週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)
2019/1/1-6号
This Week
On the Cover
バイリンガルファミリーが語る「新しいニッポン」
2019年1月1日-6日合併号の表紙は、本紙連載「POSTCARDS FROM A BILINGUAL FAMILY」でおなじみの「バイリンガルファミリー」、田村/バラティ一家です。新年号のために、一家の初詣の様子を描いたイラストを、特別に描き下ろしていただきました。今週号の表紙は、新年特集「New Faces of Japan 多様化していく『日本の顔』」と連動しています。女子テニスの大坂なおみ選手の活躍以来、「日本人とは何か」という議論が巻き起こり、AWでも何度か関連する記事を掲載してきました。バイリンガルファミリーにとっても、無関心ではいられないテーマです。開かれた、多様性あふれる日本をどうやったら実現できるのか、AWは2019年も問い続けていきます。
◇今週の注目記事 ================
◇Special: New Faces of Japan 多様化してゆく「日本の顔」
グローバル化の波に洗われている日本社会ですが、旧態依然とした物の見方が根強く残っています。その代表的なものが、「日本人」に対するイメージではないでしょうか。海外にルーツをもつ人たちを「ハーフ」と呼んで特別視したり、差別したり。そんな現実にそろそろ目を向け、変えていく時代になった、と感じます。新年特集号では、「バイリンガルファミリー」の田村/バラティ一家が、彼らを取り巻く環境や将来の展望について、ざっくばらんに語り合います。さらに、アフリカ中部カメルーンから幼いころに来日し、その後、ずっと日本で育った自称「アフリカ系関西人」、漫画家の星野ルネさんにもインタビュー。漫画もAWのために描き下ろしていただきました。さらには、ふだんはWeekly Picksとしてお届けしている裏表紙でも、モデル兼タレントの宮本エリアナさんのインタビューを紹介しています。米国人の父と日本人の母の間に生まれたエリアナさんは、3年前にミス・ユニバースの日本代表に選ばれましたが、「ハーフは日本代表にはふさわしくない」などと心ない言葉を浴びせられました。いま、一児の母となったエリアナさんは、大きな願いを、胸に抱いているそうです。
◇Feature : アフリカ・ヒスパニック系のスパイダーマン参上 多様性の波、アニメにも
今週号では、新年特集と連動する形で、Feature のページでも多様性を考える記事を掲載します。まずは米国のヒーローものの話題から。日本でも3月に公開予定の「スパイダーマン」のアニメ版最新作では、アフリカ系・ヒスパニック系の主人公、マイルス・モラレスが登場します。海外通信社の配信記事は「ブラックパンサー」や「ワンダーウーマン」のヒットに見るように、映画の観客たちはすでに多様性に対する準備ができている、と分析しています。もう1本は日本のニュース記事から。女の子向けのアニメとして知られる「プリキュア」シリーズで初めて、「男の子のプリキュア」が登場した、と話題になっています。
◇Novel : Bridget Jones’s Diary ブリジット・ジョーンズの日記
今週から新しい連載小説が始まります。AWではこれまで、オリジナルの小説を掲載してきましたが、1月から3月には、映画などでおなじみの「ブリジット・ジョーンズの日記」を、読みやすくまとめた「Retold版」でお届けします。ブリジット・ジョーンズはロンドンの大手出版社で働く独身女性。ぽっちゃりした体形と、母親からいつも早く結婚相手を見つけるようにと言われることが悩みの種です。物語は彼女の日記形式で進みます。新年を迎えたブリジットは、生活を変えるべく、新たな誓いを立てるのです。彼女の日々の奮闘ぶりと、恋の行方を見守っていきましょう。
◇和t’s cooking? いなり寿司
今や世界に広がっている和食の「いま」を、英語で紹介する好評連載です。筆者は、外国人向けに日本の家庭料理を教える教室を主宰してきた滑志田(なめしだ)真理さん。現在は米ニューヨーク在住で、欧米人に受ける和食のアレンジや、海外での和食のトレンドなども随時紹介してもらいます。世界中で人気の和食を英語で紹介するヒントがたっぷり詰まっていますので、海外からのお客さまの「おもてなし」に生かすこともできそうです。今回は、手軽に作ることができる「いなり寿司(ずし)」を取りあげます。実は欧米でも人気で、特にベジタリアンの人たちには主菜としても好まれているのだそうです。時に「甘すぎる」として敬遠されますが、ほんのひと工夫で、立派なおもてなし料理にもなるのだとか。レシピも紹介していますので、ぜひ挑戦してみてください。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。国内で報道されたニュースも多く取りあげますので、「このニュースは英語でどう報じられているのか」といった疑問にも答えていきます。今回は、幼児向け番組の「セサミストリート」に、ホームレスの少女のキャラクターが登場したという話題や、世界最速を目指す次世代新幹線のニュースなどを取りあげています。
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今回は、冬休みが明けたマリーたちが、新年の抱負について語り合います。「他の人について否定的なことは言わない」と誓ったのがマリー。ハリソンは毎日トランペットを練習すると宣言します。さて、ジュリアは? 米国の生活を紹介するミニコラムでも、「新年の抱負」について説明しています。
◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる異文化エッセー。今週は、1月から3月までを担当するクレア・ドンマリー・ギテンズさんの第1回です。クレアさんはカリブ海の国、バルバドスの出身。2008年に来日後、東北各地で英語教師として勤務し、現在は福島・郡山の学校に勤めながら、翻訳者やフリーランスライターとしても活躍しています。母語である英語以外にも、日本語、フランス語、イタリア語、スペイン語にも精通し、最近はスワヒリ語も学び始めたのだとか。そんなクレアさんは今回、母国のバルバドスについて、基礎的なことを教えてくれています。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今週号で紹介するのは、かつての名作「ロッキー」シリーズのスピンアウト映画「クリード 炎の宿敵」です。ボクシングのヘビー級王者だったロッキー。その好敵手にして親友だったアポロ・クリードは、「ロッキー4」(1985年)の中で、ソ連(当時)の王者イワン・ドラゴと対戦し、命を落とします。今回の作品の主人公は、アポロの息子アドニス。ロッキーの薫陶を受けてプロボクサーになり、世界王者に上り詰めた彼は、イワンの息子の挑戦を受けるのです。対戦に反対するロッキー。しかし、アドニスはリングに上ります。前作のキャストも出演するこの作品を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、日帰りで出かけることができる東京周辺のお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回紹介するのは、東京都渋谷区は原宿にある太田記念美術館です。世界でも有数の浮世絵を専門とする美術館で、葛飾北斎や歌川広重などの人気絵師の代表作をはじめ、幅広い作品を月ごとのテーマに応じて展示しています。リサさんは「浮世」という言葉の意味をたどりながら展示を楽しみ、美術館の魅力を伝えてくれています。
◆デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。英語のネイティブスピーカーと接する場面を取りあげ、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いたりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。今回は、人気の日本食レストランで働いているユキコが、米国人女性のラメルさんから予約の電話を受けます。あいにく希望日はレストランが改築中だと伝えましたが、ラメルさんはなぜかひどく驚いた様子です。いったい何が問題だったのでしょう?
◇Dear Annie
コラムニストの Annie Laneさんが、現代の米国人が抱えるさまざまなお悩み相談に答えるコーナー。米国の口語表現や米国人の思考がよくわかる人気連載です。今回は、「婚活話で場を独占する知人」「息子夫婦との同居の心構え」の2題をお届けします。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇News: 前嶋和弘のGlobal beat ニュースを読み解く
国際ニュースを解説する連載です。上智大学総合グローバル学部の前嶋和弘教授(米国政治)が、世界で話題になっているニュースを外国通信社の配信記事から抜粋して英語の表現や単語を解説し、ニュースの背景も読み解きます。頻出する単語や表現が学べるだけでなく、単発の報道だけではわかりにくいニュースも深く理解できるようになるはずです。新年最初の掲載となる今回は、2019年の展望を。トランプ大統領と民主党が主導する議会下院の緊張関係が予想される米国、英国のEU離脱の見通しが立たない欧州、そして緊張を高める米中関係の行方などについて、記事を引用しながら説明していきます。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)の内容
- 出版社:朝日新聞社
- 発行間隔:週刊
- 発売日:[紙版]毎週金曜日 [デジタル版]毎週土曜日
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朝日ウイークリー(AW)の記事は、初級・中級・上級とレベル別になっているので、毎週レベルアップを目標に読み進められます。英文ニュースや英語エッセーなど一部の記事は、音声を聴くこともできます。AW独自の工夫をこらした英作文、英文法などの学習コラムから、国内外のニュース、エッセー、エンタメ、クイズまで、多彩な内容で飽きさせません。美しいカラー写真満載の旅行記、最新映画のシナリオ対訳、人気作家による連載小説など、楽しい読み物も満載です。レベルに応じた対訳、日本語注釈つき。
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