環 発売日・バックナンバー

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3,960円
【特集】東日本大震災

花を奉る/石牟礼道子

〈鼎談〉「東北」から世界を変える――「自治」に根ざした「復興」への道
川勝平太(静岡県知事)+東郷和彦(元オランダ大使)+増田寛也(前岩手県知事)

□〈短期連載〉被災地/被災者の「声なき声」1 被災地、石巻から
高成田享/秋山裕宏/李東勲/佐々木和子/押切珠喜/須田賢一/小野寺光雄/三浦あけみ/須能邦雄/布施三郎/高橋直子

■歴史と科学からみた日本列島と地震
300万年間に何千回も起きた超巨大地震〔海洋国家として生きる道〕平朝彦
歴史が語る日本の津波災害〔過去の教訓をどう活かすか〕 伊藤和明
賞味期限の切れた「東海地震」仮説〔大震法、33年間の空虚な歴史〕 ロバート・ゲラー
防災対策から「減災」政策へ〔フィクションとしてのリスク評価を超えて〕 永松伸吾

■後藤新平の震災復興
後藤新平の震災復興事業が残した遺産 陣内秀信
9月3日の後藤新平 北原糸子
政治の究極にあるもの〔後藤新平と真の「政治主導」〕 橋本五郎
復興を機に日本は進化するか〔後藤新平の「自治」が復興の原点〕 青山佾

■いかなる復興をなすべきか
失業という名の時限爆弾 高成田享
余剰資金を国内に向け「大復興」をめざせ〔旧来の行政構造の打破と投資のルネサンス〕 田村秀男
災害復興とサードセクター〔地域社会のニーズと雇用創出のために〕 藤岡喜美子
生活様式のパラダイム転換を考える〔「日本列島居住福祉改造計画」序説の序〕 早川和男
子守唄で勇気を新たに〔被災地に唄と物資を届ける〕 西舘好子
そこに復興はあるか〔被災のただ中で〕 山川徹

■福島原発事故と電気エネルギー政策の転換
歴史的転回点としての福島原発事故 吉岡斉
事態の進展〔福島原発事故から3ヶ月レポート〕 井野博満
現場から乖離した「原発の安全神話」〔元原発技術者・設計者の証言〕 菊地洋一
福島原発事故を招いた独善的体制〔政・官・財・学・メディアの癒着〕 相良邦夫
東電賠償問題と電力政策の転換〔発送電分離を視野に〕 環境エネルギー政策研究所

□対談□
独学者の歴史叙述〔『黒船前夜』(大佛次郎賞受賞)をめぐって〕 新保祐司+渡辺京二
□寄稿□
中国、グローバル大国への条件〔国際システムはどう変わるか〕 J-M・クワコウ+張瑾(池村俊郎訳)

□連載□
■リレー連載
歴史家チャールズ・ビーアドと日本3「日米関係の核心は中国問題である」 開米潤
金子兜太の句「東日本大震災」
石牟礼道子の句「野辺の花」

明治メディア史散策9「勝海舟について」 粕谷一希
詩獣たち3「幼獣〔中原中也〕」 河津聖恵
風のまにま陽ざしのまにま――旅の空から3「東北・青森〔諦念の静かなまなざし〕」 朴才暎
孤独――作家林芙美子2「芙美子、歩き始める」 尾形明子
易とはなにか4「八卦を読む〔象るということ〕」 黒岩重人
天に在り――小説・横井小楠6「転換の章」 小島英記
竹山道雄と昭和の時代7「昭和19年の一高」 平川祐弘
近代日本のアジア外交の軌跡14「対華「二十一カ条」要求をめぐる対中交渉の態様」 小倉和夫
伝承学素描22「大震災と集合記憶」 能澤壽彦

□書物の時空□
■名著探訪
『沖縄歴史物語』(伊波普猷著) 住谷一彦
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(ヴェーバー著) 辻井喬
『シラノ・ド・ベルジュラック』(ロスタン著) 村上陽一郎
■書評
『蹴裂伝説と国づくり』(上田篤・田中充子著)〔「国土史」という学問の誕生〕 中村良夫
『シンガポール「多人種主義」の社会学』(鍋倉聰著)〔精緻な多人種社会の分析〕 森千香子
『清朝とは何か』(岡田英弘編)〔大清帝国の歴史像を描く〕 申斌(池尻陽子訳)
3,960円

〔特集〕自由貿易の神話

■TPP問題の本質を歴史から考える
「保護主義」とは何か〔フリードリッヒ・リストの経済学批判〕 エマニュエル・トッド(訳=石崎晴己)
政治経済学と世界主義経済学〔『経済学の国民的体系』第11章〕 フリードリッヒ・リスト(訳=小林昇)
保護主義と国際自由主義〔その誕生と普及1789-1914〕 ダヴィッド・トッド(訳=石崎晴己)
ケインズの貿易観の変遷〔論説「国家的自給」をどう読むか〕 松川周二
賃金デフレこそ世界経済危機の根本原因〔ヨーロッパ保護貿易プロジェクト〕 J‐L・グレオ(訳=坂口明義)
リベラルな保護主義に向けて〔「市場」を規定する政治〕 中野剛志
統計の人為性による自由貿易のイデオロギー化〔『脱グローバリゼーション』第1章〕 J・サピール(訳=井村由紀)
自由競争教という現代の狂気 西部邁
「自由貿易」とアメリカン・システムの終焉 関曠野
「環」(Trans-)という概念から考えるTPP問題〔「環日本海」と「環太平洋」〕 太田昌国
第一次産業を消滅させて本当によいのか?〔TPP問題の核心〕 山下惣一
自由貿易と農業・環境問題〔マルサスから宇沢弘文まで〕 関良基

●「自由貿易こそ、日本の生きる道」という言説は真実なのか?
〈座談会〉トッドの自由貿易批判と日本の選択 E・トッド+佐藤優+王柯+榊原英資+小倉和夫+中馬清福(司会)(訳=小林新樹)
〈インタビュー〉「ホモ・エコノミクス(経済人)」とは何か〔経済学の非合理的前提〕 エマニュエル・トッド(聞き手・訳=石崎晴己)

〔小特集〕イスラーム諸国の民主化
●いま、何が起きているのか?
宗教と革命〔ムスリムから見たエジプト情勢〕 R・アスラン(訳=白須英子)
〈インタビュー〉人口動態から見たイスラーム諸国の民主化 E・トッド(聞き手・訳=石崎晴己)

●特別寄稿――アメリカの軍縮教育活動を紹介
被爆者の声を世界に届ける米国人の軍縮教育家、キャサリン・サリバンさん 高橋弘司
●特別寄稿――噴出する「領土問題」の起源とは?
サンフランシスコ講和から60年〔対日平和条約と日本の領土問題〕 原貴美恵
●講演――「世界史」「歴史」の画期的定義をなしえた歴史学者の講演録。
世界史の誕生〔『モンゴル帝国から大清帝国へ』を刊行して〕 岡田英弘

●連載
■新連載
孤独――作家林芙美子1 「林芙美子の死」尾形明子

■リレー連載
歴史家チャールズ・ビーアドと日本2帝都復興は市民の手で〔ビーアドのメッセージ〕 阿部直哉

■金子兜太の句日常茶飯

■石牟礼道子の句うす月夜

■詩獣たち2 「危機のように、祝福のように〔アルチュール・ランボー〕」河津聖恵
■風のまにま陽ざしのまにま〔旅の空から〕2 「福岡白秋の柳川、太宰府・水城」朴才暎
■易とはなにか3 「易経を読むために」黒岩重人
■天に在り――小説・横井小楠5 「邂逅の章」小島英記
■竹山道雄と昭和の時代6 「独逸・新しき中世?」平川祐弘
■近代日本のアジア外交の軌跡13 「韓国保護国化と日本外交(その2)」小倉和夫
■伝承学素描21 「ツラン主義の周辺から」能澤壽彦

●〈書物の時空〉
■名著探訪
『近代欧州経済史序説』(大塚久雄著) 住谷一彦
『古事記』に教わる 辻井喬
『虞美人草』(夏目漱石著) 村上陽一郎
『三大陸周遊記』(イブン・バットゥータ著/前島信次訳) 家島彦一
■書評
『黒川能の里』(大石芳野・馬場あき子著) 「原郷への眼差し」伊藤綾
『犯罪者の自伝を読む』(小倉孝誠著) 「犯罪者か、狂人か、英雄か」井上櫻子
『ああ、ヨーロッパ』(J・ハーバーマス著) 「EU統合の行方と公共圏の構造転換」清家竜介
■連載
明治メディア史散策8 「岩崎寬弥の死」粕谷一希
3,960円
【特集】 中国の民主化と劉暁波
■ 2010年ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏の思想と行動。

私には敵はいない 【私の最終弁論】 / 劉 暁波 (横澤泰夫 訳)

私の自己弁護 / 劉 暁波 (横澤泰夫 訳)

劉暁波氏との最後の会見 / 麻生晴一郎

劉暁波のノーベル平和賞受賞に関する声明 / (及川淳子 訳)

受賞は中国の民主化を促すか 【北京の現場から】 / 峯村健司

2010年ノーベル平和賞に関する思考 / 徐 友漁 (及川淳子 訳)

劉暁波氏ノーベル賞受賞と中国市民社会の行方 / 麻生晴一郎

【『未来の自由な中国は民間にあり』 の 「民間」 の可能性】

希望は 「民間」 にあり / 劉 燕子

【人間として生きつづけるためには代償を払わねばならない】

壁の中の劉暁波と村上春樹の砕ける卵 / 藤井省三

劉暁波の二つのあり方 【バーバラ・ゴールドスミス賞受賞の挨拶】 / 劉 霞 (劉燕子 訳)

劉暁波の詩と 「生存の美学」 / 劉 燕子

共産党老幹部による全国人民代表大会宛公開書簡 / 李 鋭 ほか(及川淳子 訳)

「私には敵はいない」 という思想と行動 / 及川淳子

【「体制外」は「反体制」ではない】

劉暁波と中国政治体制改革 / 清水美和

劉暁波と趙紫陽 【近似する政治改革論】 / 横澤泰夫

分化する中国 【「党の天下」は崩れるか】 / 藤野 彰

中国民主化への日本政府の対応 / 林 望

【民主化運動を支持した国費留学生の受難】

「官と民のせめぎ合い」 と中国の今後 / 城山英巳

【和諧モデル崩壊後に何が来るのか】

天安門広場空白の3時間と劉暁波 / 加藤青延

歴史に対し責任を負う劉暁波 / 矢吹 晋

「天安門の母たち」 と劉暁波 / 丁 子霖・蒋 培坤(劉 燕子 訳)

劉暁波 ――われわれの問題としての / 子安宣邦

【『天安門事件から「08憲章」へ』を再読する】

文章の力が民主化を実現する / 余 杰 (横澤泰夫 訳)

【『大国の零落 ――中国に与えるメモランダム』解題】

未来の自由な中国は民間にあり 【近代中国の過去と未来】 / 劉 暁波 (及川淳子 訳)

〈詩〉 暁波へ 風 / 独り夜に待つ / 暗い陰 / 幾重にも重なる危機 / 劉 霞 (劉燕子 訳)

劉暁波 著作・関連資料一覧 / 作 成=及川淳子


【小特集】 横井小楠
「公共」の先駆者、 横井小楠 (1809 ― 69)
――その思想的到達点に迫る百枚論文、一挙掲載!

「参与」としての横井小楠の9カ月 【「政体論」と天皇観をめぐって】 / 源 了圓
小楠の後継者、 立花壱岐 / 河村哲夫
横井小楠の「公」と「託古改制」 / 石津達也

● 緊急寄稿
北朝鮮による 「韓国」 延坪島砲撃事件の真相 / 朴 一
・北朝鮮はなぜあのような軍事行動に踏み切ったのか。 北朝鮮側の論理と、
国際社会がとるべき方策とは?

● 特別寄稿
日本銀行という病 ――失われた20年をもたらした政治経済学 / 田中秀臣
・デフレの淵に沈む日本経済、その回復を妨げる日銀の「機能不全」とは?

第6回 河上肇賞 結果発表

● 連 載
■ 新リレー連載
歴史家チャールズ・ビーアドと日本 1 「忘れられたアメリカ人」 / 丸茂恭子
――稀代の政治家後藤新平と肝胆相照らし、勃興しつつある日本の都市社会に、
大正期、「自治」を根付かせるための提言を重ねた歴史家の真実。――

■ 新連載
詩獣たち 1 悪霊的な夜より黒い光のうたを / 河津聖恵
――現代という言葉の闇のなかで、 詩人は何に耳を澄ませ、何をうたおうとし
ているのか。 気鋭の詩人が「詩」という希望を問いかける。――

風のまにま 陽ざしのまにま 【旅の空から】 1 佐 賀 名護屋城跡 / 朴 才暎
――雪深い津軽に生まれ、古都・奈良に嫁いだ在日二世が、さまざまな土地を
訪ね、何を感じてきたか。ありのままに綴る。――

■ 金子兜太の句 日常茶飯 / 石牟礼道子の句 土竜と蓮の花

■ 易とはなにか 2 易経のなりたち 【易のしくみは、どのようなものか】 / 黒岩重人
■ 天に在り ――小説・横井小楠 4 「英気満々の章」 / 小島英記
■ 竹山道雄と昭和の時代 5 「立原道造と若い世代」 / 平川祐弘
■ 近代日本のアジア外交の軌跡 12 韓国保護国化と日本外交 (その1) / 小倉和夫
■ 伝承学素描 20 ツラン主義の運命 / 能澤壽彦

● 〈書物の時空〉
■ 名著探訪
『河上肇詩集 旅人』 / 一海知義
『明石海人全歌集』 (内田守人 編) / 佐佐木幸綱
『近世の在村文化と書物出版』 (杉 仁 著) / 速水 融

■ 書 評
『田中正造と民衆思想の継承』 (花崎皋平 著) / 中野佳裕
【その思想形成を内在的に理解する異色の書】
『俺 俺』 (星野智幸 著) / 高 榮蘭
【想定不可能な敵との戦争】
『長安の都市計画』 (妹尾達彦 著) / 杉山清彦
【 「宇宙の都」 長安から照らしだす世界史】

■ 連 載
明治メディア史散策 7 / 粕谷一希
【〝内藤湖南への旅〟 結】


読者の声 / 執筆者紹介
3,960円
●【特集】 「沖縄問題」とは何か
■ 「琉球処分」から考える

    いまだに続く「琉球処分」【同化と異化のはざま】 / 大城立裕

    「琉球処分」という負の遺産 / 西里喜行

    沖縄独立【地域主権革命の延長線上で】 / 平恒次

■ 沖縄米軍基地と日米安保

    「私たちに近づくな」【政権交代後の外交立て直しの挫折】 / 川満信一

    本土メディアの歪んだ報道【普天間問題とは何か】 / 屋良朝博

   「新・沖縄密約」を情報公開せよ【普天間は「移設」ではなく「閉鎖」を】 / 真喜志好一

    普天間・辺野古は安保に必須ではない【「抑止力」を支えるのは嘉手納】 / 佐藤学

    近代日本と沖縄の「位置」 / 櫻田淳

    「現実主義」からみた沖縄問題 / 中本義彦

    約四十年、何も変わっていない【基地集中の真の原因】 / 三木健

    沖縄県民は生け贄? / 上原成信

    日米の軍事基地はヤマトへ / 照屋みどり

    沖縄問題は日琉米中問題である【植民地主義パワーバランスか平等互恵体制か】 / 武者小路公秀
■ 沖縄の独立と自治
    沖縄は日本の植民地である【沖縄問題の根源とその解決】 / 松島泰勝
    チヤースガ、ウチナー(どうする沖縄)!【政治だけではない沖縄問題】 / 金城実
    沖縄は日本ではない / 島袋マカト陽子
    琉球問題へ / 高良勉
    「琉球自治共和国連邦独立宣言」をなぜ発したか / 石垣金星
    「琉球政府」という歴史的経験【沖縄の自治と未来】 / 増田寛也
    今に生きる復帰前の民衆自治の成果【「屋良覚書」と下地島空港】 / 下地和宏
    琉球の平和思想と龍宮神ジュゴン【私の謎解きの旅】 / 海勢頭豊

■ 「境界」としての沖縄
    境界研究からみた「沖縄」【「歴史的日本」の虚像を越えて】 / 岩下明裕
    沖縄とパレスチナから考える「占領」と「独立」 / 早尾貴紀
    それは日本問題である【日本兵の遺骨が訴えるもの】 / 後田多敦
    沖縄に向き合う【徳之島案反対から生まれた連帯】 / 久岡学
    徳之島移設案と「琉球処分」【奄美から沖縄米軍基地を考える】 / 前利潔
    奄美から見た民族自決問題【奄美・沖縄・琉球】 / 新元博文
    「辺境」をつくり出すのは誰か? / 西川潤
    「沖縄問題」は「南北問題」 / 勝俣誠



●【小特集】
◎昨年急逝した演出家・竹内敏晴。その〝からだ〟の稀有な来歴にふれた人々が語る。
竹内敏晴さんと私  名著『ことばが劈かれるとき』を遺した演出家・竹内敏晴とは何者か。
   竹内敏晴 箴言集 
   伊藤伸二 稲垣正浩 岩川直樹 大城立裕 岡嶋正恵 加藤博史 木田元
   栗原彬 鴻上尚史 今野哲男 申谷雄二 芹沢俊介 徳永進 中嶋廣 西堂行人
   藤本由香里 松井洋子 三井悦子 三砂ちづる 見田宗介 光元和憲 明定義人 
   吉岡友治 米沢唯

◎詩人・作家の森崎和江が、その彷徨の半生において抱えつづけるものとは何か。
いま、なぜ森崎和江か
森崎和江 今もなお心にかかる二つのこと
姜尚中+森崎和江 異郷と故郷のはざまで
水溜真由美 「筑豊」を問い直す【大正闘争後の森崎和江】

◎二度とはかなわない、 奇跡の邂逅。
  〈対談〉 詩とはなにか
  【二人の詩人をつなぐもの】  互いの詩と格闘し生まれる対話
       金時鐘(詩人) / 吉増剛造(詩人)

◎北と南からの提言
  〈鼎談〉琉球とアイヌをつなぐ 
   独自の歴史と文化を持ちながら、土地と文化を奪われてきた両者の対話から
   見える希望とは?
       海勢頭豊(シンガーソングライター・作曲家)
       結城幸司(版画家・ミュージシャン)
       松島泰勝(「ゆいまーる琉球の自治」代表)

● 寄稿
    北沢方邦 今、なぜ丸山眞男を批判するか【戦後民主主義批判】
    松岡利道さんを偲ぶ  太田仁樹 / 正木八郎
   青木やよひさんを偲ぶ 井上輝子 / 江原由美子 / 大橋由香子 / 倉橋玲子 / 藤本一子
● 連載
■ 新連載 儒教の経典の筆頭であり、古代中国の哲学と宇宙観の集大成『易経』を読む。
 易とはなにか 1 【知られているようで、知られていない易】 黒岩重人
■ 金子兜太の句 無言館にて / 石牟礼道子の句 ねむれる貝
■ 天に在り――小説・横井小楠 3 「実学党の章」 小島英記
■ 竹山道雄と昭和の時代 4 「西欧遍歴」 平川祐弘
■ 近代日本のアジア外交の軌跡 11 「辛亥革命への外交的対応」 小倉和夫
■ 水の都市論――大阪からの思考 12 (最終回) 「水 景」 橋爪紳也
■ 伝承学素描 19 「ユーラシア東辺島嶼文明の構図」 能澤壽彦
●〈書物の時空〉
■ 名著探訪  『洛中書問』(大山定一・吉川幸次郎著) 一海知義
『とこしへの川』(竹山広著) 佐佐木幸綱
『スペイン革命全歴史』『スペイン内戦』(R・ボロテン著) 速水融
『大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清』(松元崇著) 塩川正十郎

■ 書 評
  『「歴史」の体制』(F・アルトーグ著) 【メタヒストリー的思考の現在】 鹿島徹
  『趙紫陽 極秘回想録』(趙紫陽ほか著) 【趙紫陽の「政治的遺言」】 及川淳子
■ 連載 明治メディア史散策 6 「時代区分について」 粕谷一希
■ 本をめぐる対話 6 「雑誌の創造力」 森まゆみ+粕谷一希

読者の声 / 執筆者紹介
3,960円
●〈特集〉多田富雄の世界

多田富雄のことば

詩「歌占」

「ネクタイを捨てよう――学会報告・第2回国際免疫学会議(英・ブライトン)」

「科学技術競争の彼方――若手研究者への手紙」

「山姥の声――『邂逅』あとがき」

「INSLAを通じて」

詩「新しい赦しの国」



「風姿・多田富雄」(写真/文) 宮田均



「孤城」 石牟礼道子

「『多田富雄を偲ぶ会』に寄せて」 石坂公成/岸本忠三/村上陽一郎

「多田富雄さんを偲ぶ」

浅見真州/有馬稲子/安藤元雄/磯崎新/アラン・ド・ヴェック/大倉源次郎/大倉正之助/奥村康/加賀乙彦/笠井賢一/木崎さと子/公文俊平/櫻間金記/清水寛二/白洲信哉/新川和江/関根祥六/谷口克/冨岡玖夫/永田和宏/中村桂子/野村万作/細田満和子/堀文子/真野響子/安田登/柳澤桂子/山折哲雄 ほか90人

「父のこと」 多田久里守/「臨終の記」 多田式江

追悼記事(日本/アメリカ)

主要著作一覧

多田富雄作新作能上演記録(1991-2009)

多田富雄 略年譜(1934-2010)

●寄稿


「琉球自治共和国連邦」独立宣言

「琉球自治共和国連邦」独立宣言(全文)

今、なぜ琉球の独立か 松島泰勝

「沈黙の春」の再来か――ネオニコチノイド系農薬の恐怖 今野時雄

甦る民の魂――J・ミシュレと石牟礼道子をつなぐもの 大野一道

日中友好と高碕達之助――歴史の「記憶」と「忘却」 王 柯



●〈小特集〉藤原書店創業20周年記念

〈講演〉歴史人口学と新しい日本像 速水融

〈講演〉“生きものらしさ”とは何か 大沢文夫

〈シンポジウム〉いま、日本をどう立て直すか――人づくり/街づくり/国づくり

佐伯啓思+片山善博+青山佾+宮脇淳子+小倉和夫+(司会)御厨貴

〈メッセージ+スピーチ〉

   (メッセージ)ロベール・ボワイエ/エマニュエル・ル=ロワ=ラデュリ/エマニュエル・トッド/イマニュエル・ウォーラーステイン/アラン・コルバン/高銀/石牟礼道子/川勝平太/鶴見俊輔

   (スピーチ)塩川正十郎/大石芳野/岡充孝/一海知義/辻井 喬/西舘好子/粕谷一希/金時鐘/松島泰勝/結城幸司/海勢頭豊



●〈書評〉書物の時空

〈名著探訪〉 一海知義/佐佐木幸綱/速水融/塩川正十郎

〈10枚書評〉 呉世宗/鈴木英生

〈連載〉明治メディア史散策5 粕谷一希



●連載

〈俳句〉金子兜太/石牟礼道子

天に在り――小説・横井小楠  小島英記

竹山道雄と昭和の時代  平川祐弘

近代日本のアジア外交の軌跡  小倉和夫

水の都市論――大阪からの思考  橋爪紳也

伝承学素描  能澤壽彦
3,960円
金子兜太の句 日常茶飯

石牟礼道子の句 草道



小特集

●『天安門事件から「08憲章」へ』の著者、劉暁波氏に「国家政権転覆扇動罪」で懲役11年の判決。われわれは何をなすべきか?

天安門事件と「08憲章」を考える

劉霞(劉暁波夫人) 日本の読者へ(及川淳子=訳)

子安宣邦 われわれにとって、中国の民主化とは何か【なぜ黙っているのか】

劉燕子 劉暁波とは誰か

及川淳子 「08憲章」と中国の知識人

現代中国最大のタブー天安門事件の真相隠蔽に抗しつづけ、民主化運動に尽力し、「08憲章」起草の中心となった劉暁波氏の思想と行動に隣国のわれわれはどう呼応すべきか?――早大での緊急集会の報告。



〈緊急特別インタビュー〉【「戦後」との訣別】

御厨貴民主党政権の半年をどう見るか

「党内の権力闘争を経なくては、“学級会政治”から脱却はできない」――当代随一の政治学者が説く民主党の課題。



【特集】「日米安保」を問う

日米関係に憶う

塩川正十郎

自主性なき「同盟」構築の末路

【一記者として見てきた日米安保五〇年】

中馬清福

米中和解の「引き出物」となった日米安保

【沖縄施政権返還交渉の取材メモから】

松尾文夫



〈座談会〉

安保をめぐる「政治」と「外交」

【沖縄米軍基地が問うもの】

渡辺靖+松島泰勝+伊勢﨑賢治+押村高 (司会=編集長)

「配給された」平和【「対等性」という形式への固執が奪ったもの】

新保祐司

「密約」の半世紀と日米安保

豊田祐基子

「同盟」の新しい地平を目指して

岩下明裕

分割された東アジアと日本外交

原貴美恵

日米安保と大陸中国/台湾関係【東アジアにおける「脱冷戦」とは何か】

丸川哲史

基地の駐留は「安全保障」か?【沖縄が問う日米関係の真の「安定」とは】

丹治三夢

「沖縄米軍基地の戦略的価値」という神話【安保論議における政治主導の不在】

屋良朝博

日米同盟と日本の核政策【論じられ方の変容とその政治学的考察】

黒崎輝

日米同盟の本質を問う契機【「人と物の交換」を再考する時】

中西寛

日米同盟における「可測性」の本質【戦争の「遺産」を踏まえて】

櫻田淳

誰が、何を、守るのか【地域統合の時代における日米安保】

大中一彌

主権譲渡としての憲法九条と日米安保

平川克美

〈インタビュー〉朝鮮半島からみた日米安保

李鍾元

日米安保条約、ソ連とロシア【異なる国、異なる考え方】

ワシーリー・モロジャコフ

等辺に成り得ない日米中の三角関係

陳破空(及川淳子=訳)

日米欧委員会事始め【日米安保関係のグローバル化の影】

武者小路公

■日米安保、この50年を思う

鄭敬謨 アジアの視点から観た日米安保

姜在彦 「日米安保」と日韓問題

河野信子 大衆ストライキ

米谷ふみ子 今の日本で安保を破棄したらどうなるか――私の提案

諏訪正人 自然承認前夜

篠田正浩 身捨つるほどの祖国はありや

吉川勇一 軍事条約に代わる日米関係を

川満信一 日本国の怪奇現象――国会は「国家百年の計」を論議せよ

岩見隆夫 日米戦争と安保改定――岸信介の「執念」

加藤晴久 六〇年の「できごと」

藤原作弥 回顧的「日米関係論」私記

水木楊 自明ではない「自明」

小倉和夫 日米安保の過去、現在、未来

西部邁 列島人の愚行、錯誤そして自殺

三木健 米国従属と沖縄差別の半世紀

榊原英資 五〇年前の安保闘争と今後の日米安保

それでもしばらくは堅持すべき中谷巌



寄稿

●大逆事件百周年

尾形明子 大逆事件と作家たち――冬の時代の表現者

●吉田松陰生誕百八十周年、スティーヴンスン生誕百六十周年

よしだみどり 三人の少年――吉田松陰、R・L・スティーヴンスン、大佛次郎 

●米歴史家ビーアドが最晩年に追究した「真珠湾攻撃」とは? 日米知識人の歴史への視座

開米潤 真珠湾攻撃とは何だったか?

●「温暖化懐疑論」にどう向き合うべきか?

相良邦夫 地球温暖化と“クライメートゲート事件”

【懐疑派は学会の正規のリングで議論を】



〈書物の時空〉

●名著探訪

一海知義 『高原好日』(加藤周一著)

佐佐木幸綱 『戦国時代和歌集』(川田順著)

速水融 『ヨーロッパ世界の誕生』(H・ピレンヌ著)

塩川正十郎 私の日記術

●書  評

河内春人 『唐代の国際関係』(石見清裕著)

唐代史から世界史へ

倉科岳志 『ヴィーコ 学問の起源へ』(上村忠男著)

世界に学的にかかわるとはどういうことなのか

鵜戸聡 『カヴァフィス 詩と生涯』(R・リデル著)

近代都市「アレキ」の多言語文学

宮下遼 『オスマン帝国500年の平和』(林佳世子著)

韻文詩が照射する都市社会

イム・ジョンヒョク 『日本語の正体』(金容雲著)

古代日韓語という遺跡は掘り起こされたのか

●連載明治メディア史散策4

粕谷一希 急進派兆民ブームと戦後



●邦訳不可能といわれた大著『フランス史』の全貌!

ミシュレの魅力と「新しさ」

――『フランス史』発刊によせて――

大野一道

十九世紀を代表する歴史家ミシュレの『フランス史』全十七+三巻の全体を、緻密な要約解説をまじえながら訳出、発刊。



●新連載

天に在り――小説・横井小楠1

【立志の章】

小島英記

「公共」と「交易」の立場からあたらしい国家と社会を構想した横井小楠。知られざるその人間性と魅力を描き出す新たな試み。



●連載

●竹山道雄と昭和の時代2

平川祐弘 遠州の名望家

幕末から明治へ、「もうひとつの夜明け前」を生きた浜松・竹山一族。

●近代日本のアジア外交の軌跡9

反英インド独立運動家に対する日本の態度

【アジア外交から見た日英同盟を中心として】

「中村屋のボース」を支援することと日英同盟との矛盾。

小倉和夫

●水の都市論――大阪からの思考

橋爪紳也 楽園

人が人を、夢が夢を呼ぶ、海辺の新開地という「余白」の魔力。

●伝承学素描

能澤壽彦 神仏習合の課題構図

近代的構築物としての神道史観から抜け落ちたもの。



読者の声/執筆者紹介
3,520円
【特集】いま、「農」を問う



土についての宣言

イバン・イリイチ(訳=編集部)

土の哲学を抜きにして、徳も生存の新しいかたちもありえない。



●異なる視点から「農」に関わってきた、各分野の第一人者による熱論!

〈座談会〉

「農」という原点――「農」から変える暮らしと社会

原剛+星寛治+大江正章+山下一仁(司会=編集長)

自給率低下、環境破壊、農業就業者の高齢化など日本に山積する問題を、

産業としての「農業」ではなく、人間生活の根源としての「農」から考える。



農の思想と外からの思想

【「自然」の抽象化にどう抗するか】

宇根 豊



「農業問題」は「消費者の問題」だ

山下惣一



いま、なぜ「農」か【「自然農」から考える】

今野時雄



生き残るための食農教育

竹熊宜孝



作間順子「農」――象形文字絵と書



高畠・有機無農薬農法がもたらしたもの【農政との関連で】

原 剛



野の復権【社会主義と市場主義を超えて】

吉川成美



今なぜ農へ【「フォルケホイスコーレ」から考える、豊島の未来】

石井 亨



TEIKEIからAMAPへ【フランスに台頭する地産地消の市民運動】

アンベール―雨宮裕子



新渡戸稲造と河上肇【日本農政学の系譜】

住谷一彦



農ハ国ノ大本ナリ【その虚像と実像について】

一海知義



生産力主義的農政を超えて【食料・農業・農村基本法の問題点】

池上甲一



食の見直しと農の再生【身土不二の視点から】

中島紀一







石牟礼道子の句 老天使







「開発支援」に生きる後藤新平の思想

【第三回「後藤新平賞」受賞講演】

緒方貞子 独特の視点から台湾・満洲の経営に当った後藤新平から、今、何を汲み取ることができるか。



ワシーリー・モロジャコフ氏『後藤新平と日露関係史』

第21回アジア・太平洋賞 大賞受賞!

評・渡辺利夫氏  「地政学的隣人」としてのロシア/ソ連との友好に果たした後藤新平の役割を鮮やかに描いた野心作。



鼎 談

『デモクラシー以後』をめぐって

【政権交代と経済危機をどうみるか】

E・トッド

片山善博

御厨 貴

(通訳=荻野文隆)

『帝国以後』の著者トッド氏が、最新作刊行を記念した来日を機に、

日本を代表する二人の論客と共に、現状の“危機“の本質を鋭く抉る!



●『身体の歴史』(全3巻)邦訳、今春発刊

【インタビュー】「身体の歴史」とは何か

A・コルバン 小倉孝誠訳

一六世紀から現代までを一望する『身体の歴史』(全3巻)邦訳

刊行を前に、監修者の一人であるコルバンが本企画の意図を語る。



●パムクの世界的評価を高めた『白い城』、待望の邦訳刊行

東洋でも西洋でもなく

【オルハン・パムクの世界の多元性】

J―F・ショーブ 宮下志朗訳

「東」と「西」とをいたずらに対立させることなく、物と場所とに

徹底してこだわり続けることから生まれる、パムク文学の手触り。



●第6回「ゆいまーる・琉球の自治」(於・平安座島)報告

松島泰勝 琉球・平安座島から自治を考える

川満信一 平安座島遊び【琉球詩人の島寿ぎ】



●女性初の歌舞伎作者であり、「女人芸術」主宰者の本格的作品集刊行

長谷川時雨と同時代人

【与謝野晶子、神崎清、谷崎精二、秋田雨雀、……】

尾形明子 林芙美子らを育てた〈現代女性文学の母〉を、同時代人はどう評価したか。



第五回 河上肇賞 受賞作決定

(本賞)鈴木順子氏 (奨励賞)佐藤信氏/貝瀬千里氏



〈書物の時空〉

●名著探訪

大沢文夫 『故地想う心涯なし』(中川芳子著)

高橋英夫 『日本廻国記 一宮巡歴』(川村二郎著)

針生一郎 『空と風と星の詩人 尹東柱評伝』(宋友恵著)

     『金と芸術』(H・アビング著)

安丸良夫 『社会学入門』(見田宗介著)

●書  評

安川晴基 『空襲と文学』(W・G・ゼーバルト著)

歴史の深淵と文学の存在理由

黄善英 『パリデギ』(黄晳暎著)

共生への道

オドロビナク伶音 『Exquisite Pain』(S・カル著)

今、笑った?

●連載 明治メディア史散策 3

粕谷一希 思いつくこと 着想の面白さ

●本をめぐる対話 5

清水徹+粕谷一希 書物への愛



●寄稿

●人権、差別を常に視野から失うことなく問いつづけてきた歴史家に迫る。

上田正昭〈インタビュー〉イデオロギーで歴史を解釈するとそれは虚構になります

東アジア史全体から日本を見る眼はどう育まれたか。(聞き手=朴才暎)

●韓国人に親しまれていた俳句。日韓関係の知られざる一面。

許敬震(文淳嬉訳)日本植民地時代における韓国人の俳句創作



●新連載

竹山道雄と昭和の時代 1

【時流に屈しない真の自由主義者】

平川祐弘

真の自由主義者として「時流に反する」ことも恐れなかった偉大な思想家の足跡を辿る。



●連載

●古文書から見た榎本武揚――思想と信条 4(最終回)

合田一道 死を前にした化学者

時代を超えた榎本武揚の国家観は獄中で形成された。

●近代日本のアジア外交の軌跡 8

小倉和夫 日仏協商とベトナム独立運動家に対する日本政府の反応

帝国主義列強との協調の中で歪んでいった日本のアジア外交。

●水の都市論――大阪からの思考 9

橋爪紳也 新地

都市の周縁に置かれた「悪所」を受け入れる、水縁の空間。

●伝承学素描

能澤壽彦 神学的衝動

天皇の根拠を「神学」することが要請される現在。



読者の声

398/執筆者紹介

399/次号予告
3,520円
■【特集】「医」とは何か

●いま、生と死の原点から考える。

〈座談会〉「医」とは何か――医療依存を超えて

鎌田實+仁志天映+三砂ちづる+山田真(司会=編集長)

自己責任としての健康――まっぴら御免!

イバン・イリイチ(訳=藤﨑智子)

医と死――死をめぐる民俗学の視点

新谷尚紀

医のもう一つの仕事

大津秀一

「痴呆症」と終末期医療

大井 玄

地域を生きる医療

方波見康雄

沖縄県大宜味村の再生【食・農・医の見直しとしての地域活性】

平良一彦

医療政策の透明化に向けて【医療統計と地方税財政制度の問題点】

井伊雅子

「反」はどこに行ったのか

立岩真也

断食で生まれ変わる

鈴木一策

現代社会における「死」のありようを考える

波平恵美子

現代を生きる【病・老・死にどう向き合うべきか】

高 史明



■〈書物の時空〉

●名著探訪

大沢文夫 『胎児の世界』(三木成夫著)

高橋英夫 『江戸後期の詩人たち』(富士川英郎著)

針生一郎 『アジアが生みだす世界像』(鶴見俊輔編)

安丸良夫 『20世紀の歴史』(ホブズボーム著)

●書評

谷川竜一 『都市計画家 石川栄耀』(中島直人ほか著)

出でよ、愛の都市計画家!

宮瀧交二 『奈良貴族の時代史』(森公章著)

寡黙な木簡群に語らせる奈良時代政治史の再評価

●連載 明治メディア史散策 2

粕谷一希 友人としてのメディア

●本をめぐる対話 4

比較という思想【西洋・非西洋・日本】

平川祐弘+粕谷一希



■寄稿

●一人の日本人の思想を決定付けた、後藤新平が取り持つ太平洋を越えた出会い

開米 潤 松本重治とC・A・ビーアド【後藤新平が結んだ二人のリベラリスト】

●イスラームを知るための最良書!

白須英子 〈講演〉イスラーム世界の宗教改革現象【R・アスラン著『変わるイスラーム』をめぐって】



■連載

●古文書から見た榎本武揚――思想と信条 3

合田一道 蝦夷の大地、燃ゆ 

●近代日本のアジア外交の軌跡 7

小倉和夫 日露戦争における日本の対ロシア世論工作

●水の都市論――大阪からの思考 8

橋爪紳也 島

●伝承学素描 15

能澤壽彦 伝承と設計――神道未来像片影 





■【小特集】 追悼 杉原四郎

二〇〇九年七月に逝去された杉原四郎氏が、マルクス、ミル、河上肇を中心とした研究のなかで、書誌の果たす役割を重視しつつ、経済史に遺されたメッセージとは。

一海知義 井上琢智 入江節次郎 植村邦彦 内田弘 戒田郁夫

熊谷次郎 公文園子 栗原哲也 小嶋康生 小島修一 後藤嘉宏

逆井孝仁 重田晃一 杉原薫 住谷一彦 高橋哲雄

田中敏弘 田中秀夫 田中秀臣 角山榮 中村宗悦

服部正治 深井人詩 藤井隆至 松尾尊兊 的場昭弘

八木紀一郎 山田鋭夫 吉沢英成 若森章孝

後 記(藤原良雄)/略年譜/主要著作



■【小特集】 新疆ウイグル問題

●ウイグル問題の本質を見抜くため、歴史と政策を見直す。

二〇〇九年七月、中国の新疆ウイグル自治区で勃発した漢族とウイグル族の「対立」。多数の死傷者と出しながらその実情と因果関係の見えにくい問題の奥にあるものは。

ウルムチ暴動と中国の危機【「開発援助」は何をもたらしたか】

加々美光行

ウイグル問題とは何か

宮脇淳子





●鶴見和子さん没後三年。

山百合忌――鶴見和子さんと語る会

自身の創造した「内発的発展論」という概念の深化を最晩年まで追究した鶴見和子さん。没後三年を機に、命日の七月三十一日に、その思想の継承に向けて語り合う集いが開催された。



●近代日本政治の歴史、システム、力学を熟知した著者ならではの考察

2009・政権交代の意味【政治の終わり、政治の始まり】

御厨 貴



●対談 沖縄の内発的発展を考える

清成忠男・松島泰勝

地域主義の第一人者と、琉球の島嶼性を捉えなおしてきた気鋭が、沖縄における内発的発展の可能性を探る。
3,520円
失くした季節
金時鐘の詩
水村紀行
石牟礼道子の句

シベリア出兵は後藤新平の失敗か?
ワシーリー・モロジャコフ

●鶴見和子さん歿後三年
鶴見和子 山姥を生きる 【晩期三歌集読解】
中路正恒

来日特別対談
ケインズ主義からケインズへ
【『ケインズの闘い』をめぐって】
ジル・ドスタレール(通訳・訳=中野佳裕)
松原隆一郎

【特集】 「プラスチック・ワード」とは何か
プラスチック・ワードとは何か
ウヴェ・ペルクゼン(訳=糟谷啓介)

プラスチック・ワードの「発見」
【メキシコでのイリイチとの対話――『多形態 メキシコ日記』抄】
ウヴェ・ペルクゼン(訳=安川晴基)

生命――最悪のプラスチック・ワード
イバン・イリイチ(聞き手=デイヴィッド・ケイリー/訳=高島和哉)

〈日常に侵入するプラスチック・ワード〉
遺伝子――話しことばに潜む“遺伝子”の象徴的パワー
シルヤ・ザメルスキー(訳=和田知代)
効 用――「効用」は有用ではない
サジェイ・サミュエル(訳=高島和哉)
改 革――大学のハビトゥス
石井洋二郎
プロジェクト――未来を〈待つ〉ために
宇野重規
責 任――責任概念と近代個人主義
小坂井敏晶
生 命――「いのち」の定義
竹内敏晴
所 有――市場信仰の根源を問い直す
立岩真也
ストレス――引き受けることの喪失
三砂ちづる
支 援――「支援」と「福祉」の制度化
芹沢俊介
リスク――金融危機の底流にあるもの
三神万里子

〈『プラスチック・ワード』を読む〉
「人間の生きる条件」についての哲学
北川東子
言語による独裁制と植民地化
西川長夫
プラスチック・インテリの跳梁跋扈
新保祐司
「プラスチック・ワード」と国民国家
山本哲郎
プラスチック・ワードと世界の自動記述
塚原史
道具そのものからの発想【プラスチック・ワードから離れて】
柏木博
王様は裸だ!
太田阿利佐

〈来日特別対談〉
『一九八四年』から「プラスチック・ワード」へ
   【グローバリゼーションに抗する言語批判】
 ウヴェ・ペルクゼン+糟谷啓介(通訳・訳=木村護郎クリストフ)

ドイツ語圏言語批判の系譜とカール・クラウス
安川晴基
図像の世界市場(抄)
ウヴェ・ペルクゼン(訳=眞鍋正紀)

●なぜ、今、森崎和江か
【小特集】「森崎和江」を読む
精神史の旅【明日へと生きる】 森崎和江
森崎和江の世界 鈴木英生
原母への旅立ち【出会いの頃】 河野信子
母なるひとに 斎明寺以玖子
森崎和江と詩 高橋順子
ことばの地平 うりうひさこ
詩人・森崎和江 坂口博
玄界灘を仰ぎ見て 朴才暎
森崎和江【愛される強さ】 三砂ちづる
炭鉱の主婦と女坑夫 水溜真由美
記憶の目覚め【植民地朝鮮を語る人びととの出会いを通じて】 松井理恵
背中を洗い流す言葉 茶園梨加

〈書物の時空〉
●新連載
粕谷一希 明治メディア史散策 第1回 再考すべき人々
●名著探訪
大沢文夫 『挑戦する勇気』(羽生善治著)
高橋英夫 『音楽と音楽家』(シューマン著・吉田秀和訳)
安丸良夫 『弁証法的理性批判』(サルトル著)
●書  評
村井良太 『輿論と世論』(佐藤卓己著)
輿論と世論と戦後日本――現代を貫く眼差しと日本のデモクラシー
早尾貴紀 『救済の星』(ローゼンツヴァイク著)
他者との共生の思想的先駆

●寄稿
●第5回「ゆいまーる・琉球の自治」(於・沖永良部島)報告
松島泰勝 琉球史を世界史の中で捉える
王敏 望郷・ふるさと志向・愛国心
伊藤 綾 いま歴史を語るということ
【F・アルトーグ『「歴史」の体制』をめぐって

●連載
●古文書から見た榎本武揚――思想と信条 2
合田一道 戊辰の嵐に、立つ
●近代日本のアジア外交の軌跡 6
小倉和夫 中国・朝鮮の民衆運動と日本外交
●水の都市論――大阪からの思考 7
橋爪紳也 災い
●伝承学素描 14
能澤壽彦 古代丹波からの布石

読者の声 
執筆者紹介 
次号予告
3,520円
金時鐘の詩 あじさいの芽/石牟礼道子の句 悲 母

●連続座談「自治」とは何かPart 4●
自治と世間体
養老孟司+塩川正十郎+片山善博

チャベス→ガレアーノ→オバマ
【『収奪された大地』というメッセージ】
飯島みどり

特別対談
「故郷」をめぐって
オルハン・パムク(ノーベル賞作家)+サルマン・ラシュディ(ブッカー賞作家)
(実川元子訳)

●横井小楠生誕二百周年記念講演●
実学の系譜
【中江藤樹・熊沢蕃山・横井小楠】
源 了圓

【特集】 「民主主義」とは何か
民主主義哀歌
高 銀(訳=吉川凪)

〈インタビュー〉地方分権改革と民主主義
片山善博

デモクラシー以後
【民主制から寡頭制へ】
エマニュエル・トッド(訳・解説=石崎晴己)

小さな革命、大きな反動
【韓国一九八七年六月民主化抗争を振り返る】
金明仁(訳=渡辺直紀)

〈来日特別講演〉
イスラーム世界の民主化とは?
【政教分離は必要条件ではない】
レザー・アスラン(訳=白須英子)

〈インタビュー〉宗教と民主主義
【「世俗化」概念の多元化】

チャールズ・テイラー(聞き手・訳=森田明彦)

〈インタビュー〉ひとりから始める民主主義
【アメリカと日本】
米谷ふみ子(聞き手=朴才暎)

なぜ私は中国民主化の憲章を支持するのか
子安宣邦

〈コラム〉 「民主」「民本」という言葉
一海知義

日本固有の民主主義に向けて【自由/平等/自治】
西宮紘

民主主義とは逃げ水である
中馬清福

民本主義から民主主義へ【茅原華山の軌跡】
岡村遼司

「より少ない悪」に耐える
橋本五郎

〈鼎談〉民主主義のための民主主義批判
【「民主主義とは、万人のための貴族主義でなければならない」】
粕谷一希+新保祐司+中本義彦

〈小特集〉 世界史の中の『黒い十字架』
〈対談〉キリスト教二千年史に照らした
“日本再発見”
松原久子+川勝平太

現代世界をゆるがす 一神教原理
松原久子

〈書物の時空〉
●名著探訪●
大沢文夫 『蘆 刈』(加藤一雄著)
高橋英夫 『思想の運命』(林達夫著)
針生一郎 『ザ・花田清輝』
安丸良夫 『哲学論』(鶴見俊輔著)

●書  評●
丹野さきら 『光の曼陀羅』(安藤礼二著)
武藤秀太郎 『萩原延壽集1 馬場辰猪』 
三神万里子 『世界の多様性』(E・トッド著)
伊藤英人  『「訓読」論』(中村春作ほか編)

●新連載●
古文書から見た榎本武揚――思想と信条
第一回 外国への視線
合田一道

●連載●
●近代日本のアジア外交の軌跡
小倉和夫 日清戦争をめぐる
日中韓三国の内政と外交

●水の都市論――大阪からの思考
橋爪紳也 都

●伝承学素描⑬
能澤壽彦 大和の地霊

読者の声
執筆者紹介
次号予告
3,520円

金時鐘の詩 影は伸びて ―― 002/石牟礼道子の句 棚 田 ―― 332


●連続座談「自治」とは何か Part 3 金融危機を変革の契機に

塩川正十郎+片山善博+増田寛也

来日特別対談

言葉が生まれる瞬間

オルハン・パムク+石牟礼道子(訳=谷真澄)

特別インタビュー

歴史を問う歴史家――『「歴史」の体制』をめぐって

フランソワ・アルトーグ(聞き手=編集長)

第四回 河上肇賞 受賞作決定

(本賞)片岡剛士氏 (奨励賞)平山亜佐子氏/和田みき子氏

【特集】 世界大恐慌か?

〈インタビュー〉アメリカ覇権という信仰の崩壊――自由貿易主義からの脱却

エマニュエル・トッド(聞き手=I・フランドロワ/訳・解説=石崎晴己)

この「危機」は誰にとっての危機なのか?

アラン・バディウ(訳=藤本一勇)

〈インタビュー〉金融資本主義の崩壊――いかなる転換が必要か?

榊原英資(聞き手=編集長)

金融危機と急速に膨張するFRBの資産【いま何が起きているか?】

加藤 出

ドルの一極支配は何処へ【金融危機とドル信認問題】倉都康行

金融危機とFRBの歴史【アメリカは大恐慌から何を学んだか?】

須藤 功

世界大恐慌の教訓

若田部昌澄

一九二九年株価大暴落のメカニズム

安達誠司

アメリカは何を失いつつあるか【金融機関救済とアメリカの「自由」】

原田 泰

世界同時不況をめぐる「危機的状況」

田中秀臣

〈対談〉金融資本主義の歴史分析 【「危機」の宿命論を超えて】

ロベール・ボワイエ+井上泰夫

〈インタビュー〉信用という経済の主観的次元【経済の工学的処理では見えないもの】

松原隆一郎(聞き手=編集部)

グローバリゼーションと金融危機の意味【長期の歴史から捉える】

水野和夫

〈インタビュー〉金融の糾弾では見えない問題の本質【十年は続く長いトンネル】

辻井喬(聞き手=木村知義)

金融危機の次に来るもの【資本主義は終焉するのか】

浜 矩子

金融恐慌をマルクス恐慌論から読み解く【すべては現状分析から始まる】

的場昭弘

ケインズの未来予測【成長至上主義から「ポスト成長社会」へ】

佐伯啓思

〈虚業〉のもたらしたもの

黒田壽郎

〈書物の時空〉

●名著探訪

粕谷一希 『メディア論』(M・マクルーハン著)

猪木武徳 『道徳情操論』(A・スミス著)

中村桂子 『暗黙知の次元』(M・ポラニー著)

渡辺京二 『アルハンブラ物語』(W・アーヴィング著)

●書  評

中村良夫 『日本文化の空間学』(桑子敏雄編

王智新 『吉野作造と中国』(尾崎護著)

大中一彌 『帝国日本の植民地法制』(浅野豊美著)

●連載

●近代日本のアジア外交の軌跡 4

小倉和夫 黄禍論と日本外交

●日中関係の現在・過去・未来 5

王 柯 戦争に収斂した「回教徒」への思い 下 【幻の対中「回教工作」】

●水の都市論――大阪からの思考 5

橋爪紳也 桟 橋

●科学から空想へ――フーリエとその精神的系譜 12(最終回)

石井洋二郎 快楽の言語 【フーリエとバルト】

●伝承学素描 12


能澤壽彦 ワザヲギの原像

〈報告〉『一海知義著作集』発刊記念シンポジウム



頑固さとユーモア――一海知義の世界

     鶴見俊輔+一海知義 〈対談〉陶淵明そして吉川幸次郎 017


     一海知義 〈講演〉三題噺――陶淵明・陸放翁・河上肇 026


●「日本近代化の父」の事績を再評価!

〈小特集〉榎本武揚没後百周年をふりかえる

榎本隆充 榎本武揚没後百周年記念事業を回顧して

合田一道 古文書から見た榎本武揚

黒瀧秀久 わが国産業近代化における榎本武揚の位相【箱館戦争後の榎本武揚の新たな評価】


3,520円
金時鐘の詩 「冬の塒」

石牟礼道子の句 「道行き」

●連続座談 第二回 「自治」とは何か 政治不信からの脱却の道
 粕谷一希+塩川正十郎+片山善博

歩く、そして考える-北京五輪開催下の中国にて  木村知義
先住民サミット アイヌモシリ2008のこと  結城幸司

■鼎談■ 「食糧問題」の問題点  榊原英資+幕内秀夫+岩澤信夫
 戦後農政の欺瞞と日本農業復興の途・・・・・・・・・山下一仁
 「伝統野菜」と「食べ物」をめぐる諸問題・・・・・・・鈴木圭介
 日本の漁業は、どうあるべきか・・・・・・・・・・・・・・・鷲尾圭司
 水問題から見た食糧問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山田国廣
 西洋医療の問題点と食の重要性・・・・・・・・・・・・・鶴見隆史

小特集 岡倉天心と21世紀のアジア
 岡倉天心と東アジア共同体・・・・・・・・・・・・・・・・・・進藤榮一
 岡倉天心を媒介にして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・孫歌
 東アジアにおける共同体と空間の位相・・・・・・・山室信一

<シンポジウム> 今、なぜ榎本武揚か
M.W・スティール+小倉和夫+佐藤優+速水融 (司会)高成田享

<報告> 鶴見和子さん三回忌の集い

<報告> 岡部伊都子さんを偲ぶ会



<書物の時空>
●名著探訪 粕谷一希/猪木武徳/中村桂子/渡辺京二
●書評 井上章一/赤坂憲雄/松島泰勝
●本をめぐる対話 3 新保祐司+粕谷一希

<寄稿> 近代日本仏教史の中の土宜法龍  奥山直司

●連載

P・ブルデュー/小倉和夫/王柯/橋爪紳也 /石井洋二郎/能澤壽彦

商品情報・内容

■ 新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌! 多くの読者の皆様方からのご支持をいただき、創刊10周年!

われわれはいったいどこに立っているのか、どこへ行こうとしているのか。われわれは先の見えない混沌の中にいる。今こそ、世界史のダイナミズムのうちに、みずからが存在していることを自覚しなければならない。学問の真の目的は、現実をどう認識するか、にある。しかし現実は、諸学の狭隘な視野を越えるトータルな知と、大地に立って物事の本質を掴む歴史意識において、はじめて姿を現すものなのである。今われわれが混沌の中にいるとすれば、それは、歴史に向かいあう主体のあり方を顕示する学の不在を示している。必要なのは、学の総合と、学における歴史意識の回復である。そして、それは作り手と読み手の問題意識、現実認識、すなわち歴史認識が、より直接的に反映されうる総合誌においてこそ、試みられるにふさわしい企図であろう。現実を、歴史を、「全体」として捉えるようなトータルな知をこの雑誌で提示していきたい。

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