目次
2018/5/20号
This Week
On the Cover
男女の格差是正を訴えるケイト・ブランシェットさん
5月20日号の表紙は、今年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールの審査委員長を務める俳優のケイト・ブランシェットさんです。米ハリウッドでのセクハラ問題に端を発した「#Me Too」の運動が、最高峰とされる映画祭でも広がりを見せています。ブランシェットさんら映画界で働く82人の女性たちが5月12日、カンヌのレッドカーペットに集結。ブランシェットさんは「82人は、1946年のカンヌ国際映画祭の開始から、(コンペに呼ばれて)この階段を上った女性監督の数を表している」と語ったのです。一方の男性監督は1600人以上いたとされ、男女間の格差は明白です。ブランシェットさんは「多様性と男女平等の実現を求めたい」と訴えました。
◇今週の注目記事 ================
◇Special: Speak up @ Work 中央アジアのユニセフ事務所で支援 加藤真理子さん
「Speak up @ Work」は、仕事で英語を多用している人を訪問してインタビューする企画です。その仕事ではどんな表現が頻繁に使われているのか。働く人たちはどうやって英語力を磨いてきたのか。そんな「働くための英語」を現場から学んでいきます。英語にかかわる仕事に就くことを夢見る中高生や大学生には必見のシリーズです。今週号は、国連児童基金(UNICEF=ユニセフ)がキルギス共和国で進める支援の現場で働く加藤真理子さんに話を聞きました。ユニセフの正規職員になりたいという幼い頃からの夢に向かって、着実に努力を重ねたきた加藤さん。バングラデシュで学んだ英語の力をいかに維持してきたかを尋ねます。
◇英語ガイドに挑戦! 実践編
大手旅行会社に長年勤務し、通訳ガイドの指導などの経験も豊富な根岸正さんによる連載がリニューアルしました。佐藤道子さんにも新たに筆者に加わってもらい、「実践編」が始まります。2020年の東京五輪・パラリンピックを前にして、海外から日本を訪れる観光客をもてなしたいというニーズが高まっています。通訳ガイドやボランティアを目指す読者に向けて、簡単な英語で旅のお手伝いをする秘訣(ひけつ)を伝授します。「実践編」では、実際の観光地を訪ねる想定で、外国からのお客様をご案内してみます。取りあげるスポットは関東圏が多くなりますが、それ以外にお住まいの方も応用が可能です。今回訪ねるのは、東京・浅草寺。境内を歩きながらの案内に役立つ表現が盛りだくさんです。
◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、東京とその周辺の、日帰りで出かけることができるお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、東京都北区にある「お札と切手の博物館」を訪ねます。お札と切手の歴史のほか、デザインの移り変わり、偽造防止の工夫などを学ぶことができます。博物館を訪ねたリサさんは、お札をめぐる「意外な事実」を知ることになります。
◇Novel :Animal Island 警察犬ロッキーの冒険
新年度から、連載小説が毎週の掲載になりました。続けて読むことができるので、ストーリーの流れが追いやすくなるはずです。4月から新しく始まったのが、「Animal Island」です。舞台は1955年のハワイ・ホノルル。そこでは、人間と動物たちが言葉で意思を通い合わせる世界がありました。警察犬のロッキーは、相棒の警官アンジーとともに、犯罪を取り締まります。ロッキーが「犬の目線」から物語を語ります。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今週号では、春のダンスパーティーが話題に上ります。今回のパーティーは、女性が男性を誘う「セイディ・ホーキンズ式」というやり方で開かれることになったそうで、マリー、ハンナ、ジュリアの3人が、誰を誘うかを話し合います。マリーは、ふだん仲が良いハリソンを誘うのでしょうか。ハンナたちが聞いてみると……。米国の生活を紹介するミニコラムも、高校生たちのダンスパーティーがテーマです。
◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。4月から6月までを担当するのは、米オハイオ州クリーブランド出身のマーセラス・ニーリーさんです。来日後、ポップスグループのマネジメントやツアーの企画などに携わり、その後、企業の英語講師などを経験。現在は順天堂大学で、英語での医師と患者のコミュニケーションなどについて教えています。今回は、ニーリーさんが、かつて東京・渋谷のハチ公像前で開かれていた即興のセッションに参加していた頃のお話です。セッションにいつも顔を出していたある人物の思い出について語っています。
◆100語で読むニュース News in 100 Words
コンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、フィギュアスケートの金メダリスト、ロシアのザギトワ選手に贈られる秋田犬が披露されたニュースのほか、皇居内を英語で案内するツアーが始まったという話題などを紹介しています。
◆英語豆知識 こぼれっぱなし
学習院大学文学部の真野泰教授による新連載です。英語をめぐる豆知識を、肩のこらないコラムでお届けします。今回は、「死」を持ち出しての誇張表現をめぐり、日本語と英語の微妙な違いについて、うんちくを傾けます。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介する作品は、1970年代に世間の耳目を集めた実際の誘拐事件を取りあげた「ゲティ家の身代金」です。石油王として巨万の富を築いたポール・ゲティ。その孫である16歳のポール・ゲティ3世が73年、ローマで拉致され、犯人側から破格の身代金の要求が届きます。お金には不自由していないはずの祖父のゲティですが、身代金の支払いは断固として拒否し、元CIA工作員に犯人との交渉を託します。3世の母親アビゲイルは支払いを懇願するのですが……。「サウンド・オブ・ミュージック」などで知られるベテラン俳優のクリストファー・プラマーらが顔をそろえたこの作品を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◇デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。日本を訪れた外国人と接する機会を想定し、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いてしまったりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。さて今回は、マリコが運転するタクシーに、シンガポールからの観光客のナンシーが乗り込みます。2時半までに目的地に着きたいというナンシーに、「期待に応えられるよう頑張る」と伝えたつもりでしたが、なぜかお祝いの言葉が……。いったい何があったのでしょう?
◆翻訳者泣かせの日本語
日本語に精通した日英翻訳者のクレア田中さんによる新連載です。日本語をぴったりくる英語に翻訳するための実践的なアドバイスをもらいます。今回は、英語と日本語での名前の呼び方について、考えてみます。
◆シミケンの比べてわかる英単語
これまで「語源でサクサク英単語」を連載していた清水建二さんによる新連載です。同じように「会う」と訳される単語でも、meet とsee では違ってきます。使い分けを勉強していきましょう。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel : Turin, ITALY
今週号のTravelのコーナーでは、イタリア北部の都市トリノを訪ねます。イタリア4番目の規模の都市で、冬季五輪が開かれたこともあるこの街には、エジプト博物館や、市のシンボルとされる塔のモーレ・アントネッリアーナなどの観光名所が数多くありますが、旅の筆者が注目したのは、庭園やアーケードでした。トリノはかつて、サボイア家がつくったサルデーニャ王国の首都だったこともあり、サボイア家の歴史ある王宮の庭園から街歩きをスタートします。市街地の道は碁盤の目のように交わっていて、数多く設けられたアーケードには、魅力的なお店が軒を連ねていました。街の中心地から散策できる距離にある隠れた見どころをお薦めしてくれています。美しい写真の数々と合わせて、旅行記をお楽しみください。
◆News
毎月第2週以降、週替わりで経済、科学、文化、スポーツなどの多彩なニュースをお届けします。今週は文化関連のニュースを集めてみました。日本の秋田犬が海外のセレブや有名人の間で人気を集めているという話題のほか、エジプトのツタンカーメンの墓をめぐるニュースを紹介しています。
◆Weekly Picks 英国の市民権を得るための高い壁
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた解説を紹介するコーナー。英王室のハリー王子と米国人俳優のメーガン・マークルさんのロイヤルウェディングが間近に迫っていますが、今回はその話題に関連して、英国市民権についての問題点を、ロイター通信が伝えています。英国の市民権を求める移民らは、英国についての知識を問うテストに合格しなければならないそうですが、このテストでは、英国人でさえ答えられないような問題が出題され、市民権取得の障害になっているといいます。湖水地方の大きさや、ビッグベンの古さを、どのくらいの人が知っているのでしょうか。記事は「マークルさんも英国人になるためには知識を披露する必要がある」と皮肉を込めています。
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