目次
2020/7/5号
This Week
On the Cover
LGBTの壁を越えて
チャーリー・ブラウンらが活躍する漫画Peanutsの原作者シュルツさん亡きあとに、作画を担当する漫画家のペイジ・ブラドックさんがスヌーピーを描く姿が今週号の表紙です。ブラドックさんはPeanutsのほかにも、自伝的要素を織り交ぜてLGBTの日常生活を描いた独自の長期連載「Jane’s World」で高く評価されています。16-17ページでブラドックさんのインタビューや対訳つきの「Jane’s World」をご紹介していますので、あわせてご覧ください。
◇今週の注目記事 ===============
◇On the Keyboard リレーエッセー
異文化エッセーは今週号から筆者がダイアン・バレンズエラ・グバタンガさんに交代しました。ダイアンさんはフィリピン中部のイロイロ市生まれ。フィリピン大学で化学工学を専攻しました。2016年に奨学金を得て初来日し、現在は東京大学大学院博士課程に在学中。子どものころから日本のアニメやドラマ、J-ポップが大好きで、日本での生活が夢だったそうです。
◇Novel: Keita and the Forbidden Forest 禁じられた森の冒険
小説も、今週号から米国出身で静岡県在住のホラー作家・松浦テリーサさんによる新連載が始まりました。松浦さんは2017年、米国で最も優れたホラー作品に贈られるブラム・ストーカー賞の候補になったこともあります。今回の物語は、10歳の少年ケイタが、夏休みに山々に囲まれた祖父母宅を訪れるところから始まります。
◇Movies: ミッドサマー
留学生の誘いで白夜のスウェーデンを米国の大学生らが訪れ、花が咲き乱れる美しい村でミッドサマー(夏至祭)に参加します。しかし、90年ごとに9日間にわたって開かれる大祭の実態は想像を絶するものでした。美しい情景と惨劇の対比が衝撃的なホラー作品です。
◇Travel: ヨルダンの首都と砂漠
紀元前からの遺跡や遺構と近代的な街並みが共存するヨルダンの首都アンマンと、サウジアラビアとの国境に近いワディラム砂漠を紹介します。ワディラム砂漠では数々の映画が撮影されていますが、近年は赤茶けた大地を火星に見立てたSF映画の撮影が多いそうです。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編として活用できます。今回は、米歌手ボブ・ディランが珍しく応じたインタビューの概略や、ロシア・シベリアで過去最高気温を記録した寒暖差世界一の町の話題、発売開始後、ユニクロの各店舗に客が行列をつくった「エアリズム マスク」の話、中学生のタイピング大会で日本一になった少女などを取り上げています。
◆Phrase It Right 句動詞で話そう
口語英語の宝庫と言われる「句動詞」を、実用性の高い例文を使ったクイズ形式で学びましょう。句動詞とは、「動詞+前置詞」または「動詞+副詞」で構成され、ひとつの動詞として機能する熟語(イディオム)のこと。ラテン語やギリシャ語系の高尚な単語も重要ですが、基本動詞を使いこなすことが表現力アップにつながります。tolerate(耐え忍ぶ)⇒ put up with、confiscate(取り上げる)⇒ take away、acquiesce(黙諾する)⇒ give in のように、日常会話では同じ意味を表す別の難しい動詞があっても、句動詞の方が好まれます。英字新聞の記事にも頻出し、大学入試や各種検定試験対策にも有益です。
◆Listen & Write 英語耳を鍛えよう
新しい大学入学共通テストではリスニングの配点が上がり、英語を聞き取る能力がこれまで以上に重視されます。そこで過去のニュース記事を使いながら、一部分を虫食いにした「穴埋め式のディクテーション」問題を用意しました。「聞く・書く」能力の向上に役立ててください。あわせて重要語句の用法を紹介します。音声は無料アプリ「朝日コネクト」かAWのウェブサイトで聞くことができます。
◆The Greenville Story やさしい単語で寸劇!
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。米国は独立記念日に公園で花火を打ち上げるなどして盛大に祝いますが、新型コロナウイルスが流行している今年は各家庭で祝うようです。マリーの友人ハンナの家では、花火を楽しみにしていた末っ子のクリフががっかりした様子です。
◆シミケンの語源で比べる英単語
英単語には、漢字の部首に相当する「語根」に「接頭辞」と「接尾辞」が組み合わさって出来上がった単語が数多くあります。この連載では、このような三つのパーツで成り立つ英単語を、類義語をテーマに分類し、それぞれの使い分けをイラストで図解しながら解説します。類義語と語源の知識が身につく一石二鳥のコラム。単語の使い分けができないために、英語の母語話者と会話をしていてけげんな顔をされた経験は誰にでもあるはず。類義語に精通することは、正確な英語を書き、話す際に不可欠です。今回は「集める」の様々な言い方を解説します。筆者は英語教材クリエーターで、語学学習書としては大ベストセラーとなった「語源図鑑」でもおなじみの清水建二さん(KEN’S ENGLISH INSTITUTE代表)です。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Omotenashi: Lisa’s In and Around Tokyo
世界を旅するフォトグラファーのリサ・ヴォートさんが、東京と近郊の「隠れた名所」を案内します。今回は東京都稲城市と多摩市にまたがる「多摩サービス補助施設」を訪れました。ゴルフ場やキャンプ場などを備えた米軍人と家族のためのレクリエーション施設です。
◆Essay: POSTCARDS FROM A BILINGUAL FAMILY
筆者の家庭を舞台にした漫画エッセー。自宅での巣ごもり生活の間、「やるべきこと」ではなく「成し遂げたこと」をリスト化するほうが、何事にも前向きに取り組める、と実感したそうです。
◆Omotenashi: 和’s Cooking?
米ニューヨーク在住の料理家・滑志田真理さんが英語で教える日本の家庭料理。今回は、夏ならではの食材を使った「ナスの蒸しびたし」をご紹介します。いまではスーパーに一年中並んでいるナスですが、やはり夏が一番おいしいですね。
◆カタカナ語がワカラナイ!
日本語の中で使われるカタカナ語の数は年々増える一方で、日本語の語彙を豊かにするのに一役買っています。しかし、日本語のわかる外国人でも、カタカナ語の意味を正確に理解するのは至難の業というのも事実。英語母語話者には通じないおかしな和製英語をはじめ、日本人が英語と思い込んで使っている外国語なども混乱の原因です。日本で活躍する英国人フリーランスライターのスティーブ・ウォルッシュさんが、自らの経験をもとに、カタカナ語が生んだ誤解やその対処法についてつづってくれます。今回は、フランス語由来のカタカナ語の紹介です。
◆Street Smart English:
詩人の伊藤比呂美さんが、日本人に多い英語の誤用や文化の違いに根ざした勘違いなど、二十数年間の米国暮らしで気づいたことを中心に紹介していきます。今回のテーマは「言葉のカテゴリーがズレている」。「マッシュルーム」と聞いて連想するものが、日本語話者と英語話者ではズレているそうで・・・。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆News
イージス・アショア配備断念を河野防衛相が正式発表した話と、米南・西部の州で新型コロナウイルス感染者が急増し、経済活動再開が中断しているニュース、サウジアラビアがイスラム教徒のメッカ大巡礼について、新型コロナウイルス感染拡大を防止するため海外からの巡礼受け入れを取りやめたニュースなどをご紹介しています。
◆Topics
米ミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性が警察官に暴行を受けて亡くなった事件を契機にわき起こった黒人差別反対運動にからむニュース2件をお届けします。まず、ニューヨークの自然史博物館は、入り口に立つセオドア・ルーズベルト元大統領の像の撤去を決めました。黒人男性と原住民の男性を従えた騎馬姿が、構造的な人種差別を象徴しているという理由です。米国の動画配信サービスHBO Maxは、南北戦争時の米国南部を舞台にした映画「風と共に去りぬ」に、この映画の何が問題かを解説する注釈をつけて再配信し始めました。
◆Weekly Picks
米国には、黒人の養子や里子を育てる白人カップルが少なくありません。黒人差別問題で米社会が揺れる中、「普段はあまり意識しないできた人種問題」をどのように子どもたちに伝えるか、悩んでいます。
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