日本では、米国におけるトランプ大統領の出現や英国のEU離脱(ブレグジット)等は、
大衆の不合理な感情におもねった「ポピュリズム」の帰結として語られるのが一般的だ。
もちろん、それは一面の真実である。しかし一方で、「グローバリズム」や「各国の国柄を無視した過剰な知性主義」に基づく諸改革の横行に辟易した庶民による、理性的・合理的な「社会的防衛」としての側面を持つこともまた真実であると思われる。
絶望感が日増しに拡大するこの世界において、今、あえて「ポピュリズム」に含まれる肯定的側面を拾い上げる態度こそが求められているのではないか。
『表現者クライテリオン』2018年9月号では、そうしたポピュリズムの「可能性」を多面的に探るべく、特集「ポピュリズム肯定論——『トランプ・英EU離脱』現象とは何だったのか」を企画した。
また、特集の他にも連載・寄稿・書評・読者投稿などを多数掲載。
(詳しくは下記の情報のほか、『表現者クライテリオン』オフィシャルHPをご参照ください。)
〔特集〕
小浜逸郎・藤井聡・柴山桂太・浜崎洋介 「庶民からの反逆——市場から社会を防衛するのは誰か」(座談会)
呉智英 「稗史小説と知識人」
薬師院仁志 「ポピュリズムの原点と変質——今求められる原点回帰」
佐藤健志 「ポピュリズム・オブ・ザ・デッド」
施光恒 「自由民主主義諸国の危機への警鐘——『ポピュリズム』を真摯に捉えよ」
黒宮一太 「グローバリズムに掻き消された『国民』の声」
藤本龍児 「リベラル・デモクラシーのディレンマとポピュリズム——ポピュリズムに寄生される保守」
川端祐一郎 「庶民とエリートを隔てる『文化の壁』」
〔連載〕
藤井聡 「『災害』を忘れた国家は、滅びる他なし」
堤未果 「農業ビジネスという世界戦争」
野中郁次郎 「戦略の基盤は、本質直観と物語りだ」
伊藤貫 「リアリスト外交の賢人たち:ドゴールの思想と行動 パートⅢ」
浜崎洋介 「大正教養主義の蹉跌」
柴山桂太 「あらためて『理性の限界』を問う」
松原隆一郎 「奇跡の断絶――阿佐ヶ谷住宅」
竹村公太郎 「日本のアイデンティティ、京都」
大石久和 「歴史と時間の認識に潜む危機」
富岡幸一郎 「オウム真理教と村上春樹(上)」
浜崎洋介・藤井聡・柴山桂太・川端祐一郎 「対米従属文学論:『戦後的日常』への頽落——『第三の新人』をめぐって」(座談会)
ほか10編
〔その他〕
書評、読者投稿 など
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