目次
別に、戦闘機が飛んでいるわけでも、空襲警報が鳴り響いているわけでも、
戒厳令が出ているわけでもないが、
もしかしたら、いまの日本はある意味、戦時下に近いものがあるのかもしれない。
それは、北朝鮮が云々、テロが云々、原発が云々、ということだけでなく、
むしろもっと身近なところに、格差や差別、虐待、もしくはさまざまな重圧等があり、
実際に銃を持たずとも、われわれは、
心の中では見えない銃をずっと構え続けていたりするのだ。
それは、非常にプライベートな戦いなのかもしれない。
でも、そうした荒波に立ち向かうか、そこからうまく逃れるかしなければ、
生き抜いてはいけない。
なるべく敵を寄せ付けないようにするなら、ひきこもるのもひとつの手段だし、
ネットに潜って、心地よさ気な別世界を遊び場にするのもよかろう。
もしかしたら、ライトノベルやアニメの多くは、
そうした内なる闘争を明に暗に描くことで支持されてきたのかもしれない。
絵画その他の表現とかだって、陰鬱な空気感や傷などで、そうしたものが暗示されたりするし、
問題提起や挑発もあったりする。
そうしたいわば、生きにくさから生まれてきた表現を、
もちろん日本のみならず少し垣間見て、生きることについて考える――
=================
■主な内容
=================
■三浦悦子の世界〈6〉「Alice11景」
■渡辺篤~ひきこもり体験を、アートを通じて「生」につなげる●志賀信夫
■辛しみと優しみ29●人形・文=与偶
■与偶~人形によって人に何かを与え、それが自身の〝生〟も支えている。
■石塚桜子~一筆一筆に感じられる、祈りのような叫び●松本寛大
■新宅和音~ルネサンスの様式で描く、思春期の少女の〝受難〟
■戸野塚はづき~赤ん坊を襲う苦しみと、その解放
■美島菊名~少女は、世界を変える!
■椎木かなえ~世界への違和感との、静かな格闘
■四方山幻影話32
若林美保インタビュー~ストリッパー・わかみほという生き方●写真=堀江ケニー/取材・文=沙月樹京
■何が彼女をそうさせたか?~戦う女たちのレジリエンスと内なる傷痕●浦野玲子
■深夜アニメとジェンダー~政治・経済・社会のメインストリームの外で●本橋牛乳
■リセットの想像力~『アイアムアヒーロー』と『シン・ゴジラ』、または『新世紀エヴァンゲリオン』から『けものフレンズ』まで●梟木
■ドッペルゲンガーと生き辛さ~世間体、ナルシシズム、自撮り●市川純
■グレンフェル・タワー火災考~私の戦争と世界、または自由表現闘争について●釣崎清隆
■世界から、自分からの逃走術~この世の中を生き延びるために●日原雄一
■管理社会の生きにくさの正体~未来を予見した3つの小説から読み解く●べんいせい
■バートルビーとカフカの労働をめぐって●柏木静
■ニジンスキーの後半生~『神との結婚』以降、狂気との戦い●並木誠
■すべてはスクールカーストから始まった~わたしたちの生きづらさの原点である教室での日々●待兼音二郎
■日本人は全体主義が大好き~こんな日本は、生きやすいか生きにくいか●友成純一
■《コミック》 DARK ALICE 22. ブレット●eat
■DA TEN SHI NO HAI KAI●ごとうゆりか
■《小説》 僕は叫ぶ●最合のぼる
■こやまけんいち絵本館29「教室」●こやまけんいち
■一コマ漫画「生難と紛紜への闘争」●岸田尚
■Review
◎山本夏彦「何用あって月世界へ」●日原雄一
◎笙野頼子「ひょうすべの国」●梟木
◎樺山三英「ジャン=ジャックの自意識の場合」●田島淳
◎デボラ・カーティス「タッチング・フロム・ア・ディスタンス」●岡和田晃
◎ほか
■立体画家 はが いちようの世界17~白い石炭商人●はが いちよう
■書物の百物語《三》ノストラダムスと終末論●樋口ヒロユキ
■TH RECOMMENDATION
◎社会派国際芸術祭「ドクメンタ14」レポート~合理的なシンプルさが多様な価値観を許容する、カッセルで体験したドイツ的思考の未来感●ケロッピー前田
◎ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」直前レポート●ケロッピー前田
◎蜷川幸雄が一周忌。追悼公演として「NINAGAWA・マクベス」が世界ツアー中。●高浩美
◎「オッド博士の美少女図鑑」出版記念展~狂気の天才科学者・オッド博士が還ってくる!
◎「ephemeral~少女たちの領域 2017」/根橋洋一展~少女をめぐる幻想
◎森環展~森環個展が東京、金沢へ!
◎谷敦志写真集発売記念~収録作品プリント販売会~異型の写真家、谷敦志の集大成となる豪華写真集が発売!
◎髙木智広個展「兎狩り」/愛実個展「LUST」~原初の力を浮かび上がらせる
◎柳生忠平の妖怪がポストカードブックに
◎黒沢理菜個展「感情をなぞる」/公募グループ展「邪教の王国」~SUNABAギャラリーが中崎町に移転
◎絵楽塾/甲秀樹展~絵楽塾、第5期生を募集中! 甲秀樹監修の男性ポーズ集発売!!
◎岸田尚個展~一コマ漫画の原画も展示
◎「レプリカントの視る夢」「秋の熟女まつり」ほか~賑やかなグループ展の数々
◎金滿里ソロ公演「寿ぎの宇宙」~さまざまな死に向き合い、悼む、劇団態変・金滿里のソロ
◎19世紀の初訳の童話と、ファンタスティック映画探訪記
◎山下健一郎個展「猫は静かに暮らしたい」~穏やかな日常を過ごす猫たち
◎目羅健嗣が静岡へ! 瀬戸へ!/「2017 しずおか猫アートコレクション」「第22回 来る福招き猫まつりin瀬戸」
◎「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」~バレエ界の反逆児、ポルーニンの複雑な内面
◎「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2017」~アジア映画は面白い!
◎陰翳逍遥27~「神の〈北〉へ」、ジャコメッティ展、「THE PAINTER」、山下洋輔×トマツタカヒロduoシリーズ
■TH FLEA MARKET
◎加納星也、友成純一、小林美恵子、志賀信夫、ケロッピー前田、高浩美、村上裕徳、立原透耶、
◎岡和田晃、いわためぐみ、三五千波 ほか
■表紙=堀江ケニー/モデル:若林美保
戒厳令が出ているわけでもないが、
もしかしたら、いまの日本はある意味、戦時下に近いものがあるのかもしれない。
それは、北朝鮮が云々、テロが云々、原発が云々、ということだけでなく、
むしろもっと身近なところに、格差や差別、虐待、もしくはさまざまな重圧等があり、
実際に銃を持たずとも、われわれは、
心の中では見えない銃をずっと構え続けていたりするのだ。
それは、非常にプライベートな戦いなのかもしれない。
でも、そうした荒波に立ち向かうか、そこからうまく逃れるかしなければ、
生き抜いてはいけない。
なるべく敵を寄せ付けないようにするなら、ひきこもるのもひとつの手段だし、
ネットに潜って、心地よさ気な別世界を遊び場にするのもよかろう。
もしかしたら、ライトノベルやアニメの多くは、
そうした内なる闘争を明に暗に描くことで支持されてきたのかもしれない。
絵画その他の表現とかだって、陰鬱な空気感や傷などで、そうしたものが暗示されたりするし、
問題提起や挑発もあったりする。
そうしたいわば、生きにくさから生まれてきた表現を、
もちろん日本のみならず少し垣間見て、生きることについて考える――
=================
■主な内容
=================
■三浦悦子の世界〈6〉「Alice11景」
■渡辺篤~ひきこもり体験を、アートを通じて「生」につなげる●志賀信夫
■辛しみと優しみ29●人形・文=与偶
■与偶~人形によって人に何かを与え、それが自身の〝生〟も支えている。
■石塚桜子~一筆一筆に感じられる、祈りのような叫び●松本寛大
■新宅和音~ルネサンスの様式で描く、思春期の少女の〝受難〟
■戸野塚はづき~赤ん坊を襲う苦しみと、その解放
■美島菊名~少女は、世界を変える!
■椎木かなえ~世界への違和感との、静かな格闘
■四方山幻影話32
若林美保インタビュー~ストリッパー・わかみほという生き方●写真=堀江ケニー/取材・文=沙月樹京
■何が彼女をそうさせたか?~戦う女たちのレジリエンスと内なる傷痕●浦野玲子
■深夜アニメとジェンダー~政治・経済・社会のメインストリームの外で●本橋牛乳
■リセットの想像力~『アイアムアヒーロー』と『シン・ゴジラ』、または『新世紀エヴァンゲリオン』から『けものフレンズ』まで●梟木
■ドッペルゲンガーと生き辛さ~世間体、ナルシシズム、自撮り●市川純
■グレンフェル・タワー火災考~私の戦争と世界、または自由表現闘争について●釣崎清隆
■世界から、自分からの逃走術~この世の中を生き延びるために●日原雄一
■管理社会の生きにくさの正体~未来を予見した3つの小説から読み解く●べんいせい
■バートルビーとカフカの労働をめぐって●柏木静
■ニジンスキーの後半生~『神との結婚』以降、狂気との戦い●並木誠
■すべてはスクールカーストから始まった~わたしたちの生きづらさの原点である教室での日々●待兼音二郎
■日本人は全体主義が大好き~こんな日本は、生きやすいか生きにくいか●友成純一
■《コミック》 DARK ALICE 22. ブレット●eat
■DA TEN SHI NO HAI KAI●ごとうゆりか
■《小説》 僕は叫ぶ●最合のぼる
■こやまけんいち絵本館29「教室」●こやまけんいち
■一コマ漫画「生難と紛紜への闘争」●岸田尚
■Review
◎山本夏彦「何用あって月世界へ」●日原雄一
◎笙野頼子「ひょうすべの国」●梟木
◎樺山三英「ジャン=ジャックの自意識の場合」●田島淳
◎デボラ・カーティス「タッチング・フロム・ア・ディスタンス」●岡和田晃
◎ほか
■立体画家 はが いちようの世界17~白い石炭商人●はが いちよう
■書物の百物語《三》ノストラダムスと終末論●樋口ヒロユキ
■TH RECOMMENDATION
◎社会派国際芸術祭「ドクメンタ14」レポート~合理的なシンプルさが多様な価値観を許容する、カッセルで体験したドイツ的思考の未来感●ケロッピー前田
◎ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」直前レポート●ケロッピー前田
◎蜷川幸雄が一周忌。追悼公演として「NINAGAWA・マクベス」が世界ツアー中。●高浩美
◎「オッド博士の美少女図鑑」出版記念展~狂気の天才科学者・オッド博士が還ってくる!
◎「ephemeral~少女たちの領域 2017」/根橋洋一展~少女をめぐる幻想
◎森環展~森環個展が東京、金沢へ!
◎谷敦志写真集発売記念~収録作品プリント販売会~異型の写真家、谷敦志の集大成となる豪華写真集が発売!
◎髙木智広個展「兎狩り」/愛実個展「LUST」~原初の力を浮かび上がらせる
◎柳生忠平の妖怪がポストカードブックに
◎黒沢理菜個展「感情をなぞる」/公募グループ展「邪教の王国」~SUNABAギャラリーが中崎町に移転
◎絵楽塾/甲秀樹展~絵楽塾、第5期生を募集中! 甲秀樹監修の男性ポーズ集発売!!
◎岸田尚個展~一コマ漫画の原画も展示
◎「レプリカントの視る夢」「秋の熟女まつり」ほか~賑やかなグループ展の数々
◎金滿里ソロ公演「寿ぎの宇宙」~さまざまな死に向き合い、悼む、劇団態変・金滿里のソロ
◎19世紀の初訳の童話と、ファンタスティック映画探訪記
◎山下健一郎個展「猫は静かに暮らしたい」~穏やかな日常を過ごす猫たち
◎目羅健嗣が静岡へ! 瀬戸へ!/「2017 しずおか猫アートコレクション」「第22回 来る福招き猫まつりin瀬戸」
◎「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」~バレエ界の反逆児、ポルーニンの複雑な内面
◎「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2017」~アジア映画は面白い!
◎陰翳逍遥27~「神の〈北〉へ」、ジャコメッティ展、「THE PAINTER」、山下洋輔×トマツタカヒロduoシリーズ
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◎加納星也、友成純一、小林美恵子、志賀信夫、ケロッピー前田、高浩美、村上裕徳、立原透耶、
◎岡和田晃、いわためぐみ、三五千波 ほか
■表紙=堀江ケニー/モデル:若林美保
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商品情報・内容
- 出版社:アトリエサード
- 発行間隔:季刊
- 発売日:1,4,7,10月末日
■ アートや文学などを、現代の時代状況も見据えながら、独自の切り口で紹介・解題します。
ゴシック、エロス、頽廃、耽美、ドール、前衛などを切り口に、アートや文学・映画・ダンスなど、さまざまなジャンルを横断するテーママガジンです。コンビニ化・画一化が進む社会において、見逃され、見捨てられてしまっているものも数多く、ですがその中にも、価値あるもの、心揺り動かされるものも少なくありません。そしてそれらは、ときに、時代を変革する新しいイマジネーションを秘めているものです。そのような感性をすくい上げていく、異端芸術を愛でる者たちのための季刊誌です。
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