MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック) 277 (発売日2020年04月20日) 表紙
  • 雑誌:MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック)
  • 出版社:神戸クルーザー
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月20日
  • サイズ:A4
  • 参考価格:[紙版]1,370円 [デジタル版]1,280円
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MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック) 277 (発売日2020年04月20日)

神戸クルーザー
特集 シンフォニスト(交響曲作曲家)の時代 モーツァルト

MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック) 277 (発売日2020年04月20日)

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目次

富士山マガジン 2020.6月号

特集 シンフォニスト(交響曲作曲家)の時代 モーツァルト

 モーストリー・クラシックの「シンフォニストの時代」シリーズの第4弾はモーツァルトをタイトルに取りました。これまでのブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチをメーンにした3冊の特集では、ロマン派以降の作曲家を取り上げてきました。今回の特集は、メーンはモーツァルトとハイドンという古典派の巨匠2人です。さらにベートーヴェンをはさんで、同時代のシューベルト、ロマン派を代表するシューマン、メンデルスゾーン、ベルリオーズらを取り上げました。「ベートーヴェン以前以後」の作曲家たちです。
 ベートーヴェンは9曲しか交響曲を書きませんでした。そのいずれもが傑作として残っています。しかし、古典派の作曲家にとってたった9曲というのはありえません。モーツァルトはわずか35年の生涯で41曲もの交響曲を作り、ハイドンにいたっては約100曲以上の交響曲を作曲した。ベートーヴェンの交響曲のスタイルは1曲ごとに新たな創造性を入れ、創意工夫を凝らし、そして意味を持たせ、まったく異なった曲のように作られている。それゆえに9曲が限界だった。古典派は違う。ある種のひな型があり、それに沿って作曲される。作曲家は貴族に雇われているから、パトロンの大量の注文に応えなければならないから、ひな型が必要なのだ。そういう時代の中で、モーツァルトやハイドンは、曲に自身の個性を埋め込み、後世に残る作品を作ることができた天才だったのだ。だから、ベートーヴェン以後の作曲家は、ベートーヴェンという金字塔を超える交響曲を作ることが難しくなった。ゆえにシューマンが4曲しか作らなかったように数は多くない。
 モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」から第41番「ジュピター」までの6曲を後期6大交響曲という。最後の第39、40、41番は3大交響曲で、1788年にわずか1年半足らずで生み出された。まさに〝神がかり〟といえよう。音楽ジャーナリストの寺西肇氏は第41番の解説で、バロック・ヴァイオリン奏者のアンドルー・マンゼの言葉を紹介している。「モーツァルトはこの瞬間、神に触れることができたのだ、と私は信じています」
 ハイドンはモーツァルトの30歳以上年上だが、お互いを尊敬しあう友人でもあった。1790年12月「、エステルハージ家の宮廷楽団が解散し、興行師ザロモンの誘いに乗ってロンドンに渡る。その前に会食した2人。モーツァルトは「ロンドンの冬は冷えます。くれぐれもお体を大切になさってください」とハイドンに声をかけたという。モーツァルトの慈しみに満ちた心が見えるようだ。ハイドンはロンドン時代、交響曲第94番「驚愕」、第101番「時計」、第103番「太鼓連打」など12曲の「ロンドン・セット」をものすることになる。
 他に、◎シンフォニアからシンフォニー モーツァルトの交響曲までの道筋◎古楽演奏が現代にもたらしたもの◎なぜ古典派からロマン派が生まれたのか◎ウィーン古典派の交響曲をシューベルトはいかに引き継いだか、などです。
表紙は、モーツァルトとプラハの街並みです。

◎BIGが語る 大友直人 指揮

 音楽監督として沖縄の琉球交響楽団を率いて6月12日に初めての東京公演を行う。大友と同楽団のつながりはNHK交響楽団の指揮研究員時代にさかのぼる。N響の首席トランペット奏者だった祖堅方正(そけん・ほうせい)さんが、沖縄に戻り、同楽団を立ち上げた。N響を指揮して知り合いだった祖堅さんに呼ばれ、最初はミュージック・アドバイザーという形でかかわった。来年、創立20周年になるが、まだまだだ。「琉球響の充実は大きなポテンシャルとなりえる。沖縄県民の皆様には夢をもっていただきたい」と話している。

◎宮本文昭の気軽に話そう  ゲスト 𠮷村結実 オーボエ
 東京音楽大学教授を務める宮本の大学時代の弟子。この4月、NHK交響楽団の契約団員から首席オーボエ奏者に就任した。オーボエを始めたきっかけは中高の吹奏楽部。高校3年生のとき、東京音大の講習会に参加した𠮷村を宮本は「講習会で音色がいい人は珍しいのです。聴いた瞬間に分かりました」と話す。日本音楽コンクールで1位を取り、パリに留学、兵庫県芸術文化センター管弦楽団にも所属した。「まだまだ余裕がありません。必死で過ごしています」と話す。

このほか
◎青島広志の「押しもしないが押されてばかり」
◎外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
◎小山実稚恵の「ピアノと私」
◎「鍵盤の血脈 井口基成」中丸美繪
など、おもしろい連載、記事が満載です。


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「MOSTLY CLASSIC」(モーストリー・クラシック)は毎月20日発売の月刊音楽情報誌です。バッハやモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスなど作曲家の魅力をはじめ、交響曲や協奏曲、ピアノ曲など音楽のジャンル、また世界各地のオーケストラやホール、ヴァイオリンやピアノなどバラエティーに富んだテーマを毎号特集しています。またピアニスト、小山実稚恵さんや小菅優さんの連載など読み物もたくさん。ソリストの活動やオーケストラ事情など毎月新鮮な情報を掲載しています。知識が少し増えるとクラシックを聴く楽しみが倍加します。コアなファンからクラシックは少し敷居が高いと思われている初心者まで誰でも楽しめる雑誌です。

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