裁判員裁判を巡る諸問題[大阪刑事実務研究会]
併合事件における審理計画・審理の在り方
(1)客観的併合
田口直樹・岩崎邦生……5
判例紹介目次 全33件(最高裁判例7件)
最高裁判例
行政│
最高裁第一小法廷平26.9.25決定
1 行政組織法上の行政機関以外の組織が行政事件訴訟法12条3項にいう「事案の処理に当たった下級行政機関」に該当する場合
2 日本年金機構の下部組織である事務センターが行政事件訴訟法12条3項にいう「事案の処理に当たった下級行政機関」に該当しないとした原審の判断に違法があるとされた事例……27
①最高裁第一小法廷平26.10.9判決
②最高裁第一小法廷平26.10.9判決
1 労働大臣が石綿製品の製造等を行う工場又は作業場における石綿関連疾患の発生防止のために労働基準法(昭和47年法律第57号による改正前のもの)に基づく省令制定権限を行使しなかったことが国家賠償法1条1項の適用上違法であるとされた事例(①事件)
2 労働大臣が石綿製品の製造等を行う工場又は作業場における石綿関連疾患の発生防止のために労働基準法(昭和47年法律第57号による改正前のもの)に基づく省令制定権限を行使しなかったことが国家賠償法1条1項の適用上違法であるとはいえないとした原審の判断に違法があるとされた事例(②事件)……32
最高裁第一小法廷平26.10.23判決
生活保護法62条3項に基づく保護の廃止の決定に先立ち,処分行政庁による被保護者に対する同法27条1項に基づく指示が生活保護法施行規則19条により書面によって行われた場合において,当該書面に記載されていた事項に代わる対応として処分行政庁が口頭で指導していた事項が指示の内容に含まれると解することはできないとされた事例……52
民事│
①最高裁第一小法廷平26.7.24判決
②最高裁第三小法廷平26.7.29判決
元利均等分割返済方式によって返済する旨の約定で金銭消費貸借契約が締結された場合において,借主から約定の毎月の返済額を超過する額の支払がされたときの充当関係……57
最高裁第二小法廷平26.9.5判決
日本放送協会の放送の受信についての契約に基づく受信料債権の消滅時効期間……62
下級審判例
高裁判例
行政│
大阪高裁平26.1.16判決
死刑確定者から再審について相談している弁護士宛ての信書に,支援者等に対する差入れの謝礼の伝言依頼などが記載されている部分が存在する場合に,同信書の上記部分の発信は,交友関係を維持するために必要であるから刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律139条2項によって許可されるべきであるとして,これを許可しなかった拘置所長の判断が違法であると判断された事例……64
民事│
広島高裁松江支部平24.11.14判決
社債,株式等の振替に関する法律の適用を受ける国債を買い付けた者は,日本銀行から国債の振替えを行うための口座を開設した金融機関を通じて国債の償還を受けるべきであり,国に対して直接償還請求することはできない……75
東京高裁平24.12.17判決
船員等の労働組合が国際的労働協約を締結していない海運会社に労働協約締結を訴えるデモ行動をした際に通行人に「賃金を搾取する会社」等の記載のあるビラを配布し,労働組合の機関紙である新聞に「悪徳船主」である旨の記事を掲載したことが,真実性・誤信相当性を欠き,海運会社に対する名誉毀損を構成するとされた事例……83
大阪高裁平26.1.23判決
1 国は,刑事収容施設の被収容者の診療行為に関して,安全配慮義務を負担している
2 刑事収容施設の被収容者に対する鼻腔経管栄養補給措置の実施が安全配慮義務に違反するとして,国に対する損害賠償責任が認められた事例……97
知的財産│
知的財産高裁平24.10.17判決
拒絶査定と異なる主引用例を引用して判断しようとするときは,主引用例を変更したとしても出願人の防御権を奪うものとはいえない特段の事情がない限り,原則として,法159条2項にいう「査定の理由と異なる拒絶の理由を発見した場合」に当たるものとして法50条が準用される……108
知的財産高裁平24.10.17判決
移動体操作傾向解析方法第2事件
名称を「移動体の操作傾向解析方法,運行管理システム及びその構成装置,記録媒体」とする発明につき,進歩性が欠如するとして,特許無効審判請求不成立審決を取り消した事例……124
知的財産高裁平24.11.7判決
「北斎」との筆書風の漢字と葛飾北斎が用いた落款と同様の形状をした図形からなる本願商標が,商標法4条1項7号にいう「公の秩序又は善良の風俗を害するおそれがある商標」に該当するとした審決を取り消した事例……139
知的財産高裁平24.11.14判決
「液晶用スペーサーおよび液晶用スペーサーの製造方法」に係る発明について,被告による訂正は,新規な技術的事項を導入するものであり,平成23年法律第63号による改正前の特許法134条の2第1項ただし書及び同条5項において準用する同法126条3項に違反し,不適法であるとされた事例……146
知的財産高裁平24.11.15判決
運動靴の甲の側面に付された本件商標から,4本の細長いストライプではなく,それらの間に存在する空白部分を3本のストライプと認識する場合などがあり,3本のストライプから著名なアディダスのスリーストライプ商標を想起するから,単に本件商標と引用各商標との外観上の類否を論ずるだけでは足りず,本件商標と引用各商標(アディダスの著名商標)との構成態様より受ける印象及び両商標が使用される指定商品の取引の実情等を総合勘案すると,本件商標を指定商品「履物,運動用特殊靴」に使用したときは,その取引者,需要者において,当該商品がアディダスの業務に係る商品と混同を生ずるおそれがあるとした事例……159
知的財産高裁平24.11.26判決
人工歯意匠事件
人工歯に係る意匠につき,相違点の看過及び意匠の類否判断に誤りがあるとして,公知意匠に類似することを理由に拒絶査定不服審判請求を不成立とした審決を取り消した事例……172
知的財産高裁平24.12.19判決
血管新生抑制剤事件
名称を「血管新生抑制剤」とする発明につき,進歩性を欠くとした審決の判断を維持した事例……219
知的財産高裁平24.12.25判決
北朝鮮に居住し,北朝鮮国籍を有する者らがPCTに基づいて行った国際出願に関して,特許庁長官が,上記出願が日本がPCTの締約国と認めていない北朝鮮の国籍及び住所を有する者によりなされたものであることを理由に行った手続却下処分が維持された事例……229
知的財産高裁平24.12.26判決
商品の形態自体が特定の出所を表示する二次的意味を有し,不正競争防止法2条1項1号にいう「商品等表示」に該当するためには,①商品の形態が客観的に他の同種商品とは異なる顕著な特徴を有しており(特別顕著性),かつ,②その形態が特定の事業者によって長期間独占的に使用され,又は極めて強力な宣伝広告や爆発的な販売実績等により(周知性),需要者においてその形態を有する商品が特定の事業者の出所を表示するものとして周知になっていることを要する……235
知的財産高裁平24.12.26判決
商標法51条1項にいう混同を生ずるおそれの有無については,商標権者が使用する商標と引用する他人の商標との類似性の程度,当該他人の商標の周知著名性及び独創性の有無,程度,商標権者が使用する商品等と当該他人の業務に係る商品等との間の性質,用途又は目的における関連性の程度並びに商品等の取引者及び需要者の共通性その他取引の実情等に照らし,当該商品等の取引者及び需要者において普通に払われる注意力を基準として,総合的に判断されるべきものである……245
知的財産高裁平25.1.10判決
指定商品を「スプレー式の薬剤」とする,右手にスプレーを持ち首筋から背中にかけてスプレーを噴霧して薬剤を使用している人物の様子を表した図形商標が,商標法3条1項6号に該当するとされた事例……256
知的財産高裁平25.1.24判決
「あずきバー」事件
「あずきバー」という標準文字からなる商標が指定商品「あずきを加味してなる菓子」に使用された結果,需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができるに至ったものと認められた事例……263
刑事│
東京高裁平24.12.13判決
1 第三者に無断譲渡する意図を秘して自己名義で携帯電話機の購入等を申し込む行為と詐欺罪にいう欺罔行為の成否
2 第三者に無断譲渡する意図を秘して自己名義で携帯電話機の購入等を申し込んだ被告人両名の行為は,販売店の店長が被告人両名に携帯電話機を販売交付したのは錯誤によるものであると認めるには合理的疑いが残るとしても,詐欺未遂罪を構成するとされた事例……274
東京高裁平24.12.18判決
被告人が覚せい剤を自己の身体に注射して使用した事案につき,覚せい剤密売人からけん銃を頭部に突き付けられて覚せい剤の使用を強要されたため,断れば殺されると思い,仕方なく覚せい剤を使用した旨の被告人の供述の信用性は排斥できず,被告人の供述を前提にすると,被告人の覚せい剤使用行為は緊急避難に該当するとして,原審の有罪判決を破棄し,無罪を言い渡した事例……284
大阪高裁平25.9.25判決
大阪地検犯人隠避事件控訴審判決
地方検察庁の幹部検察官2人が,共謀の上,職務に関して証拠を隠滅した犯人である部下の検察官を隠避したと認められた事例……293
地裁・家裁判例
行政│
東京地裁平26.1.10判決
在留特別許可をしないでされた出入国管理及び難民認定法49条1項に基づく異議の申出は理由がない旨の裁決が裁量権の範囲を逸脱し又はこれを濫用したものとして違法とされた事例……323
民事│
東京地裁平24.10.31判決
1 FX取扱業者である被告がインターネット上のFX取引画面上にレートを表示する行為は,各顧客の申込みに対する個別の承諾の意思表示ではなく,交叉申し込みの意思表示であり,各顧客と被告の各申込みの意思表示が合致する限度で,決済取引が成立する
2 被告が市場レートからかけ離れた誤レートをFX取引画面上に表示して各顧客に提示した場合には意思表示について錯誤無効が認められるところ,当該誤レートの提示につき,被告において通常期待される注意を著しく欠いている状態にあったと認められない場合には,被告に重過失は認められず,当該決済取引は無効となる……336
東京地裁平24.12.18判決
本人確認情報提供制度の趣旨からすれば,司法書士である被告には,本人確認を行うに当たり高度な注意義務が課せられているところ,被告はこれを怠ったため,過失責任が認められた事例……358
東京地裁平24.12.21判決
インターネットのサイトから写真をダウンロードし,自ら運営するブログに写真をアップロードした被告について,写真の利用権原の有無の確認を怠ったとして,著作権(複製権,公衆送信権)侵害に係る過失を認めた事例……367
東京地裁平25.1.23判決
暴力団組事務所として使用されていたマンションの一室の区分所有権等の競売の請求が棄却された事例……375
横浜地裁平26.7.11判決
信用保証協会の保証付き融資の融資金が詐取された場合における,信用保証協会の錯誤無効等の主張の当否(消極)……386
刑事│(少年事件)
東京家裁平26.4.8決定
身体疾患により日々の服薬と定期的な検査が欠かせない状態にある18歳の少年に対する窃盗保護事件について,少年を医療少年院に送致した事例……399
審級別裁判年月日順索引
最高裁第一小法廷平26.10.23判決
平25(受)492……52
最高裁第一小法廷平26.10.9判決
㈰平26(受)771,㈪平23(受)2455……32
最高裁第一小法廷平26.9.25決定
平26(行フ)2……27
最高裁第二小法廷平26.9.5判決
平25(受)2024……62
最高裁第三小法廷平26.7.29判決
平25(受)78……57
最高裁第一小法廷平26.7.24判決
平24(受)2832……57
大阪高裁平26.1.23判決
平25(ネ)1317……97
大阪高裁平26.1.16判決
平25(ネ)1750……64
大阪高裁平25.9.25判決
平24(う)784……293
知的財産高裁平25.1.24判決
平24(行ケ)10285……263
知的財産高裁平25.1.10判決
平24(行ケ)10323……256
知的財産高裁平24.12.26判決
平24(ネ)10069……235
知的財産高裁平24.12.26判決
平24(行ケ)10187……245
知的財産高裁平24.12.25判決
平23(行コ)10004……229
知的財産高裁平24.12.19判決
平23(行ケ)10448……219
東京高裁平24.12.18判決
平24(う)1750……284
東京高裁平24.12.17判決
平24(ネ)2479……83
東京高裁平24.12.13判決
平24(う)1021……274
知的財産高裁平24.11.26判決
平24(行ケ)10105,平24(行ケ)10106,平24(行ケ)10107,平24(行ケ)10108,平24(行ケ)10109,平24(行ケ)10110……172
知的財産高裁平24.11.15判決
平23(行ケ)10326……159
広島高裁松江支部平24.11.14判決
平23(ネ)105……75
知的財産高裁平24.11.14判決
平23(行ケ)10431……146
知的財産高裁平24.11.7判決
平24(行ケ)10222……139
知的財産高裁平24.10.17判決
平24(行ケ)10056……108
知的財産高裁平24.10.17判決
平24(行ケ)10129……124
横浜地裁平26.7.11判決
平24(ワ)839……386
東京家裁平26.4.8決定
平26(少)394……399
東京地裁平26.1.10判決
平24(行ウ)770……323
東京地裁平25.1.23判決
平22(ワ)47228……375
東京地裁平24.12.21判決
平23(ワ)32584……367
東京地裁平24.12.18判決
平24(ワ)1028……358
東京地裁平24.10.31判決
平22(ワ)42648,平23(ワ)15098……336
裁判員裁判を巡る諸問題[大阪刑事実務研究会]
審理期間・審理計画の策定(一般)
大寄 淳・福家康史……5
企業間取引訴訟の現代的展開[現代企業法研究会]
共同研究開発をめぐる裁判例の分析
髙橋利昌……25
判例紹介目次
最高裁判例
行政│
最高裁第二小法廷平26.7.9決定
公職選挙法204条の選挙無効訴訟において選挙人が同法205条1項所定の選挙無効の原因として同法9条1項並びに11条1項2号及び3号の規定の違憲を主張することの可否……47
最高裁第二小法廷平26.7.14判決
開示請求の対象とされた行政文書を行政機関が保有していないことを理由とする不開示決定の取消訴訟における当該不開示決定時に当該行政機関が当該行政文書を保有していたことの主張立証責任……52
最高裁第二小法廷平26.7.18判決
貸金業法4条1項2号により定義されている同法6条1項9号の「役員」に監査役は含まれるか……58
民事│
最高裁第一小法廷平26.7.10決定
1 株式会社の解散の訴えに係る請求を認容する確定判決に対する再審の訴えと上記確定判決の効力を受ける第三者の原告適格
2 当事者の一方の請求に対して訴え却下又は請求棄却の判決を求めるのみの独立当事者参加の申出の適否……62
最高裁第一小法廷平26.9.25判決
借地借家法32条1項の規定に基づく賃料増減請求により増減された賃料額の確認を求める訴訟の確定判決の既判力……69
刑事│
最高裁第一小法廷平26.7.8決定
舞鶴女子高校生殺害事件
女子高校生に強いてわいせつな行為をして殺害したとして起訴された事案につき,目撃証言の信用性を否定するなどして事実誤認を理由に有罪(無期懲役)の第1審判決を破棄し無罪とした原判決が是認された事例……75
最高裁第一小法廷平26.7.22決定
国から占用許可を得て市が公園の一部として開放し維持管理していた人工砂浜での埋没事故について,同砂浜を含む海岸の工事,管理に関する事務を担当していた国土交通省職員に同砂浜に関する安全措置を講ずべき業務上の注意義務があったとされた事例……82
下級審判例
高裁判例
行政│
東京高裁平26.2.5判決
1 英国領バミューダ諸島の法律に基づいて組成された事業体である「リミテッド・パートナーシップ」の我が国の租税法上の「法人」該当性
2 英国領バミューダ諸島の法律に基づいて組成された事業体である「リミテッド・パートナーシップ」の我が国の租税法上の「人格のない社団等」該当性……86
民事│
東京高裁平24.8.29判決
インターネット上のウェブサイト掲載記事による名誉毀損と損害額……99
東京高裁平26.7.11決定
同時廃止事案の免責手続において,破産の申立ての13年以上前にした建物等の譲渡が破産法252条1項1号の免責不許可事由に該当し,裁量免責も相当でないとして免責を不許可とした原審の判断について,破産管財人による調査結果及び意見を考慮することができない同時廃止事案においては,判断の資料が限られる点も考慮し,これを維持した事例……109
知的財産│
知的財産高裁平24.7.4判決
側部観察窓付き容器に係る意匠について,容器本体の周面に内容物の観察のための垂直に細長い観察窓を設けた構成は,ありふれた態様であることなどから,当業者が,引用意匠及び周知意匠に基づいて,容易に創作し得るものとされた事例……112
知的財産高裁平24.7.4判決
特許法153条2項にいう「当事者の申し立てない理由」とは,新たな無効理由の根拠法条の追加や主要事実又は引用例の追加等,不利な結論を受ける当事者にとって不意打ちとなりあらかじめ通知を受けて意見を述べる機会を与えなければ著しく不公平となるような重大な理由をいうものであって,特定の引用例に基づいて当該発明が容易に想到できるか否かの判断の過程における一致点や相違点の認定は,上記「当事者の申し立てない理由」には当たらない……134
知的財産高裁平24.7.18判決
発明の名称を「フルオレン誘導体の結晶多形体およびその製造方法」とする特許について先使用による通常実施権の成立が認められた事例……150
知的財産高裁平24.9.12判決
エコルクス/ECOLUX事件
1 登録商標の指定商品又は指定役務は,第三者との関係で当該登録商標の権利の範囲を確定するものであるから,その用語については取引者による通常の使用法に基づいて客観的に解釈されるべきものである
2 指定商品「電球類及び照明器具」を前件審判により「LEDランプを除く,電球類及び照明器具」とされた「エコルクス/ECOLUX」との登録商標(本件商標)についての不使用取消審判の請求に係る審決取消請求訴訟において,商標権者が使用を主張した本件商品は,前件審判の請求の登録の日に本件商標の指定商品から消滅したものとみなされる「LEDランプ」に該当し,同日から本件審判の請求の登録の日までの間において,本件商標の指定商品に該当しないとして,商標権者による本件商標の使用を認めなかった事例……157
知的財産高裁平24.9.26判決
被告方法は,「医療用可視画像の生成方法」に係る特許発明の構成要件を文言上充足せず,特許発明と同一の作用効果を奏するとはいえず,控訴人の主張を前提とすると客観的にみて意識的に限定したものとして,均等侵害も成立しないとされた事例……167
知的財産高裁平24.10.10判決
引用発明において,切断片の取り出し除去作業を容易にし,切断部が垂直であることによる問題を解決する等の目的で,カッターとして引用例2に記載された回転円弧状又は球面状のカッターを採用する動機付けがあるとして,「マンホール蓋枠取替え工法」に係る発明が,引用発明及び引用例2に記載された発明から容易に想到することができるとされた事例……186
知的財産高裁平26.5.30判決
特許権の存続期間延長登録出願に係る拒絶査定不服審判請求に対し,本件処分によって可能となった「特許発明の実施」は,先行処分によって実施できるようになっており,本件特許発明の実施に本件処分を受けることが必要であったとは認められないとの理由により,請求不成立とした審決に対し,本件処分によって禁止が解除された本件医薬品の製造販売等の行為は先行処分では解除されていないとして,審決を取り消した事例……199
刑事│
東京高裁平25.3.15判決
1 顧客が配信サイトを利用してサーバーにアクセスしてわいせつ動画等のデータファイルをダウンロードするシステムを構築し,顧客の操作を介してそれらのデータファイルを顧客のパソコン等の記録媒体に存在させる行為は,刑法175条1項後段及び2項所定の「頒布」に含まれる
2 日本国内にあるパソコンに動画データファイル等を送信してわいせつな電磁的記録を頒布した行為は,刑法1条1項のいわゆる国内犯として処罰の対象となる……218
大阪高裁平25.7.2判決
1 金融機関における暴力団員等の反社会的勢力との取引拒絶規定と憲法22条1項等
2 暴力団員が金融機関の係員に対し自己が反社会的勢力ではない旨の表明・確約をして預金口座の開設等を申し込み預金通帳の交付を受ける行為が,詐欺罪に当たるとされた事例……221
東京高裁平25.8.28判決
1 税関長の許可を受けないでダイヤモンド原石を輸入する意思で禁制品である覚せい剤を輸入しようとした場合の罪責
2 禁制品である覚せい剤の輸入(未遂)の公訴事実について,訴因変更手続を経ることなく,ダイヤモンド原石の無許可輸入(未遂)の事実を認定した原審の訴訟手続に法令違反はないとした事例……228
東京高裁平25.12.18判決
ソマリア海賊事件控訴審判決
海洋法に関する国際連合条約(平成8年条約第6号)105条後段の趣旨……234
東京高裁平26.1.31判決
確定申告に際して,勤務先会社から交付された源泉徴収票に基づき給与収入を申告したところ,会社が株式報酬を源泉徴収していなかったため多額の株式報酬が不申告となった事案について,被告人にほ脱の故意を認めるには合理的疑いが残るとして所得税ほ脱罪の成立が否定された事例……242
地裁判例
行政│
東京地裁平25.9.17判決
新石垣空港整備事業等が土地収用法20条3号に該当するとした内閣府沖縄総合事務局長の判断が裁量権の範囲を超え又はその濫用があったものとは認められないとされた事例……254
民事│
東京地裁平24.8.22判決
賃貸用アパートの売買契約等に税制改正に関する要素の錯誤がないとされた事例……279
東京地裁平24.10.9判決
建築の設計,請負及び工事監理を業とする株式会社が土地所有者との間で締結した開発行為に係る許可申請業務を受任する内容の業務委託契約について,当初の契約では,その開発許可を受ける期限についての合意はなかったものの,当該業務が一定程度進んで見通しが立った段階で,許可取得の期限についての合意が成立したと認定した上,その期限から105日間許可取得が遅れた原因について,受託者である上記株式会社が,許可申請業務の前提として通常行うべき境界の確定がされていることの確認を怠ったことにあるとして,上記所有者が上記105日間,土地売却先から残代金の支払を受けられず,代金減額に応じざるを得なくなったことによる損害として,その間の土地価格の下落分の金額と土地の残代金額に対する年5分の割合による金額の損害賠償請求が認められた事例……295
東京地裁平24.12.25判決
コイル状ストラップ付きタッチペンについて,不正競争防止法2条1項3号の不正競争行為が成立するとされた事例……308
東京地裁平25.8.29判決
弁護士が法律事務所を開設する際に第三者から資金提供を受けたこと等に伴って当該第三者等との間で生じた紛争に関し,弁護士法27条,72条に違反する要件等について判示した事例……324
東京地裁平26.1.14判決
我が国の裁判権を排除し特定の外国の裁判所を第1審の専属的合意管轄裁判所と指定する国際的専属的裁判管轄の合意の効力について,合意ははなはだしく不合理で公序法に違反するとはいえないとして原告らの訴えを却下した事例……340
知的財産│
大阪地裁平24.7.12判決
1 「SAMURAI」と「JAPAN」からなる3つの被告標章について「SAMURAI」の部分の大きさ等により,要部認定を行った事例
2 インターネット上のウェブサイトにおける被告標章の使用について,商標法2条3項8号の適用を認めた事例
3 フットサルコート事業者が主催する大会において優勝商品等として格安で販売している商品について,損害が発生したとは認めがたいとして,商標法38条2項又は3項の適用を否定した事例……348
東京地裁平24.9.28判決
著作権侵害を理由とする差止及び損害賠償請求において,被告の適法引用等の抗弁を排斥して,請求を一部認容した事例……368
商事│
東京地裁平25.1.17判決
株式会社の行った会計処理(特別損失の計上)につき,正当な理由も合理的な根拠もないのに行った違法な会計処理とはいえないと判断された事例……388
刑事│(少年事件)
福岡地裁小倉支部平26.3.27決定
19歳の少年に対する窃盗被告事件において,刑事処分を科すよりも,保護処分に付するのが相当であるとして,事件を家庭裁判所に移送した事例……397
審級別裁判年月日順索引
最高裁平26.9.25判決
平25(受)1649……69
最高裁平26.7.22決定
平24(あ)1391……82
最高裁平26.7.18判決
平24(行ヒ)459……58
最高裁平26.7.14判決
平24(行ヒ)33……52
最高裁平26.7.10決定
平25(ク)1158,平25(許)35……62
最高裁平26.7.9決定
平26(行ツ)96,平26(行ヒ)101……47
最高裁平26.7.8決定
平25(あ)169……75
東京高裁平26.7.11決定
平26(ラ)1209……109
知的財産高裁平26.5.30判決
平25(行ケ)10195……199
東京高裁平26.2.5判決
平24(行コ)345……86
東京高裁平26.1.31判決
平25(う)842……242
東京高裁平25.12.18判決
平25(う)578……234
東京高裁平25.8.28判決
平24(う)2255……228
大阪高裁平25.7.2判決
平24(う)1625……221
東京高裁平25.3.15判決
平24(う)2131……218
知的財産高裁平24.10.10判決
平24(行ケ)10023……186
知的財産高裁平24.9.26判決
平24(ネ)10035……167
知的財産高裁平24.9.12判決
平24(行ケ)10103……157
東京高裁平24.8.29判決
平24(ネ)2460……99
知的財産高裁平24.7.18判決
平24(ネ)10016……150
知的財産高裁平24.7.4判決
平24(行ケ)10026(第1事件),平24(行ケ)10027(第2事件),平24(行ケ)10028(第3事件),平24(行ケ)10029(第4事件),平24(行ケ)10030(第5事件),平24(行ケ)10031(第6事件),平24(行ケ)10032(第7事件),平24(行ケ)10033(第8事件)……112
知的財産高裁平24.7.4判決
平23(行ケ)10313……134
福岡地裁小倉支部平26.3.27決定
平25(わ)875……397
東京地裁平26.1.14判決
平25(ワ)15015……340
東京地裁平25.9.17判決
平21(行ウ)91……254
東京地裁平25.8.29判決
平24(ワ)12395,平24(ワ)33912……324
東京地裁平25.1.17判決
平21(ワ)39130……388
東京地裁平24.12.25判決
平23(ワ)36736……308
東京地裁平24.10.9判決
平21(ワ)13032,平21(ワ)33968……295
東京地裁平24.9.28判決
平23(ワ)9722……368
東京地裁平24.8.22判決
平23(ワ)13313……279
大阪地裁平24.7.12判決
平22(ワ)13516……348
成年後見人の職務権限に関する研究[家事法研究会]
成年後見人の権限と限界
赤沼康弘……5
成年後見人等の財産に関する権限と限界
小西 洋……16
成年後見人等の財産に関する権限と限界
道垣内弘人……22
企業間取引訴訟の現代的展開[現代企業法研究会]
企業間における継続的契約の解消に関する裁判例と判断枠組み
清水建成・相澤麻美……56
判例紹介目次
最高裁判例
行政|
最高裁第二小法廷平26.8.19決定
逃亡犯罪人引渡法35条1項が同法14条1項に基づく逃亡犯罪人の引渡命令につき行政手続法第3章の規定の適用を除外し上記命令の発令手続において改めて弁明の機会を与えることを要しないものとしていることと憲法31条……50
民事|
最高裁第一小法廷平26.6.5判決
再生債務者が支払の停止の前に再生債権者から購入した投資信託受益権に係る再生債権者の再生債務者に対する解約金の支払債務の負担が,民事再生法93条2項2号にいう「前に生じた原因」に基づく場合に当たらず,上記支払債務に係る債権を受働債権とする相殺が許されないとされた事例……53
①最高裁第一小法廷平26.7.17判決
②最高裁第一小法廷平26.7.17判決
夫と民法772条により嫡出の推定を受ける子との間に生物学上の父子関係が認められないことが科学的証拠により明らかであるなどの事情がある場合における親子関係不存在確認の訴えの許否……59
下級審判例
高裁判例
行政|
東京高裁平24.4.25判決
いわゆる東京大空襲によって被害を受けた者及びその遺族に対し,国が立法上及び行政上の補償を行わないことが憲法14条1項に違反しないとされた事例……75
東京高裁平26.6.26判決
横浜市空き缶等及び吸い殻等の散乱の防止等に関する条例(平成7年9月25日横浜市条例第46号)の趣旨,目的等からすれば,同条例に基づく喫煙禁止地区内での路上喫煙に対する過料を科すためには,違反者に少なくとも過失が必要であるとした上で,その過失を肯定した事例……83
民事|
大阪高裁平24.9.20判決
殺人未遂容疑で被疑者が逮捕された旨の警察の報道発表を受けて掲載された新聞記事の一部に真実と異なる記載が含まれていたとしても,同記事は記事の重要な部分に該当しないとして,新聞記事による被疑者に対する名誉毀損の成立が否定された事例……95
大阪高裁平26.2.27判決
1 壁面に吹き付けられたアスベストが露出している建物が遅くとも昭和63年2月頃には通常有すべき安全性を欠くと評価されるようになったとされた事例
2 壁面に吹き付けられたアスベストが露出している建物の所有者兼賃貸人が民法717条1項にいう「占有者」に当たるとされた事例……115
知的財産|
知的財産高裁平24.2.15判決
竹エキスを主成分とした飲料及び医薬の発明について,実施可能要件を欠くものであるなどとした審決が維持された事例……153
知的財産高裁平24.2.28判決
発明の名称を「ポリウレタンフォームおよび発泡された熱可塑性プラスチックの製造」とする本件特許に係る本件訂正発明が備える発泡剤成分事項を,甲1に記載された混合気体から容易に想到できないとした審決は誤りであると判断した事例……166
知的財産高裁平24.3.14判決
靴収納庫用棚版の考案について,Y各商品は本件考案の構成要件を充足せず,均等侵害も成立しないとされた事例……181
知的財産高裁平24.3.14判決
名称を「軸受装置」とする発明について,明細書の発明の詳細な説明に,当業者が発明の技術上の意義を理解するために必要な事項の記載がなく,当業者が,出願時の技術水準に照らして,技術上の意義を有するものとしての発明を実施することができない場合には,その記載は,発明の詳細な説明に基づいて当業者が発明を実施できることを求めるという特許法36条4項の趣旨に適合しない……193
知的財産高裁平24.3.28判決
電気通信機械器具用モジュール等を指定商品とし,「KDDI」「Module」「Inside」の文字を上下三段に配するなどして構成された商標は,「intel」及び「inside」の文字を上下二段にするなどして構成された各商標との関係で,混同を生ずるおそれがある商標(商標法4条1項15号)には該当せず,公正な競争秩序から逸脱し,公の秩序又は善良な風俗を害するおそれがある商標(同項7号)にも該当しない……204
知的財産高裁平24.5.16判決
特許出願又は実用新案登録出願手続において,弁理士であるYがした補正等の手続は,その必要性が認められ,その内容自体もやむを得ないものであったのみならず,委任者である出願人Xの承諾に基づくものである以上,Yの行為が債務不履行又は不法行為に該当するものということはできないとされた事例……216
知的財産高裁平24.5.28判決
腫瘍特異的細胞傷害性誘導方法事件
名称を「腫瘍特異的細胞傷害性を誘導するための方法および組成物」とする発明について,進歩性を欠くとして特許拒絶査定不服審判請求を不成立とした審決を取り消した事例……231
知的財産高裁平24.6.6判決
本件明細書に接した当業者は,「減塩醤油類」に係る本件発明において,食塩濃度が下限値に近い場合には,出願時の当業者の技術常識を参酌することにより,カリウム濃度を上限値近くにすることにより,減塩醤油の塩味を強く感じさせることができると理解するものであり,本件発明は,発明の詳細な説明において発明の課題が解決できることを当業者が認識できるように記載されており,サポート要件を満たす……249
知的財産高裁平24.8.27判決
激馬かなぎカレー事件
商標「激馬かなぎカレー」について,剽窃に当たり公序良俗違反があるとして登録を取り消した異議の決定の判断を維持した事例……261
知的財産高裁平24.10.30判決
1 商標法4条1項6号の適用を受ける標章は「著名なもの」に限られると解すべきであり,告示されたことのみを理由として「著名なもの」とすることはできない
2 商標法4条1項6号の「著名」とは,指定商品・役務に係る一商圏以上の範囲の取引者,需要者に広く認識されていることを要する
3 本願商標と日南市章を全体として対比すると,本願商標の図形部分と日南市章は外観において類似するものの,当該図形部分は「日」という漢字の古代書体に由来するありふれた図形であって出所識別標識として強く支配的な印象を与えるものとは認められず,本願商標が「ダイワ」の称呼を生じ,「ダイワ」ないし「大和」の企業名としての観念を生じるから,全体として類似するとはいえないとした事例……266
刑事|
東京高裁平25.11.27判決
「世界貿易機関を設立するマラケシュ協定(平成6年条約第15号)の「農業に関する協定」4条2項と我が国の豚肉の差額関税制度との関係……273
東京高裁平26.3.13判決
税関職員が犯則事件の調査において作成した書面と刑訴法321条3項……281
地裁・家裁判例
民事|
東京地裁平24.5.30判決
工場跡地をガソリンスタンド用地として購入した売買契約において,土壌中に有害物質が含まれていたことが判明した場合について,買主の錯誤による無効が否定され,また,売主の瑕疵担保責任,売主の説明義務違反による債務不履行責任が否定された事例……290
東京地裁平25.2.22判決
有価証券報告書等に虚偽記載がされていた株式会社の取締役が金融商品取引法21条2項1号の「相当な注意」を尽くしていたものとされた事例……306
東京地裁平25.8.28判決
保険会社の従業員が顧客に変額個人年金保険契約の締結を勧誘した際,運用利益を確約したなどの同契約の取消事由,無効事由及び解除事由の存在が否定され,適合性原則違反,説明義務違反等も否定された事例……316
東京地裁平25.11.12判決
1 システム開発契約の受注者には納期に間に合うように仕様を確定させていく義務があるとして,履行遅滞の帰責性を認めた事例
2 システムの不具合項目が直ちに発見することのできない瑕疵にあたるとして,検査期間内に瑕疵の通知がなくても瑕疵担保責任は排斥されないとした事例……334
知的財産|
東京地裁平24.5.30判決
商標権侵害を理由とする差止請求について,権利濫用の抗弁を排斥して,一部認容した事例……343
刑事|
奈良地裁平24.6.22判決
1 病院長・医師である被告人と同病院勤務医について,肝臓外科専門医ではなく,肝臓切除手術の執刀経験も皆無である両名のみでは,大出血の危険を伴い高度の専門性を有する肝臓背部側の腫瘍の切除手術を安全に実施するための人員態勢として不十分であることを認識し,その実施を避けるべき業務上の注意義務があったと認定して,医師の業務上の共同注意義務違反を認めた事例
2 被害者の遺体が解剖されておらず,その解剖所見等は存在しないものの,手術中の麻酔記録や看護師,専門医の供述等から被害者の死因を出血死と認定し,かつ,本件肝臓切除手術と被害者死亡の因果関係を認定した事例……363
刑事|(少年事件)
東京家裁平26.6.23決定
特別少年院に収容中の19歳の本人に対する収容継続申請事件において,11か月の収容継続の申請に対し,矯正教育の効果や少年院出院後の生活の見通し等を考慮して,申請より3か月短い8か月間の収容継続を認めた事例……384
審級別裁判年月日順索引
最高裁平26.8.19決定
平26(行ト)55……50
①最高裁平26.7.17判決
平24(受)1402
②最高裁平26.7.17判決
平24(受)233……59
最高裁平26.6.5判決
平24(受)908……53
東京高裁平26.6.26判決
平26(行コ)76……83
東京高裁平26.3.13判決
平25(う)1464……281
大阪高裁平26.2.27判決
平25(ネ)2334……115
東京高裁平25.11.27判決
平25(う)857……273
知的財産高裁平24.10.30判決
平24(行ケ)10125……266
大阪高裁平24.9.20判決
平24(ネ)1650……95
知的財産高裁平24.8.27判決
平23(行ケ)10386……261
知的財産高裁平24.6.6判決
平23(行ケ)10254……249
知的財産高裁平24.5.28判決
平22(行ケ)10203……231
知的財産高裁平24.5.16判決
平24(ネ)10007……216
東京高裁平24.4.25判決
平22(ネ)662……75
知的財産高裁平24.3.28判決
平23(行ケ)10323……204
知的財産高裁平24.3.14判決
平23(行ケ)10251……193
知的財産高裁平24.3.14判決
平23(ネ)10035……181
知的財産高裁平24.2.28判決
平23(行ケ)10191……166
知的財産高裁平24.2.15判決
平23(行ケ)10195……153
東京家裁平26.6.23決定
平26(少ハ)400017……384
東京地裁平25.11.12判決
平23(ワ)28556……334
東京地裁平25.8.28判決
平23(ワ)40182(甲事件),平24(ワ)19231(乙事件)……316
東京地裁平25.2.22判決
平23(ワ)638……306
奈良地裁平24.6.22判決
平22(わ)42……363
東京地裁平24.5.30判決
平21(ワ)22895……290
東京地裁平24.5.30判決
平22(ワ)38525……343
論説紹介
民事裁判シンポジウム 民事裁判プラクティス 争点整理で7割決まる!? より良き民事裁判の実現を目指して
相羽洋一・笠井正俊・畑瑞穂・福田千恵子・小町谷育子・後藤裕・増田勝久・永島賢也…5
企業間取引訴訟の現代的展開[現代企業法研究会]
課税要件と企業間契約の解釈 金丸和弘…62
判例紹介 全13件(最高裁判例1件)
最高裁判例
[憲法]
1 (最高裁第三小法廷平26.5.27判決)...83
1 府中市議会議員政治倫理条例(平成20年府中市条例第26号)4条1項及び3項の規定のうち,議員の2親等以内の親族が経営する企業は市の工事等の請負契約等を辞退しなければならず,当該議員は当該企業の辞退届を徴して提出するよう努めなければならない旨を定める部分と憲法21条1項
2 府中市議会議員政治倫理条例(平成20年府中市条例第26号)4条1項及び3項の規定のうち,議員の2親等以内の親族が経営する企業は市の工事等の請負契約等を辞退しなければならず,当該議員は当該企業の辞退届を徴して提出するよう努めなければならない旨を定める部分と憲法22条1項及び29条
行政裁判例
[行政法一般]
2(東京地裁平24.4.13判決)...90
ミャンマー国籍を有し,同国内の少数民族に属し,キリスト教牧師である外国人に対してされた難民の認定をしない処分が違法とされた事例
[行政争訟法]
3(東京地裁平25.5.22判決)...100
公立学校共済組合の組合員であり退職共済年金の受給権者であった者の養子が地方公務員等共済組合法2条1項3号の「遺族」に該当するか否か(組合員の死亡の当時組合員によって生計を維持していた者に当たるかどうか)について判断された事例(肯定)
[国家補償法]
佐用町水害訴訟
4(神戸地裁姫路支部平25.4.24判決)...110
1 水害の際に避難所に避難する途中の住民が死亡又は行方不明となった事案について,町による避難勧告の発令時期ないし発令方法について違法性がないと判断された事例
2 上記水害において,町による避難勧告等と被災者の死亡等との間に因果関係がないとされた事例
3 集中証拠調べ後に提出された主張及び書証が,時機に後れた防御方法に当たるとして却下された事例
[地方自治法]
5(東京高裁平25.8.8判決)...152
先行の住民訴訟において村の嘱託員に支払われた諸手当が地方自治法に違反するとして村長個人に756万円余の損害賠償を請求するよう命じられたところ,村議会が村の村長個人に対する上記損害賠償債権の放棄を議決するなどしたため,村民らが新たに村議会の上記議決の違法確認等を求めた住民訴訟において,これを違法とした第1審判決を取り消して,請求が棄却された事例
労働裁判例
[個別的労働関係]
6(東京地裁平24.5.16判決)...163
過去4年間に渡る人事考課が不当であったとして,昇格できなかったことや役職解任されたこと等を理由とする不法行為に基づく損害賠償請求について,人事考課は使用者に裁量が認められており,裁量権の行使が社会通念上著しく妥当を欠き,権利の濫用に当たると認められる場合でなければ違法とはならないとして請求を棄却した事例
7(東京地裁平24.4.16判決)...204
1 自動車会社によるいわゆるリーマン・ショックに伴う経営悪化等を理由とする期間労働者に対する雇止めを有効とした事例
2 労働者派遣法等に違反する請負契約又は労働者派遣契約の下で就労していた請負労働者又は派遣労働者と派遣先(自動車会社)との間の雇用関係の成立が否定された事例
3 自動車会社によるいわゆるリーマン・ショックに伴う経営悪化等を理由とする期間労働者に対する契約期間満了日までの賃金の4割減額を伴う一律の休業処分について,やむを得ないものであるとは認められないとして,当該減額分の賃金請求が認められた事例
4 労働者派遣法等に違反する請負契約又は労働者派遣契約の下での就労を継続させられたり,短期間での有期雇用契約を強いられたりしたことを理由として,期間労働者及び派遣労働者から自動車会社に対してされた不法行為に基づく損害賠償請求(慰謝料及び弁護士費用)がいずれも否定された事例
5 派遣先(自動車会社)によるいわゆるリーマン・ショックに伴う経営悪化等を理由とする労働者派遣の中途解約が違法であるとして,派遣労働者から自動車会社(派遣先)に対してされた不法行為に基づく損害賠償請求(慰謝料及び弁護士費用)が否定された事例
民・商事裁判例
[民法]
8(東京地裁平24.3.29判決)...254
コンピュータ・システムの開発において,ベンダのユーザに対するプロジェクト・マネジメント義務の違反が認められた事例
9(東京地裁平24.3.21判決)...320
輸入業者が輸入食品である冷凍ラズベリーにおける農薬の残留基準値を超過していないことを確認すべき義務を怠ったとされた事例
[知的財産]
三相乳化事件
10(知的財産高裁平24.5.16判決)...334
商標「三相乳化」について,化粧品と同梱されたパンフレットにおける使用の事実等を認定して,不使用を理由とする商標登録取消請求を不成立とした審決を維持した事例
医薬事件
11(知的財産高裁平24.4.11判決)...339
1 出願日当時,製造可能となっていたことが明らかで,作用機序が異なることが技術常識であり,併用投与した場合に拮抗するとは認められない2つの異なる糖尿病予防・治療薬を併用投与する発明についての明細書の記載が,実施可能要件を満たし,当該併用投与に関する実施例の記載がなくてもサポート要件を満たすとした事例
2 優先権主張日当時,作用機序が異なることが技術常識であり,併用投与した場合に拮抗するとは認められない2つの異なる糖尿病予防・治療薬について,明細書が併用投与した場合の相加的効果を裏付けているにとどまる場合,当業者は,これらを併用投与する構成が記載された引用例から,当該併用投与する発明を容易に想到することができたとした事例
12(知的財産高裁平24.2.29判決)...360
4 アミノジフェニルアミンの製造法の発明について,プロトン性物質として水を用いる場合に無水条件を含む構成が含まれる点において,引用発明と同一の発明であるということができるとして,これと異なる審決が取り消された事例
公正取引
13(東京地裁平26.6.19判決)...371
1 独占禁止法24条に基づき作為を求める訴えが適法であるとされた事例
2 戸建て向けFTTHサービスに係る第一種指定電気通信設備である加入者光回線設備に1分岐端末回線単位での方式による接続をしようとする電気通信事業者は,総務大臣による当該接続に係る接続約款の認可又は当該接続に関する協定の認可がなければ,独占禁止法24条に基づき,当該設備を設置する他の電気通信事業者に対し,当該接続を請求することができないとされた事例
審級別裁判年月日順索引
最高裁第三小法廷平26.5.27判決[平24(オ)888]...83
知的財産高裁平24.2.29判決[平23(行ケ)10108]...360
知的財産高裁平24.4.11判決[平23(行ケ)10146][平23(行ケ)10147]...339
知的財産高裁平24.5.16判決[平23(行ケ)10244]...334
東京高裁平25.8.8判決[平25(行コ)60]...152
東京地裁平24.3.21判決[平22(ワ)30372][平22(ワ)43555]...320
東京地裁平24.3.29判決[平20(ワ)5320]...254
東京地裁平24.4.13判決[平23(行ウ)73]...90
東京地裁平24.4.16判決[平21(ワ)10678]...204
東京地裁平24.5.16判決[平22(ワ)26924]...163
神戸地裁姫路支部平25.4.24判決[平22(ワ)1042]...110
東京地裁平25.5.22判決[平23(行ウ)534]...100
東京地裁平26.6.19判決[平23(ワ)32660]...371
論説紹介
医療界と法曹界の相互理解のためのシンポジウム...5
裁判員裁判を巡る諸問題[大阪刑事実務研究会]
新たな証拠請求の可否 登石 郁朗・後藤 有己...39
企業間取引訴訟の現代的展開[現代企業法研究会]
企業間提携契約における違約金条項の意義について 林 紘司...56
判例紹介 全21件(最高裁判例6件)
最高裁判例
[倒産処理法]
1(最高裁第一小法廷平26.6.5判決)...88
再生債務者と別除権者との間で締結された別除権の行使等に関する協定における同協定の解除条件に関する合意が,再生債務者がその再生計画の履行完了前に再生手続廃止の決定を経ずに破産手続開始の決定を受けた時から同協定が効力を失う旨の内容をも含むものとされた事例
2(最高裁第一小法廷平25.11.21判決)...92
民事再生法上の共益債権に当たる債権につき,これが本来共益債権である旨の付記をすることもなく再生債権として届出がされ,この届出を前提として作成された再生計画案を決議に付する旨の決定がされた場合において,当該債権を再生手続によらずに行使することの許否
3(最高裁第二小法廷平25.11.13決定)...96
更生債権に関する訴訟が更生手続開始前に係属し受継されることなく終了した場合における当該訴訟に係る訴訟費用請求権の更生債権該当性
[刑 法]
4(最高裁第一小法廷平26.3.17決定)...99
1 同一被害者に対し一定の期間内に反復累行された一連の暴行によって種々の傷害を負わせた事実について,包括一罪とされた事例
2 包括一罪を構成する一連の暴行による傷害について,訴因の特定に欠けるところはないとされた事例
[刑事訴訟法]
5(①最高裁第三小法廷平25.3.27決定)(②最高裁第二小法廷平26.1.27決定)...103
1 再審請求事件の特別抗告審において有罪の言渡しを受けた者の兄である申立人の死亡により再審請求事件の手続の終了宣言がされた事例(①事件)
2 有罪の言渡しを受けた者の養子である申立人の死亡を理由とする旧刑訴法による再審請求事件の手続終了宣言に対する特別抗告が棄却された事例(②事件)
憲法裁判例
6(東京地裁平24.3.23判決)...106
1 日本国籍を有する父とフィリピン国籍を有する母との間の嫡出子としてフィリピン国内で出生しフィリピン国籍を取得した原告らが,父母等が日本国籍を留保する意思表示をしなかったため,国籍法12条により出生の時にさかのぼって日本国籍を失った場合に,同条は憲法13条,14条1項に違反し無効であると主張して日本国籍を有することの確認を求めた事案において,日本国籍の確認が認められなかった事例
2 日本国籍を有する父とフィリピン国籍を有する母との間の嫡出子としてフィリピン国内で出生しフィリピン国籍を取得した原告が,父母等が日本国籍を留保する意思表示をしなかったため,出生の時にさかのぼって日本国籍を失った場合に,国籍法17条1項に基づく国籍取得の適法な届出がされたとして,日本国籍の確認が認められた事例
労働裁判例
[集団的労働関係]
7(東京地裁平24.11.15判決)...126
1 企業等から委託を受けて自転車等による書類等の配送事業を展開していた会社と運送請負契約を締結し,自転車によりその配送を行っていた配送員(メッセンジャー)が,その会社との関係において労働組合法上の労働者に当たるとされた事例
2メッセンジャーらを組合員とする労働組合からの団体交渉申入れに応じなかった会社の対応や,同組合の執行委員長であったメッセンジャーを営業所長から解任した会社の措置が,不当労働行為に該当するとされた事例
民・商事裁判例
[民 法]
8(東京地裁平24.2.10判決)...156
訴訟追行を委任した弁護士に対し委任事務処理義務及び説明義務の各違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償請求並びに委任契約の解除に基づく原状回復義務の履行としての弁護士報酬等の支払請求が認められなかった事例
9(東京地裁平24.9.24判決)...166
人格権等に基づく鉄道施設(重層高架橋)の建設の差止請求が棄却された事例
10(東京地裁平24.2.7判決)...200
不動産の信託受託者として所有権を有する信託銀行との間で「定期建物賃貸借契約兼管理業務委託契約」を締結して当該不動産の転貸及び保守管理をしていた者が,当該不動産の屋上部分からの漏水事故について,民法717条1項の占有者に該当するとされた事例
11(東京地裁平24.1.30判決)....207
相続税等の申告手続を受任した税理士が行った申告に相続財産の申告漏れがあった場合に善管注意義務違反を理由とする損害賠償責任が一部認められた事例
[知的財産]
12(知的財産高裁平24.2.14判決)...217
いわゆる「楽天市場」における各出店者による商標権侵害に関して,同市場の運営者である被控訴人に対して差止め・損害賠償責任を追及し得るかにつき,一定の場合にはウェブページの運営者も責任を負うとしつつ,本件においては,被控訴人は,商標権侵害の事実を知り又は知ることができたと認めるに足りる相当の理由があるときから合理的期間内にこれを是正しているから,差止め・損害賠償責任を負うものではないとして,商標権者による控訴を棄却した事例
13(知的財産高裁平24.1.31判決)...253
引用発明と引用刊行物2記載の技術は解決課題及び解決手段において異なり,引用発明に引用刊行物2の技術を適用することによって本願発明に至ることが容易であるとする理由は存在しないとして,本願発明が,引用発明,引用刊行物2記載の事項及び周知の事項に基づいて容易に発明できたとした審決が取り消された事例
14(大阪地裁平24.5.24判決)...260
1 機械の部品に関する部分意匠について,意匠権侵害を肯定した事例
2 原出願(親出願)から分割ないし変更出願(子出願)をし,さらに子出願を原出願として分割ないし変更出願(孫出願)をした場合における分割又は変更出願の要件について判断した事例
15(知的財産高裁平24.2.22判決)...287
1 Xが制作した体験型展示物につき,制作者の個性が表現されたものではなく,創作的な表現であるということはできないとして,著作物性を認めた原判決の判断が否定された事例
2 Xが制作した体験型展示物の著作物性の有無それ自体は,著作権侵害を理由とする請求の当否の前提問題として判断されるべきであって,かつ,それで足り,著作物性が認められた場合における当該著作権の帰属それ自体を争わないYとの間において,同展示物に著作物性が認められるとして,Xが著作権を有することの確認を求める訴えは,確認の利益がなく,不適法である
3 XとYとは競争関係にあるところ,Xがウェブサイトに掲載した注意書は,虚偽の内容を含み,Yの事業がXの権利を侵害する違法なものであり,又は,YがXを脅すなど不当な経緯により事業をするに至った旨を,注意書を見る不特定多数の者に印象付けるもので,Yの営業上の信用を害するものである以上,Xによる注意書のアップロードは,虚偽の事実を流布する行為(不正競争防止法2条1項14号)に該当し,当該注意書の削除を求める仮処分の申立ては違法ではない
ロクラクⅡ事件差戻審判決
16(知的財産高裁平24.1.31判決)...304
インターネット通信による親子機能を有する機器を利用して,海外等において日本国内の放送番組等の複製又は視聴を可能にするサービスについて,サービス提供者が放送番組等の複製の主体であり,放送事業者の著作権及び著作隣接権を侵害しているとされた事例
17(東京地裁平24.6.11判決)...323
1 受発注システムプログラムの取得・使用の事実が認められないとして,著作権侵害の成立を否定した事例
2 前勤務先の顧客情報の一部につき,現勤務先における使用の事実を認めたが,その秘密管理性を否定した事例
3 前勤務先の印刷用フィルム等を流用して現勤務先に印刷業務を受注させる行為が自由競争の範囲を超えるとして雇用契約上の債務不履行及び不法行為の成立を認めた事例
刑事裁判例
[刑 法]
18(大阪地裁平24.3.16判決)...352
1 被告人運転車両の側方を併走していた被害者を轢過して死亡させたとされる傷害致死被告事件(主位的訴因)において,被告人は,自車の走行によって傷害を負わせるような近い位置に被害者がいるかもしれないと認識していたとは認められないとして,暴行の故意を否定し,傷害致死罪の成立を否定した事案
2 上記の経緯で被害者を自動車で轢過して死亡させたとされる自動車運転過失致死罪(予備的訴因)について,被告人の過失を認めた上で,正当防衛の成立を認めた事案
[刑事訴訟法]
19(東京高裁平24.1.30判決)...360
1 公判前整理手続で争点に関連する間接事実が被告人及び弁護人から明示的に主張されていなかった場合に,当該間接事実に関する被告人の公判供述を弾劾するために検察官がした証人尋問等の請求と,刑訴法316条の32第1項にいう「やむを得ない事由」の該当性の有無
2 警察官が職務遂行に当たり行った前歴や交通違反歴の照会について記録した前歴照会一覧表が,刑訴法323条2号にいう「業務の通常の過程において作成された書面」に当たるとされた事例
郵便不正事件
20(大阪地裁平24.1.23判決)...373
1 弁護人の刑事公判手続打ち切りの主張を排斥した事例
2 検察官の共謀の主張を排斥し,被告人の単独犯行を認定した上,有印公文書偽造,同行使の公訴事実について有罪判決を言い渡した事例
審級別裁判年月日順索引
最高裁平25.3.27決定[平25(し)77]...103
最高裁平25.11.13決定[平25(許)4]...96
最高裁平25.11.21判決[平24(受)105]...92
最高裁平26.1.27決定[平25(し)726]...103
最高裁平26.3.17決定[平23(あ)1224]...99
最高裁平26.6.5判決[平24(受)880][平24(受)881][平24(受)882]...88
東京高裁平24.1.30判決[平22(う)1786]...360
知的財産高裁平24.1.31判決[平23(行ケ)10142]...253
知的財産高裁平24.1.31判決[平23(ネ)10011]...304
知的財産高裁平24.2.14判決[平22(ネ)10076]...217
知的財産高裁平24.2.22判決[平23(ネ)10053][平23(ネ)10082]...287
大阪地裁平24.1.23判決[平21(わ)3275]...373
東京地裁平24.1.30判決[平21(ワ)36719][平22(ワ)8566]...207
東京地裁平24.2.7判決[平22(ワ)18541][平22(ワ)28020][平23(ワ)7189]...200
東京地裁平24.2.10判決[平22(ワ)38342]...156
大阪地裁平24.3.16判決[平23(わ)558]...352
東京地裁平24.3.23判決[平22(行ウ)38][平22(行ウ)45][平22(行ウ)46][平22(行ウ)47][平22(行ウ)375][平22(行ウ)382][平22(行ウ)383][平22(行ウ)384][平22(行ウ)385][平22(行ウ)386][平22(行ウ)387][平22(行ウ)388][平22(行ウ)389][平22(行ウ)390][平22(行ウ)391][平22(行ウ)392][平22(行ウ)393][平22(行ウ)394][平22(行ウ)395][平22(行ウ)396][平22(行ウ)397][平22(行ウ)398][平22(行ウ)399][平22(行ウ)400][平22(行ウ)401][平22(行ウ)402][平22(行ウ)404]...106
大阪地裁平24.5.24判決[平23(ワ)9476]...260
東京地裁平24.6.11判決[平22(ワ)23557]...323
東京地裁平24.9.24判決[平19(ワ)19718][平20(ワ)6037]...166
東京地裁平24.11.15判決[平22(行ウ)433]...126
論説紹介
東東京地裁破産再生部における近時の免責に関する判断の実情(続)
平井 直也...5
京地裁労働部と東京三弁護士会の協議会 第11回...27
企業間取引訴訟の現代的展開[現代企業法研究会]
不公正な取引方法と企業間の取引訴訟 若松 亮...57
判例紹介 全18件(最高裁判例2件)
最高裁判例
[民法]
1(最高裁第三小法廷平26.1.14判決)...80
認知者が血縁上の父子関係がないことを理由に認知の無効を主張することの可否
[刑法]
2(最高裁第二小法廷平26.4.7決定)...88
約款で暴力団員からの貯金の新規預入申込みを拒絶する旨定めている銀行の担当者に暴力団員であるのに暴力団員でないことを表明,確約して口座開設等を申し込み,通帳等の交付を受けた行為が,詐欺罪に当たるとされた事例
行政裁判例
[行政法一般]
3(大阪地裁平25.4.19判決)...91
身体障害者である原告に対し,自動車保有要件を満たさないことを理由としてされた生活保護廃止処分及びその後の生活保護申請に対する却下処分について,原告が上記各処分当時自動車保有要件を満たしていたとして,上記却下処分を取り消した上,上記各処分の国家賠償法上の違法性及び福祉事務所長の過失を認めて原告の国家賠償請求を一部認容した事例
[国家賠償法]
4(広島地裁平24.9.26判決)...109
1 元産業廃棄物最終処分場への土砂の搬入行為が宅地造成等規制法2条2号に定める「宅地造成」に当たるとされた事例
2 土砂の崩壊流出により民家が全壊し,住人1名が死亡した事故につき,東広島市長が宅地造成等規制法に基づく規制権限を行使しなかったことが国家賠償法1条1項の適用上違法とされた事例
3 土砂の崩壊流出により民家が全壊し,住人1名が死亡した事故につき,広島県知事が地方自治法に基づき東広島市に対して宅地造成等規制法に基づく規制権限を行使するように是正を求めなかったことが国家賠償法1条1項の適用上違法とされた事例
[地方自治法]
檜原村債権放棄議決事件判決
5(東京地裁平25.1.23判決)...123
1 損害賠償の請求を目的とする訴訟を提起することの義務付けの訴えは,地方自治法242条の2第1項4号の請求に係る訴訟類型には該当しないとされた事例
2 村がその雇用していた非常勤職員に対し地方自治法に違反して手当を支給したことにつき村長に過失があるとする住民訴訟の係属中にされたその請求に係る村の損害賠償請求権を放棄する旨の村議会の議決が違法であり,当該放棄が無効であるとされた事例
労働裁判例
[集団的労働関係]
6(東京地裁平24.3.30判決)...149
1 会社更生手続下の整理解雇においても,いわゆる整理解雇法理の適用があるとされた事例
2 整理解雇のいわゆる4要素(①人員削減の必要性,②解雇回避措置の相当性,③人選の合理性,④解雇手続の相当性)の充足性の有無ないし程度を総合考慮した上,整理解雇を有効と判断した事例
民・商事裁判例
[民法]
7(東京地裁平25.7.24判決)...184
企業再生を目的とするアドバイザリー契約を締結した者が,契約上求められる適法かつ有効な行為を助言すべき義務に違反したとして損害賠償義務を負うとされた事例
8(東京地裁平25.1.29判決)...199
証券会社であった原告が,被告との間で1992年版ISDAマスター契約に依拠した基本契約と5つの個別取引契約を締結して,デリバティブ取引の一種である為替予約取引及びスワップ取引を行っていたところ,原告の信用保証提供者である米国親会社が米国において倒産手続の開始を申し立てたことにより,当該取引は期限前終了条項により終了したとして,原告が被告に対し,基本契約に定める清算条項に基づく清算金を請求した事案について,被告は,基本契約において採用されていた清算金支払方式である「損害」をドイツ証券の見積もりに従い同契約に定める「善意で合理的」に算定し,その金額を支払ったから,被告が追加で支払うべき清算金及び遅延損害金は存在しないとして,請求が棄却された事例
9(①東京地裁平24.7.20判決)(②東京地裁平24.7.27判決)...209
1 デリバティブ取引に関する1992年版ISDAマスター契約に基づく基本契約における損害は,期限前終了日が日本における祝日の場合には,期限前終了日以降合理的に実行可能となった最初の日の時点を基準日として算定すべきである(①事件)
2 デリバティブ取引に関する1992年版ISDAマスター契約に基づく基本契約における損害は,期限前解約された為替予約取引につき実際に取引が再構築されていない場合,当該取引の時価評価額と当該取引の代替取引を再構築するための費用の両者を含めることはできない(①事件)
3 デリバティブ取引に関する1992年版ISDAマスター契約に基づく基本契約における損害は,期限前終了日が非営業日であるために当日の相場が直接に得られない場合には,非営業日である期限前終了日の直前の営業日の相場を採用するのが相当である(②事件)
4 デリバティブ取引に関する1992年版ISDAマスター契約に基づく基本契約における損害は,期限前解約された為替予約取引について現実に代替取引を行っていなくても,当該取引の代替取引を再構築するための費用を損害として算定することができる(②事件)
10(大阪地裁平24.3.23判決)...225
架空循環取引による巨額の粉飾決算について無限定適正(有用)意見を表明した監査法人の債務不履行責任及び不正行為責任が否定された事例
11(東京高裁平24.12.28決定)...254
別居中の妻が,長男及び長女を1泊との予定で夫に委ねたところ,夫が妻に対する連絡を断ち,3か月余にわたり長男及び長女を妻の下に戻さなかったとの事情の下で,妻が夫に対し婚姻費用の分担を申し立てた事案において,原審が3か月余にわたる長男及び長女の養育費相当額を含めた婚姻費用分担額を定めて,夫から妻への支払を命じた審判につき,抗告審が信義則を理由に,当該期間における養育費相当額を婚姻費用から控除することは許されない旨判示した事例
[知的財産]
11(知的財産高裁平24.12.5判決)...257
1 結晶性の「〔R─(R*,R*)〕─2─(4─フルオロフェニル)─β,δ─ジヒドロキシ─5─(1─メチルエチル)─3─フェニル─4─〔(フェニルアミノ)カルボニル〕─1H─ピロール─1─ヘプタン酸ヘミカルシウム塩(アトルバスタチン)」の発明において,明細書が開示する3つの方法中,1つのみを検討し,実施可能要件を充足するとした審決の判断は是認することができず,その余の記載により実施可能要件を充足するか否かについて審理を尽くしていないとされた事例
2 引用例における「再結晶」の用語が「再沈殿」又は「再析出」の誤用とはいえず,引用例にはアトルバスタチンを結晶化したことが記載されているから,本件発明は,引用例に記載された発明及び技術常識に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであるとして,これと異なる審決の判断に誤りがあるとした事例
13(知的財産高裁平24.8.8判決)...271
1 携帯電話機用釣りゲームにおける魚の引き寄せ画面及び主要画面の変遷について,アイデアなど表現それ自体でない部分又は表現上の創作性がない部分において同一性を有するにすぎず,表現上の本質的な特徴を直接感得することができないとして,翻案が否定された事例
2 携帯電話機用釣りゲームの冒頭に登場する画面ではなく,ゲームの途中で登場する一画面又はそれに類似する画面にすぎないものであり,ゲームの全過程にわたって繰り返されて長時間にわたって画面に表示されるものではない影像は,不正競争防止法2条1項1号所定の周知な商品等表示に当たらない
3 ある行為が著作権侵害や不正競争行為に該当しないものである場合,著作権法や不正競争防止法が規律の対象とする著作物や周知商品等表示の利用による利益とは異なる法的に保護された利益を侵害するなどの特段の事情がない限り,不法行為を構成しない
[諸法]
14(東京高裁平26.5.30判決)...299
コンビニエンス・ストアのいわゆるデイリー商品の販売について,排除措置命令において違反行為とされた行為が認められないとして,独占禁止法25条に基づく損害賠償請求が否定された事例
[民事保全法]
大飯原子力発電所運転差止仮処分命令申立事件
15(大阪地裁平25.4.16決定)...309
1 人格権に基づき原子力発電所の仮の運転差止めを求める場合における具体的危険性についての主張疎明責任
2 人格権に基づく原子力発電所の仮の運転差止めを求める申立てが,当該原子力発電所は合理性の認められる安全上の基準を満たしており,債権者らの主張する具体的危険性の疎明があるとはいえないとして却下された事例
[民事執行法]
16(東京地裁平26.4.21判決)...335
競売による不動産買受人の不動産引渡命令の執行に対して賃借権を主張した第三者異議について,実質的に検討した上で,対抗できる賃借権として認めなかった事例
刑事裁判例
[刑法]
17(東京高裁平26.3.26判決)...356
対面信号機の赤色表示を認識した時点では交差点手前の停止位置で停止できない場合において,刑法208条の2第2項後段にいう赤色信号を「殊更に無視し」に該当するとされた事例
[特別刑法]
奈良警察官発砲事件(裁判員裁判)
18(奈良地裁平24.2.28判決)...361
1 車両で逃走中の窃盗,公務執行妨害等被疑事件の被疑者2名を逮捕するなどの職務を行う際,同車両に対してけん銃を発砲した警察官2名につき,殺意を認定することができないとした事例
2 車両で逃走中の窃盗,公務執行妨害等被疑事件の被疑者2名を逮捕するなどの職務を行う際,同車両に対して警察官2名がしたけん銃の発砲につき,警察官職務執行法7条の要件を満たし,正当な職務行為に該当するとした事例
審級別裁判年月日順索引
最高裁第三小法廷平26.1.14判決[平23(受)1561]...80
最高裁第二小法廷平26.4.7決定[平24(あ)1595]...88
知的財産高裁平24.8.8判決[平24(ネ)10027]...271
知的財産高裁平24.12.5判決[平23(行ケ)10445]...257
東京高裁平24.12.28決定[平24(ラ)2323]...254
東京高裁平26.3.26判決[平25(う)1744]...356
東京高裁平26.5.30判決[平23(ワ)8]...299
奈良地裁平24.2.28判決[平22(わ)81]...361
大阪地裁平24.3.23判決[平19(ワ)10585]...225
東京地裁平24.3.30判決[平23(ワ)1429]...149
東京地裁平24.7.20判決[平22(ワ)46422]...209
東京地裁平24.7.27判決[平23(ワ)3159]...209
広島地裁平24.9.26判決[平22(ワ)1354]...109
東京地裁平25.1.23判決[平22(行ウ)615]...123
東京地裁平25.1.29判決[平23(ワ)30412]...199
大阪地裁平25.4.16決定[平24(ヨ)262(第1事件)][平24(ヨ)318(第2事件)]...309
大阪地裁平25.4.19判決[平22(行ウ)35]...91
東京地裁平25.7.24判決[平23(ワ)3608]...184
東京地裁平26.4.21判決[平23(ワ)39794]...335
論説紹介
裁判員裁判を巡る諸問題[大阪刑事実務研究会]
冒頭陳述と論告・弁論 橋本 一・坂本 好司...5
古名屋民事実務研究会
破産と相殺ー最高裁平成24年5月28日第二小法廷判決を題材としてー 永野 圧彦・伊藤 隆裕・細井 直彰...32
判例展望民事法
配当異議訴訟をめぐる裁判例と問題点 清水 光...45
判例紹介 全17件(最高裁判例4件)
最高裁判例
[憲法]
1(最高裁第一小法廷平26.1.16判決)...54
インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律7条1項,32条1号所定の罰則を伴う届出制度と憲法21条1項
[民法]
2(最高裁第二小法廷平26.3.14判決)...57
精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者に法定代理人がない場合と民法158条1項の類推適用
[民事執行法]
3(最高裁第一小法廷平26.4.24判決)...61
免責許可の決定の効力が及ばない破産債権であることを理由として当該破産債権が記載された破産債権者表につき執行文付与の訴えを提起することの許否
[刑事訴訟法]
4(最高裁第三小法廷平26.4.22判決)...64
公判前整理手続を終了するに当たり確認された争点に明示的に掲げられなかった点につき,公判手続で争点として提示する措置をとることなく認定した第1審判決に違法はないとされた事例
憲法裁判例
5(大阪地裁平25.11.25判決)...69
地方公務員災害補償法32条が,遺族補償年金の支給要件として配偶者のうち夫についてのみ年齢要件を定めていることは憲法14条1項に違反するとして,上記年齢要件を満たさないことを理由としてされた遺族補償年金等の不支給処分が取り消された事例
労働裁判例
[個別的労働関係]
6(東京地裁平24.1.30判決)...85
1 都教委の都立高校校長に対する指導等の行為に違憲,違法はないとされた事例
2 都教委がした非常勤教員採用申込みを不合格としたことに裁量権の逸脱,濫用はないとされた事例
民・商事裁判例
[民法]
7(東京高裁平26.2.28決定)...123
不動産売買契約により成立した留置権が準消費貸借契約の締結により消滅したとして担保不動産競売の目的不動産を占有する者に対する引渡命令が認められた事例
8 (東京地裁平24.10.1判決)...127
原告を含む複数当事者の間で成立した前訴における訴訟上の和解において締結された預託契約について,原告単独での解約が認められなかった事例
[商法]
9(東京地裁平23.11.24判決)...132
1 工場等の用に供するための重要な不動産を購入した後に工場の稼働を断念せざるを得ないほどの騒音規制(関係当事者間の合意に基づくもの)が発覚した事案において,当該不動産の購入に先立つ調査及び当該騒音規制が発覚した後の対応について,取締役としての善管注意義務違反があるとはいえないとされた事例
2 実質的債務超過であった経営統合の相手方会社に対する財務状況等のデューデリジェンスを実施したものの,経営統合が実現しなかった事案において,デューデリジェンスを実施したことについて,相手方会社の元役員であった代表取締役につき,取締役としての善管注意義務違反があるとはいえないとされた事例
3 元代表取締役の経営状況等に関して,会社が決算短信等において記載した事実の摘示及び意見ないし論評の表明について,名誉毀損による不法行為の成立が否定された事例
4 元代表取締役の経営状況等に関して,現在の代表取締役の発言を引用する形式で記載された新聞記事について,現在の代表取締役の取材における発言と当該記事による名誉毀損との間に相当因果関係を認めることができないとされた事例
5 元代表取締役の経営状況等に関する現在の代表取締役が自著においてした事実の摘示及び意見ないし論評の表明の一部について,名誉毀損による不法行為の成立が認められた事例
[知的財産]
アップル対サムソン事件知財高裁大合議判決(iPhone大合議事件判決)
10(①知的財産高裁平26.5.16判決)(②知的財産高裁平26.5.16決定) 166
1 部品が譲渡されたことによって完成品の特許権が消尽した旨の主張が排斥された事例
2 特許権者によってされたFRAND宣言について,ライセンス契約の申込みとは認められないから,当該FRAND宣言によってライセンス契約が成立するものではないと判断された事例
3 特許権者による特許権に基づく損害賠償請求権の行使が,FRAND条件でのライセンス料相当額を超える部分では権利の濫用に当たるが,FRAND条件でのライセンス料相当額の範囲内では権利の濫用に当たるものではないと判断された事例
4 FRAND条件でのライセンス料相当額が判断された事例
5 FRAND宣言された特許権に基づく差止請求権の行使が,権利の濫用に当たり許されないとされた事例
11(知的財産高裁平24.3.21判決)...237
1 元従業員が在職中に行った発明に係る特許が包括クロスライセンス契約の対象とされた場合において,平成16年法律第79号による改正前の特許法35条3項及び4項に基づく相当の対価は,会社が各特許のいずれかを契約交渉の際に相手方に提示した包括クロスライセンス契約によって相手方から支払を受けた実施料及び会社が相手方に対する実施料の支払義務を免れたことによる利益に基づき,各特許の寄与率を3パーセント,会社が貢献した程度を95パーセントとして算出すべきであるとして,合計6302万6136円及び遅延損害金について認容した原判決を変更し,合計290万3066円及び遅延損害金の限度で請求を認容した事例
2 使用者の従業者に対する実績報奨金の支払は,便宜,実績報奨金の名目で,相当の対価を各年度に分割して支払っているにすぎず,各年度の実績報奨金の支払額と当該各年度に支払うべき相当の対価の分割額との間に過不足が生じた場合,実績報奨金の過払額は次年度以降の相当の対価の支払に充当され,反対に,相当の対価の不足額は次年度以降の実績報奨金の支払分から充当されるべきものである
12(知的財産高裁平23.11.30判決)...269
①「EZ助手席ナビ」という名称の被告装置は,本件各特許発明における構成要件「車載ナビゲーション装置」を充足しない,②被告装置の「携帯電話端末とサーバーを電話通信回線で接続して行うナビゲーションサービス」は,本件各特許発明における「車載ナビゲーション装置」と均等とはいえないと判断された事例
13(知的財産高裁平24.1.25判決)...293
1 装置を制御するプログラムについて,ソースコードのいかなる箇所にプログラム制作者の個性が発揮されているのかについて具体的に主張立証されない以上,プログラムに挿入された命令がどのような機能を有するか,他に選択可能な挿入箇所や他に選択可能な命令が存在したか否かについてすら不明であり,当該命令部分の存在が,選択の幅がある中から,プログラム制作者が選択したものであり,かつ,それがありふれた表現ではなく,プログラム制作者の個性,すなわち表現上の創作性が発揮されているものであることを認めるに足りる証拠はないとして,著作物性を認めた原判決が取り消された事例
2 X提出の書証のうち,原本が提出されているものの成立はともかく,写ししか提出されていないものについては,これに対応する原本の存在を認めることはできず,当該写しそれ自体の成立を認め得るとしても,その信用性は極めて低いものであって,Xの主張を裏付ける証拠として採用することはできないとされた事例
14(東京地裁平23.8.26判決)...344
「動物用排尿処理材」の発明についての特許権を有する原告の特許権侵害訴訟において,計算鑑定の結果を踏まえて,特許法102条2項により損害と推定すべき利益の額を認定し,損害賠償請求を認容した事例
[民事訴訟法]
15(大阪高裁平26.2.20判決)...370
タイ王国の裁判所を専属管轄裁判所とする国際的専属的裁判管轄の合意が甚だしく不合理で公序法に違反するとして無効とされた事例
刑事裁判例
[特別刑法]
16(横浜地裁平25.5.10判決)...377
無承認医薬品の効能等を標ぼうする書籍を書店で販売・陳列したとして薬事法上の広告禁止違反に問われた出版社の代表取締役らについて,書店の店員らを道具とする間接正犯性が否定され,無罪が言い渡された事例
審級別裁判年月日順索引
最高裁第一小法廷平26.1.16判決[平23(あ)1343]...54
最高裁第二小法廷平26.3.14判決[平25(受)1420]...57
最高裁第一小法廷平26.4.24判決[平25(受)419]...61
最高裁第三小法廷平26.4.22判決[平24(あ)1816]...64
知的財産高裁平26.5.16判決[平25(ネ)10043]...166
知的財産高裁平26.5.16決定[平25(ラ)10007]...166
知的財産高裁平24.3.21判決[平22(ネ)10062]...237
知的財産高裁平23.11.30判決[平23(ネ)10004]...269
知的財産高裁平24.1.25判決[平21(ネ)10024]...293
東京高裁平26.2.28決定[平25(ラ)2377]...123
大阪高裁平26.2.20判決[平25(ネ)1031]...370
東京地裁平24.1.30判決[平21(ワ)18587]...85
東京地裁平24.10.1判決[平24(ワ)8022]...127
東京地裁平23.11.24判決[平21(ワ)20990]...132
東京地裁平23.8.26判決[平20(ワ)831]...344
横浜地裁平25.5.10判決[平23(わ)1809]...377
大阪地裁平25.11.25判決[平23(行ウ)178]...69
【論説紹介】
医療訴訟の現状と将来 最高裁判例の到達点/大島 眞一…5
企業間取引訴訟の現代的展開[現代企業法研究会]
座談会 企業間取引における契約の解釈
/加藤 新太郎・金丸 和弘・清水 建成・奈良 輝久・ 日下部 真治…88
知的財産高等裁判所の大合議事件における意見募集(「日本版アミカスキュリエ」)について
/小田真治…116
裁判員裁判を巡る諸問題[大阪刑事実務研究会]
裁判員裁判における証拠の関連性,必要性判断の在り方/島田一・蛯原 意…123
ブック・レビュ一 三木浩一『民事訴訟における手続運営の理論』
民事訴訟運営論の現状と展望 /加藤 新太郎…142
【判例紹介】全21件(最高裁判例5件)
最高裁判例
[民 法]
1(最高裁第三小法廷平26.2.25判決)...153
1 共同相続された委託者指図型投資信託の受益権は,相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割されるか
2 共同相続された個人向け国債は,相続開始と同時に当然に相続分に応じて分割されるか
[民事訴訟法]
2(最高裁第一小法廷平26.4.24判決)...157
1 人事に関する訴え以外の訴えにおける民訴法118条1号のいわゆる間接管轄の有無の判断基準
2 違法行為により権利利益を侵害され又は侵害されるおそれがある者が提起する差止請求に関する訴えと民訴法3条の3第8号の「不法行為に関する訴え」
3 違法行為により権利利益を侵害され又は侵害されるおそれがある者が提起する差止請求に関する訴えにおける民訴法3条の3第8号の「不法行為があった地」の意義
4 違法行為により権利利益を侵害され又は侵害されるおそれがあるとして差止請求を認めた外国裁判所の判決について民訴法118条1号のいわゆる間接管轄の有無を判断する場合において,民訴法3条の3第8号の「不法行為があった地」が当該外国裁判所の属する国にあるというために証明すべき事項
[刑事訴訟法]
3(最高裁第三小法廷平26.3.25決定)...165
特別抗告審において原決定が取り消され,保釈を許可した原々決定が是認された事例
4(最高裁第一小法廷平26.3.10決定)...167
覚せい剤の密輸入事件について,共犯者供述の信用性を否定して無罪とした第1審判決には事実誤認があるとした原判決に,刑訴法382条の解釈適用の誤りはないとされた事例
5(最高裁第二小法廷平26.1.21決定)...172
第1審で開始された勾留につき,被告人の控訴により訴訟記録が控訴裁判所に到達した後に第1審裁判所に対して勾留理由開示の請求をすることの許否(消極)
民・商事裁判例
[民 法]
6(東京地裁平25.11.6判決)...174
否認権行使を目的の一つとしてされた民事再生手続開始申立てが民事再生法25条4号に該当せず,適法であるとして,同申立てに係る取締役らの不法行為責任を否定した事例
[商 法]
7(大阪地裁平23.10.31判決)...188
1 破産した商品先物取引会社の元取締役が,自己の退任後に同社の従業員等の過当営業行為によって被った顧客らの損害について旧商法266条ノ3第1項に基づく損害賠償責任を負うとされた事例
2 同社の取締役が,自己の就任前に従業員等の過当営業行為によって被った顧客らの損害についても同条に基づく損害賠償責任を負うとされた事例
3 同社の名目的な監査役が,従業員等の過当営業行為によって被った顧客らの損害について同条に基づく損害賠償責任を負うとされた事例
8(東京高裁平25.10.24判決)...213
火災の発生が保険契約者の故意によるものであるとして保険契約者の保険会社に対する火災保険金の請求が棄却された事例
[知的財産]
9(知的財産高裁平23.10.24判決)...219
「PAG」「Point AD Game」の文字,符号及び図形からなる商標(本願商標)と「PAG」(引用商標)とは,外観において相違し,観念及び称呼が類似するとまではいえないとして,拒絶査定不服審判請求の不成立審決が取り消された事例
麦芽発酵飲料事件
10(知的財産高裁平23.10.4判決)...225
無効審判請求を不成立とした審決が,無効理由についての判断の遺脱があるとして取り消された事例
11(知的財産高裁平23.10.4判決)...239
引用発明を組み合わせて本願発明の進歩性を否定した審決が,審判手続に違法がある上,引用発明の適用に誤りがあるとして取り消された事例
12(知的財産高裁平23.9.29判決)...250
安全後退用針を備えたカニューレ挿入装置の発明について,特許法29条の2所定の先願発明と同一の発明ではないとした審決が維持された事例
13(知的財産高裁平23.9.8判決)...262
1 無効審判請求不成立審決の取消判決の確定後,特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正審決が確定した場合には,当該訂正によっても影響を受けない範囲における認定判断については格別という余地があるとしても,訂正前の特許請求の範囲に基づく発明の要旨を前提にした取消判決の拘束力は遮断され,再度の審決に当然に及ぶということはできない
2 無効審判請求不成立審決の取消判決が対象とした訂正前の発明と引用発明との相違点について,訂正審決により実質的にも形式的にも発明の要旨が変更されているとして,取消判決の拘束力ないしこれに準ずる効力が,再度の審決に及ぶことはないとされた事例
14(知的財産高裁平23.8.25判決)...276
ポンプの発明において,ケーシングライナーの内周に設けられた溝に異物を押し込んで捕捉し,溝内を通過させる構成を有する引用発明1に,内周にカッターを設けて異物を切断する構成を有する引用発明2を適用しても,内周に凸部材を設けて異物を引っ掛けて捕捉し,異物を羽根と羽根との間を通過させ,ポンプ外に排出させる本願発明に係る構造を想到することは容易とは認められないとして,これと異なる審決の判断に誤りがあるとされた事例
マッサージ機事件
15(知的財産高裁平23.4.26判決)...287
名称を「マッサージ機」とする発明について,明確性要件の判断に誤りがあるとして,特許無効審判請求を不成立とした審決を取り消した事例
16(知的財産高裁平23.4.14判決)...296
物の発明については,その物を製造する方法についての具体的な記載が必要であるが,そのような記載がなくても明細書及び図面の記載並びに出願時の技術常識に基づき当業者がその物を製造することができるのであれば,実施可能要件を満たす
フルオロエーテル組成物事件
17(知的財産高裁平23.4.7判決)...308
名称を「フルオロエーテル組成物及び,ルイス酸の存在下におけるその組成物の分解抑制法」とする発明について,実施可能要件を充足しないとして特許を無効とした審決を取り消した事例
金属製ワゴン事件
18(大阪地裁平25.2.28判決)...317
発明の名称を「金属製棚及び金属製ワゴン」とする特許権の侵害訴訟において,当該発明に特許法29条2項の無効理由があるとして,原告の請求が棄却された事例
19(大阪地裁平25.2.21判決)...341
1 特許法101条2号及び5号の間接侵害の成立が認められた事例
2 原告が有する特許について被告が提起した特許無効審判において,請求は成り立たない旨の審決がされて確定した場合に,被告が侵害訴訟において同一の事実及び同一の証拠に基づいて上記特許に関する特許法104条の3の抗弁を主張することは許されないとされた事例
3 特許法101条2号及び5号の間接侵害が成立する場合に,侵害品全部に関する製造販売等の差止請求が認められた事例
[民事執行法]
20(東京高裁平26.2.25決定)...370
債務者の免責許可決定の確定が直ちに強制執行手続の開始を妨げる事由にはならないと判断した事例
刑事裁判例
[刑事訴訟法]
21(東京地裁平26.3.18判決)...373
1 退去強制によって出国した者の検察官に対する供述調書について,刑訴法321条1項2号前段により証拠採用することが許容されないとされた事例
2 麻薬特例法5条4号の覚せい剤等の輸入を業としたとは認められないとして,覚せい剤取締法上の覚せい剤輸入罪に限定して認めた事例
3 検察官の不起訴裁定書について,刑訴法316条の15第1号5号の検察官が証人として尋問を請求した者の供述録取書等に該当するとして,証拠開示を命じる裁定がされた事例
審級別裁判年月日順索引
最高裁第二小法廷平26.1.21決定[平25(し)752]...172
最高裁第三小法廷平26.2.25判決[平23(受)2250]...153
最高裁第一小法廷平26.3.10決定[平24(あ)744]...167
最高裁第三小法廷平26.3.25決定[平26(し)136]...165
最高裁第一小法廷平26.4.24判決[平23(受)1781]...157
知的財産高裁平23.4.7判決[平22(行ケ)10249][平22(行ケ)10250]...308
知的財産高裁平23.4.14判決[平22(行ケ)10247]...296
知的財産高裁平23.4.26判決[平22(行ケ)10331]...287
知的財産高裁平23.8.25判決[平22(行ケ)10408]...276
知的財産高裁平23.9.8判決[平22(行ケ)10404]...262
知的財産高裁平23.9.29判決[平22(行ケ)10377]...250
知的財産高裁平23.10.4判決[平22(行ケ)10350]...225
知的財産高裁平23.10.4判決[平22(行ケ)10298]...239
知的財産高裁平23.10.24判決[平23(行ケ)10093]...219
東京高裁平25.10.24判決[平25(ネ)2993]...213
東京高裁平26.2.25決定[平26(ラ)331]...370
大阪地裁平23.10.31判決[平19(ワ)15339]...188
大阪地裁平25.2.21判決[平20(ワ)10819]...341
大阪地裁平25.2.28判決[平23(ワ)11104]...317
東京地裁平25.11.6判決[平24(ワ)32681]...174
東京地裁平26.3.18判決[平24合(わ)220]...373
【論説紹介】
金融商品に係る投資被害の回復に関する訴訟をめぐる諸問題
東京地方裁判所プラクティス委員会第三小委員会
/矢尾 渉・中村 心・大野 晃宏・國原 徳太郎・田邉 雅孝・勝山 ゆか・太田 匡哉…5
知的財産権に基づく差止めの強制執行と対象物件の特定のあり方/松川 充康…66
裁判員裁判を巡る諸問題[大阪刑事実務研究会]
自白事件における争点整理の在り方,争点整理の結果確認の在り方/小倉 哲浩・久禮 博一...81
【判例紹介】全15件(最高裁判例4件)
最高裁判例
[個別的労働関係]
1(最高裁第一小法廷平26.3.6判決)…97
事実審の口頭弁論終結時までに使用者が未払割増賃金の支払を完了した場合と裁判所が労働基準法114条の付加金の支払を命ずることの可否
2(最高裁第二小法廷平26.1.24判決)…101
募集型の企画旅行における添乗員の業務につき,労働基準法38条の2第1項にいう「労働時間を算定し難いとき」に当たらないとされた事例
[民 法]
3(最高裁第三小法廷平25.4.16判決)…106
物の誤嚥は傷害保険普通保険約款において保険金の支払事由として定められた「外来の事故」に該当するか
4 (最高裁第一小法廷平25.11.21決定)…110
1新株発行の無効の訴えに係る請求を認容する確定判決に対する再審の訴えと上記確定判決の効力を受ける第三者の原告適格
2新株発行の無効の訴えに係る請求を認容する確定判決と民訴法338条1項3号の再審事由
3新株発行の無効の訴えに係る請求を認容する確定判決に民訴法338条1項3号の再審事由が存在するとみる余地があるとされた事例
行政裁判例
[国家補償法]
5(大阪高裁平23.10.14判決)…116
市長が業者による市の条例に基づく山林の土砂埋立事業の許可申請を手続的要件を具備していないという理由で不許可にしたことにつき,市に国家賠償法1条1項に基づく損害賠償責任が認められた事例
[租税法]
6(東京地裁平23.12.20判決)…142
1建築当初の評価により固定資産課税台帳に登録された価格についての審査申出期間や出訴期間が経過した後に,建築当初の評価が不合理であることを理由として,その後の基準年度の価格を争うことができる場合
2建築当初の評価が不合理であるとはいえないとされた事例
7(東京地裁平23.7.19判決)…180
合衆国デラウェア州法に基づき,無限責任を負うゼネラル・パートナー及び原則として出資額を限度とする有限責任を負うリミテッド・パートナーから組成された事業形態であるリミテッド・パートナーシップ(LPS)が,我が国の租税法上の法人に該当しないとされた事例
民・商事裁判例
[民 法]
8(東京地裁平23.7.21判決)…260
靖國神社による合祀やこれに関わる国の情報提供行為が,被告靖國神社の教義や宗教的行為に対して内心的な不快感や嫌悪感を感ずる者に対する関係で不法行為を構成するものとはいえないとされた事例
[知的財産]
9(知的財産高裁平23.9.28判決)…300
発明の名称を「臭気中和化および液体吸収性廃棄物袋」とする本願発明について,同発明は,引用発明に周知事項を組み合わせることにより,当業者が容易に発明をすることができたとした審決に対して,引用発明には,本願発明が目的とする解決課題が存在せず,周知事項を組み合わせる動機がないなどと判示して,審決を取り消した事例
10(知的財産高裁平23.7.21判決)…314
当初明細書に明示的に記載されておらず,当初明細書に記載された全ての事項を総合することにより導かれる技術的事項ということもできない事項を含む手続補正が,平成14年法律第24号による改正前の特許法17条の2第3項に違反するとされた事例
放電ランプ事件
11(大阪地裁平25.1.22判決)…328
放電ランプに関する部分意匠の意匠権の侵害訴訟について,原告の請求が棄却された事例
12(大阪地裁平25.1.10判決)...340
考案の名称を「化粧品容器用漏れ止め構造」とする実用新案権の侵害訴訟において,当該考案に実用新案法3条1項3号,同条2項の無効理由があるとして,原告の請求が棄却された事例
刑事裁判例
[刑 法]
13(京都地裁平23.5.18判決)...356
1犯人性が争われた事案において,情況証拠を総合して被告人が犯人であると認定された事例
2被害者1名の強制わいせつ致死,殺人被告事件について,検察官の死刑求刑に対して無期懲役刑が言い渡された事例
[刑事訴訟法]
14(東京高裁平24.12.11判決)…367
いわゆる強制採尿令状の発付を受けた捜査官が,令状を執行するにあたり,被疑者に対して尿の任意提出の機会を与えずに実施した強制採尿手続に違法はないとされた事例
東京電力女性社員殺害事件再審判決
15(東京高裁平24.11.7判決)…372
原審記録及び再審公判において取り調べた証拠によれば,本件強盗殺人の犯行については,被告人以外の者が犯人である疑いが強く,被告人を犯人とすることには合理的な疑いがあるとして,被告人に対し無罪を言い渡した原判決の判断を是認し,検察官の控訴を棄却した事例
審級別裁判年月日順索引
最高裁第三小法廷平25.4.16判決[平23(受)1043]…106
最高裁第一小法廷平25.11.21決定[平24(許)43]…110
最高裁第二小法廷平26.1.24判決[平24(受)1475]…101
最高裁第一小法廷平26.3.6判決[平25(受)197]…97
知的財産高裁平23.7.21判決[平22(行ケ)10373]...314
知的財産高裁平23.9.28判決[平22(行ケ)10351]...300
大阪高裁平23.10.14判決[平22(ネ)344]...116
東京高裁平24.11.7判決[平17(お)2]...372
東京高裁平24.12.11判決[平24(う)1683]...367
京都地裁平23.5.18判決[平21(わ)519]...356
東京地裁平23.7.19判決
[平19(行ウ)78~83]
[平19(行ウ)85~91]
[平19(行ウ)525]
[平19(行ウ)604~607]
[平19(行ウ)687~689]
[平20(行ウ)208]
[平20(行ウ)210~214]...180
東京地裁平23.7.21判決[平19(ワ)4657]...260
東京地裁平23.12.20判決[平20(行ウ)438]...142
大阪地裁平25.1.10判決[平23(ワ)7674]...340
大阪地裁平25.1.22判決[平23(ワ)529]...328
【論説紹介】
保険金請求訴訟をめぐる諸問題(下)
東京地方裁判所プラクティス委員会第一小委員会
/志田原 信三・田中 一彦・日景 聡・大谷 智彦・福嶋 聡禮・井上 裕子・橋本勇一…5
裁判員裁判を巡る諸問題⑥[大阪刑事実務研究会]
証拠調べ一般(下)/飯島 健太郎・三橋 泰友…33
最高裁判所における民事上告審の手続について/武藤 貴明…50
【判例紹介】全20件(最高裁判例5件)
最高裁判例
[行 政]
1(最高裁第三小法廷平26.1.28判決)…78
一般廃棄物収集運搬業又は一般廃棄物処分業の許可処分又は許可更新処分の取消訴訟と当該処分の対象とされた区域につき既にその許可又は許可の更新を受けている者の原告適格
[民事訴訟法]
2(最高裁第一小法廷平26.2.27判決)…84
権利能力のない社団の構成員全員に総有的に帰属する不動産につき所有権の登記名義人に対し当該社団の代表者の個人名義に所有権移転登記手続をすることを求める訴訟と当該社団の原告適格
[刑事訴訟法]
3(①最高裁第三小法廷平25.11.19判決)(②最高裁第三小法廷平25.11.19判決)…88
原判決中未決勾留日数算入部分が破棄された事例
[少年法・矯正保護法]
4(最高裁第一小法廷平26.1.20判決)…91
少年につき禁錮以上の刑に当たる罪として家庭裁判所から少年法20条1項の送致を受けた事件をそれと事実の同一性が認められる罰金以下の刑に当たる罪の事件として公訴を提起することの許否
労働裁判例
[個別的労働関係]
5(東京地裁平25.3.25判決)…94
相撲協会から故意による無気力相撲に関与したとして引退勧告処分を受け,さらに引退勧告に従わないとして解雇処分を受けた力士が,各処分は無効であるとして力士としての地位確認等を求めた事案において,力士が故意による無気力相撲に関与したとは認められず,また,解雇手続に違法があり,解雇処分は無効であるとして,その請求が認められた事例
民・商事裁判例
[民 法]
6(札幌高裁平26.2.27判決)…113
債務整理の委任を受けた認定司法書士が締結した過払金についての和解契約が司法書士法3条1項7号所定の代理権限の範囲内のものであるとして,当該和解契約が無効であることを理由とする過払金返還請求が棄却された事例
7(東京地裁平24.11.28判決)…120
建物内の駐車場に放置された自動車にその購入代金の立替金債権の担保として所有権が留保されていた事案において,建物を賃借して駐車場を運営している者に対し,被担保債権である当該立替金債権を譲り受けることにより当該自動車の所有権を取得した者がその撤去義務及び不法行為責任を負い,当該自動車の登録名義人である旧所有者はその撤去義務及び不法行為責任を負わないとされた事例
8(東京地裁平23.7.20判決)…128
1 大手総合電機メーカーの従業員が,グループ内の孫会社への移籍の前後を通じて,権限なく,複数回にわたり,リース会社との間で同メーカー名義でソフトウェア等の割賦販売契約を締結し,同リース会社に代金を支払わせた事案において,当該大手 総合電機メーカーの使用者責任を認めた事例
2 共同不法行為者の一部が,被害者から他の共同不法行為者に対する損害賠償請求権の譲渡を受け,これを行使する場合に,共同不法行為者間の求償の場合のような負担部分に応じた制限を受けないとした事例
[知的財産]
9(知的財産高裁平24.11.19判決)…173
原告による「愛犬の手づくりごはん」教室の開催は,「愛玩動物の美容及び看護の教授」,及び「愛玩動物の美容及び看護に関するセミナーの企画・運営又は開催」に該当せず,原告が本件審判請求の登録前3年以内に日本国内において本件商標を上記指定役務に使用していたと証明できていないから,本件商標の登録中,上記指定役務についてその登録を取り消すとした審決には誤りがあるとして,審決が取り消された事例
10 侵害訴訟事件(知的財産高裁平23.12.22判決)…181
特許権者が,侵害者に対し,特許法102条1項及び3項の双方により算定される損害額を合算した損害賠償を請求した事案において,同条1項が特許権者に生じた逸失利益の全てを評価し尽くしており,これにより特許権者の被った不利益を補てんして,不法行為がなかったときの状態に回復させているものと解される以上,特許権者は,同条1項により算定される逸失利益を請求する場合,これと並行して,同条3項により請求し得る損害を観念する余地がなく,同項に基づき算定される額を請求することはできないとした事例
11(大阪地裁平24.12.13判決)…226
商標権侵害に基づく損害賠償請求訴訟において,損害額の算定に当たり,商標法38条2項の適用を否定した事例
12(大阪地裁平24.10.4判決)…237
1 特許発明を実施した工事の図面が情報公開請求の対象文書とされたことをもって,当該発明が公然知られた発明(特許法29条1項1号)又は刊行物に記載された発明(同項3号)に当たるとはいえないとされた事例
2 工事の関係者が守秘義務を負っており,守秘義務を負わない第三者が特許発明の内容を認識し得たと認めるに足りないとして,当該発明が公然知られた発明(同項1号)又は公然実施をされた発明(同項2号)に当たらないとされた事例
13(知的財産高裁平23.12.22判決)…265
アナログチューナー非搭載DVD録画機器につき,指定管理団体から製造業者に対する録画補償金相当額の支払請求が認められなかった事例
14(東京地裁平23.1.28判決)…317
「NEW増田足」という名称のソフトウェアに係るプログラム(原告プログラム)は,全体として創作性の認められるプログラム著作物であり,原告プログラムは,著作権法15条2項の各要件を満たし,著作者は原告であるとして,被告プログラムの複製等の差止め,被告プログラムを収納した記憶媒体の廃棄,及び,著作権侵害による損害の賠償を認めたが,翻案の差止めの必要性は認められず,謝罪広告を命ずべき必要性も認められないとした事例
15(東京地裁平23.3.31判決)… 335
婦人服の形態模倣(不正競争防止法2条1項3号)に基づく損害賠償請求権を自働債権とする相殺の抗弁が一部認められた事例
刑事裁判例
[刑 法]
16(東京高裁平23.1.25判決)…363
被害者の死亡の原因となった行為が強盗の機会に行われたものとされた事例
[特別刑法]
17(東京高裁平24.1.18判決)…368
1 相手方の住居付近で行われた相手方が在宅しているか否か,転居しているか否か等その動静を観察する行為は,短時間であっても,ストーカー行為等の規制等に関する法律2条1項1号の「見張り」をする行為に該当する
2 相手方が拒絶し,又は拒絶することが予想されるのに,その居住する集合住宅の相手方方付近通路に立ち入った行為は,相手方に自己の存在を知らせないようなものであっても,ストーカー行為等の規制等に関する法律2条1項1号の「押し掛ける」行為に該当する
[刑事訴訟法]
18(東京高裁平23.10.21決定)…372
恐喝被告事件において,第1回公判期日の終了後に同日付けで「第1審の判決宣告に至るまでの間」と包括的な期間を定めて接見等を禁止した原決定について,その後の公判審理の状況に照らすと,第7回公判期日の終了以降は,勾留に加えて接見等を禁止しなければ防止できないほどの罪証隠滅のおそれがあるとは認められず,このような場合には,抗告審において,例外的に原決定後の事情を参酌できるとして,原決定のうち,同期日の終了以降の部分を取り消すのが相当であるとされた事例
19(東京高裁平23.4.12判決)…375
第1審裁判所が被告人の主張に反する弁護活動を放置したことが,被告人の防御権及び実質的な意味での弁護人選任権を侵害するものであるとして,控訴審において第1審判決を破棄した上自判した事例
審級別裁判年月日順索引
最高裁第三小法廷平25.11.19判決[平25(あ)507]…88
最高裁第三小法廷平25.11.19判決[平25(あ)508]…88
最高裁第一小法廷平26.1.20判決[平25(さ)4]…91
最高裁第三小法廷平26.1.28判決[平23(行ヒ)332]…78
最高裁第一小法廷平26.2.27判決[平23(受)2196]…84
東京高裁平23.1.25判決[平22(う)1756]…363
東京高裁平23.4.12判決[平22(う)1579]…375
東京高裁平23.10.21決定[平23(く)528]…372
知的財産高裁平23.12.22判決[平22(ネ)10091]…181
知的財産高裁平23.12.22判決[平23(ネ)10008]…265
東京高裁平24.1.18判決[平23(う)1654]…368
知的財産高裁平24.11.19判決[平24(行ケ)10088]…173
札幌高裁平26.2.27判決[平25(ネ)385]…113
東京地裁平23.1.28判決[平20(ワ)11762]…317
東京地裁平23.3.31判決[平21(ワ)17435]…335
東京地裁平23.7.20判決[平19(ワ)20081]…128
大阪地裁平24.10.4判決[平22(ワ)10064]…237
東京地裁平24.11.28判決[平23(ワ)14201]…120
大阪地裁平24.12.13判決[平21(ワ)13559]…226
東京地裁平25.3.25判決[平23(ワ)20049…94
論説紹介
保険金請求訴訟をめぐる諸問題(中)
/東京地方裁判所プラクティス委員会第一小委員会
志田原 信三・田中 一彦・日景 聡・大谷 智彦・福嶋 聡禮・井上 裕子・橋本 勇一…5
裁判員裁判を巡る諸問題⑤[大阪刑事実務研究会]
証拠調べ一般(上)/飯島健太郎・三橋泰友…45
民事執行判例・実務フロンティア2014年版/白石 哲…I
判例紹介 全12件(最高裁判例3件)
最高裁判例
[国家補償法]
1(最高裁第三小法廷平25.12.10判決)
死刑確定者又はその再審請求のために選任された弁護人が再審請求に向けた打合せをするために刑事施設の職員の立会いのない面会の申出をした場合にこれを許さない刑事施設の長の措置が国家賠償法1条1項の適用上違法となる場合…58
[民 法]
2(最高裁第三小法廷平25.12.10決定)
性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律3条1項の規定に基づき男性への性別の取扱いの変更の審判を受けた者の妻が婚姻中に懐胎した子と嫡出の推定…77
[商 法]
3(最高裁第一小法廷平26.1.30判決)
1 商法(平成17年法律第87号による改正前のもの)266条1項5号に基づき取締役が会社に対して支払う損害賠償金に付すべき遅延損害金の利率
2 商法(平成17年法律第87号による改正前のもの)266条1項5号に基づく取締役の会社に対する損害賠償債務が履行遅滞となる時期…87
行政裁判例
[国家補償法]
4(大阪高裁平23.8.25判決)
大阪府の泉南地域に所在したアスベスト工場において石綿製品の製造,加工等の作業に従事した労働者等が,国に対し,アスベスト工場において発生及び排出された石綿粉じんのばく露によって重い健康被害を受けたのは,国が,アスベスト工場において発生及び排出される石綿粉じんのばく露によって生じる健康被害を防止するために必要な規制権限を行使せず,石綿粉じんの有害性等に関する適切な情報提供及び安全教育の義務付けをしなかったためであるなどと主張して,国家賠償法1条1項に基づく損害賠償を求めたところ,主務大臣であった労働大臣等による規制権限の不行使に違法はなかったとして,上記労働者等の請求を一部認容した原判決が取り消され,上記労働者等の請求が棄却された事例…90
[地方自治法]
5(東京地裁平25.3.26判決)
市長個人に対して損害賠償請求することを命じた住民訴訟の判決が確定したことから,地方自治法242条の3第2項に基づき提起された損害賠償請求訴訟(いわゆる第2段目訴訟)において,損害賠償金の支払が命じられた事例…145
民・商事裁判例
[民 法]
6(大阪地裁平24.7.27判決)
1 提携販売店の違法な勧誘行為についてリース会社の不法行為責任が認められた事例
2 リース契約が「営業のために若しくは営業として」締結されたものかどうかは,形式的側面のみならず,当該取引の実体的側面も考慮して判断されるべきであるとした事例…159
7 酒販組合事件判決(大阪地裁平23.7.25判決)
酒類小売業者の団体の事務局長が外国法人発行に係る単一の仕組み債に年金資産の大半を投資した行為について,同事務局長,同団体,同団体の専務理事及び同仕組み債の紹介者が,同団体が運営する私的年金制度の加入者らに対して損害賠償責任を負うとされた事例…254
8(大阪地裁平24.12.12判決)
国際航空運送を行う運送人である被告の航空機に搭乗していた原告が,機長の過失による事故で後遺障害等を負ったとして,被告に対し,民法715条に基づき,損害の賠償を求めたのに対し,被告は,国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約(モントリオール条約)35条1項により,損害賠償請求権は消滅しているとして争ったところ,上記条項は法廷地法に定める消滅時効の中断事由等を適用することが予定された規定と解することはできないが,本件では特段の事情があり上記条項が適用されないとして,請求が一部認容された事例…314
[知的財産]
9(大阪地裁平24.9.27判決)
異なる医薬を単に併用する行為は,それらの医薬を「組み合わせてなる医薬」の「生産」には当たらないから,それらの医薬を単体として製造,販売する行為についても特許法101条2号の間接侵害は成立しない…326
刑事裁判例
[刑 法]
10(横浜地裁平24.3.21判決)
被告人が,人に傷害を負わせる交通事故を発生させた当時,1型(インスリン依存型)糖尿病に起因する低血糖(無自覚低血糖)により「分別もうろう状態」に陥っていたことから,救護義務違反については故意がなく,報告義務違反については故意はあるが責任能力がなかったとして,被告人を無罪とした事例…366
11 大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件(大阪地裁平23.4.12判決)
現職の検察官が主任検事として担当する事件の証拠を改変したという証拠隠滅の事案につき,懲役1年6月の実刑判決が言い渡された事例…374
[刑事訴訟法]
12(大阪地裁平23.9.28判決)
準強姦未遂等の事案において,事件当日に被害者から被害状況に関する話を聞いたという4名の者の伝聞証言について,絶対的特信情況が認められるなどとして,刑訴法324条2項によって準用される同法321条1項3号の要件に該当するものとして証拠能力を有するとされた事例…377
審級別裁判年月日順索引
最高裁第三小法廷平25.12.10判決[平24(受)1311]…58
最高裁第三小法廷平25.12.10決定[平25(許)5]…77
最高裁第一小法廷平26.1.30判決[平24(受)1600]…87
大阪高裁平23.8.25判決[平22(ネ)2031]…90
大阪地裁平23.4.12判決[平22(わ)5356]…374
大阪地裁平23.7.25判決?[平19(ワ)286][平19(ワ)2853]…254
大阪地裁平23.9.28判決[平22(わ)4899]…377
横浜地裁平24.3.21判決[平21(わ)2640]…366
大阪地裁平24.7.27判決[平20(ワ)73][平20(ワ)3924][平21(ワ)17097][平22(ワ)2889][平22(ワ)2890][平22(ワ)2891][平23(ワ)4592]…159
大阪地裁平24.9.27判決[平23(ワ)7576][平23(ワ)7578]…326
大阪地裁平24.12.12判決[平23(ワ)4279]…314
東京地裁平25.3.26判決[平23(ワ)40982]…145
【論説紹介】
保険金請求訴訟をめぐる諸問題(上)
東京地方裁判所プラクティス委員会第一小委員会
/志田原信三・田中一彦・日景 聡・大谷智彦・福嶋聡禮・井上裕子・橋本勇一…5
訴訟理論研究会
座談会 民事訴訟手続における裁判実務の動向と検討 第5回
/伊藤 眞・春日偉知郎・加藤新太郎・松下淳一・山本和彦…36
大阪民事実務研究
判例の立場を前提とした損害論と中間利息控除の基準時(下)/田中俊行…65
ブックレビュー 大阪刑事実務研究会編著『量刑実務大系』全5巻
量刑に関する圧巻の実務的研究/石井一正…81
【判例紹介】全17件(最高裁判例3件)
最高裁判例
[行政争訟法]
1(最高裁第二小法廷平25.10.25判決)…88
土地収用法94条7項又は8項の規定による収用委員会の裁決の判断内容が損失の補償に関する事項に限られている場合にその名宛人が上記裁決の取消訴訟を提起することの可否
[民 法]
2(最高裁第二小法廷平25.9.13判決)…92
保証人が主たる債務を相続したことを知りながら保証債務の弁済をした場合における主たる債務の消滅時効の中断
[特別刑法]
3(最高裁第二小法廷平25.12.18決定)…96
「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」42条1項3号の同法による医療を行わない旨の決定に対する同法64条2項の抗告の許否
[刑事訴訟法]
4(最高裁第一小法廷平25.10.21決定)…98
密輸組織が関与する覚せい剤の密輸入事件について,被告人の故意を認めず無罪とした第1審判決に事実誤認があるとした原判決に,刑訴法382条の解釈適用の誤りはないとされた事例
憲法裁判例
5 此花区パチンコ店放火殺人事件(大阪地裁平23.10.31判決)…104
無差別殺人に及ぶため,営業中のパチンコ店に火を放ち,5名を死亡させ,10名に傷害を負わせた事案につき,心神耗弱や絞首刑が「残虐な刑罰」(憲法36条)に当たるという弁護人の主張を排斥し,死刑が言い渡された事例
労働裁判例
[集団的労働関係]
6(東京地裁平23.8.25判決)…115
年功序列型の給与制度から職能給制度に変更した後の労働組合員に対する人事考課及び賞与査定が労働組合法7条1号の不当労働行為に当たるとされた事例
民・商事裁判例
[民 法]
7(知的財産高裁平23.6.23判決)…145
1 事業譲渡に関する覚書について,当該事業を第三者に譲渡し,その譲渡代金によって譲渡人の債務を処理する一方,事業の譲受人である第三者には譲渡人の債務を承継させず,当該事業の維持,再生を図るという趣旨の合意であって,譲渡人の株式の譲渡契約と解することはできないとされた事例
2 債務の弁済について利害関係を有する第三者が,債務者の意思に反して債務を弁済した場合に債務者に存する現存利益について,第三者が弁済及び代物弁済に供した製品の仕入価格相当額をもって算定すべきであるとされた事例
8(東京地裁平23.9.14判決)…168
1 金融商品取引について,消費者契約法上の取消事由の存在及び金融商品販売法上の説明義務違反が否定された事例
2 金融機関が貸付の担保として差し入れられていた株式を売却処分して弁済に充当したことについて債務不履行責任が否定された事例
[知的財産]
9 ブラック(ビイエルシイケイ)事件(①知的財産高裁平24.2.15判決)(②知的財産高裁平24.2.15判決)…183
たばこ等及びマッチを指定商品とする商標の登録出願について,たばこ等の取引者及び需要者は,取引に当たり商標の細部の差異についても十分な注意を払うものであって,出願に係る商標と引用商標とでは,その出所の識別に当たって誤認混同を生じるおそれはない一方,マッチについては,そのような取引の実情が認められないから,両者は類似の商標であるとして,拒絶査定不服審判請求に対する不成立審決を維持した事例
10 プラバスタチンナトリウム(プロダクト・バイ・プロセス・クレーム)知財高裁大合議事件(知的財産高裁平24.1.27判決)…199
1 いわゆるプロダクト・バイ・プロセス・クレームの技術的範囲について,物の構造又は特性により直接的に特定することが出願時において不可能又は困難であるとの事情が存在しない場合は,その技術的範囲は,クレームに記載された製造方法によって製造された物に限定されるとした事例
2 特許法104条の3に係る抗弁に関し,いわゆるプロダクト・バイ・プロセス・クレームの要旨の認定について,物の構造又は特性により直接的に特定することが出願時において不可能又は困難であるとの事情が存在しない場合は,その発明の要旨は,クレームに記載された製造方法により製造された物に限定して認定されるとした事例
11(知的財産高裁平23.7.27判決)…231
名称を「ベンゼンスルフォナート化合物」とする発明において,「本願発明の課題を解決する優れた作用効果が奏されていれば,引用発明との相違点に係る構成が容易でない」旨の原告の主張について,奏された効果が当業者に予測可能であるから,原告の主張は採用できないなどと判示して,本願発明は特許を受けることができないとした審決が維持された事例
12(知的財産高裁平23.6.23判決)…245
1 特許法101条4号所定のその方法の使用に「のみ」用いる物とは,当該物に経済的,商業的又は実用的な他の用途がないことが必要である
2 特許発明に係る方法の使用に用いる物に,当該特許発明を実施しない使用方法自体が存する場合であっても,当該特許発明を実施しない機能のみを使用し続けながら,当該特許発明を実施する機能は全く使用しないという使用形態が,その物の経済的,商業的又は実用的な使用形態として認められない限り,なお特許法101条4号所定の「その方法の使用にのみ用いる物」に当たる
13(知的財産高裁平23.6.9判決)…269
特許法29条1項3号所定の刊行物に記載されたある性質を有する物質の中に,たまたまそれとは別のもう一つの性質を有するものが記載されていたとしても,直ちに当該刊行物に当該別の性質に係る物質が記載されているということはできず,このことは,容易想到性の判断において斟酌されるべき事項である
14(知的財産高裁平23.1.31判決)…283
「流し台のシンク」の特許権に基づく侵害差止等請求控訴事件において,被告製品のシンクは特許発明の技術的範囲に属するとして,製造,販売の差止め等を認容した事例
15(東京地裁平23.6.29判決)…290
電子応用機械器具等を指定商品とする「QuickLook」,「クイックルック」等の商標の商標権者である原告が,被告が自社ウェブサイト上の広告画面等に「HP QuickLook」等の標章を表示して使用する行為は,原告の上記各商標権の侵害行為又は侵害とみなされる行為(商標法25条,37条1号,2条3項8号)に該当すると主張して,商標権侵害に基づく損害賠償を請求したのに対し,被告各標章は被告の商品の自他商品識別機能・出所表示機能を果たす態様で用いられているものではないから,その使用は商標としての使用に当たらないとして,原告の請求が棄却された事例
刑事裁判例
[刑事訴訟法]
郵便不正事件
16(大阪地裁平22.9.10判決)…309
虚偽有印公文書作成,同行使の公訴事実について,検察官が有罪認定の根拠とする供述証拠の信用性をいずれも否定し,無罪を言い渡した事例
審級別裁判年月日順索引
最高裁第二小法廷平25.9.13判決[平23(受)2543]…92
最高裁第一小法廷平25.10.21決定[平24(あ)724]…98
最高裁第二小法廷平25.10.25判決[平24(行ヒ)187]…88
最高裁第二小法廷平25.12.18決定[平25(医へ)34]…96
知的財産高裁平23.1.31判決[平22(ネ)10031]…283
知的財産高裁平23.6.9判決[平22(行ケ)10322]…269
知的財産高裁平23.6.23判決[平22(ネ)10060][平22(ネ)10075]…145
知的財産高裁平23.6.23判決[平22(ネ)10089]…245
知的財産高裁平23.7.27判決[平22(行ケ)10352]…231
知的財産高裁平24.1.27判決[平22(ネ)10043]…199
知的財産高裁平24.2.15判決[平23(行ケ)10310]…183
知的財産高裁平24.2.15判決[平23(行ケ)10311]…183
大阪地裁平22.9.10判決[平21(わ)3275]…309
東京地裁平23.6.29判決[平22(ワ)18759]…290
東京地裁平23.8.25判決[平21(行ウ)396]…115
東京地裁平23.9.14判決[平21(ワ)27113]…168
大阪地裁平23.10.31判決[平21(わ)6154]…104
【論説紹介】
争点整理の現状と今後の在るべき姿について
ー東京3弁護士会有志によるアンケートを踏まえて
/東京地方裁判所プラクティス委員会第二小委員会
増田稔・鎌野真敬・石村智・川原安紀子・橋本繭子・岡崎孝行・鈴木雅幸…5
東京家裁における家事事件手続法の運用について
ー東京三弁護士会との意見交換の概要と成果を中心にー/小田正二…25
大阪民事実務研究
不動産売買における説明義務・情報提供義務について(2・完)/中川博文…61
判例の立場を前提とした損害論と中間利息控除の基準時(上)/田中俊行…79
過払金返還請求訴訟における一連請求と分断/熊田士朗…90
【判例紹介】 全17件(最高裁判例4件)
速報
[民 法]
1 NHK受信契約締結訴訟控訴審判決(東京高裁平25.10.30判決[平25(ネ)4466])…96
NHKがテレビジョン受信機を設置した者に対し受信契約締結の申込みをしたときは,特段の事情のない限り,申込みから2週間を経過したときに受信契約が成立するとした事例
[商 法]
2 (神戸地裁姫路支部平25.5.29判決[平21(ワ)538])…102
転倒により車両が損壊したとしてされた保険金請求について,車両損壊の事実は認められるものの,保険契約者が故意に発生させたものであるとして,保険金請求が否定された事例
最高裁判例
[憲 法]
3 (最高裁大法廷平25.11.20判決[平25(行ツ)209][平25(行ツ)210][平25(行ツ)211])…122
衆議院小選挙区選出議員の選挙区割りを定める公職選挙法(平成24年法律第95号による改正前のもの)13条1項,別表第1の規定の合憲性
4 (最高裁第一小法廷平25.9.26判決[平24(行ツ)399])…142
戸籍法49条2項1号の規定のうち出生の届出に係る届書に嫡出子又は嫡出でない子の別を記載すべきものと定める部分と憲法14条1項
[行 政]
5 (最高裁第二小法廷平25.7.12判決[平24(行ヒ)156])…147
滞納者と他の者との共有に係る不動産の滞納者の持分に対する差押処分の取消訴訟と他の共有者の原告適格
[民 法]
6(最高裁第二小法廷平25.11.29判決[平22(受)2355])…150
1 共有物について遺産共有持分と他の共有持分とが併存する場合における共有物分割と遺産分割の関係
2 遺産共有持分の価格を賠償させる方法による共有物分割の判決がされた場合に支払われる賠償金の性質とその支払を受けた者の保管義務
3 遺産共有持分の価格を賠償させる方法による共有物分割の判決において賠償金の支払等に関し命じ得る事項
民・商事裁判例
[民 法]
7(東京高裁平25.3.13判決[平24(ネ)7118])…155
弁護士報酬の合意の解釈
8(東京地裁平22.11.30判決[平18(ワ)18333])…165
1 第三者が組成・発行した仕組み債への投資勧誘を行った者について,平成18年法律第66号による改正前の金融商品の販売等に関する法律(旧金販法)4条及び民法709条に基づく損害賠償責任が認められた事例
2 第三者が組成・発行した仕組み債の購入代行及び保護預かりを行って同債への投資に関与した金融機関につき,旧金販法4条に基づく損害賠償責任が否定された事例
3 第三者が組成・発行した仕組み債の購入代行及び保護預かりを行って同債への投資に関与した金融機関につき,民法709条,同法719条及び同法715条に基づく損害賠償責任が,当該金融機関の従業員につき,民法709条及び同法719条に基づく損害賠償責任が,それぞれ否定された事例
4 平成16年法律第97号による改正前の証券取引法(旧証取法)17条の規定の適用範囲
5 外国の裁判所を専属的裁判管轄とする管轄合意が存在する場合に民訴法7条ただし書きの併合管轄によって我が国に裁判管轄が認められた事例
9(東京地裁平22.4.23判決[平19(ワ)26269])…200
1 書籍中の記述について,判断結果や論評を記述したような体裁をとっているものの,関連する見出しや他の部分の記述等を総合すると名誉を毀損する事実を摘示したものであるとした事例
2 書籍の題名についても名誉毀損の成立を認めた事例
[知的財産]
ソニー職務発明事件(知的財産高裁平22.8.19判決[平20(ネ)10082])…241
10 半導体レーザ装置等に係る職務発明の対価請求訴訟において,被控訴人会社には自社実施による「独占の利益」があり,また,対価請求権の消滅時効は完成していないとして,被控訴人に対し,512万5124円及び遅延損害金の支払いが命じられた事例
11(知的財産高裁平22.8.4判決[平21(行ケ)10376])…269
撮影準備完了状態を知らせるため,操作者からよく見える場所にレーザー光を照射するX線撮影装置に関する引用発明に,照射野ランプの点滅等の方法によりX線照射中の状態を視覚的に認識することができるという周知技術を適用しても,照射野ランプに撮影準備完了状態を視覚的に認識させる機能を併有させる本願発明に係る構造を想到することは容易とは認められないとして,これと異なる審決の判断に誤りがあるとした事例
12(知的財産高裁平22.6.30判決[平22(行ケ)10006])…282
本件商標(「Virgin & Pink」)の出願登録は,商標法47条1項かっこ書の「不正の目的」で商標登録を受けた場合に該当しないのみならず,本件商標は,同法4条1項15号及び19号のいずれにも該当するものとは認められないとされた事例
13 塾なのに家庭教師事件(東京地裁平22.11.25判決[平20(ワ)34852])…293
被告が経営する学習塾の生徒募集及び従業員募集等の新聞折り込み広告及びウェブサイト上の広告に付した「塾なのに家庭教師」という文字標章について,広告の他の記載部分と相俟って,集団塾の長所と家庭教師の長所を組み合わせた学習指導の役務を提供していることを端的に記述した宣伝文句であり,役務の出所を想起させるものではないとして,商標的使用該当性を否定した事例
14(東京地裁平22.8.31判決[平21(ワ)33872])…311
インターネットショッピングモールの運営者であるYが,同ショッピングモールの出店者が行った商品の販売のための展示や販売に関して,商標法2条3項2号や不正競争防止法2条1項1号及び2号の「譲渡のために展示」や「譲渡」の主体には当たらないと判断された事例
15(東京地裁平22.4.28判決[平18(ワ)29160])…331
コエンザイムQ10の生産菌等が原告の保有する「営業秘密」に当たるか,原告の元従業員がこれを不正の手段により取得し,被告らにおいて不正競争行為を行ったかどうかが争われた事例
刑事裁判例
[刑 法]
16(東京地裁平22.7.23判決[平21刑(わ)1358][平21刑(わ)2122][平21刑(わ)2365][平21特(わ)2330][平21合(わ)443])…361
在留資格認定証明書交付申請書(平成21年法務省令第29号による改正前の様式によるもの)の「申請人又は法定代理人若しくは法第7条の2第2項に規定する代理人」欄は,同申請書から独立した文書であるとは認められず,本邦に上陸しようとする外国人AからAを申請人とする同申請書の作成について承諾を与えられていた被告人が,Aを受け入れようとする会社の代表取締役であるとしてBの氏名等を冒書して同欄を作成しても,有印私文書偽造罪は成立しないとされた事例
[刑事訴訟法]
17(千葉地裁平24.11.5判決[平23(わ)813])…377
1 覚せい剤をダイヤモンドの原石であると誤信して密輸入した場合の関税法違反(無許可輸入罪)の成否(積極)
2 関税法109条1項の輸入してはならない貨物の輸入罪で起訴されている被告人に同法111条1項の無許可輸入罪の成立を認める場合の訴因変更の要否(消極)
3 覚せい剤をダイヤモンドの原石であると誤信して輸入した場合における没収の適用条文
【論説紹介】
東京地裁及び大阪地裁における平成25年改正DV防止法に基づく保護命令手続の運用/福島 政幸・森鍵 一…5
東京地方裁判所民事第9部におけるインターネット関係仮処分の処理の実情 /野村 昌也…25
大阪民事実務研究
不動産売買における説明義務・情報提供義務について(1)/中川 博文…36
裁判員裁判を巡る諸問題④[大阪刑事実務研究会]
裁判所の基本的スタンス(2)/石川 恭司・宇田 美穂…63
【判例紹介】全28件
行政裁判例
[行政争訴法]
1 (東京高裁平25.2.6判決[平23(行ケ)11])…75
貨物船が瀬戸内海音戸ノ瀬戸を航行中台船の引船を避けようとして護岸に衝突した海難における引船の船長の過失の存否と海難審判裁決の適否
2 (東京高裁平25.1.16判決[平24(行コ)36])…86
無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律に基づく観察処分の期間更新決定において,公安審査委員会が被処分団体に対し新たな報告義務を課すことの可否
3 (東京地裁平24.10.23決定[平24(行ク)181])…96
と畜場法14条に規定する「獣畜のとさつ又は解体の検査」の仮の義務付けが認められた事例
[国家補償法]
4 (東京地裁平25.4.24判決[平24(ワ)11000])…106
執行官が現況調査を行うに当たり,売却対象建物車庫に駐車されていた自動車内部に死体が存在するか否かを調査しなかったとしても注意義務違反があったとは認められないとされた事例
5 (横浜地裁平24.6.28判決[平21(ワ)6088])…112
不法薬物の使用が疑われる患者に対して,医師が採尿のためにカテーテルを挿入したこと及び身体を拘束したことが,いずれも違法とはいえないとされた事例
労働裁判例
[個別的労働関係]
6 (福岡高裁平25.2.28判決[平24(行コ)18])…123
生命保険契約に関わる確認業務に従事していた専門職スタッフについて,雇用保険法4条1項所定の「労働者」に当たるとして,雇用保険の被保険者になったことの確認請求を却下した処分を取り消した事例
7 (京都地裁平24.10.16判決[平23(ワ)1679])…140
月額基本給14万円,成果給13万円との労働契約を締結し,成果給は時間外手当に相当する旨の給与規程が存在したが,成果給の中に基本給に相当する部分が含まれており,すべてが時間外手当であると認めることはできないとして,時間外労働賃金の請求が認められた事例
民・商事裁判例
[民 法]
8 (知的財産高裁平24.7.18判決[平24(ネ)10020])…147
特許侵害者に対し,当該特許権の専用実施権に係る通常実施権の設定に関する交渉等の業務委託契約について,専用実施権者らが特許権及び専用実施権の内容等について欺罔したとは認められず,また,当該特許権が無効審決の確定により無効となったからといって,業務委託契約締結について錯誤があるともいえないとされた事例
9 (大阪高裁平25.5.22判決[平24(ネ)1537])…160
介護施設利用者が食事中の誤嚥で死亡した事故について,事業者側の安全配慮義務違反を認め,事業者の損害賠償責任が肯定された事例
10 (東京地裁平25.5.15判決[平22(ワ)8324])…170
国であるYには,外務省の専門調査員として在中国日本国大使館に派遣されていたXが中朝国境地域へ行くことを止め,又はその内容を変更するよう指導するべき安全配慮義務違反があるとはいえないとされた事例
11 (東京高裁平25.5.8判決[平24(ネ)5250,平24(ネ)6814])…180
1 新築住宅の木製窓から雨水が浸入し,窓に腐食や変色等が生じたことについて請負人に設置上の瑕疵が認められた事例
2 品確法94条の適用が認められた事例
12 (大阪地裁平25.1.29判決[平22(ワ)17476])…188
1 購入した仕組債の運用会社代表者による投資詐欺が発覚したことによって損失を被った顧客の錯誤無効が否定された事例
2 仕組債を販売した証券会社の個人顧客に対する不法行為責任(適合性原則違反,説明義務違反等)が否定された事例
13 (東京地裁平24.1.27判決[平22(ワ)6618])…212
1 外国為替証拠金取引を自動で実行するプログラムを記録したディスクが特定商取引に関する法律(平成21年法律第49号による改正前のもの)9条1項所定の指定商品に該当するとされた事例
2 顧客に外国為替証拠金取引業者を紹介した者及び当該取引業者は顧客に外国為替証拠金取引を行わせたことにつき不法行為責任を負うとはいえないとされた事例
14 (東京地裁平23.5.25判決[平21(ワ)1317])…217
外貨建債券,外貨建仕組債,外国投資信託,外国株式の取引について,適合性原則違反,説明義務違反を理由とする証券会社に対する損害賠償請求が棄却された事例
15 (大阪地裁平25.4.26判決[平22(ワ)16817])…228
内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査等を受けた患者がその後に急性膵炎に罹患して死亡した場合に,担当医師に適切な輸液により循環血漿量を維持すべき義務の違反,高次医療施設に転送すべき義務の違反が認められなかった事例
16 (東京地裁平24.7.26判決[平21(ワ)33796])…246
癌患者に対して標準的治療方法とは異なる新免疫療法と称する治療を行うについて,医師に説明義務違反があったとされ,自己決定権侵害の限度で損害(慰謝料)が認められた事例
17 (東京高裁平25.3.6判決[平24(ネ)6567])…256
妻に全財産を相続させる旨の自筆証書遺言をしていた81歳の男性(うつ病,認知症)が妻の生存中にした実妹に全財産を相続させる旨の公正証書遺言が遺言能力を欠き無効であるとされた事例
[知的財産]
18 (知的財産高裁平24.12.19判決[平24(行ケ)10267])…274
「シャンパンタワー」なる商標を指定役務「飲食物の提供」等に使用することは,国際信義に反するものとして,上記商標が商標法4条1項7号に該当するとされた事例
19 ゴルフボール事件 (①知的財産高裁平22.12.13判決[平21(ネ)10063],②知的財産高裁平22.12.13判決[平22(行ケ)10120])…281
1 六角形のディンプルを設けるゴルフボールに関する特許につき,進歩性欠如を理由として,特許権侵害に基づく損害賠償請求を排斥した原判決が維持された事例(①事件)
2 六角形のディンプルを設けるゴルフボールに関する特許が明細書の記載不備又は進歩性欠如を理由として無効審判により無効にされるべきものであるとして,特許権侵害に基づく損害賠償請求が排斥された事例(①事件の原審)
3 六角形のディンプルを設けるゴルフボールに関する意匠が新規性欠如を理由として無効審判により無効にされるべきものであるとして,意匠権侵害に基づく損害賠償請求が排斥された事例(①事件の原審)
4 六角形のディンプルを設けるゴルフボールに関する発明につき,進歩性欠如を理由に特許を無効とした審決が維持された事例(②事件)
20 (東京地裁平25.5.17判決[平25(ワ)1918])…319
総合格闘技競技の大会を撮影・編集した映像作品をウェブサイトにアップロードする行為が,上記映像作品に係る公衆送信権を侵害するものに当たるとして,1000万円の損害賠償請求を認めた事例
21 破天荒力事件(知的財産高裁平22.7.14判決[平22(ネ)10017,平22(ネ)10023])…323
被控訴人書籍に依拠して実在の人物の事績を記述した控訴人書籍が,被控訴人書籍について被控訴人が有する著作権(複製権・翻案権)及び著作者人格権(氏名表示権・同一性保持権)の侵害に当たらないとした事例
[諸 法]
22 (高知地裁平24.9.18判決[平23(ワ)351])…343
1 司法書士である原告の職務上の過誤に関し,被告(高知県司法書士会)が同司法書士総合相談センターの相談員に関する名簿から原告名を削除した行為等について,その無効確認を求める訴えを確認の利益がなく不適法として却下した事例
2 原告に対する司法書士法上の注意勧告処分に関し,_その無効確認の訴えは法律上の争訟性が認められるから適法であるとして,本案前の答弁は排斥したうえ,_同処分は被告が裁量権を逸脱・濫用した違法なものであるとは認められないとして,その無効確認請求及び不法行為に基づく損害賠償請求をいずれも棄却した事例
[民事執行法]
23 (東京地裁平25.6.6判決[平25(ワ)2078])…351
債務者所有不動産と物上保証人所有不動産とに設定された共同抵当権の実行による不動産競売事件における同時配当の方法
[倒産処理法]
24 (東京高裁平25.7.18判決[平25(行コ)41,平25(行コ)87])…358
1 破産者Aによる子会社Bの滞納国税の納税保証が,破産法160条3項の無償性及び有害性の要件を満たすとして破産管財人の否認権行使を認めた事例
2 法人税の還付金に対する還付加算金の算定方法
3 破産者Aが子会社Cの滞納国税を第三者納付したとは認められないとして,破産法160条3項の否認権行使を否定した事例
刑事裁判例
[刑 法]
25 (東京高裁平25.2.22判決[平24(う)1991])…368
刑法208条の2第2項前段にいう「人又は車の通行を妨害する目的」が肯定された事例
[特別刑法]
26 (東京地裁平24.10.25判決[平23特(わ)2277])…372
1 無許可製造罪における,薬事法2条1項3号にいう「医薬品」とは,その物の成分,形状,名称,その物に表示された使用目的・効能効果・用法用量,販売方法,その際の演述・宣伝等を総合して,その物が通常人の理解において「人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている」と認められるものをいう
2 上記判断基準のうち,「その物に表示された使用目的・効能効果・用法用量」とは,その物と物理的に一体である場合はもとより,物理的に一体とはいえないものであっても,当該情報が製造時に存在し,将来その物が販売される際,客観的にその物の説明,宣伝として用いられる蓋然性の高いと認められるものを含む
[刑事訴訟法]
27 (東京高裁平23.6.16判決[平22(う)2203])…379
1 公判前整理手続において,弁護人からなされた鑑定請求を却下することが裁判所の裁量の範囲内であるとされた事例
2 殺人の事案において,検察官の求刑を超える刑に処した原判決の量刑が,重すぎて不当とまではいえないとされた事例
【論説紹介】
家事法研究会(7)家事事件手続法に関する諸問題
家事事件手続法下の家事審判事件における職権探知と手続保障/金子 修…5
東京家庭裁判所における家事事件手続法施行を契機とした運用について/岩田 淳之…18
家事事件手続法における職権主義の消極性と積極性/平田 厚…49
家事事件手続における職権主義,裁量統制,手続保障/山本 和彦…60
判例展望民事法63
会社の再編をめぐる裁判例と問題点/安田 大二郎…72
裁判員裁判を巡る諸問題③〔大阪刑事実務研究会〕
裁判所の基本的スタンス(1) /石川 恭司・宇田 美穂…83
【判例紹介】全30件(最高裁判例4件)
速 報
[民 法]
1 ジェイコム株式誤発注事件控訴審判決(東京高裁平25.7.24判決[平22(ネ)481,平22(ネ)1267,平22(ネ)1268])…93
1 取引参加者契約に基づき東京証券取引所が証券会社に対して負う債務の内容
2 取引参加者契約の免責規定における重過失の主張立証責任
3 重過失の意義
4 売買システムの不具合により取消注文ができなかった場合における重過失の有無
5 東京証券取引所の株式売買停止義務違反による不法行為の成否
6 東京証券取引所に著しい株式売買停止義務違反(重過失)を認めた事例
7 証券会社による株式誤発注と過失相殺
最高裁判例
[租税法]
2 (最高裁第二小法廷平25.7.12判決[平24(行ヒ)79])…124
1 固定資産課税台帳に登録された基準年度に係る賦課期日における土地の価格が固定資産評価基準によって決定される価格を上回る場合におけるその登録された価格の決定の適否
2 固定資産評価基準に従って決定される基準年度に係る賦課期日における土地の価格とその適正な時価との関係
[民 法]
3 (最高裁第二小法廷平25.7.12判決[平22(受)1163,平22(オ)946])…130
原審が,壁面に吹き付けられた石綿が露出している建物が通常有すべき安全性を欠くと評価されるようになった時点を明らかにしないまま,同建物の設置又は保存の瑕疵の有無について判断したことに審理不尽の違法があるとされた事例
[民事訴訟法]
4 (最高裁第一小法廷平25.7.18判決[平23(受)1948])…133
1 継続的な金銭消費貸借取引に関する基本契約に基づいて金銭の借入れと弁済が繰り返され,同契約に基づく債務の弁済がその借入金全体に対して行われる場合において,過払金が発生している時点で新たな借入れをしたときにおける利息制限法(平成18年法律第115号による改正前のもの)1条1項にいう「元本」の額
2 民訴法260条2項の裁判を求める申立ての相手方が破産手続開始の決定を受けた場合における同申立てに係る請求権の破産債権該当性
3 本案請求と民訴法260条2項の申立てに係る請求とが併合されている場合における本案請求に係る部分についてのみの受継又は続行命令の許否
4 訴訟当事者の一方が破産手続開始の決定を受け,破産債権である当該訴訟に係る請求権につき破産債権としての届出がないのに破産管財人に対して違法にされた続行命令の瑕疵が治癒されるとされた事例
[刑 法]
5 (最高裁第三小法廷平25.4.15決定[平23(あ)2249])…139
刑法208条の2第1項前段の危険運転致死傷罪の正犯者である職場の後輩がアルコールの影響により正常な運転が困難な状態であることを認識しながら,車両の発進を了解し,同乗して運転を黙認し続けた行為について,同罪の幇助罪が成立するとされた事例
行政裁判例
[行政法一般]
6 (知的財産高裁平24.6.6判決[平24(行ケ)10061])…142
1 審判長は,特許法131条1項に違反する請求書について,同法133条1項に基づく補正命令により指定した相当の期間内に補正がされなかった場合,いかなる時期に同条3項に基づく当該請求書の却下決定をするかについての裁量権を有しており,当該決定は,具体的事情に照らしてその裁量権の逸脱又は濫用があった場合に限り,違法と評価される
2 審判長が有する請求書の却下決定をする時期についての裁量権を逸脱又は濫用したものとはいえないとされた事例
[国家補償法]
7 (東京地裁平25.3.11判決[平22(ワ)47416])…152
原告が,接道義務の課せられていない土地を建物建築目的で取得したが,その後の県条例改正により接道義務が課され建築が制限されたことについて,被告の町長等が原告の計画に積極的に関与してきた経緯を根拠に,被告の職員には建築制限をもたらす条例改正があることを知ったときに直ちに原告にそのことを告知すべき義務があると主張したが,告知義務が否定され,国家賠償請求が認められなかった事例
[地方自治法]
8 (高知地裁平24.12.7判決[平23(行ウ)25])…158
女子生徒との不適切な交際等を理由とする県立高校教師に対する分限免職処分が,裁量権の行使を誤った違法のものであるとして取り消された事例
労働裁判例
[個別的労働関係]
9 (東京地裁平25.2.28判決[平22(行ウ)705])…167
電気器具メーカーで経理業務に従事していた従業員が脳出血により死亡した事案において,業務起因性が肯定された事例
民・商事裁判例
[民 法]
10 (横浜地裁横須賀支部平25.2.18判決[平22(ワ)68])…177
1 造船所で造船作業に従事していた労働者がじん肺にり患し,肺がんにより死亡したことについて,使用者の安全配慮義務違反による債務不履行責任が認められた事例
2 労働者が,じん肺のり患に関して使用者から低額の補償を受けた際に,使用者に対して,じん肺り患に対する補償手続が完了したことを確認し,今後何らの請求をしない旨の念書を提出し,使用者と労働組合との間で,補償後に死亡しても差額支給はしない旨の覚書が交わされていた場合において,労働者が念書をもって,予め死亡慰謝料までをも放棄したとは認められず,念書による労働者の意思表示に覚書の内容が含まれていたとも解されず,仮に,労働者が同内容を受け容れて念書作成に応じたとしても,そのように解される部分は公序良俗に反し無効であるとされた事例
11 (東京地裁平24.11.30判決[平22(ワ)42126,平24(ワ)17235])…191
弁護士に対する訴訟委任契約が弁護士の責めに帰することができない事由によって履行の中途で終了したとして,弁護士から依頼者に対する報酬請求が一部認容された事例
12 (東京高裁平25.7.10判決[平25(ネ)2899])…200
工事代金の紛争を巡る事件について,仲裁合意が否定された事例
13 (東京地裁平24.11.21判決[平23(ワ)35503])…203
国内空港間を結ぶ国内線を運行しているYが,東京国際空港(羽田)国内線旅客ターミナルビルを運営するXに対し,旅客から旅客取扱施設利用料(PFC)を徴収して納入する義務を負うとして,Yに対するXの未納分のPFCの支払請求が認められた事例
14 (東京地裁平25.4.19判決[平23(ワ)2870])…214
飲食店の入居するビルの利用客が下りエスカレーターの乗り口付近で後ろ向きに移動手すりに接触してこれに乗り上げ,エスカレーター外側の吹き抜けから階下に転落して死亡した事故について,エスカレーターに設置保存の瑕疵,製造物責任法にいう欠陥があるとはいえないとされた事例
15 (東京地裁平24.11.27判決[平23(ワ)11481])…224
債務整理等の処理に関して弁護士に債務不履行責任が認められた事例
16 (高知地裁平24.11.21判決[平23(ワ)705])…234
社団法人が営業を受託するプールで水泳中の男性(75歳)が溺れ,約1年後に死亡した事故について,上記法人の被用者である監視員らに監視を怠った過失があると認め,同男性を相続した原告らの上記法人に対する使用者責任に基づく損害賠償請求を一部認容した事例
17 (東京地裁平24.6.27判決[平22(ワ)8759])…239
司法書士には登記手続の受任に当たり依頼者の意思能力の有無を確認すべき一般的義務はなく,依頼者が意思能力を有しないのではないかと疑いを持つ特段の事情がある場合に限って意思能力を確認する義務を負うとして,司法書士の意思能力確認義務違反が否定された事例
18 (東京地裁平25.3.7判決[平24(ワ)12040])…250
1 自動車損害賠償保障法3条に基づく運行供用者責任について民法713条の適用の有無
2 1型糖尿病に罹患した運転者が,事故当時,無自覚性低血糖により分別もうろう状態になっており,その責任能力は否定されるが,血糖値を把握し,必要に応じて糖分補給をするなどして低血糖状態に陥ることを回避するように血糖値を管理する義務を怠り,民法713条ただし書の過失があるとして,同法709条に基づく損害賠償義務を負うとされた事例
19 (大阪地裁平24.3.27判決[平22(ワ)6712])…259
未破裂脳動脈瘤に対するコイル塞栓術を受けた患者に術後正常圧水頭症が生じ,シャント術を受けてなお高次脳機能障害が残存した場合において,担当医師にはコイル塞栓術の危険性について説明義務違反があり,シャント術の術式選択については説明義務違反がないとされた事例
[商 法]
20 (東京高裁平25.1.30判決[平24(ネ)2826])…281
1 非上場会社における自己株式の処分について,著しく不公正な価額によって行われたものではないとして,取締役らの旧商法266条1項5号に基づく損害賠償責任等が否定された事例
2 非上場会社における第三者割当による新株発行について,旧商法280条の2第2項所定の有利発行に関する株主総会の特別決議を経ないで著しく不公正な価額で行われた法令違反があるとして,取締役らに同法266条1項5号に基づき公正な価額と発行価額との差額を賠償する責任があるとした一審判決が維持され,控訴が棄却された事例
21 (東京地裁平25.1.30判決[平23(ワ)5205])…289
盗難を保険事故とする総合自動車保険契約の約款に基づき車両の盗難による車両保険金の支払を請求する場合において,駐車してあった車両を何者かが運転して持ち去ったことについて盗難の外形的事実が認められ,被保険者である会社の代表取締役が故意にこれを発生させたとは認められないとして,保険金請求が認容された事例
[知的財産]
22 (知的財産高裁平23.7.7判決[平22(行ケ)10324])…300
液晶用スペーサー及び液晶用スペーサーの製造方法の発明において,当該発明は,刊行物に記載された引用発明の構成から特定の構成に限定したもので,それに基づいて生じる格別の作用効果を奏するものということができず,引用発明とは異なる発明として区別できるものではないとして,新規性が否定された事例
23 (東京地裁平23.9.5判決[平22(ワ)7213])…313
テレビ放送を有料でインターネット配信する事業が,放送事業者の有する著作隣接権(送信可能化権及び複製権)を侵害するものとされた事例
24 (大阪地裁平24.9.20判決[平23(ワ)12566])…330
1 「正露丸」,「糖衣」及び「S」の文字を付した商品包装を用いて医薬品を販売する被告の行為について,これらの文字を一連一体の商品表示として使用しているとは認められないなどとして,不正競争防止法2条1項2号及び1号の不正競争の成立を否定した事例
2 上記被告の行為について,不正競争防止法19条1項1号による適用除外を認めた事例
[諸 法]
25 (東京地裁平24.12.27判決[平22(ワ)38641])…340
マンション建替組合の建物の区分所有等に関する法律70条1項に基づく団地内建物の一括建替え決議に反対し,建替えに参加しない旨を回答した区分所有者に対する,マンションの建替えの円滑化等に関する法律15条1項に基づく売渡し請求が認められた事例
[民事保全法]
26 (東京地裁平24.12.20判決[平21(ワ)17668])…353
不当保全訴訟において,被保全債権に対して相殺適状にある反対債権が存在するような場合には,通常は,相殺により当該被保全債権は遡及的に消滅するに至ることが予見されてしかるべきであり,このような事情を認識した上で,あえて仮差押等を行った債権者に対し,それによって生じた相手方の損害について責任を負わせることは不当ではないとして,原告の請求を一部認容した事例
[民事執行法]
27 (東京高裁平25.7.12決定[平25(ラ)1206])…361
競売対象不動産について,買受人が引渡しを受けるために第三者及び暴力団幹部と折衝する蓋然性が高い場合に不動産の価値的な損傷があるとして売却許可決定が取り消された事例
[倒産処理法]
28 (東京地裁平24.3.1判決[平23(ワ)12860])…366
1 請負契約の注文者が破産手続開始の決定を受けた時,請負人の仕事が完成していた場合の民法642条の適用の有無(消極)
2 民法642条と破産法53条の関係
刑事裁判例
[刑 法]
29 (東京高裁平25.2.22判決[平24(う)2197])…376
1 刑法175条1項後段にいうわいせつな電磁的記録等の「頒布」の意義
2 サーバコンピュータからのダウンロードという顧客らの行為を介してわいせつな動画等のデータファイルを顧客らのパソコン等の記録媒体上に取得させる行為と刑法175条1項後段にいうわいせつな電磁的記録等の頒布
[少年法・矯正保護法]
30 (東京高裁平25.1.25決定[平25(く)23])…381
恐喝の共同正犯として送致された少年に対し送致事実に記載されていない事実を幇助行為と認定した審判手続が違法とされた事例
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