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からだにいいことの編集長インタビュー

編集長プロフィール

祥伝社
「からだにいいこと」編集長 佐久間省吾さん

さくましょうご 1958年生まれ。中央大学文学部卒業。祥伝社「微笑」編集部を経て、ベネッセ「サンキュ!」の2代目編集長に。その後(株)からだにいいこと社を創業し、現在取締役兼編集長。

編集長写真

第28回 からだにいいこと 編集長 佐久間省吾さん

あらゆることを「からだにいいこと」かどうかの視点で考えてみる

―「からだにいいこと」ってタイトルがお見事というか、一雑誌の枠を飛び越えて、幅広く展開していけそうな名前ですね。

ありがとうございます。ネーミングは創刊編集長の奥谷という現プロデューサーが考えたものなのですが、広告的にも非常に使い勝手のいい名前のようで、「○○○にいいこと」という企画を提案したりして……弊誌の媒体資料は「広告主にいいこと」になっています(笑)。

―ずっと健康雑誌をやってこられたのですか。

6人のスタッフを抱える編集部
6人のスタッフを抱える編集部

いえ、私は祥伝社で長く隔週刊誌「微笑」の編集部におりました。女性誌ですので、芸能記事から皇室もの、実用企画と幅広くいろいろなことをやりました。
健康もそのなかのひとつの要素でした。でも健康が10数年前からブームのようになって、私も年とともに関心が高まりましたので、何か健康をテーマにしたことができないだろうか、とは常々考えるようにはなっていました。
そんな頃「微笑」が休刊になってしまって、そのときにベネッセから誘われたんです。そこで「サンキュ!」編集長をやることになったんです。

―その後に祥伝社に戻られたのですか。

祥伝社と話をして、われわれが会社を立ち上げ、そこで健康雑誌の編集と広告営業を請け負うという形にしました。
「からだにいいこと」は祥伝社の雑誌事業ですが、形としてはそんな具合になっています。
一緒に創業したのも「ベネッセ」時代に一緒に仕事をした者4人です。広告も自前で動けるので身軽だし、仕事のしやすい編集部になっていると思います。

―読者はどんな人が多いのですか。

文字が横組みだった創刊号
創刊号

30代40代女性ですね。40歳前後のアラフォー女性が中心です。創刊したのが2004年の12月(2005年2月号)で、そのときの読者平均が39歳でした。読者年齢は、そのころとそれほど変わってはいないと思います。73%が既婚というデータも出ています。
創刊時は「PINKY」「BOAO」などの大型女性誌がいくつか出たころで、弱小のわれわれはどうなることやらビクビクしてたんです(笑)。でも健康ブームの後押しもあってか、お蔭様でなんとかやっております。
09年10月号からデザインをマイナーチェンジして、少しテイストをお洒落な感じにしました。この何号かは本当に調子がよくて完売号も続出しています。

―富士山マガジンサービスの併読誌資料によれば、「NHKためしてガッテン」(主婦と生活社)、「日経ヘルス」(日経BP社)などが出てきますが、いかがですか。

マキノ出版の「ゆほびか」などもよく併読誌として言われますね。「日経ヘルス」はうちより少し若い読者かもしれませんが。「美人計画HARuMO」(青春出版社)も近い感じでしたが、残念ながら休刊してしまいました。
むかし携わっていた「サンキュ!」も併読誌としてよく上がります。
うちは健康情報誌ではなく「健康生活総合誌」といってるんですね。すべてのことは「からだにいいこと」かどうかという視点で切れると思っています。創刊から、こころとからだを「ほぐす・癒やす・キレイになる暮らし」がメインのコピーで、これは今も表紙に刷っています。

―メディカル雑誌でもない、と。

そうです。いかに読者の生活実感に添えるかどうかです。医者がいろいろ教えてくれることを全部守れたらすばらしいでしょうが、なかなかそうはいかないのが現実です。できないときに、ではどういう風にすれば医者がいうことに近づけるのか、を一緒に考えていきましょう、というスタンスなんですね。
実は先日、古本屋で井上ひさしさんの色紙を発見したのですが、そこには「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに書くこと」と書かれていました。井上さんが作家として心がけていらっしゃることなのでしょうが、あ、これこそわれわれの言いたいことだと思いました。
60歳、70歳といった方々の記事もよく登場します。女性としていつまでも活躍し、美しく過ごしていらっしゃる先輩の言葉から、深い意味をいろいろ学べると読者からも大変好評です。

―読者とのコミュニケーションはかなり深くやっておられるようですね。

読者の声は何よりも貴重な資料だ
読者の声は何よりも貴重な資料だ

はい。読者アンケートを利用した企画は毎回やっています。実はわれわれには読者レポーターがいるんです。メールでやりとりするんですが、300人のメールレポーターがいて、この人たちから常に企画についてアンケートをとっています。携帯サイトを通じて1万2000人からアンケートを集めるようなこともしています。
そして出来上がった雑誌を今度は評価してくれる雑誌レポーターが350人います。編集者やライター、スタッフ以外にも、ありがたいことに、こういった読者の思いに支えられているともいえますね。

―そういったきめ細かい配慮が大事なんですね。広告主に対してはどうですか。

企業とのタイアップも多い
企業とのタイアップも多い

ゼリア新薬さんやサラヤさんなど長い期間に渡って支持してくださるクライアントさんがいて、それらをもとにだいたい毎回30~40ページくらいは、広告関係の記事になっています。今はタイアップが多いですね。
またロイヤルホストさんやトラベルカフェさんと一緒にメニューをつくったり、キリンビバレッジさんとPOP連動企画をやったり、雑誌のブランドをつかった立体的な展開もいろいろやっています。さらに、「小田急百貨店」や「どらっぐぱぱす」などの流通業とコラボした企画も定期的に実施し、消費者とクライアントさんの好評を得ています。

―キラーコンテンツというと何になるのですか。

ダイエットとアンチエイジングでしょうか。常に何かしらこれらの要素は企画に入っていると思います。
あとは季節ごとの生活情報ですね。夫婦関係や金運・スピリチュアルな要素も結構重要ですよ(笑)。たぶんスピリチュアルな要素を読者は精神安定剤的に利用しているのではないかと思っているんです。女性誌には欠かせない要素ですよね。

―雑誌制作で気をつけておられることはありますか。

連載から生まれたムック
連載から生まれたムック

今まで売れた企画は分かっているのですが、それをまた焼きなおしてもうまくいかないケースが多いんです。
やはり読者のタイムリーな実感にそのテーマを合わせられるかどうかでしょうか。それが売れる売れないのカギかなと。そのあたりは気をつけています。
月に一度朝から夕方までかけてじっくり企画会議をやります。それぞれ企画を十数本くらい持ち寄って議論します。このなかで盛り上がったものを中心に、最終的には私がジャッジします。このジャッジの際に読者の旬な気分をとらえているのかどうかを考えますね。

―編集長の「からだにいいこと」って何ですか。

昔から、徹夜明けの朝にバナナとかナッツとかよく食べていたんです。自家製でケフィアを作ったりとか。それらが後々みんな健康・ダイエットに有効だということになって、私は先見の明があるのかと(笑)。
単に下戸だから、そんなものを好んでいたのかもしれないのですが、とにかく体が欲するものに忠実で、あとはいろいろなサプリとかを自分の体で実験してみるんです。それで体に合いそうなものだけが最終的に残るようになっていて、それが「からだにいいこと」になっているみたいです。
これといって心がけているのではなく、忙しさの中で本能的に自分の欲するものが健康的なものになっていたというのが実感でしょうかね。

編集長の愛読誌

(2009年11月)

取材後記
前に私が編集長をしていた雑誌で働いていた女性が「からだにいこと」で連載を持っていて、それが昨年単行本になりました。
「「安心な食品」の見分け方」という本で、昨今の怪しい食品に厳しいチェックを与えています。昨年の出版パーティで、彼女からその本を手渡され、ちゃんと読んで下さいよ、と念をおされました。普段からジャンクなものを食べまくっている私への警鐘です。
私はチクロやサッカリンで育った世代なんで、細かいことは気にしない、と言ってはみるものの、やはり相当ヤバイものも出回っているようです。
そんなことで、彼女からよく佐久間さんの話はきいていたのですが、今回お会いするのは始めて。同年代ということで話も弾みました。私が不健康の極みのような生活をしてきたのに対し、佐久間さんは正反対のスタンス。いまではどちらがヨノナカのニーズにあっているかは・・・言わずもがなですが。
「からだにいいこと」はタイトルですでに勝ちですね(反面教師的に「からだにわるいこと」という別冊ムックなんかがあってもいいかも)。いろんなバリエーションで「・・・・にいいこと」ができそうです。
ちなみに媒体資料は「広告主にいいこと」といったタイトルでした。やっぱりね。

インタビュアー:小西克博

大学卒業後に渡欧し編集と広告を学ぶ。共同通信社を経て中央公論社で「GQ」日本版の創刊に参画。 「リクウ」、「カイラス」創刊編集長などを歴任し、富士山マガジンサービス顧問・編集長。著書に「遊覧の極地」など。

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