週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)
2021/8/1号
This Week
On the Cover
阿部兄妹 ダブルの喜び
東京五輪第3日の7月25日、柔道男子66キロ級の阿部一二三(ひふみ)、女子52キロ級の詩(うた)の両選手が、兄妹そろって金メダルに輝きました。競泳女子400メートル個人メドレーでは大橋悠依(ゆい)選手が優勝したほか、今大会で加わった新競技のスケートボード男子ストリートで堀米雄斗(ゆうと)選手が初代王者となり、日本勢は快調な滑り出しとなりました。8月1日号の表紙は、金メダルをかじるポーズをとる阿部兄妹です。
◇今週の注目記事 ================
◇Special: 東京五輪特集
大橋選手、堀米選手に今大会日本勢初の金メダルを取った柔道男子60キロ級の高藤直寿(なおひさ)選手を加え、大会序盤の日本人金メダリストたちの戦いぶりを詳報します。また、自転車女子ロードレースで起きた「番狂わせ」など、話題となった競技を紹介します。
◇Travel: ドイツ南端ライヒェナウ島
スイスとの故郷にある、英語名「コンスタンツ湖」、日本では「ボーデン湖」として知られる湖にある島を訪れます。中世に起源を持つ三つの修道院が残っており「僧院の島」として2000年に世界遺産に登録されました。現在は本土と道がつながっていますが、かつては船で行き来するしかなく、島独自の文化が発達したと言われています。
◇Movies: 8時15分 ヒロシマ 父から娘へ
米国で心理学の専門家として活動する美甘(みかも)章子氏が、76年前に広島で被爆した父親から聞き取った体験談をまとめた書籍を、米国人の監督が映像化しました。語りと再現劇から成り、1945年8月6日、19歳の美甘進示(しんじ)が被爆で焼けただれた体を引きずり、父と2人でがれきの街をさまよい歩く姿を追います。地獄のような惨状にもめげず、進示を励まし続けた父の存在が、彼に生き抜く力を与えました。そして、「許す」心について考えさせます。
=========================
◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆100語で読むニュース
初級者向けにコンパクトなニュースを紹介するコーナーです。語句を解説するヒントも充実しており、英文ニュースの入門編としておすすめです。今週号は、北京五輪ボクシングの金メダリストがメダルを盗まれる▽オランダに金属3Dプリンターでつくった歩道橋登場▽世界最古のサメ襲撃の犠牲者発見▽人類固有のヒトゲノムはわずか7%――の4本のニュースをお届けします。
◆Phrase It Right 句動詞で話そう
口語英語の宝庫と言われる「句動詞」を、実用性の高い例文を使ったクイズ形式で学び
ましょう。句動詞とは、「動詞+前置詞」または「動詞+副詞」で構成され、ひとつの動詞として機能する熟語(イディオム)のこと。ラテン語やギリシャ語系の高尚な単語も重要ですが、基本動詞を使いこなすことが表現力アップにつながります。tolerate(耐え忍ぶ)⇒ put up with、confiscate(取り上げる)⇒ take away、acquiesce(黙諾する)⇒ give in のように、日常会話では同じ意味を表す別の難しい動詞があっても、句動詞の方が好まれます。英字新聞の記事にも頻出し、大学入試や各種検定試験対策にも有益です。
◆Listen & Write 英語耳を鍛えよう
無料アプリ「朝日コネクト」や朝日ウイークリーのウェブサイトで音声を聞きながらディクテーション問題に取り組めます。今年始まった大学入学共通テストの英語ではリスニング重視の傾向が鮮明になり、1回で聞き取れる能力が求められています。今週号のテーマは「『はらぺこあおむし』作者エリック・カールさん死去」です。
◆The Greenville Story やさしい単語で寸劇!
米オレゴン州の架空の町、グリーンビルを舞台にした長寿連載です。高校生のマリーや友人、家族らが、寸劇(スキット)練習にぴったりな日常会話を繰り広げます。今週号ではグリーンビルも猛暑に見舞われ、マリーと母のエレンがエアコン購入について話しています。
◆On the Keyboard: リレーエッセー
3カ月ごとに筆者が変わるリレーエッセーです。7~9月は、2016年に米国から青森県十和田市に移住し、地方発の新しい働き方や地方創生のあり方を探っているアレックス・クイーンさんが執筆します。13歳で米北西部ワシントン州にあるイースタン・ワシントン大学に飛び級入学し、10代の夏休みを青森県五所川原市で過ごしたことが青森県との縁になりました。今週号では、大豆や大豆を原料とするみそやしょうゆなどの食材について考察します。
◆シミケンの英単語使い分け講座
KEN’S ENGLISH INSTITUTE 代表の清水建二さんが、名詞を中心に意味がよく似た単語の使い分けを解説します。冒頭にはクイズを用意し、各単語の特徴を説明しながら正解を示します。語源に関する簡潔な記述もあるので、単語の成り立ちを理解するのに便利です。記事の最後では、例文を通して取り上げた単語の違いが理解できるようになっています。今週号では「行動・ふるまい」を示す単語の使い分けを説明します。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Lisa’s Wanderings Around Japan: みそぎ池(宮崎県)
世界を旅するフォトグラファー、リサ・ヴォートさんが、日本各地を訪れ、それぞれの土地の隠れた魅力やゆかりの人物を、独自の視点で紹介します。コロナの流行が一段落しインバウンドの旅行者が戻ってきたら、英語で景勝地を外国人に説明するのに役立ててください。今回訪れたのは、宮崎市にある阿波岐原(あわきがはら)森林公園市民の森の一角にある「みそぎ池(御池)」。日本神話に登場する国生みの神イザナギノミコトが、イザナミノミコトを追って黄泉(よみ)の国へ行った際に受けた汚れを払った(みそぎをした)場所とされています。
◆デイビッド・セインのこれを英語でどう言うの?
英語学習書を数多く執筆してきたデイビッド・セインさんが、日本語ならではの決まり文句を文脈に応じてどう英訳したらよいかを解説します。毎回テーマとして採り上げる表現を「英訳のポイント」「日本語でアドバイス」「翻訳例と解説」の順で学びます。最後に実践に即した「応用問題」で英訳のポイントが再確認できるようになっています。今週号のテーマは「相変わらず」です。
◆POSTCARDS FROM A BILINGUAL FAMILY
米国人の夫を持つイラストレーター田村記久恵さんによる、バイリンガル家庭の漫画エッセーです。今週号では、日米両国の学校に通う子どもたちの夏休みの過ごし方を比較します。宿題に頭を抱える日本の子どもたちに対し、様々なサマーキャンプに子どもを行かせる米国では、保護者の懐が痛むようで……。
◆Every BENTO: ちらしずし
日本が世界に誇る昼食文化「弁当」に関するコラムです。6年前から動画やSNSで弁当づくりを公開してきた食メディア代表の多田千香子さんが、フランスやインドで暮らした経験などを交え、食に関する豆知識とともに、見栄えが良くておいしい弁当作りを紹介します。各回、英語によるレシピ動画もついています。今回は、インド滞在中に工夫を重ねた「カレーオムライス」弁当の作り方です。
◆Scatterbrain Diary
TBSラジオでパーソナリティーを務める翻訳者・通訳者のキニマンス塚本ニキさんによる日英バイリンガル・エッセーです。日本とニュージーランド両方の文化背景を持つニキさんが、身の回りのことから社会問題まで鋭い切り口でお届けします。今回は、「前向きに諦めながら生きる」心持ちの大切さを説きます。
◆Novel: Indigo Summer ルーツと出会うひと夏
米ミシガン州出身で徳島県在住のスザンヌ鎌田さんによる連載小説です。米国人の母と日本人の父の間に生まれ、離婚して米国に帰国した母によって育てられた主人公の少女アイコ。夏休みに一人で日本の父を訪ねますが、父の家族はなかなか心を開いてくれません。
◆英文読解 それってどんな意味?
辞書の訳語を「平行移動」して英文に当てはめただけでは真に英語を理解したとは言えません。辞書の語義はその単語のごく一部の姿でしかないのです。文学作品からニュースまで豊富な素材を使いながら、直訳ではなく自然な日本語を重視した意訳のコツを伝授します。筆者は東京大学名誉教授の山本史郎さんです。今回のテーマは「分割して統治せよ!」です。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Topics
トヨタが国内で五輪関係のCMの放送を取りやめた話と、キューバ出身の歌手グロリア・エステファンさんが母国の反政府デモにエールを送った話を紹介します。
◆News
東京五輪開会式のほか、中国がコロナ起源の再調査を提案したWHOを非難した話、独ロ間ガス・パイプラインを米国が容認した話をお伝えします。
◆Weekly Picks: 「竜とそばかすの姫」 カンヌで満場の拍手
2年ぶりに開催された3大映画祭の一つ、カンヌ国際映画祭で日本のアニメ映画「竜とそばかすの姫」が上映され、観客から満場の拍手と喝采を受けました。細田守監督がAFP 通信のインタビューに応じ、この映画を作った思いと、映画界におけるネット社会とアニメ界における若い女性の描かれ方に対する違和感について語りました。最新作はそういったステレオタイプに対するアンチテーゼとして作ったと言います。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)の内容
- 出版社:朝日新聞社
- 発行間隔:週刊
- 発売日:[紙版]毎週金曜日 [デジタル版]毎週土曜日
日本語ナビ付きでどんどん読める。レベル別で実力アップを実感。しかも面白い!初心者でも楽しく読める週刊英和新聞「朝日ウイークリー(Asahi Weekly)」
朝日ウイークリー(AW)の記事は、初級・中級・上級とレベル別になっているので、毎週レベルアップを目標に読み進められます。英文ニュースや英語エッセーなど一部の記事は、音声を聴くこともできます。AW独自の工夫をこらした英作文、英文法などの学習コラムから、国内外のニュース、エッセー、エンタメ、クイズまで、多彩な内容で飽きさせません。美しいカラー写真満載の旅行記、最新映画のシナリオ対訳、人気作家による連載小説など、楽しい読み物も満載です。レベルに応じた対訳、日本語注釈つき。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)の無料サンプル
2024年9/8号 (2024年09月07日発売)
2024年9/8号 (2024年09月07日発売)をまるごと1冊ご覧いただけます
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)の目次配信サービス
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)最新号の情報がメルマガで届く♪ メールアドレスを入力して登録(解除)ボタンを押してください。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
以下のプライバシーポリシーに同意の上、登録して下さい。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)定期購読のプレゼント
- プレゼントの種類が複数ある商品をご購入の際は、定期購読ページのプルダウンでご希望の種類をお選びの上、「買い物かごに入れる」を押してください。
- プレゼントは品切れ等の理由により、代替品をお送りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
- プレゼントは、原則として、お申し込み後の変更は承りかねますので、ご注文の際は、ご注意ください。
- 読者へのプレゼントに関しましては、雑誌とは別便でお送りする場合があります。
- また、お届けまで、1ヶ月ほどお時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。
おすすめの購読プラン
この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)の所属カテゴリ一覧
Fujisanとは?
日本最大級雑誌の定期購読サービスを提供
デジタル雑誌をご利用なら
最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!