目次
2018/11/11号
This Week
On the Cover
37年ぶり記者会見の村上春樹さん、資料を母校に
今週号の表紙は、作家の村上春樹さんです。このほど、自筆の原稿やレコードなどの所蔵資料を、母校である早稲田大学に寄贈することを発表しました。メディアの前に出ることが少ない村上さんにとって、国内では実に37年ぶりの記者会見です。表紙では、自著にサインをする様子をとらえた一枚を掲載しています。「僕には子どもがいないので、僕がいなくなったあとに散逸するのも困るなと思っていた」と語る村上さん。早大は将来的に、国内外の村上文学の研究者が資料を活用できる研究センターを目指すといい、村上さんも「文学や文化の国際交流の場になってくれたらと願っています」と思いを語っていました。
◇今週の注目記事 ===============
◇Feature 同性婚の権利勝ち取ったアイルランドの「女王」 LGBTの権利、各国大使館が啓発に取り組む
今週号の特集は、性的少数者(LGBT)の権利をめぐる近年の動きを取りあげます。世界的に見ると、LGBTの権利を認める潮流が大きなうねりとなっています。日本でも自治体レベルで同性カップルの結婚を認める動きが出てきていますが、LGBTを企画で取りあげた雑誌が「差別的だ」として批判を浴びた末に廃刊するなど、まだまだ偏見は根強く残っているようです。こうした中、LGBTの権利の問題に取り組んできた欧米各国の在日大使館が、自らの経験を伝えるイベントを相次いで開催しています。今回はその中で、アイルランドの取り組みを紹介しました。アイルランドでは2015年に同性婚を認めるよう憲法が改正されましたが、その権利獲得の原動力となった「ドラァグ・クイーン」が来日。その半生を追った映画の上映に合わせて、トークイベントに参加しました。
◇Essay:Marty’s Playlist
世界的なギタリスト、マーティ・フリードマンさんによる連載です。毎月1曲ずつ、マーティさんが記憶に残る「特別な曲」を紹介してくれます。今週号は、ブリトニー・スピアーズの「Where Are You Now」です。ヘビーメタルのギタリストとして知られるマーティさんですが、実はブリトニー・スピアーズのファンなのだそうです。ちょっと意外な印象を受けますが、マーティさんはその楽曲の数々を高く評価しているそうです。どんなところがお気に入りなのか、話に耳を傾けてみましょう。いつものように、歌詞に登場する英語表現についても解説しています。興味をもった方はぜひ、オリジナルの楽曲に触れてみてください。
◇森住史の英語のアレコレQ&A
NHKラジオ「入門ビジネス英語」でも講師を務めた森住先生の好評連載を、引き続きお楽しみいただいています。英語学習者からの質問に答える形で、英語の文法や語法などをめぐる素朴な疑問について、先生が分かりやすく解き明かします。今週号は、yetという単語の使い方を解説します。学校でまず習うのは、否定文で notと組み合わせて使い、「まだ~ない」という意味を表すというものですが、実は使い方はこれだけではありません。多くの例文を示しながら、わかりやすく説明していきます。
◇地球うおっちんぐ: 香港で久しぶりにコンサートを開きます!
アグネス・チャンさんによる人気連載エッセーです。毎月第2週の掲載で、引き続きお楽しみいただきます。アグネスさんは今年の年末に、出身地の香港で久しぶりにコンサートを開くそうです。ふだんはステージで緊張したことがないというアグネスさんも、今回ばかりはうまくいくか気をもんでいるのだとか。3人の息子たちに励まされながら、レッスンに汗を流しているそうです。今週号の記事では、コンサートの狙いなどについても明かしてくれています。アグネスさんは「ぜひ日本からも見に来てください」と呼びかけています。
◇Novel : The Southern Belle Spy: Behind Enemy Lines エージェント・パール 危険すぎる冒険
新年度から、連載小説が毎週の掲載になりました。続けて読むことができるので、ストーリーの流れが追いやすくなります。10月からは新しい連載が始まりました。舞台は第2次世界大戦中の欧州戦線。ドイツ軍から解放されて間もないパリに、一人の米国人女性が現れます。新たに生まれた米国の諜報(ちょうほう)機関、戦略諜報局(OSS)に勤務するエージェントのパール・デュボアです。米南部の裕福な家庭出身ですが、世界各地を旅してきた冒険家でもあり、国の役に立ちたいと志願したのでした。危険な任務に名乗りをあげる彼女の冒険を描きます。作者は、米ミシガン州出身で現在は徳島県に住むスザンヌ鎌田さんです。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週は「利用・活用」に関係のある表現がテーマです。「自分の強みを生かす」や「重宝がられる」は英語でどのように言うのでしょう?
◆100語で読むニュース News in 100 Words
100語程度の単語でコンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、温室効果ガスを観測する日本の人工衛星が打ち上げられたというニュースのほか、中国の香港とマカオ、珠海をつなぐ世界最長の海上橋が開通したという話題などを取りあげています。
◆句動詞 de 英作文
英語の表現力を磨くコーナーを引き続きお楽しみいただきます。句動詞とは、基本的な動詞と副詞や前置詞を組み合わせた用法のこと。難しい単語に頼るのではなく、こうした基本的な単語を使いこなすことを狙って、英作文にトライしていきます。筆者は専修大学文学部教授の田邉祐司さん。目指すのは「普段着の英語表現」です。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画のシナリオと対訳
今週紹介するのは、ドキュメンタリー「いろとりどりの親子」です。様々な個性やハンデを抱えながら生きる子どもたちや、その親たちの、心の葛藤や解放を追います。映画の元となる本を書いたアンドリュー・ソロモンも自ら出演。彼はゲイであることをカミングアウトしたことで保守的な両親と断絶し、様々な「違い」に悩む多くの親子を取材することになりました。映画ではほかにも、ダウン症の子どもの可能性を世に知らしめたジェイソンとその母親や、低身長症でありながら人生を楽しむカップルらが登場します。自分や息子、娘たちのありのままの姿を受け入れるようになるさまが感動的に描かれるこの作品を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◆英文ライティング道場
毎月第2週に掲載される読者参加型のコーナーです。与えられた課題の「和文英訳」に、読者の皆さんが挑戦しています。投稿作品は、大学で教壇に立つ2人の評者によって入念に添削・講評され、紙上で優秀者が発表されます。道場は新たな挑戦者も多く迎え、活況を呈しています。この連載は皆さんの書く力を試す絶好の機会ですので、ぜひ引き続きご参加ください。今回の題材は、「飲み会とコミュニケーション」をテーマにした新聞記事の一節です。
◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回のテーマは、あちこちの観光地で目にするようになった「人力車」です。元々は手軽な交通手段として明治時代に発展した人力車ですが、現在では名所・旧跡を遊覧するのに欠かせない存在となってきています。そんな人力車の歴史と最近のトレンドなどを、英語で説明していきます。
◆日本全国英文表記珍百景
筆者は、日本国内で目にする英文表記の誤りについて長年研究を続けている小樽商科大学大学院の小林敏彦教授です。各地の商店や飲食店、ホテルや駅などで目にする誤った英文表記を取りあげ、どこに問題があるのかを文法、語法、語彙(ごい)など様々な角度から検証します。小林さんが自ら撮影した写真をもとにわかりやすく解説。「おもてなし」の質の向上にも役立ちそうです。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel Pembrokeshire, WALES
今週号のトラベルのコーナーでは、英国西部のウェールズ地方を訪ねました。英国人なら夏の休暇で一度は滞在すると言われ、家族で楽しめる海岸線が売り物です。中でも、ウェールズ南西部のペンブルックシャー州では、セーリングやカヤッキングといったスポーツが存分に楽しめます。こうしたアクティビティーに興味がなくても、海辺沿いの遊歩道を歩くのがお薦めだとか。風光明媚(めいび)な海辺は、ピクニックの家族連れでにぎわっているそうです。ほかにも歴史ある小さな町が近隣に点在し、見どころは十分。落ち着いたたたずまいを伝える写真の数々と合わせて、旅行記をお楽しみください。
◆News
毎月第2週以降、週替わりで経済、科学、文化、スポーツなどの多彩なニュースをお届けします。今週は経済ニュースを集めました。英国が米グーグルなどIT大手をターゲットにした「デジタル課税」を導入する方針を打ち出したニュースのほか、スターバックスが米ワシントンで手話が通じるお店をオープンした話題をお送りします。
◆Weekly Picks シナゴーグ銃撃事件で米国のユダヤ人社会に衝撃
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナー。今回は、米ペンシルベニア州ピッツバーグにあるユダヤ教の礼拝所(シナゴーグ)で起きた銃乱射事件を取りあげます。11人が亡くなった今回の事件現場には、ナチスドイツによるホロコーストを生き延びたユダヤ人がいました。80歳の彼が見聞きしたものとは、何だったのでしょう。米国ではこれまで、反ユダヤ主義に基づく暴力とは無縁と思われてきただけに、事件は深刻に受け止められています。
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