東京・代官山MONKEY CAFE　　猿楽小学校裏交差点を渋谷方面に折れて少し歩くと、緑の中に建つ12角形の建物が目を引いた。　東急プラザ表参道原宿をはじめ、多くの有名建築物に携わってきた建築家・中村拓ひろ志し 氏が手掛けたものだ。お目当てのモンキーカフェはその１階にある。　店内に入ると大きな窓から光が差し込んでくる。隣接する猿楽古代住居跡公園の木々の緑が目に優しく、開放感たっぷり。カフェカウンターを中心に螺旋状の造りの空間が何ともスタイリッシュだ。「クリエイティブ精神を刺激したり、新たなアイデアが生まれたりする空間を作りたいとの思いからカフェを作りました」　と話すのは、広報担当の今井里子さん。いいアイデアを思いつくのに、コーヒーは欠かせない。豆は、スペシャルティコーヒー専門店「堀口珈琲」から仕入れ、注文を受けてからハンドドリップで抽出する。

首都圏から行く春の旅先で最もメジャーな伊豆半島。湯街の再興や豪華列車の登場で古くからの観光地も賑わいを見せ、近年はスペシャルティコーヒーを出す店も増えました。ゆったり寛げるブックカフェ、ユニークな焙煎所＆植物店、レトロ喫茶など、新しい店があれば、古くからの名店もまた違った輝きを放って見えてきます。今回は、一杯のコーヒーを目指して旅に出る、伊豆半島への小旅行。　伊豆高原駅から海へと下る住宅街の楽天地。民家を改装したお店は裏山の緑にほどよく溶け込み、店名に冠された諺の通り「森を見よう」という意図が感じられます。入口のウッドデッキに上がると、迎えてくれるのは多肉植物たち。愛らしくも個性的なグリーンがカフェスペースへと誘ってくれます。　焙煎所を兼ねたカフェはナチュラルな木のぬくもりに溢れ、森のような居心地のよさ。

せっかくの珈琲時間に気の利いたお茶請けを……。でも、なにを選んだらいいのかと迷ってしまうことってありませんか？ そんな時には、デパ地下がやっぱり便利。老舗菓子店から新顔パティスリーまで、日本中の名店・銘品が集まる場所だからこそ見つかるコーヒーのお供にぴったりのお菓子がたくさんあります。全国のおいしいものをよく知る文筆家の甲斐みのりさんを案内役にお迎えし、おすすめのスイーツをご紹介。大切な人への贈りものや、特別な日のひと皿を選ぶヒントになりますように！　「自分ならではの組み合わせの妙を探して」　芥川賞受賞作家の開高健は、マッカランやバーボンといった強めのお酒に、とらやの小倉羊羹「夜の梅」や、饅頭などの和菓子を好んで合わせていたという。そんな話を聞いてすぐ、作家の感性をなぞるようにウイスキーと羊羹の組み合わせを試してみた。なるほどと、絶妙な組み合わせに膝を打つ。