目次
2020/3/15号
This Week
On the Cover
国際女性デー、各地でデモ
3月8日は「国際女性デー」でした。日本国内では性暴力に抗議する「フラワーデモ」がありましたが、世界各地でも、女性に対する暴力と性差別に抗議する大規模な集会が開かれました。15日号の表紙では、フランス・パリでの一コマをお届けしています。新型コロナウイルスの流行を意識したのでしょう。ガスマスクを装着し、プラカードを掲げています。「家父長制はウイルス。私たちはその特効薬」。男性優位の社会の仕組みを批判する、こうしたちょっと過激なメッセージに、注目が集まっています。
◇今週の注目記事 ================
◇Special: さまざまな食事制限を可能にするニューヨークの食文化
今週号の特集では、連載「和t’s Cooking」でおなじみの滑志田真理さんが、ニューヨークの食事情をリポートします。世界中から人が集まるこの街では、ベジタリアンやビーガンの人たち、宗教上の理由などで食事に制限がある人たちにも、食事を楽しんでもらえるような仕組みが整っているようです。卵や乳製品を含めたあらゆる動物由来食品を食べないビーガンの人向けのメニューには「V」のマークをつけるなどの工夫が、レストランでは一般的だそうです。翻って、五輪を間近に控え、外国からの来客も増えると予想されている日本の現状はどうでしょうか。滑志田さんの指摘に耳を傾けてみましょう。
◆News: News demystified いちからわかる!
朝日新聞朝刊でそのときどきのニュースを分かりやすく解説している「いちからわかる!」。その豊富なラインアップの中から厳選し、AW編集チームが英訳してお届けします。毎月第3週掲載。今話題になっているニュースはどんな英語で表現したらよいかが分かります。ニュースそのものを「いちから」解説しますので、大学入試や就職活動での時事問題対策にも役立ちます。今週号では、中東で影響力を増しているとされるイランについて、その歴史と背景から解説します。
◇Essay:Marty’s Playlist
世界的なギタリスト、マーティ・フリードマンさんによる連載です。毎月1曲ずつ、マーティさんが記憶に残る「特別な曲」を紹介してくれます。今週号は、ディスコブームが世界中に広がった1970年代にヒットしたシックの「おしゃれフリーク」という曲を紹介します。ディスコミュージックの代表格のように見られていて、マーティさんのようなロックファンが目の敵にしていたのだとか。マーティさんはそんな時代の空気を振り返りつつ、楽曲には一定の評価を与えています。興味をもった方はぜひ、オリジナルに触れてみてください。
◇Novel : The Pilgrimage 母と娘の旅立ち
1月から3月までお届けする連載小説は、スザンヌ鎌田さんの新作です。物語の主人公は、日本人の父と米国人の母の間に生まれた中学生ミサキ。出生時の脳性まひの影響で手足に障がいがあります。両親はミサキが生まれる前に別れたそうで、父親の顔さえ知りません。そんなミサキに、母親は一緒にフランスに行こうと声をかけます。パリに着いた2人は、いよいよ思いをぶつけ合うことになるのです。作者のスザンヌ鎌田さんは米ミシガン州出身。1988年に来日後、大学で教えながら小説家としても活動しています。AWでは2018年に、「The Southern Belle Spy: Behind Enemy Lines」を連載しています。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今回は、校内のカフェテリアで顔を合わせたジュリアたちの会話です。ジュリアはケイト、マリー、ハンナたちを次々とほめていきます。いったいどういうつもりなのでしょうか。今週のスキットからよく使う英語表現を紹介するコーナーでも、「ほめ言葉(compliment)」について取りあげています。
◆On the Keyboard リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が代わる異文化エッセー。1月から3月までを担当するのは、アマンダ・ロシャさんです。ロシャさんはブラジルの首都ブラジリア生まれ。大学では美術・インテリアデザインを専攻しました。ブラジル外務省に勤務する夫の転勤で2018年に来日し、現在は東京暮らし。日本建築に関心が高く、環境保護や動物愛護にも熱心で、母国語のポルトガル語のほか、スペイン語、英語に堪能だそうです。さて今回は、ロシャさんが尊敬してやまないという福岡正信氏(1913-2008)についてです。自然農法と呼ばれる手法を編みだし、貧しい地域を救ったという福岡氏。ロシャさんはどんなところを高く評価しているのでしょうか。
◆100語で読むニュース News in 100 Words
コンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、ネット販売大手のアマゾンが初のレジ無しスーパーを米シアトル市に開店したというニュースのほか、世界の首都のうち、インドのニューデリーが2年連続で大気汚染最悪の都市になったという話題などを取りあげています。
◆シミケンの語源でラクラク英単語
英単語を語根、接頭辞、接尾辞といった「パーツ」でとらえ直し、語源から理解することで語彙(ごい)を増やしてしまおうというシミケン先生こと清水建二先生の連載が、AWに帰ってきました。語源をイメージでとらえるイラストも添えられ、より理解がしやすくなっています。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画の解説とシナリオ対訳
今回紹介する映画は、世界中で親しまれているヒュー・ロフティングの児童文学作品「ドリトル先生」シリーズを実写化した「ドクター・ドリトル」です。動物と会話できるドクター・ドリトルは、名医だが変わり者。女王から贈られた庭園で動物たちとひっそり暮らしていましたが、女王が毒を盛られたことを突き止め、解毒剤となる「エデンの樹(き)」の果実を手に入れるために、動物たちと伝説の島へと出発します。ともに冒険の旅に出るのは、しっかり者のオウムや怖がりのゴリラなど、様々な動物たちです。ロバート・ダウニーJr.が主演し、エマ・トンプソン、ラミ・マレックらそうそうたる顔ぶれが動物たちの声優を演じるこの作品を、英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◇Essay:Street Smart English
「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」などで知られる詩人の伊藤比呂美さんによる連載です。二十数年の間、「移民」として米国と日本を何度となく往復してきた経験に加え、カリフォルニアでの暮らしの中で出会った英語表現や米国文化についてつづっていきます。日本語で執筆する詩人が、どのように異文化と外国語の中で暮らしてきたのか、リアルな体験を踏まえて語ります。英語監修は日本在住歴40年以上のStewart Johnsonさんです。
◇Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、東京とその周辺の、日帰りで出かけることができるお薦めスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、川崎市にある「藤子・F・不二雄ミュージアム」を訪ねました。「ドラえもん」や「パーマン」をはじめ、数多くの名作で知られる漫画家が残した原画や、オリジナルの映像が鑑賞できます。カフェやギフトショップも併設され、ドラえもんなどのファンには見逃せない施設だとか。リサさんがたっぷりと魅力を紹介しています。
◇デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。日本を訪れた外国人と接する機会を想定し、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いてしまったりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。さて今回は、アイルランドから観光に来たダンが、ミホがアルバイトをしているビジネスホテルに宿泊中です。ミホが部屋の感想を聞いたところ、ダンはあまり気に入っていないような反応だった、というのですが……。いったい何が問題だったのでしょう。
◇カタカナ語がワカラナイ!
日本語の中で使われるカタカナ語の数は年々増える一方で、日本語の語彙を豊かにするのに一役買っています。しかしながら、日本語のわかる外国人でも、カタカナ語の意味を正確に理解するのは至難の業というのも事実。英語母語話者には通じないおかしな和製英語をはじめ、日本人が英語と思い込んで使っている外国語なども混乱の原因です。この連載では日本で活躍する英国人フリーランスライターのスティーブ・ウォルッシュさんが、自らの経験をもとに、カタカナ語が生んだ誤解やその対処法についてつづってくれます。肩の凝らないエッセーから、カタカナ語を通じる英語に変えるためのヒントを学んでください。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel WALES, from south to north
今週号のトラベルのコーナーでは、グレートブリテン島の南西に位置するウェールズ地方を訪ねます。日本人にとっては昨年のラグビー・ワールドカップでの活躍が記憶に新しいかもしれませんが、旅の筆者が心奪われたのは、面積の大部分を占めるという山地の景観でした。国土の約2割が国立公園に指定されているといい、それだけ美しい自然に恵まれているのだそうです。また、ウェールズは古城がとても多いことでも有名で、世界で最も城の密集度が高いとも言われているのだとか。筆者は古城巡りを楽しみ、さらには古本で有名な街にも足を延ばします。そのほかにも見どころが盛りだくさんの旅行記を、美しい写真の数々と合わせてお楽しみください。
◆Weekly Picks 娘の恐怖和らげるため、父親が思いついた「ゲーム」 シリア
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するこのコーナー。今週は、内戦が続くシリアからの話題。最近、一本の動画が話題を呼びました。外で大きな爆発音が鳴る中、幼い女の子と父親がカメラに向かって笑っている姿が映っているのです。父親は爆音を怖がる娘を見て、「爆弾が落ちる音を聞いたら笑う」という「ゲーム」を考案したといいます。娘の気持ちを和らげたいという父親の思いに共感が広がる一方で、「そうした子どもの姿に心が痛む」という声も上がっています。
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