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2019/3/10号
This Week
On the Cover
単語つづりコンテストまっさかり
今週号の表紙は、米国で行われている「スペリング・ビー」という競技会からの一コマです。難しい単語のつづりを正確に当てる競技で、米国では1世紀以上の歴史があるそうです。世界中から参加者が集まる5月の全国大会は、テレビ放映されるほどの人気で、米国ではいま、その地区大会が各地で開かれています。表紙の一枚は、テキサス州から。本番に臨む少年の真剣な表情が印象的です。
◇今週の注目記事 ===============
◇Interview 「記者たち 衝撃と畏怖の真実」のロブ・ライナー監督が語る「報道の自由」
今週号の特集は、3月末に日本でも公開される映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」を撮ったロブ・ライナー監督が登場します。映画のPRのため来日し、東京都内で記者会見を開きました。映画は、2001年の米同時多発テロから03年のイラク戦争に至るまでの間、戦争に突き進もうとするブッシュ政権の姿勢を問い続けた記者たちの奮闘ぶりを描いています。ブッシュ政権はイラクにおける「大量破壊兵器の存在」を主張しましたが、傘下に多くの地方新聞を抱えるナイト・リッダー社の記者たちは情報操作を疑い、関係者の取材を続けます。大手メディアも政府の追及に及び腰となるなか、批判的な論陣を張るナイト・リッダー社の記者たちは次第に孤立を深めていくのです。「スタンド・バイ・ミー」などの作品で知られるライナー監督は今回の会見で、報道機関が民主主義社会で果たすべき役割などについて熱く語りました。特集ではこのほかにも、権力者の「不都合な真実」を暴くことを題材としたり、「報道の自由」が大きなテーマになっていたりする映画を紹介しています。
◇Essay:Marty’s Playlist
世界的なギタリスト、マーティ・フリードマンさんによる連載です。毎月1曲ずつ、マーティさんが記憶に残る「特別な曲」を紹介してくれます。今週号は、サイモン&ガーファンクルの1969年の曲「ボクサー」です。「この曲を聞くとたくさんの思い出が浮かぶ」というマーティさん。父親がサイモン&ガーファンクルの大ファンだったそうで、幼い頃から耳にする機会が多かったのでしょう。8歳ごろには、この曲のシングル盤を自分のお金で買ったのだそうです。その楽曲の魅力を、ミュージシャンの視点から解説してくれています。いつものように、歌詞に登場する英語表現についても解説しています。興味をもった方はぜひ、オリジナルの楽曲に触れてみてください。
◇森住史の英語のアレコレQ&A
NHKラジオ「入門ビジネス英語」でも講師を務めた森住先生の好評連載を、引き続きお楽しみいただいています。英語学習者からの質問に答える形で、英語の文法や語法などをめぐる素朴な疑問について、先生が分かりやすく解き明かします。今週号は、「Greenville Story」を読んだ読者からの質問です。「本をもうすぐ読み終わりそう」というところで、I’m almost finished. と言っているのを見つけ、「同じ記事の中に、I finished the book. とあるのに、なぜ」と尋ねています。一見、受動態のようにも見えますが、実はそうではないのです。例文を読みながら、しっかりと学びましょう。
◇地球うおっちんぐ: 多様性映し出した今年のアカデミー賞
アグネス・チャンさんによる人気連載エッセーです。毎月第2週の掲載で、引き続きお楽しみいただきます。今週号は、先日授賞式があった米アカデミー賞についてです。人種差別が色濃く残る1960年代の米国を舞台に、黒人ピアニストと白人の運転手の交流を描いた「グリーンブック」が作品賞に選ばれたほか、移民やマイノリティーに絡む授賞が相次ぎました。候補や受賞者が白人ばかりだと批判されてきたアカデミー賞ですが、ようやく変化の兆しが見えてきたと、アグネスさんは高く評価しています。
◇Novel : Bridget Jones’s Diary ブリジット・ジョーンズの日記
AWではこれまで、オリジナルの作品を掲載してきましたが、1月から3月は、映画などでおなじみの「ブリジット・ジョーンズの日記」を、読みやすくまとめた「Retold版」でお届けします。ブリジット・ジョーンズはロンドンの大手出版社で働く独身女性。ぽっちゃりした体形と、母親からいつも早く結婚相手を見つけるようにと言われることが悩みの種です。物語は彼女の日記形式で進みます。上司のダニエルとの恋愛関係が終わったブリジットは転職を決意。とあるパーティーに出かけていきます。彼女の日々の奮闘ぶりと、恋の行方を見守っていきましょう。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週は「演説・公演・講演」に関係のある表現がテーマです。「街頭演説」や「拍手喝采を浴びる」は英語でどのように言うのでしょう?
◆100語で読むニュース News in 100 Words
100語程度の単語でコンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに無事着陸したというニュースのほか、日本文学を世界に広めたドナルド・キーンさんの訃報(ふほう)などを取りあげています。
◆句動詞 de 英作文
英語の表現力を磨くコーナーを引き続きお楽しみいただきます。句動詞とは、基本的な動詞と副詞や前置詞を組み合わせた用法のこと。難しい単語に頼るのではなく、こうした基本的な単語を使いこなすことを狙って、英作文にトライしていきます。筆者は専修大学文学部教授の田邉祐司さん。目指すのは「普段着の英語表現」です。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画のシナリオと対訳
今週紹介するのは、今年89歳になるクリント・イーストウッドが実年齢に近い「現役の犯罪者」を演じた作品「運び屋」です。主人公アールは、花の栽培で何度も賞を獲得するなど、その道ではちょっとした人気者でした。しかし、家庭よりも仕事を優先してきたことから、今や家族に捨てられ、孤独の身に。おまけに事業の失敗で無一文になってしまいます。そんな折り、持ちかけられて始めた仕事は、麻薬組織のための麻薬の運び屋でした。当初は順調だったその仕事も、やがて当局の知るところとなります。イーストウッド自身がメガホンをとったこの作品を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◆英文ライティング道場
毎月第2週に掲載される読者参加型のコーナーです。与えられた課題の「和文英訳」に、読者の皆さんが挑戦しています。投稿作品は、大学で教壇に立つ2人の評者によって入念に添削・講評され、紙上で優秀者が発表されます。道場は新たな挑戦者も多く迎え、活況を呈しています。この連載は皆さんの書く力を試す絶好の機会ですので、ぜひ引き続きご参加ください。今回の題材は、ラグビーのワールドカップについて説明した新聞記事の一節です。
◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回のテーマは、日本の家に代々受け継がれてきた「家紋」です。そのルーツのほか、家紋が重要な役どころを演じるあの時代劇についても、英語で説明してみましょう。
◆日本全国英文表記珍百景
筆者は、日本国内で目にする英文表記の誤りについて長年研究を続けている小樽商科大学大学院の小林敏彦教授です。各地の商店や飲食店、ホテルや駅などで目にする誤った英文表記を取りあげ、どこに問題があるのかを文法、語法、語彙(ごい)など様々な角度から検証します。小林さんが自ら撮影した写真をもとにわかりやすく解説。「おもてなし」の質の向上にも役立ちそうです。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel Issyk-Kul, KYRGYZSTAN
今週号のトラベルのコーナーでは、中央アジアの国キルギス共和国の、イシク・クル湖畔に広がる地域を訪ねました。現地の言葉で「熱い湖」を意味するこの湖は、零下20度まで下がる冬でも、水面が凍ることはないそうです。世界的にも珍しい「古代湖」の一つですが、旧ソ連時代には外国人の立ち入りが禁じられていたこともあり、「幻の湖」とも呼ばれます。旅の筆者がまず訪れたのは、人々の社交の場ともなっている家畜のマーケットでした。集まったヤギやヒツジなどの数は、人よりも多かったそうです。さらに筆者は、地元の一般家庭の夕食に招待されます。そこで思いきって、キルギスタンの伝統だった「誘拐婚」(アラ・カチュー)について尋ねてみるのです。異国情緒あふれる写真の数々と合わせて、旅行記をお楽しみください。
◆News
毎月第2週以降、週替わりで経済、科学、文化、スポーツなどの多彩なニュースをお届けします。今週は科学関連のニュースを集めました。恐竜をめぐる新たな発見の話題のほか、世界最深のマリアナ海溝の海洋生物からプラスチックごみが発見されたといったショッキングなニュースをお届けします。
◆Weekly Picks 白色から脱却できない? アカデミー賞
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナー。今回は、授賞式があったばかりの米アカデミー賞の話題です。アグネス・チャンさんのエッセーでは、今年のアカデミー賞は多様性を重視し始めたとして評価していましたが、「けっしてそうではない」という意見も根強くあります。作品賞を受賞した「グリーンブック」には「人種問題を白人の視点から美化しすぎている」といった批判もあり、スパイク・リー監督などは厳しい言葉を投げかけているのです。一方で、「白いアカデミー賞」と批判されてきたことから考えれば、そもそもこうした作品が受賞するようになったこと自体を進歩と見る人もいます。
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