海洋と生物 発売日・バックナンバー

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1,760円
●特集『日本の海鳥研究最前線』
四方を海で囲まれた日本では,海を生活の場とする海鳥は身近な存在であるはずだが,その詳細を知る人は少ない。
たしかに私たちの生活において,たとえばカモメ類はよく目にするが,そのほかは生息域が孤島であるものや,夜行性のもの,索餌中はずうっと海上にいるものなど,種はもとよりその生態は多岐にわたり,ひと言でまとめることのできないほどの多様性をもつ。
日本において,これら海鳥を対象にどのような研究がどういった視点で行われているのだろうか,現状をまじえながら最新情報を伝える。

・日本でなぜ今海鳥を研究するのか(綿貫 豊)
・海洋環境変化と天売島に繁殖するウトウの採食生態(伊藤元裕)
・新潟県粟島におけるオオミズナギドリの現状と生態(山本麻希)
・東海地方におけるカワウの現状と研究(藤井英紀・新妻靖章)
・小笠原諸島の海鳥相に対する侵略的外来哺乳類の影響と,その駆除による影響(川上和人・青山夕貴子)
・八重山諸島における海鳥類の現状(水谷 晃・河野裕美)
・宮崎県枇榔島におけるカンムリウミスズメの生態◇主に渡りについて(中村 豊)

●連載
「バイカル湖学」入門【12】:プランクトン(2)(グリゴーリー イヴァノヴィチ ガラジー・長縄 秀俊)
日本産等脚目甲殻類の分類【9】:ヘラムシ亜目ヘラムシ科(5)-ミスジヘラムシ属・ミナミヘラムシ属(布村 昇・下村通誉)
有害有毒赤潮の生物学【15】:殺藻細菌による赤潮プランクトンの殺藻機構-1
(今井 一郎)

●Research Article
海洋環境放射能と生物影響(及川真司・渡部輝久・日下部正志・中原元和・御園生淳)

●コラム
魚影逍遥-魚に発信機をつけて:ノルウェーの行進(三田村啓理)
山から海へ-水と命の回廊をめぐる:アラスカ再び(洲澤育範)
海でひろった万華鏡:文系の不思議(飯島明子)
1,760円
●特集『内湾の機能回復のための海と陸からのアプローチ』

水産物は古くから重要なタンパク質供給源として利用されており,現在も動物性タンパク質供給量の約4割を占めている。水産物に関わる水産業は食料の供給という,ひじょうに重要な役割をはたすとともに,漁獲を通して水圏と陸圏をつなぐ物質循環の一端を担っており,栄養塩の系外移送という観点から水質浄化の役割をはたしているともいえる。
近年,沿岸域,とくに内湾域ではノリの色落ちや貝類の減少,赤潮発生,貧酸素化,藻場・浅場の減少など,水産業をとり巻く環境の悪化が問題となっている。安定して水産物を供給するためには漁場環境の確保が必要であり,そのためには陸域からの水や栄養塩,土砂などの供給が不可欠である。しかし,このような観点で森・川・海それぞれの関係者のあいだで十分な議論がなされる機会は少ない。森から海まで『水によってつながっている』さまざまな関係者による内湾の環境の現状と課題について,その解決と今後のあり方を模索していこう。

・はじめに(原 武史)
・内湾の水質環境の現状と課題-伊勢・三河湾を例として(鈴木輝明・大橋昭彦・和久光靖)
・内湾の物質循環(中田喜三郎)
・河川を通じた土砂供給と汽水域環境(横山勝英)
・都市域からの物質供給-下水道を中心とした窒素リン削減の取り組み(田中宏明)
・農地から排出される栄養塩の特徴(白谷栄作)

●連載
有害有毒赤潮の生物学【14】:シャットネラの殺藻細菌(今井一郎)
日本産等脚目甲殻類の分類【8】:ヘラムシ亜目ヘラムシ科4-ヘラムシ属(下村通誉・布村 昇)

●Research Article
第二期北西太平洋鯨類捕獲調査(JARPN II):その起源,調査目的及び最初の6年間(2002~2007年)の調査の進捗状況と今後の調査に対する科学的検討
(Luis A. Pastene,畑中 寛,藤瀬良弘,上田真久,村瀬弘人,田村 力,安永玄太,木白俊哉,吉田 英可,宮下富夫 ,加藤秀弘)

●コラム
山から海へ-水と命の回廊をめぐる:セガレとカヤック(洲澤育範)
海でひろった万華鏡:春の二枚貝(飯島明子)
魚影逍遥-魚に発信機をつけて:ポースケ(三田村啓理)
1,760円
●特集『近年の海洋環境と回遊性魚類の動向-魚種交替の予兆か-』

わが国のみならず,世界各地で数十年規模で卓越する魚種が変化する「魚種交替」現象が知られている。この現象は中長期的な気候・海洋環境変動と関連しており,生態系の構造の転換という「レジームシフト」説として認められている。
本特集では,日本周辺でみられる特徴的な海洋環境の解説とともに,水産資源として重要な回遊性魚類を 8 種とりあげ,それらの中長期的な資源変動と最近の動態について,種間あるいは系群間での比較検討を試みた。これらのことから水産資源の変動と海洋環境の関連,今後の動向の一端が明らかになることを期待する。

・特集にあたり(谷津明彦)
・日本近海の物理環境の長期変動と最近の状況(伊藤進一)
・海面クロロフィルからみた基礎生産と春季ブルーム時期の変遷(亀田卓彦)
・レジームシフトによるスルメイカの資源水準および生態の変化(木所英昭・後藤常夫・山下紀生)
・ニホンウナギ資源の変動特性(木村伸吾・板倉 光・銭本 慧)
・北西太平洋におけるサンマの分布と近年の資源動向(中神正康・納谷美也子・巣山 哲・上野康弘)
・マイワシ太平洋系群と対馬暖流系群の資源動態と環境要因との関係(本田 聡・田中寛繁・西田 宏・大下誠二・谷津明彦)
・カタクチイワシ太平洋系群と対馬暖流系群の資源動態と変動の要因(大下誠二・久保田洋)
・スケトウダラ太平洋系群および日本海北部系群の資源動態と変動要因(森 賢・山下夕帆)
・日本周辺のマサバ資源の長期変動と近年の動態(川端 淳・渡邊千夏子・由上龍嗣)
・カツオ回遊動態と環境要因との関連-カツオの魚種交替の可能性はあるのか?(清藤秀理・岡本 俊)
・システム科学的手法による魚種交替メカニズム解明とその予測-プロジェクト研究「SUPRFISH」の成果と展望(齊藤宏明)

●連載
・海藻という植物【21[最終回]】:海辺の「オアシス」(横浜康継)
・日本産等脚目甲殻類の分類【7】:ヘラムシ亜目ヘラムシ科3-ワラジヘラムシ属(2)(布村 昇・下村通誉)
・有害有毒赤潮の生物学【13】:赤潮プランクトンを殺滅する細菌(今井一郎)

●コラム
・山から海へ-水と命の回廊をめぐる:川尻鯨唄(洲澤育範)
・海でひろった万華鏡:貝と文学(飯島明子)
・魚影逍遥-魚に発信機をつけて:紳士淑女のディナー(三田村啓理)
1,760円
●特集『海底熱水鉱床-開発と保全の調和』

近年,国内外において海底熱水鉱床の資源開発が注目を集めている。熱水鉱床はわが国の排他的経済水域内の深海域に広く分布しており,将来にむけて有望な鉱物資源として期待されている。
しかし,海底熱水鉱床の開発は世界的にも事業例がなく,海底に賦存する鉱石を環境に配慮しつつ採掘する技術はまだ確立されていない。その技術開発に関する調査・研究は始まったばかりである。
本特集では,海底熱水鉱床における資源開発と環境保全の調和に焦点をあて,わが国の取り組みを中心に,現状や課題について紹介する。

・環境に配慮した海底熱水鉱床の開発(白山義久)
・海底熱水鉱床の資源開発に伴う環境影響評価の取り組みの概要(豊原哲彦・岡本信行)
・海底熱水鉱床周辺の環境特性について-伊是名海穴を中心として(石田 洋・前田亘宏・山崎哲生・白山義久)
・海底熱水鉱床周辺域に生息する熱水性生物・非熱水性生物の分布特性(三輪哲也)
・海底熱水鉱床における環境影響予測・評価のための手法開発(市川哲也・中田喜三郎)
・遺伝学的手法を用いた深海熱水噴出域生物群集の個体群動態の推定(渡部裕美・小島茂明・藤倉克則)
・海底熱水鉱床開発の今後の展望について(岡本信行)

●連載
・海藻という植物【20】:海藻おしば(横浜康継)
・日本産等脚目甲殻類の分類【6】:ヘラムシ亜目ヘラムシ科2-ワラジヘラムシ属(1)(布村 昇・下村通誉)
・有害有毒赤潮の生物学【12】:赤潮の防除対策(今井一郎)

●全国水産試験場長会 会長賞平成22年受賞業績
・岩手県におけるエゾアワビの栽培漁業に関する研究(高橋 禎)

●コラム
・海でひろった万華鏡:エムレット氏は実在した(飯島明子)
・山から海へ-水と命の回廊をめぐる:非営利カヤック制作教室(洲澤育範)
・魚影逍遥-魚に発信機をつけて:クリスマスのタラ(三田村啓理)

●第32巻(186号~191号)総目次
1,760円
●特集『最新・ウミガメ学』
ウミガメと聞いて,知らない人はまずいないだろう。昔話に登場するし,水族館では必ずといってよいほど見ることができる。日本人にはなじみのある動物だ。
しかし,ウミガメの生態となると,どこまでご存じだろうか? 数千 km も回遊し,生まれた海域まで戻ってくることができる。なかには 1000 m 近くの水深まで潜ることができる種もいる。そして,ほぼ全種が絶滅を懸念される希少種でもある。
本特集では,「最新・ウミガメ学」と題し,生物学,保全学の両観点から,主に日本におけるウミガメ研究の最前線を紹介する。

菅沼 弘行・田中 真一・井ノ口 栄美・鳴島 浩二「ストランディングからわかること」
畑瀬 英男「浅海か外洋か-ウミガメ類の回遊多型とその出現および維持機構」
西澤 秀明「遺伝からみる日本のウミガメ類の集団構造」
安田 十也「浜からわかるウミガメの繁殖生態」
奥山 隼一「仔ガメの放流会はいかにあるべきか?」
小林 真人・清水 智仁「ウミガメの増殖技術の開発-タイマイの資源回復を目指して」
南 浩史・横田 耕介「延縄による混獲防止策の開発」
阿部 寧・塩出 大輔「定置網によるウミガメ混獲防止策の開発」
渡邊 国広「ウミガメの産卵に配慮した海岸づくり」
石崎 明日香・キティ サイモンズ「米国におけるウミガメ保全管理の取り組み」-ハワイ延縄漁の事例

●連載
グリゴーリー イヴァノヴィチ ガラジー・長縄 秀俊「バイカル湖学」入門【11】底生生物」
林 健一「日本産エビ類の分類と生態【172】エビジャコ上科・エビジャコ科-クロザコエビ属」
横浜 康継「海藻という植物【19】マリモの謎」
布村 昇・下村 通誉「日本産等脚目甲殻類の分類【5】ヘラムシ亜目ヘラムシ科1」
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【11】シャットネラ赤潮と漁業被害および被害軽減対策」

●全国水産試験場長会 会長賞平成22年受賞業績
土橋 靖史・辻 将治「マハタの種苗量産技術の開発」

●コラム
三田村 啓理「魚影逍遥-魚に発信機をつけて ふれあい」
飯島 明子「海でひろった万華鏡 熱中症の予防には」
洲澤 育範「山から海へ-水と命の回廊をめぐる 海するさぁ」
1,760円
●特集『ワシントン条約と水産資源』

「海洋と生物」2月号において,宝石サンゴを中心として人間が利用する生物とワシントン条約との関わりを問うた。
今年3月には CITES CoP15 が開催され,日本の食卓にのぼるクロマグロが話題になり,近年類をみないほどの報道でにぎわった。
しかし,野生生物の保護に関するワシントン条約で水産資源が扱われるということをどうとらえればよいのだろうか,またクロマグロのほかにはどうのような水産資源がこの条約で注目されているのだろうか。
今年開催された CoP15 の展開を知るとともに,人間が生物を保護することと利用することについて,もういちど考え直してみよう。

岩崎 望 「ワシントン条約と水産資源」特集によせて
石井 信夫 第 15 回ワシントン条約締約国会議 -主に陸生動物に関する審議結果について
金子 与止男 ワシントン条約と水産生物
魚住 雄二 CITES クロマグロ騒動ふたたび
中野 秀樹 ワシントン条約とサメ掲載提案
高橋 そよ ワシントン条約と水産資源の保全 -チョウザメ目の取引規制を事例に
ワシントン条約と水産資源 座談会

●連載
林 健一 日本産エビ類の分類と生態【171】エビジャコ上科・エビジャコ科-トゲイワエビ属
横浜 康継 海藻という植物【18】海藻の養殖 その4 クビレズタ(海ぶどう)の養殖
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【10】シャットネラの捕食生物/[コラム]海底耕耘による赤潮防除の可能性
布村 昇・下村 通誉 日本産等脚目甲殻類の分類【4】ヘラムシ亜目トガリヘラムシ科2 ヤリボヘラムシ属

●全国水産試験場長会 会長賞
若野 真 広島新ブランドカキ“一粒カキ”の技術開発と現場への技術移転

●コラム
魚影逍遥-魚に発信機をつけて 魚市場でひとめ惚れ(三田村 啓理)
山から海へ-水と命の回廊をめぐる 7 月 15 日・山口県西部地方を襲った洪水(洲澤 育範)
釣師がであったモノたち コロンビア・ビタ川のパヴォンとピラニア(新家 邦紹)
海でひろった万華鏡 「全国干潟調査」小笠原の巻(2)(飯島 明子)
1,760円
●特集『モード水研究-その最前線と将来展望』
表層海洋における特徴的な水塊である「モード水」は,世界の大洋に存在している。これらのモード水は海洋物理学的に重要であるばかりでなく,日々の気象や長期の気候変動にも大きな影響を及ぼしている。さらに海洋基礎生産や,ひいては水産資源など,海洋生態系の維持とその変動にも重要な役割を担っている。北太平洋に焦点をあてた本特集から,モード水研究の歴史やその重要性と,最新の研究の概要を広く知っていただきたい。

花輪 公雄 モード水研究の現状とその重要性
岡 英太郎 北太平洋のモード水
谷本 陽一 北太平洋亜熱帯モード水海域と大気
須賀 利雄 亜熱帯モード水と一次生産
安田 一郎・伊藤 幸彦・西川 悠 北太平洋亜熱帯モード水海域とマイワシ
伊藤 進一 北太平洋のモード水と水産資源

●連載
林 健一 日本産エビ類の分類と生態【170】エビジャコ上科・エビジャコ科-エビジャコ属3
横浜 康継 海藻という植物【17】海藻の養殖 その3
布村 昇・下村 通誉 日本産等脚目甲殻類の分類【3】ヘラムシ亜目概説とトガリヘラムシ科1
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【9】シャットネラ赤潮の発生機構/[コラム]シャットネラの分類をめぐる新しい動向

●コラム
山から海へ-水と命の回廊をめぐる ふるさとの海を緑に「鉄炭団子」(洲澤 育範)
海でひろった万華鏡 「全国干潟調査」小笠原の巻(1)(飯島 明子)
魚影逍遥-魚に発信機をつけて フィヨルドの手術(三田村 啓理)
釣師がであったモノたち コロンビア・ビタ川のカワイルカ(新家 邦紹)
1,760円
●特集『深海熱水噴出域の生物多様性』
近年,日本の排他的経済水域内では海底熱水鉱床の資源開発プロジェクトが進んでいる。開発にともない,環境影響評価ならびに環境保全の取り組みも同時に行われている。環境保全に向けた取り組みでは,近年の生物多様性保全の法制化や保全に対する国際的な関心の高まりを受け,熱水噴出域とその周辺の生物種,遺伝子および生態系の多様性について理解し,それらを保全・再生するための検討が行われている。本特集では,このような取り組みを背景として,生物と熱水噴出環境のかかわりや熱水生態系の食物連鎖と物質循環に関するこれまでの知見を紹介するとともに,鉱床開発にともなう潜在的な生物への影響や保全すべき熱水生態系の機能について考察する。

豊原 哲彦 「深海熱水噴出域の生物多様性」特集によせて
和辻 智郎 熱水噴出域への適応と共生細菌
井上 広滋・小糸 智子 熱水噴出域への適応機構をアミノ酸輸送体から探る
大越 健嗣 熱水噴出域に生息する二枚貝類の元素蓄積と貝殻形成
山中 寿朗 堆積層に覆われた海底熱水系の化学合成生物群集と海底面下に広がる熱水流体-熱水噴出孔下生物圏と熱水-堆積層相互作用による有機物の変質
山本 啓之・Dhugal J. Lindsay・砂村 倫成 海底下からの熱水プルームを通じた海洋への影響
渡部 裕美 深海熱水噴出域固有動物群の生物多様性の指標

●連載
横浜 康継 海藻という植物【16】海藻の養殖 その2
下村 通誉・布村 昇 日本産等脚目甲殻類の分類【2】
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【8】シャットネラ赤潮の発生環境:播磨灘を例として

●コラム
魚影逍遥-魚に発信機をつけて 言えなかった寿司事情(三田村 啓理)
山から海へ-水と命の回廊をめぐる バイダルカと国際常民文化研究機構(洲澤 育範)
海でひろった万華鏡 「やっちまった」こと(飯島 明子)
1,760円
●特集『宝石サンゴとワシントン条約』
装飾品として数多く市場にでまわっているサンゴ。これに使われるいわゆる宝石サンゴとよばれる仲間は,造礁サンゴとは亜綱のレベルでグループが異なる。温暖化など環境の悪化による造礁サンゴの危機はよく聞くが,宝石サンゴはその目的から乱獲による枯渇が心配されている生物である。絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約,いわゆるワシントン条約はこういった絶滅の危機にある生物の取り引きに関する条約で,多くの価値ある野生生物が指定されているが,海洋生物を広く対象とすることはまだ始まったばかりであるといえよう。
本特集ではこの宝石サンゴを代表として,海洋生物におけるワシントン条約の現状や問題点などをみていこう。

秋道 智彌 海洋生物資源は誰のものか
諸貫 秀樹 海洋生物資源の持続可能な利用に向けて-CITES 問題に関連して
赤嶺 淳 ワシントン条約における海産物-タツノオトシゴとナマコのエコ・ポリティクス
岩崎 望 宝石サンゴとワシントン条約
高橋 そよ 東アジアにおける宝石サンゴの国際取引と資源管理
中西 三紀 宝石サンゴと地域経済
長谷川 浩・岩崎 望 宝石サンゴ資源の指標としての微量元素の利用

●連載
林 健一 日本産エビ類の分類と生態【169】エビジャコ上科・エビジャコ科-エビジャコ属2
横浜 康継 海藻という植物【15】海藻の養殖 その1
下村 通誉・布村 昇 [新連載]日本産等脚目甲殻類の分類【1】
グリゴーリー・イヴァノヴィチ・ガラジー,長縄 秀俊 「バイカル湖学」入門【10】プランクトン(1)
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【7】シャットネラ赤潮の発生予知

●Research Article
島田 裕至 東京湾(千葉県)における養殖ノリの病害

●コラム
魚影逍遥-魚に発信機をつけて チリンチリン(三田村 啓理)
山から海へ-水と命の回廊をめぐる 瀬戸内カヤック横断隊・祝島へ(洲澤 育範)
海でひろった万華鏡 海を感じる時(飯島 明子)
1,760円
●特集 ノリの病気

日本のノリ養殖は古くから行われており,現在は生産枚数 90 億枚,生産額にして約 1000 億円を誇る主要な海面養殖となっている。この発展には品種改良,病気,養殖技術,加工技術などの多様な研究が寄与してきた。とくにノリの病気に関するものは 30 年前にひととおり整理されたが,その後も遺伝子技術の発展や新知見と養殖技術の創出など,研究の進歩はめざましい。本特集では近年のノリの病気研究の新知見をとりあげた。将来のノリ産業にかかわる産学への寄与となろう。

川村 嘉応・本多 大輔・有賀 祐勝 特集「ノリの病気」によせて
関本 訓士・横尾 一成・川村 嘉応・本多 大輔 壺状菌の系統と分類
本多 大輔・関本 訓士・小林 未佳・横尾 一成・藤武 史行・川村 嘉応 壺状菌の早期検出法
東條 元昭 アカグサレ菌の分類
横尾 一成・川村 嘉応・東條 元昭 アカグサレ菌の越夏生態と菌の検出
川村 嘉応・三根 崇幸 スミノリ病の病徴と発生機序
原田 靖子 スミノリ病原因細菌の検出
伊藤 博 宮城県における養殖ノリの病害
石元 伸一 愛知県のノリ病害発生状況
藤武 史行・久野 勝利 有明海(佐賀県)における養殖ノリの病害の発生

●連載
林健一 日本産エビ類の分類と生態【168】 エビジャコ上科・エビジャコ科-エビジャコ属 1
横浜 康継 海藻という植物【14】 磯焼け対策
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【6】 シャットネラ赤潮の発生とシストの動態

●全国水産試験場長会 会長賞
伊藤 龍星 挟み込み法によるヒジキ養殖技術の確立と種苗生産技術開発

●コラム
山から海へ-水と命の回廊をめぐる 月は何処へ行ったのか・その3「月は時を表す天体」 (洲澤 育範)
魚影逍遥-魚に発信機をつけて 彩 (三田村 啓理)
海で拾った万華鏡 外語大の学生から見たベントス・プランクトン学会 (飯島 明子)
1,760円
●特集 アユの初期生活史の多様性と地理的変異 (2)

アユは,その名がそのまま英語でも通じるほどよく知られた数少ない日本産の魚類である。しかし,その初期生活史の解明はごく最近になされたものであり,陸封型を含めその研究データは現在蓄積されつつあるものである。緯度の差の大きな日本を縦断して分布する亜種を含むアユ属魚類について,初期生活史の比較や多様性について,最新の情報を交えながら解説しよう。

田子 泰彦 富山湾におけるアユ仔魚の分布特性
荒山 和則 茨城県沿岸域におけるアユ仔稚魚の成長相違要因
山本 敏哉 三河湾でのアユ仔稚魚の分布特性
原田 慈雄・高橋 芳明・藤井 久之 和歌山県日高川における近年のアユ資源変動メカニズム
工藤 孝也 広島県太田川におけるアユ仔稚魚の流下から遡上までの生残状況
涌井 海・八木 佑太・山中 拓也・木下 泉 土佐湾でのアユの母川回帰性と初期生態の河川間比較
南 卓志 アユの初期生活史における諸問題-特集のまとめ-

●連載
林健一 日本産エビ類の分類と生態【167】 タラバエビ科-ジンケンエビ属5,属の検索表
原口 昭 日本の湿原【12】 [最終回]湿原の保全にむけて
横浜 康継 海藻という植物【13】 磯焼けについて
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【5】 シャットネラのシストの生理学

●Research Article
小山洋道 成体ホヤの中枢神経系

●全国水産試験場長会 会長賞
細江昭 染色体操作による新たな養殖品種「信州サーモン」

●コラム
山から海へ-水と命の回廊をめぐる 月は何処へ行ったのか・その2「ホクレア号日本航海と日系ハワイ移民」 (洲澤 育範)
魚影逍遥-魚に発信機をつけて 思い出の味と再会!? (三田村 啓理)
海で拾った万華鏡 小湊実験所の今・昔 (飯島 明子)
1,760円
●特集 アユの初期生活史の多様性と地理的変異 (1)

アユは,その名がそのまま英語でも通じるほどよく知られた数少ない日本産の魚類である。しかし,その初期生活史の解明はごく最近になされたものであり,陸封型を含めその研究データは現在蓄積されつつあるものである。緯度の差の大きな日本を縦断して分布する亜種を含むアユ属魚類について,初期生活史の比較や多様性について,最新の情報を交えながら解説しよう。

木下 泉 はじめに:アユ研究の奥深さ
東 幹夫 アユの地理的変異と琵琶湖アユの集団構造再論
東 健作 土佐湾の砂浜海岸砕波帯におけるアユ仔稚魚の季節的・日周的出現様式
岸野 底 南の島,奄美大島に生息するリュウキュウアユの初期生活史
立原 一憲 リュウキュウアユからアユをみる-両亜種の生活史からのアプローチ
田中 秀具 琵琶湖におけるアユ仔稚魚の分布と発育・成長
高橋 勇夫 アユ仔稚魚は河口域に残留しようとしているのか?

●連載
林健一 日本産エビ類の分類と生態【166】 タラバエビ科-ジンケンエビ属4
原口 昭 日本の湿原【11】 湿原植物の生理生態
横浜 康継 海藻という植物【12】 アマモ場という海の草原
グリゴーリー・イヴァノヴィチ・ガラジー,長縄 秀俊 「バイカル湖学」入門【9】 動物相
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【4】 シャットネラのシスト形成と生活史/<コラム>花粉恐るべし

●全国水産試験場長会 会長賞
清川智之 脂質含量の現場測定による地場産マアジのブランド化

●コラム
山から海へ-水と命の回廊をめぐる 月は何処へ行ったのか・その1「海を渡った古代人」 (洲澤 育範)
魚影逍遥-魚に発信機をつけて フィッシュマーケットは未知の味 (三田村 啓理)
海で拾った万華鏡 根性臨海実習 (飯島 明子)

1,760円
●特集 海の宝石 ホタルイカ

旬の季節になると必ずといってよいほど話題にも食卓にものぼるホタルイカ。かわいらしい容姿に美しい青い光,ほかの食用イカにはない小さなサイズも愛される理由のひとつかもしれない。しかし,その実態はあまり知られていないのはご存じであろうか。有名な産地といえば富山湾だが,ほかの地域にはいないのだろうか? わたしたちがふだん見ている姿は子供なのか,大人なのか? なぜ光るのか?
謎の多いホタルイカについて,生物学的,化学的,物理学的な面から,また漁業をはじめとする人間とのかかわりなど多面的な角度から解説をした。

土屋 光太郎 ホタルイカの分類学
清道 正嗣 ホタルイカ(Watasenia scintillans)腕発光器
内山 勇,林 清志,小川 嘉彦 富山湾のホタルイカ漁況
南條 暢聡,内山 勇,林 清志 富山湾におけるホタルイカの漁況予報について
道之前 允直,鬼頭 勇次 ホタルイカと光-視覚と発光と環境光
道之前 允直,石川 正樹,鬼頭 勇次 ホタルイカと光-ホタルイカの身投げ
稲村 修 ホタルイカの飼育と展示
(コラム)鬼頭 勇次 ホタルイカの発光に介在する物質

●連載
林健一 日本産エビ類の分類と生態【165】 タラバエビ科-ジンケンエビ属3
佐々木 克之 内湾および干潟における物質循環と生物生産【54】 瀬戸内海漁業12.クルマエビとその他のエビ
原口 昭 日本の湿原【10】 九重-火山がつくる湿原(第2部)
横浜 康継 海藻という植物【11】 藻場という海の森 その2
グリゴーリー・イヴァノヴィチ・ガラジー,長縄 秀俊 「バイカル湖学」入門【8】 バイカルアザラシ
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【3】 シャットネラ赤潮の発生と増殖生理

●コラム
山から海へ-水と命の回廊をめぐる 娘と生物学者とザリガニと (洲澤 育範)
魚影逍遥-魚に発信機をつけて 人柄はお国柄!? (三田村 啓理)
海で拾った万華鏡 四足類屋さんは骨がお好き (飯島 明子)
1,760円
●特集 海の貧栄養化とノリ養殖(藤原 建紀・渡邉 康憲・樽谷 賢治:編)

日本の多くの海域で海の栄養分(栄養塩濃度)の低下が起きている。この影響を受けてノリ養殖が困難な状況にある。本特集では,主要なノリ漁場を網羅して日本の沿岸海域の現況を示し,沿岸海域の栄養塩動態の科学を作り上げるアプローチを示す。

藤原 建紀・渡邉 康憲・樽谷 賢治 「海の貧栄養化とノリ養殖」によせて
渡邉 康憲 ノリ養殖と珪藻赤潮・栄養塩
高木 秀蔵・藤沢 節茂・藤原 建紀 備讃瀬戸のノリ養殖の現状と河川からの栄養塩供給
筧 茂穂・藤原 建紀 数値モデルによる栄養塩動態の解明
多田 邦尚・西川 哲也・小野 哲 大型珪藻の栄養塩動態における役割
藤原 建紀・駒井 幸雄 沿岸海域の栄養塩動態
樽谷 賢治 日本におけるノリ養殖と栄養塩環境の現状
原田 和弘・堀 豊・西川 哲也・藤原 建紀 播磨灘の栄養塩環境とノリ養殖
和西 昭仁・小柳 隆文・畑間 俊弘 周防灘における栄養塩の減少とノリ養殖の衰退
大橋 昭彦・荒川 哲也・岡田 元・石田 基雄・鈴木 輝明 三河湾の栄養塩環境とノリ養殖
坂口 研一・岩出 将英・藤田 弘一 伊勢湾の栄養塩環境とノリ養殖
長谷川 健一・林 俊裕 東京湾の栄養塩環境とノリ養殖
伊藤 博・須藤 篤史 仙台湾の栄養塩環境とノリ養殖
首藤 俊雄・松原 賢・久野 勝利 有明海の栄養塩環境とノリ養殖
渕上 哲 博多湾の栄養塩環境とノリ養殖

●連載
林健一 日本産エビ類の分類と生態【164】 タラバエビ科-ジンケンエビ属2
佐々木 克之 内湾および干潟における物質循環と生物生産【53】 瀬戸内海漁業11.カレイ類とアナゴ
原口 昭 日本の湿原【9】 九重-火山がつくる湿原(第1部)
横浜 康継 海藻という植物【10】 藻場という海の森 その1
今井 一郎 有害有毒赤潮の生物学【2】 ラフィド藻

●Research Article
横山寿 中国産 Paraprionospio 属多毛類 4 種の形態,分布および系統

●コラム
魚影逍遥-魚に発信機をつけて 今宵,Sushi Bar で(三田村 啓理)
海で拾った万華鏡 文系大学教員という生活 (飯島 明子)
1,760円
●特集 鹿児島湾-深奥な魅力を探る

日本の沿岸は複雑で,地域によって独特の特徴をもつ。そのひとつが今回の鹿児島湾だ。桜島をかこむ青く静かな海という印象が強い鹿児島湾。その魅力は水面下の青い世界のなかにある。半閉鎖的内湾でありながら水深 200 m を超える深海部分を有し,海底火山が今なお火山性ガスを噴出するこの湾は,ほかの内湾にはみられない特異的な環境をもつ海なのである。急峻な海底勾配と浅く狭い水道は海水の流れを複雑にし,特異的な生物相をつくりあげる。湾外からは黒潮がものを運び,半閉鎖的な内湾ゆえに現代が抱える問題も発生する。稀有な海,鹿児島湾の魅力を紹介しよう。

大富 潤  特集「鹿児島湾-深奥な魅力を探る」にあたって
仁科 文子・山中 有一・東 政能・幅野 明正・中村 啓彦  鹿児島湾の海水循環
大木 公彦  鹿児島湾の地質学的背景と堆積環境
大富 潤・熊谷 憲治・明石 和貴  鹿児島湾の底棲魚介類
三浦 知之  鹿児島湾の火山性ガス噴出孔とサツマハオリムシ
小針 統・小針 有里恵・市川 敏弘・釘田 禎之・吉田 拓己・藤井 友生・古橋 智志・ 山本 孝・幅野 明正・福田 隆  鹿児島湾における微小プランクトン群集の季節動態
藤枝 繁  鹿児島湾における海岸漂着ごみと海底堆積ごみ
●連載
林健一 日本産エビ類の分類と生態【163】 タラバエビ科-カザリジンケンエビ属・ジンケンエビ属1
原口 昭 日本の湿原【8】 深泥池 第2部
横浜 康継 海藻という植物【9】 亜熱帯に育つコンブ科海藻アントクメ
今井 一郎 (新連載)有害有毒赤潮の生物学【1】 有害有毒赤潮序論
グリゴーリー・イヴァノヴィチ・ガラジー,長縄 秀俊 「バイカル湖学」入門【7】 氷の世界(2)

●コラム
魚影逍遥-魚に発信機をつけて トロムソからの招待状 (三田村 啓理)
釣師がであったモノたち 駿河湾であわや電撃!?(新家 邦紹)
海で拾った万華鏡 ベントス屋は海洋生物の夢を見るか? (飯島 明子)

商品情報・内容

■ 海洋,生物に関する最新の研究を紹介します。

海洋に生息する生物はもちろん,それらをとりまく環境や水産業をはじめ基礎から応用までひろく最新の研究を紹介し,問題提起をおこなう唯一の雑誌です。毎号ひとつのテーマを深く扱う特集と,体系的な解説をおこなう連載の2つの形式でさまざまな興味深いテーマを解説します。

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