週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)
2021/7/4号
This Week
On the Cover
Press repressed
香港の報道の自由を支える最後の砦(とりで)と目されていた「リンゴ日報」が、6月24日付朝刊で幕を閉じました。主要な編集幹部が相次いで逮捕されるなか、経営的にも追い詰められるなど香港当局の度重なる弾圧を受けた末のことです。最後の夜、編集作業を終えた関係者が集まり、「みなさん、お疲れさま」と書かれた看板を掲げて別れを惜しみました。中国に批判的な姿勢を貫いた同紙の廃刊に、バイデン米大統領は「香港と世界の報道の自由にとって悲しい日だ」と述べました。
◇今週の注目記事 ================
◇Every BENTO: ちらしずし
日本が世界に誇る昼食文化「弁当」に関するコラムが、今週号から始まりました。6年前から動画やSNSで弁当づくりを公開してきた食メディア代表の多田千香子さんが、フランスやインドで暮らした経験などを交え、食に関する豆知識とともに、見栄えが良くておいしい弁当作りを紹介します。各回、英語によるレシピ動画もついています。
◇Travel: スペイン・ゲルニカ
無差別爆撃の悲劇を描いたピカソの絵画で有名な小都市です。スペイン内戦が始まった翌年の1937 年4月、共和国政府に対する反乱を起こしたフランコ将軍の要請に応じたドイツ空軍が、ゲルニカを爆撃しました。共和国政府を支持していたピカソが同年6月に完成させた「ゲルニカ」は、反戦や抵抗のシンボルとなりました。実物は首都マドリードの国立ソフィア王妃芸術センターに展示されていますが、ゲルニカには爆撃の悲劇を伝える平和博物館があります。
◇Movies: ライトハウス
1890年代、ニューイングランドの孤島を舞台にした心理スリラーです。二人の灯台守が島に赴任しますが、最初からそりが合わず、衝突を繰り返します。やがて、激しい嵐に見舞われた島は孤立し、極限状態に陥った二人は幻想と狂気のはざまに追い込まれていきます。
◇Special: 多摩川河川敷の生活支援
生活に困窮して路上で寝泊まりする人々を支援する、東京在住の外国人中心の支援団体「東京スプリングホームレスパトロール」の活動を、1月に続いて紹介します。コロナ禍が続く中、メンバーが公共交通機関を使わず自転車で回ることができる多摩川沿いが活動場所の中心となりました。
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◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編としておすすめです。今週号は、終戦を知らず30年近くフィリピンのジャングルに潜んでいた小野田寛郎元少尉を描いた作品が、カンヌ映画祭のオープニングで上映される▽アマゾン創業者の元妻が、286の団体に計約3千億円を寄付▽ウィンブルドン選手権を欠場の大坂なおみ選手、東京五輪に出場予定▽サッカー・ポルトガル代表のロナルド選手が、コカ・コーラのボトルをどかして波紋――の4本のニュースをお届けします。
◆Phrase It Right 句動詞で話そう
口語英語の宝庫と言われる「句動詞」を、実用性の高い例文を使ったクイズ形式で学び
ましょう。句動詞とは、「動詞+前置詞」または「動詞+副詞」で構成され、ひとつの動詞として機能する熟語(イディオム)のこと。ラテン語やギリシャ語系の高尚な単語も重要ですが、基本動詞を使いこなすことが表現力アップにつながります。tolerate(耐え忍ぶ)⇒ put up with、confiscate(取り上げる)⇒ take away、acquiesce(黙諾する)⇒ give in のように、日常会話では同じ意味を表す別の難しい動詞があっても、句動詞の方が好まれます。英字新聞の記事にも頻出し、大学入試や各種検定試験対策にも有益です。
◆Listen & Write 英語耳を鍛えよう
無料アプリ「朝日コネクト」や朝日ウイークリーのウェブサイトで音声を聞きながらディクテーション問題に取り組めます。今年始まった大学入学共通テストの英語ではリスニング重視の傾向が鮮明になり、1回で聞き取れる能力が求められています。今週号のテーマは「米黒人暴行死事件、白人元警察官に有罪評決」です。
◆The Greenville Story やさしい単語で寸劇!
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今週号ではマリーと友人のハンナが、独立記念日に開かれるピクニックの抽選会用にパイを焼くカフェのあるじ・メルバを手伝っています。
◆On the Keyboard: リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が変わるリレーエッセーです。7~9月は、2016年に米国から青森県十和田市に移住し、地方発の新しい働き方や地方創生のあり方を探っているアレックス・クイーンさんが執筆します。13歳で米北西部ワシントン州にあるイースタン・ワシントン大学に飛び級入学し、10代の夏休みを青森県五所川原市で過ごしたことが青森県との縁になりました。現在は英国との間を行き来しています。
◆シミケンの英単語使い分け講座
KEN’S ENGLISH INSTITUTE 代表の清水建二さんが、名詞を中心に意味がよく似た単語の使い分けを解説します。冒頭にはクイズを用意し、各単語の特徴を説明しながら正解を示します。語源に関する簡潔な記述もあるので、単語の成り立ちを理解するのに便利です。記事の最後では、例文を通して取り上げた単語の違いが理解できるようになっています。今週号では「笑い・ほほえみ」を示す単語の使い分けを説明します。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Lisa’s Wanderings Around Japan: 長崎市平和会館(長崎県)
世界を旅するフォトグラファー、リサ・ヴォートさんが、日本各地を訪れ、それぞれの土地の隠れた魅力やゆかりの人物を、独自の視点で紹介します。コロナの流行が一段落しインバウンドの旅行者が戻ってきたら、英語で景勝地を外国人に説明するのに役立ててください。今回は、長崎県にある「長崎市平和会館」などを訪れ、長崎の文化や海外交流史とともに平和の尊さについて学びます。
◆デイビッド・セインのこれを英語でどう言うの?
英語学習書を数多く執筆してきたデイビッド・セインさんが、日本語ならではの決まり文句を文脈に応じてどう英訳したらよいかを解説します。毎回テーマとして採り上げる表現を「英訳のポイント」「日本語でアドバイス」「翻訳例と解説」の順で学びます。最後に実践に即した「応用問題」で英訳のポイントが再確認できるようになっています。今週号のテーマは「お世話になっています」です。
◆POSTCARDS FROM A BILINGUAL FAMILY
米国人の夫を持つイラストレーター田村記久恵さんによる、バイリンガル家庭の漫画エッセーです。今週号から、日米両国のお墓事情について紹介します。
◆Scatterbrain Diary
TBSラジオでパーソナリティーを務める翻訳者・通訳者のキニマンス塚本ニキさんによる日英バイリンガル・エッセーです。日本とニュージーランド両方の文化背景を持つニキさんが、身の回りのことから社会問題まで鋭い切り口でお届けします。今回は、ニキさんが通訳者として大きく飛躍するきっかけとなった大物ロックミュージシャンとの出会いや、通訳をする際のちょっとしたコツを披露してくれました。
◆Novel: Indigo Summer ルーツと出会うひと夏
米ミシガン州出身で徳島県在住のスザンヌ鎌田さんによる新連載小説が始まりました。米国人の母と日本人の父の間に生まれ、離婚して米国に帰国した母によって育てられた少女アイコが主人公です。夏休みに、一人で日本の父を訪ねる旅をします。
◆英文読解 それってどんな意味?
辞書の訳語を「平行移動」して英文に当てはめただけでは真に英語を理解したとは言えません。辞書の語義はその単語のごく一部の姿でしかないのです。文学作品からニュースまで豊富な素材を使いながら、直訳ではなく自然な日本語を重視した意訳のコツを伝授します。筆者は東京大学名誉教授の山本史郎さんです。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Topics
シーラカンスのうろこを分析した研究チームが、寿命は100年、妊娠期間は5年と解明した話と、狂犬病の高リスク国からの犬を連れた米国渡航が一時停止された話を紹介します。
◆News
香港の「リンゴ日報」廃刊の詳報と、バイデン米大統領が共和党の故ジョン・マケイン上院議員の妻を国連機関大使に任命した話、宮内庁長官が天皇陛下は五輪開催に懸念を持っていると「拝察」した話をお伝えします。
◆Weekly Picks: 世界の難民、過去最多に
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が6月20日の「世界難民の日」に合わせて発表した年次報告書によると、紛争などで住む家を追われた難民や国内避難民の数は2020年、8240万人と過去最多になりました。新型コロナウイルスの影響で移動が制限されている中でも、内戦や混乱によってその数は増え続けています。難民の4割強が子どもといわれています。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)の内容
- 出版社:朝日新聞社
- 発行間隔:週刊
- 発売日:[紙版]毎週金曜日 [デジタル版]毎週土曜日
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朝日ウイークリー(AW)の記事は、初級・中級・上級とレベル別になっているので、毎週レベルアップを目標に読み進められます。英文ニュースや英語エッセーなど一部の記事は、音声を聴くこともできます。AW独自の工夫をこらした英作文、英文法などの学習コラムから、国内外のニュース、エッセー、エンタメ、クイズまで、多彩な内容で飽きさせません。美しいカラー写真満載の旅行記、最新映画のシナリオ対訳、人気作家による連載小説など、楽しい読み物も満載です。レベルに応じた対訳、日本語注釈つき。
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