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2018/11/25号
This Week
On the Cover
剛腕経営者、急転の失脚 ゴーン日産会長を逮捕
11月25日号の表紙は、カリスマ経営者としてその名をとどろかせながら、東京地検特捜部に突然逮捕されることになった日産自動車のカルロス・ゴーン会長です。ゴーン会長は自らの報酬を有価証券報告書に少なく記載した金融商品取引法違反の疑いがもたれています。内部通報を受けた日産が不正行為について内部調査を続け、検察当局に情報提供をしていたといいます。厳しい経営状況にあった日産で、「コストカッター」と呼ばれる手腕で業績のV字回復を果たし、長年にわたってトップに君臨したゴーン会長が、なぜ疑惑の渦中に立つことになったのか、真相解明が待たれます。写真は昨年、パリであった記者会見からの一コマです。ゴーン会長逮捕は初級ニュースのページでも扱っています。
◇今週の注目記事 ================
◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介する作品は、英国の文豪チャールズ・ディケンズの名作「クリスマス・キャロル」の誕生秘話を描いた「Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男」です。舞台は19世紀。すでに作家としての名声を得ていたディケンズですが、失敗作が続いて借金に追われる日々です。金策のために執筆に励むのですが、墓地で出会った偏屈そうな老人やメイドの語る精霊話から着想を得て、人々の心にクリスマス精神を呼び起こす作品を書き上げます。当時の英国では、クリスマスを祝う習慣がすでにすたれかけていたと言いますが、この「クリスマス・キャロル」こそが、現代につながる慈愛の心に満ちたクリスマスの姿を築き上げたとも言えそうです。ディケンズと父親の確執を絡めつつも、ファンタジー風な仕立てとなっているこの映画を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◇Special: 「クリスマス・キャロル」を読み比べる
映画のコーナーと連動した今週号の特集では、ディケンズの名作「クリスマス・キャロル」の数ある翻訳を読み比べてみます。「クリスマス・キャロル」と言えば、この季節になると何度も読み返され、映像化された作品が繰り返しテレビで放映されたりします。日本でも明治以降、多くの翻訳が出版されていますが、今回はその中でも、特に広く親しまれている村岡花子訳、2006年に出版された池央耿訳、さらには「落語調」という小池滋訳で、同じ箇所を読んでみます。それぞれの翻訳の味がわかってくるはずです。もちろん英文のオリジナルも掲載していますので、自分なりの訳を考えてみるのも良いかもしれません。
◇Essay:厚切りジェイソンの日本のココ! ツッコミいれてもいいですか!?
お笑い芸人として活躍しながら、IT企業の役員も務める厚切りジェイソンさんの書き下ろしエッセー。ツッコミの切れ味はますます好調です。ジェイソンさんは今回、日本の大学の多くでこの季節に開催される学園祭について考えます。ジェイソンさんによると、米国には入学希望者を対象とする「オープンキャンパス」は一般的だけれども、学園祭のような行事は聞いたことがないのだとか。「勉強を犠牲にして準備するなんて」とも言えそうですが、ジェイソンさんは学園祭にはそれを補って余りあるメリットもある、と考えています。日米の比較論とともに、その考えに耳を傾けてみましょう。
◇Essay:Risa’s Journal クロスカルチャーな毎日
リサ・ステッグマイヤーさんによる人気エッセーを、引き続きお楽しみいただきます。米国と日本の両方の文化の中で育ち、バイリンガルタレントとして活躍してきたリサさんは現在、育児の真っ最中。2人の子どももバイリンガルに育てようと奮闘中です。さて今回は、日本人の母と米国人の父をもつリサさんが、「ハーフ」であることについて考えます。日本でも女子テニスの大坂なおみ選手の活躍をきっかけに、外国にルーツをもつ日本人に注目が集まるようになりました。リサさん自身、子どもの頃から様々な体験をしてきましたし、それは必ずしも楽しい思い出ばかりではないようです。今は自身の生い立ちを前向きにとらえているリサさん。我が子たちの未来にも思いをはせるようになりました。
◇Novel : The Southern Belle Spy: Behind Enemy Lines エージェント・パール 危険すぎる冒険
新年度から、連載小説が毎週の掲載になりました。続けて読むことができるので、ストーリーの流れが追いやすくなります。10月から始まった連載の舞台は第2次世界大戦中の欧州戦線。ドイツ軍から解放されて間もないパリに、一人の米国人女性が現れます。新たに生まれた米国の諜報(ちょうほう)機関、戦略諜報局(OSS)に勤務するエージェントのパール・デュボアです。米南部の裕福な家庭出身ですが、世界各地を旅してきた冒険家でもあり、国の役に立ちたいと志願したのでした。危険な任務に名乗りをあげる彼女の冒険を描きます。作者は、米ミシガン州出身で現在は徳島県に住むスザンヌ鎌田さんです。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今回は、マリーとハリソン、ケイトが、感謝祭を振り返ります。親戚が集まったハリソン、多くの家族が集まったマリー、家族だけで静かに食事をしたケイトと、過ごし方は様々でした。お互いの感想を述べあいます。米国の生活を紹介するミニコラムも、今週は感謝祭の過ごし方がテーマです。
◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる外国人による異文化エッセー。10月から12月までを担当するのは、ジョーン・アンダーソンさんです。ジョーンさんはスコットランドの出身。子どもの支援を専門とするNGO「セーブ・ザ・チルドレン」への勤務などを経て、仏教哲学を学ぶために来日。現在は東京在住で、フリーランスライターとして活躍しています。今回は、日本と故郷スコットランドの両方で山登りを楽しんできたジョーンさんが、両国の違いについて語っています。スコットランドでの山登りでは、ある「野生動物」の対策が必須なのだそうですが、いったいどんな生き物なのでしょうか。
◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週は「無」という文字を含んだ表現がテーマです。「無理をする」や「無性に~したい」は、英語でどのように言ったらよいのでしょうか。
◆100語で読むニュース News in 100 Words
英文ニュースを初心者向けにコンパクトにまとめました。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるはず。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適です。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできますので、ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、インドネシアの洞窟で人類最古級の動物壁画が見つかったというニュースのほか、中国で人工知能を使った「AIアナウンサー」が開発されたといった話題などをお届けしています。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Books:放課後ブッククラブ
英語多読に関する著書がある林剛司さんが、中高生でも辞書を使わずに読めるレベルの英語の本を紹介するコーナーです。今週号でも、英米文学の古典をわかりやすく書き直した「retold 版」を2冊紹介します。いずれもMacmillan Readers のシリーズからです。1冊目は、「The Great Gatsby」。F・スコット・フィッツジェラルドの名作で、日本語の翻訳も多く出ているほか、映画にもなっているので、おなじみの読者も多いかもしれません。もう1冊は、200年以上にわたって読み継がれている英国文学の名作、ジェーン・オースティンの「Pride and Prejudice」です。
◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが、日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回は、日本料理を提供する際に欠かせない「和食器」を取りあげます。洋食器とは異なる和食器の特徴を、英語で説明していきます。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel : Oaxaca, MEXICO
今週号のTravelのコーナーでは、メキシコ南部のオアハカ市を訪ねます。首都メキシコシティーから飛行機で1時間ほど。「死者の日」の祝祭が有名で、最近では映画「リメンバー・ミー」のモデルになったことで知られます。オアハカ州は先住民の人口比率が国内で最も高く、伝統衣装や民芸品などの工房が集まるほか、先住民族の祭りも多く、観光が主産業になっているそうです。そんな中、旅の筆者が今回注目したのは、芸術でした。街では様々なストリートアートを目にすることができ、中には政治的なメッセージも多く見受けられるのだとか。街が芸術の拠点となるきっかけは、実は一人の日本人だったそうです。筆者はその本人、竹田鎭三郎氏に会い、彼のもとから巣立った芸術家たちも訪ねます。カラフルな街の様子を写した写真の数々と合わせて、旅行記をお楽しみください。
◆News
毎月第2週以降、経済、科学、文化、スポーツなどの多彩なニュースをお届けします。今週はビジネス関連のニュースを特集しました。大気汚染が深刻な問題となっているインドで、富裕層の犬向けのリゾートホテルが誕生したという話題のほか、国際エネルギー機関(IEA)による将来の原油需要の見通しについてのニュースを紹介しています。
◆Weekly Picks 第1次世界大戦終結から100年、よみがえる対立の「悪夢」
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた解説を紹介するコーナーです。11月11日は第1次世界大戦が終わった日からちょうど100年。今週号では、この日にパリで開かれた追悼式典の模様をお届けします。主催したフランスのマクロン大統領は「かつての悪魔が再びよみがえろうとしている」と訴えました。トランプ大統領に代表される自国中心主義を批判したものです。平和を祈る式典であらわになったのは、フランスやドイツといった欧州諸国と、米トランプ政権の間の溝の深さだったようです。
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