表現者クライテリオン 発売日・バックナンバー

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1,362円
【特集】
石破茂という恥辱 日本的”小児病”の研究

【座談会】
・小児病国家日本をいかに立て直すか
 藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎

【特別鼎談】
・追悼 伊藤隆・福田和也・西尾幹二 保守論壇の回顧と展望(後編)
 與那覇 潤×辻田真佐憲×浜崎洋介

【特集論考】
・「矮小」な指導者を生みだす「遊び」の逆説/川端祐一郎
・総理の品格ー石破茂はなぜ日本国代表者として相応しくないのか/山上信吾
・小児病国家はもう持続できない/白井 聡
・石破「拉致対応」に見る背信の歴史/島田洋一
・“クビ”のない国/小幡 敏
・さらば!「子ども政治家」たちよ/乾 正人
・与えることができない大人たち/仁平千香子
・石破茂はなぜ嫌われるのかー「大きな子どもみたいな人」の意味をめぐって/窪田順生
・「読む」/橋本由美

【生誕100年特別連載 三島由紀夫とは誰だったのか】
・第2回 三島由紀夫はいかなる意味で「行動」の人なのか
 鈴木ふさ子×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎

【新連載】
・リレー連載 映画とわたし 第1回 エクソシストー悪魔と神の相克こそ言論の原点なり/藤井 聡

【特別寄稿】
・「政権交代」への文学ー椎名麟三に読む「対米自立と中道連立」/與那覇 潤

【連載】
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 市民自らが死生観に寄り添う医療/森田洋之
・アジアの新世紀 「アジアの一員」の意味すること/菅野覚明
・「危機感のない日本」の危機―オールドメディアの終焉/大石久和
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー マルクスの亡霊たちー 日本人の「一神教」理解の問題点/富岡幸一郎
・「農」を語る 第1回 「農」を軽視し続けた日本政府の罪/三橋貴明×藤井 聡
・連続対談 在野の「知」を歩く 「議論しないフェミニズム」はどこへ向かうのか?(後編)/與那覇潤(ゲスト 柴田英里)
・日本のアンチモダン アナキズムからファシズムへー幸徳秋水と大杉栄/平坂純一
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 空洞化する霞が関ー官僚の劣化・幼稚化/室伏謙一
・東京ブレンバスター⑰ アニメと歌舞伎とフェミニズム/但馬オサム
・欲望の戦後音楽ディスクガイド Danheim / Herja/篠崎奏平
・編集長クライテリア日記 令和七年二月~三月/藤井 聡

【巻末オピニオン】
・『保守政治家 石破茂』を読むーその「人格」なき「自意識」について/浜崎洋介



我が国の総理、「石破茂」氏の辞任を求める声は日増しに拡大している。衆院選挙において与党大敗を招きながら辞任を拒否する等、数々の前代未聞の政治判断がその直接の原因だが、外交や国会、官邸など様々な場での平均的社会規範を逸脱した所作がその声をさらに大きく拡大させている。こうした石破氏の問題行動はいずれも政治家としてというよりも、むしろ「社会人」としての未熟さに直結するものばかりである。
それはまさに、歴史家ヨハン・ホイジンガが現代社会が冒されていると断じた「文化的小児病」(ピュエリリズム)の症例そのものだ。言うまでもなくそのような「小児」人格の人物が総理であるという事実は、それを選んだ自民党や国会、ひいては日本社会そのものが重度の文化的小児病に冒されていることを意味する。このままでは日本は、激動する世界の中で激しく没落することは不可避だ。我が国は如何にすれば、その没落を回避可能な「大人」の国家と成り果すことができるのかー 一本特集で徹底 的に考えたい。
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡
1,362円
〔特集〕
トランプは”危機”か”好機”か?

【特集鼎談】
歴史的「大転換」を好機にするために/辻田真佐憲×藤井 聡×浜崎洋介

【特集論考】
・石破政権である限り「トランプ」は危機となるー今こそ「自主独立」を目指す政権を樹立せよ/藤井 聡
・庶民ファーストの国際秩序を目指せー第二次トランプ政権への期待/施 光恒
・「アメリカ覇権の衰退」にどう立ち向かうかー問われる戦後日本の新たな構想/吉田 徹
・日本の食と農の独立に向けてー「占領政策」から脱却せよ/鈴木宣弘
・米国と共に日本は愚かな脱炭素を止めるべきだ/杉山大志
・日本でも「保守革命」「トランプ革命」を実現せよ!/渡瀬裕哉
・連載 徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第13回 
 霞が関は対トランプ外交に平衡感覚を持つことが出来るのか?/室伏謙一


【特別鼎談】
・追悼 伊藤隆・福田和也・西尾幹二 保守論壇の回顧と展望(前編)
 與那覇 潤×辻田真佐憲×浜崎洋介


【生誕100年特別連載 三島由紀夫とは誰だったのか】
・第1回 昭和100年の三島由紀夫、日本人の再生に向けて
 鈴木ふさ子×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎


【連載】
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第4回 
 医師が自ら信頼関係を築く医療は本当にコストが高いのか?/森田洋之
・アジアの新世紀 不可視のイスラーム帝国 ユーラシアを再編する学僧たち 第4回 
 漢語で語られるイスラーム/山本直輝
・「危機感のない日本」の危機―空疎そのものの選挙公報/大石久和
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十六回 
 マルクスの亡霊たちー 日本人の「一神教」理解の問題点⑧/富岡幸一郎
・「農」を語る 第3回 
 浅はかなビジネスマインドが国土を滅ぼす/内田 樹×藤井 聡
・連続対談 在野の「知」を歩く 第6回 
 「議論しないフェミニズム」はどこへ向かうのか?(後編)/與那覇潤(ゲスト 柴田英里)
・日本のアンチモダン 第3回 
 早稲田大学で立ち上がる反近代の狼煙について/平坂純一
・やわらか日本文化論 政治学者が文化に関心を持つ理由/施 光恒
・東京ブレンバスター⑯ アメリカは宗教国家である/但馬オサム
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第14回 
 Penguin Cafe Orchestra / Music from the Penguin Café / Hellbilly Deluxe/篠崎奏平
・編集長クライテリア日記 令和六年十二月~令和七年一月/藤井 聡

【巻末オピニオン】
・世界経済の破壊か再生かートランプ2・0の分岐点/柴山桂太
1,362円
☆巻頭言

 政府という「権力」は国民によって制御されるべしというのが国民国家の大前提だ。しかし日本の政治は財務省や米国や中国共産党、さらには国内外の資本家達等に大きな影響を受けているし、米国においてもCIA、FBIや金融や軍事等を含めた産業界の上層部もまた米国民の意志とは独立に米政府に巨大な影響を及ぼしている。トランプ次期米大統領は政府の影に潜むそうした諸勢力を「ディープステート」(闇の政府:DS)と呼称し、その解体を最重要公約の一つとして掲げ、大統領選に勝利した。
 しかし、このDS論に対しては「無根拠な陰謀論だ」と否定する論者は多い。デイープ「ステート」と呼ばれるような「しっかりとした一個の組織・機構」などあるわけないというのがその趣旨だ。まさにその通りだ。しかしそれでもなお、政府という「権力」を動かす別の「権力」が存在することは動かしがたい事実だ。ついては本誌では、DS説に代表される素朴な「陰謀論」とは一線を画しつつ、国内外政府内外の各種の「権力」がどのような構図の下、政府という「表の権力」に影響を及ぼしているのかを考える特集をここに企画した。

表現者クライテリオン編集長 藤井 聡


  【特集インタビュー】
・ディープステートは全く「ディープ」ではないーグローバリストたちの浅はかな選民思想/ジェイソン・モーガン 聞き手 川端祐一郎

  【特集論考】
・トランプ勝利は予言されていたー「闇の政府」を生んだ温床は何か/会田弘継
・シンガポール日ロ首脳会談の舞台裏ー「日本版ディープステイト」の考現学/佐藤 優
・資本主義リアリズムの時代における陰謀論の必然/白井 聡
・アメリカ民主主義の危機とは何かーディープ・ステイト解体」に突き進む第二期トランプ政権/井上弘貴
・財務省は「日本版DS」なのかー財政民主主義を脅かす存在の正体/須田慎一郎
・農業・農協を破壊する「権力」の仕掛け/久保田治己
・連載 徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第12回 誰が政策過程に影響を与えているのか?/室伏謙一

  【連載】
・文学座談会 神なきあとの「不条理」を生きる―フランツ・カフカ『城』を読む(後編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第3回 医療の限界/森田洋之
・アジアの新世紀 不可視のイスラーム帝国 ユーラシアを再編する学僧たち 第3回 京都にタリバンがやってきた/山本直輝
・「危機感のない日本」の危機―移民国家へと進む知能喪失の国/大石久和
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十五回 マルクスの亡霊たちー 日本人の「一神教」理解の問題点7/富岡幸一郎
・「農」を語る 第2回 対米自立の気概こそ「農を語る」根幹/内田 樹×藤井 聡
・連続対談 在野の「知」を歩く 第5回 「議論しないフェミニズム」はどこへ向かうのか?(前編)/與那覇潤(ゲスト 柴田英里)
・日本のアンチモダン 第2回 反革命1 明治維新のアンチモダニズム/平坂純一
・風土と共同体 第四回 コミュニティ政策の射程/山口敬太
・東京ブレンバスター15 LGBTとフェミニズムとGAY/但馬オサム
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第13回 Rob Zombie / Hellbilly Deluxe/篠崎奏平
・編集長クライテリア日記 令和六年十月~十一月/藤井 聡

  【巻末オピニオン】
・日本はトランプ政権誕生を機に「独立」の道を歩むべし/藤井 聡

  【書評】
・『農協が日本人の“食と命”を守り続ける!』久保田治己 著/小野耕資
・『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ vol.1~4』魚 豊 著/粕谷文昭
・『師弟のまじわり』ジョージ・スタイナー 著/前田龍之祐
・『日本人が学ぶべき西洋哲学入門 なぜ、彼らはそう考えるのか?』ジェイソン・モーガン=茂木 誠 著/高橋直也

  【その他】
・斎藤元彦知事問題の本質、見誤るべからず(鳥兜)
・からっぽの国のうつろな宰相(鳥兜)
・中国の「独立自尊」を見習え(保守放談)
・教派神道と三島由紀夫――日本人の宗教について(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
【「指導者」の条件・特別インタビュー】
1、リーダーの矜持とは何か――松下幸之助から学んだこと/高市早苗(聞き手 藤井 聡)
2、古いシステムにこだわる「師匠」こそが問題だ!/北野 武(聞き手 藤井 聡)
〔特集〕
反欧米論――「アジアの新世紀」に向けて
【特集座談会】
・東洋的文明の「価値」を問い直す/片山杜秀×藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
【特集インタビュー】
・「ワシントン」の腐敗といかに戦うか?――グローバリズムからパーソナリズムへ/ジェイソン・モーガン(聞き手 川端祐一郎)
【特集論考】
・「西洋の没落」、再び――経験の貧困をめぐって/浜崎洋介
・日本は欧米でもアジアでもない「中間」を模索せよ/辻田真佐憲
・現代日本人は「西洋近代」に代わる枠組を提示できるのか?――石原莞爾・保田與重郎・林房雄を手掛かりに/金子宗德
・アジアは世界なり――多極化の時代のはじまり/大場一央
・(新連載)日本のアンチモダン 第1回 オリエンタル・オリエンテーション、あるいは、すべての愛煙家たち/平坂純一
・(連載)徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第11回 なぜ日本では移民受入政策が進められ続けてきたのか?/室伏謙一
・(文学座談会)神なきあとの「不条理」を生きる――フランツ・カフカ『城』を読む(前編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
【連載】
・「農」を語る 対米従属で日本の「農」は滅びる(第1回)/内田 樹×藤井 聡
・「危機感のない日本」の危機――朝日新聞の問題報道/大石久和
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第2回 きずな貯金とSocial Capital/森田洋之
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十四回 マルクスの亡霊たち 日本人の「一神教」理解の問題点6/富岡幸一郎
・連続対談 在野の「知」を歩く 第4回 「能力」は個人のもの?(後編)/與那覇潤(ゲスト 勅使川原真衣)
・風土と共同体 第三回 土地と文化に基づいた共同性の再構築へ/山口敬太
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第12回 Throbbing Gristle / The Second Annual Report/篠崎奏平
・東京ブレンバスター14 在日というブンガク/但馬オサム
・編集長クライテリア日記 令和六年八月~九月/藤井 聡
【巻末オピニオン】
・国民の秩序感覚/川端祐一郎
【書評】
・『宗教地政学で読み解くタリバン復権と世界再編』中田 考 著/田中孝太郎
・『戦う江戸思想 「日本」は江戸時代につくられた』大場一央 著/粕谷文昭
・『生きのびるための事務』坂口恭平 著/前田龍之祐
・『青嵐会秘録』菅谷幸浩 著/小野耕資
【その他】
・魔王の遺告(ゆいごう)/前田健太郎(寄稿)
・福田和也とその時代 追悼・福田和也(鳥兜)
・もう一つの「パワーシフト」(鳥兜)
・言いっぱなしの新首相(保守放談)
・師弟の否定と、西洋の没落――そのニヒリズムの根源(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
今日我が国では政界や財界等の劣化、腐敗の度は目を覆うばかりの水準に達している。
そしてこの認識の下、人々の適切な振る舞いを導き得る「適切な仕組み」を構築すべしと
叫ばれることがしばしばとなり、様々な「改革」が断行されてきている。しかし、どんな
愚かな指導者であろうとも一定以上の組織的成果が期待できる「仕組み」等というものは
単なる「幻想」の類に過ぎない。実際、構造改革をどれだけ繰り返そうが、我が国の各組織
の劣化や腐敗を食い止める事など全くできていないのが実態だ。

   では、政府を含めたあらゆる組織の能力を最大化せしめる「素晴らしき指導者」とは一体
どのような存在なのか? 本特集では、こうした問題意識の下、「『指導者』の条件」と
題した特集を企画することとした。
 そして特に本特集においては、これもまた「当たり前」の話でありながら昨今の組織論、
改革論で看過され続けてきた、指導者の“徳”や“品格”の問題に焦点を当てる。そして
指導者の“徳”や“品格”こそが、指導者として欠くべからざる第一条件なのだという思想
を、様々な歴史的事実や事例等も交えながら多角的に本特集にて論ずることとしたい。

表現者クライテリオン編集長 藤井 聡


〔特集〕
「指導者」の条件――“徳”と“品格”の思想

【特集座談会】
・経営者よ、「徳」を取り戻せ/岩尾俊兵×藤井 聡×柴山桂太

【特集論考】
・ひたすら名誉を追求する政治家が指導者にふさわしい/佐藤 優
・大衆に駆逐された「田中角栄」的精神は今、復活し得るのか?/藤井 聡
・民は之を由らしむべし 知らしむべからず――「徳」を忘れた近代日本の総決算を!/大場一央
・信仰なき者には使命感もない――李登輝総統の教え/仁平千香子
・真の指導者に宿る「誇り」とは何か――乃木希典を例に/執行草舟
・現場指揮官に見る指導者の条件/小幡 敏
・菊池寛小論――その「通俗性なき大衆性」について/浜崎洋介
・権力道徳の体現者、北条泰時/柴山桂太

【特別対談】
・戦後八十年を問い直す――日本を蝕む「新しい全体主義」/西村幸祐×富岡幸一郎

【新連載】
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第1回 「適正な医療のかたち」を探る旅へ/森田洋之

【連載】
・連続対談 在野の「知」を歩く 第3回 「能力」は個人のもの?(前編)/與那覇潤(ゲスト 勅使川原真衣)
・巻頭連載「危機感のない日本」の危機――宗教は微妙な問題だが……/大石久和
・「農」を語る 第3回 過疎地の産業を復興し、国力を上げよ/山極壽一×藤井 聡 
・アジアの新世紀 不可視のイスラーム帝国――ユーラシアを再編する学僧たち 第2回 瀉瓶相承のイスラーム学/山本直輝
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十三回 マルクスの亡霊たち 日本人の「一神教」理解の問題点5/富岡幸一郎
・風土と共同体 第二回 風土再生の根本問題(二)/山口敬太
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第10回 なぜ財政再建は最重要課題とされるのか?/室伏謙一
・映画で語る保守思想 第12回 絶望の淵で見出す「希望」とは? 『ペパーミント・キャンディー』を題材に(後編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・やわらか日本文化論 社会通念の意義を論じよう!/施 光恒
・ひこばえ 風土に根ざす智慧と美徳 第三回 あわい、その妙。―日本における曖昧と矛盾―/首藤小町
・東京ブレンバスター13  トランプ再選に期待をかける金正恩/但馬オサム
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第11回 Beyoncé / Cowboy Carter/篠崎奏平
・編集長クライテリア日記 令和六年六月~七月/藤井 聡

【巻末オピニオン】
・西田幾多郎ノート――「純粋経験」を継ぐものたち/浜崎洋介

【書評】
・『絶望の果ての戦後論 文学から読み解く日本精神のゆくえ』浜崎洋介 編著/首藤小町
・『西田幾多郎 分断された世界を乗り越える』櫻井 歓 著/前田龍之祐
・『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆 著/粕谷文昭
・『岡倉天心『茶の本』の世界』岡倉登志 著/小野耕資
・『政治哲学 グローバル化のなかの共生倫理を考える』白川俊介 著/田中孝太郎

【その他】
・都知事選総括 ポピュラリストによるポピュリストの完全凌駕(鳥兜)
・「脱米」を進めよ(鳥兜)
・「石丸構文」とは何か――マウンティング精神のおぞましさ(保守放談)
・五輪選手への「本末転倒」な処分(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
☆巻頭言

今日、自民党は一般に「保守政党」だと見なされている。自民党自身も自らを、常に進歩を目指す「保守政党」だと自己規定してもいる。しかし、自由民主党はそもそもLiberal Democratic Party(=リベラル・デモクラティック党)であり、党名からして保守というよりもむしろ「リベラル」政党だ。しかも民のリベラル(自由主義)的傾向が強ければ、「自由民主」という言葉は「自由自由」を意味するものとなり、ますますリベラル政党だということとなる。そう考えれば、自民党が、今もなお日本国民の内に残されている良質な伝統や文化を「保守」するどころか「破壊」する傾きを持つ新自由主義やグローバリズムや移民政策等の推進といった、保守というよりはむしろリベラルな諸方針を強力に推進し続けているのも、必然だということもできる。

この状況の中で、支持する政党を見失ってしまうこととなったのが、保守的傾向を持つ人々だ。かつて自民党は彼らの受け皿としても機能していた一方、彼らの多くが今、過剰な新自由主義の推進方針やLGBT関連法案等に反発する恰好で自民党から離れ始めている。そしていま、日本保守党や参政党、日本維新の会などの保守を標榜する新しい政党群が生まれ始めている。

ついては「危機と対峙する保守思想誌」たる本誌では、日本の政治の立て直し、そして戦後政治の超克を企図し、今日本で求められるべき「保守」政治とは一体如何なるものなのか、そして今、自民党を中心とした各種政党が標榜する「保守」というものが一体如何ほどにそこから乖離しているのかを改めて問う特集『自民党は「保守政党」なのか?』をここに編纂することとした。

表現者クライテリオン編集長 藤井 聡


目次
【特集座談会】
・日本において「保守政治」は可能か?/吉田 徹×白井 聡×藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・自由と民主だけでは「保守政党」にあらず/伊吹文明×藤井 聡
・自民党はなぜ劣化したのか/小沢一郎×堀 茂樹×藤井 聡×柴山桂太


【特集論考】
・自民党は何を保守すべきなのか―自民党は何を保守すべきなのか/西田昌司
・保守にとっての「ヘゲモニー」の戦略/仲正昌樹
・食料・農業・農村を犠牲にして我が身を守るのは保守ではない/鈴木宣弘
・現代日本社会における保守政党と自民党/西田亮介
・「質の高い普通の人々」を生み出し続ける国づくりをめざせ!/施 光恒


【新連載】
・風土と共同体 第一回 風土再生の根本問題(一)/山口敬太


【連載】
・「危機感のない日本」の危機―東京一極集中による国家崩壊の恐怖/大石久和
・與那覇潤連続対談 在野の「知」を歩く 第2回 古典をよむのは「逆張り」ですか?(後編)/ゲスト 綿野恵太
・「農」を語る 第2回 世界に誇るべき日本の小規模農業/山極壽一×藤井 聡
・アジアの新世紀 新連載 不可視のイスラーム帝国 ユーラシアを再編する学僧たち 第1回 修行のイスラーム文化/山本直輝
・映画で語る保守思想 第11回 絶望の淵で見出す「希望」とは?―『ペパーミント・キャンディー』を題材に(中編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十二回 マルクスの亡霊たち―日本人の「一神教」理解の問題点④/富岡幸一郎
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第9回 規制改革の舞台裏/室伏謙一
・ひこばえ 風土に根ざす智慧と美徳 第二回 着物と刀―想いをまとい、美を携える―/首藤小町
・経世済民 虫の目・鳥の目 第8回(最終回) 金融教育が日本を滅ぼさないために/田内 学
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第10回 OKI / No One's Land/篠崎奏平
・東京ブレンバスター⑫ ミツ荒川とオッペンハイマー/但馬オサム



【巻末オピニオン】
・徳と鏡―政治改革論に足りないもの/柴山桂太


【書評】
・『ておくれの現代社会論 ○○と□□ロジー』中島啓勝 著/田中孝太郎
・『政治哲学とイデオロギー レオ・シュトラウスの政治哲学論』早瀬善彦 著/杉谷和哉
・『末裔』絲山秋子 著/橋場麻由
・『たまたま、この世界に生まれて ミラン・クンデラと運命』須藤輝彦 著/前田龍之祐


【その他】
・「戦後レジーム」と「保守本流」 岸田文雄アメリカ演説を考える(鳥兜)
・ラディカルな政治運動と結びつくスピリチュアリズム(鳥兜)
・アイデンティティの「改変」――二十一世紀の「左翼」が目指すもの(保守放談)
・無反省なまま繰り返される観光公害(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
今、日本では、各領域において激しく進行した「腐敗」が次々と白日の下に
晒されるという異様な光景が繰り返されている。自民党の裏金問題は国民の
政治不信を極限にまで引き上げ、木原元官房副長官を巡る一連の週刊誌報道は
政治のみならず司法に対する深刻な国民不信を導いた。財務省の緊縮的態度は
もはや既にカルトと違わぬと主張する『ザイム真理教』が未曾有のベストセラー
となる程に行政不信も巨大化した。そして、ジャニー喜多川や吉本興業の
トップ芸人の性加害問題はエンタメ界の「絶対的権力」の崩壊を導いた。
 今、世間ではこうした腐敗対策の必要性が叫ばれ、そのために腐敗の温床
となった組織・共同体の杓子定規な規制導入による弱体化が進められようとして
いるが、そうした表層的対策では事態は悪化する他ない。なぜなら今日の腐敗は
組織・共同体の活性化ではなく弱体化によって進行したものでしかないからだ。
 ついては本誌では今、日本で進行する「腐敗」とそれに対する国民の「不信」
の構造を明らかにすることを通して、その「腐敗」を乗り越えるための方途を
探る特集をここに企画した。
                   表現者クライテリオン編集長 藤井 聡
1,362円
我が国の国家的凋落は今やもう、尋常でない水準に達している。そしてその凋落を導いていると言われるデフレや少子高齢化等の諸問題のさらに背景に存在しているのが、社会、経済を支える下部構造「インフラストラクチャー」、すなわち「インフラ」に対する国民的無関心だ。
 我々の社会・経済活動は、全て交通、防災、資源、食料に関する各種インフラの「上」で展開されるものである以上、その下部のインフラが劣化すれば必然的に劣化する。それ故、弱肉強食の競争に晒されている世界各国は可能な限りのインフラ投資に勤しんでいる。ところが現在我が国においてだけはインフラ投資が著しく滞り、その必然的帰結として衰退の一途を辿るようになってしまった。
それにも拘わらず、日本の学界や政界、言論空間の「インフラ」に対する無関心は常軌を逸した水準に達している。かくしてこのインフラに対する国民的無関心こそが、日本国家の激しい凋落の元凶なのだ。
 ついては本誌では、総合的な状況認識に基づく大局的かつ個別具体的なインフラ論を基軸とした地域再生、国家再生プロジェクトを探求する実学的思想を巡る特集「日本を救うインフラ論」を企画する。
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡



〔特集〕
日本を救うインフラ論――今、真に必要な思想


【特集座談会】
・「インフラ論」なくして政治は語れず/脇 雅史×西田昌司×藤井 聡
・インフラ論で日本は「明るく」なる/白水靖郎×藤井 聡×浜崎洋介


【特集インタビュー】
・「水道老朽化」と「水不足」に危機感を持て/橋本淳司


【特集論考】
・国土計画と産業政策――戦後体制の最良の部分を蘇らせよ/柴山桂太
・緊縮財政論がインフラを蝕む――貧困化の道を突き進む日本/大石久和
・流域共同体の誕生、崩壊そして再生――分散社会へのインフラ投資/竹村公太郎
・理念・理想なきインフラ政策が導く未来/佐々木邦明
・インフラを語ることは、将来の日本と社会のあり方そのものを語ることである/小池淳司
・阪急沿線開発事業にみられる小林一三の思想――真に豊かな国家とは/星山京子
・宮本常一のインフラ論――地方の孤立を救う道路啓開論/中尾聡史
・土木バッシング世論の「黒幕」/田中皓介
・「毒」のある意志――日本人の苦手なインフラ思考/川端祐一郎
1,362円
 今の日本の政治の腐敗は著しい。一旦政治権力を掌握すると司法を平然と歪めて
“しら”を切り通す程に、我が国中枢は腐敗してしまった。
 こうなった背景にあるのが日本における「宗教性の喪失」だ。
 戦後日本では公の場で宗教を語ることそれ自体がタブーとなり、政治においては
「政教分離」の趣旨がはき違えられ、政治の現場から宗教性が蒸発し続けた。結果、
あらゆる公正・正義が蔑ろにされるに至っている。
 その結果、逆説的にも生み出されたのが統一教会問題であり、虚偽の言説を脅迫に
基づいて信者に強要し続けるカルトの様な緊縮財政派の権力中枢における横暴問題、
いわゆる「ザイム真理教」問題だ。
 こうした悲劇的状況から我が国を救い出すには、諸外国と同様に、そしてかつての
日本の様に、適切なかたちで適切な宗教“性”の復活を試みる他ないのではないか
――それが本特集「『政治と宗教』を問う」の趣旨である。本特集が我が国における
適切な宗教性の復活に僅かなりとも貢献せんことを、祈念したい。
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡


〔特集〕
「政治と宗教」を問う――神道・仏教からザイム真理教まで


【特集座談会】
・日本人よ、自らの“宗教性”を自覚せよ/島薗 進×施 光恒×藤井 聡×柴山桂太


【特集インタビュー】 ・ザイム真理教という「カルト」による国家破壊/森永卓郎(聞き手 藤井 聡)
・イスラーム法学者に聞く、「文明」の生命力と「一神教」の理念/中田 考(聞き手 川端祐一郎)


【特集論考】
・大衆的な、あまりに大衆的な――「信仰」なき現代を問う/浜崎洋介
・どうして「宗教」に接するのを恐れるのか/仲正昌樹
・福音派はなぜ政治を動かせるのか――アメリカの「政教分離」が意味するもの/会田弘継
・人は宗教を欠いて戦争を扱い得るか/小幡 敏
・仏国土思想から見た日本の国体――その成立と展開/金子宗德
・神道指令による「日本人」の解体/富岡幸一郎


【特別座談会】
・アカデミズムとジャーナリズムの連携を探る――学術誌『実践政策学』がめざすもの(前編)/石田東生×桑子敏雄×森栗茂一×藤井 聡
・ウィトゲンシュタインと「言葉の魂」をめぐって(後編)/古田徹也×藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎


【連載】
・「アジアの新世紀」
 中国化の先に来た「リストカット化する日本」(前編)/與那覇 潤(聞き手 浜崎洋介)
 危機と好機 安岡正篤の場合(第二回)権藤成卿と安岡正篤/大場一央
・「危機感のない日本」の危機 安全保障と日本人/大石久和
・「農」を語る(第2回)有機農業をめぐる、外圧・グローバル企業とのせめぎ合い/松原隆一郎×藤井 聡
・経世済民 虫の目・鳥の目(第5回)今さら聞けない金利と通貨の話/田内 学
・映画で語る保守思想(第8回)戦争が呼び覚ます「運命」の感覚――『ひまわり』を題材に(中編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評(第6回)国家の役割を取り戻せ!(前編)国家機能の溶解を防ぐことはできるか?/室伏謙一
・逆張りのメディア論33 「次のジャニーズ事件」防止に必要なもの/松林 薫
・欲望の戦後音楽ディスクガイド(第7回)The Rolling Stones / Hackney Diamonds/篠崎奏平
・東京ブレンバスター9 風に吹かれて――戦争の本質/但馬オサム
・編集長クライテリア日記 令和五年十月~十一月/藤井 聡


【巻末オピニオン】
・近代日本人の「信仰」を問う 大岡昇平の「襲撃」をめぐって 浜崎洋介


【書評】
・『謝罪論 謝るとは何をすることなのか』古田徹也 著/粕谷文昭
・『隣国の発見 日韓併合期に日本人は何を見たか』鄭 大均 著/小野耕資
・『ヴァレリー 芸術と身体の哲学』伊藤亜紗 著/前田龍之祐
・『ユダヤ人の自己憎悪』テオドール・レッシング 著/橋場麻由
・『歴史から学ぶ比較政治制度論 日英米仏豪』小堀眞裕 著/早瀬善彦


【その他】
・無形の霊性――横山大観の絵を見て/首藤小町(寄稿)
・アメリカありきの経済安保(鳥兜)
・二〇二四年問題という“馬鹿ばなし”(鳥兜)
・新興宗教との関わり方も「国民の伝統」に基づくべし(保守放談) 
・なぜグローバリストは未熟に見えるのか?(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
【特集】
「過剰医療」の構造――病院文明のニヒリズム

【特集座談会】
・生を蝕む「病院文明」に抗うために/森田洋之×大脇幸志郎×藤井 聡

【特集論考】
・人間のための医療か、医療のための人間なのか?――「過剰医療」批判序説/浜崎洋介
・ウイルス学者から見たコロナ対策の異常さ/宮沢孝幸
・なぜ秀才たちは鬼化して人間を喰うのか――HPVワクチン接種被害とそれへの一部フェミニストの加担を問う/井上芳保
・セキュリティ技術が支配する社会――生活に浸透する“生政治”/美馬達哉
・〈自己の死〉と向き合わなければ医療は腐敗する――薬学倫理の視点から見える「致命的な欠点」/松島哲久
・医療を蝕む「利益第一」主義の実態――ベテラン医師がその諸相を描く/武久洋三
・近代医療は人を幸せにするのか/木村盛世
・過剰医療研究をより良い医療に生かすために/冨永晃輝

【特別座談会】
ウィトゲンシュタインと「言葉の魂」をめぐって(前編)/古田徹也×藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎

【連載】
・「農」を語る 第1回 有機農業の意義を問い直す/松原隆一郎×藤井 聡
・映画で語る保守思想 第7回 戦争が呼び覚ます「運命」の感覚――『ひまわり』を題材に(前編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・「アジアの新世紀」
  〔企画始動記念座談会〕保守から考えるアジアの近代――福田恆存の「韓国論」を手がかりに(第三回)「保守的アジア主義」を目指せ/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
   危機と好機 安岡正篤の場合(第一回)近代日本の矛盾/大場一央
・「危機感のない日本」の危機 「超」がつくほどに無知で無能な政治が続く/大石久和
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー第二十九回 マルクスの亡霊たち 日本人の「一神教」理解の問題点/富岡幸一郎
・経世済民 虫の目・鳥の目 第4回「貯蓄から投資へ」お金を回すだけでは経済は成長しない/田内 学
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第5回 政治の役割を再認識せよ――政治が決断すれば霞が関はこれに従う/室伏謙一
・逆張りのメディア論32 新聞記者に足りないのは営業経験だ/松林 薫
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第6回 Radiohead / Kid A/篠崎奏平
・東京ブレンバスター8 バルタン星人と犍陀多 現代移民考/但馬オサム
・編集長クライテリア日記 令和五年八月~九月/藤井 聡

【巻末オピニオン】
・米中対立は「新しい冷戦」ではない/柴山桂太

【書評】
・『武器としての「中国思想」』大場一央 著/小野耕資
・『戦後日本政治史 占領期から「ネオ55年体制」まで』境家史郎 著/前田龍之祐
・『ニホンという病』養老孟司・名越康文 著/篠崎奏平
・『「経済成長」の起源 豊かな国、停滞する国、貧しい国』マーク・コヤマ、ジャレド・ルービン 著/早瀬善彦
・『ハチのいない蜂飼い』西村玲子 著/橋場麻由

【その他】
・深刻化する下請収奪の問題/高平伸暁(寄稿)
・太古の知を訪う/首藤小町(寄稿)
・「運命」を取り戻すために――産業技術社会の「まやかし」に抗して(鳥兜)
・脅威を「忘れる」ことの価値(鳥兜)
・ジャニー喜多川の「性犯罪」――「全き被害者」などいるのか(保守放談)
・株価より賃上げを(保守放談)
・悲観と楽観に二極化する「原発」論議(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
☆【特集】インフレは悪くない、悪いのは「低賃金」だ!
☆【特集座談会】
・「健全なインフレ」に向けた戦略論――自由民主党・西田昌司、城内実両氏に聞く/西田昌司×城内 実×藤井 聡
☆【特集対談】あらためて「貨幣の【謎★ニシン】」を考える
・第一部 講義編 現代貨幣理論(MMT)には何が見えていないのか?/大澤真幸
・第二部 対談編 貨幣と資本主義をめぐって/大澤真幸×柴山桂太
☆【特集対談】
・「政府による貨幣発行」、その思想の原点を探る――前明石市長・泉房穂が語る「民のための政治」/泉 房穂×藤井 聡
☆【特集論考】
・債務国家とインフレの政治学/柴山桂太
・宵越しの銭を持たぬために――「デフレ脱却」の思想/浜崎洋介
・増えた税収は国民に還元せよ――実質賃金減少を招く元凶は緊縮財政/田村秀男
・岸田政権は金融緩和と積極財政のポリシーミックスを継続できるか/会田卓司
・羊頭を掲げて狗肉を売る政権/森永康平
・日本再生の障害は自民党である/鈴木傾城
・財務省が仕掛けた「一〇〇〇億円縛り」の罠――「骨太の方針」を巡る攻防を読み解く/須田慎一郎
☆【アジアの新世紀】
・新連載「アジアの新世紀」企画始動記念座談会 保守から考えるアジアの近代 福田恆存の「韓国論」を手がかりに
・第二回 アジアの過剰な「適応」と「反発」/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・拝啓 王毅・中国共産党中央政治局委員殿――二つのアジア主義の峻別を/坪内隆彦
・「政府による貨幣発行」、その思想の原点を探る――前明石市長・泉房穂が語る「民のための政治」/泉 房穂×藤井 聡
☆【特集論考】
・債務国家とインフレの政治学/柴山桂太
・宵越しの銭を持たぬために――「デフレ脱却」の思想/浜崎洋介
・増えた税収は国民に還元せよ――実質賃金減少を招く元凶は緊縮財政/田村秀男
・岸田政権は金融緩和と積極財政のポリシーミックスを継続できるか/会田卓司
・羊頭を掲げて狗肉を売る政権/森永康平
・日本再生の障害は自民党である/鈴木傾城
・財務省が仕掛けた「一〇〇〇億円縛り」の罠――「骨太の方針」を巡る攻防を読み解く/須田慎一郎
☆【アジアの新世紀】
・新連載「アジアの新世紀」企画始動記念座談会 保守から考えるアジアの近代 福田恆存の「韓国論」を手がかりに
・第二回 アジアの過剰な「適応」と「反発」/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・拝啓 王毅・中国共産党中央政治局委員殿――二つのアジア主義の峻別を/坪内隆彦
1,362円
☆巻頭言


「コスパ」とは、費用対効果という趣旨の「コスト・パフォーマンス」を意味する言葉だ。
今、このコスパは私たちの実に多くの日常行為において重視され、今や「おカネ」だけでなく「時間」にも配慮すべきだという「タイパ」(タイム・パフォーマンス)に配慮する風潮すら生まれてきた。
結果、観光地や美術館ですら足早に走り去り、映画やドラマを「早送り」で高速に「処理」する傾向が現代社会に拡大してきている。
その姿はあらゆる自由を奪い取られ、ただひたすらにシステムに管理される「家畜」という存在になぞらえることができる。

そんなコスパ/タイパは我々に何をもたらすのか、何故に我々は過剰にそんなものを追い求めるようになったのか、そして我々はそこから抜け出す術はあるのか……。
本誌表現者クライテリオンではこの視点から現代日本の絶望を深く掘り下げつつ、その中の希望のあり方を探る。
                      表現者クライテリオン編集長 藤井 聡


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☆【特集】進化する“コスパ”至上主義――タイパ管理された家畜たち

☆[特集座談会]
・コスパ主義は「家畜化」への道である/三浦 展×藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介

☆[特集論考]
・文明としてのコスパ社会?――「見返り」の人類史・素描/與那覇 潤
・コスパ/タイパの追求がもたらす自己家畜化状態/上野吉一
・時代精神としてのコスパ志向――未来が外部性を喪失した時代/土井隆義
・自分らしく生きる――音楽の「幸せなコスパ」を目指して/野口剛夫
・結城座・両川船遊氏インタビュー「コスパ」から遠く離れて――「古典」と「現代」のあいだで/聞き手 浜崎洋介、小幡 敏

☆[新連載]
・「アジアの新世紀」企画始動記念座談会 保守から考えるアジアの近代――福田恆存の「韓国論」を手がかりに(第一回)日韓が直面した「適応異常」/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎

☆[連載]
・「危機感のない日本」の危機 女性天皇の存在/大石久和
・「農」を語る 第2回 コスパを超えた「志」のちから/中貝宗治×藤井 聡
・欧米保守思想に関するエッセイ 第12回 トクヴィルの民主主義批判 Part②/伊藤 貫
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー第二十七回 マルクスの亡霊たち 新しい全体主義の到来③ 『人新世の「資本論」』批判(続)/富岡幸一郎
・逆張りのメディア論31 広島サミットで感じた気持ち悪さの正体/松林 薫
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第3回 霞が関に蔓延る「無謬性の神話」、「無責任の体系」が日本を停滞させ、衰退させる/室伏謙一
・経世済民 虫の目・鳥の目 第2回 価格に潜むワナ/田内 学
・映画で語る保守思想 第5回 『仁義なき戦い』に見る、「父」を失った日本人(中編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・やわらか日本文化論「国作り」パラダイムへの帰還を(言葉から考える⑭)/施 光恒
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第4回 Silk Sonic / An Evening With Silk Sonic/篠崎奏平
・東京ブレンバスター⑥ 満映とアニメーション/但馬オサム
・編集長クライテリア日記 令和五年四月~五月/藤井 聡

☆[巻末オピニオン]
・総括広島サミット 米大統領の「謝罪無き」原爆死没者慰霊を実現させた岸田総理の「罪」/藤井 聡

☆[書評]
・『古武術に学ぶ――子どものこころとからだの育てかた』甲野善紀 著/前田龍之祐
・『アメリカは内戦に向かうのか』バーバラ・F・ウォルター 著/橋本 悠
・『戦争とオカルティズム――現人神天皇と神憑り軍人』藤巻一保 著/早瀬善彦

☆[その他]
・第五回 表現者賞・奨励賞発表
・表現者奨励賞受賞記念 ルイス島のチェス駒が教えてくれること――中世ヨーロッパの気候変動/橋本由美(寄稿)
・コスパ・タイパ主義に見る現代の「孤独」(鳥兜)
・「トランス女性の権利」と「女性の権利」(鳥兜)
・現代文明は安い労働力を求める(保守放談)
・「岸田氏長男総理秘書官辞任」が示唆する深刻な問題(保守放談)
・入館管理は“修羅場の仕事”と心得よ(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
☆【特集】「岸田文雄」はニッポンジンの象徴である “依存症”のなれの果て
☆[特集座談会]
・岸田文雄とは何者か?/亀井静香×藤井 聡×浜崎洋介
☆[特集対談]
・佐高信が語る、岸田政権の腐敗と病理/佐高 信×藤井 聡
☆[特集論考]
・「日本の歴史」に聞く耳持たぬ岸田首相――その言葉は宏池会、財務省の鋳造品/上島嘉郎
・私たちの「からっぽ」を乗り越えるために――戦後日本人試論/浜崎洋介
・緊縮財政こそ財政破綻への道ではないか/森永康平
・人として持つべき「死生観」を失った感染対策の愚/甲野善紀
・「猿蟹合戦」から考える依存症者によって作られる社会の末路/仁平千香子
・表現の自由とは何か/呉 智英
☆[特別寄稿]
・SDGs批判序説/長谷川三千子
☆[新連載]
・経世済民 虫の目・鳥の目(第1回 紙幣から見えるもの)/田内 学
・塾生のページ
☆[連載]
・「危機感のない日本」の危機 天皇意識の喪失と日本の消滅/大石久和
・「農」を語る 第1回 人と自然を取り持つ「農」/中貝宗治×藤井 聡
・欧米保守思想に関するエッセイ 第11回 トクヴィルの民主主義批判 Part①/伊藤 貫
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第2回 「官高政低」がもたらす財政民主主義の否定/室伏謙一
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第二十六回 大江健三郎の文学と戦後民主主義/富岡幸一郎
・逆張りのメディア論30 AIは新聞を殺すのか/松林 薫
・ナショナリズム再考 第21回 リベラリズムは世代間正義を論じることができるか(三)愛着と忠誠の政治哲学序説㊉/白川俊介
・戦争を知らないオトナたち 第四回 凍てつく日の丸――落日の大地シベリアに生きる②/小幡 敏
・映画で語る保守思想 第4回 『仁義なき戦い』に見る、「父」を失った日本人(前編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・葬られた国民作家 獅子文六(最終回)ユーモア小説の系譜――戦後派的デカダンスの時代に/平坂純一
・東京ブレンバスター⑤ 柔術と英国フェミニズム/但馬オサム
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第3回 The Shaggs / Philosophy of the World/篠崎奏平
・編集長クライテリア日記 令和五年二月~三月/藤井 聡
☆[巻末オピニオン]
・安倍「器」論・再考――『安倍晋三 回顧録』を読んで/浜崎洋介
☆[書評]
・『異常の構造』木村 敏 著/前田龍之祐
・『中村菊男 政治の非合理性に挑んだ改革者』清滝仁志 著/田中孝太郎
・『新しい階級闘争 大都市エリートから民主主義を守る』マイケル・リンド 著/橋本 悠
☆[その他]
・多様性に関する多様な考察/髙江啓祐(寄稿)
・岸田総理のウクライナ電撃訪問をただ賞賛する愚(鳥兜)
・リモート国会は代議制の否定(鳥兜)
・「推奨」してもらいたい日本人――他者依存の成れの果て(保守放談)
・アメリカが「普通の国」になる日(保守放談)
・「コオロギ食」騒ぎと「新しい生活様式」(保守放談)
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
【特集】SDGs/AI批判序説 スローガンに群がる愚
[特集インタビュー]
・養老孟司、SDGsとAIを語る/養老孟司 聞き手 浜崎洋介
[特集論考]
・SDGsという陥穽 大合唱の裏に何があるのか/池田清彦
・AIとの融合は「人間」を幸せにするか/仲正昌樹
・AIの「知能観」 シンギュラリティ論に惑わされないために/川端祐一郎
・ポストモダン左派はなぜウソをつくのか/掛谷英紀
・スローガンの裏に潜む「ケガレの動員」に警戒せよ/辻田真佐憲
・SDGsよりも「常若」を/葛城奈海
[特別座談会]
・積極財政の政治を実現せよ 自民党衆議院議員 城内実・中村裕之両氏に聞く/城内 実×中村裕之×藤井 聡
・統計学・行動科学から問い直す、「コロナ専門家」の倫理観[後編]/松原 望×竹村和久×藤井 聡
[連載]
・「危機感のない日本」の危機 「公」を持たない日本人(試論/大石久和
・[新連載]徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第①回 昨今の財務省の動きを検証する/室伏謙一
・「農」を語る 第3回 「農」は人間精神を守る最後の砦/堤 未果×藤井 聡
・欧米保守思想に関するエッセイ 第10回 プラトンの「国家」 哲人統治の必要性と不可能性というパラドックス/伊藤 貫
・虛構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第二十五回 マルクスの亡霊たち 新しい全体主義の到来②/富岡幸一郎
・戦争を知らないオトナたち 第三回 凍てつく日の丸落日の大地シベリアに生きる/小幡 敏
・逆張りのメディア論29 反戦報道が引き寄せる台湾有事/松林 薫
・ナショナリズム再考 第20回 リベラリズムは世代間正義を論じることができるか(二)愛着と忠誠の政治哲学序説㊈/白川俊介
・葬られた国民作家 獅子文六 第四回 亡命からの復権 敗戦三部作/平坂純一
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第2回 Joy Division/Unknown Pleasures/篠崎奏平
・映画で語る保守思想 第3回 『ランボー』に見る、怒りと復讐の倫理(後編/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・東京ブレンバスター④ 格闘技の聖地としての靖国神社/但馬オサム
・編集長クライテリア日記 令和四年十二月~令和五年一月/藤井 聡
[その他]
・「AI」という名のルサンチマン 現代の進歩主義に告ぐ(鳥兜)
・日本のエリートは「中央集権化」の時代を担い得るのか?(鳥兜)
・債務とは何か? 信用貨幣と商品貨幣の違い/ムギタロー(特別寄稿)
・性急な教育と悠長な教育/高江啓祐(寄稿)
・読者からの手紙
・『民主主義とは何か』 宇野重規著/前田龍之祐(書評)
・新自由主義から新重商主義へ/柴山桂太(巻末オピニオン)
・「徹底自粛」論はどこへ行ったのか?(保守放談)
・コロナ政策、その「失敗の本質」(保守放談)
1,362円
☆【特集】「反転」の年 2022-2023――戦争、テロ、恐慌の時代の始まり

☆[特集座談会]
・二〇二二年を振り返る 戦争・テロ・恐慌の時代への大転換/仲正昌樹×吉田 徹×藤井 聡×柴山桂太

☆[特集対談]
・米中露覇権闘争と混迷する世界/伊藤 貫×藤井 聡

☆[特集論考]
・習近平三期目の狙いと新チャイナ・セブン/遠藤 誉
・博士の異常な信仰、または科学は如何にして驕るのを止めて宗教を受け入れるようになるのか/與那覇 潤
・グローバリズムと日本アイデンティティ 何が幕末日本の危機を救ったか/星山京子
・「ホモ・サピエンス」への反転のすすめ/堀 茂樹
・日本は内憂外患を転機に出来るのか/森永康平
・二〇二二年に「大事件」は起きたのか “第四次世界大戦”の視点から/外山恒一
・危機の時代を前に/小幡 敏

☆【特別座談会】
・統計学・行動科学から問い直す、「コロナ専門家」の倫理観[前編]/松原 望×竹村和久×藤井 聡
・人はなぜ「故郷」を求めるのか? 人の「強さ」と「弱さ」の由来をめぐって/仁平千香子×藤井 聡×浜崎洋介

☆【連載】
・<新連載>欲望の戦後音楽ディスクガイド 第1回 The Beatles/Please Please Me/篠崎奏平
・「農」を語る 第2回 地方の「農」は日本の最後の砦/堤 未果×藤井 聡
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第二十四回 マルクスの亡霊たち 新しい全体主義の到来①/富岡幸一郎
・戦争を知らないオトナたち 第二回 死線上の男たち 地獄に咲いた、生命の輝き/小幡 敏
・経営学で読む文学 第④回 吉本隆明『共同幻想論』 幻想の中の組織、組織の中の幻想/岩尾俊兵
・逆張りのメディア論28 ツイッター騒動が示す新聞生き残り戦略/松林 薫
・ナショナリズム再考 第19回 リベラリズムは世代間正義を論じることができるか 愛着と忠誠の政治哲学序説/白川俊介
・葬られた国民作家 第三回 小説「海軍」と父のおもかげ/平坂純一
・映画で語る保守思想 第2回 『ランボー』に見る、怒りと復讐の倫理(中編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・東京ブレンバスター③ 左翼こそが嫌韓だった時代/但馬オサム
・編集長クライテリア日記 /藤井 聡

☆【寄稿】
・「物の理解される」ということ 岡倉由三郎という生き方/内丸公平

☆【書評】
・『〈実存哲学〉の系譜 キェルケゴールをつなぐ者たち』鈴木祐丞 著/前田龍之祐
・『マーク・フィッシャー最終講義 ポスト資本主義の欲望』マーク・フィッシャー 著/田中孝太郎
・『ジョン・デューイ 民主主義と教育の哲学』上野正道 著/篠崎奏平

☆【巻末オピニオン】
・「統一教会」問題を我々はどう考えるべきなのか/藤井 聡

☆【その他】
・独善的な社会運動の末路/政治の蒸発こそ、日本最大の危機である(鳥兜)
・「動かない観念」の異常発酵――日本人の精神を蝕むもの/大阪IR構想を貫く「バブルへの憧憬」(保守放談)
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