目次
2020/5/17号
This Week
On the Cover
路上芸術家が描くヒーローとは
5月17日号の表紙は、正体不明の路上芸術家バンクシーが英国の病院に贈った、医療従事者の絵です。タイトルは「流れを変える者」。幼い男の子が、それまで遊んでいたとみられるヒーローたちの人形を籠に置いたまま、マスク姿でマントをつけた看護師さんの人形で遊んでいます。絵には「皆様の働きに感謝しています」と書かれた手紙が添えられていたそうです。前号では、バンクシーが「在宅勤務」をして自宅の浴室に描いたネズミの絵をご紹介したばかり。社会派の面目躍如の活躍が続きます。
◇今週の注目記事 ================
◇Movies: ポルトガル、夏の終わり
ポルトガルの世界遺産の町シントラに、イザベル・ユペール演じる死期を悟った女優が家族や友人ら近しい人たちを集め、自分の死後も皆が幸せに暮らせるよう段取りしようとしますが…。8世紀ごろにムーア人が築いた城跡や王宮、美しい自然を背景に、登場人物の人生が浮かび上がる極上の大人の映画を紹介します。
◇Travel: Bogota, Colombia 先住民の金細工
現在のコロンビアに文明を築いていた先住民は精巧な金細工を作り出し、支配階級は金の装飾品で身を飾っていました。この地に上陸したスペイン人はそれを見て欲望に目がくらみ、先住民と戦いました。しかし、実は戦闘より欧州から持ち込まれた病気のために亡くなった先住民が多かったといいます。現在の国民に占める先住民の子孫の割合はとても低いですが、その文化や伝統を見直し、保存しようとする機運は高まっているようです。黄金博物館や色とりどりの果物が並ぶ市場などの様子とともにリポートします。
◇Weekly Picks: 「野球カード」の選手を訪ねて
アメリカの大学教授が、四半世紀前に発行された「野球カード」をもとに、元大リーガー10人の「その後」を訪ねる旅をし、その紀行文を出版しました。新型コロナウイルスでスポーツ界全体が試合の休止を余儀なくされるなか、本は野球ファンたちに熱狂的に迎えられたそうです。筆者は「彼らからは、生きていく上で大切な教訓を得た」と話しています。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。今回は、英国南部の村で、家々の前庭に医療従事者や清掃員の格好をしたかかしが登場し、家ごもり中の健康維持のために散歩やジョギングをする人たちの目を楽しませているという話や、都市封鎖が緩和されたニュージーランドで、ハンバーガー店のドライブスルーに長い列ができたという新型コロナウイルス関連のニュースのほか、トム・クルーズの新作映画が宇宙で撮影される話、コアラの水分補給方法の謎解明などの話題を採り上げています。
◆Phrase It Right 句動詞で話そう
口語英語の宝庫と言われる「句動詞」を、実用性の高い例文を使ったクイズ形式で学びましょう。句動詞とは、「動詞+前置詞」または「動詞+副詞」で構成され、ひとつの動詞として機能する熟語(イディオム)のこと。ラテン語やギリシャ語系の高尚な単語も重要ですが、基本動詞を使いこなすことが表現力アップにつながります。tolerate(耐え忍ぶ)⇒ put up with、confiscate(取り上げる)⇒ take away、acquiesce(黙諾する)⇒ give in のように、日常会話では同じ意味を表す別の難しい動詞があっても、句動詞の方が好まれます。英字新聞の記事にも頻出し、大学入試や各種検定試験対策にも有益です。
◆Listen & Write 英語耳を鍛えよう
新しい大学入学共通テストではリスニングの配点が上がり、英語を聞き取る能力がこれまで以上に重視されます。そこで過去のニュース記事を使いながら、一部分を虫食いにした「穴埋め式のディクテーション」問題を用意しました。「聞く・書く」能力の向上に役立ててください。あわせて重要語句の用法を紹介します。音声は無料アプリ「朝日コネクト」かAWのウェブサイトで聞くことができます。
◆The Greenville Story やさしい単語で寸劇!
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。コロナウイルス感染対策で家ごもりが続くマリーの一家。いまはジグソーパズルに夢中になっています。現実に米国ではジグソーパズルの売れ行きが伸びていて、4月の数週間で昨年1年間の3~4倍も売り上げた会社があるそうです。
◆On the Keyboard リレーエッセー
異文化エッセーは、マレーシアの高原リゾート地キャメロンハイランドの生まれのジェニファー・チャー・ウィー・ファンさんの連載です。2011年に交換留学生として来日し、現在は東京大学大学院の博士課程で環境システム学を専攻しているジェニファーさん。納豆は臭くてどうも好きになれません。しかし、日本の友人たちに故郷土産のドリアンチョコを渡した時の反応を思い出しました。「臭い靴下みたい」と言われたのです。そこから、食文化こそそれぞれの国の人を特徴づけるものだと気づきます。
◆シミケンの語源で比べる英単語
英単語には、漢字の部首に相当する「語根」に「接頭辞」と「接尾辞」が組み合わさって出来上がった単語が数多くあります。この連載では、このような三つのパーツで成り立つ英単語を、類義語をテーマに分類し、それぞれの使い分けをイラストで図解しながら解説します。類義語と語源の知識が身につく一石二鳥のコラム。単語の使い分けができないために、英語の母語話者と会話をしていてけげんな顔をされた経験は誰にでもあるはず。類義語に精通することは、正確な英語を書き、話す際に不可欠です。今回は「説明する」の様々な言い方を解説します。筆者は英語教材クリエーターで、語学学習書としては大ベストセラーとなった「語源図鑑」でもおなじみの清水建二さん(KEN’S ENGLISH INSTITUTE代表)です。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Omotenashi: 英語で案内してみよう!
通訳ガイドの海生郁子さんが、日本の建築に独特な「欄間」について解説します。どのように始まり、どうやって発展してきたのでしょう? そもそも、どんな役割があるのでしょうか。外国のお客様に説明するためには、どのように伝えればいいでしょうか。
◆Essay: 森住史の英語のアレコレQ&A
「入り口の両側に柱が1本ずつ立つ、を英語ではどのように言うでしょう?」という質問に、成蹊大学教授の森先生が答えます。言い方によっては柱が合計4本あるようにとられてしまったり、聞き手に「一体何本の柱の話をしているの?」とイライラされてしまったりする可能性があります。単純なようで難しい表現です。
◆Essay: 地球うおっちんぐ
おなじみのアグネス・チャンさんの連載です。4月上旬、94歳の母親に会おうと香港に向かったアグネスさん。入国時にウイルス検査をし、陰性だったため無事に入国し、母親の所有するアパートで2週間の自宅隔離に入りました。久しぶりにギターを手に取って練習を始めたら、爽快な気分を味わえたそうです。
◆Advice : メールの「!」や絵文字が苦手
アニーの人生相談に、「!」や絵文字が多用されたメールが苦手だという男性から「自分が気むずかしいだけかなあ」という悩みが寄せられました。男性がメールの返信に絵文字などを使わないために、相手から気分を害していると勘違いされることもあるそうです。これに対するアニーの回答は――。
◆English Writing : 英語教育最前線
新型コロナウイルス感染対策のために外出自粛が続く中、自宅でのオンライン学習が花盛りです。フィリピンのオンライン英会話学校は日本や中国からレッスンを受ける生徒が急増し、先生たちは大忙し。コロナ終息後を見据えて、この商機を逃すまいと意気込んでいます。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Topics
未成年の死刑やむち打ち刑の廃止など刑罰の緩和が進むサウジアラビアの政治状況や、米国でコロナ感染対策が原因とみられる洗剤や消毒液の中毒事故が増加しているニュースを紹介しています。
◆News
EUが主導した国際会議で、日欧豪がコロナウイルスのワクチンや治療法の開発に計8500億円を支援することを約束した話や、国連が途上国のコロナ対策で7千億円の拠出を求めた話など、「コロナ後」を見据えた国際社会の動きを中心に採り上げました。
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