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WIRED(ワイアード) 発売日・バックナンバー

全57件中 1 〜 15 件を表示
Quantumpedia
その先の量子コンピューター
従来の古典コンピューターが、「人間が設計した論理と回路」によって【計算を定義する】ものだとすれば、量子コンピューターは、「自然そのものがもつ情報処理のリズム」──複数の可能性がゆらぐように共存し、それらが干渉し、もつれ合いながら、最適な解へと収束していく流れ──に乗ることで、【計算を引き出す】アプローチと捉えることができる。言い換えるなら、自然の深層に刻まれた無数の可能態と、われら人類との“結び目”になりうる存在。それが、量子コンピューターだ。そんな量子コンピューターは、これからの社会に、文化に、産業に、いかなる変革をもたらすのだろうか? 来たるべき「2030年代(クオンタム・エイジ)」に向けた必読の「量子技術百科(クオンタムペディア)」!

CONTENTS
EDITOR’S LETTER
デジタル時代の終焉

WIRED WHITE LIST
イノベーションとアイデアのありか

COVER STORY
THERE IS NO CURE FOR CURIOSITY
科学者はアーティストの“同志”
宇多田ヒカル「CERN探訪記」

キャリア25周年を記念したベストアルバムのタイトルが『SCIENCE FICTION』。CD初収録となる新曲のモチーフは「シュレーディンガーの猫」、あるいは「量子もつれ」。長年培ってきた“サイエンスへの求知心”を、ここにきて顕わにしだした不世出のアーティスト・宇多田ヒカル。そんな彼女が、素粒子物理の世界的研究拠点の一角、スイスのCERN(欧州原子核研究機構)を訪れて感じたこと、考えたこと。

SPECIAL FEATURE
Quantumpedia
その先の量子コンピューター

Welcome to the Quantum Age
量子の暮らし
ミチオ・カク

量子の世界とは、人間の目には捉えられないほど微小な世界だ。それでも、量子の振る舞いによって世界を計算する量子コンピューターは、わたしたちの目に見える世界もまた、美しく大胆に変えていくはずだ。世界的ベストセラー『量子超越』で物理学者ミチオ・カクが描いた未来の暮らしを読み解く。

Entanglement Dictionary
“⾔葉”をひもとく
量子コンピューターが好きになる(?)【精選量子用語】
日本科学未来館

「なぜその概念が量子コンピューターにとって重要なのか?」「そもそも量子コンピューターは、わたしたちの未来にどう影響するのか?」──。「これから」を理解するためには、何はともあれ言葉を知る必要がありそうだ。というわけで、今春、量子コンピューターの常設展示が新たに始まる「日本科学未来館」の叡智を存分にお借りした【精選量子用語集】を、ここにお届け!

Different strokes for different folks
Qubitに首ったけ
気まぐれな“アイツ”と悪戦苦闘の開発者たち
Google Quantum Al/IOMl/Quantinuum/QuEra Computing/C12/Equal1/OptQC

量子コンピューターの開発に携わるとある人物が、こんなことを言っていた。「量子ビット(Qubit)とは、自然界がこの世の中を記述する際に使うことを決めた“メモリー”」だと(素敵!)。化学や生物学といった実験科学を計算科学に変え、次なる産業革命を準備すると目される量子コンピューターだが、実はそのコアである量子ビットの“種類”はさまざま。そしてその振る舞いは、どうにも“いけず”なご様子で……。

Your Culture Guide to Traveling the Quantum World
量子なカルチャーガイド
藤井啓祐

難しそうな量子の世界もエンタメを通じてならわかりやすい? アニメから映画、小説、ビデオゲームにボードゲーム。大阪大学で量子コンピューターの研究に携わる藤井啓祐教授に量子な要素を感じる作品を教えてもらった。

Creating the next industry
量子コンピューティング時代を牽引する“日本の大企業”たち
富士通/東芝/NTT/NEC/デロイト トーマツ

国内の量子技術利用者1,000万人、量子技術による生産額50兆円規模──。2023年4月に内閣府が公表した「量子未来産業創出戦略」では、2030年時点での未来像はこのように定義されている。それでは、日本国内において先駆的に研究開発とその実装に取り組んできた大手企業の研究者たちは、その現在地と未来をどのように描いているのか。代表的企業5社を訪ねた。

SF
ナイン・オペレーターズ
円城 塔 

AとBにはそれぞれ3つの可能性があり、
2人が恋仲になるかどうかは半々だった。
果たしてその関係性は、
あらかじめ決まっているのか、
それとも確率的に決定されるのか──。
科学と恋愛、確率と意志が交錯する
実験的な短編小説を寄稿してくれたのは、
数学的論理性と詩的情緒を巧みにつむぐ
SF界のグランドマスター・円城塔。

もつれて重ね合わさる、
自由意志定理のモチーフにされた
AとBのゆくえを“観測”せよ。

Knockin’ on singularity’s door
ミハイル・ルーキンという革命

量子コンピューターの技術変革点である量子誤り訂正理論をいち早く機能させ、「ダークホース」として急速に台頭している中性原子方式。その立役者のひとりとして世界が熱視線を送る物理学者のあたまのなか。

Toward Permanent Neutral Technology
量子コンピューターに“永世中立”は築けるか
Open Quantum Institute

現代において、国力とは計算力に換言される。量子コンピューターが実現する未来で、その計算能力は民主化の夢を実現できるだろうか? 「Open Quantum Institute」は、現代物理学の聖地CERNで、量子コンピューターの“永世中立”を目指し、ユースケースの探索、確立に取り組んでいる。

AS a TOOL: Entanglement
Quantum Inside?
なんだかとても量子的なプロダクト

NEW TRUST, NEW SOCIAL CONTRACT
水野祐が考える新しい社会契約
〔あるいはそれに代わる何か〕
第21回 ポスト量子計算における暗号技術とその信頼

法律や契約とは一見、何の関係もないように思える個別の事象から「社会契約」あるいはそのオルタナティブを思索する、法律家・水野祐による連載。今回は、暗号技術の歴史をさかのぼりながらも、これからのデジタル社会を支える「耐量子計算機暗号技術」と信頼の関係性を考察する。

水野祐が考える新しい社会契
DON’T LOOK BACK IN
なみちえのドライブ進化考 VOL. 08

まさにいまモビリティは進化中。アーティストのなみちえが、クルマと暮らしの関係を、ドライブしながら考える連載。今回はミニ史上初となる、BEV専用のシティ・クロスオーバー。

Way Passed Future
川田十夢の「とっくの未来」
第33回 行き過ぎたマナーと相対性理論

文学が記述した「ジャンル分けされる前の未来」の痕跡を見いだし「いま」と接続することで、文学とテクノロジーを新たなパースペクティヴで捉える本連載。今回着目したのは、いつの間にか猛威を振るっている「誰も得しない“行き過ぎたマナー”」。切れ味するどくぶった斬るべく、取り出したるは相対性理論!
TECHNOLOGY
群知能型AI/AIを「修理する権利」/ブロックチェーン/物理的知能/AIエージェント/ビッグテックの終焉/プロソーシャルメディア

CULTURE
2025年大阪・関西万博/万博の意義/デジタル孤独/神経建築学/Z世代の反乱/生成音楽の創造性

BUSINESS
量子コンピューター/AIモデルの軽量化/広がるAIへの失望/高額な人的サーヴィス

SCIENCE
超大型天体望遠鏡/動物解読/加速するゲノミクス/太陽系外惑星の生命/無反応覚醒症候群/月面経済

HEALTH
SLMとの連携/自然の効用/AIとバイアス/抗体の応用研究/子どもとオンライン/マイクロバイオーム

ENVIRONMENT
スーパーエミッター/気候移民/食料廃棄物/脱化石燃料/子どもの健康被害

GEAR
電気が導く未来のデザイン

HOW TO
言葉と生き方/老化に抗う/生活に実験を/リスクテイカー

POLITICS
デジタル民主主義/独裁政権とAI/超富裕層/汚い電力/AI選挙

SECURITY
デジタル広告/AIと誤情報/国境のテクノロジー/過激思想のメカニズム

THE BIG INTERVIEW
ティム・クック、アップルの未来を語る

THE REGENERATIVE COMPANY AWARD 2024
「リジェネラティヴな都市」の未来を実装する
次世代カンパニーが決定!

WIRED WHITE LIST
イノヴェーションとアイデアのありか

SERIES
NEW TRUST, NEW SOCIAL CONTRACT
水野祐が考える新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕
第20回 トップダウンとボトムアップが交錯するAIガヴァナンス

DON’T LOOK BACK IN
なみちえのドライヴ進化考 VOL.07

Way Passed Future
川田十夢の「とっくの未来」
第32回 万博とアリス
The Regenerative City
未来の都市は、何を再生するのか

今後、都市への人口集中はますます進み、2050年には、世界人口の約70%が都市で暮らしていると予想されている。「都市の未来」を考えることは、つまり「わたしたちの暮らしの未来」を考えることと同義なのだ。だからこそ、都市が直面する課題──気候変動に伴う災害の激甚化や文化の喪失、貧困や格差──に「いまこそ」向き合う必要がある。そして、課題に立ち向かうために重要なのが、自然本来の生成力を生かして都市を再生する「リジェネラティブ」 の視点だと『WIRED』日本版は考える。「100年に一度」とも称される大規模再開発が進む東京で、次代の「リジェネラティブ・シティ」の姿を描き出す、総力特集。

EDITOR’S LETTER
未来は都市にある。ただし違うかたちで

WIRED WHITE LIST
イノベーションとアイデアのありか

SPECIAL FEATURE
The Regenerative City
未来の都市は、何を再生するのか

Who Will Design the Next-Gen City?
リジェネラティブな都市への萌芽

都市に「完成」はなく、常に変化し続けるものだ。だからこそ、「リジェネラティブ」な都市への兆しは、世界のどこかに出現しているはずだ。その萌芽を見つけるために、『WIRED』日本版は都市体験のデザインスタジオfor Citiesとコラボレーションし、調査を実施。土着の素材や工法の活用から、単なる緑化にとどまらない生態系の構築まで──「未来が(すでに)訪れている場所」に、これからの都市と建築のヒントを学ぶ。

COMIC
リジェネラティブ特区

佐々木充彦

東京都の大規模な都市開発が2040年にいち段落した。そこからさらに20年。生物多様性を回復する「ネイチャーポジティブ」達成がいまや世界で義務化され、東京は再自然化した湾岸部と都内に点在する緑地をネットワークでつないだ「リジェネラティブ特区」がつくられた。

Imagineering and Engineering
民主主義は都市の未来をいかにひらくか?

オードリー・タン × 安野貴博

経済的論理が優先されがちな都市開発に、デジタル民主主義のプロセスを生かすことはできるだろうか。7月の東京都知事選に出馬したAIエンジニアでSF作家の安野貴博と、台湾の元デジタル発展省大臣で天才プログラマーのオードリー・タンが、リジェネラティブな都市の未来について語った。

Back to the Regenerative Future
理想郷に続く「帰り道」

石井 裕/石川伸一/石山アンジュ/内沼晋太郎 大塚桃奈/大村高広/岡 碧幸/小川絵美子
落合渉悟/川地真史/コムギ/佐久間裕美子 諏訪綾子/宅間頼子/立石従寛/田中浩也
出村光世/tomad/永田暁彦/林 篤志 藤倉麻子/安岡美佳

リジェネラティブ・シティへの転換に向けて、「魅力的な都市の定義」や「都市が抱える課題」も整理したい。ならば、東京を離れることや二拠点生活を決意した人物に、「東京がどんな都市になれば再び戻ってきたいか」を尋ねるのがいいのでは……? というわけで、22の率直な意見を一挙紹介!

Revolt Against the New
都市の“新しさ”に反抗せよ

田根 剛

「場所の記憶」をテーマに、過去と未来をつなげる建築をつくり続ける田根剛は、自身のアトリエのあるパリの街並みが大変貌を遂げていくのを横目に、各地で再開発が進み、記憶が更地へとなっていく東京の姿を憂いている。カミュの“反抗的人間”に倣って都市に住む一人ひとりがいま抵抗する方法、そして、その先にある都市の未来にこれからの建築家が果たせる役割について訊いた。

Showering the Cities and Beyond
気鋭の建築家たちに訊く
リジェネラティブな変化に必要なものはなんですか?

teco/GROUP/ADX/ULTRA STUDIO/KASA/ARA

思い描く未来につながる都市やまち、社会をデザインし、その実装に踏み出す建築家たち。彼女/彼らはいま何を見据え、何に挑戦をしているのか? 3つの質問を投げかけた。

Tokyo as It Could Have Been
“緑化都市”になり損ねた街
「東京の都市計画」135年の系譜から見えてくること

飯田晶子/山崎嵩拓

日本で初めて近代都市計画が立案されたのが明治22年(1889年)。以来、時の政府や有識者、あるいは都市計画家たちは、「東京の未来」をどうイメージしてきたのか。とりわけ「都市の緑地(≒生態系)」という観点は、時代ごとにどのように取り扱われてきたのか。「実現しなかったプラン」を眺めることで、ありえたかもしれない東京の姿を浮かび上がらせる。

Ecological Planning
人間が「自然に適応する」計画の源流

松田法子

50年以上前から脈々と受け継がれてきた「エコロジカル・プランニング」の思想は、都市や建築の「リジェネラティブ・デザイン」にどのような影響を与えうるのか。WIRED.jpでも連載『人と地球の共構築に向けて』を担当する、建築史・都市史が専門の松田法子(京都府立大学准教授)が解題する。

生江史伸シェフが編集する
Regenerative Restaurant
再生へのフルコース

食料自給率ほぼゼロの東京は、リジェネラティブ・シティになれるのか? 三つ星レストラン「レフェルヴェソンス」のエグゼクティブシェフ・生江史伸の腕にかかれば、一皿のなかに、誰もが確かな未来図を見るだろう。芳醇なる都市と自然のマリアージュの裏側へ。

Species of the City
エコトーンとしての東京の“ワイルドライフ”

舩橋真俊

水と陸、草原と森など異なる環境が連続する領域であるエコトーンは、生物多様性のゆりかごだ。都市がもしリジェネレイトする可能性をもつならば、街そのものがエコトーンになるのではないか? 拡張生態系やSynecoculture™(協生農法)の研究と実践を行なうソニーコンピュータサイエンス研究所の舩橋真俊とともに、東京の野生と生物種について考える。

Culture-Led Urban Regeneration
文化的エコシステムを生み出す、都市開発の流儀

内田まほろ/武田悠太/佐々木秀彦

「100年に一度」とも言われる大規模開発が進む東京の中心部。新たに誕生するビル群にミュージアムやギャラリーが組み込まれるケースが多いが、都市開発により「文化施設」が増えることと、都市に文化が根付くことは同義ではないはずだ。では、次世代の文化を再生成し続ける都市の姿とはいかなるものか。3人のプレイヤーの実践から見えてくる、その現在地。

A New Lens for the City
“都市の複雑性”を理解するためのパラメーター

鈴木綜真

都市開発において、見過ごされてきた価値とは何だろう?文化的な雰囲気、なんとなく心地よく感じる路地、複雑な生態系ネットワーク……これらの価値を示すことで、リジェネラティブな都市開発が現実のものとなるかもしれない。都市研究家/Spatial Pleasure代表の鈴木綜真と“都市の複雑性”を理解するための4つのパラメーターを考えた。



Redrawing the Future of Cities
多元的な都市の未来へと誘うブックガイド

正田智樹/鎌田安里紗/新保奈穂美/平田晃久/能作文徳
九段理江/岡部明子/南部隆一/廣田ふみ/吉村有司/内田友紀

画一的なマスタープランから、地域の固有性や土着性が反映された都市開発にシフトするために、「多元的(Pluralistic)」というキーワードを導入したい。ひとつの普遍的な世界から、多元的な世界へと人々の認識が変わるとき、都市の未来像もおのずと変わっていくはずだ。多分野のビジョナリーと編集部が選んだ、都市の未来を想像するためのブックガイド。

AS a TOOL・CASE STUDY
A House for Wholeness
植木鉢のような家と建築家と衣服

武田清明

人だけでなく他生物を受け入れる家がある。屋上、バルコニー、そして柱の中にも土を敷き詰め、雨水は地下まで染み入り、周辺の環境とゆるやかな生態系を育んでいる。鶴岡邸。設計者の建築家・武田清明のアトリエでもある循環の空間は、いかなる衣服と響き合うのか。

NEW TRUST, NEW SOCIAL CONTRACT
水野祐が考える新しい社会契約
〔あるいはそれに代わる何か〕
第19回 リジェネラティブな都市と「創造的再利用」

法律や契約とは一見、何の関係もないように思える個別の事象から「社会契約」あるいはそのオルタナティブを思索する、法律家・水野祐による連載。今回は、廃棄物と捉えられてきたモノを新しい手法により再利用可能な資源として捉える「クリエイティブリユース」を取り巻くルールを考察。

DON’T LOOK BACK IN
なみちえのドライブ進化考 VOL. 06

まさにいま、モビリティは進化中。アーティストのなみちえが、クルマと暮らしの新しい関係を、ドライブしながら考える連載。クルマはボルボの新時代を象徴するBEV。なみちえは渡欧中。

Way Passed Future
川田十夢の「とっくの未来」
第31回 文字から読み解くテクノロジー

文学が記述した「ジャンル分けされる前の未来」の痕跡を見いだし「いま」と接続することで、文学とテクノロジーを新たなパースペクティブで捉える本連載。前回は「円安」が起点だったが、今回は「円高」。自分の一生を超えた時間のスケールが落とす影に思いを馳せるべく、ラヴクラフトを引く。
Spatial × Computing
空間コンピューティングの“可能性”

実空間とデジタル情報をシームレスに統合することで、情報をインタラクティブに制御できる「体験空間」を生み出す技術。または、あらゆるクリエイティビティに2次元(2D)から3次元(3D)へのパラダイムシフトを要請するトリガー。あるいは、ヒトと空間の間に“コンピューター”が介在することによって拡がる、すべての可能性──。それが『WIRED』日本版が考える「空間コンピューティング」の“フレーム”。情報や体験が「スクリーン(2D)」から「空間(3D)」へと拡がることで(つまり「新しいメディアの発生」によって)、個人や社会は、今後、いかなる変容と向き合うことになるのか。その可能性を、総力を挙げて探る!


EDITOR’S LETTER
潜在空間とトマトスープ


WIRED WHITE LIST
イノベーションとアイデアのありか


SPECIAL FEATURE
Spatial × Computing
空間コンピューティングの“可能性”

When Atoms Meet Bits
「電脳空間」のトビラは(今度こそ)開くのか?
稲見昌彦、空間コンピューティングを語る

情報から体験へ。そんな大転換を早晩引き起こすと目される空間コンピューティング。果たしてそれは、いかなる技術であり概念なのか。いまだ全貌が見えないなか、その起源、ポテンシャル、ユースケース等々をうかがい知るべく、人間拡張工学の泰斗・稲見昌彦(東京大学先端科学技術研究センター教授)の元を訪れた。


We are All Newcomers
An Immersive Trip in London
名門だって、新参者
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー/ロンドン芸術大学/ロンドン大学
DNEG/ソニーデザインセンター・ヨーロッパ

3Dのストーリーテリングといえば劇場。劇場といえば英国。そんな思い付きで調べ始めたら、この国では演劇から建築やファッションの教育、VFXまで、その道の名門と名高いプレイヤーが物理とデジタルの融合に乗り出していた。ともすると伝統が足かせになるこの技術分野に彼・彼女らはどう飛び込み、可能性を探究しているのか。新しい技術や概念を前に気後れしている人におくる、「伝統の国」からのメッセージ。


Spatial AI Walkthrough
空間AI入門

空間コンピューティングの重要ないち要素である、空間AI。「空間AIって?」「なぜ必要なの?」という人に向け、建築家/研究者の豊田啓介率いる東京大学豊田研究室……ではなく、同研究室のレクチャーを受けた豊田家の愛犬マメに嚙み砕いて解説してもらった。聞き手は編集Aだ。


Be Lighthearted and Intelligent
マクルーハンへの回答
津久井五月/玉城絵美/ガリット・アリエル/梶谷健人/スティーヴン・フェイナー
鳴海拓志/藤井直敬/渡邊信彦/山口裕之/キャシー・ハックル

「社会が新しいメディアを発展させたとき、社会は、新しいメッセージを表明する権利を得る」と語った文明評論家のマーシャル・マクルーハン。では、空間コンピューティングが発展したこの先、社会はいかなるメッセージを発信しうるのか。手にする「権利」のありようを、10名の識者たちが空想する。


Acting as a Translation Layer
次代のコミュニケーション革命
「Archetype AI」は物理空間との対話を“通訳”する

建物やクルマなどから得られる複雑なデータを読み解き、それらを制御できたときこそ、空間コンピューティング技術の本領発揮というところだろう。実現可能性の希望は、シリコンヴァレーに拠点をもつ物理AIスタートアップが開発中の大規模“行動”モデルにある。


Spatial Memory Transcends Space-Time
川田十夢の「時空間コンピューティング論」
通りすがりの天才、空間記憶をめぐって“四番勝負”
日比野克彦/本明秀文/大原大次郎/中野信子

奇しくも巻頭で稲見昌彦が同じ言葉を使っていた。露骨にうれしいタイプの共時性、わたしはわたしの必要性に駆られて定義しておいたのである。アカデミアと拡張現実の現場では、時空間の及ぼす範囲も異なるであろう。例えば先史時代に描かれた洞窟画、2万年前の最新テクノロジーといえば炎であったはずで、それを駆使した絵の鑑賞には揺らぎがあったはずだ。空間コンピューティングがやがて提供する新しい商取引は、大航海時代のようなダイナミズムをもって新しい地平線を見せてくれるのかもしれない。産業革命によって印刷や流通が爆発的に進化して現代におけるグラフィックデザインにつながる基礎ができ上がったわけだが、新しい空間利器を使い続けることで識字率が上がるように空間把握能力が格段に上がってゆくのは自明である。現代に於いては、読解力の意味さえ変質してゆくだろう。4人の識者とともにこの真新しい分野を開拓、論理化、文章化、可視化してゆく。


It Will Change How We( )
あれもこれも、空間コンピューティング

空間コンピューティングの定義も可能性も、まだ模索され始めたばかり。でも、あらゆる技術が過去の技術の積み重ねの上にあるという事実は変わらない。よく知られたデヴァイスから最新プロジェクトまで、発想の種を探しに行こう。


SF
ONE ROOM ONE ROOM
ワンルーム・ワンルーム
柞刈湯葉

過去の体験がトラウマとなり、人を自室に招くことが生理的に受け入れられなくなった「僕」。しかし、眼鏡型ディスプレイのバッテリー稼働時間が延び、使えるアプリも増え、デザインもこなれてきたあるとき、「僕」は、とある実験に取り組み始めた──。「2024年の小説依頼は受付終了します」とSNSで悲鳴(?)を上げるほど多忙を極める偉才のSF作家・柞刈湯葉が、「空間コンピューティング」というテーマに対し、珍しく恋愛をモチーフにすることで来たるべきライフスタイルを描き出す!


AS a TOOL
ALT-LIVING
新しいインターフェイスのこちら側

空間コンピューターを身につけて暮らす日常の到来はどうやら近い。モニターから解き放たれたインターフェイスがわたしたちの可能性を更新するように、生活の様式もまたアップデートが必要だ(例えばコップで水は飲みにくい)。その次なるリアリティにふさわしいツールは、すでに準備されている。


The Forgotten Space.
覆い隠された都市の裏側へ
JACKSON kaki × 藤倉麻子 × 荘子it

空間そのものがメディアとなる、スクリーンなき未来に“表現”はどのように更新されるのだろう。フィジカルとデジタルを往還する先鋭的な表現を追求してきた3名のアーティスト─JACKSON kaki、藤倉麻子、荘子it(Dos Monos)のまなざしから、空間コンピューティングの見過ごされた論点を探ろうと思う。


THE QUALIA IN SPACE
空間に宿るクオリア
金井良太 × 豊田啓介

環境側から人やロボットといったエージェントを制御する「空間AI」の文脈において、あらゆる情報を統合する空間には果たして主観的な意識のクオリアが宿るだろうか?著書『AIに意識は生まれるか』を上梓したAI研究者の金井良太と、建築情報学の視点から空間コンピューティングを拡張する建築家・豊田啓介の見立てとは。


THE ESSENCE OF SPACE
先生、「空間」は何次元ですか!?
理論物理学者・野村泰紀に訊く
素粒子~宇宙スケールで捉える「空間」の正体

「空間」×「コンピューティング」の可能性を模索してきた本号だが、まだ掘り下げるべきことが残っている。「空間」自体を定義することだ。しかし問いが深遠過ぎて、生半可な掘り下げでは生焼けになることは目に見えている。ここはぜひ、当代屈指の理論物理学者の叡智に与りたい── 。というわけで、米国・カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)物理学部棟を訪れた。野村先生、「空間」とは一体、何なのでしょうか?


Tokyo Gendai
A THREE days FEAST
世界水準のアートフェアは何をもたらすか

7月5日からの3日間、パシフィコ横浜で国際アートフェア「Tokyo Gendai」が開催される。昨年の初開催にしてすでに、国内外のアートコミュニティに大きなインパクトを残した現代アートのイべントが、質量ともにスケールアップ。鑑賞し、交流し、購入する。“世界水準”のフェアならではの体験がここに。


NEW TRUST, NEW SOCIAL CONTRACT
水野祐が考える新しい社会契約
〔あるいはそれに代わる何か〕

第18回 人格権のマルチモーダル化と認知の自由
法律や契約とは一見、何の関係もないように思える個別の事象から「社会契約」あるいはそのオルタナティブを思索する、法律家・水野祐による連載。今回は、「人格権のマルチモーダル化」と「認知の自由」というキーワードから空間コンピューティング時代の法の論点をあぶり出す。


DON’T LOOK BACK IN
なみちえのドライブ進化考 VOL. 05

まさにいま、モビリティは進化中。アーティストのなみちえがクルマと暮らしの新しい関係をドライブしながら考える連載だ。今回はアルファロメオが初めて手がけた美しいグリーンのPHEV。


Way Passed Future
川田十夢の「とっくの未来」
第30回 円安と崇高

文学が記述した「ジャンル分けされる前の未来」の痕跡を見いだし「いま」と接続することで、文学とテクノロジーを新たなパースペクティブで捉える本連載。今回は、本誌の特集において川田が挑んだ「空間記憶をめぐって“四番勝負”」で得た「崇高(サブライム)」なる視点を、別アングルから掘り下げる。
1,300円
1,100円
FASHION FUTURE AH!
ファッションは未来をまとう

ファッションとはつまり、服のことである。布が何からつくられるのかを知ることであり、拾ったペットボトルを糸にできる現実と、古着を繊維にする困難さについて考えることでもある。次の世代がいかに育まれるべきか、彼ら/彼女らに投げかけるべき言葉を真剣に語り合うことであり、クラフツマンシップを受け継ぐこと、モードと楽観性について洞察すること、そしてとびきりのクリエイティビティのもち主の言葉に耳を傾けることである。あるいは当然、テクノロジーが拡張する可能性を想像することでもあり、自らミシンを踏むことでもある──。およそ10年ぶりとなる『WIRED』のファッション特集。

CONTENTS

EDITOR’S LETTER
クリエイティブマインドだと、アナは言う

WIRED WHITE LIST
イノベーションとアイデアのありか


SPECIAL FEATURE
FASHION FUTURE AH!
ファッションは未来をまとう

STOCKHOLM, ALT-FASHION CITY
小さな大都市のグッドスピリット

OUR LEGACY/All Blues/IMASKOPI
気づけばこの都市からは、ユニークなファッションブランドが輩出され続けている。スウェーデンのストックホルム。パリからもミラノからもちょっと遠いのに(飛行機で3時間弱)、世界から熱い視線を集める存在となり、それでもなお、独特のクリエイションを着実に前進させているように映った。例えばそう、アワーレガシー!さらにほかにもいろいろ。決してファッション・キャピタルとはいえない街で、なぜそんなことができるのか。その理由を知るために、会いに行った。

TEXTILE 101
その服、何でできているか知ってる?

Textile Exchange
服の基礎たる素材を知らずしてファッションは語れない。持続可能な繊維産業を目指し、20年以上テキスタイルと向き合ってきたTextile Exchangeへの取材と報告書から、素材のいまを読み解く。


MAKING THE NEW TIDE
海とリサイクル繊維をもっと透明に

BIONIC
廃棄プラスチックをポリエステルにリサイクルすることは、もはや目新しくない。材料エンジニアリング企業BIONICもそのひとつだが、回収から担い、コミュニティの雇用創出に貢献しているという決定的な違いもある。同社を誠実なビジネスに成長させたものは何か、共同創業者のティム・クームスが教えてくれた。


THE FUTURE IS ALREADY HERE
HOW DO WE DISTRIBUTE IT?
ある企業の破産

Renewcell
技術はある。期待もある。それでも困難を極めるのがリサイクル素材の社会実装だ。2024年2月末に破産したRenewcellへの取材からは、先陣を切ってイノベーションを推進することの困難と偉大さ、そしてファッション業界の現状が垣間見えた。


MATERIAL MARVELS
ポジティブな未来を紡ぐ素材カタログ

素材は長足の進歩を遂げている。ここでは世界中の素材を厳選し、カタログ形式で紹介する。素材の特徴や利点に加え、その背後にあるテクノロジーやユニークなアイデアは、ファッションがいかにクリエイティブな営みであるかを教えてくれるだろう。


BY EVERYONE TAKING A BIT OF RESPONSIBILITY
ファッションの教育とメディア(つまり未来)をめぐる対話

ブランドン・ウェン/オリア・クリシュク
未来をつくるのはいつも新しい世代で、それはファッションにおいても変わらない。「将来を予測することに意味はない」とふたりは口を揃えて言うけれど、間違いなくポジティブな可能性が語られるはずだ。名門ファッションアカデミーの若きクリエイティブ・ディレクターと、時に辛辣な新進のファッションメディアの創設者。ロンドン・ファッション・ウィークの会期中、ショーの合間を縫って対話は始まった。


HAND OVERTHE FUTURE
サヴォワールフェールの学校

HERMÈS
エルメスが学校を運営している─誰もが興味を抱くであろうこのプロジェクトの背景には、ファッション界全体の未来と可能性、持続的発展に大きくかかわる深遠な理念が存在する。エルメスを“最高峰”たらしめている、その卓越したサヴォワールフェール、すなわちメゾンの歴史に培われた知と技巧が、未来へと受け継がれる“現場”は、アトリエのすぐそばにあった。


DARE TO BE YOURSELF
ファッションを前進させる思考と言葉

BALENCIAGA
デムナ。バレンシアガのアーティスティック・ディレクターである彼は、間違いなくファッションを変えた。都市の若者たちの装いを変え、音楽との関係をより豊かにし、ゲームとメタバースにモードを接続した。つまりファッションの未来を展望するために欠かせないクリエイティビティの持ち主である。パリコレクション直前、メールインタビューが実現した。


LET’S DREAM BIG
LVとPWの魔法、あるいはポジティブな振動

LOUIS VUITTON
昨年のバレンタインデー、口の中のチョコレートがいつもより少し早く溶けたかもしれない。ルイ・ヴィトン メンズのクリエイティブ・ディレクターにファレル・ウィリアムスが就任!心躍るようなニュースは、わたしたちの体温を少し上げたのだった。それからおよそ1年。ビッグなコレクションを次々と披露して、LVとPWはファッションに新しい何かをもたらしている。その何かをめぐる、気鋭のヒップホップ/カルチャーライターによる論考。


GET OVER THE “ABLE”
アイデアと実装のダイナミズム

A-POC ABLE ISSEY MIYAKE
2023年春のミラノで世界を驚かせた「TYPE-V Nature Architects project」が製品化される。アルゴリズムを生かした精緻で有機的な設計とSteam Stretchという独自の製法によるプロトタイプは、いかにしてマスプロダクトとなるか。試作から実装へと至る地道な道程に、並外れたクリエイティビティが宿るのだった。


NEW STEPS
ファッションはシーズンを積み重ねる。そうして一歩ずつ着実に前進する。まるで進化圧のようだ。もちろん歩幅はまちまちで、あるいはわずかな差異かもしれない。しかしどこかに新しいアイデアとクリエイションが結晶しディテールとして表れる。未来はその先に。

PRADA/Loro Piana/J.M. WESTON/DRIES VAN NOTEN
BOTTEGA VENETA/Courrèges/Mame Kurogouchi/IM MEN
COMOLI/cale/PETIT PLI/REBUILD BY NEEDLES


WHO WILL CREATE A NEW FASHION SYSTEM?
次なるファッションをデザインするのは誰?

unspun/The Fabricant/Synflux
ファッションデザインにおける新しい思想/サービスやシステム/実装のアプローチとは、いかなるものか?そのヒントを探るべく、Synfluxを率いる川崎和也とともに選んだ取材先は次の2社─バーチャルファッションの第一人者The Fabricant、3D織り機によって衣服の製造プロセスを変革するunspunだ。その思索と実践からは、次代のファッションシステムの原型が見えてくる。


MAKE YOUR OWN GEAR
生存のための装備を自らの手で縫うということ

レイ・ジャーディン
1g単位で装備を極限まで軽量化し、大自然のロングトレイルを何カ月もかけて歩くウルトラライトハイキングの世界において「父」と崇められる男、それがレイ・ジャーディンだ。Ray-Wayという彼独自の方法論は、重要な装備を自作することが大前提となる。人間と衣服、そして自然との原初的な関係を改めて見つめるべく、レイの住むニューメキシコの大地へと向かった。


TRANSITION TO REGENERATIVE FASHION
いざ実践!未来のファッションシステムを描くためのプロトタイピングガイド

小野美由紀/津久井五月
ファッションの未来を実装するために、いま何から始めたらいい?そんな疑問に応えるべく、このたびスペキュラティブファッション・ラボラトリーSynfluxと『WIRED』日本版が、未来のファッションシステムを描くツールキットを開発した。SF作家の小野美由紀と津久井五月が実際にツールキットを活用し、ファッションの未来をプロトタイプした短フラッシュフィクション編小説もお見逃しなく!


AS a TOOL
BE AWARE OF WHAT YOU WEAR
着るだけじゃない

物が溢れるこの時代にも、ずっと着ていたいと思える服に出合うことがある。そんな相棒のような一着には、腰を据えてじっくり向き合いたい。服と自分をつないでくれる、ケアのためのツールを見つけよう。


NEW TRUST, NEW SOCIAL CONTRACT
水野祐が考える新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕
第17回 環境配慮設計は新しいスタンダードになるか

法律や契約とは一見、何の関係もないように思える個別の事象から「社会契約」あるいはそのオルタナティブを思索する、法律家・水野祐による連載。今回は、循環型経済への移行に向けたEUの政策をひもときながら、ファッションにおける消費者の価値観変容を考察する。


DON’T LOOK BACK IN
なみちえのドライブ進化考 VOL. 04

まさにいま、モビリティは進化中。アーティストのなみちえが、クルマと暮らしの新しい関係を、ドライブしながら考える連載だけれど、今回はマイナーチェンジ。クルマはアバルトの500e。


Way Passed Future
川田十夢の「とっくの未来」
第29回 ピグマリオン眼鏡とVision Pro

文学が記述した「ジャンル分けされる前の未来」の痕跡を見いだし「いま」と接続することで、文学とテクノロジーを新たなパースペクティブで捉える本連載。今回フォーカスするのは空間コンピューティング。来るべきスペイシャル時代のコンテンツの有り様を、先人の慧眼からひもとく。
1,300円
1,100円
CONTENTS

アイデアとイノベーションの源泉であり、常に未来を実装するメディアである『WIRED』のエッセンスが詰まった年末恒例の「THE WORLD IN」シリーズ。加速し続けるAIの能力がわたしたちのカルチャーやビジネス、セキュリティから政治まで広範に及ぼすインパクトのゆくえを探るほか、環境危機に対峙するテクノロジーの現在地、サイエンスや医療でいよいよ訪れる注目のブレイクスルーなど、全10分野にわたり、2024年の最重要パラダイムを読み解く総力特集!


004

EDITOR’S LETTER
昭和99年のシンギュラリティ


008

CONTRIBUTORS
水口哲也、ケイト・ダーリング、ジェニファー・ダウドナ、アンディ・クラーク、谷本 肇、レイチェル・ボッツマン、アンドリュー・マカフィー、マイケル・J・フォックス、トリ・ツイ、水野祐、なみちえ、川田十夢ほか。

009

CULTURE
keywords:
空間コンピューティング/Spatial Computing
修理・整備・再生/Repair, Refurbish, Recycle
没入型ゲーム/Immersive Gaming
AIへの愛着/Attached to AI
女子スポーツ/Women’s Sports
学際的なAI /Multidisciplinary AI

023

TECHNOLOGY
keywords:
地球を覆うロボット/The Robotized World
汎用人工知能/AGI
汚染されるAI /Toxic AI
スクリーンレス/Goodbye to Screen
相互運用性/Enshittification

036

ENLIGHTENING THE NANO WORLD
宮城県の東北大学敷地内に新設された、ドーナツ型をした次世代の放射光施設、愛称「NanoTerasu(ナノテラス)」。物質を10億分の1メートルというナノのスケールで解析できる、いわば“巨大な顕微鏡”だ。2024年の運用開始を前に、世界最高水準の分析性能を誇るこの施設を訪れた。

035

SCIENCE
keywords:
ナノテラス/Synchrotron Radiation Facility
量子大崩壊/Quantum Collapse
ゲノム編集治療/Gene Editing
脳と意味論/Semantics
能動的なAI /Action-Machines
動物の権利/Nonhuman Rights

055

BUSINESS
keywords:
リジェネラティブ・カンパニー/The Regenerative Company
Roblox型ワークスタイル/Workstyle as Roblox
VCバブル崩壊/After the Bubble
ヒューマンスキル/Human Skill
AIの幻滅期/AI Disappointment
ギークな規範/Geek Norms

069

GEAR
Mobilities:
Hyundai_IONIQ 5 N
AIR_AIR ONE
SUPER73_C1X
BMW × TYDE_THE ICON
Fisker_Ronin
Kia_EV3
Nimbus_One
Verge Motorcycles_TS Pro

077

HEALTH
keywords:
抗体薬物複合体/Antibody-Drug Conjugates
妊活と企業文化/Fertility Policies
パーキンソン病/Parkinson’s Disease
老化防止とワクチン/Vaccination

089

ENVIRONMENT
keywords:
CO²排出ピーク/Peak Emissions
気候不安/Eco-Anxiety
地下の蓄電システム/Earth Battery
レーザー核融合/Laser Fusion
アグリテック/Agritech
リジェネラティブ農業/Regenerative Farming

103

TRANSPORT
Companies:
Relativity Space
SpinLaunch
Axiom Space

111

POLITICS
keywords:
米中デカップリング/Technological Decoupling
複雑系経済学/Complexity Economics
AIによる偽情報/ AI-Generated Disinformation
行政DX人材/Government DX
センシエンス/Sentience

123

SECURITY
keywords:
食料不安/Food Insecurity
バイオメトリクス監視/Biometric Surveillance
過激化するDAO/Dark Side of the DAO
チャットボット詐欺/AI Security
デジタル暗黒時代/Digital Dark Age

135

WIRED WHITE LIST
イノベーションとアイデアのありか


142

NEW TRUST, NEW SOCIAL CONTRACT
水野祐が考える新しい社会契約
〔あるいはそれに代わる何か〕
第16回 法によるプラットフォームのメタデザイン

法律や契約とは一見、何の関係もないように思える個別の事象から「社会契約」あるいはそのオルタナティブを思索する、法律家・水野祐による連載。今回は、デジタルプラットフォームと法規制の現在地を整理しながら、「メタデザイン」の観点で2024年以降の動向を考察する。

146

DON’T LOOK BACK IN
なみちえのドライブ進化考 VOL. 03

まさにいま、モビリティは進化中。アーティストのなみちえが、クルマと暮らしの関係を、ドライブしながら考える。連載の3回目は中国からやってきたBYDの電気で走るSUV。

148

Way Passed Future
川田十夢の「とっくの未来」
第28回 森鴎外とOpenAI

文学が記述した「ジャンル分けされる前の未来」の痕跡を見いだし「いま」と接続することで、文学とテクノロジーを新たなパースペクティブで捉える本連載。今回のテーマは話題の「OpenAI」。ダジャレに端を発する論考は、最後、深淵なる自然言語処理の矢印を見いだす「遺言」へとたどり着く。
1,500円
1,300円
2050年、多元的な未来へ
テッド・チャンへの11の質問
いくつかの冴えたやりかた 異文化SF作家による「往復書簡」
2050年、テクノロジーの多元論 ユク・ホイ
ペン先から生まれる未来
Next Mid-Centuryを予見するタイトル30
鍵と鍵穴 4つのイシューと解題への視座
計算する自然を飼い馴らす──量子コンピュータという名の変身動物
未来の生活はまだ見ぬ道具の先にある
キャンディス・Z・ブノワの“音楽×AI”ライフ
イノヴェイションとアイデアのありか
AS a TOOL よい衣服は未来のために
水野祐が考える新しい社会契約
なみちえのドライヴ進化考 VOL. 02
川田十夢の「とっくの未来」



THE NORTH FACE
A&F
Balmuda
Editor’s Letter
NRI
Contents
Artek
Contents
イノヴェイションとアイデアのありか
2050年、多元的な未来へ
テッド・チャンへの11の質問
いくつかの冴えたやりかた 異文化SF作家による「往復書簡」
2050年、テクノロジーの多元論 ユク・ホイ
ペン先から生まれる未来
Next Mid-Centuryを予見するタイトル30
鍵と鍵穴 4つのイシューと解題への視座
【AD】WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所
計算する自然を飼い馴らす──量子コンピュータという名の変身動物
【AD】CREATIVE HACK AWARD
モンクレールとタイムトラヴェル
未来の生活はまだ見ぬ道具の先にある
WIRED PROMOTION シェービングが変わった
WIRED PROMOTION すべては「よき祖先」であるために
2073年のHIP HOP
AS a TOOL よい衣服は未来のために
WIRED PROMOTION バッグはどのように進化すべきか
水野祐が考える新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕 第15回 長期主義(long-termism)と未来世代法
なみちえのドライヴ進化考 VOL.02
【AD】GQ JAPAN
WIRED INSIDER
川田十夢の「とっくの未来」 第27回 唯物論とSpatial Computing
Masthead
Next Issue
Moncler
1,300円
1,100円
社会を駆動し、イノベーションを生む装置として大きな役割を担ってきた「会社」。株主資本主義による格差や外部不経済の拡大、ガバナンスの失敗など、その歴史で多くの課題にも直面するなか、いま「会社」の役割や枠組みを問い直す動きが世界中で始まっている。未来を再生するカンパニーを「THE REGENERATIVE COMPANY」と定義づけ、始まりつつある大きなムーブメントを捉えた総力特集。

内田友紀、中村タカ、林 篤志、鎌田安里紗、四方幸子、西條辰義、津久井五月、永田暁彦、宮口あや、斉藤賢爾、関 美和、梶谷健人、コルシカ、阿座上陽平、陶山祐司、大日方祐介、関 治之、畑中章宏、上野山勝也、南 知果、孫 泰蔵、桂 大介、秋吉真衣、工藤七子、小川 哲、荒井絵理菜、マルクス・ガブリエル、なみちえ、水野祐、川田十夢など。


006

EDITOR’S LETTER
生成AIと自然

来たるべき“リジェネラティブ革命”に向けて

012

WIRED WHITE LIST
イノベーションとアイデアのありか


018

VOICESCAPE
リアルボイスから未来を想起せよ


027

THREE PRINCIPLES OF THE REGENERATIVE COMPANY
リジェネラティブ・カンパニーの3原則


034

NEIGHBORHOOD
「つながり」と「社会」の仕組みを再生する

SHIRO/Renovate Japan/Hitobito/VUILD
Share Village/RE:PUBLIC/taliki/Next Commons Lab
Brunello Cucinelli/Future Food Institute

048

ECOSYSTEM
「生態系」の循環を再生する

Snøhetta/Synflux/Crop Trust/Allbirds/Infinited Fiber
JEPLAN/SANU/YUIMA NAKAZATO/VEJA/SynecO
UTOPIA AGRICULTURE/Urchinomics/Innoqua/Euglena
Spiber/GOLDWIN/SEA VEGETABLE COMPANY
Running Tide/Living Carbon/Pivot Bio/Loam Bio/BIOTA
Ginkgo Bioworks/Revive & Restore/NatureMetrics
Volta Greentech/Beewise/Holdfast Collective

076

COORDINATION
「働く」と「お金」の仕組みを再生する

Ethereum Foundation/Zebras Unite
MPower Partners Fund/UNICEF CryptoFund
Toucan/Vibe Bio/VitaDAO/SIIF
Berrett-Koehler Publishers/Gaudiy
RadicalxChange Foundation/Worldcoin

091

COMIC
LESSON OF THE REGENERATIVE JOB-HUNTING
「リジェネラティブ就活」のイロハ

マンガ:コルシカ/原案:矢代真也

100

BIG VISIONS, DEEP ROOTS
ネクストジェネレーションの肖像

リジェネラティブ・カンパニーで働く若者たちは、会社や働き方について、いま何を思い、どんな未来を見据えているのだろう? 7つの質問から見えてくる、等身大の気持ちと未来像。

108

BUILDING REGENERATIVE FUTURES
4つのステップで解題!
TRCへのトランジション講座

「自社をトランジションしたい」「新しくTHE REGENERATIVE COMPANY(TRC)のような会社をつくるにはどうすればいい?」。ここまで読み進めてくれた皆さんのなかには、このような疑問が浮かんでいるかもしれない ──。『WIRED』日本版が、社会課題解決と持続的/健康的な企業経営に挑戦するゼブラ企業を支援してきたZebras and Company(Z&C)と共同制作した「企業のリジェネラティブシフト」のメソッドを解説する特別講義、いざ開講!

118

BOOK
WHAT WE VALUE FOR OUR FUTURE
未来における会社の役割をひも解く本

気候変動、格差社会、技術の進歩、社会の多様化……。複雑に絡み合う課題に対峙できる、新しいカンパニーのかたちとは何だろう? この15冊は、ビジョンから実践まで、仲間と模索していく際の手引きになる。

126

BE REGENERATIVE LIKE FLOWERING
資本主義の行方、あるいはAIと哲学を巡って
マルクス・ガブリエル

4年ぶりに来日した哲学界のロックスターは、エルメスの定番H織りネクタイを揺らしながら、聴衆に向かって資本主義を擁護してみせた。いわく、資本主義そのものに罪はない、むしろその原点に立ち戻るべきだ、人々の倫理性を行動規範とする経済は実現可能なのだと。それが絵空事でないことを確かめるべく、講演を終えたマルクス・ガブリエルへ単独インタビューを試みた。

132

AS a TOOL
Well-working
働き方をなめらかに変える

対話を重ね、アイデアを共有し、仲間になる。今期のKPIやあなたのJDともあるいは無関係かもしれないが、しかしそれ故に価値がある。より自由でオープンでクリエイティブな、会社と仕事の未来をつくる意志があるならば。優れたツールは、そのトリガーになるかもしれない。

146

DON’T LOOK BACK IN
なみちえのドライブ進化考

まさにいま、クルマは進化中。スペックや効率も大事だけれど、知りたいのはどれだけ楽しめるか。アーティストのなみちえが、ドライブしながら考える。連載の1回目はキュートなEV。

148

NEW TRUST, NEW SOCIAL CONTRACT
水野祐が考える新しい社会契約
〔あるいはそれに代わる何か〕
第14回 OpenAIによる「利益上限付き」会社の試み

法律や契約とは一見、何の関係もないように思える個別の事象から「社会契約」あるいはそのオルタナティブを思索する、法律家・水野祐による連載。今回は、営利と非営利のハイブリッドというガバナンスモデルを導入したOpenAIの事例から、次代の会社制度のあり方を考察。

153

Way Passed Future
川田十夢の「とっくの未来」 第26回 キャシャーンと味の素

文学が記述した「ジャンル分けされる前の未来」の痕跡を見いだし「いま」と接続することで、文学とテクノロジーを新たなパースペクティブで捉える本連載。今回のテーマは「(人間)味」。生成AIは新たな味を生み出せるのか。そもそも「人間味」の正体とは何なのか。ある映画監督の発言からひもとく。
1,300円
1,100円
現代のせわしなく消耗する日常から離れて自然の中で心身ともにリラックスし、ウェルビーイングを取り戻すアクティビティとしてますます注目されるリトリート。でもその本来の語義が「撤退」や「退却」であるように、リトリートとはもともと、抜き差しならない状況から離れることで、現実を捉える認知のフレームを大胆に転換し、自分と世界との新たな関係性を手にするものだったはずだ──デジタルとフィジカルが融解する時代にリトリートという営為がもたらす可能性を地球規模へと拡げる総力特集!

國分功一郎(哲学者)、ドミニク・チェン(情報学者) 、Six N. Five(デザインスタジオ)、キャメロン・グラント&クリス・グラント(Unyoked)、ロン・ジュート(フォトグラファー)、ナネア・リーヴス(TRIPP共同創業者)、奥本直子(ニレミア・コレクティブ共同創業者)、ライル・マクソン(Entheo Digital共同創業者)、樋口恭介(SF作家)、櫻井 武(筑波大学 医学医療系 教授/国際統合睡眠 医科学研究機構 副機構長)、丹羽 薫(ウルトラトレイルランナー)、松田法子(京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 准教授)、水野祐、川田十夢など。


006

EDITOR’S LETTER
リトリートと環世界


014

DIGITAL AND PHYSICAL EXPLORATIONS
Six N. Five

想像界と現実界の風景が交差する美しいレンダリングで世界を魅了する〈Six N. Five〉。「夢のような」と形容されるその3D空間は、いまや次なる“リアリティ”そのものとなりつつある。同スタジオを率いるアーティストのエゼキエル・ピニに、創作の先に見つめる風景を訊いた。

018

RETRAITE VERS LES LIGNES DE FUITE
暇と退屈とリトリート

そもそもなぜ、いま人々はリトリートを求めているのか──そんな根源的問いを巡って交わされた、哲学者・國分功一郎と情報学者・ドミニク・チェンによる発酵的ダイアローグ。はたして、リトリートを目的にせずにリトリートすることはいかにして可能だろうか!?

028

SOMETHING COMES FROM NOTHING
Unyokedという荒野の新しい選択肢

シドニー郊外の大自然に実装した1棟のオフグリッド型キャビンから、アンヨークドの歩みは始まった。2017年に設立したのはクリス・グラントとキャメロン・グラントという双子。彼らがこのサービスを通じて提供するのは、環境への負荷を徹底して抑えたシンプルな小屋と最低限の生活道具、あとはワイルドなバイブスくらい。それなのに、いやそうだからこそ、目指すべきリトリートのかたちが見えてくるような気がした。ふたりに話を訊いた。

040

SELECTED PRESCRIPTIONS
リトリートガイド 22
5つの質問から見えてくる“前向きな退却”を促すツボ

誰にでも効く万能のリトリート法なんて存在しない。自分に合ったスタイルを楽しく探求&実践できればOK。みんなの理想/オススメからヒントを探してみよう!

友沢こたお(画家)、水野大二郎(京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 教授)、吉泉 聡(デザイナー)、生江史伸(レフェルヴェソンス シェフ)、齋藤帆奈(現代美術作家)、宮下拓己(LURRA°共同オーナー)、デイヴィッド・モントゴメリー(作家、教授)、キム・スング(フォトグラファー)、ヴィクラム・チョウハン(クワイエット・パークス・ インターナショナル共同設立者)、小野なぎさ(一般社団法人森と未来 代表理事)、安田 登(能楽師)、千葉雅也 (哲学者、作家)、環ROY(ラッパー)、津川恵理(建築家)、田内 学(『お金のむこうに人がいる』著者)、クレイグ・モド(作家、写真家)、松田法子(京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 准教授)、間部百合(写真家)、フローレンス・ウィリアムズ(科学ジャーナリスト)、廣川玉枝(デザイナー)、ジル・ハイナース(水中探検家)、小野美由紀(作家)。

052

12 Hz
ロン・ジュードの深い時間を写す試み

2020年に刊行された一冊の写真集がある。『12 Hz』。オレゴン州ユージーンを拠点とするロン・ジュードの作品だ。豊かなナラティブと端正な色彩で知られる作家が写し出したのはモノクロームの風景。洞窟、岩山、溶岩、氷河、水。圧倒的に緻密で美しく感情が入り込む隙間もないかのようだ。彼が未開の地で追い求めたのは何だったのか。

065

AS a TOOL
Into the Nature
自然への退却をより豊かな体験に

東アフリカのおそらく20万年前の草原で、わたしたちの祖先は産声をあげた。二足歩行で大陸をわたり歩き、文明と都市を築いて、ただいま再び自然へと退却しようとしている。ただしその手にはより優れた道具がある。切り開くのではなく、自然をより深く体験する手段として。

072

ANCIENT FUTURE TECHNOLOGY
スタートアップが切り拓くリトリートの最前線

いまや「リトリート」と「ウェルビーイング・テクノロジー」を取り巻く産業は急速に巨大化しつつある。時代のフロントラインを切り拓くのが、いつの時代もスタートアップの役割であるならば、彼女/彼らはどんな景色を見ているのだろう。米国スタートアップや投資家のボイスから見えてきた、リトリートの次なるかたち。

ナネア・リーヴス/奥本直子/ライル・マクソン

083

SF
CONTACT CALLS
樋口恭介

人類が存在することから〈撤退〉したあとの地球。
飼い主を失ったヨウム ──遺伝子改変を施され
あらゆる自然言語と機械言語を操るヨウム──は
未来に現れるであろう知性体に向けて
飼い主に教えてもらった英語を使って語りかける。
人類が〈撤退〉に至ったその物語を── 。

小説執筆のみならず、編集やSFプロトタイピングなど
その異能を多面的に示し続ける稀代のSF作家
樋口恭介が描く「リトリート」の果てしない射程。

100

BODY, BRAIN AND SLEEP
覚醒と睡眠の100マイル
またはウルトラトレイルランナーはなぜ夢を見ながら走るのか

前進する意志と後退する意識が脳内で交錯する。100マイル(160km)、時にはそれ以上の距離を夜を徹して駆けるウルトラトレイルランは、覚醒と睡眠の激しい局地戦のようだ。その体験を科学的に読み解くことができれば、あるいは日常とリトリートの関係性を問い直すことができるかもしれない。医学博士で脳から睡眠を研究する櫻井 武と、日本のウルトラトレイルランの第一人者である丹羽 薫、ふたりに訊いた。

110

AS A TOOL
Blanked Time
生活のスローダウンと睡眠の更新

まるで時間の流れそのものを味わうような、余白を日常につくり出せたなら。生活はスローダウンし、暇が生まれ、あるいは質の高い睡眠(次の一日のための退却)にもつながっていくかもしれない。リトリートの可能性をライフスタイルに組み込むためのツールとアイデア。

124

BORN TO BE REWILD
どこまで「野生」になれるのか
自然界のエンジニアことバイソン(と人間)が推し進める
再野生化プロジェクトの序章

イングランドのケント州で実施される再野生化プロジェクトでは、バイソンを森に放ち、生物多様性を高めようとしている。野生と距離を保ちながら環境改善を目指す実践の先で、自然や動植物はやがてヒトの手を離れるのか? 長きにわたる挑戦は始まったばかりだ。

136

ALTERNATIVE WAYS OF BEING
サイケデリックな生成と退却

VRヘッドセットを手にこの“現実”からのトリップを試みるぼくらは、やがてヘッドセットを外すことでリアルへの退却を試みるようになるのだろうか? テクノロジーによって拡張された心の在り処を巡る、編集長・松島倫明による思索的リトリート。

148

NEW TRUST, NEW SOCIAL CONTRACT
水野祐が考える新しい社会契約
〔あるいはそれに代わる何か〕
第13回 「脳神経権」と内心という最後の秘境

法律や契約とは一見、何の関係もないように思える個別の事象から「社会契約」あるいはそのオルタナティブを思索する、法律家・水野祐による連載。神経科学を応用したニューロテック/ブレインテックが急速に進化するなかで、「脳神経権」と「内心の自由」という観点から、その影響をひもとく。

152

Way Passed Future
川田十夢の「とっくの未来」
第25回 ChatGPTと蜜のあわれ

文学が記述した「ジャンル分けされる前の未来」の痕跡を見いだし「いま」と接続することで、文学とテクノロジーを新たなパースペクティブで捉える本連載。今回のテーマはChatGPT。情報と教養が溶けたテキストを打ち返す驚きの人工知能がまだ出力しえない「ポエジー」について考察する。
1,200円
1,100円
THE NORTH FACE
Editor’s Letter
Audi
Contents
Contributors
01 TECHNOLOGY 家庭用ロボット/サイコロジカルAI/エモーショナルAI/AI画像生成/なめらかな社会
02 SCIENCE 無知学/睡眠のパーソナル化/デジタル生物音響学/量子コンピューター/会話の科学
03 HEALTH 変異株予測/老化治療/マイクロバイオーム/生殖寿命/脳とメタヴァース
04 ENVIRONMENT 未来をつくる建築/エルニーニョ現象/遺伝子テクノロジー/菌類/ストーリーテリング/サーキュラーデザイン/SF的想像力
05 TRANSPORT 宇宙輸送/健康になれるクルマ/走るバッテリー/街をゆく自律走行車
06 POLITICS 触媒的政府/データナショナリズム/女性のデータ主権/ガヴァメントAI/多元主義
07 BUSINESS 危機下での起業/スキルファースト/CTC/シーセッション/Web3
08 CULTURE デジタルアイデンティティ/ヴァーチャル不死/複合現実(MR)/Z世代とSNS/クリエイターエコノミー
09 SECURITY オンラインハラスメント/ハクティヴィズム/透明化する戦争/思想の自由/データプライヴァシー
10 GEAR 電動モビリティ
【AD】GQ JAPAN
WIRED INSIDER
WIRED PROMOTION 共生バランスを再創造するためにいまデザインにできること
水野祐が考える新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕 第12回 生成AIの民主化とAIガヴァナンス
【AD】SZ MEMBERSHIP
WIRED PROMOTION マセラティの格別な進化は続く
すすめ!! VIRTUAL CITIES Inc.(仮) 豊田啓介 × 倉田哲郎 第10回 8割よければいいじゃん
川田十夢の「とっくの未来」 第24回 文楽とクォータニオン
Masthead
Next Issue
MONCLER
1,200円
1,100円
ゲームが世界をのみ込む:
特集テーマは「GAMING THE MULTIVERSE」。いまやAIという”知性”を獲得したゲーム内世界は「リアルとは何か」の再考を人間に迫り、XRが3次元の制約を超えた没入体験を実現し、オープンワールドを埋め尽くす無限のストーリーがわたしたちの人生を紡いでいる。ゲームエンジンによって物理社会をもその領域に取り込み、マルチバース(多次元世界)へと拡張していくゲームのすべてを総力特集!

子どものころ、アリの隊列を眺めながら、この世界も空高くから眺める巨人の箱庭なのだろうかと空想を巡らせた経験は誰にでもあると思う。蝶になった夢から覚めて自分が本当は蝶なのか人間なのかと問うた荘子から、この世界が悪魔に惑わされた偽物ではないことの証明を求め続けたデカルトまで、ぼくたちはいつの時代も「現実(Reality)とは何か」を問い続けてきた。

その21世紀版が、デイヴィッド・チャーマーズの「マトリックス仮説」やニック・ボストロムの「シミュレーション仮説」だ。自分がいま、本当はバーチャルワールド(実質世界)の中にいるのではないかという問いに、哲学者であるふたりは真摯に思弁を重ねたうえでこう答える ─ それを完全に否定することはできない、と。

この仮説を支持するのは何もイーロン・マスクだけじゃない。早くも1995年の『WIRED』のインタビューで、ロボット工学者のハンス・モラヴェックは2040年までにロボット(AI)が人間と同等の知能をもつとしたうえでこう語っている。「実際のところ、ロボットが人間の世界を何度も何度も創造するようになったとすると、たとえオリジナル版の世界が存在したとしてもそれはそのなかのひとつに過ぎない。従って統計的に考えれば、自分たちがたまたまオリジナルに暮らしているよりも、無数に存在するシミュレーション世界のどれかに住んでいる可能性のほうがよっぽど高い」

この突飛な仮説に多くの科学者が反論する一方で、「It from bit(宇宙のすべては情報である)」という情報理論と量子物理学からの知見はますます無視できないものになっている。目の前の物理的現実が情報によって構成されているならば、スクリーンの中にデジタル情報として構成されたVRとの違いなんてどこにもない。新著『REALITY+』のなかでチャーマーズは、「VRとは真正のリアリティにほかならない」と明確に定義している。

それは思弁的なだけでなく確かな実感を伴うものだ。20世紀の複製技術時代において、生の音楽や舞台芸術の複製(コピー)を映画やCD、ストリーミングとして享受し、それに感動し、人生を決定づけたことが実質的な体験であったのと同じ意味で、バーチャル世界の中で起こることはいまもこれからも、あなたの心を揺さぶり、感動や悲しみを喚起し、大切な出会いをもたらし(それが人間であれAIであれ)、あなたの人生を決定づけるだろう。

いまやメタバースと呼ばれる没入型のバーチャル世界は、80年代のRPG『ウィザードリィ』から世界を席巻する『Minecraft』までを遊んだ世代の実感としては、文明の漸進的変化に過ぎない。オープンワールド型の、つまりプレイヤーが自由に行動できる世界をあなたがプレイしたことがなくても、あなたの周りの子どもたちは今日も食卓には目もくれずに夢中になっているはずだ。

この物理世界が制約とバグだらけのムリゲーに思えていく一方で、オープンワールドは「理想の現実」をつくり出す。努力と成果が明快に結びつき、成長が実感され、世界中の人々とつながり、冒険心や探求心を刺激され、予期せぬ戦争や社会不正やパンデミックによって理不尽にリセットされることがない世界に安心して自分の居場所を見いだすのは、逃避ではなく現代の積極的な生存戦略なのだ。

こうしてぼくたちはもはや、チャーマーズが言う「Its from bits」、つまり複数形の現実(Realities)を生きている。オープンワールドに飛び込み、あるいはインディーゲームのつくり手として、この世界のシミュレーションを、あるいはありえたかもしれない世界、今後起こりうる世界、この世界とは違う物理法則で動く世界のシミュレーションに加担し、ボードリヤールが定義するシミュラークル(オリジナルのないコピー)を生み出し続けているのだ。

そして、文化とは「遊びのなかで遊びとして発展した」と書いたホイジンガに倣うならば、次の重要な文化的パラダイムシフトは、シミュレーションのなかでシミュレーションとして発展するだろう。Web3を牽引するa16zのマーク・アンドリーセンがかつて「ソフトウェアが世界をのみ込む」と正確に予見したように、いまやゲームが世界をのみ込んでいる。ミラーワールドやメタバース、クリプトエコノミーにNFT、AIやジェネラティブアートといった技術の実装はすべてゲームが先行し、そのなかに文化が生まれ、人生がそこに刻まれていくのだ。

そのプレイヤーであるぼくたち自身も誰かのシミュレーションなのかどうかは哲学的問いかもしれないけれど、もしそうだとしたら、パンデミックや気候危機、テロや戦争でこれだけ混沌とした世界を生み出しているのは、きっと全能の神というよりも、どこかの10代のゲーマーによるオープンワールドのシミュレーションゲームである可能性が高いだろう。ちょうど、いまもこの世界のあちこちで、誰かがプレイしているゲームのように。

『WIRED』日本版 編集長 松島倫明
1,200円
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AS A TOOL
気候危機を生き抜くツールカタログ

総力特集したこの最新カタログで紹介する全180のツールには、『WIRED』日本版が考える2020年代の思想とライフスタイルが凝縮されている。カテゴリーは4つ。一人ひとりが自律的に生きるための「ノマディクス/遊牧」、その先にオフグリッドを前提とした住まい方を標榜する「シェルター」、他者とのつながりを取り戻す「コミュニケーション」、そして、全球的なシステムにアクセスするための「ウィズダム/知恵」。あらゆる可能性をツールへと読み替える「カタログ」という名の冒険へようこそ!

ヴィヴィアン・サッセン、フィリップ・ワイズベッカー、ジェイソン・エヴァンス、ザリア・フォーマン、ケヴィン・ケリー、マーク・フラウエンフェルダー、クラウディア・ドーソン、夏目 彰、ミーガン・ハイン、阿部仁史、長﨑 陸、小川秀明、山戸ユカ、サマー・ミショー = スコーグ、片野晃輔、高橋祥子、斉藤賢爾、小澤いぶき、久保田晃弘、三上直之、野尻抱介、大童澄瞳、柞刈湯葉、劉 慈欣、水野祐、豊田啓介、倉田哲郎、川田十夢ほかが登場。
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1,100円
CONTENTS

■ Editor’s Letter
Web3、 あるいは所有と信頼のゆくえ

■ TO BOLDLY GO WHERE NO ONE HAS GONE BEFORE
行く手に待つのは、 何色のフロンティア!?

通時性を弱体化させ、 共時性を爆発させたのがWeb2.0だとするならば、 いったいWeb3は何を加速させるエンジンになるのだろうか。 もしそれが「プロトコルによる再創造」なのだとしたら、 これから先、 どのような世界が待っているのだろうか。

■ LESS TRUST, MORE TRUTH
信頼(信仰)に代わる真実を
ギャヴィン・ウッドが描く、 自由へと続く航路
イーサリアムの共同創設者であり、 世界的なブロックチェーン開発企業を運営するギャヴィン・ウッド。 彼こそが「Web3」の提唱者にほかならない。 Web3を支える分散型のテクノロジーこそ、 いまの社会を取り巻く独占的支配から世界を解放する“一縷の望み”だと考えるそのヴィジョンの神髄に迫った。

■ CRYPTO MANDALA
“クリプト”をめぐる4つの概念図

法定通貨経済圏との分離、 DeFi(分散型金融)の登場、 トークンという概念の確立……と確実にステップを刻み、 NFTのブレイクによっていよいよマスアダプション期を迎えた暗号通貨の経済圏。 いま一度その概要をキチンと把握するべく、 Web3リサーチャーのコムギが「クリプトのツボ」を解説する!

■ Harmonizing with the Real World
野球カードとNFT
北澤 直
かつて大きなハッキング事件が起きた。 いまだ投機的なスキームだと思われているフシもある。 日本におけるクリプトエコノミーの立ち位置は、 まだまだ盤石とは言い難い。 だからこそ自分たちにはできることがあると、 Coinbase代表取締役の北澤直は考えている。 その目に映るクリプトの役割、 そして可能性とは?

■ MUSIC NFTs 101 FOR ARTISTS
「音楽の未来」を読み解くための3つのレッスン
ジェシー・ウォールデン/starRo
日夜登場するWeb3時代のツール群は、 ミュージシャンにとって“武器”になるのか? それとも、 プラットフォームによる搾取の歴史は繰り返されるのか? 常に先端テクノロジーの実験場であり続けた「音楽業界」はWeb3によってその勢力図が塗り替えられるかもしれない。 音楽業界の新しいランドスケープと、 その未来を読み解くための3つのレッスン。

■ DAO FOR NATIONS
22世紀の民主制
落合渉悟
ピーター・ティールいわく「自由と民主主義は両立しない」らしい。 そうした生粋のリバタリアンに倣って、 国家から脱出するのではなく、 この民主主義をブロックチェーンによって修復できないだろうか? 自治体機能が縮小していく未来を前にして、 ぼくらは「DAO」というツールに希望を託す。

■ TAKEMURA JUKU
特別講義!Web3の課題と個人主義の再解釈
武邑光裕
2015年からベルリンで7年間暮らし、 その間にGDPR(EU一般データ保護規則)の発効・適用を体験するなど、 ヨーロッパ流「個人主義」の本質を肌身で知るメディア美学者の武邑光裕。 彼の目に、 現在のWeb3を取り巻く狂騒はどう映っているのだろうか。 武邑が2013年から主宰する私塾「武邑塾」が、 『WIRED』日本版にて特別開講!

■ Web3 GLOSSARY A to Z
精選“ワ式”新用語集
変貌する世界を見据える100のキーワード

Web3の全体像を掴むには、 新出のキーワードを押さえておく必要がある。 今回、 『WIRED』日本版編集部が100のキーワードをピックアップ。 新たな世界を支える言葉の拡がりを知れば、 Web3の向かう先を知る手がかりにもなるかもしれない。

■ THE ESCAPIST FANTASY
遊びと労働のゆくえ
資本主義がのみ込むNFTゲーム
ブロックチェーンを基盤に、 ゲームと金融をかけ合わせたGameFiの市場が急拡大中だ。 なかでも「Play to Earn(プレイして稼ぐ)」型のゲームは、 プレイヤーに資本主義の純粋な悦びを与える一方で地球規模での新たな労働移動を生んでいる。 この潮流の行き着く先は、 希望か、 あるいは幻想か。

■ ACCELERATOR FOR THE WELLBEING SOCIETY
人類のウェルビーイングにはWeb3が必要だ
北川拓也 × スコット・コミナーズ × ジャド・エスバー
これまで「幸福」が客観的な指標でしか測られてこなかったとすれば、 Web3によって、 あなたの主観的なウェルビーイングの価値がやっと社会に実装される時代が到来するかもしれない ──そう語る北川拓也がハーヴァード大の同窓で「Web3」の気鋭の論客ふたりを迎え、 Web3×ウェルビーイングの可能性を大いに語る!





■ STORY 「HOTFIX ホットフィックス」
津久井五月
現実世界の物理法則を緻密にシミュレートした最初で最後の仮想世界ニュー・バベル。 20年前に起きた原因不明の災禍により、 現在は半ば廃棄されたその世界を調査しているコンスタント・エヌは、 ある日、 アスガーという人物と出会う。 彼はずっとニュー・バベルに留まり、 ギーという人物を探しているという。 アスガーは言う。 「ギーは絶対に信用ならないやつなんだ。 必ず見つけ出してやる」と──。 俊英・津久井五月が未来のメタヴァース空間を舞台に「信頼」と「不信」を描いた短編SF!




■ 人気コーナーと話題の連載も充実!
▶FETISH 生活に未来を実装せよ
▶【連載】NEW TRUST, NEW SOCIAL CONTRACT 水野祐が考える新しい社会契約 〔あるいはそれに代わる何か〕第9回 NFTの「準所有」と著作権の終わり(の始まり)
▶【連載】すすめ!! VIRTUAL CITIES INC.(仮)豊田啓介 × 倉田哲郎 第7回 匿名の空間と公共の必要性
▶【連載】Way Passed Future 川田十夢の「とっくの未来」 第21回 能と拡張現実



■ WIRED(ワイアード)
1993年に米国で創刊し、 現在6 カ国/地域で展開する、 世界で最も影響力のあるテックカルチャーメディア『WIRED』の日本版として、 1994年にスタート(2011年からコンデナスト・ジャパンより)。 現在、 雑誌(年4回)、 ウェブサイト、 サブスクリプションサービス「SZ MEMBERSHIP」、 イヴェント/カンファレンス、 コンサルティングサービス「WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所」などを展開する。 『WIRED』日本版は、 テクノロジーの進化を通して、 ライフスタイルからビジネス、 カルチャー、 エンターテインメントまで、 その明確な未来へのインサイトを人々に提示し、 イノヴェイターたちをインスパイアするメディアです。
1,200円
1,100円
『WIRED』日本版 VOL.43「THE WORLD IN 2022」
CONTENTS

■ 01_TECHNOLOGY
他者への共感を軸にした技術開発が進む
CURATED COMMUNITY(キュレーション型コミュニティ)
NON-CODING CODERS(ノーコードのDX)
BALANCING RISKS(プライヴァシーと公共の安全)
AI GOVERNANCE(AIガヴァナンス)
SILICON SMARTS(シリコンチップの知性)

■ 02_SCIENCE
宇宙、 人類、 化学の謎解きが加速する
SPACE MISSIONS(宇宙関連プロジェクト)
PROPRIOCEPTION(自己受容感覚)
MOLECULAR SIMULATION(分子シミュレーション)
BRAIN ORGANOIDS(脳オルガノイド)

■ 03_HEALTH
革新的技術がヒューマニティに満ちた医療を実現する
EMBRYO-LIKE STRUCTURES(ヒト胚盤胞様構造)
CUSTOMIZED ANTIBODIES(カスタマイズド抗体)
DATA-DRIVEN HEALTHCARE(データドリヴン・ヘルスケア)
IVF ROBOTS(体外受精ロボット)

■ 04_ENVIRONMENT
クリーンな産業革命がイノヴェイションの震源地となる
VERTICAL CITIES(上昇志向の都市)
CLEAN ECONOMY(クリーンエコノミー)
CO2 CAPTURE(二酸化炭素除去)
PLASTICS TREATY(プラスティック条約)
RENEWABLE HEATING(グリーン暖房)

■ 05_TRANSPORT
グリーン革命を加速させるインフラとなる
FLEET-CHARGING(フリート充電)
CLOSED LOOP POWER(リサイクルバッテリー)
GREEN HYDROGEN(グリーン水素)
EDGE NODES(エッジノード・インフラ)
ALTERNATIVE FUEL(バイオ燃料)

■ 06_POLITICS
政府という概念をデジタルが“過激に”アップデートする
GLOBAL NEIGHBORHOOD(グローバルなネイバーフッド)
NEW SOCIAL CONTRACTS(新しい社会契約)
DIGITAL STATES(デジタル国家)

■ 07_BUSINESS
最新テクノロジーでビジネスのランドスケープが一変する
IDEA CAPITALISM(アイデア資本主義)
REGTECH(レグテック)
CREATOR ECONOMY(クリエイターエコノミー)
NARRATIVE BRANDING(ナラティヴ・ブランディング)
DATA SHARING(データシェアリング)

■ 08_CULTURE
AIとブロックチェーンがアートを進化させる
NFT ART(NFTアート)
AI CURATION(AIキュレーション)
NEW PHILANTHROPY(アートとフィランソロピー)

■ 09_ SECURITY
サイバー犯罪が極めて身近な脅威となる
CRYPTO CRIMES(クリプトクライム)
FOOD SECURITY(フードセキュリティ)
DIGITAL THREATS(リアルなサイバー被害)

■ 10_GEAR
クリーン&クールな電動モビリティが街をゆく
AIRBUS_CITYAIRBUS NEXTGEN
DAVINCI DYNAMICS_DC100
CANOO_LIFESTYLE VEHICLE
TESLA_MODEL Y
HYUNDAI_IONIQ 6
UNAGI_MODEL ELEVEN
VANMOOF_VANMOOF V

■  人気コーナーと話題の連載も充実!
▶【連載】水野祐が考える新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕 第8回 クリエイターエコノミーと修理する権利
▶【連載】すすめ!! VIRTUAL CITIES INC.(仮)豊田啓介×倉田哲郎 第6回 現在の住民、 未来の住民
▶【連載】Way Passed Future 川田十夢の「とっくの未来」 第20回 発明小僧と小僧寿し
▶ EDITOR’S LETTER 「なぜ22世紀を想像できないのか?」
1,200円
1,100円
■ ミラーワールドはデジタルコモンズの夢を見るか
ケヴィン・ケリーに訊くコモンズの過去・現在・未来
インターネットカルチャーの黎明期からその思想の根底にあった「コモンズ」の実践は、 いまや目の前に拡がる巨大なネクストフロンティアである〈ミラーワールド〉へと受け継がれている。 『WIRED』創刊エグゼクティヴエディターのケヴィン・ケリーが語るこれまでの歴史と、 30年後の未来のコモンズ。



■ 天才経済学者に訊く、 コモンズと合意形成にまつわる8の質問
資本主義と民主主義への提言をまとめた『ラディカル・マーケット』が話題を呼んだ経済学者グレン・ワイル。 「WIRED25」にも選ばれた彼の類いまれなる見識を引き出すべく、 本誌にコラボレーターとして参加した成田悠輔(経済学者)、 稲谷龍彦(法学者)、 水野祐(弁護士)とともに、 コモンズと合意形成にまつわる8つの質問を投げかけた。



■ 仮想空間のコモンズ メタヴァースで「自分らしく」生きるために
わたしたちは間もなく仮想空間と現実世界のあわいを、 自由に行き来するようになるだろう。 未来の日常の一部となるメタヴァースという新たな世界で文化や経済、 そしてわたしたち自身はいかに変化してゆくのか。 そして、 そこをいかに「共有地」とすることができるのだろうか。 「オープンメタヴァース」をキーワードにひもといてゆく。



■ 「未来」というコモンズ 〈死〉と〈想像力〉が導く、 将来世代への責任
いまを生きるわたしたちと100年後、 1000年後を生きる人々は時間軸を共有しえない。 しかし、 科学技術文明において現代世代は未来世代を滅ぼすことができる。 たとえその両者で合意形成できずとも、 「未来」をコモンズとして遺していくことは可能ではないか ── 。 人類学者・磯野真穂、 哲学者・戸谷洋志というふたりの俊英が、 この壮大なスケールの問いに向き合った。



■ コモンズと合意形成を巡る必読本16
コモンズや合意形成をより多角的に捉えるためには何から考えていくとよいだろう? その視座を得るべく、 固定観念を塗り替える知恵とクリエイティヴなマインドをもつ著者とマンガ家4名に、 「長期的思考」「地域経済」「設計」「交渉力」の観点から選書を依頼。 元素から地政学まで、 その独自の解釈をご覧あれ。


■ 人気コーナーと話題の連載も充実!
▶ STORY 「THE LAST COMMONS 最後の共有地」宮内悠介
▶ FETISH お仕着せのプロダクト選びから脱却せよ!
▶ METHOD NATURE-TECH LABORATORY アパレルの未来を書き換える先端素材の可能性
▶ WRD DIG IN 編集部がディグる、 気になるアレコレ
▶【連載】水野祐が考える新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕 第7回 データコモンズの行方
▶【連載】すすめ!! VIRTUAL CITIES INC.(仮)豊田啓介×倉田哲郎 第5回 公共の「グラデーション」
▶【連載】Way Passed Future 川田十夢の「とっくの未来」 第19回 宿命と加齢臭
▶ EDITOR’S LETTER 「二度目はコモンズの喜劇として」

■ WIRED(ワイアード)
1993年に米国で創刊し、 現在6 カ国/地域で展開する、 世界で最も影響力のあるテックカルチャーメディア『WIRED』の日本版として、 1994年にスタート(2011年からコンデナスト・ジャパンより)。 現在、 雑誌(年4回)、 ウェブサイト、 サブスクリプションサービス「SZ MEMBERSHIP」、 イヴェント/カンファレンス、 コンサルティングサービス「WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所」などを展開する。 『WIRED』日本版は、 テクノロジーの進化を通して、 ライフスタイルからビジネス、 カルチャー、 エンターテインメントまで、 その明確な未来へのインサイトを人々に提示し、 イノヴェイターたちをインスパイアするメディアです。
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1993年に米国で創刊、世界で最も影響力のあるテクノロジーメディア『WIRED』の日本版
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