目次
2017/10/15号
This Week
On the Cover
ノーベル文学賞に決まったカズオ・イシグロさん
今週号の表紙は、ノーベル文学賞の受賞が決まったカズオ・イシグロさんです。日本の長崎で生まれ、その後、英国に渡った作家は、映画化されてアカデミー賞にもノミネートされた「日の名残(なご)り」や、ドラマ化されてお茶の間に親しまれた「わたしを離さないで」といった作品で、日本でもよく知られています。受賞を「冗談だと思った」と振り返ったイシグロさん。インタビューでは、日本への思いなども語っています。今週号のAWは、ノーベル賞の特集を組んでいます。核廃絶を推進する国際NGO「ICAN」が受賞する平和賞については、NEWS のページで詳報。特集面では、イシグロさんの受賞を伝える海外の報道のほか、2015年6月に来日した際のイシグロさんの発言などをまとめています。
◇今週の注目記事 ================
◇Special: ノーベル賞特集
今週号の特集では、文学賞受賞が決まったカズオ・イシグロさんについての記事のほか、物理学賞と化学賞という二つの科学系の賞に決まった研究についても、詳しく解説しています。化学賞は、生体内のたんぱく質などの立体構造を詳しく観察できる「クライオ電子顕微鏡」の開発。物理学賞は、「アインシュタインの予言が正しいと証明された」と言われる重力波の観測でした。外国の通信社の英文記事を読むと、難解な研究内容とその成果をわかりやすく説明しようという工夫の跡が見て取れます。英語でのわかりやすい解説が、時には、内容の理解に役立つこともあります。日本語での解説も加えていますので、ぜひ、挑戦してみてください。
◇英語ガイドに挑戦!
大手旅行会社に長年勤務し、通訳ガイドの指導などの経験も豊富な根岸正さんによる連載です。2020年の東京五輪・パラリンピックを前にして、海外から日本を訪れる観光客をもてなしたいというニーズが高まっています。通訳ガイドやボランティアを目指す読者に向けて、簡単な英語で旅のお手伝いをする秘訣(ひけつ)を伝授します。毎月の年中行事や観光スポットを案内する設定で、役に立つやさしい表現を紹介。ガイドをする際の心遣いに触れた「ガイドのヒント」もあります。根岸さんによると、最近は訪日観光客もリピーターが増え、特定の目的をもって旅行する人も多いのだとか。そうした傾向を踏まえ、今回は日本の伝統家屋をテーマに取りあげます。日本家屋の特徴を英語で伝えましょう。
◇Lisa’s In and Around Tokyo
連載「リサの東京案内」で東京の隠れた魅力を紹介してきたフォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、今度は連載の装いも新たに、東京とその周辺の、日帰りで出かけることができるお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、東京都青梅市にある「青梅鉄道公園」を訪ねます。実物の鉄道車両を保存している珍しい公園で、ジオラマなどの展示も充実。多くの子どもたちや鉄道ファンが、目を輝かせています。ここでリサさんはどんなことを学んだのでしょう。
◇地球うおっちんぐ: 子育て論の新刊を執筆中!
アグネス・チャンさんによる人気連載エッセーです。息子さん3人を米国の名門スタンフォード大学に合格させ、その教育法を本にまとめたことがあるアグネスさんですが、現在、新しい子育ての本を準備中だそうです。「親が子どもにしてはいけないこと」について語ったインタビュー動画が、中国のインターネットサイトで大きな反響を呼んだのがきっかけだとか。アグネスさんが掲げる「子育ての禁じ手」はどんなことなのでしょう。また今回は、アグネスさんのご長男も共著者に加わるのが新機軸で、親子で語る子育て論に注目が集まりそうです。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。米国の生活についてのミニコラムもあります。トーマスが選抜バスケットボールチームの選考会に参加する前夜のこと。弟のクリフは、なぜ自分は兄と違い、スポーツが得意でないのかと嘆いています。
◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。10月から12月までを担当するのは、英国生まれでその後米国に移住したレスリー・バーリーさんです。2003年に来日し、民間の英会話学校で講師をしています。居酒屋で日本酒を楽しみながら、政治や哲学を語ることもあるというバーリーさん。今回は、趣味である将棋を楽しもうと出かけたところ、「テロリスト」に間違われそうになったという、ちょっとユニークな経験を振り返ってくれました。
◆100語で読むニュース News in 100 Words
コンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、米国のベンチャー企業が世界の主要都市を短時間で結ぶ宇宙旅客機の計画を打ち出したニュースのほか、日本発の「カップヌードル」をめぐる話題を紹介しています。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介する作品は、ユニークな設定のSF作品「セブン・シスターズ」です。舞台は21世紀中盤の近未来。人口爆発で深刻な食糧難となり、収穫量の多い遺伝子組み換え作物が開発されたものの、その影響で多生児の出生率が急増。1家族につき子どもは1人までしか認められないという法律が施行されます。2人目以降は資源が回復するまで冷凍保存されることとなる極端な管理社会のもと、ある家に七つ子の姉妹が生まれます。隠し通すことを決意した姉妹の祖父は、1週間が7日あることに目を付けて、子どもに曜日の名前を与え、その名に合わせて交代で外出させるようにします。しかしある日、「月曜」が帰宅せず……。スウェーデン生まれの俳優ノオミ・ラパスが1人7役に挑んだこの作品を、英文のスクリプト(脚本)と対訳でお楽しみください。
◇デイビッド・セインのおもてなしの極意
200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。これまで連載「ヘンな英語修理します」で、日常生活の様々な場面で誤解を招きやすい日本人英語のミスを指摘し、正しい用法を伝授してきました。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。日本を訪れた外国人と接する機会を想定し、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いてしまったりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。さて今回は、焼き肉レストランで働くエミが、米国からのお客を迎えます。店内で待つようにお願いしたつもりでしたが、なぜか客は気分を害してほかの店へ行ってしまいました。いったい何が問題だったのでしょう?
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel : Frankfurt, GERMANY
今週号のTravelのコーナーでは、ドイツ南西部ヘッセン州にある大都市、フランクフルトを訪ねます。今や国際的な金融都市として知られますが、旅の筆者は、それとは別の顔に触れます。高層ビルが見下ろすマイン川の岸辺には、多くの美術館や博物館があります。文豪ゲーテの生家に隣接するミュージアムなど、おすすめが目白押しなのだとか。フランクフルトには伝統様式の建築が復元された一角もあり、東京やニューヨークとは違った、のんびりした雰囲気も楽しめるのだそうです。筆者はさらに、郊外の街にも足を延ばします。美しい写真の数々とあわせて、旅行記をお楽しみください。
◆Weekly Picks ラスベガス銃乱射事件 銃の入手が容易な米国の事情
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナー。今回は、ラスベガスで起きた米国史上最悪と言われる銃乱射事件の続報です。大きな被害を出す乱射事件が後を絶たない米国。銃をめぐる緩やかな規制が、その背景にあります。今回の事件でも、発砲の現場になったホテルの部屋には、20丁を超える銃が散乱していたほか、容疑者の自宅にも大量の銃器が残されていました。さらに実際に使われた凶器には、高速連射が可能になるような改造が加えられていたことがわかってきています。今週号ではNEWSのページでも、こうした銃の改造に対して規制を強化しようという米国内の動きも取りあげています。
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