いだろう。モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」序曲、ワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」の中の「イゾルデの愛の死」など、オペラそのものを見たことがなくても、単独の作品として知っているはずだ。オーケストラのコンサートで、前半の1曲目、協奏曲の前に、こうしたオペラの序曲が置かれることが多い。特集ではそれぞれの魅力を探っている。
 おなじみなのはベートーヴェン唯一のオペラ「フィデリオ」の序曲。改定するたびになんと4つもの序曲を書いた。その中の「フィデリオ序曲」と「レオノーレ序曲第3番」はベートーヴェン・プログラムの演奏会でよく取り上げられる。ドイツ・オペラではウェーバーの「魔弾の射手」序曲、シューマン「ゲノヴェーヴァ」序曲など。イタリア・オペラは、ロッシーニの「ウィリアム・テル」や「セビリアの理髪師」の序曲、ヴァルディのオペラの序曲・前奏曲もおなじみ・「運命の力」「シチリア島の夕べの祈り」「椿姫」「リゴレット」とたくさんある。序曲ではなくオペラ「ナブッコ」の合唱「行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って」や、「アイーダ」第2幕の「凱旋行進曲」はポピュラーだ。
 ドイツ・オペラの中でもワーグナーは別格。ほとんどすべてのオペラの序曲・前奏曲などが演奏される。「ニーベルングの指環 管弦楽曲集」「ワルキューレの騎行 管弦楽曲集」といったCDがあまた発売されている。また全4部作を聴くと15時間と長大な「ニーベルングの指環」は、ハイライトをまとめ1時間ほどで聴ける編曲版がある。有名なのは指揮者ロリン・マゼールが手がけた「言葉のないリング」。1987年、ベルリン・フィルの委嘱で作られた。
 本家のオペラは忘れ去られ、まためったに上演されないのに序曲や管弦楽曲だけが残っている作品が意外と多い。「ウィリアム・テル」序曲もそうだし、「だったん人の踊り」だけが残ったボロディンの「イーゴリ公」、スッペのオペレッタ「軽騎兵」も序曲だけが演奏される。バロック・オペラは最近復活してきたがラモーの「優雅なインドの国々」の「未開人の踊り」、ヘンデル「ユダス・マカベウス」の「見よ、勇者は帰る」などは単独で演奏される。
 特集は他に、◎カラヤンの序曲、間奏曲◎チャイコフスキーのオペラの管弦楽◎コンサート形式のオペラの意義◎名指揮者と名歌手の幸せな出会い◎ワーグナーの「管弦楽」の先見性と魅力、などです。
表紙は、ロッシーニ、モーツァルト、ビゼー、ワーグナー、スカラ座です。

◎連載 ピアニストから見たベートーヴェン㊦ 久元祐子
 連載の最終回。1818年、ベートーヴェンはロンドンのブロードウッド社から新しいピアノが届いた。誕生日のプレゼントだった。イギリス式アクションで音域は6オクターブ。右足で踏むダンパーペダルは縦に2つに分かれ、右側は高音域、左側は低音域の弦を開放できる。このピアノで、ちょうど作曲中だった「ハンマークラヴィーア」ソナタの第3、4楽章が作られ、最後のソナタ3曲が作曲された。「この時期のブロードウッドを弾いていて感じるのは、ダンパーがふわりと降りてくるため、豊かな残響が残ることだ」と筆者は書いている。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 荘村清志 ギター
 日本のギター界の第一人者、荘村清志と宮本文昭は、45年前のNHK交響楽団の「プロムナードコンサート」で舞台を一緒にした。イエペスに師事してスペインで4年間過ごして帰国したばかりのころだった。40代半ばのころ、音楽に取り組む姿勢などが大きく変化したのだという。「練習しても弾けなくなったという経験をしたから、弾く姿勢も変えて『脱力』ということを覚えたおかげで、音楽づくりがまったく変わっちゃった」と話している。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。
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富士山マガジン 2020.9月号

特集 ベートーヴェンの新しさ
 
 ベートーヴェンが残した作品は200年たった現在でも新しさを感じることができる。「新しさは作曲された時代における『新しさ』のみが問題なのではなく、その後の時代においても聴衆や演奏者に常に新しさをアピールし続けるところに意味がある」と桐朋学園大学名誉教授の西原稔氏。
 たとえば交響曲第5番「運命」の冒頭、「ダダダダーン」の4音動機の斬新さは、当時も今も聴衆を驚かす。これだけではない。「第4楽章の途中にも4音動機が回顧され、また当時の交響曲には通常用いられることのなかったトロンボーン、ピッコロ、コントラファゴットといった楽器を効果的に導入して勝利を強調するなど、この交響曲で打ち出された新しい手法は数知れない」と音楽評論家の寺西基之氏は指摘する。
 一方で、当時の聴衆にとって、その新しさは戸惑いを覚えさせたのも確か。「運命」について1809年1月25日号の「総合音楽新聞」は「演奏された作品すべてを評価さることは、初めて一度聴いただけではまったく不可能である」と批評した。これは音楽評論家、澤谷夏樹氏が誌面で紹介している。
 新しさの例をもう一つ、ピアノ・ソナタ第23番「熱情」は1805年に作曲された。第1楽章でかなり長くペダルを踏む指示がなされている。一方で頻繁に踏みかえる箇所も出てくる。これらは音色の変化を意図したもの。「ペダルの使用はベートーヴェンが“新しい道”を切り開くためのより豊かな音楽表現と密接に直結しているのである」とピアニストの長井進之介氏。
 またベートーヴェンを多角的に分析しようと、「ディアベリ変奏曲」とバッハの「ゴルトベルク変奏曲」の比較を音楽評論家の真嶋雄大氏にしてもらった。「ゴルトベルク変奏曲」の構成は3つのグループに大きく分けられ、3曲ごとの変奏などキリスト教の三位一体論に基づくとされる設計は、バッハらしい知的で数学的に統一されている。対して「ディアベリ変奏曲」は、同じ調性が続く変奏曲が2カ所しかないなどから「伝統的な変奏曲の手法を大きく凌駕しており、それゆえ解釈には多くの異なる研究が存在する」という。
 特集は他に、◎交響曲第3番「英雄」、第7番、「第九」の新しさ◎ピアノ協奏曲第5番「皇帝」の新しさ◎リスト編曲のベートーヴェンの交響曲◎交響曲第6番「田園」とベルリオーズ「幻想交響曲」◎ベートーヴェンの弟子リースとチェルニー◎カラヤンのベートーヴェン演奏、などです。
表紙は、ベートーヴェンです。

◎連載 ピアニストから見たベートーヴェン㊥ 久元祐子
 ピアニストで国立音楽大学教授、久元祐子さんの連載。ベートーヴェンは1803年、エラール社からピアノを贈られた。ダイナミックな表現ができるイギリス式アクションの構造を持つ。音域も高音が5度上まで、ファからドまで広がった。「≪ヴァルトシュタイン≫ソナタのスケールの大きさ、複雑で奥行きの深い響きは、エラール・ピアノによって実現されたといえるだろう」とつづる。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 工藤和真 テノール
 ヴェルディやプッチーニなどイタリア・オペラで活躍しているテノール歌手。盛岡市出身で歌に目覚めたのは中学生のとき。先生のまねをして歌っていた、いい声をしている、と合唱部に誘ってくれたという。「県民性もあるかもしれません。話すときには、あまり口を動かさず、鼻濁音が多いのです。商店街でしゃべっているおばちゃんたちがフランス語をしゃべっているように感じます」

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


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特集 ストラディヴァリウスとバッハ ヴァイオリンのための名作
 エルマン、フランチェスカッティ、グリュミオー、近年注目のイザベル・ファウストなどそうそうたるヴァイオリニストが使用してきたストラディヴァリウス。イタリア・クレモナの名工アントニオ・ストラディヴァリが作った名器。同時期にバルトロメ・グァルネリによって作られたのがグァルネリ・デル・ジェズ。「24の奇想曲」を生み出したパガニーニが愛用した。その楽器は「イル・カンノーネ(大砲)」と呼ばれた。この17、18世紀のヴァイオリンは、いずれも数億円はくだらない。
 現代の職人がどんな手を尽くしても、科学の力を借りても、これらの楽器を超えるものは作れない。「18世紀以降の製作者の理想は、楽器を進歩させることではなく、いかにして過去の名器に近づけるかにされる。このような完成品は他に例を見ない唯一の存在」と音楽プロデューサーの中野雄氏。それゆえ、希少な楽器は価格が高くなるのだ。
 ヴァイオリンの音は、人間の声に近いとされ、多くの作曲家を魅了した。ヴァイオリン音楽の旧約聖書とまで言われるのが、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」。バッハがケーテン宮廷楽長を務めていた1720年に作曲された。ソナタとパルティータが3曲ずつで構成され、有名な「シャコンヌ」はパルティータ第2番の終楽章。ここだけ独立して演奏されることもしばしばある。「最終楽章チャッコーナ(シャコンヌ)は、息詰まるような緊張感を伴いつつ、30もの彩り豊かな変奏によって、巨大な楼閣が築き上げられてゆく」と音楽ジャーナリストの寺西肇氏。
 この作品に対して新約聖書とされるのが、イザイの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」(1924年)。近年、取り上げるヴァイオリニストが増えた。もちろん、バッハの作品を意識して作られた。6曲からなり、1曲ごとに当時の名ヴァイオリニストに献呈されている。第1番はシゲティ、第2番はティボー、第3番はエネスク、第4番はクライスラー、という具合。原稿の筆者のヴァイオリニスト、米元響子はシゲティの孫弟子。イザイを生んだベルギーで学び、いま住んでいる。彼女の住んでいるアパートの裏通りが「ウジューヌ・イザイ通り」。「イザイを弾くたびに『弾かせていただきます』と、その通りに向かってお辞儀をしてしまう時があります」と記している。
 特集は他に、◎ヴァイオリンの奏法について◎バッハのヴァイオリン・ソナタとヴァイオリン協奏曲◎ヴィヴァルディ「四季」◎モーツァルトのヴァイオリン作品◎パガニーニとその後の系譜◎ヴァイオリン協奏曲の立役者、などです。
表紙は、ストラディヴァリウス「レディ・ブラント」とバッハです。

◎BIGが語る 天満敦子 ヴァイオリン
 ポルムベスクの「望郷のバラード」が大ヒットし、クラシック・ファン以外の音楽好きにも広く知られるようになった天満。子供のころから英才教育を受けてきたわけではない。ヴァイオリンを始めたのは6歳と遅く、ほとんど練習をしなかったという。しかし、先生の教えることはすぐにできた。そして東京藝大付属音楽高校に進み、東京藝大1年のときには日本音楽コンクールで優勝した。今でも年間7、80回ステージに立つ。「ヴァイオリンが好きなのです。ヴァイオリンの音が好きです」と話した。

◎私の夢のコンサート
 音楽評論家ら5人に、ぜひ行ってみたかった、経験したかった過去のコンサートとその理由を寄稿してもらった。堀内修(ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」、1903年2月21日、ウィーン宮廷歌劇場)、伊熊よし子(ショパン「ピアノ協奏曲第2番」、1830年3月17日、ワルシャワ)、守山実花(チャイコフスキー「白鳥の湖」、1877年3月4日、ボリショイ劇場)ほか。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 山口尚人、ビルマン聡平 
 2人とも新日本フィルの団員で、山口はトロンボーンの副首席、ビルマンは第2ヴァイオリンの首席奏者。新型コロナウイルス感染拡大防止のためコンサートが中止となったのは新日本フィルも同じ。そこで、山口が呼び掛けて、一人一人のオーケストラ・メンバーが自宅などで演奏する「パプリカ」の映像を編集、「新日本フィル テレワークでパプリカをやってみた!」としてユーチューブで流した。約60人の大合奏となり、200万件以上のアクセスがあった。その経緯を2人が語っている。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


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特集 ピアノ音楽の巨峰 ショパンとベートーヴェン
 “ピアノの詩人”と呼ばれたショパンが残した曲は、チェロ・ソナタなどを除きほとんどがピアノ作品で、しかも独奏曲でした。ショパンよりちょうど40歳上のベートーヴェンは、32曲のピアノ・ソナタをはじめ多くの傑作を書きましたが、交響曲やオペラなどすべてのジャンルに及んでいます。
 40年というのはピアノにとってはとても大きな差になります。ベートーヴェンの時代は、ピアノの音域が広がり、打弦機構が改良されるなど日進月歩で進化していきました。「ベートーヴェンにとってピアノは、自身の創作の深まりと展開と密接に結びついていた」と音楽評論家の西原稔氏。ショパンの時代は違い、ピアノの開発競争はベートーヴェンのころより落ち着いてきました。ショパンはピアノの好みをこんなふうに語っています。「気分の良いときはプレイエル、良くないときはエラール」。プレイエルとエラールはフランスを代表するピアノ・メーカーですが、ショパンはプレイエルを好んでいました。「プレイエルは鍵盤は浅めで、繊細なコントロールを要求するが、よりダイレクトに奏者のタッチが音に反映される」と音楽フィシリテーターの飯田有抄氏。
 ところで、新型コロナウイルスの感染拡大のため10月に開催予定だった第18回ショパン国際ピアノコンクールが1年延期になりました。ショパンの故郷ポーランドのワルシャワで5年に1度開かれるこのコンクールは、ショパンの作品だけが課題曲になっています。ピアノコンクールの世界最高峰で、現在活躍している世界のトップクラスのピアニストを輩出しています。第6回(1960年)で優勝したのがポリーニ、第7回がアルゲリッチ。第9回はポーランド人としては20年ぶりにツィメルマンが頂点に立ちました。日本人では第8回に内田光子が2位に入り、第11回で小山実稚恵が4位入賞しています。
 かつては、ピアニストは「ベートーヴェン弾き」と「ショパン弾き」と分けてとらえられていました。ピアニスト本人が得意とした作曲家が分かれていたのです。テクニックを駆使しエネルギッシュに、構築的で長いベートーヴェンのピアノ・ソナタと、サロンで軽やかに親密にしかし短い曲の中に感情が込められたショパンの作品とは、もちろん演奏法が異なります。
音楽評論家の真嶋雄大氏が取り上げたのは、ベートーヴェン弾きは、バックハウス、シュナーベル、フィッシャー、アラウ、ケンプです。現役でしたら、レーゼル、ブッフビンダーらがあがっていました。ショパン弾きは、コルトー、ルービンシュタイン、リパッテォ、フランソワらで、現在でもCDで親しまれています。若手ではブレハッチ。現代のピアニストは彼らに比べると器用になり、両方ともこなします。ポリーニやキーシン、ペライアやピリスらがそうです。来年行われるショパン・コンクールでまた新たなスターが生まれるでしょう。
 他に、◎ショパンの練習曲集、24の前奏曲集、バラード、夜想曲、ワルツ、即興曲、ピアノ協奏曲、他◎ベートーヴェンとショパンのピアノへの眼差し◎故郷喪失者ショパン◎ポロネーズとマズルカ、などです。
表紙は、ショパンとノアンにあるサンドの屋敷です。

◎コロナとの日々、そして未来
 新型コロナウイルスの感染防止のためコンサートが自粛されるようになって約3カ月。さまざまなアーティスト19人に①どんなふうに日常を過ごしていますか②コロナが収束したら何をしたいですか、と聞きました。「歌を始めたころや留学時代を思い出しながら過ごしています」(ソプラノ、天羽明惠)、「やっぱり室内楽を弾きたい。気の置けない音楽仲間と、自由に音楽で会話を楽しみたい」(チェロ、長谷川陽子)などの答えが返ってきました。

◎私の夢のコンサート
 音楽評論家5人に、ぜひ行って見たかった過去のコンサートとその理由を寄稿してもらった。1910年代のカペー四重奏団(喜多尾道冬)、1803年のベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」世界初演(渡辺和彦)、1904年のプッチーニ「蝶々夫人」世界初演(石戸谷結子)などです。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 小原孝 ピアノ・作曲・作詞
 NHK-FM「弾き語りフォーユー」のパーソナリティでおなじみの小原孝。同番組は22年になり、今年デビュー30周年を迎えました。中学から国立音大付属に通い、大学院を卒業しています。「理解ある先生に恵まれました」と話します。卒業してすぐ、安田祥子、由紀さおり姉妹の行っていた「童謡コンサート」の仕事をして、30歳でソロ・デビュー。演奏活動以外には、ピアノの先生向けのレッスンや講座を行っています。「マイペースでのんびりとやっていこうと思っています」

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


1,080円
富士山マガジン 2020.6月号

特集 シンフォニスト(交響曲作曲家)の時代 モーツァルト

 モーストリー・クラシックの「シンフォニストの時代」シリーズの第4弾はモーツァルトをタイトルに取りました。これまでのブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチをメーンにした3冊の特集では、ロマン派以降の作曲家を取り上げてきました。今回の特集は、メーンはモーツァルトとハイドンという古典派の巨匠2人です。さらにベートーヴェンをはさんで、同時代のシューベルト、ロマン派を代表するシューマン、メンデルスゾーン、ベルリオーズらを取り上げました。「ベートーヴェン以前以後」の作曲家たちです。
 ベートーヴェンは9曲しか交響曲を書きませんでした。そのいずれもが傑作として残っています。しかし、古典派の作曲家にとってたった9曲というのはありえません。モーツァルトはわずか35年の生涯で41曲もの交響曲を作り、ハイドンにいたっては約100曲以上の交響曲を作曲した。ベートーヴェンの交響曲のスタイルは1曲ごとに新たな創造性を入れ、創意工夫を凝らし、そして意味を持たせ、まったく異なった曲のように作られている。それゆえに9曲が限界だった。古典派は違う。ある種のひな型があり、それに沿って作曲される。作曲家は貴族に雇われているから、パトロンの大量の注文に応えなければならないから、ひな型が必要なのだ。そういう時代の中で、モーツァルトやハイドンは、曲に自身の個性を埋め込み、後世に残る作品を作ることができた天才だったのだ。だから、ベートーヴェン以後の作曲家は、ベートーヴェンという金字塔を超える交響曲を作ることが難しくなった。ゆえにシューマンが4曲しか作らなかったように数は多くない。
 モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」から第41番「ジュピター」までの6曲を後期6大交響曲という。最後の第39、40、41番は3大交響曲で、1788年にわずか1年半足らずで生み出された。まさに〝神がかり〟といえよう。音楽ジャーナリストの寺西肇氏は第41番の解説で、バロック・ヴァイオリン奏者のアンドルー・マンゼの言葉を紹介している。「モーツァルトはこの瞬間、神に触れることができたのだ、と私は信じています」
 ハイドンはモーツァルトの30歳以上年上だが、お互いを尊敬しあう友人でもあった。1790年12月「、エステルハージ家の宮廷楽団が解散し、興行師ザロモンの誘いに乗ってロンドンに渡る。その前に会食した2人。モーツァルトは「ロンドンの冬は冷えます。くれぐれもお体を大切になさってください」とハイドンに声をかけたという。モーツァルトの慈しみに満ちた心が見えるようだ。ハイドンはロンドン時代、交響曲第94番「驚愕」、第101番「時計」、第103番「太鼓連打」など12曲の「ロンドン・セット」をものすることになる。
 他に、◎シンフォニアからシンフォニー モーツァルトの交響曲までの道筋◎古楽演奏が現代にもたらしたもの◎なぜ古典派からロマン派が生まれたのか◎ウィーン古典派の交響曲をシューベルトはいかに引き継いだか、などです。
表紙は、モーツァルトとプラハの街並みです。

◎BIGが語る 大友直人 指揮

 音楽監督として沖縄の琉球交響楽団を率いて6月12日に初めての東京公演を行う。大友と同楽団のつながりはNHK交響楽団の指揮研究員時代にさかのぼる。N響の首席トランペット奏者だった祖堅方正(そけん・ほうせい)さんが、沖縄に戻り、同楽団を立ち上げた。N響を指揮して知り合いだった祖堅さんに呼ばれ、最初はミュージック・アドバイザーという形でかかわった。来年、創立20周年になるが、まだまだだ。「琉球響の充実は大きなポテンシャルとなりえる。沖縄県民の皆様には夢をもっていただきたい」と話している。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 𠮷村結実 オーボエ
 東京音楽大学教授を務める宮本の大学時代の弟子。この4月、NHK交響楽団の契約団員から首席オーボエ奏者に就任した。オーボエを始めたきっかけは中高の吹奏楽部。高校3年生のとき、東京音大の講習会に参加した𠮷村を宮本は「講習会で音色がいい人は珍しいのです。聴いた瞬間に分かりました」と話す。日本音楽コンクールで1位を取り、パリに留学、兵庫県芸術文化センター管弦楽団にも所属した。「まだまだ余裕がありません。必死で過ごしています」と話す。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
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明星(Myojo)

2021年06月22日発売

目次: [表紙]ジャニーズWEST
[ウラ表紙]ラウール
[ピンナップ]岸 優太/美 少年
[厚紙(生)カード]Snow Man『滝沢歌舞伎ZERO 2021』/この顔がスキ
[10000字インタビュー SixTONES・Snow Man編]第14回・ジェシー
[恋人にしたいJr.・短期連載]七五三掛龍也/浮所飛貴
[とじこみ付録・48P]MyojoLIVE! 2021春

King & Princeは、5人それぞれの、とある1週間の行動リストを公開!
Snow Manは、メンバーがメンバーに投票した全30部門のランキング"スノ大賞"を発表!
SixTONESは、メンバーの誕生日などグループ内での記念日のルールを聞いたよ。

50年以上の歴史を持つアイドル・タレントの写真情報雑誌『Myojo』

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韓流ぴあ

2021年06月22日発売

目次: =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
「韓流ぴあ」7月号
表紙&巻頭:ソン・ジュンギ
綴込みポスター:ソン・ジュンギ / CNBLUE
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表紙・巻頭グラビア&インタビュー

みんな『ヴィンチェンツォ』に夢中!
ソン・ジュンギ
テギョン(2PM)

配信で人気を集めているドラマ『ヴィンチェンツォ』で、主役の
ヴィンチェンツォ・カサノを演じるソン・ジュンギを直撃。
キーパーソンとなるテギョン(2PM)のインタビューとともにお届け。

巻末特集
CNBLUE

2号連続インタビュー[後編]

特別企画

おうち時間をAmazon Prime Videoで充実させる!
『だから俺はアンチと結婚した』
『ハッシュ~沈黙注意報~』
『Oh!ご主人様~恋ができない僕とカノジョの同居生活~』

見逃し厳禁!
この夏見るべき韓国ドラマ特選
『Mine』『模範タクシー』
『先輩、その口紅塗らないで』『TIMES』

話題作がいよいよ日本初放送
『哲仁王后』 見どころ徹底ガイド

おうち時間を楽しく過ごす!
動画配信サービスのおすすめ作品を紹介

イベントレポート
『パク・ソジュン,Comma』
『パク・ジフン&ヨンフン in ドラマ「恋愛革命」ONLINE EVENT』

■コンテンツ
<ドラマ>

『ヴィンチェンツォ』
ソン・ジュンギ
テギョン(2PM)


『ゾンビ探偵』
チェ・ジニョク

『模範タクシー』
イ・ジェフン

『潜入弁護士~Class of Lies~』
ユン・ギュンサン
イ・ジュニョン(U-KISS ジュン)

『だから俺はアンチと結婚した』
チェ・テジュン

<ミュージカル>
『ジーザス・クライスト:スーパースター in コンサート』
マイケル・K・リー

<K-POP・音楽>
CNBLUE
P1Harmony

■最新エンタメ情報
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スターの最新情報をまるごとキャッチ! スターワイド100
※今月は新型コロナウイルス感染症の影響により、50組のスターの近況をお届けします。

注目ドラマ詳細ガイド
『九尾の狐とキケンな同居』 チャン・ギヨン、ヘリ(Girl’s Day)
『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』ソ・イングク、パク・ボヨン
『五月の青春』イ・ドヒョン、コ・ミンシ
『ラケット少年団』キム・サンギョン、タン・ジュンサン

パーフェクトドラマガイド

バラエティ番組ガイド
広告・CM・映画・音楽ランキング

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好評連載中
気になるドラマの裏側、教えます! 『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』
『韓流ぴあ』調査隊が行く! ネクストブレイクを探せ  キ・ドフン
甘酸っぱいトキメキがいっぱい♥ドラマ『恋愛革命』大解剖!
K-POP番長のめざせ! サントラマスター
本当はイイ人 アン・ボヒョンの思い、お届けします。
古家正亨の韓流“考”
一見さんお断り! ソン・シギョンの日々是好日
ONEUSのお月さまがきれいだから~I♥U~

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表紙の人 占ってみました~ ソン・ジュンギ

参考価格: 1,200円 定期購読(1年プラン)なら1冊:1,100円

韓国ドラマ&スター最詳最強マガジン!

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5 月刊ピアノ

ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス

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月刊ピアノ

2021年06月18日発売

目次: 特 集 1
月刊ピアノ 祝創刊25周年記念
6月号の「通巻300号」に続き、縁のピアニストや創刊以来のスタッフ等からのメッセージを掲載。
現在に至る月ピオリジナル企画の変遷を表紙や特集記事等でもご紹介いたします。

特 集 2
ピアノを続けるコツ(vol. 2)
6月号のvol.1に続き、7月号では人気のピアニスト5名のインタビューで「継続のコツ」をご紹介いたします。

インタビュー
ハラミちゃん/角野隼斗/西村由紀江/上原彩子
/けいちゃん/みやけん ほか
★新連載:亀井聖矢の謎とき
★新連載:アンディ・ウルフの音楽英会話

好 評 連 載
講 座
●事務員Gの名曲タイムトリップ
●ずっしーの即わかり音楽理論教室
●ござさんのAllthat Goza's Piano Arrange
●コードの時間
●森本麻衣のピアニスト道
●セロリの電Pパーク!(電子ピアノ講座)
●白ヒゲ先生の楽典を知りつくそう!
●音楽史を歩こう

連 載
●愛十二星座占い
●愛しのストリートピアノ
●西村由紀江のMy Favorite Songs
●加羽沢美濃の音楽ミステリーはお好き?
●村松健エッセイ
●ピアノを愛する大人たち
●海外直便エッセイ
●響け★卵たちの毎日
●言葉の時間
●読書ノススメ
●学マン!~涙と笑いの音楽マンガ~
●愛と気づきのエンタテインメント
●音楽の知識とピアノの技術が役立つ仕事
●大学で音楽を学ぼう
●和楽器図鑑
●街の音楽を探して
●アイ・ラブ・ピアノ
●悩み相談 QsAs room

収載予定楽曲
♪もう少しだけ(YOASOBI)
♪愛を知るまでは(あいみょん)
♪宝島(T-SQUARE)<とっておき>
♪浄土(けいちゃん)<上級>
♪『水上の音楽』第2組曲より「アラ・ホーンパイプ」
♪あこがれの夏『アナと雪の女王』挿入歌<初級>
♪浜辺の歌<プチジャズ>
♪愛をこめて花束を(Superfly)<事務員G>
♪LA・LA・LA・LOVE SONG(久保田利伸)<セロリの電P>
ほか

参考価格: 763円 定期購読(1年プラン)なら1冊:702円

最新ヒット曲も話題のクラシック曲も、ピアノでどんどん弾いちゃおう!

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6 デジタルTVガイド全国版

東京ニュース通信社

多チャンネル時代の“オールインワン”TV情報誌

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Wink Up (ウィンクアップ)

2021年06月07日発売

目次: 表紙 森本慎太郎
SixTONESのソロ表紙シリーズ第5回目は、グループの末っ子・森本慎太郎が登場。大きなわんことわちゃわちゃとたわむれながら、自然と笑顔になる慎ちゃんを撮影。インタビューでは、メンバーのこと、ジュニア時代のこと、今思うことを素直な言葉で語ってくれています。さらにメンバーとファンへの伝言板、WU初登場から振り返るプレイバック企画などの特別ページも必見!

■特別企画
SixTONESの末っ子 森本慎太郎のこと。
ベストコンビ大賞2021

BIGピンナップ
平野紫耀×岸優太
森本慎太郎

ピンナップ
King & Prince
中村嶺亜×佐々木大光×矢花黎
正門良規

■コンサート&舞台&テレビ&映画密着レポート
『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2021 HOME』
『Sexy Zone Anniversary Tour 2021 SZ10TH』
『ジャニーズ銀座2021 Tokyo Experience』7 MEN 侍公演
『ジャニーズ銀座2021 Tokyo Experience』Lil かんさい公演
ミュージカル『ブロードウェイと銃弾』
ナゾドキシアター『アシタを忘れないで』
ミュージカル『ダブル・トラブル』
舞台『イケメンヴァンパイア 偉人たちと恋の誘惑 THE STAGE』
舞台『This is 大奥』
舞台『ッぱち!』
映画『ハニーレモンソーダ』
ドラマL『ジモトに帰れないワケあり男子の14の事情』
 
KAT-TUN
2012年から約9年間続いた連載、『中丸雄一のイラスト勉強会』がついに最終回。過去のイラストを見ながら自身の画力の成長を実感したり、ロケの思い出や連載への思いをたっぷりと語ってくれています。
Hey! Say! JUMP
今月は有岡大貴×八乙女光×薮宏太が登場! “先輩からかわいがられている順”などのお題の順番に並びながら撮影した3人。占い番組に出演した大ちゃんと光の話題から、それぞれの本音が出たかけあいトークをお楽しみください。ナゾドキシアター『アシタを忘れないで』で舞台単独初主演を務める有岡大貴のSPグラビアもあります!
中山優馬
“夏の気配”をイメージして、ひまわりを手にさわやかな優馬を撮影。インタビューでは“夏の思い出”を聞いています。
Sexy Zone
今月は“香り”をテーマに撮影&インタビュー。メンバーをそれぞれ香りに例えてもらっています。
A.B.C-Z
天気のいい日に、気分転換に外を歩くメンバーの様子を撮影。インタビューは、“トーク”と“タイム”をテーマに聞いています。
ジャニーズWEST
今月は、“WEST×animal”をテーマに、動物のぬいぐるみとかわいくからむメンバーたちを撮影。3チームに分かれてのかけあいトークのテーマは、“怖かった話”です。好評連載 アキト×ジュンタのバトルトークパーク!もあります。
King & Prince
今月はベッドで気持ちよく寝そべる5人を撮影。インタビューでは“LOVEな時間、人、物”について聞いたほか、メインパーソナリティーに就任した『24時間テレビ44』への意気ごみも聞いています。好評連載 キシノシキ~では、ドラマ『ナイト・ドクター』にちなんで白衣姿で撮影。ドラマにまつわる話を聞いています。
SixTONES
今月は“大人ピンク”をテーマに、艶っぽい雰囲気で撮影。インタビューでは、“家”にまつわる話を聞いています。
Snow Man
今月は制服姿で、ラウールと同級生という設定で撮影。2チームに分かれてのかけあいトークでは、過去にWUで考えたキザなセリフを予想しながら盛りあがっています。7月9日公開の映画『ハニーレモンソーダ』で主演を務めるラウールのSPグラビアもあります!
Travis Japan
今月はサラリーマンになりきって、スーツ姿で撮影。2チームに分かれてのかけあいトークでは、“メンバーに嫉妬した話”をテーマに話しています。
HiHi Jets
メンバー同士で衣装をコーディネートしながら撮影。インタビューでは、“彼女とリンクコーデで夏デートするなら?”について聞いています。HiHi Jetsメンバーがセルフプロデュースするソロページ企画第2回には、水に濡れた大人っぽい姿で撮影した橋本涼が登場です。
美 少年
“もしも6人がシェアハウスに住んだら…?”をイメージしたシチュエーションで撮影。6人でのかけあいトークでも、“もしもシェアハウスをするなら…”という話で盛りあがっています。
なにわ男子
“夢で会える男の子”をイメージして撮影。2チームに分かれてのかけあいトークでは、“2021年下半期にやりたいこと”をテーマに話しています。
7 MEN 侍
モノクロのアイテムを使ってPOPに撮影。インタビューでは、“7 MEN 侍あるある”を聞いています。
少年忍者
ヴァサイェガ渉×川﨑皇輝×北川拓実×織山尚大×黒田光輝
おそろいの衣装で、笑いあいながら楽しく撮影した5人に、“距離”をテーマにインタビューしました。
少年忍者
元木湧×安嶋秀生×内村颯太×深田竜生×檜山光成×平塚翔馬×青木滉平×豊田陸人
先月号で青木からの愛を勝ちとった檜山が、モテる秘けつをメンバーにレッスン! メンバーたちが考えた好きな人へのアピールのしかたや振り向かせるセリフを、檜山が採点してモテランキングを決めています。
少年忍者
久保廉×田村海琉×小田将聖×山井飛翔×瀧陽次朗×稲葉通陽×鈴木悠仁×川﨑星輝×長瀬結星
ドーナツを食べながら撮影。3チームに分かれてのかけあいトークでは、“お互いをほめる”を提供に盛りあがっています。
IMPACTors
今月は“のんびりした朝”をイメージして撮影。インタビューでは、それぞれの“モーニングルーティン”について聞いています。
大東立樹×羽村仁成
ナゾドキシアター『アシタを忘れないで』で共演するふたり。対談では、舞台で共演する大ちゃんのことを話してくれています。
千井野空翔×渡邉心×髙橋曽良×堀口由翔×久我一智
5人で重なって寝そべりながら撮影。お話は“報告したいこと”を聞いています。
阿達慶×小鯛詩恩×竹村実悟×尾崎龍星×滝本海都
大人っぽい表情に挑戦して撮影した5人に、“男らしい先輩”について聞いています。
Aぇ! group
アンニュイな雰囲気で撮影した6人に、“気になる先輩 or 後輩”の話を聞きました。
Lilかんさい
“雨上がり”をテーマに、カラフルな傘を持って撮影。インタビューでも、今の気分を天気に例えてもらっています。
Boys be
伊藤篤志×千田藍生×山中一輝×池川侑希弥×亀井海聖×岩倉司×丸岡晃聖×角紳太郎×上垣廣祐×北村仁太郎×嵜本孝太朗
クジで引いたお題のポーズで撮影。インタビューでは、“挑戦したいこと”について聞いています。
小柴陸×岡佑吏×澤田雅也×吉川太郎×福井宏志朗
セットアップの衣装で撮影。インタビューでは、“忘れられない光景”を教えてもらいました。
室龍太×高田翔×寺西拓人×原嘉孝
夏を先取りしてうきわやビニールプールではしゃぐ4人を撮影。かけあいトークでは、“○○しがち!”をテーマに話しています。
内村颯太
好評連載 寝巻き男子に登場! 悔しかった経験や、先輩との話をしてくれています。
池岡亮介 中尾暢樹 佐藤寛太 奥野壮 井上祐貴 髙石あかり.

「見たい」「知りたい」を徹底的に取材! 女性向けのジャニーズ系タレント・ビジュアル中心のエンタメ雑誌

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9 ダ・ヴィンチ

メディアファクトリー

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ダ・ヴィンチ

2021年06月05日発売

目次: 表紙★『美少年探偵団』

●特集1
2010年代を代表する大作が堂々完結
その結末と闘争を胸に宿すために
『進撃の巨人』を、読む

◎Part1 ストーリー&キャラクターガイド
◎Part2 [ミカサ・アッカーマン調査録]
エレン×ミカサラブコメ集/リヴァイ×ミカサ激闘集
◎Part3 専門家が読み解く『進撃の巨人』
[インタビュー]目代邦康/柳田理科雄
◎Part4 アンケート企画 『進撃の巨人』の完結を、読者はどう読んだのか
◎Part5 関係者インタビュー
梶裕貴/石川由依/林祐一郎/川窪慎太郎/菊地優斗

●特集2
エンターテインメントを体現する
作家、加藤シゲアキ

◎インタビュー&全著作ガイド
◎加藤シゲアキが読み返す10冊
◎[対談]深緑野分×加藤シゲアキ

●インタビュー&対談
原田マハ、米澤穂信、柚月裕子、寺地はるな、野原広子、芳根京子、濱田龍臣、井頭愛海、役所広司、森崎ウィン、金子大地、矢部浩之(ナインティナイン) ほか

●コミック ダ・ヴィンチ
2022年テレビアニメ化決定!
“取り違え子”から始まる四角関係ラブコメ!
『カッコウの許嫁』吉河美希インタビュー

●ノベル ダ・ヴィンチ
現代における「幸福」とは何なのか
『本心』平野啓一郎インタビュー

●好評連載中
荒木経惟「男 ―アラーキーの裸ノ顔―」立川志らく
北尾トロ「走れ!トロイカ学習帳」
益田ミリ「スーパーマーケット宇宙」
櫻井孝宏「ロール・プレイング眼鏡」
穂村 弘「短歌ください」
和牛「和牛の一歩ずつ、一歩ずつ。」
メグ・シェリー「メグさんの読書占い」
弘中綾香「アンクールな人生」
長濱ねる「夕暮れの昼寝」
松下洸平「フキサチーフ」
カメントツ「ねこおばあさんぼく」

●【旬の本棚】
古代文明に思いを馳せる

●【特別企画1】
西尾維新アニメプロジェクト最新作!
『美少年探偵団』

◎[インタビュー]西尾維新/坂本真綾
◎キャストコメントが到着!
村瀬歩/坂泰斗/増田俊樹/矢野奨吾/佐藤元

●【特別企画2】
書き下ろし競作怪談実話2021
我妻俊樹/深津さくら/田辺青蛙/芦花公園

●【マンガ試し読み】
『社内探偵』かたおかみさお(原作:egumi)
『アゴが出ている私が彼氏に救われるまで』枇杷かな子
『隣の君が一番かわいい』鳥井まあ

参考価格: 700円 定期購読(1年プラン)なら1冊:644円

本とコミックの情報マガジン『ダ・ヴィンチ』

  • 2021/05/06
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