目次
2020/2/16号
This Week
On the Cover
外国語映画として初のオスカー作品賞
2月16日号の表紙は、このほど開かれた米アカデミー賞の授賞式からのひとこまです。今年のアカデミー賞で最も脚光を浴びたのは、韓国映画「パラサイト 半地下の家族」でした。外国語の映画として史上初めて、最高の栄誉とされる作品賞を受賞。監督賞などを含めた4部門でオスカーをつかんだのです。表紙の写真では、プロデューサーとともに報道陣の前に姿を見せたポン・ジュノ監督がオスカーを手にしながら、満面の笑みを見せています。今年のアカデミー賞の話題は、今週号のWeekly Picksでも取りあげています。
◇今週の注目記事 ================
◇Special: ドラえもん50周年
今週号の特集では、AWでもおなじみの人気キャラクター、ドラえもんを特集します。漫画「ドラえもん」の連載が雑誌で始まったのは1970年の1月号。今年で50周年を迎えました。AWでは、朝日新聞に掲載されている「しつもん!ドラえもん」を英訳していますが、今週号の特集ではそのうち、「ドラえもん編」から「しつもん!」を集めてみました。作品の50年の歩みを振り返りつつ、英語でドラえもんにまつわるクイズに挑戦してみてください。
◆News: News demystified いちからわかる!
朝日新聞朝刊でそのときどきのニュースを分かりやすく解説している「いちからわかる!」。その豊富なラインアップの中から厳選し、AW編集チームが英訳してお届けします。毎月第3週掲載。今話題になっているニュースはどんな英語で表現したらよいかが分かります。ニュースそのものを「いちから」解説しますので、大学入試や就職活動での時事問題対策にも役立ちます。今週号では、長い選挙戦がスタートした米大統領選挙について解説します。
◇Essay:Marty’s Playlist
世界的なギタリスト、マーティ・フリードマンさんによる連載です。毎月1曲ずつ、マーティさんが記憶に残る「特別な曲」を紹介してくれます。今週号は、1970年代に Wild Cherry というバンドがヒットさせた「Play That Funky Music」という曲を紹介します。マーティさんによると、R&Bのアレンジとボーカルの声の質から、黒人が歌っていると思われがちだったとか。ミュージックビデオが一般的でなかった時代、歌手がどんな姿をしているかはあまり知られていなかったのです。マーティさんは、米国の人種間の緊張がこのようにうまく姿を現すことがある、と語っています。興味をもった方はぜひ、オリジナルの楽曲に触れてみてください。
◇Novel : The Pilgrimage 母と娘の旅立ち
1月から3月までお届けする連載小説は、スザンヌ鎌田さんの新作です。物語の主人公は、日本人の父と米国人の母の間に生まれた中学生ミサキ。出生時の脳性まひの影響で手足に障がいがあります。両親はミサキが生まれる前に別れたそうで、父親の顔さえ知りません。そんなミサキに、母親は一緒にフランスに行こうと声をかけます。いよいよパリに着いた2人ですが、ミサキはあることから感情を爆発させてしまいます。作者のスザンヌ鎌田さんは米ミシガン州出身。1988年に来日後、大学で教えながら小説家としても活動しています。AWでは2018年に、「The Southern Belle Spy: Behind Enemy Lines」を連載しています。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今回は、放課後でのひとこま。慌ててリュックの中を調べているジュリアですが、どうやら携帯電話をなくしてしまったようです。これまでも何度かなくしているジュリアは大騒ぎ。マリーとケイトが手を貸そうとしています。米国の生活を紹介するミニコラムでも、若い世代の携帯電話事情について解説しています。
◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる異文化エッセー。1月から3月までを担当するのは、アマンダ・ロシャさんです。ロシャさんはブラジルの首都ブラジリア生まれ。大学では美術・インテリアデザインを専攻しました。ブラジル外務省に勤務する夫の転勤で2018年に来日し、現在は東京暮らし。日本建築に関心が高く、環境保護や動物愛護にも熱心で、母国語のポルトガル語のほか、スペイン語、英語に堪能だそうです。さて今回は、息子を妊娠していることがわかった際のことを振り返ってくれています。それはちょっとした騒動だったようですが、ロシャさんは今、息子と過ごすことの喜びをかみしめています。
◆100語で読むニュース News in 100 Words
コンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、かつては環境に優しくないと言われ続けた大型車のブランド「ハマー」が、電気自動車として生まれ変わるというニュースのほか、納豆などの大豆発酵食品の健康効果をめぐる話題などを取りあげています。
◆シミケンの語源でラクラク英単語
英単語を語根、接頭辞、接尾辞といった「パーツ」でとらえ直し、語源から理解することで語彙(ごい)を増やしてしまおうというシミケン先生こと清水建二先生の連載が、AWに帰ってきました。語源をイメージでとらえるイラストも添えられ、より理解がしやすくなっています。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介する映画は、第1次世界大戦の戦場を舞台にした「1917 命をかけた伝令」です。1917年、フランスの前線で、英国軍の若い兵士2人は、進軍中の部隊への伝令を命じられます。突撃を中止しなければドイツ軍の大規模な攻撃で部隊が全滅してしまうというのです。2人は任務を全うすべく、敵陣に分け入って走ります。全編をワンカットで撮影したような映像を狙ったカメラワークで、観客は登場人物の視点を疑似体験することができると言います。アカデミー賞で撮影賞などを受けたこの作品を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◇Essay:Street Smart English
「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」などで知られる詩人の伊藤比呂美さんによる連載です。二十数年の間、「移民」として米国と日本を何度となく往復してきた経験に加え、カリフォルニアでの暮らしの中で出会った英語表現や米国文化についてつづっていきます。日本語で執筆する詩人が、どのように異文化と外国語の中で暮らしてきたのか、リアルな体験を踏まえて語ります。英語監修は日本在住歴40年以上のStewart Johnsonさんです。
◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、東京とその周辺の、日帰りで出かけることができるお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、静岡県熱海市にある熱海城を訪ねました。歴史上、実在した城ではありませんが、熱海の海を見下ろす山頂に1959年になって建てられました。リサさんは、ちょっとレトロな魅力に気づいたようです。
◇デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。日本を訪れた外国人と接する機会を想定し、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いてしまったりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。さて今回は、大学生のミナコが英国から来た留学生のジョーダンをすし店に誘います。ミナコはジョーダンが食事を楽しんでいると思っていたのですが、どうもそうでもない様子です。いったい何が起きたのでしょう。
◇カタカナ語がワカラナイ!
日本語の中で使われるカタカナ語の数は年々増える一方で、日本語の語彙を豊かにするのに一役買っています。しかしながら、日本語のわかる外国人でも、カタカナ語の意味を正確に理解するのは至難の業というのも事実。英語母語話者には通じないおかしな和製英語をはじめ、日本人が英語と思い込んで使っている外国語なども混乱の原因です。この連載では日本で活躍する英国人フリーランスライターのスティーブ・ウォルッシュさんが、自らの経験をもとに、カタカナ語が生んだ誤解やその対処法についてつづってくれます。肩の凝らないエッセーから、カタカナ語を通じる英語に変えるためのヒントを学んでください。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel Experience ‘hygge’ in Copenhagen
今週号のトラベルのコーナーでは、北欧デンマークの首都コペンハーゲンを訪ねます。「北欧のパリ」とも呼ばれる美しい街ですが、魅力的なのは街並みだけではありません。旅の筆者は、デンマークで生まれた「hygge」を体験したいと考えていました。発音を日本語で表記すれば「ヒュッゲ」に近いこの言葉は、「快適さを追求した生活様式」といった意味合いで、近年では幸福度ランキングで上位に入るデンマークの魅力の一つとして、クローズアップされることが増えてきました。筆者はまず、宿泊先のホテルで温かい「おもてなし」に触れ、たちまちhyggeのとりこになります。さらに筆者は街に出かけてデザインミュージアムやチボリ公園といった名所を訪ね、hyggeについて理解を深めるのです。美しい写真の数々と合わせて、旅行記をお楽しみください。
◆Weekly Picks 韓国映画「パラサイト」、変わりつつある米国映画市場
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するこのコーナー。今週は、韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が作品賞を受賞した米アカデミー賞の話題をお届けします。貧しい家族と豪邸に住む富豪一家が出会うことで繰り広げられる悲喜劇で、カンヌ国際映画祭の最高賞獲得などで、オスカー争いでも有力な候補となっていました。とはいえ米国では、字幕を読まなくてはならない英語以外の映画には根強い抵抗感があるとされてきました。米国の映画市場も変化しつつあると指摘する識者もいます。
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