コマーシャル・フォト(COMMERCIAL PHOTO) 発売日・バックナンバー

全321件中 271 〜 285 件を表示
1,362円
■特集:画像修正からクリエイティブへ 「デジタルレタッチの今」
撮影のデジタル化によってフォトグラファーに必須となってきたのが、撮影後のレタッチ(画像処理)。デジタルレタッチの現状を探り、プロのデジタルレタッチャーの仕事ぶりや、海外のレタッチャーの仕事を紹介する。

対談:瀬古正二×藤田恒三
「デジタルレタッチャーは、クリエイターとしての第一歩を踏み出した」
作品紹介&インタビュー:土井浩一郎 甲斐彰×フォートン
デジタルレタッチャー紹介:佐々木一英 井上知久 山梨悦之介
ロンドンのレタッチハウス事情:氏家祐子


■特集:最新ロケ撮影情報 「ロケができるところ、できないところ」
各地でFC(フィルムコミッション)の設立が相次いでいる。企業でも、設備や資産を撮影に使用できるように取り組むところも徐々にではあるが増えている。
ロケに関して進化した面と現状のままの状態を整理し、報告する。


■フォトグラファー特集:OLA BERGENGREN
パリ、ロンドン、イタリア…。スウェーデンに居を構えているがヨーロッパは言うに及ばず、日本での仕事も精力的にこなす。最も得意とするジュエリーを始め化粧品、インテリアなどのスチルライフばかりではなく、人物撮影も数多く手掛けるOLA BERGENGRENを紹介。


■特別企画:Photo Production INDEX2004
広告写真プロダクションの作品とともに得意分野、営業内容、企業プロフィールも併せて紹介する。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表!第33回課題〈ネスカフェゴールドブレンド〉 写真:長谷川 誠
挑戦!第35回課題〈サッポロ生ビール黒ラベル〉 写真:田中章雅




● そのほかの記事
マンスリー・ベスト・AD セレクター:久保雅由/小霜和也/渡邉 肇
マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:本谷一也(マッキャンエリクソンSCD)
今月の新作グラフィック&CM紹介
新製品ニュース・他




2004/1
Cover Photo Takahito Sato
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY  
写真:佐藤孝仁  
Photo by SATO Takahito  

 
同じものが光の違いで全く違った形に見えるから面白い。
 
フォトグラファーに出来ること、はそんなに多くない。それは、光を見ること。被写体を見ること。この二つくらいかな、と常に思っている。
それで今回、表紙の依頼をうけて、このことを対比によって表現できればと思った。幸い表裏2点の写真で構成できるので、赤さびと無垢の鉄、丸と角(もちろん赤さびの丸は、1月号だから。)それらが、かたい光とやわらかい光によってどんな表情を見せるか表現してみたいと思った。
赤さびは本当に錆びさせている。2週間かかってしまい、河村編集長には大変迷惑をお掛けした。ピラミッドは、無垢の鉄でできている。気に入る質感になるまで何度もヤスリで削ったり油で磨いたりを繰り返した。
あえて被写体のパースをなくし形と光だけで見てもらいたかったので、撮影レンズにあわせてピラミッドの階段の幅を1ミリ単位で調整して製作してもらっている。光の違いでピラミッドの形状までも不思議に違って見える面白い写真になった。光は本当に不思議なものだと思う。その光によって、被写体は本当にいろいろな見え方をする。
今回は対比が最大のテーマ、ライティングも対極にあったその中で、ASTIAは、これが1つのフィルムかと思わせる表現範囲の広さを見せてくれた。
いつも写真を撮るとき被写体(人でもモノでも)がいいといい写真が撮れる、と被写体に感謝するのだが、今回も僕にいい写真を撮らせてくれたスタイリストの岡村さんに感謝。ちなみに無垢のピラミッドは800kgあった。  

   
撮影データ
ジナーp2 シュナイダー120mm
f22(表1) f11(表4) 1/125秒
FUJICHROME ASTIA100F(RAP F)
Stylist:岡村雅人(a sign inc)
美術協力:光製作所
1,676円
■特集:2003年のグラフィック広告をふりかえる
Part1 [座談会]副田高行×佐藤可士和×米村 浩
Part2 AD OF THE YEAR 2003発表
Part3 コピーライター谷山雅計に聞く
10年前の広告と比較してみる03年広告の潮流


■特集:世界が注目するジャパニーズアニメーションの新潮流
ここ数年、アニメーションの新たな方向を開拓する日本の若手作家が急増している。
今、注目のアニメーションクリエイターや、アニメーション制作ユニットを紹介。


■フォトグラファー特集:辻 佐織
さわやかな、心地よさを感じさせる独特の色。北海道で生まれ育ったことが辻佐織の写真に影響を与えているのだろうか。注目の女性フォトグラファー辻佐織の世界。
対談:葛西 薫×辻 佐織


■別冊付録:2004 POWER PAGE
広告クリエイターのためのテレフォン・データブック。
約8,000件のデータを収録した、広告に関わるすべてのクリエイター必携の一冊。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表!第32回課題〈資生堂AUSLESE〉 写真:酒匂オサム
挑戦!第34回課題〈FUJIFILMレンズ付フィルム〉 写真:田中章雅




● そのほかの記事
OLYMPUS E-1 革新するデジタル一眼レフ 望月宏信
マンスリー・ベスト・AD セレクター:戸田宏一郎/瀧本幹也/赤城廣治
マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:穴見文秀(CMディレクター)
今月の新作グラフィック&CM紹介
新製品ニュース・他




2003/12
Cover Photo Saori Tsuji
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY  
写真:辻 佐織  
Photo by TSUJI Saori  

 
来年も、何か素晴らしいことが起こる年であるように…。
 
2003年。今年もそろそろ終わりに近づいています。
みなさん、今年は何をやりましたか?
私は20代に溜め込んだものを圧縮し、吹き出し、蒸発させた!(笑)
そんな年でした。
人生のゲームに気づきはじめた…とも言えます。
本当に身も心も動かし、動かされました。
今回の号は私の特集も組まれているのですが、大きく扱っている写真はすべて今年、撮り下ろしたものばかりです。
編集長の河村さんは写真をセレクトしている間、『今の写真がいいよ。今の写真が』と言われ、『どんなに昔、良い写真を撮っていても、今現在良い写真を撮れないのはダメだ。今、一番良い写真を撮れるカメラマンだけが残って行く』と話され、その言葉に深く感銘を受けました。(でも、少しプレッシャーだわ!)
時間と言うものは不思議なもので、いわゆる、今という時間が飛んでしまう場所もあります。今年、私が一番感動した場所。それはヒマラヤです。
一目見た瞬間、時間の感覚がなくなり、この地球上に永遠の場所があるんだ! 永遠ってこういうことなんだ! と生まれて初めて永遠を体感し、まるで宇宙の入り口を垣間見た気がしました。
今、こうしている間にもヒマラヤが、あの場所で息づいている。
そう感じるだけで勇気が湧いてきます。
ヒマラヤンクリスタルというものもありますが、今回表紙のモチーフに選んだものはクリスタル。石にはひとつひとつ性格があると言われ、表4の石はルチルと言い『人を後押しする』力があるそうです。
来年に向けて世界に素晴らしいことが起こるようにと願い、撮影しました。
2004年。これからも自分自身をどんどん超えて、今を撮り続け、生みだしたものを永遠に近づけること。
それをこれからも目標とし、発信し続けていけたらと願っています。
来年は何が起こるのでしょう? ワクワクします。  

   
撮影データ
フジGX680III フジノン125mm
f16 2/3 1/30秒
FUJICOLOR 160 NPC
1,362円
■特集:最新デジタルカメラの実力をチェック~今年の秋はデジタルの秋
PHASE 0NE H 25 解説:川畑 崇/望月宏信
Leaf Valeo22 解説:早川廣行
imacon ixpress96 解説:永坂智直
デジタルカメラの現場レポート~腰塚光晃×イイノメディアプロ
新登場のデジタル一眼レフカメラ PENTAX *istD/Canon EOS Kiss Digital/OLYMPUS E-1/Nikon D2H


■特集:気になるCMプランナーの発想法を探る
内藤貴明・門田 陽・正親 篤/篠原 誠・権八成裕・川越智勇
2003年ACC賞速報 グランプリ作品プランナーインタビュー・本間絹子


■フォトグラファー特集:山本哲也
8×10を車に積み、一人アメリカを旅して撮影した写真集「United States」を発売したばかりの山本。仕事でも8×10カメラで透明感のある風景、ファッション、人物撮影を見せてくれる。最近はムービーも手掛けるようになり、活動の幅を広げている。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表!第31回課題〈Panasonicアルカリ乾電池〉 写真:酒匂オサム
挑戦!第33回課題〈ネスカフェゴールドブレンド〉 写真:長谷川誠




● そのほかの記事
藤井保「旅する写真」展より
マンスリー・ベスト・AD セレクター:佐野研二郎/笠原千昌/アクア ディアスポラ
マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:平岩モトイ(東急エージェンシー CD
今月の新作グラフィック&CM紹介
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2003/11
Cover Photo NAKA
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY  
写真:NAKA  
Photo by NAKA  

 
僕を魅了したエンジェル
 
この人形との出会いは偶然でした。
まるで通りがかりのペットショップの店先で、どうしても連れて帰りたいと思うペットに出会ってしまった、そんな感覚でした。とにかく僕をひきつける何か不思議な魅力があって、持ち主に譲ってもらえないかと申し出た程です。

人形の持ち主のファッションデザイナー松田光弘氏夫人啓子さんからは、この人形が、親愛なる友達へと15年ほど前にキャンディス・バーゲンがプレゼントしてくれたもので、彼女の手作りでもありとても思い入れのある大切なもの、譲るわけにはいかないという返事でした。ふだんは、カメラマンという職業にありながら、本当に魅力を感じたり心から愛情を注げるものは心に留めておく方がよく、カメラに収めることはまずない僕ですが、今回、コマーシャル・フォトの表紙の写真を撮るという目的ができて、ようやくこの人形を撮る気持ちになりました。

回りをそぎ落とし、白バックのポートレートのように撮ったり、空をバックに撮影しようと試みたりしましたがしっくりこず、この人形に対する思い入れはより個人的なものであり、その濃密な関係を表現するには自分のプライベートな環境に置くしかないと考えました。室内に注ぎ込む自然光と部屋の灯りのMIX光で撮影していますが、人形は何気なく置いたのではなく、自分の気持ちをより強く出すために、シワの付け方ひとつにも気を配り、思い通りの光が入ってくるのを待ち、徹底的に演出を施しています。  

   
撮影データ
リンホフ4×5
アポジンマー120mm
f64 120秒
FUJICOLOR Pro 160NC クイックロード
FUJICOLOR SUPER FA/CG paper
1,676円
■特集:日本にエージェントを持つ海外フォトグラファー
海外の新進フォトグラファー5人の作品とプロフィールを、一人6ページで紹介、37ペ ージオールカラーの大特集。
Peer Brecht/Anders Edstrom/J.JO/Valery Assenat/Thomas Mangold


■特集:DVD時代の「使える」プロモーションリールの作り方
映像プロダクションやエージェント、あるいはフリーのディレクターなどが、プロモーションツールとして制作するショーリール。アメリカでは、ショーリールの主流は、DVDになりつつあるという。そこで、具体例を紹介しながら、DVDによるショーリール作りを提案。
DVDプロモーションリール作りのポイント 解説:伊尾喜大祐
アメリカのDVDプロモーションリール事情 解説:木之村美穂
日本のプロダクションのDVDリール紹介 P.I.C.S.(ピクス)/Saloon(サルーン) /NAKED(ネイキッド)


■別冊付録:2003-04 CM&映像ディレクターズファイル
CMや音楽ビデオ制作の第一線で活躍しているディレクター292人をチョイス。
プロフィールと最新の作品4本を掲載、ハンディなB6判サイズにまとめました。
CM・PV映像制作の際のディレクターチョイスのにお役立て下さい。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表!第30回課題〈宝焼酎ZIPANG〉 写真:雨堤康之
挑戦!第32回課題〈資生堂AUSLESE〉 写真:酒匂オサム




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上田義彦写真展「PHOTOGRAPHS Yoshihiko UEDA」より
富士フォトサロン新人賞2003発表
マンスリー・ベスト・AD セレクター:安路 篤/丹野英之/佐藤孝仁
マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:中治信博(電通関西 CD)
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2003/10
Cover Photo Masaya Suga
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY  
写真:菅 昌也  
Photo by SUGA Masaya  

 
昔の子供たちは、遊びながら歴史を学んでいた!?
 
今回も前回(4月号)同様、モノの〈顔〉にこだわった。
通称「明治メンコ」と呼ばれる明治時代のこのメンコは、前回のダルマの素材が木であったと同じように天然素材の紙で作られ、常に呼吸しているのです。
時代を超え風化しているため、絵紙と台紙をくっつけているノリもほとんど効力がなく、玩具なのに恐る恐る扱わなければならなかった。
絵は木版画で、当然手刷りである。その時代の絵師や彫師、刷師によっても少々異なるが、全体的に絵がしっかりしていて気合いを感じる。
「武者絵」には、すべて歴史上の人物が描かれていて、加藤清正、明智光秀、武田信玄、源義経など、この時代の子どもたちは、遊びながら勉強していたのである!? この精巧な木版(絵刷り)は、唐紅、青、朱、江戸紫の4色で大胆に色づけされている。
まれに出る明治のデッドストックには、兜の一部に金色が施されているものもある。それなどは、 メンコとはいえ、当時でも貴重なものであったことがうかがえる。よく見ると木版画の彫師の精巧さに対して刷師の施した色が版ズレ的に施されていて、それが僕には不思議にマッチして見え、魅力につながっている。
絵刷り用の紙は薄い和紙で、一方合紙は馬糞紙と呼ばれる粗雑な厚紙でできている。このギャップも僕は好きだ。
今日まで大切にされてきたこれらの明治メンコ、いろいろな時代と人の手を経て今もここに息づいている。これらはもう、現代の力量では生まれ得ない匠の技に思える。

デジタル時代にこそアナログ(基本)を大切にしなければ、「感じる」映像は生まれない。『感じる写真は永遠の生き物』。
僕にとって『カメラはモノではなく分身』。そんなことを考えながら、いつまでも消費者との距離間を大切に〈感じる映像を優しく温かく〉伝えていけたらと思います。  

   
撮影データ
Nikon FM3A Micro Nikkor 200mm
f11 1/60秒
FUJICHROM PROVIA 100F Pro(RDPIII)
1,362円
■特集:ブランドとコラボレートする写真集
フォトグラファーの表現する世界とコラボレートすることで、ブランドのコンセプトや、あるいはメッセージを伝える写真集がある。広告や商品カタログ、あるいは個人の作品集とも違った「写真とブランドの新しい関係」の形を紹介する。
青木健二「AGITO」/宮本敬文「THE CHALLENGERS」/LAKE TAJO「REE-MEMBER」
インタビュー:ヒステリックグラマー/町口覚


■特集:やさしいカラーマネージメント2~色に良く効く処方箋
デジタルで仕事をするフォトグラファーにとって一番気になるのが「CMS」(カラーマネージメント)。CMS環境によって色のトラブルや入稿のトラブルが本当に解決するのだろうか。5月号の特集「やさしいカラーマネージメント」の続編として、より具体的にプロの仕事の現場でCMSがどのように活用されているかを紹介する。


■フォトグラファー特集:JFKK
東京は修学旅行以外に訪れたことがないという青年が、写真を学ぼうといきなりニューヨークへ渡る。奨学金制度のある学校は、写真のクラスがなく、水彩画を専攻…。いつも同じことをやっているのは嫌。自分を窮地に追い込み、どう切り抜けるか考えるのが楽しいし、新しいことが学べるというJFKK、31歳。まぎれもない日本男児だ。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表!第29回課題〈Nationalパナボール電球〉 写真:雨堤康之
挑戦!第31回課題〈Panasonicアルカリ乾電池〉 写真:酒匂オサム




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クリエイティブのプラットフォームはこれからどうなる?
Power Mac G5/Mac OS X DTP/PDFワークフロー TXT:早川廣行
<速報>ニコンD2H/PENTAX*istD
マンスリー・ベスト・AD セレクター:安路 篤/丹野英之/佐藤孝仁
マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:中治信博(電通関西 CD)
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2003/9
Cover Photo Shoji Uchida
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY  
写真:内田将二  
Photo by UCHIDA Shoji  

 
和紙に描かれた水墨画が暗闇に浮かび上がる
 
前回(3月号)と同じように「着るモノ」ということでひらめいたのが、これでした。今回もスタイリストの三田真一氏とコラボレーションし、和紙を立体的に貼り合わせて着物の形に仕上げたものに、水墨画の土屋秋恆さんに山水を描いてもらいました。前回の白バックに対して黒バック、洋に対して和という対比を持たせながら、共通するイメージとして風や浮遊感を演出しています。
撮影は着物をテグスで天井から吊り、バックからの1灯のみ。素材を活かしたシンプルなライティングにしていますが、墨の中間トーンが飛んでしまうと絵のおもしろさが損なわれるので、露出にはかなり気を遣いました。また、微妙な色のグラデーションを出すために、ライトには様々な色の細かいフィルターをいくつもかけています。ライトが点灯すると水墨画がボーッと浮かびあがり、下から弱めの風を送り込むと、着物が宙を漂っている感じになりました。RDPIIIは、そうした微妙なグラデーションと和の世界を思い通りに再現してくれました。
和紙で作った着物はとても繊細で、2枚用意したのですが1枚はセッティングする前に破れてしまい、一発勝負のスリルも味わいました。今回も、既に存在するモノではなく、今まで見たことのないオリジナルなモノ作りにこだわり、三田氏の協力を得て、いつもの仕事のスタンスで撮影出来たことがよい結果を生んだと思います。  

   
撮影データ
Mamiya RZ67 65mm
f16 1/3 1/60秒
FJICHROME PROVIA 100F(RDPIII)
Stylist:三田真一(KiKi)
水墨画:土屋秋恆
協力:イメージスタジオ109
1,676円
■特集:雑誌広告デジタル校了のワークフロー
この5月各誌に掲載されたトヨタ自動車の雑誌広告から、JMPAカラーのワークフローに則ったデジタル校了がいよいよ本格始動した。そこで、この雑誌広告を取り巻く状況を、改めてレポートする。
雑誌広告デジタル校了とワークフロー/トヨタ自動車のデジタル校了のワークフロー/出版社におけるデジタル校了のワークフロー/新世代のDTP・印刷ワークフロー/JMPAカラーに対応したプリンタとその使い方


■特集:クリエイターの独立ムーブメントを探る
広告クリエイティブ界に新しい波動が起きている。
新天地を求めて続々と独立したクリエイター達にインタビュー。
佐々木宏(インタビュアー:佐藤可士和)
黒須美彦/永井一史/箭内道彦/會澤 浩/野田 凪


■特集:宝島社ヒット広告の秘密
4大新聞の広告賞でも高く評価され、広告関連のあらゆる賞を総ナメにする、広告クリエイティブの秘密に迫る。


■フォトグラファー特集:佐内正史
2002年に自費出版した「MAP」で第28回木村伊兵衛写真賞を受賞。
その後も「HUG」「シャンプーリンス」「Chair Album」など、ハイペースで写真集を出版。
最近は、大塚製薬ポカリスエットをはじめ数多くの広告の仕事を手掛けている。


■別冊付録:2003スタジオデータブック
全国約300軒のレンタルフォトスタジオの情報を白ホリゾントスタジオタイプとインテリア・ハウススタジオタイプに2大分類し地域別に編集。探しやすく比較しやすい1冊です。
web-siteと併せてご覧いただけば、より機能的にスタジオを探すことができます。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表!第28回課題〈キリンチューハイ氷結〉 写真:雨堤康之
挑戦!第30回課題〈宝酒造 焼酎ZIPANG〉 写真:雨堤康之




● そのほかの記事
マンスリー・ベスト・AD セレクター:田中 元/福部明浩/小松正幸
マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:高村 剛(二番工房 CMディレクター)
今月の新作グラフィック&CM紹介
新製品ニュース・他




2003/8
Cover Photo Masafumi Sanai
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY  
写真:佐内正史  
Photo by Masafumi Sanai  

 
気分はすっかりハワイ。
 
コマーシャルの撮影で出かけたハワイのスーパーマーケットで買い求めたおみやげの数々。ロケから戻って2日目、少し時差ボケが残っているし、気分もまだまだハワイ。ハワイで過ごした何日かを思い出しながら、買ってきたものを布の上に並べてみた。
ビーチサンダル、キーホルダー、チョコレート、シール、コーヒー、石鹸…。まるでフリーマーケットの店を開いたようで、おもしろいなと思って撮ってみた。
外国のスーパーマーケットは色とりどりの楽しいものがたくさんあって、時間があれば立ち寄る。外国のスーパーに限らず、何かものを買うときはいつも、写真に撮ったらおもしろいだろうなと思いながら選ぶ。
色のきれいなものという選び方だけでなく、白黒で撮ったらおもしろいかも…なんていうことも考える。写真集になった「俺の車」の黄色のスカイラインもそんな思いで購入したものだ。
梅雨の合間の晴れた日の夕方、窓から入ってくる自然光がきれいだったので、部屋の中の白熱灯とのミックス光で撮影した。
表紙と裏表紙は、大きな布に並べたそれぞれ一部分を切り取った。どこを切り取るか、それを見つける作業も楽しい。下のブーゲンビリアも。花屋の店先で見つけてついハワイを思い出して購入してしまった。ロケから帰ってきてからしばらくは、俺の気分はハワイ一色だった。  

   
撮影データ
ペンタックス67II 90ミリ
f2.8 1/8秒
FUJICOLOR Pro400
FUJICOLOR SUPER FA/CG paper
1,676円
■別冊付録:コダック DCS Pro 14n ハンドブック
いま話題の1371万画素フルサイズ デジタル一眼レフ「DCS Pro 14n」。その機能・性能から、撮影のワークフロー、画像編集のワークフローまでを徹底的に解説した特別編集版。


■特集:広告キャンペーンとショートフィルム
企業広告や新商品のプロモーションや広告キャンペーンの話題作りに、ショートフィルムが制作されるケースが目に付くようになってきた。ブロードバンド環境やDVDの普及などで、視聴方法も多様化する時代の新しい映像広告キャンペーンについて考える。
ネスレ キットカット「花とアリス」/松下電器産業 パナソニック「THE FILE」/中外製薬 グロンサン「屋根のある空」/フィリップモリス LARK「Splash Dance」/他


■特集:HDカメラによるV-CMの世界~高画質HDカメラが作るCMの新たな表現を探る~
従来の35mm映画カメラの代わりに、HDビデオカメラを使って制作される地上波CMが増加している。この新たなCM制作システム「HDビデオCM」の現状を探る。


■フォトグラファー特集:青木健二
青木健二の撮る「ブツ写真」にはきれいなだけに止まらない「力」と「マインド」を感じさせる。
Text:副田高行(アートディレクター)


■別冊付録:フォトビジネス・撮影サポートガイド レンタル&スタッフ+plus
撮影機材、インテリア、コスチューム、ロケバス等のレンタルから、コーディネイト、キャスティング、美術制作等の撮影サポートまで、フォトビジネスに関わる様々な情報を、業種別に分けて紹介。
またweb-siteの方では、簡単な入力でお目当ての業種の会社を検索できる情報サービスも提供します。


■特別企画:富士写真フイルム ベルビア100F/100・アスティア100Fの実力
フルモデルチェンジしたベルビア100F/100・アスティア100Fの実力を検証。
山中隆宏/橋田宜恭/ハナブサリュウ


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表!第27回課題〈トイレットペーパー〉 写真:望月 孝
挑戦!第29回課題〈Nationalパナボール電球〉 写真:雨堤康之




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Kodak Professional 青山貴一のE100G
マンスリー・ベスト・AD セレクター:沢田耕一/荒尾犬帥/田島一成
マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:内藤貴明(博報堂関西 プランナー)
今月の新作グラフィック&CM紹介
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2003/7
Cover Photo Kenji Aoki
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY  
写真:青木健二  
Photo by AOKI Kenji  

 
1本の線を用いて空間を表現
 
少年の頃、幾度となく描いた1本の線があります。
まっさらの画用紙のまん中より少し下あたりに無意識に左から右へと引いたその線は、地平線を表しています。その上に家や犬を描き、太陽や飛行機はその線から離して配置すると、空に浮かんでいるように見えます。この単純な方法で少年の僕は僕なりに空間を表現しようとしていたのだという記憶があります。
今回はそんな幼い頃の絵画表現を、色彩の面を用いて1本の線を出現させ、空と大地、重力と空間を生み出すことで写真の視覚表現に置き換えるという試みです。出来上がった線の上に、暮らしの象徴的アイテムや無機質なものを置くことで平面と立体、現実非現実が共存するような不思議な風景になればと考えました。
この撮影方法でおもしろかったのは、絵づくりの過程で背景に情緒を持たせないようにあえて平面的にしたからこそ、被写体自体に落ちる強い影がより必要になったことです。
ふだんはあまり硬い光を使用しないのですが、PROVIA100 Fは硬い光線にもきめ細やかなディテールと程良い陰影を再現してくれるフィルムであることを再認識しました。今回の、線を用いた空間表現でも光が創る影が重要な役割を果たすことをあらためて実感しました。  

   
撮影データ
ジナーp2 アポジンマー300mm
f22 1/60秒
FUJICHROME PROVIA100F QL
1,980円
■特別企画:100 PHOTOGRAPHERS 今、活躍する100人の写真家の仕事ファイル
広告、雑誌、音楽などの分野で活躍する100人のフォトグラファーの仕事を紹介する、オールカラー100ページの大特集。今いちばん元気で、また今後さらなる活躍を期待したい100人の若手フォトグラファーをコマーシャル・フォト編集部が独自の視点で選びました。各メディアのクリエイター、編集者が「写真家のデータベース」として活用できるように、制作スタッフリスト、主な仕事、プロフィール、連絡先も掲載。仕事でフォトグラファーを起用する際のデータベースとしてもお役立てください。

参加フォトグラファー一覧
青木健二/赤尾昌則/赤司周/アクア ディアスポラ/阿野太一
/アミタマリ/ARIKO/isao.ito/石坂直樹/石田東/市川知宏
/伊藤敦司/内田将二/梅津聡/戎康友/大沢つよし/大沼茂一
/大橋仁/大森克己/大森直/荻島稔/奥村恵子/笠井爾示
/柏木英志/片桐飛鳥/加藤亜希子/金澤正人/金子親一
/亀井友吉/蒲生弘政/菅野ぱんだ/北井博也/北島明
/木寺紀雄/隈田一郎/腰塚光晃/小林光/小林廉宜/小松正幸
/坂井ナナ/坂本アキラ/鷺坂隆/笹口悦民/佐藤孝仁/佐内正史
/更井真理/J.JO/澁谷征司/白井綾/白木智久/新津保建秀
/田尾沙織/高崎勉/高橋秀行/高橋ヨーコ/高柳悟/瀧本幹也
/田島一成/田中良知/辻佐織/筒井義昭/角田修一/土井浩一郎
/徳永彩/富永よしえ/NAKA/中川眞人/長主久史/中野敬久
/ニッキー ケラー/niwa./野口貴司/羽金知美/橋本昌幸
/半沢健/藤井春日/藤代冥砂/藤田一浩/舞山秀一/前田洋伸
/松永高寛/三枝崎貴士/水上知子/皆川聡/MINORI & ZOREN
/宮原夢画/宮原康弘/宮本敬文/望月孝/MOTOKO/森本徹也
/森本美絵/薮田修身/山中隆宏/山本哲也/横浪修/Leslie Kee
/Rosemary/ワタナベ/カズヒロ/渡邉肇




● そのほかの記事
マンスリー・ベスト・AD セレクター:佐倉康彦 日高英輝 狩野 毅
マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:山本和樹(ピラミッドフィルム CMディレクター)
今月の新作グラフィック&CM紹介
新製品ニュース・他




2003/6
Cover Photo Saori Tsuji
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY
写真:辻 佐織
Photo by TSUJI SAORI


これまでとは違った新しいテイストを見つけた気がする

被写体に「花」を選んで欲しいという依頼でした。
昨年ADC賞をいただいたユナイテッドアローズの花の写真の印象が強いようで、ADの副田さんもきっと、自然光の淡い美しい写真を期待されていたように思います。ただ、自分自身あたりまえのように変化し、写真に対する情熱も毎日どんどん変わるので、淡いものは美しいけれど儚い。
いい意味で期待を外したいという気持ちがありました。

「花」(自然)という被写体は私にとって特別です。
写真を始めた頃から「自分自身」と「花」との距離感、フォーカスする部分というのは決して変わらず、撮影時の自分のコンディションにおいて、ただただ背景が変わるだけだと、表紙の撮影をしてあらためて感じました。
花の背景は東京の春の青空です。
あまり雲が出ていなくてわかりませんが…(笑)。
結果、雲と花が喧嘩せず今回はよかったのではと思っています。
鏡を使っての空を写し込むアイデアは、今後も何か発展させていこうと思います。空に似合う花は、いわゆる花屋さんでは見つけにくい。
そこで、HP DECOのクリエイティブディレクターの青木むすびさんに協力していただき、二人でマンションの屋上で撮影しました。
青木さんのセンスは抜群で、楽しく撮影することができました。
少し飛ばし気味のプリントは、カラッとしたトーンにしたかったからです。
680GXは、花の瑞々しさが失われないうちに撮影したい今回のようにスピードを求める撮影に威力を発揮します。
また、質感がきっちりと表現できるフジノンレンズも魅力です。
写真の仕上がりは、これまでとは違った明るくて強い、新しいテイストを見つけることができた気がして満足しています。


撮影データ
フジGX680III フジノン125mm
f16 2/3 1/30秒
FUJICOLOR 160NS
協力:青木むすび
(HPグループ クリエイティブディレクター)
1,362円
■特集:今、気になるアートディレクターの仕事
広告、エディトリアル、パッケージ、装丁といった分野だけでなく、映像ディレクシ ョン、商品開発、商空間のデザインに至るまで、自らの仕事の幅を広げているアートディレクターたちを紹介する。
インタビュー:宮田識
作品紹介:古平正義/スープデザイン/鷲見陽/野尻大作/宮坂淳


■特集:やさしいカラーマネージメント
デジタルフォト時代に欠かせない、モニターの色調整、デジタルカメラの撮影方法、 画像データの色管理などを、初心者にもわかりやすく解説。
モニタキャリブレーションは基本の基本 解説:早川廣行
デジタルカメラのカラーマネージメント 監修・写真:矢部國俊
カラーマネージメントの基礎知識と実践 監修:新宮武彦



■特集:PMA2003ショー現地レポート
PMA会場で発表のデジタルカメラ&注目の新製品をピックアップ
キヤノンEOS 10D/コダックDCS Pro14n/フジベルビア100F/新Power MacG4/Adobe Photoshop Camera Raw/ほか


■フォトグラファー特集:森本美絵
アーティストやミュージシャンのポートレイトの次のページにはティーンのファッション写真、ブツや風景写真が続いたかと思うと次のページにはドキュメンタリー…森本美絵のブックにはあらゆるジャンルの写真が全く違和感なく収まっている。どれにも共通しているこの「気持ち良さ」の裏にあるのは、被写体にまっすぐに向かう森本の「記録者の視線」だ。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表!第26回課題〈液体アタック〉 写真:望月 孝
挑戦!第28回課題〈キリンチューハイ氷結〉 写真:雨堤康之




● そのほかの記事
コストパフォーマンスに優れたポラロイドのNew T-89
エプソンプリンタが魅せる海田悠写真展
Kodak Professional 中村成一のE100G
マンスリー・ベスト・AD セレクター:秋山具義/島田浩太郎/森本徹也
マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:中嶌直子(ADK CD)
今月の新作グラフィック&CM紹介
新製品ニュース・他




2003/5
Cover Photo NAKA
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY
写真:NAKA
Photo by NAKA


女々しい男の思い出をガラスに閉じこめて。

彼女が姿を消したのは1898年の冬、とても寒い日だった。
私の前に現れたときも突然だったが、いなくなったときも、まるで戸外に吹き荒れていた風が連れ去ってしまったかのように突然のことだった。
彼女がここで暮らしたことを物語るものといえば、残していったたった一揃いのレースの服と下着だけ。何を考えているのかわからない不思議な女だった。
そんな彼女を、いい歳をした私はいつまでも忘れられずにいる。
だから私は彼女との思い出が色あせてしまわないように、ほのかに薔薇の香りのするこの服を、大きな2枚のガラス板にはめ込んだ。
私もとうの昔にこの世を去って、残された服だけが誰かの手によって100年後、どこかで陽の目を見ることがあるかもしれない。
そんなとき一人の女々しい男がこの世にいたことを思い出してほしい…。

表紙の撮影の話があったとき、僕の頭の中にひとつのストーリーが出来上がった。スタイリストの島津由行氏が主役となるアンティークの服を用意してくれた。蝶の標本を作るように大きなガラスの板で服を挟み、服の上下四方8ヵ所にキノフロをセットし、柔らかい光で撮影している。着地点を自分でコントロールできるという点で、特に指定がない限りいつもネガで撮影し自分でプリントしている。
今回も様々なトーンでプリントして、ADの副田氏と表紙に最適なプリントを選んだ。フジカラープロ160NCはクイックロードがあるので、最近4×5で撮影することの多い僕にはありがたい。印画紙のCGも発色がよくシャープネスもあり愛用している。


撮影データ
ジナーp2 アポジンマー150mm
f64 15秒
FUJICOLOR Pro 160NCクイックロード
FUJICOLOR SUPER FA/CG paper
協力:イイノ南青山スタジオ
ST:島津由行
美術協力;喜多見美術
1,572円
■特集:インクジェットで極めるデジタルB & W
インクジェットプリンタでニュートラルグレーを出力するためのチャートづくりから画像データのモノクロ化、そしてプリンタドライバの設定など、インクジェットプリンタを使って綺麗なモノクロプリントをつくるためのベーシックなテクニックを解説。
作品紹介:伊藤美露・風間雅昭・弓田純大
B&Wプリントスーパーテクニック 解説:早川廣行
EPSON PM-4000PX・CANON BJ F9000のモノクロ出力 解説:谷口 泉


■特集:編集部が選んだ今年の気になるカレンダー CALENDAR SELECTION 2003
2003年のカレンダーの中から、写真、デザイン、アイデア、印刷技術などに着目して編集部が38点をピックアップし、紹介する。


■フォトグラファー特集:半沢 健
アメリカの写真学校で基礎を学び、アルバート・ワトソンのアシスタント経て8年。広告写真家である父・半沢克夫と同じ道を進む半沢健を特集。
対談:半沢克夫×半沢 健


■別冊付録:Photosearch(フォトサーチ)~ストックフォト&映像の情報ファイル~
被写体ジャンル別に、写真イメージを閲覧しながらフォトエージェンシー&フォトビジネス企業を検索できる、写真探しのガイドブック。各社のフォトカタログや写真集を一括請求できる便利な1冊。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表!第25回課題〈サントリー烏龍茶〉 写真:望月 孝
挑戦!第27回課題〈トイレットペーパー〉 写真:望月 孝




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2003/4
Cover Photo Masaya Suga
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY
写真:菅 昌也
Photo by SUGA Masaya



モチーフを生かし心で捉えたい。

人間を撮ることが大好きな僕がまず最初に考えたのは、表紙をひとつのマスク(西アフリカの儀式に使ったもの)にたとえるというアイデアだった。だが撮影が近づくにつれ、その擬人化されたモノトーンのマスクは、迫力はあるが美しさや強さを超え、少々過激にも感じた。ピカソやモディリアーニなどの芸術家が大きく影響を受けたことでも知られているそのマスクは、あまりにもアート性が強く、今回の表紙としてはふさわしくないと感じ始めた。そこであくまでも人間(顔)にこだわりながらテーマをもっと広告的に考え直し、強さよりも心温まる身近なモノを撮るという方向に変えた。そして浮かんだのが、伝統こけし職人の制作したダルマだ。ここに発表したダルマを制作した工人さんは今はもう天国へ行かれているが、数多い工人の中でも名工中の名工と言わしめた人である。伝統の形(顔)であるとはいえ、なぜか顔がその工人本人に似てくる。不思議だ。ふたつのダルマはともに木の温もりと毛筆の温かさをたたえていて心打たれる。ダルマの素材である木は呼吸している。湿気を吸収したり吐いたり、乾燥しすぎるところに長く置くと、木の伸縮の変化でパックリと割れてしまうこともある。木は伸びたり縮んだり生きているのだ。写真は美しいだけや強いだけではダメで、その奥が大切。何を感じるか感じないか、観る人(消費者)へそのメッセージを伝えられるかが大切だと思う。それには『奇をてらわず』素直にモノを見ること。それが広く告げることにつながると感じている。『技術より感動』。モチーフ(素材)を生かし、心で捉えたい。プロとはこのバランスの取り方に尽きると思う。35ミリ(リバーサル)でどこまでイメージに応えられるか、できればB倍ポスターに仕上げてみたいものだ。


撮影データ
Nikon FM3A Micro Nikkor 200mm
f11 1/60秒
FUJICHROME PROVIA 100F Pro(RDPIII)
1,362円
■特集:デジタル時代の魅せるポートレートライティング
ポートレートを撮る4人の写真家へインタビュー。
どのような気持ちで被写体に向かうのか、ポートレート撮影の極意を取材。
立木義浩 野村浩司 椿孝 桐島ローランド
実践的なポートレートライティングのテクニックを解説。
川口賢典 ZIGEN 田中雅美 ニ石トモキ
最新撮影・照明機材カタログ

記事の訂正
コマーシャル・フォト2003年3月号 特集記事の訂正

『コマーシャル・フォト』3月号の68~69ページ、写真家『ZIGEN』氏の取材記事で【写真電気工業】のディフューザー生地で作られた紗幕を紹介しましたが、内容に誤りがありました。
お詫びして訂正させていただきます。

本文中で、「燃える危険性がない」とされていますが、紹介されていた紗幕(ディフューザー生地)には、耐熱性はありません。ストロボのモデリングランプ程度の電球であっても、近づけたり、長時間連続使用をすると、溶けたり、燃えたりする恐れがあります。
また、写真電気工業は同生地について、サイズ指定のオーダー製作は休止しており、生地のみを、メーター単位にてカット販売しています。

コマーシャル・フォト編集部

コマーシャル・フォト2003年3月号


■特集:クリエイターが選ぶ2002 CMベスト10
毎年恒例、CM業界のクリエイターへのアンケートによる2002年CMベスト10。
CMだけでなく幅広い分野で活躍中のプロデューサー谷口宏幸×原田雅弘×堀部徹3氏による座談会も掲載。
2002 全日本CMフェスティバル(ACC)上位入賞作品リストも合わせて紹介する。


■フォトグラファー特集:薮田修身
UCLAで映画製作の現場を体験。そして大勢の人間が集まって作りあげる映画の仕事より、個人の思いをストレートに表現できる写真に興味を持つようになったという薮田修身。NYのテロ事件を機に帰国、デジタル撮影にも強く、雑誌、広告と日本での活動範囲を広げる彼の作品を紹介。


■日米“Adobe Photoshopの達人”スペシャル対談 早川廣行×Jeff Schewe
アメリカのPhotoshopの達人、ジェフ シューイ氏が来日。日本のPhotoshopの達人、早川廣行氏と「Photoshopとデジタルフォトをめぐる日米の広告写真の事情」を語る。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表!第24回課題〈ロッテBLACK BLACKガム〉 写真:高井哲朗
挑戦!第26回課題〈花王液体洗剤アタック〉写真:望月孝




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マンスリー・ベスト・AD セレクター:中村 禎/吉田直樹/岡田初彦
マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:山本高史(フロンテッジSCD)
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2003/3
Cover Photo Shoji Uchida
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY
写真:内田将ニ
Photo by UCHIDA Shoji


牛まるまる1頭分の皮を使ってマネキンを覆う

撮影を依頼されて、バックナンバーを見た。この撮り下ろしシリーズになってから、被写体の条件が「モノ」ということで、抽象的なイメージの作品が多かったように思った。僕の場合、仕事で人物やファッションを撮ることが多いので、何かその延長で出来るのではないかと考えてみた。それと、いつも仕事を一緒にするスタイリストの三田真一氏とヘア・アーティストのShinya氏に、この撮影も一緒にやってもらえないかと声をかけた。3人で考えたのがマネキンを使って、これまでに見たこともないようなものが出来るといいねということだった。スタイリストの三田氏が約3週間を掛けて、牛まるまる1頭分の皮をマネキンに水張りした衣装を作ってくれた。撮影現場で、Shinya氏がヘアデザインをしてくれ、それに風を当てて動きをつけると同時に、「モノ」を「人物」に近づける工夫もした。皮の質感やドレープを表現するために、マネキンには硬い光を1灯だけ当てている。逆にバックには8灯使い、完全に白飛ばししている。仕事でも最終的な仕上げはデジタルデータでしているが、RDPIIIはスキャニングするときにヌケがよく、デジタルに強いフィルムという気がして愛用している。デジタルといっても、いかにもデジタルといった感じは見せず、写真自体にインパクトのあるものを創ることを心がけている。今回は特に、普段のデジタル処理が10とすれば0.5くらいで仕上げている。

水張りした皮はまるで石膏レリーフのように固くなっている。STの三田真一氏(右)と記念撮影。残念ながら、Shinya氏は仕事の都合で加われなかった。

撮影データ
ジナーp2 スーパージンマーXL210mm
f16(表1) f11 1/2(表4) 1/60秒
FUJICHROME PROVIA 100F Pro(RDPIII)で撮影後、デジタル処理
協力:イメージスタジオ109
hair:Shinya(AVGVST)
stylist:三田真一(KiKi)
1,362円
■特集:デジタル撮影に対応したスタジオを作る
デジタルスタジオ作りのノウハウ、電通の最新スタジオから個人のスタジオまで、デジタルをうまく取り入れた事例、レンタルスタジオがサポートするデジタル撮影サービスなどを紹介。
●デジタル対応スタジオの作り方 解説:川畑崇(リンキ)
●ケーススタディ:カレッタフォトスタジオ/フォートン/スタジオ・バク/スタジオアハ
●PowerBook G4をスタジオで使いこなす 解説:望月宏信
●レンタルスタジオのデジタルサポート:スタジオD21/スタジオ ギア/スタジオ エビス


■特集:日本のフィルムクリエイターに注目せよ!!
映画、音楽ビデオ、CMといったジャンルを超えて活躍する映像クリエイター5人のインタビューと、最近ますます盛り上がっているショートフィルムの動きを紹介。
インタビュー:行定勲/篠田昇/小島淳二/高田弘隆/伊志嶺一


■フォトグラファー特集:宮原夢画
かつて、丸井のCMやJAZZのポスターのディレクター、ADとして活躍した宮原鉄生は生まれてくる息子に夢画と名付けた。夢を画く人間になって欲しいと名付けられた息子は、デザインを学び、日本古来の茶道や華道をたしなむ一方で、コンピュータを駆使する。雑誌やCDジャケット、広告で頭角を現し始めたフォトグラファー宮原夢画を紹介。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
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挑戦!第25回課題〈サントリー烏龍茶ペットボトル〉 写真:望月孝




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速報 第31回APA公募展の入賞作決まる
マンスリー・ベスト・AD セレクター:野田凪/内田将二/菱谷信浩
マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:宇恵和昭(CMディレクター)
今月の新作グラフィック&CM紹介
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2003/2
Cover Photo Masafumi Sanai
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY  
写真:佐内正史  
Photo by SANAI Masafumi  

 
パズルもそうだけど、秘密のあるものに惹かれるんだ
 
最初に頭に浮かんだのは、目に飛び込んでくる「身近にあるモノ」を撮ろうということだった。なぜって、いろんなモノが溢れている中で知らず知らずに目に飛び込んでくるということは、何かしら引っかかるところがあるからだし、僕の「身近にあるモノ」は「いつか写真に撮れるんじゃないか」と思って買ったり集めたものが結構多いからだ。この知恵の輪もそんな中のひとつ。おそらく渋滞のイライラ対策グッズとしても使えると考えたのだろう、高速道路のパーキングエリアで見つけた。以来、僕の手元には9個も貯まってしまった。1個1個にテーマがあり、形にちなんだ逸話も付記されている。何だか秘密めいた逸話にも惹かれた。

撮影は、冬の日差しの作り出す影を狙って外ですることにした。夏の光なら、空に向かって放り投げて撮ったかもしれない。表紙の写真はペンキの剥げかかったベンチの上に置き、太陽が雲に入った時に撮影した。裏表紙は光る素材だったので陽の当たっている状態でシャッターを押した。外に出るのは思いがけない出会いがあっておもしろい。そのとき軽くシャッターが押せるのが写真家なんだと思う。

前から気になっていたフジのカラー印画紙を初めて使ってみたが、発色が鮮やかでコクがあり、仕上がったプリントが新鮮に見えた。これからは写真によって使い分けられるなと思った。  

   
撮影データ
ペンタックス67II 90mm
f16 1/125秒
FUJICOLOR NEW Pro400
FUJICOLOR SUPER FA/GLOSSY
1,362円
■特集:ハッセルブラットH1と最新デジタルバックの実力
フォトキナ2002で発表されたハイエンドのデジタルカメラバックが、各社からいよいよ発売される。注目の645判カメラハッセルブラッドH1をはじめ、気になる最新デジタルカメラバックの画質・性能を実写画像とともに詳しく解説。


■特集:フィルムコミッションと広告制作のベストな関係
町や市が映画・CMのロケ撮影誘致を目的にした制作支援組織「フィルムコミッション(FC)」が今、関係者から注目されている。欧米ではロケ誘致に不可欠な存在のFC。広告制作の視点から日本のFCの現状を探る。
連動企画:ロケサービス関連会社紹介


■フォトグラファー特集:白井 綾
キャリアという点ではまだスタート地点に立ったばかりの新人。瞬時に人の目を捉えなければならない広告の世界では、インパクトに欠けるかもしれない(と、自分でも言う)。が、何度か見ているうちに、風景はいつかどこかで見たような、人物はいつかどこかで会ったような、そんな気がしてくる。自然体であること、人に優しいこと、人柄がそのまま写真に出ている。
対談:福地 掌(サン・アド アートディレクター)×白井 綾


■新連載開始
ブラグロ:
ブランドの時代といわれている現在。ありふれた製品やサービスなのに、いつも同じモノに手を出してしまうのはなぜか? 人々の心を捉えて離さないブランドの不思議な輝きのメカニズムを解き明かす。

明るい部屋から:
フォトグラファー菅原一剛さんによる写真エッセイ。

今月の一冊:
アートディレクター坂川栄治さんが写真集を紹介。今月は「十文字美信『わび』」。

広告写真を支えるProfessional Work:
グラフィック広告やCM制作の現場で頼られる衣装やヘアメイク、美術のプロの中から今、気になる「あの人」をフィーチャー。第1回はスタイリスト北村道子。


■特別企画:Photo Production INDEX 2003
広告制作者のためのフォトプロダクション会社の紹介。
作品とともに得意分野、営業内容、企業プロフィールも併せて紹介する。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表! 第22回課題〈ヤマザキナビスコ オレオ〉 写真:高井哲朗
挑戦! 第24回課題〈ロッテBLACK BLACKガム〉 写真:高井哲朗




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マイ・ベスト・チョイス・CM セレクター:宮川貫冶(グレイワールドワイド SCD)
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2003/1
Cover Photo KENJI AOKI
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY  
写真:青木健二  
Photo by AOKI Kenji  

 
究極の形「球体」を用いて形の美しさを表現
 
「丸」という形を探してざっと周りを見渡しただけでも、セロハンテープをはじめ茶碗、電池、小銭、球技に使うボールはもとより、遙か宇宙の彼方の太陽や月に至るまで数限りなく目にすることができます。自然が生み出した「丸」もあれば、巻いたり飛ばしたり転がすという目的のために人間が作り出した「丸」もあります。その「丸」という形は、これ以上デザインする必要がないほど完成された形と言えるのではないでしょうか。僕はそんなシンプルでシンメトリーな究極の形が好きです。

今回、コマーシャル・フォトの表紙の写真を撮影することになり、「丸」の中でもさらに究極の「球体」を用いて「丸」という形の美しさを表現することを試みました。被写体として、ピンポン玉やガラス玉、砲丸投げの玉など大きさも材質も違う様々な「球体」を用意しました。それらを「丸」として認識させるため、アウトラインを強調したライティングにしています。表紙は砲丸投げの玉、裏表紙はピンポン玉を撮ったものですが、光はできるだけフラットにし、テクスチャーが出過ぎないように心がけ、被写体の正体を謎に包みました。 PROVIA100Fはキメ細やかな極上の微粒子で、今回のようにディテールの出て欲しいところと出て欲しくないところがある撮影にも期待通りの表情を出してくれます。またコントラストも強すぎず弱すぎず、微妙なグラデーションを再現してくれるので気に入っています。ややもすると見過ごされがちな、僕たちの日常生活の中にありみんながよく知っている「モノ」が、こんなにも美しい形だったと再認識できる写真を撮るのは楽しい作業です。

砲丸:シドニーオリンピック上位1~12位までの選手全員が埼玉県にある辻谷工業という町工場で作られた玉を使用したという。砲丸では世界のトップブランド辻谷工業の辻谷政久社長が、今回の撮影のためにオリジナル玉を制作してくれた。  

   
撮影データ
ジナーp2 アポジンマー240mm
f32 1/250秒
FUJICHROME PROVIA100F(RDPIII)
1,676円
■特集:グラフィックデザインのパワー
2002年のグラフィック広告の傾向を振り返りながら、今の時代のアートディレクターに求められているものは何かを探る。毎年恒例のクリエイターが選ぶ年間広告ベスト10「AD of the year 2002」の結果も発表する。
AD副田高行氏に聞く
Part1:いまどきの広告クリエイターに何が求められているのか
    佐藤可士和/野田 凪/水野 学/内藤久幹/高松 聡
Part2:こんなものもある! アートディレクションで広がる広告メディア
Part3:AD of the year2002 クリエイターが選ぶ2002年度年間広告BEST10


■特集:1000万画素超デジタル一眼レフの時代到来!
今年のフォトキナで発表された、注目のデジタル一眼レフカメラ新製品、キヤノン EOS-1Ds、コダック DCS Pro 14n、シグマSD9の詳細レポート。
キヤノン EOS-1Ds 矢部國俊/コダック DCS Pro 14n 望月宏信/シグマ SD9 早川廣行


■フォトグラファー特集:赤司 周
カルチエ、グッチ、DKNY、アディダス、エスティーローダ、バザー、ヴォーグ…。クライアントには世界の名だたるブランドや雑誌名が並ぶ。表現はもとより、インターネットを通じ画像のやりとりまでこなしてしまう赤司はニューヨークに居ながらにして世界を駆けめぐる。そんな赤司のスチルライフフォトを紹介。


■別冊付録:広告クリエイターのためのテレフォンデータブック 2003 POWER PAGE
毎年好評の「広告業界の電話帳」2003年版。
フォトグラファー、ディレクター、ムービーカメラマン、照明技師、スタイリスト、ヘアメイクなどの個人データから広告会社、CM制作プロダクション、キャスティング会社、各種レンタル、ストックフォトエージェンシーなど法人データまで、全24カテゴリー、約8000件の電話番号を収録。
広告クリエイター必携の1冊。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表! 第21回課題〈無印良品 ステンレス製ハサミ〉写真:馬場道浩
挑戦! 第23回課題〈キッコーマン 卓上特選丸大豆しょうゆ〉写真:高井哲朗





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セレクター:岩本 力(ハット CMディレクター)
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2002/12
Cover Photo EIICHRO SAKATA
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY  
写真:坂田栄一郎  
Photo by SAKATA Eiichiro  

 
ギブスにボーイ・ジョージが描いてくれた!
 
1983年、僕は風邪をこじらせて肺炎を起こし、2ヵ月間の自宅療養を余儀なくされた。当時は月に40本もの撮影依頼があるほど超過密スケジュールの毎日で、過労も要因だったと思う。
その肺炎もようやく癒えて、仕事に復帰したばかりのロケで、今度はアキレス腱を切ってしまった。ようやく仕事が済みホッと一息、ロケ先の旅館で卓球をしている最中の出来事だった。
長いこと運動していない身体でプレイしたのがいけなかった。
「パキッ」という音がして、その後はもう、足首がブラブラという状態。
すぐさま東京に引き返し、またもや病院生活を送るハメになった。
1ヵ月の入院の後 、そろそろ動けるようになったころ、音楽雑誌の依頼で来日中のボーイ・ジョージを撮る仕事が入った。
最初は怪我をしているのでと断わったのだが、どうしても僕に撮って欲しいという熱心な依頼だったし、僕の方もせっかくのチャンスだからと、車椅子でスタジオ入りし、撮影は、両脇を松葉杖で支えカメラを構えることにした。
案の定、そんな姿の僕を見たボーイ・ジョージはかなりビックリしたらしく「どうしたんだ」と聞いてきた。そのころの彼はといえば、とにかくすごい人気者で撮影時間はたったの30分。
しかし、こんな風にちょっと不思議な出会いだったこともあり、撮影はすごく和やかに始まり、また僕の撮りたいという気持ちが彼に伝わったのか、とてもすばらしい時間になった。
撮影が終わって、僕はボーイ・ジョージに、記念にとギブスにサインをお願いした。
すると彼は、すでに予定の時間がとっくに過ぎていたにもかかわらず、僕の足下に跪き時間をかけて描いてくれたのがこのイラストだった。

あれから19年、僕はコマーシャル・フォトの表紙のためにこの宝物を撮ることにした。 1回目の浅葉克己さんの帽子、2回目の横尾忠則さんのシャツ…。持ち主のいろんな思いのこもった「モノ」を撮るという僕のテーマは最後に僕の宝物で完結した。  

   
撮影データ
リンホフテヒニカ ジンマー210mm
f32 1/4秒
FUJICHROME PROVIA 100F Pro(RDPIII)
1,362円
■特集:デジタル入力に生かすための最新カラーネガフィルム
ラチチュードの広さと粒状性の良さを活かし、スキャニングしてレタッチを加えるフォトグラファーにとって需要が伸びているカラーネガフィルム。この特集では、カラーネガフィルムを使いこなす3名のフォトグラファーを紹介するとともに、デジタル時代にカラーネガの能力を最大限使うためのノウハウを紹介する。
・カラーネガフィルムを使った作品&フォトグラファー紹介。
 川口賢典、M.HASUI、杉山宣嗣
・カラーネガフィルムの特長を知る。
 6種類のフィルムを同一条件で撮影し特長を比較する。
 撮影=熊切大輔 プリント・解説=寺屋宣康
・カラーネガフィルムを正しくスキャニングする方法。
 解説・写真=早川廣行
・スキャニングを外部に依頼する。
 写真提供=設楽茂男 取材先=カプセルワークス
・ネガの入出力サービスが可能な企業リスト


■特集:写真家の「仕事」と「作品」の間にあるもの
写真家にとって、「仕事」と「作品」の関係とは、いかなるものなのか。
本誌連載でもおなじみの安友志乃さんが、操上和美、川内倫子の2人をインタビュー。
また写真家のパートナーであるレップが「写真家にとっての作品と仕事」を語る。


■フォトグラファー特集:MOTOKO
芸術と科学、知性と肉体、美と醜、男と女、コマーシャルとアート、光と影、有名性と無名性…。常に背中合わせの相反するものをリスペクトし、その間を自由に行き来しながら見つめていくことを目指す。何事にも真剣で行動力に溢れ、今大きく花開こうとしているMOTOKOの近作を紹介する。


■フォトキナ速報:
ケルンで開かれたフォトキナ2002のレポートと、そこで発表された注目のデジタルカメラを速報する。キヤノンEOS-1Ds/コダックプロフェッショナルDCS Pro 14n他。


■読者参加・プロのライティングに挑戦してみよう
発表! 第20回課題〈無印良品 詰め替えボトル〉写真:馬場道浩
挑戦! 第22回課題〈ヤマザキナビスコ オレオ〉写真:高井哲朗




● そのほかの記事
マンスリー・ベスト・AD
セレクター:石井 原 小林 響 神山浩之
マイ・ベスト・チョイス・CM
セレクター:箭内道彦(博報堂 CD)
今月の新作グラフィック&CM紹介
新製品ニュース・他




2002/11
Cover Photo TAKIMOTO Mikiya
Cover Design Takayuki Soeda

COVER STORY  
写真:瀧本幹也  
Photo by TAKIMOTO Mikiya  

 
「ブツ」を「風景」として捉える究極の方法!?
 
ここは世界で最も小さい独立国バチカンのサン=ピエトロ大聖堂前の広場…ではなく、東武ワールドスクウェアにある25分の1のミニチュアです。ただしミニチュアとは言え、塔の一番高い部分は5.5mほどあります。
僕は撮影の仕事を依頼されたときに、発注された内容を自分なりに解釈し、僕自身のイメージで発信していきたい、常にそういう写真家でありたいと思っています。この表紙写真を依頼されたときもそんなふうに考えました。だから、「人物と風景ではなく、ブツ」という依頼に対して、これまで2回は、ボーリング場やスーパーマーケットなどを題材にし、風景を「ブツ」と して捉えるという解釈を成立させました。今回はその逆、「ブツ」を風景として捉えるという発想です。
撮影は7月、ピーカンの日でした。柵のぎりぎりまで近づき、丘の上から広場を見渡している目線でシャッターを切っています。一瞬、本物かと思う写真の“だまし”テクニックを用いることも出来ましたが、スクエアの存在自体がだまし絵的なものですから、ここでは敢えてテクニックを使わず、潔く撮ることにしました。フィルムは、ヌルッとした柔らかさがあり、それが嫌味にならないところが好 きでよく使っているFUJICOLOR NS、プリントをやや浅めに仕上げ、無機質な感じを強調させました。
因みに表4は、同じく25分の1の「イギリスなどで見られる理想的な動物公園」、下は「クフ王のピラミッド」です。  

 
撮影データ
ジナーP2 FUJICOLOR 160NS
表1:アポシロナー210mm f64 1/4秒
表2:アポシロナー150mm f64 1秒
協力:東武ワールドスクウェア
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商品情報・内容

  • 出版社:玄光社
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月15日
  • サイズ:B5

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