目次
2020/6/7号
This Week
On the Cover
怒れる米社会
米ミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性ジョージ・フロイドさんが警察官に拘束された際に亡くなった事件で、全米に抗議デモが広がっています。6月7日号の表紙は、アリゾナ州ツーソンで警官隊とにらみ合うデモ参加者の写真を採り上げました。新型コロナウイルス流行から立ち直りきる前に、民衆の怒りが、米社会にとって文字どおりの火種となっています。
◇今週の注目記事 ===============
◇Movies: 15年後のラブソング
英国の海辺にある田舎町に暮らすカップルと、かつて大ヒット曲を出したものの表舞台から消えて久しい、いわゆる一発屋のロック歌手による中年の三角関係を描いたラブコメディーです。ロック歌手をイーサン・ホークが演じます。脚本と対訳でお楽しみください。
◇Travel: ネパール・バンディプール ヒマラヤ山脈を望む宿場町
ネパールの首都カトマンズと、ヒマラヤ・トレッキングの基地として知られるポカラの中間にある古都バンディプール。かつてチベットとインドを結ぶ交易路の宿場町として栄えました。カトマンズとポカラを結ぶ自動車道路の経路からはずれたために、現代の交通の要所ではなくなってしまいましたが、そのお陰で18世紀の街並みや建築が残り、風情のある観光地として注目を浴びるようになりました。
◇Special: Snapshot: Hanoi in lockdown
ベトナム・ハノイで英語教師として働くフィリピン人ジャーナリストが、新型コロナウイルス封じ込めに成功し、死者ゼロを続けるベトナムの都市封鎖について内側から報告します。ジャーナリストは母国で大統領派の「敵性左派リスト」に載っていることを知り、身の危険を避けるためハノイに移住しました。死者ゼロの国と、ジャーナリストの殺害が相次ぐ母国の状況の比較も交えて語ります。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。今回は、戦時中にベルリン動物園から逃げだし、その後発見されてモスクワ動物園に送られた高齢のワニが死亡したニュースや、作家の村上春樹さんが自宅からラジオ番組のDJを務めた話、富士山の全登山道閉鎖、新型コロナウイルス対策でタイ・バンコクに登場したペダルで操作するエレベーターなどの話題を採り上げています。
◆Phrase It Right 句動詞で話そう
口語英語の宝庫と言われる「句動詞」を、実用性の高い例文を使ったクイズ形式で学びましょう。句動詞とは、「動詞+前置詞」または「動詞+副詞」で構成され、ひとつの動詞として機能する熟語(イディオム)のこと。ラテン語やギリシャ語系の高尚な単語も重要ですが、基本動詞を使いこなすことが表現力アップにつながります。tolerate(耐え忍ぶ)⇒ put up with、confiscate(取り上げる)⇒ take away、acquiesce(黙諾する)⇒ give in のように、日常会話では同じ意味を表す別の難しい動詞があっても、句動詞の方が好まれます。英字新聞の記事にも頻出し、大学入試や各種検定試験対策にも有益です。
◆Listen & Write 英語耳を鍛えよう
新しい大学入学共通テストではリスニングの配点が上がり、英語を聞き取る能力がこれまで以上に重視されます。そこで過去のニュース記事を使いながら、一部分を虫食いにした「穴埋め式のディクテーション」問題を用意しました。「聞く・書く」能力の向上に役立ててください。あわせて重要語句の用法を紹介します。音声は無料アプリ「朝日コネクト」かAWのウェブサイトで聞くことができます。
◆The Greenville Story やさしい単語で寸劇!
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今週号では、マリーの友人ハンナの一家が、夕飯に何を食べるか相談しています。どうやらタイ料理のテイクアウトに決まったようです。エビのレッドカレー? おいしそうです。
◆On the Keyboard リレーエッセー
異文化エッセーは、マレーシアの高原リゾート地キャメロンハイランドの生まれのジェニファー・チャー・ウィー・ファンさんの連載です。2011年に交換留学生として来日し、現在は東京大学大学院の博士課程で環境システム学を専攻しているジェニファーさん。今回は日本語の「頑張って」という言葉に注目しました。言語の壁を越えた励ましの言葉なので、ぜひ「スシ」や「ラーメン」のように英単語に採用してほしいと主張しています。
◆シミケンの語源で比べる英単語
英単語には、漢字の部首に相当する「語根」に「接頭辞」と「接尾辞」が組み合わさって出来上がった単語が数多くあります。この連載では、このような三つのパーツで成り立つ英単語を、類義語をテーマに分類し、それぞれの使い分けをイラストで図解しながら解説します。類義語と語源の知識が身につく一石二鳥のコラム。単語の使い分けができないために、英語の母語話者と会話をしていてけげんな顔をされた経験は誰にでもあるはず。類義語に精通することは、正確な英語を書き、話す際に不可欠です。今回は「説明する」の様々な言い方を解説します。筆者は英語教材クリエーターで、語学学習書としては大ベストセラーとなった「語源図鑑」でもおなじみの清水建二さん(KEN’S ENGLISH INSTITUTE代表)です。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Omotenashi: Lisa’s In and Around Tokyo
世界を旅するフォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、東京と近郊の「隠れた名所」を案内します。今回は静岡県伊東市の「象牙と石の彫刻美術館」を訪れました。ワシントン条約で象牙の輸入が禁じられている今では、世界的にも貴重な品を見ることができます。
◆Essay: POSTCARDS FROM A BILINGUAL FAMILY
筆者の家庭を舞台にした漫画エッセー。自宅での巣ごもり生活が続いたために、子どもたちの以前は完璧だった英語と日本語の使い分けが混乱してきたようです。
◆Omotenashi: 和’s Cooking?
米ニューヨーク在住の料理家・滑志田真理さんが英語で教える日本の家庭料理。今回は「いももち」をご紹介します。北海道出身のお母様を持つ滑志田さんの、お気に入りの一品です。
◆カタカナ語がワカラナイ!
日本語の中で使われるカタカナ語の数は年々増える一方で、日本語の語彙を豊かにするのに一役買っています。しかし、日本語のわかる外国人でも、カタカナ語の意味を正確に理解するのは至難の業というのも事実。英語母語話者には通じないおかしな和製英語をはじめ、日本人が英語と思い込んで使っている外国語なども混乱の原因です。日本で活躍する英国人フリーランスライターのスティーブ・ウォルッシュさんが、自らの経験をもとに、カタカナ語が生んだ誤解やその対処法についてつづってくれます。今回は、巣ごもり生活のため、自宅のベランダでくつろぐウォルシュさんに、子どもが「ベランピングだ」と叫びました。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Topics
コロナ禍で暮らしが成り立たなくなったインドの貧しい少女が、身体の不自由な父親を自転車に乗せ、故郷の村まで1200㌔メートルをこいで帰った話題と、11人の米大統領に仕えたホワイトハウスの執事が、新型コロナに感染して92歳で亡くなったという訃報をお伝えしています。
◆News
中国の全国人民代表大会が国家安全法導入を可決したために、風前のともしびとなった「一国二制度」など香港情勢を巡る話と、自身のツイートに警告マークを食らったトランプ米大統領が、SNS企業の免責を制限する大統領令に署名したニュース、コロナ禍をきっかけに豪州最大のメディアグループが地方紙110紙をリストラしたことなど、表現・報道の自由に関係する話題を中心に採り上げました。
◆Weekly Picks
世界各地で都市封鎖が続き、自宅にこもらなければならない時でも、世界記録に挑戦しようという人々の熱い気持ちを抑えることはできません。記録を認定するギネス社がオンライン申請を受け付け始めたところ、以前と変わらぬ数の申請が殺到しました。中には風変わりな記録もあるようで・・・。
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