◆特集
第10回 市川森一脚本賞 受賞
加藤拓也氏
脚本家・市川森一氏(2011年逝去)の業績を讃え、物語性に溢れ、ロマン豊かでチャレンジングな作品を執筆した新進脚本家を選奨する『市川森一脚本賞』。今回は、NHK総合テレビ・よるドラ『きれいのくに』の脚本家・加藤拓也氏に贈られた。
今号では、3月26日に開催された授賞式の模様をレポート。
そして、授賞対象作品『きれいのくに』第1回から第4回脚本、本作の制作統括(チーフ・プロデューサー)訓覇圭氏(NHK)へのインタビュー『訓覇圭プロデューサーに聞く 加藤拓也氏との仕事』を掲載。
◆テレビドラマ脚本
NHK総合テレビ よるドラ 2021年放送
加藤拓也『きれいのくに』第1回~第4回
「自分の口がゆるせない」「輪郭をほんの少し変えたい」そんな悩みを抱えた高校生たちが暮らすのはほとんどの大人が“同じ顔”をした不条理な国――
「好きな人の、好きな顔になりたい」――誰しもが抱える容姿へのコンプレックスにまつわる、ジュブナイルSF。
出演:吉田羊 蓮佛美沙子 平原テツ 小野花梨 橋本淳 加藤ローサ/青木柚 見上愛 岡本夏美 山脇辰哉 秋元龍太朗/稲垣吾郎
◆テレビドラマ脚本
NHK総合テレビ 土曜ドラマ
吉田玲子『17才の帝国』第1回・第2回
舞台は202X年。日本は深い閉塞感に包まれ、世界からは斜陽国の烙印を押されている。出口のない状況を打破するため、総理・鷲田はあるプロジェクトを立ち上げた。「Utopi-AI」、通称UA(ウーア)構想。全国からリーダーをAIで選抜し、衰退した都市の統治を担わせる実験プロジェクトである。若者が政治を担えない理由は、「経験」の少なさだと言われてきた。AIは、一人の人間が到底「経験」し得ない、膨大な量のデータを持っている。つまり、AIによっていくらでも「経験」は補えるのだ。それを証明するかの如く、AIが首相に選んだのは、若く未熟ながらも理想の社会を求める、17才の少年・真木亜蘭。他のメンバーも全員20才前後の若者だった。真木は、仲間とともにAIを駆使し改革を進め、衰退しかけていた地方都市を、実験都市ウーアとして生まれ変わらせていく――。
吉田氏のコメント『作者ノート』も掲載。
出演:神尾楓珠 山田杏奈 星野源 河合優実 望月歩 染谷将太 松本まりか 杉本哲太 西田尚美 岩松了 田中泯 柄本明
◆連載
森下佳子 エッセイ・……で?(9)
脚本家4氏による月替わりのエッセイ。今号は『天国と地獄~サイコな2人~』『白夜行』『JIN~仁~』『おんな城主 直虎』『ごちそうさん』などの脚本家・森下佳子氏。今回は、「『○○○МK5』我が家的企画会議レポート」。
北阪昌人のRADIO DAYS(39)
ラジオドラマ脚本の第一人者としての日々の雑感など綴るパートと、誌上ラジオドラマ脚本講座「ラジオドラマQ&A」の2部構成で、ラジオドラマを創る楽しさを紹介していく。
こうたきてつや(日大名誉教授)/平成ドラマ史への覚書〈一九八五~二〇一五年〉(39)
「平成」の時代にどんな作家が、どんなドラマを描いてきたのか? 平成ドラマの軌跡を辿る。今回は「詩で詠い、落語で語り、音楽で奏でる青春像《二〇〇五~〇九年》」。
脚本を残し放送文化を伝えていこう!(2)
「日本脚本アーカイブス推進コンソーシアム」(略称「脚本アーカイブズ」)の取り組みを毎号紹介していく連載。今回は、「国立国会図書館デジタルコレクション」と題し、1954年に逝去した脚本家・水澤草田男氏の作品が閲覧できるなどの取り組みを紹介する。
◆コンクール
令和三年度 橋田賞新人脚本賞 選考結果発表
新人脚本家の登龍門『橋田賞新人脚本賞』、今回の「選考経過」および「選評」、次回募集要項を掲載。
◆PHOTOトピックス
吉田恵里香『恋せぬふたり』
第40回(2021年度)向田邦子賞贈賞式
2022年5月24日、東京・帝国ホテルにて行われた、向田邦子賞贈賞式模様を紹介。
◆脚本公募情報
(募集要項)
BKラジオドラマ脚本賞
脚本開発チーム「WDRプロジェクト」メンバー募集
「防災ラジオドラマ」シナリオコンテスト
南のシナリオ大賞
創作テレビドラマ大賞
◆ライター掲示板
イ・ナウォン 今西祐子 蔭岡翔 鈴木史子 中村允俊 藤井青銅 綿種アヤ
◆トピックスコーナー
日本脚本家連盟が事務所移転/橋本裕志氏、橋田賞受賞/ギャラクシー賞発表/放送人の会グランプリ2022/訃報
◆オーディオドラマコーナー
ドラマの内容
- 出版社:映人社
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月18日
- サイズ:A5
脚本家や映像クリエーターをめざす人たちは必読。脚本公募情報が充実
1979年7月の創刊以来、脚本家志望者のための創作講座や作家インタビュー、テレビ
ドラマの話題作や芸術祭などの受賞作の脚本を掲載しています。またテレビ各局主催の脚
本コンクールの公式発表誌となっています。フジテレビヤングシナリオ大賞、テレビ朝日
21世紀新人シナリオ大賞、日本テレビシナリオ登龍門(05年で終了)、創作テレビドラマ
大賞(放送作家協会・NHK)、BS-i新人脚本賞など。これらのコンクールの受賞者
の殆どが本誌の読者です。21世紀に入り、インターネットの普及と地上波デジタルによる
多チャンネル化で、映像ドラマの需要が増大しています。映像ドラマの基は脚本です。本
誌の役割はますます重要になっています。
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