目次
2020/4/19号
This Week
On the Cover
バチカン、静かな復活祭
4月19日号の表紙は、バチカンのサンピエトロ大聖堂で復活祭(イースター)のミサを行い、祈りを捧げるフランシスコ教皇です。キリスト教徒にとって最も重要な日であり、例年、大聖堂には多くのカトリック教徒が詰めかけます。しかし、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、大聖堂に一般信者は入れませんでした。異例の対応ですが、ミサの様子はインターネットやテレビで中継されました。
◇今週の注目記事 ================
◇Movies: カセットテープ・ダイアリーズ
貸レコード店で借りたレコードをカセットテープに録音し、携帯型オーディオプレーヤーで聴く。今回紹介する作品は、そんな懐かしい文化が全盛期の、1980年代の英国が舞台です。音楽好きのパキスタン系の少年ジャベドは、人種差別がはびこる閉鎖的な町に住み、うっくつした青春時代を過ごしています。息子には自分より良い人生を送らせたいと願う父は、勉学を強要するばかり。ジャベドが唯一自分を表現できるのが作詞です。ある日、ジャベドはブルース・スプリングスティーンの歌に出会い、衝撃を受けます。その歌詞に共鳴し、自分の進むべき道を見つけ出していきます。映画の解説とシナリオ対訳でお楽しみください。
◇Travel : 十字軍の要塞都市とイスラエル第三の都会
今週号のTravelのコーナーは、イスラエルのアッカとハイファです。どちらも地中海に面し、フェリーで30分ほどの距離にあります。いずれも12世紀に十字軍に征服され、イスラエル建国後もアラブ系住民の割合が高い地域です。アッカの旧市街はユネスコの文化遺産に登録されているほど、古くからの建築物が多数残っています。地下に現存する十字軍時代の遺構には、要塞や礼拝堂、商店などが昔の姿のまま保存されています。一方、ハイファは打って変わってハイテクな都市で、イスラエル唯一かつ非常に短い地下鉄が走っています。そして、イスラエルに行ったら絶対に外してはならない食べ物、フムス。ひよこ豆をすりつぶし、レモン汁やオリーブオイル、ニンニクなどを混ぜたペーストですが、店や家庭によって味わいが変わるそうです。地元有名店のメニューでご紹介します。
◇Special: なぜ?イスラエルに日本の美術専門の美術館
イスラエルのハイファには、日本の美術品を専門に展示するティコティン美術館があります。17-19世紀の貴重な刀剣類や衣類、版画、漆器などを所蔵しています。今年、創立60周年を迎えました。もとになったのは、日本の美術を愛し、20世紀初頭にシベリア鉄道を使って何度も来日しては美術品を収集したユダヤ系ドイツ人フェリックス・ティコティンのコレクションです。美術館創立の背景には、ユダヤ人の苦難の歴史がありました。ティコティンはナチス・ドイツの支配から脱するためにヨーロッパを点々とし、コレクションは散逸していたのです。戦後に取り戻し、娘が居住するイスラエルに移しました。現在の美術館関係者の悩みは日本人来館者の少ないことだそうです。
◇Essay: パープル・レイン
ミュージシャン兼プロデューサーのマーティ・フリードマンさんが、何かと見過ごされがちな「卓越したギタリストとしてのプリンス」について、熱く解説します。2007年の米プロフットボールリーグNFLのスーパーボウルで、ハーフタイムショーに演奏した際には雨が降り注ぎ、まさに神がかっていました。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。国内で報道されたニュースも多く取りあげ、「このニュースは英語でどう報じられているのか」といった疑問にも答えていきます。今回は、米国で外出禁止になる直前に起きたアルコール飲料の「新型コロナ特需」、環境保護活動家C.W.ニコルさんの訃報、数学の難問「ABC予想」を解いた京都大の望月新一教授、国連安保理がメールで決議案を採択、などのニュースを取りあげています。
◆Phrase It Right 句動詞で話そう
口語英語の宝庫と言われる「句動詞」を、実用性の高い例文を使ったクイズ形式で学びましょう。句動詞とは、「動詞+前置詞」または「動詞+副詞」で構成され、ひとつの動詞として機能する熟語(イディオム)のこと。ラテン語やギリシャ語系の高尚な単語も重要ですが、基本動詞を使いこなすことが表現力アップにつながります。tolerate(耐え忍ぶ)⇒ put up with、confiscate(取り上げる)⇒ take away、acquiesce(黙諾する)⇒ give in のように、日常会話では同じ意味を表す別の難しい動詞があっても、句動詞の方が好まれます。英字新聞の記事にも頻出し、大学入試や各種検定試験対策にも有益です。
◆Listen & Write 英語耳を鍛えよう
新しい大学入学共通テストではリスニングの配点が上がり、英語を聞き取る能力がこれまで以上に重視されます。そこで過去のニュース記事を使いながら、一部分を虫食いにした「穴埋め式のディクテーション」問題を用意しました。「聞く・書く」能力の向上に役立ててください。あわせて重要語句の用法を紹介します。音声は無料アプリ「朝日コネクト」かAWのウェブサイトで聞くことができます。
◆やさしい単語で寸劇! The Greenville Story
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今回はママとパパが友人の息子の結婚式に参列することになり、マリーが服選びを手伝います。米国での暮らしぶりを紹介するミニコラムは、米国の結婚事情です。
◆On the Keyboard リレーエッセー
異文化エッセーは、マレーシアの高原リゾート地キャメロンハイランドの生まれのジェニファー・チャー・ウィー・ファンさんの連載です。2011年に交換留学生として来日し、現在は東京大学大学院の博士課程で環境システム学を専攻しているジェニファーさん。今回は、若者が新しい環境に直面した時に超えなければならない「安心領域」について、自身の考えを述べています。
◆シミケンの語源で比べる英単語
英単語には、漢字の部首に相当する「語根」に「接頭辞」と「接尾辞」が組み合わさって出来上がった単語が数多くあります。この連載では、このような三つのパーツで成り立つ英単語を、類義語をテーマに分類し、それぞれの使い分けをイラストで図解しながら解説します。類義語と語源の知識が身につく一石二鳥のコラム。単語の使い分けができないために、英語の母語話者と会話をしていてけげんな顔をされた経験は誰にでもあるはず。類義語に精通することは、正確な英語を書き、話す際に不可欠です。筆者は英語教材クリエーターで、語学学習書としては大ベストセラーとなった「語源図鑑」でもおなじみの清水建二さんです。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Essay: POSTCARDS FROM A BILINGUAL FAMILY
バイリンガル家族の日常をマンガで描く田村記久恵さんのエッセー。今回は新型コロナウイルス対策で自宅にこもる日々をとりあげています。在宅で働くことになれている親たちにとっては意外に快適な日々のようです。子どもたちも想像力と創造力を働かせて、窮屈な暮らしの中に楽しみを見つけています。
◆Lisa’s In and Around Tokyo
フォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、日帰りで出かけることができる東京周辺のおすすめスポットを訪ね、興味深い切り口で紹介します。東京五輪・パラリンピックの開催に向け、英語でお客様を案内するためのヒントがいっぱいです。今回は、東京・墨田区にあるブレーキ博物館を紹介します。日本の物作りを体感できる小さな博物館です。
◆デイビッド・セインのおもてなしの極意
これまで200冊以上の英会話本を世に送り出してきた英語教育界のカリスマ、デイビッド・セインさん。今度の連載のテーマは「おもてなし」です。英語のネイティブスピーカーと接する場面を取りあげ、親切心から発した言葉が、意外にも相手の気分を害してしまったり、誤解を招いたりした失敗例を取りあげます。円滑なコミュニケーションのためのヒントが詰まっています。今回は、ちょっとお手洗いに中座するときの婉曲で上品な英語表現を教えてくれます。覚えておくと、「え、せっかく来たのにもう帰っちゃうの?」なんていう誤解をしないで済みますよ!
◆カタカナ語がワカラナイ!
日本語の中で使われるカタカナ語の数は年々増える一方で、日本語の語彙を豊かにするのに一役買っています。しかしながら、日本語のわかる外国人でも、カタカナ語の意味を正確に理解するのは至難の業というのも事実。英語母語話者には通じないおかしな和製英語をはじめ、日本人が英語と思い込んで使っている外国語なども混乱の原因です。日本で活躍する英国人フリーランスライターのスティーブ・ウォルッシュさんが、自らの経験をもとに、カタカナ語が生んだ誤解やその対処法についてつづってくれます。今回取り上げるのは「ペアルック」。えっ、洋ナシ(Pear)って思われちゃうんですか!
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Weekly Picks 米国で新型コロナ感染が拡大したのはリーマンショックが原因
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた解説を紹介するコーナー。今週は、米国で新型コロナウイルスの感染が急拡大した背景を検証する記事を紹介します。米国は、いまや感染者数も死者数も世界最多になってしまいました。2008年のリーマンショックで連邦政府・州政府が保健衛生部門の予算をカットしたために、慢性的な人手不足に陥っていました。景気が回復基調になっても予算は復活されず、今回の事態でも第一線で感染拡大防止に取り組むべき職員が足りなかったのです。
◆News Topics
地球温暖化でクジラの回遊する水域が変わり、航行する船との衝突が増えたというニュースや、ニューヨーク州のクオモ知事の弟で、新型コロナウイルスに感染した米CNNキャスターのクリス・クオモ氏が、自宅の地下室から自身の病状を交えながら番組を司会した様子などを紹介します。
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