目次
2018/4/1号
This Week
On the Cover
銃規制訴え、立ち上がる米国の若者たち
4月1日号の表紙は、全米各地であった銃規制を求めるデモからの一枚です。2月にフロリダ州の高校で17人が殺される銃乱射事件が起きて以降、米国では若者を中心に、銃犯罪の根絶を求める声が高まっています。3月24日には、高校生が呼びかけた「私たちの命のための行進(March for our Lives)」が開かれ、首都ワシントンだけで約80万人が参加しました。キング牧師が人種差別撤廃を訴えた1963年の「ワシントン大行進」を超える規模とされ、特設ステージでは、事件が起きたフロリダの高校の生徒エマ・ゴンザレスさんが演説をしました。ゴンザレスさんは約2分かけて犠牲者一人ひとりの名前を挙げた後、沈黙し、涙を流しました。再び語り始めたのは、登壇してから6分余り後。銃の乱射が続き、友人たちの命が奪われたのと同じ時間を刻みました。
◇今週の注目記事 ================
◇Special: 楽しみながら英語を学ぶ AW、読者とともに歩んで45年
Asahi Weekly(AW)は、この4月で創刊45周年を迎えました。今週号の特集では、その歩みを振り返っています。まずは、創刊号だった1973年4月8日号のページをめくってみます。あわせてこの年、国内外でどんな出来事があったのかをおさらいします。この45年で、AWの「顔」である表紙がどのように変遷してきたのかも追っていて、かつての名物連載も振り返ってみました。
◇News: 前嶋和弘のGlobal beat ニュースを読み解く
国際ニュースを解説する新しい連載が始まりました。上智大学総合グローバル学部の前嶋和弘教授(米国政治)が、世界で話題になっているニュースを外国通信社の配信記事から抜粋して英語の表現や単語を解説し、ニュースの背景も読み解きます。頻出する単語や表現が学べるだけでなく、単発の報道だけではわかりにくいニュースも深く理解できるようになるはずです。初回に取りあげたのは「Dreamer」。幼少期に親とともに米国に不法入国した若い移民のことです。米国では今もなお、移民問題が大きな政治問題であり続けていて、議会は機能不全に陥り、司法の場で政策の是非が争われています。米国でなぜここまで移民が大きな政治テーマになるのか、考えてみます。
◇Novel :Animal Island 警察犬ロッキーの冒険
新年度から、連載小説が毎週の掲載になります。続けて読むことができるため、ストーリーの流れが追いやすくなります。今週号から始まるのが、「Animal Island」です。舞台は1955年のハワイ・ホノルル。そこでは、人間と動物たちが言葉で意思を通い合わせる世界がありました。警察犬のロッキーは、相棒の警官アンジーとともに、犯罪を取り締まります。ロッキーが「犬の目線」から物語を語ります。
◇和t’s cooking? ゴマプリン
今や世界に広がっている和食の「いま」を、英語で紹介する好評連載です。筆者は、外国人向けに日本の家庭料理を教える教室を主宰してきた滑志田(なめしだ)真理さん。現在は米フィラデルフィア在住で、欧米人に受ける和食のアレンジや、海外での和食のトレンドなども随時紹介してもらいます。世界中で人気の和食を英語で紹介するヒントがたっぷり詰まっていますので、海外からのお客さまの「おもてなし」に生かすこともできそうです。今回は、様々な国から来た人たちをもてなすのにもってこいのスイーツを紹介します。アレルギーの心配や宗教的な理由から材料に配慮が必要な場面もありますが、今回紹介するゴマを使った「ゴマプリン」であれば、より多くの人に楽しんでいただけるそうです。
◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、日帰りで出かけることができる東京周辺のお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、千葉県成田市にある全国有数の大寺院、成田山新勝寺を訪ねます。今年、開基1080年を祝う催しが開かれる新勝寺は、成田空港が近いことから、近年は外国人観光客も急増しているのだとか。その魅力や歴史の一端を紹介しています。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。国内で報道されたニュースも多く取りあげていきますので、「このニュースは英語でどう報じられているのかな?」といった疑問にも答えていきます。今回は、1970年大阪万博の象徴的存在である「太陽の塔」の内部が約半世紀ぶりに公開されたニュースや、北欧の国々が上位を占めたという世界幸福度調査などの話題を取りあげています。
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。米国の生活を解説するミニコラムもあります。今回は、春休みの旅行で荷造りをしているハンナを、マリーが手伝います。家族でカリフォルニアのディズニーランドに行くというハンナのことがうらやましくて仕方ないマリーですが……。米国の生活を紹介するミニコラムは「春休み」がテーマです。
◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。今週号から新しい筆者を迎えます。4月から6月までを担当するのは、米オハイオ州クリーブランド出身のマーセラス・ニーリーさんです。来日後、ポップスグループのマネジメントやツアーの企画などに携わり、その後、企業の英語講師などを経験。現在は順天堂大学で、英語での医師と患者のコミュニケーションなどについて教えています。今回は、故郷では米大リーグのクリーブランド・インディアンスを応援してきたニーリーさんが、日本での野球観戦を語ります。
◆英語豆知識 こぼれっぱなし
学習院大学文学部の真野泰教授による新連載です。英語をめぐる豆知識を、肩のこらないコラムでお届けします。今回は「新学期」にまつわる英語表現に触れながら、うんちくを傾けます。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今週号の映画コーナーは、過去の名作を取りあげる「AW名画座」です。4月1日号ということで、エープリルフールにちなみ、「トリックスター(奇術師、詐欺師)」がテーマです。まずは、大がかりな詐欺工作が見る者をとりこにする「スティング」です。ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンが演じるコンビが、大物ギャングへの報復を決意するまでのくだりを紹介します。さらに紹介するもう一作は、大物俳優が顔をそろえた「オーシャンズ11」です。仮出所したばかりのダニーがかつての仲間に、ラスベガスにあるカジノの地下金庫を襲うという大胆な計画を持ちかけます。英語による脚本(スクリプト)と日本語の対訳を、語句の解説とあわせてお楽しみください。
◆デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。外国人と接する場面を取りあげ、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いたりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。今回は、サユリが働く和食レストランに、米国人観光客のマーサがやって来ました。おすすめの料理を聞かれたので、「そば」を提案してみましたが、マーサは気乗りしない様子です。いったい何が問題だったのでしょう?
◆翻訳者泣かせの日本語
日本語に精通した日英翻訳者のクレア田中さんによる新連載です。「よろしくお願いします」や「前向きに検討します」といった日本語は、英語に翻訳するのがなかなか難しいものです。ぴったりくる英語にするためにはどんな方法があるのか、実践的なアドバイスをもらいます。
◆シミケンの比べてわかる英単語
これまで「語源でサクサク英単語」を連載していた清水建二さんによる新連載です。同じように「見る」と訳される単語でも、see/look/watchといろいろあります。こうした似た単語を比較しながら、その使い分けを勉強していきます。
◇Dear Annie
コラムニストの Annie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答えるコーナー。米国の口語表現や米国人の思考がよくわかる人気連載です。今回は、「警笛鳴らしまくる隣人に消耗」「冷凍庫に食料をため込む母」の相談2題をお届けします。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel: Mars chronicle: A typical day on the Red Planet
今週のトラベルのコーナーは特別編。人類がまだ足を踏み入れたことのない地への旅に、AWがご案内します。旅の筆者が訪れたのは、高さ2万メートルを超えるオリンポス山がそびえる「火星」です――。もうおわかりと思いますが、今週は4月1日号。エープリルフールということで、ちょっとしたジョークをお楽しみください。とはいえ今回の記事は「綿密な取材」に基づいています。火星探査推進の民間団体「マース・ソサエティー」が運営する北極圏などの研究施設で、長期間にわたる火星探査の「模擬体験」をしてきた村上祐資さんにご協力いただき、その体験談をもとに記事を書いています。写真は2017年にカナダのデボン島で行われた模擬探査の様子です。そんな写真の数々とともに、「旅行記」をお楽しみください。
◆Weekly Picks 米国:自動運転車による死亡事故で開発競争に暗雲
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今週号では、米アリゾナ州で公道を試験走行中だった自動運転車が、歩行者をはねて死亡させた事故をめぐる記事を取りあげます。配車サービスのウーバーが実施した試験走行で起きた今回の事故は、関係者に衝撃を与えています。自動運転は交通事故の最大の原因である「ヒューマンエラー」を減らすことが期待されている「切り札」ですが、急ぎすぎる試験走行に対しては規制を強化すべきだという意見が出ています。一方で、開発の手を緩めてはならないという声も交錯しており、しばらく議論は続きそうです。
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