表現者クライテリオン 発売日・バックナンバー

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1,540円
特集 アメリカが世界を破壊する

巻頭言
トランプを一言で形容すれば、やはり「壊し屋」ということになるだろう。「相互関税」によって国際自由貿易の時代に終止符を打ち、軍事負担を増やせという要求に応じたNATO加盟国は、軍事費をGDPの5%にまで増やすことで合意した。 そして、現下のイラン戦争である。事前の通告も、関係国への丁寧な根回しもなく、いきなり空爆して指導層を排除する。国際秩序は過去のさまざまな合意の積み重ねで成り立っているから、トランプはそれを一気に打破しようとしている。
背景には、このままではアメリカの衰退を止められないという危機感があるのだろう。だが、旧秩序を強引に新秩序に転換させようというのは、失敗の可能性がきわめて高いギャンブルである。果たしてトランプは何を目指しているのか。高市政権はこのままアメリカを支持し続けるべきなのか。イランの側は、どのような原理でアメリカと対峙しようとしているのか。イラン戦争をめぐるさまざまな論点を掘り下げながら、世界と日本の将来を考える。
表現者クライテリオン編集委員 柴山桂太

目次
【特集座談会】
・アメリカはどんな「世界」を目指すのか/ 施 光恒×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎

【特集論考】・「海」の帝国と「陸」の抵抗 トランプ主義の先に待つ大空位時代/ 柴山桂太
・アメリカの無理解と市民宗教の消失/ 森本あんり
・宗教地政学から読み解くイラン・アメリカ戦争の意味/ 中田 考
・アメリカの暴力性について/ 会田弘継
・不滅のイラン、来るべき哲学の革命に向けて/ 安藤礼二
・保守の隷従、リベラルの屈従/ 白井 聡
・ワシントンはリベラル主義を武器にして世界を破壊した/ ジェイソン・モーガン

【特集論考】

・人格と教養 令和の保守に残された宿題/ 川端祐一郎
・わが体験的「平成保守史」/ 辻田真佐憲
・「言論の空疎化」に保守はどう向き合うべきか 対米自立を“軸”として/ 梶原麻衣子
・「活字による社交」はどこへ消えたか/ 中村雅和
・「揺りかご」を壊すとき/ 藤井雄太

【連載・特別対談】
・與那覇 潤連続対談 在野の「知」を歩く 第10回 「心」を語らない臨床の半世紀 (後編)/ ゲスト 信田さよ子
・虛構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第四十四回 世界潮流の中の日本 イラン国家の不滅性/ 富岡幸一郎
・満洲こぼれ話 第⑥回 “戦争を見る眼”と敗戦前後/ 小幡 敏
・「農」を語る 第②回 「農」の課題を映画で描く (後編)/ なるせゆうせい×藤井 聡
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第⑫回 「透析医療」の闇 病院の都合で奪われる患者の自由/ 森田洋之
・日本のアンチモダン 第⑪回 東洋的豪傑② 西部死すとも、保守は死せず 『保守のコスモロジー』をめぐる真我のありか/ 平坂純一
・東京ブレンバスター24 彼女がスニーカーに履き替えたら れいわ新選組とは何だったのか/ 但馬オサム
・リレー連載 映画とわたし 第⑧回 逆噴射家族 小林よしのり「風刺する精神」/ 平坂純一

【寄稿】
・古流剣術から学ぶ生きる知恵 令和の時代の武士道の実践/ 脇 拓也

【巻末オピニオン】
・変貌する「アメリカ」 自由の限界について/ 浜崎洋介

【書評】
・『コンサルの正体 国家を蝕む黒幕たち』マリアナ・マッツカート、ロージー・コリントン 著/ 田中孝太郎
・『キリスト教ナショナリズム 不穏なアメリカの変貌』森本あんり、渡辺靖 著/ 粕谷文昭
・『保守のコスモロジー』富岡幸一郎 著/ 小野耕資
・『ロシア宇宙主義全史 神化思想からトランスヒューマニズム・人新世へ 』乗松享平 著/ 山田陣之祐
・『天皇への敗北 シリーズ哲学講話』國分功一郎 著/ 髙橋直也
1,540円
特集
リベラルの終焉
ここから始まる”自由”の再生
座談会
新しい政治哲学は地方から生まれる
東 浩紀
藤井 聡

目次
【特集対談・鼎談】

・新しい政治哲学は地方から生まれる/ 東 浩紀×藤井 聡

・「自由」から自由になる原理/ 辻田真佐憲×柴山桂太×浜崎洋介

【特集論考】

・「リベラリズム」とは、所詮、奴隷の思想ではないのか/ 浜崎洋介
・アメリカにおいて「リベラル」は何を意味するか 思想史から読み解く/ 会田弘継
・根無し草な日本の“リベラル”/ 仲正昌樹
・「リベラルの敗北」は本当か 高市自民圧勝を準備したもの/ 吉田 徹
・リベラリズムの終焉?/ 小泉 悠
・リベラルの自己破壊と「われわれ」の再建 保守主義と国民的自由のために/ 白川俊介
・現代リベラルの根本問題/ 白井 聡
・第八回 表現者賞・奨励賞・読者賞 発表

【特別寄稿】

・地経学元年のイラン帝国の挑戦(前編)/ 中田 考

【連載】

・「危機感のない日本」の危機 無策怠慢の集合体・関東大震災の再来への備え/ 大石久和
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第四十三回 世界潮流の中の日本 トランプ・アメリカの正体/ 富岡幸一郎
・満洲こぼれ話 第5回 敗戦の民族②/ 小幡 敏
・アジアの新世紀 不可視のイスラーム帝国 ユーラシアを再編する学僧たち 第6回 エルドアンとイスラーム政治/ 山本直輝
・與那覇潤 連続対談 在野の「知」を歩く 第9回 「心」を語らない臨床の半世紀(前編)/ ゲスト 信田さよ子
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第11回 「小児科医療」の闇 聖域に隠された利権の構造/ 森田洋之
・英国便り、日本の皆様へ 少子化と移民の因果関係 第3回(最終回) 英国でよく働き、たっぷり納税し、そして夢が叶った/ 高尾慶子
・日本のアンチモダン 第10回 東洋的豪傑① アンチモダンの恋愛論/ 平坂純一
・「農」を語る 第1回 「農」の課題を映画で描く/ なるせゆうせい×藤井 聡
・東京ブレンバスター23 コンと呼ばれぬように/ 但馬オサム
・リレー連載 映画とわたし 第7回 奇跡 「奇跡」の驚き/ 富岡幸一郎

【寄稿】

・堆積する時間の中で 『ダウントン・アビー』に見る英国文化の再編/ 佐藤慶治

【巻末オピニオン】

・覇権国の断末魔 イラン戦争にみる規範の蒸発/ 柴山桂太

【書評】

・『自由民主主義とは何か』田中拓道 著/ 粕谷文昭
・『アメリカ帝国の衰亡と日本の窮地』伊藤 貫、ジェイソン・モーガン 著/ 小野耕資
・『純粋哲学の世界 六つの基本問題をめぐる哲学入門』高村友也 著/ 山田陣之祐
・『日本政治思想史講義 『丸山眞男講義録 第四冊』を精読する』飯田泰三 著/ 髙橋直也

【その他】

・戦後レジームからノーレジームへ/幻想の帳が落ちるとき―ホルムズ危機に寄せて(鳥兜)
・「保守思想」に辿り着けないアメリカ/象徴と自由――国旗損壊をめぐる法の一貫性/「聖戦」化されるイラン攻撃/デジタル麻薬としてのSNS(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙

1,540円
2026年3月号(通巻125号) 2026年2月16日発売

特集
「中国の限界」は幻か?
その強さの裏にある“歪み”
座談会
中国の「膨張」にどう向き合うべきか?
藤井 聡
柴山桂太
浜崎洋介
川端祐一郎


目次
【特集論考】

・眠れる獅子は永遠に目を覚まさない/ 大場一央

・間違いだらけの“中国崩壊論” 現実乖離した中国論を正す/ 遠藤 誉

・「中所得国の罠」を突破できるか 中国の長期衰退について/ 髙橋洋一

・長期停滞する習近平主席の中国/ 近藤大介

・限界に来た中国膨張 迫るトランプ政権の圧力/ 田村秀男

・高市政権への威圧は「前哨戦」か 経済の論理が動かす対日強硬姿勢/ 高口康太



【文学座談会】

・「中国」とはいかなる国か? 孫文『三民主義』、魯迅『阿Q正伝』を読む/ 藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎



【特別対談】

・モデリスト柴山登光氏に聞く(後編) 徒弟制が技術を伝承する/ 柴山登光×(聞き手)柴山桂太



【特別書評】

・江藤淳『保守とはなにか』 「失われた三〇年」の起源にあった光景/ 浜崎洋介



【連載】

・「危機感のない日本」の危機 亡国の財政制度等審議会/ 大石久和

・アジアの新世紀 フィリピン旅行記 巨大都市マニラの混沌と欲望、そして希望/ 田中孝太郎

・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第四十二回 世界潮流の中の日本/ 富岡幸一郎

・満洲こぼれ話 第4回 敗戦の民族①/ 小幡 敏

・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第10回 「産科医不足」の嘘/ 森田洋之

・「農」を語る 第3回 農を犠牲にした日本国家の末路/ 久保田治己×藤井 聡

・英国便り 日本の皆様へ 少子化と移民の因果関係 第2回 日本の政治家は本当に少子化を憂えているのですか?/ 高尾慶子

・日本のアンチモダン 第9回 反啓蒙思想① 反近代としての近代主義者 福田恆存とニーチェについて/ 平坂純一

・編集長クライテリア日記 令和七年十二月~令和八年一月/ 藤井 聡

・リレー連載 映画とわたし 第6回 モンスター:エド・ゲインの物語 正気は異常を通して保たれる/ 藤井 聡

・東京ブレンバスター22 パンダとインドゾウ 動物外交の闇と光/ 但馬オサム



【寄稿】

平坂純一『最後の異端者』を読みて-/火野佑亮



【書評】

・『「酔っぱらい」たちの日本近代 酒とアルコールの社会史』右田裕規 著/ 小野耕資

・『サッチャー 「鉄の女」の実像』池本大輔 著/ 山田陣之祐

・『すごい古典入門 ルソー『社会契約論』 民主主義をまだ信じていいの?』宇野重規 著/ 粕谷文昭

・『守破離の思想 初心から成就へ』西平 直 著/ 髙橋直也



【巻末オピニオン】

・人間をリアリティに連れ戻す「情報化」の逆説/ 川端祐一郎



【その他】

・中国という「他者」と向き合うために/台湾に学ぶ「グレーゾーン行為」の可視化(鳥兜)

・「責任ある積極財政」の本質は財政の“軛”撤廃にあり/円安は「日本売り」が原因ではない/ダボス会議において、「自国第一主義」の時代を思う(保守放談)

・塾生のページ

・読者からの手紙(投稿)

巻頭言
 日本の論壇では長らく「中国崩壊論」が消費されてきた。しかし、かの国はこの間に経済・軍事面で飛躍的な進歩を遂げ、米国一強の世界秩序に楔を打つ存在にまで成長した。欧米の一部では「中華未来主義」なる言葉さえ囁かれ、「権威主義」はリベラル体制の閉塞感を打ち破る甘い誘惑の響きさえ持ち始めている。

 一方で、二桁を誇った名目成長率は四%程度にまで下落。国力の源泉たる人口は減少に転じ、不動産バブルも崩壊した。若年失業率は二割に迫り、消費も低迷するなど、いよいよ「限界」の兆候を見せ始めているように見える。果たして此度の「中国の限界」論は、現実に即したものなのか。

 トランプ復活で国際環境が激変し、日本の自立的外交が問われる今、我々に真に求められるのは、単なる「嫌中」「媚中」や安易な「願望」としての限界論を排し、冷徹な現実を見つめるリアリズムの知性である。

 こうした認識の下、本特集では、中国の「強さ」とその背後に潜む経済・社会・地政学・思想・文明的な「限界」の実相を見極めんと、徹底的かつ多面的に論ずることとした。

表現者クライテリオン編集長 藤井 聡
1,540円
『表現者クライテリオン 2026年1月号 「高市現象」の正体―ここから始まる大転換』
巻頭言
 「責任ある積極財政」を掲げる自民・維新連立による「高市政権」が誕生した。この政権誕生を予期できた者はほんの数年前までは「皆無」であり、国会の権力構造を考えれば高市政権は「絶対無理」と言い得る幻の如きものだった。にも関わらず高市政権が現実に誕生したのは偏に国民がそれを希求したからだ。
 結果、高市政権は極めて高い支持率で滑り出したのだが、この「高市現象」とでも言うべき社会現象は、財務省解体デモやオールドメディア批判の全国的広がり、近年の国政選挙における参政党や国民民主党の躍進の流れにあると共に、世界的に広がる「反移民運動」の潮流とも軌を一にしている。しかも21世紀に入ってからのブレグジットやトランプ大統領の誕生、欧州各国の保守政党の躍進とも通底する。
 かくしてこの「高市現象」は日本、そして世界の「大転換」を暗示する重大な意味を持ち得るのではないかとの思想的予感の下、本誌では日本と世界の未来を占うべく、政治家「高市早苗」と日本国民の集合的無意識の双方を見据えつつ「高市現象の正体」を多面的に論ずることとした。
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡


【特集座談会】
・「真のポピュリズム」へ昇華せよ/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎

【特集インタビュー】
・高市政権は日本をどう変えるか 経済、外交、インテリジェンスの構想/小林鷹之(聞き手 藤井 聡)
・予算編成の「大転換」に挑む 「責任ある積極財政」への道のり/中村裕之(聞き手 藤井 聡)

【特集論考】
・戦略的介入主義の時代 高市現象が示す日本政治の転換/柴山桂太
・高市政権に期待する大転換 「国壊し」思想との決別/施 光恒
・高市経済政策成功の条件 PB黒字化目標は無用だ/田村秀男
・高市新政権の経済政策 成長こそ「サナエノミクス」の本質/本田悦朗
・高市政権に期待する外交上の大転換 「岸破外交」の愚からどう脱却するか/山上信吾
・新政権を待ち受ける大転換期の世界/橋本由美
・「民意」と「諫言」 高市総理が「戦後」をひっくり返すために/大場一央

【特別対談】
・モデリスト柴山登光氏に聞く(前編) 既製服に息づく職人の技術/柴山登光×柴山桂太
【連載】
・「危機感のない日本」の危機 肝心なことほど先送りして貧困化した唯一のG7国/大石久和
・アジアの新世紀 不可視のイスラーム帝国 ユーラシアを再編する学僧たち 第5回 アメリカ政治を揺さぶるポストコロニアル思想 新NY市長ゾーランの父マフムード・マムダニ/山本直輝
・アジアの新世紀 虚像の果ての中国 第4回(最終回) なぜ中国は「大国」たりえないのか? 一帯一路の真実/高口康太
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第四十一回 マルクスの亡霊たち 日本人の「一神教」理解の問題点⑫/富岡幸一郎
・満洲こぼれ話 第3回 民族としての歩き方/小幡 敏
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第9回 「社会的共通資本」としての医療/森田洋之
・「農」を語る 第2回 農業の公的役割に目を向けよ/久保田治己×藤井 聡
・英国便り 日本の皆様へ 少子化と移民の因果関係 第1回 移民が少なく、ゆったりして平和な英国が好きだった/高尾慶子
・日本のアンチモダン 第8回 反革命③ パリ・コミューンと自由民権運動 ルナンと諭吉の憂鬱/平坂純一
・編集長クライテリア日記 令和七年十月~十一月/藤井 聡
・リレー連載 映画とわたし 第5回 ムルデカ17805 “分からぬもの”に触れる経験/小幡 敏
・東京ブレンバスター21 ハリマオからASEAN28へ/但馬オサム

【寄稿】
・失われた「強さ」と「健全さ」を求めて 陸上自衛隊体験入隊記/田中孝太郎
・大量移民受け入れによる社会・文化的リスクについての考察 ドイツの事例から考える/ライスフェルド真実

【巻末オピニオン】
・高市早苗と「大転換」 「公平で公正な日本」を導くために/浜崎洋介

【書評】
・『未完の名宰相 松平定信』大場一央 著/小野耕資
・『最後の異端者 評伝 美輪明宏』平坂純一 著/山田陣之祐
・『移民/難民の法哲学 ナショナリズムに向き合う』横濱竜也 著/粕谷文昭
・『戦中派 死の淵に立たされた青春とその後』前田啓介 著/髙橋直也

【その他】
・中国の「ポストトゥルース」に毅然と対抗せよ/「解散選挙」なくして、真の「大転換」無し(鳥兜)
・移民問題に見る自民党リベラルの「悪あがき」/高市台湾有事発言「問題」はオールドメディアの偏向報道の帰結である/「核シェルター」の整備を急げ(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,540円
巻頭言
 先の参院選でも最重要争点に躍り出た「移民問題」。実際、その選挙の結果として過剰な移民受け入れの抑制を主張する参政党が大躍進した一方、財界の要請を受けて移民拡大策をひたすら推進し続けた与党自民党が大敗した。
 自民党が移民拡大を進めたのは今日深刻化しつつある「労働力不足」を補うためだが、リベラリズムやグローバリズムの思想の敷行が移民拡大を後押ししていることも否定できない。しかし移民拡大は、欧米各国が既にそうした問題を十二分以上に経験しているように、賃金下落や行政コストの肥大化、各種の文化的摩擦やコミュニティの分断、社会的秩序の劣化や治安の悪化をもたらしている。
 本特集ではこうした認識の下、リアルな問題を軽視するリベラル思想やグローバリズム思想を背景とした労働力不足を補うための「移民」拡大を多角的に徹底検証し、その打開策を考えんとするものである。
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡


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特集 : この国は「移民」に耐えられるのか?ー脱・移民の思想

【特集座談会】
・日本にとって必要な移民政策とは何か?/内田 樹×藤井 聡×柴山桂太
【特別対談】
・「ウィーブ」は日本に何をもたらすのか?/ノア・スミス×藤井 聡

【特集論考】
・「移民問題」の構造/藤井聡
・移民問題を考えるための覚書ーフランスを参照して/堀 茂樹
・グローバリズムの失敗を反省し、まっとうな国づくり路線に回帰せよ!/施 光恒
・「移民」に耐えうる社会システムの構築へ/小﨑敏男
・英国の移民受け入れ拡大は間違いだったー私が現地で体験したこと/高尾慶子
・もう一つの外国人問題ー日本国が抱えている最も深刻な外国人問題は移民問題ではない/ジェイソン・モーガン
・移民受入拡大は国家破滅への道/室伏謙一
・「脱・移民」とは何かー新自由主義とその「反動」を乗り越える道/白川俊介
・地方自治体と外国籍住民ー民主主義と国民国家を護るために/金子宗德

【特別鼎談】
アジアの新世紀 彷徨うアジアの知と帝国再編(後編)/内田 樹 × 中田 考 × 山本 直輝

【生誕100年特別連載】
三島由紀夫とは誰だったのか 第5回 三島が遺した「神話」と「革命」(後編)/執行草舟×富岡幸一郎

【連載】
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第8回 医療市場の失敗/森田洋之
・アジアの新世紀 虚像の果ての中国 第3回 中国はいかに老いていくのか?ー「現代の超克」という危うい試み/高口康太
・「危機感のない日本」の危機 ガソリンの暫定税率減税/大石久和
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第四十回 マルクスの亡霊たち 日本人の「一神教」理解の問題点⑪/富岡幸一郎
・満洲こぼれ話 第2回 日本革新の実験場/小幡 敏
・「農」を語る 第1回 国民が知らない農協の役割とは?/久保田治己×藤井 聡
・輿那覇潤連続対談 在野の「知」を歩く 第8回 転んで進む学問のすすめ(後編)/ゲスト 荒木優太
・日本のアンチモダン 第7回 悲観主義① 「サヨナラだけが人生なのか」寺山修司/平坂純一
・東京ブレンバスター20 葬送の選択/但馬オサム
・編集長クライテリア日記 令和七年八月~九月/藤井 聡
リレー連載 映画とわたし 第4回 喜びも悲しみも幾年月ー淡々と描かれる時代と人生/川端祐一郎

【寄稿】
・「意気地」の忘却の果てにー「男らしさ」の復権を期して/伽湊綜太郎
・平泉澄が説いた「歴史」と「人格」を読み直すーバーク、マイネッケに学んだ欧行/小野耕資

【巻末オピニオン】
・国家主義(ステイティズム)の時代ー単なる反グローバリズムの先にあるもの/柴山桂
1,430円
「危機」と対峙する保守思想誌

特集:「財務省」は敵か味方か?
【特集インタビュー】
・財務省批判を超えて――真の敵はどこにいるのか/藤井 聡 [聞き手]柴山 桂太

【特集対談】
・①財務省はかく改革すべし――緊縮主義の呪縛を解くために/玉木雄一郎 × 藤井 聡
・②政治は財務省と闘えるか――日本経済再生をめぐる攻防/髙橋 洋一 × 藤井 聡

【特集論考】
・財政抑制国家からの脱却――新たな国づくりのための財務省の役割/柴山 桂太
・トランプ高関税が促す「ザイム原理主義」の廃棄/田村 秀男
・自民党はなぜ「消費税減税」を公約しなかったのか――党税調の舞台裏/須田 慎一郎
・財務省の実態、財務省の虚構――脱藩官僚から見た今の財務省/室伏 謙一
・財務省の世論工作と忖度するメディア/田中 皓介
・「財政均衡主義」の論理と心理――「無責任の体系」、再び/浜崎 洋介

【新連載】
・満洲こぼれ話 第①回 〝異国日本〟の日本人/小幡 敏

【特別対談】
・阪神タイガース元監督・矢野燿大氏に聞く(後編)「グーグルに勝つ」メンタルの育て方/聞き手:柴山 桂太

【特別鼎談】
・アジアの新世紀 彷徨うアジアの知と帝国再編(中編)/内田 樹 × 中田 考 × 山本 直輝

【生誕100年特別連載】
・三島由紀夫とは誰だったのか 第④回 三島が遺した「神話」と「革命」(中編)/執行 草舟 × 富岡 幸一郎

【連載】
・巻頭連載 「危機感のない日本」の危機 デタラメだらけの消費税論議(+日曜の投票日)/大石久和
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十九回 マルクスの亡霊たち―日本人の「一神教」理解の問題点⑩/富岡 幸一郎
・虚像の果ての中国 第②回:イノベーションを生み出す“アジア”的ネットワークと日本の「断絶」/高口 康太
・與那覇潤 連続対談:在野の「知」を歩く 第7回 転んで進む学問のすすめ(前編)/ゲスト:荒木 優太
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第7回 日本の医療の構造的な闇――求められる医療の本質/森田 洋之
・日本のアンチモダン 第⑥回 崇高① 特攻隊――崇高と美の観念の起原/平坂 純一
・風土と共同体 第六回 郷土教育運動の展開/山口 敬太
・「農」を語る 第③回 財政破綻論が日本の農業を滅ぼす/三橋 貴明 × 藤井 聡
・リレー連載 映画とわたし 第③回 ラストエンペラー――映画の「客観性」について/浜崎 洋介
・東京ブレンバスター⑲ 日本人とガイジンの間に――ロイ・ジェームスを想う/但馬 オサム

【レポート】
・「表現者クライテリオン」沖縄シンポジウムを振り返る――沖縄から考える対米独立への道/藤原 昌樹

【書評】
・『「あの戦争」は何だったのか』/辻田 真佐憲 著(評:粕谷 文昭)
・『戦前日本の「聖地」ツーリズム――キリスト・日蓮・皇室』/平山 昇 著(評:小野 耕資)
・『『純粋理性批判』を立て直す――カントの誤診1』/永井 均 著(評:山田 陣之祐)
・『幸福論』アラン 著(評:髙橋 直也)

【巻末オピニオン】
・二〇二五年参議院選挙総括――「政治もどき」の終焉を求め始めた日本国民/藤井 聡

【その他】
・塾生のページ
・投稿:読者からの手紙
・「カネ出せ、儲けよこせ、でも口出すな」という恐るべき不平等条約(鳥兜)
・小選挙区制の導入は間違いだった(鳥兜)
・石破茂はもはや子供の目に触れさせてはならない(保守放談)
・天才科学者の不気味なビジョン(保守放談)
1,430円
「危機」と対峙する保守思想誌


【特集座談会】
・核の議論を今すぐ始めよ
藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎×小幡 敏

【特集インタビュー】
・①核抑止議論から逃げる日本は滅びる/伊藤 貫 聞き手 小幡 敏
・②核武装は日本の国際社会への責任である/ロバート・D・エルドリッヂ 聞き手 小幡 敏

【特集論考】
・「核武装論」の手前でー戦後日本人の「神経症」をめぐって/浜崎洋介
・欧州の核抑止と日本核武装論/小泉 悠
・トランプ政権の安全保障政策と低下する核の傘の信頼性―高まる日本の自立防衛と核保有の必要性/矢野義昭
・「新しい戦前」だからこそ“核を考える国”でなければならない/辻田真佐憲
・フランスの核戦略とそのジレンマ/吉田 徹
・ドイツにおける核武装論―どの国の「核の傘」を選ぶのか/ライスフェルド真実
・韓国の核武装論はどこまで来ているかー問われる日本の対応/李 相哲
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第15回(最終回)
  安全保障観なき霞が関に核武装論は語れない/室伏謙一
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十八回 思想としての核/富岡幸一郎


【特別対談】
・阪神タイガース元監督・矢野燿大氏に聞く(前編)
チームを活かすもの、それは「共感」を生む言葉の力
/聞き手 柴山桂太


【特別鼎談】
・アジアの新世紀 彷徨うアジアの知と帝国再編(前編)/内田 樹×中田 考×山本直輝

【生誕100年特別連載 三島由紀夫とは誰だったのか】
・第3回 三島が遺した「神話」と「革命」(前編)/執行草舟×富岡幸一郎

【連載】
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第6回 国際比較で見える日本の医療の構造的な闇/森田洋之
・アジアの新世紀 虚像の果ての中国 第1回 なぜ中国のAIはシンギュラリティを目指さないのか?/高口康太
・「危機感のない日本」の危機―没落の根は深い――オールドメディアの終焉・続論/大石久和
・「農」を語る  第2回 食料安全保障は経済政策である/三橋貴明×藤井 聡
・日本のアンチモダン第5回 反革命② 九州のアンチモダン、西郷隆盛/平坂純一
・風土と共同体 第五回 郷土の思想と運動/山口敬太
・リレー連載 映画とわたし 第2回 フィールド・オブ・ドリームス「それを作れば彼はやってくる」/柴山桂太
・東京ブレンバスター⑱ 選択的夫婦別姓と創氏改名/但馬オサム

【巻末オピニオン】
・野生のデーター文理が接近する時代/川端祐一郎

【寄稿】
・ブータンから見た中国の領土戦略 /酒井 肇

【書評】
・『江藤淳と加藤典洋 戦後史を歩きなおす』與那覇 潤 著/粕谷文昭
・『日本型コミューン主義の擁護と顕彰 権藤成卿の人と思想』内田 樹 著/小野耕資
・『福田恆存の手紙』福田 逸 編著/山田陣之祐
・『新編 人と人との間 精神病理学的日本論』木村 敏 著/髙橋直也

【その他】
・ロシア・ウクライナ戦争に見る「親米保守」の終わり(鳥兜)
・観光ビジネスを規制せよ(鳥兜)
・「ディール上手」なのはどちらなのか―トランプvsプーチン(保守放談)
・愚かな政策への遅すぎる反省(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)


巻頭言
 「唯一の被爆国」日本では核武装論が延々とタブー視されてきた。しかし日本の安全保障の根幹をアメリカの「核の傘」が担ってきたのは周知の事実だ。ところがトランプ大統領は今、同盟各国への核の傘の提供取りやめを暗示し始めている。この米国の変化に対し、欧州では即座にフランスの核を基軸とした安保体制の再構築議論が始められ、韓国においても核装備論が喧しく論じられ始めた。しかし日本ではそうした兆しは一向に見られない。このままではある日突然日本はアメリカが提供する核の傘を失い、中国、ロシア、北朝鮮という核を保有する「仮想敵国」に囲まれる状況に「丸裸」で放り出されかねない。そうなれば我が国は外交力をさらに失いあらゆる外交交渉で苦汁を飲まされる事になるのは必至だ。この状況下で我が国日本は一体如何なる選択をなすべきなのか一本誌ではこの問いに答えるべく、このトランプ時代において日本がなすべき核を巡る「選択」を徹底的かつ冷静に考えんとする特集を企画した。
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡
1,362円
【特集】
石破茂という恥辱 日本的”小児病”の研究

【座談会】
・小児病国家日本をいかに立て直すか
 藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎

【特別鼎談】
・追悼 伊藤隆・福田和也・西尾幹二 保守論壇の回顧と展望(後編)
 與那覇 潤×辻田真佐憲×浜崎洋介

【特集論考】
・「矮小」な指導者を生みだす「遊び」の逆説/川端祐一郎
・総理の品格ー石破茂はなぜ日本国代表者として相応しくないのか/山上信吾
・小児病国家はもう持続できない/白井 聡
・石破「拉致対応」に見る背信の歴史/島田洋一
・“クビ”のない国/小幡 敏
・さらば!「子ども政治家」たちよ/乾 正人
・与えることができない大人たち/仁平千香子
・石破茂はなぜ嫌われるのかー「大きな子どもみたいな人」の意味をめぐって/窪田順生
・「読む」/橋本由美

【生誕100年特別連載 三島由紀夫とは誰だったのか】
・第2回 三島由紀夫はいかなる意味で「行動」の人なのか
 鈴木ふさ子×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎

【新連載】
・リレー連載 映画とわたし 第1回 エクソシストー悪魔と神の相克こそ言論の原点なり/藤井 聡

【特別寄稿】
・「政権交代」への文学ー椎名麟三に読む「対米自立と中道連立」/與那覇 潤

【連載】
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 市民自らが死生観に寄り添う医療/森田洋之
・アジアの新世紀 「アジアの一員」の意味すること/菅野覚明
・「危機感のない日本」の危機―オールドメディアの終焉/大石久和
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー マルクスの亡霊たちー 日本人の「一神教」理解の問題点/富岡幸一郎
・「農」を語る 第1回 「農」を軽視し続けた日本政府の罪/三橋貴明×藤井 聡
・連続対談 在野の「知」を歩く 「議論しないフェミニズム」はどこへ向かうのか?(後編)/與那覇潤(ゲスト 柴田英里)
・日本のアンチモダン アナキズムからファシズムへー幸徳秋水と大杉栄/平坂純一
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 空洞化する霞が関ー官僚の劣化・幼稚化/室伏謙一
・東京ブレンバスター⑰ アニメと歌舞伎とフェミニズム/但馬オサム
・欲望の戦後音楽ディスクガイド Danheim / Herja/篠崎奏平
・編集長クライテリア日記 令和七年二月~三月/藤井 聡

【巻末オピニオン】
・『保守政治家 石破茂』を読むーその「人格」なき「自意識」について/浜崎洋介



我が国の総理、「石破茂」氏の辞任を求める声は日増しに拡大している。衆院選挙において与党大敗を招きながら辞任を拒否する等、数々の前代未聞の政治判断がその直接の原因だが、外交や国会、官邸など様々な場での平均的社会規範を逸脱した所作がその声をさらに大きく拡大させている。こうした石破氏の問題行動はいずれも政治家としてというよりも、むしろ「社会人」としての未熟さに直結するものばかりである。
それはまさに、歴史家ヨハン・ホイジンガが現代社会が冒されていると断じた「文化的小児病」(ピュエリリズム)の症例そのものだ。言うまでもなくそのような「小児」人格の人物が総理であるという事実は、それを選んだ自民党や国会、ひいては日本社会そのものが重度の文化的小児病に冒されていることを意味する。このままでは日本は、激動する世界の中で激しく没落することは不可避だ。我が国は如何にすれば、その没落を回避可能な「大人」の国家と成り果すことができるのかー 一本特集で徹底 的に考えたい。
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡
1,362円
〔特集〕
トランプは”危機”か”好機”か?

【特集鼎談】
歴史的「大転換」を好機にするために/辻田真佐憲×藤井 聡×浜崎洋介

【特集論考】
・石破政権である限り「トランプ」は危機となるー今こそ「自主独立」を目指す政権を樹立せよ/藤井 聡
・庶民ファーストの国際秩序を目指せー第二次トランプ政権への期待/施 光恒
・「アメリカ覇権の衰退」にどう立ち向かうかー問われる戦後日本の新たな構想/吉田 徹
・日本の食と農の独立に向けてー「占領政策」から脱却せよ/鈴木宣弘
・米国と共に日本は愚かな脱炭素を止めるべきだ/杉山大志
・日本でも「保守革命」「トランプ革命」を実現せよ!/渡瀬裕哉
・連載 徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第13回 
 霞が関は対トランプ外交に平衡感覚を持つことが出来るのか?/室伏謙一


【特別鼎談】
・追悼 伊藤隆・福田和也・西尾幹二 保守論壇の回顧と展望(前編)
 與那覇 潤×辻田真佐憲×浜崎洋介


【生誕100年特別連載 三島由紀夫とは誰だったのか】
・第1回 昭和100年の三島由紀夫、日本人の再生に向けて
 鈴木ふさ子×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎


【連載】
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第4回 
 医師が自ら信頼関係を築く医療は本当にコストが高いのか?/森田洋之
・アジアの新世紀 不可視のイスラーム帝国 ユーラシアを再編する学僧たち 第4回 
 漢語で語られるイスラーム/山本直輝
・「危機感のない日本」の危機―空疎そのものの選挙公報/大石久和
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十六回 
 マルクスの亡霊たちー 日本人の「一神教」理解の問題点⑧/富岡幸一郎
・「農」を語る 第3回 
 浅はかなビジネスマインドが国土を滅ぼす/内田 樹×藤井 聡
・連続対談 在野の「知」を歩く 第6回 
 「議論しないフェミニズム」はどこへ向かうのか?(後編)/與那覇潤(ゲスト 柴田英里)
・日本のアンチモダン 第3回 
 早稲田大学で立ち上がる反近代の狼煙について/平坂純一
・やわらか日本文化論 政治学者が文化に関心を持つ理由/施 光恒
・東京ブレンバスター⑯ アメリカは宗教国家である/但馬オサム
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第14回 
 Penguin Cafe Orchestra / Music from the Penguin Café / Hellbilly Deluxe/篠崎奏平
・編集長クライテリア日記 令和六年十二月~令和七年一月/藤井 聡

【巻末オピニオン】
・世界経済の破壊か再生かートランプ2・0の分岐点/柴山桂太
1,362円
☆巻頭言

 政府という「権力」は国民によって制御されるべしというのが国民国家の大前提だ。しかし日本の政治は財務省や米国や中国共産党、さらには国内外の資本家達等に大きな影響を受けているし、米国においてもCIA、FBIや金融や軍事等を含めた産業界の上層部もまた米国民の意志とは独立に米政府に巨大な影響を及ぼしている。トランプ次期米大統領は政府の影に潜むそうした諸勢力を「ディープステート」(闇の政府:DS)と呼称し、その解体を最重要公約の一つとして掲げ、大統領選に勝利した。
 しかし、このDS論に対しては「無根拠な陰謀論だ」と否定する論者は多い。デイープ「ステート」と呼ばれるような「しっかりとした一個の組織・機構」などあるわけないというのがその趣旨だ。まさにその通りだ。しかしそれでもなお、政府という「権力」を動かす別の「権力」が存在することは動かしがたい事実だ。ついては本誌では、DS説に代表される素朴な「陰謀論」とは一線を画しつつ、国内外政府内外の各種の「権力」がどのような構図の下、政府という「表の権力」に影響を及ぼしているのかを考える特集をここに企画した。

表現者クライテリオン編集長 藤井 聡


  【特集インタビュー】
・ディープステートは全く「ディープ」ではないーグローバリストたちの浅はかな選民思想/ジェイソン・モーガン 聞き手 川端祐一郎

  【特集論考】
・トランプ勝利は予言されていたー「闇の政府」を生んだ温床は何か/会田弘継
・シンガポール日ロ首脳会談の舞台裏ー「日本版ディープステイト」の考現学/佐藤 優
・資本主義リアリズムの時代における陰謀論の必然/白井 聡
・アメリカ民主主義の危機とは何かーディープ・ステイト解体」に突き進む第二期トランプ政権/井上弘貴
・財務省は「日本版DS」なのかー財政民主主義を脅かす存在の正体/須田慎一郎
・農業・農協を破壊する「権力」の仕掛け/久保田治己
・連載 徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第12回 誰が政策過程に影響を与えているのか?/室伏謙一

  【連載】
・文学座談会 神なきあとの「不条理」を生きる―フランツ・カフカ『城』を読む(後編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第3回 医療の限界/森田洋之
・アジアの新世紀 不可視のイスラーム帝国 ユーラシアを再編する学僧たち 第3回 京都にタリバンがやってきた/山本直輝
・「危機感のない日本」の危機―移民国家へと進む知能喪失の国/大石久和
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十五回 マルクスの亡霊たちー 日本人の「一神教」理解の問題点7/富岡幸一郎
・「農」を語る 第2回 対米自立の気概こそ「農を語る」根幹/内田 樹×藤井 聡
・連続対談 在野の「知」を歩く 第5回 「議論しないフェミニズム」はどこへ向かうのか?(前編)/與那覇潤(ゲスト 柴田英里)
・日本のアンチモダン 第2回 反革命1 明治維新のアンチモダニズム/平坂純一
・風土と共同体 第四回 コミュニティ政策の射程/山口敬太
・東京ブレンバスター15 LGBTとフェミニズムとGAY/但馬オサム
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第13回 Rob Zombie / Hellbilly Deluxe/篠崎奏平
・編集長クライテリア日記 令和六年十月~十一月/藤井 聡

  【巻末オピニオン】
・日本はトランプ政権誕生を機に「独立」の道を歩むべし/藤井 聡

  【書評】
・『農協が日本人の“食と命”を守り続ける!』久保田治己 著/小野耕資
・『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ vol.1~4』魚 豊 著/粕谷文昭
・『師弟のまじわり』ジョージ・スタイナー 著/前田龍之祐
・『日本人が学ぶべき西洋哲学入門 なぜ、彼らはそう考えるのか?』ジェイソン・モーガン=茂木 誠 著/高橋直也

  【その他】
・斎藤元彦知事問題の本質、見誤るべからず(鳥兜)
・からっぽの国のうつろな宰相(鳥兜)
・中国の「独立自尊」を見習え(保守放談)
・教派神道と三島由紀夫――日本人の宗教について(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
【「指導者」の条件・特別インタビュー】
1、リーダーの矜持とは何か――松下幸之助から学んだこと/高市早苗(聞き手 藤井 聡)
2、古いシステムにこだわる「師匠」こそが問題だ!/北野 武(聞き手 藤井 聡)
〔特集〕
反欧米論――「アジアの新世紀」に向けて
【特集座談会】
・東洋的文明の「価値」を問い直す/片山杜秀×藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
【特集インタビュー】
・「ワシントン」の腐敗といかに戦うか?――グローバリズムからパーソナリズムへ/ジェイソン・モーガン(聞き手 川端祐一郎)
【特集論考】
・「西洋の没落」、再び――経験の貧困をめぐって/浜崎洋介
・日本は欧米でもアジアでもない「中間」を模索せよ/辻田真佐憲
・現代日本人は「西洋近代」に代わる枠組を提示できるのか?――石原莞爾・保田與重郎・林房雄を手掛かりに/金子宗德
・アジアは世界なり――多極化の時代のはじまり/大場一央
・(新連載)日本のアンチモダン 第1回 オリエンタル・オリエンテーション、あるいは、すべての愛煙家たち/平坂純一
・(連載)徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第11回 なぜ日本では移民受入政策が進められ続けてきたのか?/室伏謙一
・(文学座談会)神なきあとの「不条理」を生きる――フランツ・カフカ『城』を読む(前編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
【連載】
・「農」を語る 対米従属で日本の「農」は滅びる(第1回)/内田 樹×藤井 聡
・「危機感のない日本」の危機――朝日新聞の問題報道/大石久和
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第2回 きずな貯金とSocial Capital/森田洋之
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十四回 マルクスの亡霊たち 日本人の「一神教」理解の問題点6/富岡幸一郎
・連続対談 在野の「知」を歩く 第4回 「能力」は個人のもの?(後編)/與那覇潤(ゲスト 勅使川原真衣)
・風土と共同体 第三回 土地と文化に基づいた共同性の再構築へ/山口敬太
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第12回 Throbbing Gristle / The Second Annual Report/篠崎奏平
・東京ブレンバスター14 在日というブンガク/但馬オサム
・編集長クライテリア日記 令和六年八月~九月/藤井 聡
【巻末オピニオン】
・国民の秩序感覚/川端祐一郎
【書評】
・『宗教地政学で読み解くタリバン復権と世界再編』中田 考 著/田中孝太郎
・『戦う江戸思想 「日本」は江戸時代につくられた』大場一央 著/粕谷文昭
・『生きのびるための事務』坂口恭平 著/前田龍之祐
・『青嵐会秘録』菅谷幸浩 著/小野耕資
【その他】
・魔王の遺告(ゆいごう)/前田健太郎(寄稿)
・福田和也とその時代 追悼・福田和也(鳥兜)
・もう一つの「パワーシフト」(鳥兜)
・言いっぱなしの新首相(保守放談)
・師弟の否定と、西洋の没落――そのニヒリズムの根源(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
今日我が国では政界や財界等の劣化、腐敗の度は目を覆うばかりの水準に達している。
そしてこの認識の下、人々の適切な振る舞いを導き得る「適切な仕組み」を構築すべしと
叫ばれることがしばしばとなり、様々な「改革」が断行されてきている。しかし、どんな
愚かな指導者であろうとも一定以上の組織的成果が期待できる「仕組み」等というものは
単なる「幻想」の類に過ぎない。実際、構造改革をどれだけ繰り返そうが、我が国の各組織
の劣化や腐敗を食い止める事など全くできていないのが実態だ。

   では、政府を含めたあらゆる組織の能力を最大化せしめる「素晴らしき指導者」とは一体
どのような存在なのか? 本特集では、こうした問題意識の下、「『指導者』の条件」と
題した特集を企画することとした。
 そして特に本特集においては、これもまた「当たり前」の話でありながら昨今の組織論、
改革論で看過され続けてきた、指導者の“徳”や“品格”の問題に焦点を当てる。そして
指導者の“徳”や“品格”こそが、指導者として欠くべからざる第一条件なのだという思想
を、様々な歴史的事実や事例等も交えながら多角的に本特集にて論ずることとしたい。

表現者クライテリオン編集長 藤井 聡


〔特集〕
「指導者」の条件――“徳”と“品格”の思想

【特集座談会】
・経営者よ、「徳」を取り戻せ/岩尾俊兵×藤井 聡×柴山桂太

【特集論考】
・ひたすら名誉を追求する政治家が指導者にふさわしい/佐藤 優
・大衆に駆逐された「田中角栄」的精神は今、復活し得るのか?/藤井 聡
・民は之を由らしむべし 知らしむべからず――「徳」を忘れた近代日本の総決算を!/大場一央
・信仰なき者には使命感もない――李登輝総統の教え/仁平千香子
・真の指導者に宿る「誇り」とは何か――乃木希典を例に/執行草舟
・現場指揮官に見る指導者の条件/小幡 敏
・菊池寛小論――その「通俗性なき大衆性」について/浜崎洋介
・権力道徳の体現者、北条泰時/柴山桂太

【特別対談】
・戦後八十年を問い直す――日本を蝕む「新しい全体主義」/西村幸祐×富岡幸一郎

【新連載】
・「過剰医療」の構造と「適正な医療」のかたち 第1回 「適正な医療のかたち」を探る旅へ/森田洋之

【連載】
・連続対談 在野の「知」を歩く 第3回 「能力」は個人のもの?(前編)/與那覇潤(ゲスト 勅使川原真衣)
・巻頭連載「危機感のない日本」の危機――宗教は微妙な問題だが……/大石久和
・「農」を語る 第3回 過疎地の産業を復興し、国力を上げよ/山極壽一×藤井 聡 
・アジアの新世紀 不可視のイスラーム帝国――ユーラシアを再編する学僧たち 第2回 瀉瓶相承のイスラーム学/山本直輝
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十三回 マルクスの亡霊たち 日本人の「一神教」理解の問題点5/富岡幸一郎
・風土と共同体 第二回 風土再生の根本問題(二)/山口敬太
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第10回 なぜ財政再建は最重要課題とされるのか?/室伏謙一
・映画で語る保守思想 第12回 絶望の淵で見出す「希望」とは? 『ペパーミント・キャンディー』を題材に(後編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・やわらか日本文化論 社会通念の意義を論じよう!/施 光恒
・ひこばえ 風土に根ざす智慧と美徳 第三回 あわい、その妙。―日本における曖昧と矛盾―/首藤小町
・東京ブレンバスター13  トランプ再選に期待をかける金正恩/但馬オサム
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第11回 Beyoncé / Cowboy Carter/篠崎奏平
・編集長クライテリア日記 令和六年六月~七月/藤井 聡

【巻末オピニオン】
・西田幾多郎ノート――「純粋経験」を継ぐものたち/浜崎洋介

【書評】
・『絶望の果ての戦後論 文学から読み解く日本精神のゆくえ』浜崎洋介 編著/首藤小町
・『西田幾多郎 分断された世界を乗り越える』櫻井 歓 著/前田龍之祐
・『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆 著/粕谷文昭
・『岡倉天心『茶の本』の世界』岡倉登志 著/小野耕資
・『政治哲学 グローバル化のなかの共生倫理を考える』白川俊介 著/田中孝太郎

【その他】
・都知事選総括 ポピュラリストによるポピュリストの完全凌駕(鳥兜)
・「脱米」を進めよ(鳥兜)
・「石丸構文」とは何か――マウンティング精神のおぞましさ(保守放談)
・五輪選手への「本末転倒」な処分(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
☆巻頭言

今日、自民党は一般に「保守政党」だと見なされている。自民党自身も自らを、常に進歩を目指す「保守政党」だと自己規定してもいる。しかし、自由民主党はそもそもLiberal Democratic Party(=リベラル・デモクラティック党)であり、党名からして保守というよりもむしろ「リベラル」政党だ。しかも民のリベラル(自由主義)的傾向が強ければ、「自由民主」という言葉は「自由自由」を意味するものとなり、ますますリベラル政党だということとなる。そう考えれば、自民党が、今もなお日本国民の内に残されている良質な伝統や文化を「保守」するどころか「破壊」する傾きを持つ新自由主義やグローバリズムや移民政策等の推進といった、保守というよりはむしろリベラルな諸方針を強力に推進し続けているのも、必然だということもできる。

この状況の中で、支持する政党を見失ってしまうこととなったのが、保守的傾向を持つ人々だ。かつて自民党は彼らの受け皿としても機能していた一方、彼らの多くが今、過剰な新自由主義の推進方針やLGBT関連法案等に反発する恰好で自民党から離れ始めている。そしていま、日本保守党や参政党、日本維新の会などの保守を標榜する新しい政党群が生まれ始めている。

ついては「危機と対峙する保守思想誌」たる本誌では、日本の政治の立て直し、そして戦後政治の超克を企図し、今日本で求められるべき「保守」政治とは一体如何なるものなのか、そして今、自民党を中心とした各種政党が標榜する「保守」というものが一体如何ほどにそこから乖離しているのかを改めて問う特集『自民党は「保守政党」なのか?』をここに編纂することとした。

表現者クライテリオン編集長 藤井 聡


目次
【特集座談会】
・日本において「保守政治」は可能か?/吉田 徹×白井 聡×藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・自由と民主だけでは「保守政党」にあらず/伊吹文明×藤井 聡
・自民党はなぜ劣化したのか/小沢一郎×堀 茂樹×藤井 聡×柴山桂太


【特集論考】
・自民党は何を保守すべきなのか―自民党は何を保守すべきなのか/西田昌司
・保守にとっての「ヘゲモニー」の戦略/仲正昌樹
・食料・農業・農村を犠牲にして我が身を守るのは保守ではない/鈴木宣弘
・現代日本社会における保守政党と自民党/西田亮介
・「質の高い普通の人々」を生み出し続ける国づくりをめざせ!/施 光恒


【新連載】
・風土と共同体 第一回 風土再生の根本問題(一)/山口敬太


【連載】
・「危機感のない日本」の危機―東京一極集中による国家崩壊の恐怖/大石久和
・與那覇潤連続対談 在野の「知」を歩く 第2回 古典をよむのは「逆張り」ですか?(後編)/ゲスト 綿野恵太
・「農」を語る 第2回 世界に誇るべき日本の小規模農業/山極壽一×藤井 聡
・アジアの新世紀 新連載 不可視のイスラーム帝国 ユーラシアを再編する学僧たち 第1回 修行のイスラーム文化/山本直輝
・映画で語る保守思想 第11回 絶望の淵で見出す「希望」とは?―『ペパーミント・キャンディー』を題材に(中編)/藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
・虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー 第三十二回 マルクスの亡霊たち―日本人の「一神教」理解の問題点④/富岡幸一郎
・徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評 第9回 規制改革の舞台裏/室伏謙一
・ひこばえ 風土に根ざす智慧と美徳 第二回 着物と刀―想いをまとい、美を携える―/首藤小町
・経世済民 虫の目・鳥の目 第8回(最終回) 金融教育が日本を滅ぼさないために/田内 学
・欲望の戦後音楽ディスクガイド 第10回 OKI / No One's Land/篠崎奏平
・東京ブレンバスター⑫ ミツ荒川とオッペンハイマー/但馬オサム



【巻末オピニオン】
・徳と鏡―政治改革論に足りないもの/柴山桂太


【書評】
・『ておくれの現代社会論 ○○と□□ロジー』中島啓勝 著/田中孝太郎
・『政治哲学とイデオロギー レオ・シュトラウスの政治哲学論』早瀬善彦 著/杉谷和哉
・『末裔』絲山秋子 著/橋場麻由
・『たまたま、この世界に生まれて ミラン・クンデラと運命』須藤輝彦 著/前田龍之祐


【その他】
・「戦後レジーム」と「保守本流」 岸田文雄アメリカ演説を考える(鳥兜)
・ラディカルな政治運動と結びつくスピリチュアリズム(鳥兜)
・アイデンティティの「改変」――二十一世紀の「左翼」が目指すもの(保守放談)
・無反省なまま繰り返される観光公害(保守放談)
・塾生のページ
・読者からの手紙(投稿)
1,362円
今、日本では、各領域において激しく進行した「腐敗」が次々と白日の下に
晒されるという異様な光景が繰り返されている。自民党の裏金問題は国民の
政治不信を極限にまで引き上げ、木原元官房副長官を巡る一連の週刊誌報道は
政治のみならず司法に対する深刻な国民不信を導いた。財務省の緊縮的態度は
もはや既にカルトと違わぬと主張する『ザイム真理教』が未曾有のベストセラー
となる程に行政不信も巨大化した。そして、ジャニー喜多川や吉本興業の
トップ芸人の性加害問題はエンタメ界の「絶対的権力」の崩壊を導いた。
 今、世間ではこうした腐敗対策の必要性が叫ばれ、そのために腐敗の温床
となった組織・共同体の杓子定規な規制導入による弱体化が進められようとして
いるが、そうした表層的対策では事態は悪化する他ない。なぜなら今日の腐敗は
組織・共同体の活性化ではなく弱体化によって進行したものでしかないからだ。
 ついては本誌では今、日本で進行する「腐敗」とそれに対する国民の「不信」
の構造を明らかにすることを通して、その「腐敗」を乗り越えるための方途を
探る特集をここに企画した。
                   表現者クライテリオン編集長 藤井 聡
1,362円
我が国の国家的凋落は今やもう、尋常でない水準に達している。そしてその凋落を導いていると言われるデフレや少子高齢化等の諸問題のさらに背景に存在しているのが、社会、経済を支える下部構造「インフラストラクチャー」、すなわち「インフラ」に対する国民的無関心だ。
 我々の社会・経済活動は、全て交通、防災、資源、食料に関する各種インフラの「上」で展開されるものである以上、その下部のインフラが劣化すれば必然的に劣化する。それ故、弱肉強食の競争に晒されている世界各国は可能な限りのインフラ投資に勤しんでいる。ところが現在我が国においてだけはインフラ投資が著しく滞り、その必然的帰結として衰退の一途を辿るようになってしまった。
それにも拘わらず、日本の学界や政界、言論空間の「インフラ」に対する無関心は常軌を逸した水準に達している。かくしてこのインフラに対する国民的無関心こそが、日本国家の激しい凋落の元凶なのだ。
 ついては本誌では、総合的な状況認識に基づく大局的かつ個別具体的なインフラ論を基軸とした地域再生、国家再生プロジェクトを探求する実学的思想を巡る特集「日本を救うインフラ論」を企画する。
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡



〔特集〕
日本を救うインフラ論――今、真に必要な思想


【特集座談会】
・「インフラ論」なくして政治は語れず/脇 雅史×西田昌司×藤井 聡
・インフラ論で日本は「明るく」なる/白水靖郎×藤井 聡×浜崎洋介


【特集インタビュー】
・「水道老朽化」と「水不足」に危機感を持て/橋本淳司


【特集論考】
・国土計画と産業政策――戦後体制の最良の部分を蘇らせよ/柴山桂太
・緊縮財政論がインフラを蝕む――貧困化の道を突き進む日本/大石久和
・流域共同体の誕生、崩壊そして再生――分散社会へのインフラ投資/竹村公太郎
・理念・理想なきインフラ政策が導く未来/佐々木邦明
・インフラを語ることは、将来の日本と社会のあり方そのものを語ることである/小池淳司
・阪急沿線開発事業にみられる小林一三の思想――真に豊かな国家とは/星山京子
・宮本常一のインフラ論――地方の孤立を救う道路啓開論/中尾聡史
・土木バッシング世論の「黒幕」/田中皓介
・「毒」のある意志――日本人の苦手なインフラ思考/川端祐一郎
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商品情報・内容

  • 出版社:啓文社
  • 発行間隔:隔月刊
  • 発売日:偶数月16日

■ 與論形成に寄与する真正保守総合誌

西部邁氏が創刊した『発言者』『表現者』の後継誌として、藤井聡・柴山桂太・浜崎洋介・川端祐一郎の編集体制で2018年2月より隔月刊で発行。右翼とも反左翼とも異なる「真正保守」の立場で、混沌とする現代における、人間と社会に関わるあらゆる問題を深く論じる本格的な言論誌です。

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