目次
2017/11/26号
This Week
On the Cover
地球温暖化の影響を訴えるイヌイット ケイトリン・ベイキーさん
11月26日号の表紙は、Student on Iceというグループのプログラムマネジャーを務めるケイトリン・ベイキーさんです。イヌイットのベイキーさんはカナダ北部の町の出身。大学で学びながら、地球温暖化の影響が現れる最前線である北極圏の現状を、多くの人に見てもらうためのツアーを企画しています。折しも、気候変動枠組み条約締約国会議(COP23)がドイツ・ボンで開かれる中、来日し、先住民が被っている影響について語り合いました。今週号は、ベイキーさんのインタビューのほか、COP23に関するニュースも掲載し、地球環境を考える紙面になっています。
◇今週の注目記事 ================
◇Feature: Speak up @ Work 早川書房のカズオ・イシグロ担当・永野渓子さん
「Speak up @ Work」は、英語を多用する職場を訪問してインタビューする企画です。その職場ではどんな表現が頻繁に使われているのか。働く人たちはどうやって英語力を磨いてきたのか。そんな「働くための英語」を現場から学んでいきます。英語にかかわる仕事に就くことを夢見る中高生や大学生には必見のシリーズです。今週号は、翻訳作品を多く出版している早川書房の編集者、永野渓子さんに話を聞きます。翻訳ミステリーや翻訳文芸を担当する編集部に所属する永野さんは、ノーベル文学賞受賞が決まったカズオ・イシグロさんの担当も務めており、忙しい毎日を送っています。仕事では海外の話題作を常にチェックする必要があり、著作権管理、版権の取得などでも英語は不可欠といいます。どんな意識で英語力を維持しようとしているのか、語ってくれました。
◇Feature: イヌイットの活動家にインタビュー「先住民の知見を生かして」
今週の特集では、表紙でも取りあげたイヌイットの環境活動家、ケイトリン・ベイキーさんのインタビューを紹介します。これまでに50カ国以上の人たちが北極圏を訪れたツアーを企画するグループ「Student on Ice」でプログラムマネジャーを務める彼女は「イヌイットの人々の知見を温暖化研究にとり入れてほしい」と訴えています。氷の生成や動物の渡りのルートなどが、温暖化によってどのように変化しているのか、など、イヌイットの人々の伝統的な知見が生かせる場面は多い、と考えています。
今週号は、「Business News ~ニュースで学ぶ経済英語」はお休みします。
◇Essay:厚切りジェイソンの日本のココ! ツッコミ入れてもいいですか!?
お笑い芸人として活躍しながら、IT企業の役員も務める厚切りジェイソンさんの書き下ろしエッセー。連載が3年目に突入しても、ツッコミの切れ味はますます好調です。今週号では、親の介護を理由にやむなく仕事をやめる「介護離職」の問題について、鋭いツッコミを入れています。「働き盛り世代が離職に追い込まれれば、トリプルパンチを受けることになる」と訴え、彼らの負担を軽減する方法を考えます。子どもが親の介護をするという認識や、融通の利かない働き方を変えていく必要がある、というのがジェイソンさんの主張です。
◇Novel:「The Farmhouse on Windy Hill 風の丘の子どもたち」
これまで「グレイハースト校」シリーズを連載してきたクリストファー・ベルトンさんによる連載です。今回の物語の舞台は、スイス・ジュネーブ。街のはずれに、12人の子どもたちが集まって共同生活を送る小さな農園「ウィンディーヒル」があります。ここには様々な事情で家を出ざるを得なかった子どもたちばかりが集まっていて、最年長のケイトリン・ビューラーがリーダーを務めています。新たにマーク・ザッターという仲間を迎えた農園に、身なりの良い中年男性が現れます。男性は農園のことをあれこれ質問し、去っていきました。「通報されるのではないか」と心配になったケイトリンが、男性の素性を調べると……。イラストはジェイミー・ベルトンさんです。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今回は、休暇を終えたハンナとケイト、ハリソンが、サンクスギビング(感謝祭)をどのように過ごしたかを語り合います。三人三様の休暇だったようですが……。米国の生活を紹介するミニコラムも今回はサンクスギビングがテーマです。
◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。10月から12月までを担当するのは、英国生まれでその後米国に移住したレスリー・バーリーさんです。2003年に来日し、民間の英会話学校で講師をしています。居酒屋で日本酒を楽しみながら、政治や哲学を語ることもあるというバーリーさん。今回は、日本の駅で繰り広げられる「駆け込み乗車」についての体験を語ってくれています。日ごろ、駆け込み乗車の見事な「技」を見慣れていたバーリーさんでしたが、ある日、友人が同じことを試みると……。
◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週は「容姿、見た目」に関係のある表現がテーマです。日本語で表現する「すごい美人」や「中肉中背」は、英語でどのように言うのでしょうか。
◆100語で読むニュース News in 100 Words
英文ニュースを初心者向けにコンパクトにまとめました。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるはず。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適です。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできますので、ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、ローマ法王がミサの最中に携帯電話で写真を撮ろうとする人々に苦言を呈した話題や、ツイッターの制限字数が緩和されたニュースなどを紹介しています。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Books:放課後ブッククラブ
英語多読に関する著書がある林剛司さんが、中高生でも辞書を使わずに読めるレベルの英語の本を紹介するコーナーです。今週号は、Foundation Reading Libraryというシリーズを紹介します。話題にしているのは、米国の小さな町に住むティーンエージャーが繰り広げる学校生活や趣味、友情や初恋などで、読んでいくうちに日常生活の英語をたくさん学ぶことができるといいます。筆者の2人は、日本の大学で英語を教えているそうで、英語教育のプロでもあります。ストーリーの簡単な紹介や登場人物のイラストもあわせて載っているので、読み始める前に目を通しておくと良さそうです。
◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介するのは、これまでヒーロー役を演じることが多かったクリス・エヴァンスが、子役との共演を果たした「gifted/ギフテッド」です。独身男のフランクは、7歳の姪(めい)メアリーと2人で暮らしています。彼女には類いまれな数学の才能があるのですが、自分の亡き姉でもあるメアリーの母親の「普通に育てたい」という遺志に従い、メアリーを一般の学校に通わせます。そこに、メアリーに英才教育を受けさせるべきだと主張するフランクの母親が現れます。教育のあり方をめぐる難問も提起するこの作品を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回のテーマは、さまざまな動物と触れあうことができる「ペットカフェ」です。犬や猫といったメジャーな動物だけでなく、昨今は「ふくろうカフェ」や「はりねずみカフェ」まで登場したといいます。日本におけるそんなペットカフェ事情を、英語で説明していきます。
◆Dear Annie 十人十色の人生模様
コラムニストのAnnie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答える連載はますます好調です。今回は「再婚するも切り難い元妻との縁」「私の服装をまねる母にイラつく」の相談2題を取りあげています。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel: Toledo, SPAIN
今週のトラベルのコーナーは、スペインの古都トレドを訪れました。首都マドリードから南西に約70キロ。岩山の上に築かれたトレドの街は、古くから天然の要塞(ようさい)として栄え、長い歴史のうちに、キリスト、イスラム、ユダヤの三つの宗教が入りまじりました。街に残る古い建物の数々には、それぞれの文化の影響が色濃く残されているそうです。旅の筆者は、街を散策するうちに、丘の上から見える景色に圧倒され、刀剣や象眼細工といった伝統工芸にも魅せられます。さらには、街で愛される伝統の味も楽しむのでした。美しい街並みを伝える写真の数々とともに、旅行記をお楽しみください。
◆Weekly Picks COP23、「温暖化は不可逆的な転換点に」研究グループが警告
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今週号は、このほど閉幕した気候変動枠組み条約締約国会議(COP23)での話題を取りあげています。パリ協定の運用ルールが大きなテーマとなったこの会議には、様々な研究者や環境NGOも参加しました。そんな中、ある研究者グループは「地球は、温暖化が暴走を始める臨界点を超えようとしている」と訴え、メディアなどの注目を集めました。どんな事態が想定されるのか、その主張に耳を傾けます。
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