目次
2019/10/6号
This Week
On the Cover
「私たちの未来を返して」 気候変動で声を上げる若者たち
今週号の表紙は、スペイン・バルセロナでの若者たちのデモの様子を写した一枚です。スウェーデンの16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんが国会前で座り込みを続けたことに触発され、若者たちの運動が世界中で大きなうねりとなっています。学校を休んだ生徒・学生らが気候変動への早急な対策を求める「学校ストライキ」は、9月20~27日に世界一斉に行われ、主催者発表によると、185カ国の760万人以上が参加したといいます。今週号のAWでは、国連で開かれた気候変動サミットのニュースのほかに、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を特集しています。
◇今週の注目記事 ================
◇Special: On SDGs 国連の「持続可能な開発目標」が正念場
今週号の特集では、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を取りあげます。SDGsとは、2015年に国連サミットで定められた目標のことで、先進国・途上国にかかわらず国際的に取り組むことが求められています。「貧困をなくそう」「ジェンダー平等を実現しよう」といった「17の目標」を2030年までに達成することを目指します。採択から4年を迎えた今年9月、国連本部で目標の進み具合を話し合う会議が開かれました。このままのペースでは目標を達成できないといった声が出ており、一層の取り組みが求められています。また、今回の特集では、SDGsをめぐるトピックも紹介。子どもに人気のアニメ「きかんしゃトーマス」が、国連と手を組み、SDGsを分かりやすく伝える番組を作っているそうです。SDGsを一から学ぶことができる図表も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。AWでは今後も、折りに触れてSDGsに関する記事を掲載していく予定です。
◇Novel : The Giants of Beldale ベルデール少年野球団物語
今週号から新しい連載小説がスタートします。10月から12月までお届けするのは、マーク・ボッシンガムさんの新作。1950年代後半の米西海岸が舞台です。カリフォルニア州サンフランシスコ郊外の架空の町ベルデールに住むハンナとボビーの姉弟は、地元の野球チームでバッテリーを組んでいます。速球が自慢のハンナのキャッチボールの相手をしているうちに、ボビーは捕手をやらされることになったのです。そんなある朝、ビッグニュースが飛び込んできます。ニューヨークを本拠地にしている大リーグのジャイアンツが、サンフランシスコに移転してくるというのです。胸躍らせる2人は……。
◇News: 英文ニュース読解のテクニック
英文ニュースの読み方を、毎月第1週に基礎から解説しています。英字新聞には国内外の政治・経済・社会のニュースのほか、文化、スポーツなどの話題、社説や論説など様々な記事が載っており、まさに生きた英語の宝庫です。この豊かな英語の世界に慣れ親しむためには、いくつかのルールを学んでおくことが早道です。今週号からは、実際の記事を効率よく読むための方法を解説していきます。
◇和t’s cooking? かぼちゃのおやき
今や世界に広がっている和食の「いま」を、英語で紹介する好評連載です。筆者は、外国人向けに日本の家庭料理を教える教室を主宰してきた滑志田(なめしだ)真理さん。現在は米ニューヨーク在住で、欧米人に受ける和食のアレンジや、海外での和食のトレンドなども随時紹介してもらいます。世界中で人気の和食を英語で紹介するヒントがたっぷり詰まっていますので、海外からのお客さまの「おもてなし」に生かすこともできそうです。10月といえば、かぼちゃを思い浮かべる人も多いはず。そこで今回は、かぼちゃを使った「おやき」を紹介します。ちなみに米国では日本と違い、様々な種類の「かぼちゃ」が店頭に並んでいます。日本のかぼちゃとはどう違うのでしょうか。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。国内で報道されたニュースも多く取りあげますので、「このニュースは英語でどう報じられているのか」といった疑問にも答えていきます。今回は、開催中のラグビー・ワールドカップではファンたちのビールの消費が多く、供給が追いつくか心配されているという話題のほか、日本人デザイナーが指でも目でも読める「点字」を開発したというニュースなどを取りあげています。
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今回は、ケイトとカズが課題図書について話していますが、カズは何かを切り出したがっている様子です。卒業生らが母校に戻ってくる折に開かれるパーティー「ホームカミング・ダンス」が間近に迫っています。カズはケイトを誘おうとしているようなのですが……。米国での暮らしぶりを紹介するミニコラムも、ホームカミング・ダンスがテーマです。
◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる異文化エッセー。今週号からは、10月から12月までを担当するアンロイ・モーガンさんのシリーズが始まります。モーガンさんはジャマイカ生まれ。首都キングストンでメディア関連の仕事をした後、2016年に来日。小中学生を主な対象に、英語を教えてきました。将来はジャマイカ料理を提供できるカフェを日本で開くのが夢だそうです。今回の話題は「傘」。母国では傘を差す習慣がほとんどないというモーガンさんは、日本でたくさんの人が日傘を差す光景を見て、驚いたといいます。
◆シミケンの語源でラクラク英単語
英単語を語根、接頭辞、接尾辞といった「パーツ」でとらえ直し、語源から理解することで語彙(ごい)を増やしてしまおうというシミケン先生こと清水建二さんの連載が、1年ぶりにAWに帰ってきました。語源をイメージでとらえるイラストも添えられ、より理解がしやすくなりました。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今週号で紹介する映画は、1976年に実際に起きたハイジャック事件を描く「エンテベ空港の7日間」です。イスラエル発の民間機がパレスチナゲリラとドイツ極左急進派の男女に乗っ取られ、ウガンダのエンテベ空港に着陸します。犯人たちは各地で服役中の親パレスチナ過激派の釈放を要求。映画はドイツ人男女の葛藤と、イスラエル政府が奇襲作戦を決行するまでの緊迫した状況を描きます。イスラエルの当時のラビン首相らも登場。この事件はこれまでもハリウッドで映画化されていますが、本作は救出作戦の成功だけに焦点を当てるのではなく、それぞれの登場人物の視線を均等にとらえているところが特徴です。英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◇Essay:Street Smart English
「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」などで知られる詩人の伊藤比呂美さんによる連載です。二十数年の間、「移民」として米国と日本を何度となく往復してきた経験と、カリフォルニアでの暮らしの中で出会った英語表現や米国文化についてつづっていきます。日本語で執筆する詩人が、どのように異文化と外国語の中で暮らしてきたのか、リアルな体験を踏まえて語ります。英語監修は日本在住歴40年以上のStewart Johnsonさんです。
◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、日帰りで出かけることができる東京周辺のお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、東京都千代田区の「昭和館」を訪ねます。戦中・戦後の国民生活に関連した資料を収集・展示し、労苦を次世代につたえるための国立の施設です。リサさんは昭和の最初の20年を学ぶことができる施設として見たようです。
◆デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。英語のネイティブスピーカーと接する場面を取りあげ、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いたりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。今回は、タケシが経営するバーに、常連客である英国人駐在員のジョシュが立ち寄ります。聞けば、競馬で大金を失ってしまったとのこと。しかし、なぜか話がかみ合いません。いったい何が問題だったのでしょう。
◇辞書BIKI再入門
英語の勉強に辞書は不可欠。紙の辞書しかなかった一昔前とは異なり、現在では、電子、オンラインに加え、スマホのアプリや、パソコンにインストールするタイプなど様々な辞書があります。とはいえ、あなたは愛用の辞書を「使いこなしている」と自信を持って言えるでしょうか? この連載では、英和・和英・英英辞典からどのように必要な情報を引き出すかのコツをていねいに解説します。せっかく買った高価な辞書を宝の持ち腐れにしないためのアドバイスが満載。普段何気なく使っている英語辞書の奥深さが実感できます。筆者は筑波大学教授で辞書学が専門の磐崎弘貞さんです。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel : Rothenburg ob der Tauber, GERMANY
今週号のTravelのコーナーでは、ドイツはバイエルン州の人気の観光地、ローテンブルク・オプ・デア・タウバーを訪ねます。「タウバー川の上にある赤い城」といった意味の長い名前をもつこの町は、観光ルートとして有名なロマンチック街道と古城街道が交わるところにあり、毎年多くの観光客が訪れるそうです。その特徴はなんと言っても、誰もが思い描くような「ドイツ」の景色に出会うことができるその街並み。旧市街には中世の街並みがそのまま残されているのです。旅の筆者は、夜警に扮したガイドの案内で歩くツアーに参加し、町の歴史を学びます。一帯はドイツワインの産地としても有名で、城壁の外に一歩足を向けると、ブドウ畑が広がっていました。美しい写真の数々と合わせて、旅行記をお楽しみください。
◆Weekly Picks 国連で世界のリーダーたちを叱った雄弁な16歳
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた解説を紹介するコーナー。今回は、国連気候変動サミットで各国政府代表に厳しい言葉を投げかけたスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんの演説についてです。遅々として進まない地球温暖化対策を批判し、大人たちに向かって「裏切りを許さない」と語ったトゥンベリさんの演説には、「運動団体に利用されている」と批判する声も上がりましたが、トゥンベリさん自身は真っ向から反論。演説を分析した各界の有識者は、彼女を擁護しています。話題となった演説を、一部を抜粋する形で紹介しています。
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