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特集:「1滴」のチカラを科学する! 点眼剤

≪はじめに≫

吉川眼科クリニック 院長 吉川啓司

 点眼剤.その「1滴」は30μL前後にすぎないのですが,種々の眼疾患に対し第一に選択される治療手段となっています.
 さて,点眼剤は主薬と添加剤からなりますが,その治療対象となる眼疾患は,ドライアイや結膜炎などの眼表面疾患から,虹彩・毛様体付近に点眼剤が作用する緑内障まで多岐にわたります.そのため,点眼剤の「1滴」に含まれ治療効果の主体となる主薬の薬理作用や作用機序に基づいて選択されているのが特徴です.さらに,点眼剤が「水もの」であるために生じ得る諸案件(易感染性や角膜・結膜障害,使用感など)をクリアするために,「1滴」に含まれる防腐剤や等張化剤など添加剤の役割が非常に大きいことも,点眼剤の特徴の一つです.
 また,点眼剤を投与するには『眼表面に「1滴」を滴下するという行為』が必要不可欠です.これが経口剤の投与に比べてはるかに難易度が高いことも,点眼剤を使用するうえで超えるべき大きなハードルです.
 つまり,点眼剤の「1滴」は「たかが1滴,されど1滴」であり,その効果と副作用の客観的評価,あるいは使用にあたっての諸問題などについて十分な情報提供が必要です.しかし,これまでその機会は多いとは言えませんでした.
 そこで今回,点眼剤を巡る諸分野における当代の専門家に「Key wordは1滴」を念頭に置いていただいたうえで,念入りな情報提供をお願いいたしました.ご期待ください.

≪眼科領域の基礎知識・まめ知識≫

1.点眼剤のチカラを理解するための解剖生理学
 ・眼球とその周囲のつくりとはたらき
 ・モノを「見る」,モノが「見える」「見えない」しくみ
 ・涙の出発点から到着点までの流れ

2.眼科検査からわかること

≪「1滴」で眼に効く点眼剤のチカラ≫

1.点眼剤の剤形と特徴
 ・点眼剤の定義と特性
 ・点眼剤の4つの剤形
 ・点眼剤に求められる要件と留意点—点眼剤は総合科学による医薬品—

2.点眼剤「1滴」の流れと主な作用部位
 ・点眼後の点眼剤のゆくえ
 ・薬物の作用部位

3.低濃度・低用量で効果を示す理由
 ・点眼剤の作用部位への到達
 ・作用部位における濃度

4.全身に与える影響と副作用─「1滴」を侮らない─
 ・継続的に注意が必要なβ遮断薬

≪「1滴」のチカラを踏まえた点眼指導・管理の重要性≫

1.「1滴」のチカラを患者に伝える
 ・点眼の継続治療の障壁を知る

2.正しいさし方・誤ったさし方
 ・正しい点眼とは?
 ・点眼方法の基本
 ・「上手にさせない」患者への対応

3.眼軟膏剤の使用方法は?

4.複数の点眼剤処方への対応
 ・点眼順序の考え方
 ・点眼剤ごとにタイミングをずらす
 ・複数点眼では同じ回数の点眼をしても,同時に空にならない
 ・複数点眼剤のDo処方に注意

5.保管時のトラブルと対応
 ・光に注意する
 ・保管温度の注意
 ・点眼剤の使用期限は?

≪解剖!「1滴」の点眼液&点眼容器・投薬袋≫

1.「1滴」の構成成分とその役割
 ・防腐剤の役割
 ・キサラタン点眼液のBACのもう一つの役割!?
 
2.点眼容器の機能と工夫
 ・点眼容器の変遷と求められる特性
 ・点眼容器の材質と特性
 ・点眼容器の3種類の形状と使い分け

3.投薬袋の遮光性と工夫

4.構造式からみた点眼液&点眼容器・投薬袋の「かたち」
 ・点眼液1滴の旅
 ・保管袋,点眼容器のかたち

≪「1滴」が医療費に与える点眼剤のチカラ≫

1.眼に必要な点眼液の用量と点眼剤の「1滴」量のズレと医療経済的な問題
 ・薬剤経済性から後発医薬品の点眼剤は選べる?
 ・点眼剤の「1滴」量は銘柄間で異なる
 ・医療経済的な問題

2.「1滴」量からみた薬の価格と使用可能期間にみられる医療経済的な問題

≪要点整理! 点眼剤の薬学管理≫

1.点眼剤による薬物療法が必要な疾患
 ・感染性結膜炎
 ・アレルギー性結膜炎
 ・白内障
 ・ドライアイ
 ・ぶどう膜炎
 ・緑内障
 ・眼精疲労

2.点眼剤の薬学管理ファイル
 ・緑内障治療薬
 ・ドライアイ治療薬
 ・抗菌点眼剤
 ・抗アレルギー点眼剤

3.患者に寄り添う点眼アドヒアランスを考える
 ・さらに患者に寄り添う「点眼アドヒアランス」への進化の期待
 ・患者負担を極力減らした点眼剤への進化—緑内障を例に—

≪処方例から学ぶ! 点眼指導≫

case 1 麦粒腫で抗菌薬の点眼剤が処方された20代女性
 ・クラビット点眼液0.5%5mL 1本 1回1滴 1日3回 右眼 朝昼晩点眼

case 2 緑内障を点眼剤で治療中,ドーピング規程に抵触する
     可能性が考えられた20代男性アスリート
 ・ザラカム配合点眼液2.5mL 1本 1回1滴 1日1回 両眼 朝に点眼

≪コラム≫

・検査で使う点眼剤のはなし
・点眼容器と1滴量
・こんな患者さんにも要注意!

≪Series≫

・最近のコクシ 点眼剤
・ハマゾン.co.jp 眼の誕生
・生薬スロットでわかる漢方薬 眼疾患
・エビデンスと実臨床の架け橋〜臨床疑問のゆくえ〜
 緑内障の点眼剤は防腐剤がないほうがよい?
1,320円
特集:褥瘡管理と外用療法 -基礎固め-

≪はじめに≫

杏雲堂病院診療技術部 部長 大谷道輝

 褥瘡対策として,日本褥瘡学会や日本皮膚科学会からもガイドラインが出されているのに加え,多くの関連書籍も出版されています.薬剤師もチーム医療の一環として,褥瘡対策チームなどに属して回診に参画することで,薬の専門家として貢献してきました.最近では在宅医療などでも,医師や訪問看護師などと連携して褥瘡治療に介入している薬剤師も増えています.このように褥瘡の患者に長く携わっていても,褥瘡治療に日々悩んでいることが多いのではないでしょうか? 褥瘡は患者さんごとに異なり,同じ症状でも同じ治療で改善するとは限りません.ガイドラインを熟知して,数多くの論文を読んでエビデンスに基づいて治療方針を決定しても,うまくいかないこともあります.多くの経験とエビデンスの組み合わせが必要となります.病院や在宅医療におけるチーム医療では,多職種から得られる専門性が発揮されることが大切です.そのためには,個々の連携と相互の理解が不可欠です.医師が治療方針を決定し,皮膚外用薬を選択した場合,薬剤師だけでなく,チーム全員が処方意図を理解するために知識の共有も大切です.チーム内で症例検討会や勉強会を行うなど,各職種の理解を深める必要があります.在宅医療においても,できる限り情報を共有することが不可欠です.

 今回の特集では,褥瘡治療に対して臨床経験が少ない薬剤師でも理解できるように,各分野で経験の豊富なエキスパートである医師,薬剤師および看護師の先生方に丁寧にわかりやすく解説していただきました.特に安部先生には今回多くのアドバイスを頂きました.一読していただくと,今まで漫然といだいていた疑問や臨床現場での問題などに対して,明快な回答が得られると思います.最後までしっかりと読んでいただき,必要なときに繰り返し読んでいただきたい内容だと思います.

 この特集が,褥瘡の入門専門誌としてばかりでなく,褥瘡治療で活躍されている薬剤師の方にも明日からの回診や薬剤業務にぜひ活用いただくことを切望します.


≪褥瘡が「できる」メカニズム・「なおる」プロセス≫

1.いつ・どこで・だれに褥瘡ができる
 褥瘡とは?
 発生要因は?
 だれに褥瘡ができるのか
 いつ褥瘡ができるのか
 どこで褥瘡ができるのか
 難治性褥瘡の要因

2.どのように褥瘡はできる?
 褥瘡の発生メカニズムと外力の関係
 現場で圧力とずれ力を排除する

3.どこに・どのくらいの頻度で褥瘡はできる?
 褥瘡の好発部位と頻度は体勢によって違う!
 予防のポイントは「骨突出」の観察

4.褥瘡の治療は時間がかかる
 創傷が治るしくみ
 急性創傷と慢性創傷の違い
 TIMEコンセプト
 褥瘡は治りにくい“わけ”がある
 褥瘡治療は“3本の矢”

≪「褥瘡管理」はじめの一歩─治療方針の決定と治療環境の整備≫

1.褥瘡関連ガイドラインの読み方・使い方
 褥瘡関連ガイドラインを知ろう!

2.急性期か慢性期かを見きわめる
 創傷治癒過程を理解する
 慢性創の特徴は炎症の持続
 急性期褥瘡から慢性期褥瘡への移行

3.急性期褥瘡の治療方針を決定する
 急性期褥瘡とは
 急性期褥瘡を発見したら

4.慢性期褥瘡の状態を評価する
 DESIGN-R(R)とは?
 深さ(D)の分類
 定期的な評価

5.慢性期褥瘡の治療方針を決定する
 褥瘡診療の実際
 褥瘡の保存的治療
 ガイドラインに沿った褥瘡局所療法
 陰圧閉鎖療法
 その他の衛生材料など

6.慢性期褥瘡の治療・ケアを評価する
 DESIGN-R(R)は褥瘡の治療とケアの評価指標
 DESIGN-R(R)の採点ポイント
 DESIGN-R(R)による治療・ケアの評価方法

7.「褥瘡をつくらない」アセスメントをする
 褥瘡発生リスクアセスメントスケールの使用
 薬剤師のかかわり

8.治癒・予防に向けて外力(体圧・ずれ)を管理する
 治癒・予防に必要な外力の管理
 褥瘡の形態から外力を予測する
 外用薬で効く環境形成
 薬剤滞留性障害の防止対策

≪基本を整理! 褥瘡外用療法≫

1.皮膚外用薬の作用・剤形による分類と特徴
 剤形の特徴
 皮膚外用薬の作用・透過
 剤形の使い分け
 剤形・基剤と臨床効果

2.創の状態と基剤との関係
 滲出液と基剤の関係
 創面の滲出液を判断する
 ガイドライン
 塗布回数
 塗布量

3.ドレッシング材の種類と特徴
 ドレッシング材の種類
 ドレッシング材の特徴は?

4.褥瘡は洗浄だけでいい? いつも消毒をするの?
 褥瘡における衛生管理の基本
 褥瘡における洗浄の意義
 消毒薬は抗菌薬に比べはるかに細胞毒性が強い
 褥瘡における消毒薬の用い方とその留意点

5.褥瘡治療薬のかたち
 褥瘡治療薬の基剤のかたち
 外用ヨウ素製剤のかたちの違い
 ドレッシング材のかたち
 防水透湿の謎
 銀(Ag)のかたち

≪症例から学ぶ! 褥瘡のアセスメント&外用療法≫

CASE 1 急性期の褥瘡
脱水・低栄養を背景に偽痛風が褥瘡発症につながった89歳女性

CASE 2 慢性期の褥瘡(浅い褥瘡)
高血糖性昏睡により仙骨部褥瘡を発症した82歳女性

CASE 3 慢性期の褥瘡(深い褥瘡)
意識障害で寝たきりとなり重度褥瘡を形成した60歳男性

≪コラム≫

・褥瘡と間違いやすい皮膚疾患
・体圧分散マットレスの種類と使い分け
・褥瘡による痛みのコントロール
・スルファジアジン銀クリームの添付文書の作用機序を考える

≪Series≫

・最近のコクシ
 褥瘡
・ハマゾン.co.jp
 病牀六尺

・エビデンスと実臨床の架け橋~臨床疑問のゆくえ~
 褥瘡患者の栄養はどういったものを投与するのがよいのでしょうか?

・生薬スロットでわかる漢方薬
 褥瘡患者

※巻末付録 医薬品集カスタマイズツールはお休みします
1,320円
特集:入門!甲状腺疾患 -臨床に役立つ解剖生理から薬物治療までの基本-

<はじめに>

順天堂大学大学院代謝内分泌内科学 准教授 内田豊義

 今回特集する甲状腺は,ちょうど蝶ネクタイの位置にある15〜20gの小さな臓器でありながら,ホルモンを分泌する内分泌臓器としては最大の大きさです.甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは,精神状態から心臓,骨格筋,コレステロール代謝に至るまで全身に大きな影響を及ぼす作用を有しています.その機能異常症は代表的な内分泌疾患であり,日常診療でよく遭遇します.甲状腺疾患に対する診断・治療法は古くから確立され,その精度は科学技術の発展とともに進化しているものの,治療薬のラインアップは数十年間変わっておりません.しかし,他の薬剤との併用療法や投与方法など新しいこともあります.バセドウ病を例にあげると,治療の基本となる抗甲状腺薬に甲状腺ホルモン薬や無機ヨウ素,さらに炭酸リチウムなどを組み合わせて用いられることがあり,よく「処方の間違いですか?」と疑義照会を受けることがあります.また,甲状腺機能低下症に対して処方される甲状腺ホルモン薬は,用量調整の前に内服方法をちょっと工夫するだけで患者さんの負担を軽減することができます.
 今回は,そのような明日からすぐに役立つ知識の普及を目的とし,各分野のエキスパートにわかりやすい解説をお願いいたしました.本特集が,皆さまの甲状腺疾患に対する理解を深めるきっかけになれば幸甚です.

≪甲状腺機能と病気のキホン≫

1.甲状腺機能とその調節
 ・甲状腺はどんな臓器?
 ・甲状腺ホルモンができるまで
 ・甲状腺ホルモンのさまざまな生理的作用
 ・甲状腺ホルモンの分泌調節機構

2.甲状腺機能異常の分類と臨床症状
 ・機能異常による病気の分類
 ・甲状腺機能異常はいつだれに起こる?
 ・甲状腺機能異常の症状

3.甲状腺機能検査とその解釈
 ・甲状腺ホルモン測定
 ・甲状腺関連自己抗体
 ・腫瘍マーカー
 ・超音波検査
 ・核医学検査

≪代表的な甲状腺機能異常症の治療のイロハ≫

1.バセドウ病
 ・病態・症状
 ・検査所見・診断基準
 ・治 療

2.橋本病
 ・橋本病とは?
 ・病態・症状
 ・検査所見・診断基準
 ・治 療

3.破壊性甲状腺炎
 ・破壊性甲状腺炎とは?

4.機能性甲状腺結節
 ・機能性甲状腺結節の原因と診断
 ・治 療

5.薬剤性甲状腺機能異常症
 ・甲状腺機能異常を来す機序と代表的な薬剤
 ・甲状腺機能異常を来した場合の対応

6.妊娠時,産後に起こる甲状腺機能異常
 ・妊娠期一過性甲状腺機能亢進症
 ・産後甲状腺機能異常症

≪甲状腺機能異常とくすり≫

1.抗甲状腺薬・甲状腺ホルモン薬の臨床薬理
 ・抗甲状腺薬の薬理を知る
 ・甲状腺ホルモン薬の臨床薬理
 ・抗甲状腺薬と甲状腺ホルモン製剤の経口投与以外の投与方法は?
 ・甲状腺ホルモン薬と相互作用のある薬剤や食品は?
 ・甲状腺機能障害について注意書きのある市販薬は?

2.甲状腺疾患治療薬のかたち
 ・甲状腺ホルモンのかたち
 ・抗甲状腺製剤のかたち

3.抗甲状腺薬の妊娠
 ・授乳中の注意点
 ・バセドウ病と妊娠

≪処方例から学ぶ! 甲状腺機能異常≫

case1 初めて甲状腺ホルモン薬を処方された50代女性
 ・チラーヂンS錠25μg 1回1錠 (1日1回) 起床時 5日分
 ・チラーヂンS錠50μg 1回1錠 (1日1回) 起床時 30日分

case2 抗甲状腺薬の服用を再開した30代女性
 ・メルカゾール錠5mg 1回3錠 (1日1回) 朝食後 14日分
 ・インデラル錠10mg 1回1錠 屯用 動悸時 10回分

≪コラム≫

 ・Block and replace療法
 ・甲状腺摘出手術後の処方は?
 ・放射性物質のかたち
 ・乳糖のかたち─メイラード反応─
 ・無機ヨウ素を服用しながら授乳は可能?

≪Series≫

 ・最近のコクシ 甲状腺疾患
 ・ハマゾン.co.jp クレオパトラ(Cleopatra-A Life)
 ・生薬スロットでわかる漢方薬 バセドウ病の症状
 ・エビデンスと実臨床の架け橋?臨床疑問のゆくえ?
バセドウ病の治療はどんな薬をどれくらい投与するとよいのでしょうか?

※巻末付録 医薬品集カスタマイズツールはお休みします
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特集:気管支喘息・COPDの 吸入剤

≪はじめに>

中部ろうさい病院呼吸器内科 部長 松尾正樹

喘息,慢性閉塞性肺疾患(COPD)はともに日常診療でよく遭遇する呼吸器疾患です.呼吸器内科での外来診療において多くの割合を占める疾患でもあります.近年,喘息とCOPDにおいては吸入療法が治療の中心となっており,症状コントロールや予後改善に大きく寄与しています.私が医師になった1995年以降,吸入ステロイドの普及により喘息の入院数,死亡者数は劇的に減少しました.COPDに関しては複数の気管支拡張薬の登場や配合剤の開発により治療オプションが増えました.現在では複数の吸入ステロイド,気管支拡張薬とそれらの配合剤が市販されており,各々特徴のあるデバイスが用いられています.これにより個々の患者さんに適切な吸入剤を選択することが可能となった反面,吸入指導の煩雑化とアドヒアランスの低下という問題が生じてきました.吸入剤の効果を最大に発揮するためには適切な薬剤選択とともに適正な使用が必要であり,そのためには吸入剤に関する理解と丁寧な吸入指導が求められます.そこで,名古屋市南部地区では薬剤師による統一した吸入指導が可能となるように取り組んできました.現在では統一指導箋を用いて院内処方,院外処方ともに同様な吸入指導が可能となり,喘息やCOPDの診療に重要な役割を果たしています.
 今回は,そんな名古屋市南部地区で活躍中の“吸入マスター”達に吸入剤の選択・指導・管理のコツを惜しみなく披露してもらいました.明日からの吸入指導にぜひお役立てください!

≪呼吸器と製剤のキホン≫

1.吸入剤を理解するためのキソ
 ・呼吸器のしくみ
 ・喘息・COPDに関わる検査値
 ・疾患の評価
 ・経肺投与経路のメカニズム
 ・吸入剤の粒子径と肺内沈着率
 ・吸入剤が効くメカニズム
 ・妊婦に対する投与

2.吸入剤のかたち
 ・吸入β2刺激薬のかたち
 ・添加剤:乳糖のかたちと牛乳アレルギー

≪疾患別 吸入療法の位置づけ≫

1.気管支喘息
 ・気管支喘息の病態
 ・非発作時の吸入剤治療
 ・ステップダウンとは

2.COPD
 ・COPDとは
 ・COPDの重症度
 ・COPDの治療

3.ACO
 ・ACOの病態
 ・ACOの診断
 ・ACOの治療

≪吸入デバイス 大解剖!─特徴と使い方まるわかり≫

吸入剤の正しい吸い方
1 pMDI
2 レスピマット
3 ブリーズヘラー
4 ハンディヘラー
5 ツイストヘラー
6 ジェヌエア
7 ディスクヘラー
8 エリプタ
9 スイングヘラー
10 タービュヘイラー
11 ディスカス

≪しくじらない! 吸入剤の選択・指導・管理≫
1 吸入デバイスの操作に支障をきたす身体所見を見逃さない 
2 吸入速度を適切に判断する 
3 吸入補助具の必要性を判断する 
4 高齢者に適した吸入剤を見極める 
5 エタノール添加の吸入剤に注意 
6 投薬カウンター越しのデバイス操作指導には工夫が必要! 
7 吸入時の口腔内の状態まで説明する 
8 使用説明書の記載で患者が戸惑う表現を認識する 
9 2回目の吸入指導も重要! 
10 喘息発作の起こりやすい時間帯,時期に 対応する 
11 コントローラーの最適な吸入時間を提案する
12 吸入デバイスのキャップの役割
13 吸入剤の保管法に注意! 
14 呼吸機能に関する検査値を指導に活用しよう!
15 ステロイドの副作用について聞かれたら 
16 うがいができる患者にその方法を効果的に伝える
17 口腔ケアで予防できる吸入剤の局所性副作用を説明する 
18 クローズドマウス法? オープンマウス法? 
19 複数のデバイスデザインの誤操作を回避する
20 吸入剤の使用順序に影響を及ぼす患者状態を評価する
21 配合剤への切り替えは要注意! 
22 自覚症状が改善したためLABAが単剤使用となっている患者に注意
23 局所性副作用を発現したときの喘息・COPD治療の次の一手 
24 吸入感について訴える患者に対応する
25 pMDIは吸入前に振る? 振らない? 
26 ネブライザーについて聞かれたら 

≪処方例から学ぶ! 吸入療法・吸入指導≫

吸入指導のカギ
case1 薬薬連携で吸入指導を行った40代男性

≪コラム≫
・抗インフルエンザ吸入剤のかたち
・GINAと日本の喘息予防・管理ガイドライン

≪Series≫
・最近のコクシ 
 吸入剤

・ハマゾン.co.jp
 人体 5億年の記憶?解剖学者・三木成夫の世界

・生薬スロットでわかる漢方薬
 気管支喘息

・エビデンスと実臨床の架け橋?臨床疑問のゆくえ?
 チオトロピウムのレスピマット製剤はカプセルと比較して安全なのでしょうか?

≪巻末付録≫

・医薬品集 カスタマイズツール
 吸入剤(気管支喘息・COPD)

≪次号予告≫

甲状腺疾患ABC(仮称)
1,320円
特集:要点ガッチリ!!「認知症高齢者」対応力

≪はじめに≫

鈴鹿医療科学大学薬学部  教授 三輪高市

 わが国は他国と比較して高齢化がもっとも早く進行し,どの国も経験していなかった超高齢者社会を2007年に迎えました.その影響により,平均寿命と健康寿命との格差が拡大し,不健康な状態で過ごす年月が延びています.この格差拡大の一因として「認知症」が大きな問題として取り上げられています.

 厚生労働省は,2015年1月に認知症対策の指針「新オレンジプラン」を策定しました.そのなかで,認知症の早期診断・早期対応のための体制整備の一環として「薬剤師の認知症対応力向上」が新たに明記され,薬剤師の認知症患者への“薬物療法のゲートキーパー”としての新たな役割が期待されています.つまり,薬剤師が,医学的視点から認知症を理
解することで,認知症高齢者への対応力を身に付けることが社会的に求められています.
 そこで本特集では,疾患や薬物治療についての基礎的な解説をはじめ,地域包括ケアなどの取り組みを意識して企画しました.臨床現場で活躍している薬剤師によって,認知症高齢者への対応における重要ポイントや在宅医療に必要となる情報が整理されています.

 認知症の薬物療法において“具体的に何から手を付ければよいかわからない”という薬剤師の方々が,本特集で提示した事例や取り組みなどから,新たな一歩を踏み出すためのヒントを見つけていただければ幸いです.

≪「対応力」の基礎づくり≫

1.病気のイロハ
 ・「記憶障害」=「認知症」ではない
 ・認知症の定義 
 ・押さえておきたい4つのタイプの認知症
 ・主な認知症のタイプと治療薬 
 ・BPSD の種類と症状 
 ・せん妄・うつ病 vs. 認知症─類似点と相違点 

2.中核症状と薬物治療のイロハ
 ・認知症における薬物治療の位置づけ
 ・薬物療法に期待できる効果 
 ・使用を開始するタイミングと治療薬の選択
 ・認知症治療薬の種類と特徴 
 ・コリンエステラーゼ阻害薬の作用メカニズム
 ・NMDA 受容体阻害薬の作用メカニズム 
 ・コリンエステラーゼ阻害薬の副作用とその対応
 ・適応症からみた使い分け
 ・剤形からみた使い分け
 ・コリンエステラーゼ阻害薬+メマンチンの併用効果
 ・服用の止め時はいつか―最高度認知機能障害時の薬剤使用の判断

3.化学構造からみた認知症と治療薬のかたち
 ・認知症のかたち
 ・コリンエステラーゼ阻害薬のかたち

4.BPSD と向精神薬のイロハ
 ・BPSD の発生機序と薬物療法開始前にできること
 ・BPSD の薬物治療 
 ・抗精神病薬を使用する場面と使用時の注意点
 ・抗うつ薬を使用する場面と使用時の注意点
 ・抗てんかん薬を使用する場面と使用時の注意点
 ・抗不安薬を使用する場面と使用時の注意点 
 ・睡眠薬を使用する場面と使用時の注意

地域包括ケア時代! 今できそうなこと

1 認知症の影響による服薬トラブルとその対応 
2 認知機能と薬の効果の関係をわかりやすく伝えるポイント 
3 認知機能に影響を及ぼす薬の管理と中止・変更のポイント 
4 コリンエステラーゼ阻害薬による消化器系副作用の管理と発現時の対応
5 メマンチンによるめまい・傾眠などの管理
6 嚥下能力が低下した患者への服薬支援 
7 せん妄を誘発しやすい薬の管理 
8 認知症高齢者に特に注意が必要な相互作用 
9 高齢者のADME を考慮した向精神薬の投与設計・管理 
10 高齢者への向精神薬使用にあたって留意すべき身体疾患と症状 
11 認知症高齢者への向精神薬投与による転倒・骨折リスク 
12 在宅業務における寝たきり認知症患者への服薬支援のポイント 
13 認知症高齢者の褥瘡予防 
14 認知症の早期発見につながるポイントと受診へ導くコツ 
15 認知症に伴う睡眠障害の対策 
16 多職種連携における留意点は? 
17 他職種との連携において薬剤師が期待されている情報提供
処方例から学ぶ!  認知症高齢者の対応

case1 ドネペジル治療中に認知機能の低下が進んだ70代女性
case2 レビー小体型認知症と診断された70代男性
case3 寝たきり認知症患者の退院時共同指導から在宅への移行
case4 夫婦ともに認知症患者の在宅における服薬支援
コラム

・レム睡眠行動障害とは?
・リバスチグミンの剤形はなぜ貼付剤?
・BPSD と漢方治療
・BPSD の評価尺度
・インペアードパフォーマンス

≪Series≫

・最近のコクシ
 認知症  
・ハマゾン.co.jp
 私は誰になっていくの?
─アルツハイマー病者からみた世界
・エビデンスと実臨床の架け橋~臨床疑問のゆくえ~  認知症患者にベンゾジアゼピン系薬剤を
投与すると肺炎は増える?

≪巻末付録≫

・医薬品集 カスタマイズツール
認知症高齢者

≪次号予告≫

「吸入剤」(仮称)
1,320円
特集:妊娠期のマイナートラブルとくすり

≪はじめに≫

国立成育医療研究センター
周産期・母性診療センター 主任副センター長
妊娠と薬情報センター センター長
村島温子
 
妊娠中の女性と聞いただけで,診療,対応に苦手意識をもっていませんか?
 母性内科という立場で妊婦さんを診療するようになって15年が経ちました.慢性疾患を持つ女性の妊娠の管理と,妊娠中に出現した疾患や症状の治療を行ってきた経験から,「健やかな母体に健やかな児は育つ」という理念のもと,妊娠という状態の特殊性を熟知したうえで母体を治療することが,児にとってもよい結果をもたらすと信じています.しかし,母性内科医として,妊娠と薬情報センターで働いておりますと,恐る恐る妊婦さんに接している一般の臨床現場の実態が見えてきます.
 妊娠中はいろいろな症状や疾患が出てきます.例えば,便秘がひどくなったり,貧血傾向にもなったりします.妊婦さんだってインフルエンザにもなれば帯状疱疹にもなります.妊婦さんが不調を訴えた時,その解決のためにはどうすべきか,薬物治療が必要であればどのように薬を使えばよいのか,そもそも妊娠期によくみられる不調にはどんなものがあるのか,疑問は次から次へと出てきます.しかし,その疑問に答えてくれる書籍は意外とありません.そこで,今回は妊娠期にしばしばみられる症状を取り上げ,その病態の考え方と薬物治療も含めた対応の仕方をわかりやすく解説することとしました.
 本特集が妊婦さんの診療や対応が「苦手」から「得意」になるきっかけになれば幸いです.

≪マイナートラブルを理解するための「産科学×薬学」≫

1.要点整理! 周産期母子の解剖生理学
 ・女性生殖器の構造とはたらき 
 ・女性ホルモンの分泌調整
 ・妊娠のメカニズム
 ・妊娠時期の分類と妊娠週数の数え方
 ・胎児循環

2.妊娠期にみられる「からだ」の変化
 ・妊娠期にみられるみための変化
 ・妊娠期にみられる生理学的変化

3.周産期薬理学の基本
 ・周産期薬理学とは
 ・妊娠期に薬の影響の評価
 ・催奇形性・胎児毒性
 ・薬物の胎盤移行性
 ・妊娠による薬物動態の変化

≪臨床判断力が求められる妊婦のマイナートラブル≫

1.「頭が痛い」軽視できない頭痛を見逃さない
 ・「妊婦の頭痛」は緊急事態の可能性あり!?
 ・妊娠高血圧症候群(PIH)とは?
 ・妊娠高血圧症候群の管理と実際

2.「熱があります」「咳が続いて辛い」治療が必要な感染症とかぜを区別する
 ・その症状は本当にかぜ?
 ・妊婦のかぜ症状の注意点

3.「気持ちが落ち込む」「眠れない」妊娠中のうつ病を早期に拾い上げる
 ・妊娠期にもうつ病は存在する
 ・ホルモン変化だけではないうつ病の要因
 ・うつ病に気づくには

4.「貧血と言われましたが特に自覚症状はありません」重症化させない指導をする
 ・妊婦の貧血には治療が必要?
 ・妊婦の貧血の見つけ方
 ・見逃してはいけない「怖い貧血」

5.「毎日つるんとバナナうんちが出ていますか?」自覚のない便秘も解消してスッキリ
 ・便秘とは 
 ・妊娠中の便秘とその原因
 ・注意が必要な便秘
 ・便秘の有無を聞き出すコツ
 ・便秘の妊婦さんへの指導 

6.「味の濃いものがほしい」「つわりが急に止まった」妊娠悪阻へアドバイスする
 ・つわりとは?
 ・妊娠期の食事指導
 ・精神的不安の対応
 ・浅い呼吸が要因のつわり症状への対処法

≪薬による妊娠期のマイナートラブル管理≫

1.解熱薬・鎮痛薬
 ・妊娠中に熱が出たら?
 ・妊娠中に「頭が痛い」と訴えがあったら?
 ・妊娠中に使える解熱鎮痛薬って?
 ・アセトアミノフェンが使えないときは?
 ・妊娠中の腰痛で注意することは?

2.抗アレルギー薬
 ・抗アレルギー薬を必要とするマイナートラブルとは?
 ・妊娠時の抗アレルギー薬選択の留意点とは?

3.抗感染症薬
 ・保険薬局で,妊婦に抗感染症薬を説明するときの注意点
 ・妊娠中に抗感染症薬を投与するとき

4.貧血治療薬
 ・鉄剤による管理が必要な貧血は?

5. 睡眠薬
 ・不眠での薬剤使用の判断は?そのとき何を選択する?
 ・治療方針と薬物療法は?
 ・新生児不適応症候群とは?

6.消化器用剤
 ・便秘への薬剤使用の判断は?
 ・薬は何を選択する?
 ・胃部症状での薬剤使用の判断は?そのとき何を選択する?

7.皮膚科用剤
 ・妊娠中に痒みのあるときに何を考え,薬剤を選択する?
 ・妊娠中にステロイド外用剤が必要となる疾患は?
 ・ステロイド外用剤の胎児への影響は?

8.ワクチン
 ・妊娠可能年齢の女性が接種することがあり得るワクチン
 ・妊婦・妊娠を取り巻くワクチン接種
 ・渡航ワクチン

9.漢方薬・OTC薬・サプリメント
 ・漢方薬は安全に使用できる?
 ・OTC薬はすべて安心して使用できる?
 ・サプリメント摂取への注意点は?

処方例から学ぶ! 妊娠期のマイナートラブルへの対応
case1 便秘症状を訴える妊娠初期の女性
case2 インフルエンザに罹患した妊娠中期の女性
case3 腰痛を訴える妊娠後期の女性

≪コラム≫

・薬をのんでから妊娠が発覚したときの対応
・慢性疾患と妊娠
・くすりのラセミ化のかたち ~サリドマイドに関連して~
・脳静脈血栓症
・妊娠高血圧症候群は予防できる?
・もともとうつ病の妊婦さんへの対応
・薬局でできる“妊娠前のケア”
・妊婦の不眠とむずむず脚症候群
・妊娠中の発熱したときの診察は?
・薬以外に鼻炎症状の悪化を回避するには?
・妊娠中の薬剤使用に関する情報は,何を参考にする?
・サプリメントの店頭以外の購入ルートに注意!

≪Series≫

・最近のコクシ -妊婦と薬
・ハマゾン.co.jp -本当は怖い動物の子育て
・エビデンスと実臨床の架け橋~臨床疑問のゆくえ~
 妊娠中の血圧管理は厳格にした方がよい?

≪巻末付録≫

・医薬品集 カスタマイズツール
 妊娠と薬物治療・妊娠期のマイナートラブル編

≪次号予告≫

要点ガッチリ!!「認知症高齢者」対応力
1,320円
特集:よく出る漢方薬ABC

≪はじめに≫

北大学病院産科婦人科・同漢方内科 大澤 稔
 「漢方薬」と聞くと皆さんはどんなイメージをお持ちですか? 「古くさい」「長くのまないと効かない」「煎じるのが面倒」などといったネガティブなイメージを抱かれている方々が少なくないのではないでしょうか? 実は私もかつてはこのようなイメージを持っていました.しかし人は変わるものです.あるとき,私は尿管結石を発症し,NSAIDsやスコポラミンを用いてもなかなか痛みが取れませんでした.そのときに,MRさんから聞いた「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」の説明を思い出し内服したところ,ものの5分程度で症状(疼痛)が取れたではないですか.
 そんな治療ポテンシャルを秘めた漢方薬をもっと使ってみたい,特に,私の専門である更年期障害をはじめ,「西洋医学で症状が改善しない患者さん」に応用してみたいという思いに駆られたのはわずか10数年前のことです.当時は各種漢方入門セミナーを手当たり次第に受講した記憶があります.ただし,漢方薬を学ぶにあたり,大きな障壁がありました.漢方と言えば「証(しょう)」(漢方医学における患者状態を指す言葉,診断)の知識が必要です.気(き)・血(けつ)・水(すい)理論,陰陽虚実(いんようきょじつ)といった独特な患者状態の把握法(診断法)をクリアしないと次に進まないのです.これらは「漢方医学」という日本の伝統医学を学ぶうえでのいわゆる総論として大変重要な部分ですし,いずれは体得することが勧められます.かく言う私も,一時は診察法(望診(ぼうしん)・聞診(ぶんしん)・問診(もんしん)・切診(せっしん))に没頭したこともありました.
 しかし,十分に漢方医学を精通する前に,漢方薬の必要性が日常診療で上回りました.そのとき,まずは漢方薬を西洋薬と同様にひとつの薬として特徴を学ぶことで,適切な選択ができることに気付かされたのです.そこで,本特集は私の臨床経験を交えながら,「漢方薬」という各論を習得することを目的に構成しました.また,後に必要性が高まる漢方医学の総論にもスムースに入り込めるよう,その知識も幾分盛り込みつつ解説しました.
 読み方さえ曖昧な漢方薬を学ぶ“第一歩”として本特集をお役立ていただき,目の前にあるハードルを飛び越えるきっかけとなることを期待しています.この一歩が,漢方薬の適正使用,さらには患者さんのアドヒアランス向上へとつながることと確信いたします.
 ようこそ,古くて新しい漢方薬の世界へ(^O^)/

≪漢方薬の使い方のキホン≫

1.入門! 実践的漢方薬服薬指導
  ・問診だけでも漢方薬は選択できる

2.漢方薬のイメージを変える5つの習慣
 ・第1の習慣:漢方薬で病気を治療するイメージを掴む
 ・第2の習慣:急性期の症状に使う漢方薬を知る
 ・第3の習慣:きめ細かな服薬指導を実践する
 ・第4の習慣:漢方薬へのよくある不満・疑問に答える準備をする
  Q1 のんだらかえって調子が悪くなりました.のむのをやめたほうがよいですか? 
  Q2 のんでも効いている感じがしない漢方薬は変更したほうがよいですか?
  Q3 まずくてのめないです.どうしたらよいでしょうか?
  Q4 吐き気があってのめません.よい方法はありますか?
  Q5 エキス剤が苦手です.どうしたらよいでしょうか?
  Q6 お昼の分をよくのみ忘れます.どうしたらよいでしょうか?
  Q7 食後3回服用の薬もあるのですが,服用回数を減らせませんか?
  Q8 子どもにのませることはできますか?
  Q9 妊娠を考えている場合,妊娠・授乳中でも漢方薬はのめますか?
  Q10 服薬する水でお腹がいっぱいになってしまいます.よい方法はありますか? 
  Q11 漢方薬は効きが遅いですか?
  Q12 いつまでのみ続ければよいですか?
 ・第5の習慣:次の来局につながる“声かけ”をする

3.くすりのかたち~偽アルドステロン症~
 ・グリチルリチンの消化管吸収
 ・グリチルレチン酸≒ステロイド?
 ・偽アルドステロン症にはコルチゾールが関わっている!
 ・構造の大きい・小さいを比べてみよう

≪漢方薬を“みえる化”して「使える武器」にする≫

漢方薬を作用で整理する

体力を回復する「補剤」
 ・補中益気湯
 ・六君子湯
 ・十全大補湯

微小循環障害治療薬「駆お血剤」
 ・当帰芍薬散
 ・加味逍遙散
 ・桂枝茯苓丸

水分調整薬「利水剤」
 ・五苓散
 ・猪苓湯

その他の知っておくと得する薬
 ・抑肝散
 ・桂枝加竜骨牡蛎湯
 ・半夏瀉心湯
 ・葛根湯
 ・牛車腎気丸
 ・麦門冬湯
 ・大建中湯

≪処方例から学ぶ! 漢方処方の意図をひも解くロジック≫

case1 慢性膀胱炎の60代女性
case2 慢性頭痛,肩凝りが治らない30代女性

≪コラム≫

・漢方薬に含まれる有効成分の形“配糖体”
・救急室で使用できる漢方薬
・構造式から考える漢方薬の用法
・足し算の医療と引き算の医療
・食前,食間になじめない日本人向けに
・高齢者の安全な漢方処方について
・漢方薬を増やすか,減らすか,変更か?
・甘草と偽アルドステロン症

≪Series≫

・ハマゾン.co.jp
 蒼天すでに死せり,黄天まさに立つべし
・エビデンスと実臨床の架け橋~臨床疑問のゆくえ~
 がん患者の倦怠感に漢方は効く?

≪巻末付録≫

・医薬品集カスタマイズツール
 漢方薬

≪次号予告≫

「妊娠期のマイナートラブル」
―薬での管理は必要?グレーゾーンの臨床判断!―
・「産科学×薬学」の基本を学ぶ
・薬によるマイナートラブル管理
・処方例から学ぶ”妊娠期のマイナートラブルへの対応
・要点整理!周産期母子の解剖生理学 など
1,320円
特集:高齢者の訴えるかぜ症状

≪はじめに≫

  総合診療医・感染症医 Sapporo Medical Academy 代表理事 岸田直樹

“かぜ”は救急外来や一般内科外来でもっともよく出会う疾患ですが,その病名が良くも悪くも曖昧に使われていることが多いでしょう.このことにはいくつか理由があります.ひとつは,かぜかどうかは臨床判断であって,医療機関を受診してもかぜを引き起こしているウイルスのほとんどは同定することはできません.よって,本当にかぜかどうかについて,医師は100%確信をもっていないというのが事実です.しかもそのほとんどは自然によくなるのです.つまりかぜはまさに“セルフケア疾患”なのです.そして,ぜひ,薬局の力を貸していただきたい疾患ナンバーワンです.ところが,かぜの判断は意外にわかりにくいと思われている人も多いでしょう.というのも,かぜの大きな特徴は多症状であることです.このことから,どんな症状でもかぜによる一症状の可能性があるようにみえ,かぜを定義してきちんと分類する努力をしていないとなんでもかぜにみえてきます.したがって,かぜは医師にとっても患者にとってもなんともいえない曖昧な疾患となります.  また,かぜ診療では治療から予防まで明確にエビデンスのあるものがきわめて限られます.特に,かぜ薬を“かぜを引き起こすウイルスに共通に効果のあるもの”と定義した場合には,そのような薬は存在しませんし,もし創ることができたらノーベル賞とも言われます.かぜウイルスに万能な抗ウイルス薬はありませんので,対症療法としてのアプローチは病院と薬局で大きく変わらない印象です.しかし,そんなことは一般の方はあまり知りません.また,対症療法や感染予防グッズ(手指衛生アルコール製剤,マスク,のど飴…)は薬局の方がはるかに充実しているでしょう.「かぜは薬局へ」という流れはこれからの医療経済の問題にも大きく影響します.さらに,抗菌薬が出せない薬局でかぜをみていただくことは,耐性菌増加を食い止める一つの戦略にもなると考えます.ぜひ,力を貸してください.そのサポートをいたします.

≪高齢者が訴える「かぜ症状」に対応するための基本≫

1.かぜ症状をみる・きく・よむ
 ・かぜ症状をみるポイント
 ・かぜ症状を聴き取るコツ ─3症状チェックのコツと注意事項─
 ・患者情報から「かぜ」の原因をよむ
 ・受診勧奨かセルフメディケーションかの判断
 ・「かぜ」と判断した場合の対応 

2.それは本当にかぜ? かぜ症状に潜む重大疾患
 ・明らかに危険なサイン
 ・症状がはっきりしない,見逃しやすい危険なサイン
 ・危険なサインの伝え方

3.かぜ症状から重症化すると危険な呼吸器疾患
 ・肺炎を見極める
 ・かぜと肺炎の関係
 ・肺炎の重症度を評価する
 ・肺炎の非典型例について

4.インフルエンザによって引き起こされる合併症とその対策
・インフルエンザの臨床症状
 ・インフルエンザの合併症
 ・インフルエンザの合併症対策

5.要点整理! かぜ症状に使える漢方薬
 ・高齢者のかぜと漢方薬
 ・階層構造により漢方薬の特徴をつかむ
 ・軽いかぜに無難な選択:桂枝湯
 ・発熱しているのに青白くて冷えている:麻黄附子細辛湯
 ・かぜをひいたようだと思ったらまずこれ:桂麻各半湯
 ・患者さんが「かぜだ」と言うからかぜ:香蘇散
 ・乾燥した咳の出始めに:麦門冬湯
 ・軽い咳がいつまでも取れない:桂枝加厚朴杏仁湯

6.かぜ症状へのOTC薬を適切に扱う判断力と服薬指導
 ・特に注意を払わなければならない高齢者のかぜの訴え
 
7.ニューキノロン系抗菌薬の「かたち」
 ・なぜ,ニューキノロン系抗菌薬は抗菌活性があるのか?
 ・ニューキノロン系抗菌薬は核酸塩基のニセモノ!?
 ・DNAジャイレース,トポイソメラーゼⅣは何をする酵素?
 ・ニューキノロン系抗菌薬の3つの手
 ・ニューキノロン系抗菌薬の作用機序を詳しく知る必要はあるの? 

≪高齢者が訴える 「かぜ症状」とおくすりQ&A≫

Q1経口抗菌薬を処方する? しない? ポイントは?
Q2経口抗菌薬選択のポイントは?
Q3抗菌薬投与の弊害は?
Q4高齢者の薬物動態学・薬力学的な特徴を考慮した抗菌薬投与のポイントは?
Q5インフルエンザワクチン接種のタイミングは
Q6抗インフルエンザ薬の選択は?
Q7肺炎球菌ワクチン接種のタイミングは?
Q8高齢者の総合かぜ薬は本当に全ての成分が必要?
Q9発熱時に解熱薬は必須?
Q10高齢者に解熱鎮痛薬を選ぶとき注意することは?
Q11消炎鎮痛薬としてNSAIDsを連用している高齢者に解熱薬を使用してよい?
Q12解熱薬としてのジクロフェナク坐剤の注意点は?
Q13鎮咳薬は必要? 他の対処法はない?
Q14ツロブテロールテープ製剤の高齢者への適切な使用条件は?
Q15OTCかぜ薬の受診勧奨のタイミングは?
Q16長引くかぜ,アレルギーとの鑑別は? 抗ヒスタミン薬を選ぶポイントは?
Q17抗コリン薬やかぜ薬でおしっこが出にくくなるって本当?
Q181年中PL配合顆粒を処方されている患者にどう対応する?
Q19認知症で便秘がひどい患者がかぜ薬を求めてきた.どうする? 
Q20精神科の薬をたくさん内服している患者がかぜ薬を求めてきた.どうする?
Q21高齢者のかぜ症状による脱水症状を防ぐには?
Q22うがい・手洗いによるかぜの予防効果は?
処方例から学ぶ! 高齢者が訴えるかぜ症状の対応

case1 かぜ症状を訴えてOTC薬を買いにきた高齢者
case2 85歳女性への抗インフルエンザ吸入剤の処方
case3 基礎疾患をもつ高齢者のかぜ症状

≪コラム≫

・「最近咳き込むことが多くなりました」かぜ? 結核!? それとも…?
・高齢者のかぜとニンニク,ニンニク注射
・インフルエンザの裏に隠された疾患を見逃すな!
・ニューキノロン!?
・水素結合のおさらい
・高齢者の腎排泄と薬用量
・抗コリン作用の強弱を予想する
・かぜでドクターショッピングをするのはなぜ?
・高齢者の発熱(熱型)は役に立たない?

≪Series≫

・ハマゾン.co.jp
 最後の一葉
・エビデンスと実臨床の架け橋?臨床疑問のゆくえ?
 かぜ薬を服用すると認知症になりやすいの?

≪book review≫

・Rp.+ レシピプラス特別編集
 速解! 調剤報酬2016-17 (南山堂)
・絵でまるわかり
 分子標的抗がん薬 (南山堂)

≪巻末付録≫

・医薬品集カスタマイズツール
 抗インフルエンザ薬

≪次号予告≫

「漢方薬を「使える武器」にする!」
・漢方薬で病気を治療するイメージを掴む
・きめ細かな服薬指導を実践するコツ―効かせるテクニック
・臨床上版用される漢方薬をマスターしよう!
 補剤:補中益気湯、六君子湯、十全大補湯
 駆?血剤:当帰芍薬散、加味逍遥散、十全大補湯
 利水剤:五苓散、柴苓湯     など
1,320円
特集:乳幼児の発熱

≪はじめに≫

帝京大学医学部小児科 講師  伊藤直樹

 「うちの子,お熱がでてしまいました…」
 小児科の日常診療において,最も多い訴えの一つはこの「乳幼児の発熱」ではないでしょうか? とりわけ救急外来では,「寝る前まで元気だったのに,真夜中から急に熱がでました」と受診する乳幼児は数多くいます.子育て真っ最中の家庭では,自宅に体温計を常備していることも多く,発熱は保護者の方にもとてもわかりやすい指標で,大切なバイタルサインだからです.処方する「熱さまし」も,小児科では処方する機会の大変多い薬剤の一つです.「おでこにジェルシートを貼った子どもを抱っこしながら,解熱薬の記載された処方箋を差し出すお母さんの対応をする」といった光景は,どこの保険薬局でも日常のひとコマとも思います.
 処方する小児科医師の立場からすれば,一口に乳幼児の発熱といっても,年齢や随伴するほかの症状によって対応は変わってきます.診断技術の進歩に伴い,以前のように「熱はかぜだから,念のために抗菌薬を出しておきます」といった場面も減ってきています.さらに同年代に多い熱性けいれんやインフルエンザにおける対応,予防接種に伴う発熱など,考え方の進歩やガイドラインによる標準化なども徐々に試みられています.
 「実際の診療場面で,専門医師がどのようなことを思いながら診療し,親御さんにお話しをして,処方箋を書いているのか?」今回の特集では,百戦錬磨の小児科専門医の方々にわかりやすく解説をいただきました.

≪乳幼児の“発熱”に対応する基本≫

1.乳幼児の発熱─どうして発熱するの?
 平熱とは? 発熱とは?
 体温調節のメカニズム
 小児と成人の体温調節の違い
 発熱時の生体反応と発熱のメカニズム
 小児が発熱することの臨床的な意義と影響

2.帰宅させてはいけない発熱児
 乳幼児の発熱の主な原因とまれな原因
 生後3ヵ月未満の発熱児
 緊急を要する発熱児

3.発熱パターンをみる,きく,よむ
 いろいろな「熱が高い」からわかること 
 くり返す発熱の原因を探る

4.年齢区分別にみる発熱を主訴とする重要な疾患
 新生児期(生後28日未満)の発熱
 乳児期(生後1~3ヵ月)の発熱
 乳児期(生後4ヵ月~1歳)の発熱
 幼児期(1~6歳)の発熱
 不明熱

5.アセトアミノフェンの「かたち」と「はたらき」
 アセトアミノフェンはどうして効くの?
 COX阻害作用とは?

6.発熱に解熱薬・抗菌薬を処方するとき・しないとき
 本当に必要な解熱薬なのかを考える
 本当に必要な抗菌薬なのかを考える

≪「乳幼児の発熱」ワンポイントアドバイス≫

1.発熱時の処方に関するFAQ
 Q1 乳幼児の解熱薬は何を使う? 剤形は?
 Q2 剤形によって効きめが異なる?
 Q3 アセトアミノフェンが使えない子どもは? 代替薬は?
 Q4 アセトアミノフェン投与後の注意点は?
 Q5 乳幼児の発熱に効果が期待できる漢方薬は? 服用の方法は?

2.坐剤に関するFAQ
 Q6 坐剤の保管方法は?
 Q7 一度融解した坐剤は使える?
 Q8 坐剤併用時の投与間隔とタイミングは?
 Q9 ジアゼパム坐剤を使用する上での注意点は?
 Q10 坐剤の分割法は?

3.インフルエンザに関するFAQ
 Q11 抗インフルエンザ薬の使い分けは?
 Q12 オセルタミビルの初回と2回目の服用間隔は?
 Q13 ラニナミビルの吸入直後に吐いたときの治療効果は?
 Q14 乳幼児でのインフルエンザワクチンの有効性は?
 Q15 子どものインフルエンザワクチンは,1回接種では効果が得られない?
 Q16 インフルエンザのときに使用できる解熱薬は?

4.発疹に関するFAQ
 Q17 発熱を伴う発疹はどのような疾患で起こる? 年齢別にみた特徴は?
 Q18 発熱を伴う発疹の病気の特徴を教えてください
 
5.保護者から質問される薬のFAQ
 Q19 微熱ですが,解熱薬を使った方がよいですか?
 Q20 子どもにOTC薬は使えますか?
 Q21 薬をのみやすくする方法は何かありますか?
 Q22 薬の内服時間は用法と違ってもよいですか? 
 Q23 微熱がありますが,ワクチン接種はできますか?

6.ホームケアに関するFAQ
 Q24 体温計の選び方は? 正しい検温方法は?
 Q25 発熱したら,いつ,どの部分を冷やせばよいの?
 Q26 測定した部位や時間によって体温に違いはある?
 Q27 経口補水液はどのような種類がある? どのように使う?

7.突然の出来事への対応
 Q28 熱性けいれんを起こした!?
 Q29 熱中症になったみたい!?
 Q30 薬局で嘔吐した!?

≪コラム≫

・発熱患者を「みる」!?
・大泉門とは?
・ドンペリドン坐剤の30分以上あとにアセトアミノフェン坐剤を使用する理由
・“フェイクストラクチャー”って何だ!?
・子どもの味覚と薬
・結晶多形とは?
・嘔吐しないためのラニナミビルの吸入法のアドバイスは?
・ワクチン同時接種のメリットとデメリット
・授乳中ですが,解熱薬はのめますか?
・冷却ジェルシートの大人用と小児用は何が違うの?
・熱性けいれんとてんかんの違い

≪処方例から学ぶ! 乳幼児の発熱への対応≫

 case 1 解熱薬のみが処方されている幼児
 case 2 解熱薬と抗菌薬が投与されている幼児
 case 3 インフルエンザで来局した幼児

≪Series≫

・ハマゾン.co.jp
 人体600万年史
・エビデンスと実臨床の架け橋~臨床疑問のゆくえ~
 子どもの“熱さまし”はアセトアミノフェンが一番なの?

≪book review≫

・シーン別
 わかる! 漢方Q&A(南山堂)
巻末付録

・医薬品集カスタマイズツール
 乳幼児の発熱 編

≪次号予告≫

「高齢者の訴えるかぜ症状」
 ・高齢者が訴える「かぜ症状」に対応する基本を学ぼう!
 ・高齢者が訴える「かぜ症状」とおくすりDo & Don’t
 ・ケースから学ぶ! 高齢者のかぜ症状への対応 など
1,320円
『まるごとスッキリ 抗精神病薬を整理する -統合失調症患者の対応をシミュレーション-』

≪はじめに≫

鈴鹿医療科学大学大学院薬学研究科 教授  三輪高市

 近年,精神科疾患に対する治療環境は大きく変化しています.今回取り上げた抗精神病薬は主に統合失調症に使用される医薬品群ですが,双極性障害やうつ病,認知症の行動・心理症状やせん妄の改善のために使用される機会も増えてきました.
 このようななか,2015 年9 月に日本神経精神薬理学会から「統合失調症薬物治療ガイドライン」が公表されました.これは,エビデンスに基づいた統合失調症の薬物療法に関する国内初のガイドラインで,2 年もの長期にわたり,多くの専門家がかかわって作成されました.エビデンスに基づいて作成されているため,新しい抗精神病薬については今後のデータ蓄積を待たれる部分もありますが,幅広い事例に対して,より適正な道を示してくれるものであることに間違いありません.
 『統合失調症』は,原因が不明で回復が不可能とされていた『精神分裂病』の別名ではなく,神経伝達物質のアンバランスによる回復可能な状態という新たな疾病概念です.今日では治療環境が整えられ,多くの患者さんが社会に復帰できるようになってきました.また,昨今,処方箋やお薬手帳などを介した情報提供が進み,病院のみならず,保険薬局でも積極的に患者情報を収集し,薬学的な管理を実践できる方向に向かっています.しかし,精神科の処方は難解なうえに患者さんへの対応には特別なスキルが必要で,患者さん本人からの情報収集は難しいと感じている薬剤師は少なくないと思います.
 本号が,精神科薬物療法や精神科疾患を有する患者さんへの理解をより深めていただく一助となれば幸いです.そして,読者の方々の薬学的な介入により,患者さんの日常生活や社会復帰に障害となる副作用をできる限り回避し,“その人らしい社会生活”を送るための薬物療法の実践につながることを切望いたします.


≪抗精神病薬を使う代表的疾患「統合失調症」≫

1 統合失調症では,いつ,どのような症状が認められる?
 ・人生で統合失調症を発生しやすい時期・年齢は?
 ・発症の原因を作りやすい時期が生涯で2回ある
 ・発症後の特徴的な経過は?
 ・統合失調症の患者さんの脳では何が起こっている?
 ・薬物治療の開始は早ければ早いほど予後がよい
 ・3つのタイプに分けられる症状

2 統合失調症が発症する原因は? メカニズムは?
 ・発症の原因は,患者さんがもともと持っている「脆弱性」と患者さんを取り巻く
  「環境」の相互作用
 ・統合失調症にかかわる神経伝達物質

3 病気の状態と副作用をチェックする
 ・精神症状の評価尺度
 ・副作用の評価尺度
 ・服薬に関する評価尺度
 ・病識に関する評価尺度

≪基本まるわかり「抗精神病薬」≫

1 抗精神病薬の「かたち」と「はたらき」
 ・抗精神病薬の知識と情報は理論的な理解を
 ・抗精神病薬のドパミンD2受容体遮断作用
 ・ドパミン受容体部分作動薬は何モノ!?
 ・セロトニン受容体遮断作用も化学構造から理解できる!
 ・なぜ多元受容体標的化抗精神病薬の薬理作用は多様なのか?
 ・フェノチアジン系薬剤はMARTAのプロトタイプ!?
 ・抗精神病薬の薬理作用を理解する分類はコレだ!
 ・抗精神病薬の副作用

2 抗精神病薬のプロファイル
 ・第一世代と第二世代の抗精神病薬の違いとは?
 ・第二世代抗精神病薬のプロファイル
 ・錐体外路症状のしくみ
 ・高プロラクチン血症とは?

3 抗精神病薬による統合失調症治療の基本
 ・統合失調症への推奨処方は抗精神病薬のシンプル処方
 ・抗精神病薬の多剤大量療法は何がよくないのでしょうか?
 ・推奨される抗精神病薬の使い方
 ・多剤併用すると薬剤の特性を失う!?
 ・急性期は激しい精神症状を速やかに消退させ,維持療法を考慮した処方設計をする
 ・回復期における日常生活・社会生活への復帰には薬による過剰な鎮静を取り除く
  ことが大切?

4 抗精神病薬処方の単純化と最適化
 ・日本ではなぜ抗精神病薬の多剤大量療法が多いのか?
 ・多剤併用処方のデメリット
 ・処方の単純化・最適化のススメ
 ・SCAP法による薬剤の減量
 ・抗精神病薬のスイッチング
 ・抗精神病薬のスイッチングのツール「クロルプロマジン換算」

5 統合失調症以外の精神疾患への抗精神病薬の使用
 ・精神科における薬物療法の位置づけ
 ・抗精神病薬が処方される患者の病態

6 再発・再燃防止と服薬管理の関係
 ・「疾患が原因」で困る
 ・「薬剤師の経験やスキル不足が原因」で困る
 ・「患者-治療者関係が原因」で困る

≪step up seminar≫

・構造をみるだけでどこの製薬会社のくすりかわかる!?
・ブチロフェノン系薬剤の不思議
・オランザピンとクエチアピンの投与量が60倍の理由は!?
・抗コリン作用の強弱を考える
・主作用以外の受容体に作用する理由は?
・血液脳関門を通過する薬の構造式はどんなもの?
・新規MARTAのアセナピン(シクレスト®)はなぜ舌下錠なの?

≪コラム≫

・「精神分裂病」と呼ばれていた時代の統合失調症のイメージ
・注意力の低下とフィルター理論
・知っておくと理解が深まる用語
・統合失調症の2つの診断基準「ICD-10」と「DSM-5」
・クロザピン(クロザリル®)はどんな薬?
・抗精神病薬とよく併用される精神科の薬剤は?

≪処方例から学ぶ! 統合失調症薬物療法≫

統合失調症 薬物治療のカギ
case 1 錐体外路症状により処方変更した30代男性
case 2 高プロラクチン血症により処方変更した30代女性
case 3 薬剤性の過鎮静により薬剤を減量・変更した30代男性
case 4 アドヒアランスを考慮し,持効性注射剤が処方された40代男性

≪Series≫

・ハマゾン.co.jp
 妻を帽子とまちがえた男
・エビデンスと実臨床の架け橋~臨床疑問のゆくえ~
 認知症の周辺症状(BPSD)に対する薬物治療薬はいつまで続ける?

≪book review≫

・高齢者のポリファーマシー(南山堂)
・危険なサインの謎を解く(南山堂)
巻末付録

・医薬品集 カスタマイズツール
  抗精神病薬


≪次号予告≫

「乳幼児の発熱」
・乳幼児の“発熱”に対応する基本を学ぼう!
・薬局カウンターで役立つ「乳幼児の発熱」ワンポイントアドバイス
 -処方・剤形・ホームケア・保護者からの質問-        など
1,320円
『注射糖尿病製剤 -インスリン/GLP-1受容体作動薬-』

≪はじめに≫

東邦大学医学部内科学講座糖尿病代謝内分泌分野(佐倉)
東邦大学医療センター佐倉病院糖尿病・内分泌・代謝センター 教授 龍野一郎

 1921年,カナダのF.G.バンティング,J.J.R.マクラウドがインスリンを発見する以前は糖尿病,特に1型糖尿病の治療には飢餓療法しかなく,多くの人々が糖尿病性ケトアシドーシスによって亡くなる暗黒の時代であった.インスリンは直ちに臨床応用され,この人々を救った成果によりバンティングとマクラウドは1923年にノーベル医学生理学賞の栄誉に輝いた.
 しかしながら,これで糖尿病の治療は完結せず,次の戦いは糖尿病の慢性合併症である糖尿病網膜症,糖尿病腎症,糖尿病神経症といった細小血管障害をいかに抑制するかの戦いになった.そのためには血糖変動をいかに正常人に近づけるかが課題となった.生体内でインスリンは常時分泌され,肝臓での糖新生を制御している基礎分泌と,食事のたびに分泌され,急な血糖の上昇を抑える追加分泌に分けることができ,次のインスリン療法の課題はインスリンアレルギーの改善を目指すヒト型インスリンの開発に加えて,作用時間の面からは基礎分泌を担う長時間作用型インスリンの開発と,追加分泌を担うための注射直後に効き始め,効果の比較的短い速効型インスリンの開発の歴史であった.その結果,1980年後半,遺伝子組み換え製剤が開発され,2001年にはインスリンアナログ製剤が登場している.さらに,腸管から分泌されるGLPやGIPと言ったインクレチンのインスリン分泌に対する重要性が明らかになり,インクレチン関連注射製剤が開発された.これらの製剤は血糖コントロールだけでなく,食欲抑制効果も認められ,欧米では抗肥満薬としても使われている.
 このようにインスリンの発見以来,過去100年の間にインスリン製剤は大きく進歩・改良され,さらにインクレチン製剤が加わることにより,糖尿病の診療は大きな変遷を遂げてきている.本特集ではインスリン製剤を中心に糖尿病治療における注射製剤の位置づけや導入の適応,その使用量や注射のタイミングについて実際の臨床例に基づいてわかりやすく解説いただいた.


≪薬物治療の本質を理解するための基礎知識≫

1.注射糖尿病製剤が処方される患者のからだ
・糖尿病の2つの病態とくすりの関係
・高血糖状態が形成する悪循環と血糖コントロールの指標
・糖代謝に欠かすことのできないホルモン「インスリン」
・インスリン製剤が適応となる患者のからだ
・インスリン分泌をサポートするホルモン「インクレチン」
・GLP-1受容体作動薬が適応となる患者のからだ

2.インスリン製剤の「かたち」「はたらき」「うごき」
・インスリン製剤の個性を紐解く2つの視点
・添加物に注目! ヒトインスリン製剤
・化学構造の異なる部分に注目! インスリンアナログ製剤

3.GLP-1受容体作動薬の「かたち」「はたらき」「うごき」
・DPP-4による分解を回避したカタチ
・同一成分でも作用時間が異なる理由
・GLP-1受容体作動薬とインスリンアナログ製剤のコンセプトは似ている!

4.要点整理! 注射糖尿病製剤「薬学管理ファイル」
・薬学管理に必要な視点
・注射糖尿病製剤のプロフィル
・GLP-1受容体作動薬のプロフィル


≪処方のねらいと考え方≫

1.糖尿病注射療法が開始されるまでの病院での診療
・注射糖尿病製剤治療が必要となる検査前の診察でわかる所見・検査でわかる所見
・経口血糖降下薬から注射糖尿病製剤へのターニングポイント
・合併症からみた注射糖尿病製剤開始のタイミング
・入院での注射糖尿病製剤導入にするか外来での注射糖尿病製剤導入にするかの判断

2.入門! 注射糖尿病製剤の使い方
・インスリン療法の目的と適応
・1型糖尿病のインスリン療法の基本
・2型糖尿病のインスリン療法の基本
・1型・2型糖尿病のインスリン療法の導入
・インスリン投与量の調節が必要となるケース
・GLP-1受容体作動薬の適応と使い分け

3.処方の引き出し─さまざまな患者に対応する
・インスリンのハイミックス製剤の使い方
・糖尿病注射療法を離脱できる目安
・肥満患者へ処方する注射糖尿病製剤
・小児・思春期に処方するインスリン製剤
・妊娠・産褥期に処方するインスリン製剤
・高齢者に処方するインスリン製剤
・透析患者に処方するインスリン製剤
・不安定糖尿病に処方するインスリン製剤
・シックデイ時のインスリン製剤の投与設計
・注射針の選択方法


≪処方例から学ぶ! 糖尿病注射療法≫

・case1 病歴10年の2型糖尿病にGLP-1受容体作動薬導入となる処方
 Scene 1 GLP-1受容体作動薬導入
 Scene 2 BOT療法開始(Scene 1から3年後)
 Scene 3 混合型インスリン製剤開始(Scene 1から7年後)


・case2 強化療法となった1型糖尿病の18歳男性
 Scene 1 インスリン導入
 Scene 2 持効型製剤の切り替え(Scene 1から5年後)


≪コラム≫

一見2型にみえる1型糖尿病 「緩徐進行1型糖尿病」
インスリン製剤に亜鉛が 添加されている理由は?
インスリン製剤の注射以外の 剤形は?
インスリン製剤の温度管理 ─「変性」ってなに?─
トルリシティ®の「8位アラニン」と,GLP-1の「N末端から2番目の アラニン」は同じ?
ビデュリオン®皮下注の マイクロスフィアに用いられる特殊な素材とは
バイオシミラー


≪Series≫

・ハマゾン.co.jp
 魚インスリンと吸入インスリン
・エビデンスと実臨床の架け橋~臨床疑問のゆくえ~
 1型糖尿病ではインスリン治療で厳格に血糖コントロールすべき?


≪book review≫

・薬物動態のイロハ(南山堂)


≪巻末付録≫

・医薬品集 カスタマイズツール
 GLP-1受容体作動薬




次号予告

「統合失調症と抗精神病薬」
・抗精神病薬は統合失調症にどのように効くの?
・第一世代抗精神病薬と第二世代抗精神病薬の違いと使い分けは? など
1,320円
『 サラッと納得!経口抗凝固薬 』


谷口洋貴/稗田道成/浅井考介/柴田奈央/浜田康次/佐道紳一/安藝敬生/山田和範/青島周一/桑原秀徳/山本雅洋/澤田覚志



≪はじめに≫

洛和会音羽リハビリテーション病院/前 大津ファミリークリニック院長  谷口洋貴

 研修医になって大変だったことはいろいろありました.例えば心電図を読む,採血結果を解釈して対応する,採血法・注射法を覚える・・・などなど〔それと,看護師さんの機嫌をとる・・・というのも大変でした(大笑)〕.そして薬を覚えるのもその大変なことの一つで,研修当初はなかなか覚えられず大変だった記憶があります.研修医2年目,さらに卒後3年目と研修医を卒業すると,だいぶ薬の名前も覚え(一般名も製品名も),投与量,回数などの知識も確実に増えていきました.
 それから十年以上経過し・・・心電図解釈,採血法などはほとんど当時と変わらないものですが,薬を覚えるのは一向に減りません.それは,自分の知識や診療分野が広がり,覚える薬が増えたためもありますが,それ以外に新薬がどんどん出てくることがあげられます.
 今回のテーマの「経口抗凝固薬」にも新薬が登場しています.NOAC─と言われる薬たちです.しかし,これらはただの新薬ではなく,ある意味パラダイムシフトを起こしたといってよい薬たちです! 経口糖尿病薬など,さまざまな分野でこういったパラダイムシフトをもたらした薬たちがいますが,NOACはこれまで経口抗凝固薬がワルファリン単独であった“独占状態”を終焉させた“功労者”です.
 抗凝固薬はおそらく大半の医師たちには好まれません,血が止まらなくなるから・・・そこにNOAC出現・・・さあ,どうしたらいいのでしょう.“その道のプロ”の皆さんに聞いてみることにしましょう.



≪薬物治療の本質を理解するための基礎知識≫

1.経口抗凝固薬が処方される患者のからだ
 ・血液は固まりすぎても,固まらなくても問題だ!
 ・血栓が原因の疾患は,大きく分けると2つある
 ・血栓ができるのはどんな時?
 ・動脈血栓と静脈血栓はなにが違うの?

2.経口抗凝固薬の「かたち」と「はたらき」
 ・「アピキサバンのXa阻害作用は直接的?間接的?」に答えられる?
 ・ワルファリンの「かたち」と「はたらき」
 ・NOACの「かたち」と「はたらき」



≪処方のねらいと考え方≫

1.経口抗凝固療法が開始されるまでの診療の流れ
 ・受診の動機となる患者の自覚症状はあるか?
 ・検査でわかる症状と診断
 ・病院ではどんな治療をしているの?
 ・外来処方を開始する患者の状態

2.入門! 経口抗凝固療法
 ・なぜ心房細動に抗血栓薬を選択せずに抗凝固薬を選択するのか
 ・ワルファリンとNOACの使い分け
 ・ワルファリンの導入と用量調整のコツ
 ・入院時のワルファリン導入からみた外来導入のコツ
 ・NOACを使い分けるための4つの視点
 ・抗血小板薬との併用療法
 ・抗凝固薬を継続する条件・変更するタイミング
 ・抗凝固薬を中止する原因・再開する時期
 ・NOAC服用時の薬剤起因性潰瘍に備える

3.処方の引き出し─さまざまな患者に対応する
 ・ワルファリンを使えないときに処方する経口抗凝固薬
 ・CKD患者へ処方する経口抗凝固薬
 ・透析患者へ処方する経口抗凝固薬
 ・高齢者へ処方する経口抗凝固薬
 ・妊娠・産褥期に処方する経口抗凝固薬



≪処方例から学ぶ! 経口抗凝固療法≫

・Case1 78歳男性への直接トロンビン阻害薬処方
・Case2 64歳女性へのXa阻害薬処方
・Case3 67歳女性への抗凝固薬+抗血小板薬処方
・Case Study Advance



≪Column≫

・見つかった血栓はすべて治療する?
・NOACと腎排泄
・プラザキサ®は,なぜプロドラッグ?
・プラザキサ®の添加物は酒石酸じゃないといけないの?
・プラザキサ®の吸湿性
・薬剤溶出ステントの使用でステント血栓症が増えている!?



≪Series≫

・ハマゾン.co.jp
 アイクとラットライス
・エビデンスと実臨床の架け橋─臨床疑問のゆくえ
 新しい経口抗凝固薬はワルファリンよりも優れているのでしょうか?



≪book review≫

・アルゴリズムで考える薬剤師の臨床判断(南山堂)



≪巻末付録≫

・医薬品カスタマイズツール
 NOAC




次号予告

「糖尿病注射製剤」
・GLP-1 受容体作動薬からインスリン製剤に切り替えるタイミングは?
・大人で1 型糖尿病を発症した患者の治療方針は?       ほか
1,100円
特集: ケーススタディ『 関節リウマチと生物学的製剤 』


≪処方の教室≫

川人 豊/妹尾高宏/山本相浩/河野正孝/米川由起子/八重徹司/長島 誠/
片山歳也/折井孝男/山口路子

・Start-Up Questions
・処方事例から学ぼう! case study~処方意図とその根拠
 case 1メトトレキサート、イグラチモドで効果不十分な54歳女性
 case 2生物学的製剤が副作用で継続できず、別の生物学的製剤へ切り替えた37歳女性
・処方の読み方・とらえ方
・医薬品の適正使用
 薬学管理のポイント
・Follow-Up Questions


≪保険の教室≫

・保険薬剤師 おしごとブラッシュアップ!! 〜薬剤服用歴と保険調剤請求業務〜
 最終回:毎回処方が変わる65歳男性の処方せん
 山口路子


≪Series≫

・薬剤師 学校へ行く!
 番外編:薬物乱用防止教室を依頼されたら?
 七嶋和孝

・服薬指導のピットフォール 皮膚科編
 最終回:皮膚科領域で薬剤師に参考になる本とサイト
 大谷道輝

・今日から始める「薬局3.0」プロジェクト
 最終回:「在宅」にまつわる3つの誤解を乗り越える
 狭間研至

●「Rp.レシピ」への期待
 折井孝男


≪Book Review≫

・臨床で活かせる アロマ&ハーブ療法(南山堂)
・目指せ感染症マスター! 抗菌薬処方支援の超実践アプローチ(南山堂)
・速解!調剤報酬2014-15(南山堂)



次号予告
「経口抗凝固薬」
(「Rp. レシピ」は「Rp.+(レシピプラス)」にリニューアルします)
1,100円
特集: ケーススタディ『 HIV感染症 』


≪処方の教室≫

木平健治/今村顕史/鯉渕智彦/矢倉裕輝/若生あき/花井十伍/折井孝男/山口路子

・Start-Up Questions
・処方事例から学ぼう! case study~処方意図とその根拠
 case 1 初めて抗HIV薬を服用する30歳男性
 case 2 腎機能の低下により抗HIV薬を変更した40歳男性
 case 3 HIV感染症と結核を合併している60歳男性
・処方の読み方・とらえ方
・医薬品の適正使用
 抗HIV薬の適正使用に役立つQ&A
 薬学管理のポイント
・保険薬剤師への期待 ~患者の視点から~
・Follow-Up Questions


≪保険の教室≫

・保険薬剤師おしごとブラッシュアップ!! 〜薬剤服用歴と保険調剤請求業務〜
 番外編:HIVに感染した患者さんの公費負担医療制度
 山口路子


≪Series≫

・服薬指導のピットフォール 皮膚科編
 第31回:夏に注意!ケトプロフェンによる光接触皮膚炎
 大谷道輝

・今日から始める「薬局3.0」プロジェクト
 第26回:「大量の残薬」という問題の本質を見抜こう
 狭間研至


≪Book Review≫

・薬事法規・制度・倫理マニュアル 改訂12版(南山堂)
・地域医療連携サポートBOOK フローチャートでわかるがん化学療法の副作用
(南山堂)



次号予告
「関節リウマチと生物学的製剤」
1,100円
特集: ケーススタディ『 肥満糖尿病 』


≪処方の教室≫

龍野一郎/川名秀俊/下山立志/岩岡秀明/江本直也/永山大二/ 荻野 淳/橋本尚武/内田大学/佐々木英久/武田未佳/澤田康文/折井孝男/山口路子

・Start-Up Questions
・処方事例から学ぼう! case study〜処方意図とその根拠
 case 1 経口血糖降下薬での血糖コントロールが不十分なため、
    入院によりSGLT2阻害薬が追加となった54歳男性
 case 2 スルホニル尿素薬、DPP-4阻害薬、チアゾリジン薬を内服しても
    肥満・過食・運動不足が改善されない52歳男性
・処方の読み方・とらえ方
・医薬品の適正使用
 血糖降下薬の適正使用に役立つQ&A
 薬学管理のポイント
・Ph.D. SawadaのRp.チェック!
・Follow-Up Questions


≪保険の教室≫

・おしごとブラッシュアップ!! 薬剤服用歴と保険調剤請求業務
 肥満を伴う2型糖尿病を示す52歳男性の処方せん
 山口路子


≪Series≫

・服薬指導のピットフォール 皮膚科編
 経皮吸収型製剤の服薬説明のポイント
 大谷道輝

・今日から始める「薬局3.0」プロジェクト
 薬学生からの質問から考える在宅医療のあり方
 狭間研至

・コラム
 「氷川神社を巡って」
 北岡建樹


≪Book Review≫

 症例から学ぶ がんの漢方サポート (南山堂)
 精神科外来ハイリスク薬ハンドブック (南山堂)
 在宅医療の技とこころシリーズ在宅薬剤管理入門 (南山堂)

次号予告
「HIV感染症」
おすすめの購読プラン

商品情報・内容

  • 出版社:南山堂
  • 発行間隔:季刊
  • 発売日:1,4,7,10月の1日

薬物療法の知識・ねらいと患者サポートのコツをつかみたい薬剤師・医療スタッフに向けて、臨床現場で注目されている薬剤や疾患を取り上げ、初めてさんには「やさしく」、ステップアップを目指す方には「くわしく・強くなる」をコンセプトに解説。薬剤業務の悩みも解消、臨床力を磨けます。

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