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2019/12/15号
This Week
On the Cover
「男はつらいよ」最新作で銀幕に復帰する後藤久美子さん
12月15日号の表紙は、俳優の後藤久美子さんです。かつて「ゴクミ」の愛称で人気を集めた後藤さんですが、久しく俳優業の一線から退いていました。それが、23年ぶりの復帰を果たし、今月公開される「寅さん」の最新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」に出演します。写真は、10月の東京国際映画祭で同作がオープニング上映された際、レッドカーペットに姿を見せた時のものです。作品では、旧来のシリーズに引き続き、寅さんのおいっ子である満男の元恋人の役を演じます。国際機関の職員として長らく海外暮らしをしたという設定で、作中でも自身が流暢(りゅうちょう)な英語と仏語を披露しているそうです。
◇今週の注目記事 ================
◇Special: 海を渡る寅さんの魅力
山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズ最新作が公開されるのに合わせて、今週号では「寅さん」を特集します。「1人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネス世界記録に認定された作品ではありますが、一般にはドメスティックな作品と思われがちです。実は「寅さん」は、英語などの字幕がつけられて世界各国で上映され、海外でも多くのファンを獲得しているのです。このほど最新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」の試写に駆けつけた仏人ジャーナリストらに、なぜ寅さんが海外で愛されるのかを聞いています。また、今回の作品の英語字幕を担当した翻訳家のドン・ブラウンさんにもインタビュー。寅さんの小気味の良い啖呵売(たんかばい)などをどのように英語に訳したのか、苦労話を聞きました。なお、今回の作品からせりふの一部を抜粋し、翻訳の例も紹介しています。
◆News: News demystified いちからわかる!
朝日新聞朝刊でそのときどきのニュースを分かりやすく解説している「いちからわかる!」。その豊富なラインアップの中から厳選し、AW編集チームが英訳してお届けします。毎月第3週掲載。今話題になっているニュースはどんな英語で表現したらよいかが分かります。ニュースそのものを「いちから」解説しますので、大学入試や就職活動での時事問題対策にも役立ちます。今週号では、政府が中止を決めた「桜を見る会」について解説します。
◇Essay:Marty’s Playlist
世界的なギタリスト、マーティ・フリードマンさんによる連載です。毎月1曲ずつ、マーティさんが記憶に残る「特別な曲」を紹介してくれます。今週号は、「ジャングル・ブギー」を1970年代にヒットさせたクール・アンド・ザ・ギャングについて語ります。シンセサイザーのような機器には頼らず、激しいギターとドラムで世界中のディスコを沸かせたとして曲を評価する一方で、徐々に万人受けする曲作りにシフトしていった彼らの音楽スタイルについてもコメントを加えています。興味をもった方はぜひ、オリジナルの楽曲にも触れてみてください。
◇Novel : The Giants of Beldale ベルデール少年野球団物語
10月から12月までお届けする連載小説は、マーク・ボッシンガムさんの新作。1950年代後半の米西海岸が舞台です。カリフォルニア州サンフランシスコ郊外の架空の町ベルデールに住むハンナとボビーの姉弟は、地元の野球チームでバッテリーを組んでいます。ある朝、ビッグニュースが飛び込んできます。ニューヨークを本拠地にしている大リーグのジャイアンツが、サンフランシスコに移転してくるとのことで、2人は胸を躍らせるのです。少年野球のシーズンもいよいよ開幕を迎えますが、2人はちょっとしたトラブルに巻き込まれてしまいます。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今回は、いよいよクリスマス当日の朝を迎えます。ハンナたちの一家が、お互いのプレゼントを開けているところです。どんなプレゼントだったのでしょうか。米国の生活を紹介するミニコラムでも、クリスマスプレゼントについて解説を加えています。
◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる異文化エッセー。10月から12月までを担当するのは、アンロイ・モーガンさんです。モーガンさんはジャマイカ生まれ。首都キングストンでメディア関連の仕事をした後、2016年に来日。小中学生を主な対象に、英語を教えてきました。将来はジャマイカ料理を提供できるカフェを日本で開くのが夢だそうです。今回は、モーガンさんが日本で経験した食をめぐる「ビックリ」について語ってくれます。「ランチバイキング」に出かけたときのこと。モーガンさんはいったい何を想像していたのでしょうか。
◆100語で読むニュース News in 100 Words
コンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、東京五輪・パラリンピックの主会場となる新しい国立競技場が完成したというニュースのほか、米国の高校での解剖の授業で、本物のカエルを使わずに、「人工カエル」を利用する取り組みが始まったといった話題などを取りあげています。
◆シミケンの語源でラクラク英単語
英単語を語根、接頭辞、接尾辞といった「パーツ」でとらえ直し、語源から理解することで語彙(ごい)を増やしてしまおうというシミケン先生こと清水建二先生の連載が、AWに帰ってきました。語源をイメージでとらえるイラストも添えられ、より理解がしやすくなっています。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介する映画は、児童文学が原作の人気アニメシリーズの最新作「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」です。かつて敵同士だったバイキング(人間)と野生のドラゴンは、今では仲良く島で暮らしています。しかし、ドラゴンが激増し、島は飽和状態に。ドラゴンを狙うハンターたちの魔の手も迫ります。人間とドラゴンが共存する社会を築いた立役者であるヒックは、若きリーダーになっていましたが、仲間たちを引き連れて、新天地を目指す決意をするのです。ドラゴンが自由に飛び交う映像の美しさも見どころの一つ。人間とドラゴンの共生がテーマとなったこの作品を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◇Essay:Street Smart English
「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」などで知られる詩人の伊藤比呂美さんによる連載です。二十数年の間、「移民」として米国と日本を何度となく往復してきた経験と、カリフォルニアでの暮らしの中で出会った英語表現や米国文化についてつづっていきます。日本語で執筆する詩人が、どのように異文化と外国語の中で暮らしてきたのか、リアルな体験を踏まえて語ります。英語監修は日本在住歴40年以上のStewart Johnsonさんです。
◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、東京とその周辺の、日帰りで出かけることができるお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、東京都世田谷区の豪徳寺を訪ねました。江戸時代の大名、井伊家の菩提(ぼだい)寺として知られますが、開運招福や商売繁盛のご利益があるとされる「招き猫」の発祥の地とも言われています。境内には多くの招き猫が奉納され、外国人観光客にも人気のインスタ映えスポットになっているのだそうです。
◇デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。日本を訪れた外国人と接する機会を想定し、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いてしまったりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。さて今回は、コンビニエンスストアでアルバイトをしているナナコのもとに、米国人観光客のサムがやって来て、何かを依頼しているようです。サムは千円札を出してきましたが、どうも話がかみ合いません。いったい何が問題だったのでしょう。
◇カタカナ語がワカラナイ!
日本語の中で使われるカタカナ語の数は年々増える一方で、日本語の語彙を豊かにするのに一役買っています。しかしながら、日本語のわかる外国人でも、カタカナ語の意味を正確に理解するのは至難の業というのも事実。英語母語話者には通じないおかしな和製英語をはじめ、日本人が英語と思い込んで使っている外国語なども混乱の原因です。この連載では日本で活躍する英国人フリーランスライターのスティーブ・ウォルッシュさんが、自らの経験をもとに、カタカナ語が生んだ誤解やその対処法についてつづってくれます。肩の凝らないエッセーから、カタカナ語を通じる英語に変えるためのヒントを学んでください。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel Chamonix, FRANCE
今週号のトラベルのコーナーでは、ヨーロッパアルプスの最高峰モンブランを間近に望み、スイス、イタリアとも国境を接するシャモニーを訪ねます。100年以上にわたってウィンタースポーツと登山の拠点として栄え、1924年に最初の冬季五輪が開かれたことでも知られています。ここからは、ケーブルカーなどを利用すれば、モンブランの勇壮な姿をより近くで見ることができるそうです。さて、旅の筆者はまずは町の目抜き通りへ。木々は色とりどりに飾り付けされ、クリスマスのムードを盛り上げます。甘党である筆者はお菓子の店に魅了されます。さらに山岳博物館に足を延ばし、町の歴史も学ぶのです。夜には地元の名物料理を楽しみますが、雪に覆われるアルプスの山々の存在も、改めて身近に感じることができたようです。美しい風景を写しだす写真と合わせて、旅行記をお楽しみください。
◆Weekly Picks 世界中に浸透する「ブラックフライデー」、過剰な商業主義と批判も
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するこのコーナー。今週は、近年は日本でも浸透しつつある「ブラックフライデー」について書いたAP通信の記事を取りあげます。元々は米国の感謝祭翌日の金曜を指し、歳末商戦を盛り上げて消費熱をあおろうという小売業者の作戦でした。それが今では、感謝祭を祝わない国や地域にまで拡大し、ネット販売を中心としたサイバーマンデーも広く知られるようになりました。こうした現象には、「過剰な消費・生産で環境に悪影響をもたらす」といった批判や、「格差を助長するだけ」という指摘もあり、フランスではブラックフライデーに対する法的な規制の動きもあるそうです。
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