週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)
2018/7/1号
This Week
On the Cover
驚きと歓喜のサッカーW杯
7月1日号の表紙は、ロシアで開催中のサッカー・ワールドカップ(W杯)での一枚です。今大会の1次リーグは、サプライズ続きです。前回優勝のドイツがいきなり敗れたほか、初出場の小国アイスランドが強豪アルゼンチンと引き分けるという健闘を見せました。大会直前の監督交代で揺れた日本代表の活躍も、世界を驚かせていると言えるでしょう。決して前評判は高くありませんでしたが、コロンビアを撃破し、セネガルとも引き分けました。写真はセネガル戦で同点ゴールを決めた本田選手と、喜ぶ大迫選手をとらえています。W杯の記事は、初級ニュースのページでも紹介しています。
◇今週の注目記事 ================
◇Special: 「もう一つのホノルル」を探して/日本人移民150年
今週号はハワイを特集します。6月まで連載していた小説「Animal Island」は1950年代のハワイ・ホノルルが舞台でした。ホテルが立ち並び、観光客であふれかえる現在の姿とは少し違った「もう一つのホノルル」が、そこにはありました。小説の作者であるマーク・ボッシンガムさんの思い出に耳を傾けながら、どこか懐かしい一昔前のハワイの名残をたどってみましょう。折しも、今年は明治元年に最初の日本人移民がハワイに到着してから150年の節目の年です。この間の日系人の歩みを紹介する朝日新聞の記事とともに、日本とハワイの歴史を振り返ります。
◇Novel : Danny and the Dinner Ladies 魔女から学校を救え
新年度から、連載小説が毎週の掲載になりました。続けて読むことができるので、ストーリーの流れが追いやすくなります。今週号からお届けするのが、その第2弾「Danny and the Dinner Ladies」です。ダニーとジェシカは中学生。ある日、学校の食堂から見慣れたおばさんたちがいなくなり、かわりに新しい女性たちが厨房(ちゅうぼう)に入っていることに気づきます。超常現象を信じるジェシカは、女性たちは魔女だと言いだし、2人は真相を調べることにします。これまでAWで「The Haunted Snow Globe」や「Caught on Camera」を連載してきたアンドリュー・ヒッチェンさんが、今回も読者を不思議な世界にご案内します。
◇News: 前嶋和弘のGlobal beat ニュースを読み解く
国際ニュースを解説する新連載です。上智大学総合グローバル学部の前嶋和弘教授(米国政治)が、世界で話題になっているニュースを外国通信社の配信記事から抜粋して英語の表現や単語を解説し、ニュースの背景も読み解きます。頻出する単語や表現が学べるだけでなく、単発の報道だけではわかりにくいニュースも深く理解できるようになるはずです。今回取りあげたのは、今年に入って国際政治の世界で注目され始めている「シャープパワー」という言葉です。軍事力や経済力といった「ハードパワー」ではなく、文化的な魅力などの「ソフトパワー」でもない「力」。中国やロシアといった国々が最近、駆使しているとも指摘されています。中国の世界進出(Global reach)についての通信社の記事を紹介しながら、解説していきます。
◇和t’s cooking? そばサラダ
今や世界に広がっている和食の「いま」を、英語で紹介する好評連載です。筆者は、外国人向けに日本の家庭料理を教える教室を主宰してきた滑志田(なめしだ)真理さん。現在は米フィラデルフィア在住で、欧米人に受ける和食のアレンジや、海外での和食のトレンドなども随時紹介してもらいます。世界中で人気の和食を英語で紹介するヒントがたっぷり詰まっていますので、海外からのお客さまの「おもてなし」に生かすこともできそうです。今回は、日本とはちょっと違う食べ方の「そばサラダ」を紹介します。米国のスーパーでも、そばを売っているのを見かけるようになりましたが、なぜか熱いスープに入った麺類は好まれないと筆者は言います。そんな米国で、独自の進化を遂げたそばのスタイルを味わってみましょう。
◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、日帰りで出かけることができる東京周辺のお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、東京・東銀座にある歌舞伎座を訪ねます。現在の歌舞伎座は明治から数えて5代目にあたります。3年におよぶ建て替え工事を経てお目見えしたのが2013年春のこと。高層ビルに生まれ変わり、これまでになかった新しい施設もできました。その一つが地下にある木挽町広場。土産物の品ぞろえがとても充実しているそうです。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。国内で報道されたニュースも多く取りあげていきますので、「このニュースは英語でどう報じられているのか」といった疑問にも答えていきます。今回は、自動車耐久レースのルマン24時間でトヨタが優勝したニュースのほか、「民泊」のルールを定めた新法が施行されたという記事などを取りあげています。
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。もうすぐ7月4日の独立記念日です。今回は、グリーンビルの独立記念日ピクニックに備え、ロイとトーマス、クリフの親子が花火を買いに出かけます。クリフはいろいろな花火をほしがりますが、オレゴン州では花火に関して規制があるようです。米国の生活を紹介するミニコラムも、花火について述べています。
◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。今週号は、7月から9月までを担当するスザンヌ鎌田さんの第1回です。スザンヌさんは米ミシガン州生まれ。俳句の美しさに魅せられて1988年に来日し、徳島県の中学・高校で英語を教えました。現在は鳴門教育大准教授を務め、フリーランスライターや小説家としても活躍しています。今回は、スザンヌさんが気づいた日米の文化の違いについてです。子どもが絵を描いているところを観察すると、日米では色の使い方にはっきりとした違いがあるそうです。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今週号で紹介するのは、米カリフォルニア州サンノゼに実在する巨大なお屋敷を題材にしたホラー「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」です。この屋敷では、西部劇でもよく知られたウィンチェスター銃を開発した一族の資産家夫人が、霊媒師の助言に従い、長年にわたって増改築を繰り返したとされています。屋敷をめぐる実話を大幅に脚色したのが今回の作品です。夫と一人娘に先立たれたサラ・ウィンチェスターは、相次ぐ不幸は銃で死んだ亡霊の仕業と聞かされ、霊を封じ込めるために屋敷の拡張に乗り出します。そんなサラを案じたウィンチェスター社は、精神科医のエリックに診断を依頼。屋敷に着いたエリックは奇妙な現象を目撃するのです。ヘレン・ミレンが主演するこの作品を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◆デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。外国人と接する場面を取りあげ、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いたりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。今回は、米国人観光客のメーガンがホテルをチェックアウトしようとしていますが、気分がすぐれない様子です。フロントのショウタが心配して声をかけましたが、メーガンは不機嫌になってしまいました。いったい何が問題だったのでしょう?
◆翻訳者泣かせの日本語
日本語に精通した日英翻訳者のクレア田中さんによる新連載です。「よろしくお願いします」や「前向きに検討します」といった日本語は、英語に翻訳するのがなかなか難しいものです。ぴったりくる英語にするためにはどんな方法があるのか、実践的なアドバイスをもらいます。今回は、日本語の案内で頻出する「約5分」といった表記についてです。厳密に英語に訳そうとすると、少々面倒なことになるそうです。
◆シミケンの比べてわかる英単語
これまで「語源でサクサク英単語」を連載していた清水建二さんによる新連載です。同じように「選ぶ」と訳される単語でも、pick とchoose、selectとelectではどのように違うのでしょうか。こうした似た単語を比較しながら、その使い分けを勉強していきます。
◇Dear Annie
コラムニストの Annie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答えるコーナー。米国の口語表現や米国人の思考がよくわかる人気連載です。今回は、「職場での服装、強要は理不尽」「客こない休日営業、ムダでは?」の相談2題をお届けします。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel: Ranthambore National Park, INDIA
今週のトラベルのコーナーは、インド北部にある野生保護区、ランタンボール国立公園を訪ねます。絶滅危惧種で2千頭ほどの個体しか生存していないとされるベンガルトラをはじめ、様々な野生動物の保護・観察が行われています。首都ニューデリーからもさほど遠くないところにあるため、多くの観光客が訪れているのだそうです。さて、旅の筆者のお目当ては、やはりトラ。ランタンボールでは現在、約60頭のトラが確認されていますが、ツアーではそのうち、人間に慣れている数頭を見ることができるようです。周囲の動物たちを圧倒する迫力ある姿を、筆者はカメラに収めていきます。動物たちの生き生きとした姿をとらえた写真の数々とともに、旅行記をお楽しみください。
◆Weekly Picks 小惑星との衝突に備えよ、米政府が対策に本腰
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた解説を紹介するコーナーです。今回は、米国発の科学関係のニュースを取りあげます。米政府はこのほど、地球と衝突しそうな小惑星を調査・監視し、万が一、地球と衝突するおそれがある場合には、その軌道を変える方法を探るという行動計画をまとめました。今のところ、そのような危険性がある小惑星が確認されているわけではありませんが、過去には恐竜の絶滅など大きな被害をもたらした衝突も確認されており、SF映画だけの世界とは言えないようです。どんな戦略なのか、AP通信の説明を読んでいきます。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)の内容
- 出版社:朝日新聞社
- 発行間隔:週刊
- 発売日:[紙版]毎週金曜日 [デジタル版]毎週土曜日
日本語ナビ付きでどんどん読める。レベル別で実力アップを実感。しかも面白い!初心者でも楽しく読める週刊英和新聞「朝日ウイークリー(Asahi Weekly)」
朝日ウイークリー(AW)の記事は、初級・中級・上級とレベル別になっているので、毎週レベルアップを目標に読み進められます。英文ニュースや英語エッセーなど一部の記事は、音声を聴くこともできます。AW独自の工夫をこらした英作文、英文法などの学習コラムから、国内外のニュース、エッセー、エンタメ、クイズまで、多彩な内容で飽きさせません。美しいカラー写真満載の旅行記、最新映画のシナリオ対訳、人気作家による連載小説など、楽しい読み物も満載です。レベルに応じた対訳、日本語注釈つき。
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