『浮漂』、『冒した者』など、演劇史上に残る名作を残した三好十郎。民藝『地熱』や新国立劇場『斬られの仙太』など、二〇二一年に入ってもその作品の上演が続きました。 その弟子である秋元松代もまた、現代の演劇人の創作意欲をかきたてる劇作家です。九月には、KAAT神奈川芸術劇場にて代表作の『近松心中物語』が上演されます。 三好や秋元のことばは、なぜ令和を生きる私たちの心を強く動かすのでしょうか。人間の実存に、血がしたたるような凄みのある筆致で迫った三好。方言の豊かなうねりを駆使し古典と現代を融合させた秋元。 令和を越えて、後世に継承されるであろう二人の劇作家の普遍性と現代性を再考する特集を目指しました。 聞いた十郎、見た松代 矢野誠一 「現実のひとかけら」を描きだす 栗山民也 聞き手=内田洋一 私の人生が変わった『殺意』を演じた前と後 鈴木杏 聞き手=林尚之 三好十郎と秋元松代 長塚圭史 肉体労働でせりふを血肉に 田中哲司 聞き手=濱田元子 存る已上、どう在るべきか。 上村聡史 秋元松代戯曲に想う。 石丸さち子 祈りと鬼哭──秋元松代と二枚の絵 山本健一 いま、何故三好十郎なのか 貝山武久 戯曲を手にして 蜷川幸雄 三好十郎論(一九五九年) 別役実 ●追悼・若松武史 呪術師の死 宮沢章夫 ●追悼・清水邦夫 清水邦夫さん 吉行和子 ■エッセイ OFF -OFF悲劇喜劇 中島歩 わたしの衣・食・遊・住 井上麻矢 ●批評 吃音の「氷山の下」 山田舜也 『子午線の祀り』三度目の挑戦──そして木下順二先生のことなど 永井多恵子 ●連載 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫 ■戯曲 『森 フォレ』 作= ワジディ・ムワワド 翻訳= 藤井慎太郎 『サマー』 玉田真也 ●演劇時評 酒井誠・小田島創志(第一回) シス・カンパニー『ほんとうのハウンド警部』 株式会社KANATA LTD.『ダム・ウェイター』 文学座『昭和虞美人草』 M&Oplays『白昼夢』 新国立劇場『斬られの仙太』 民藝『どん底─1947・東京─』 東京芸術劇場『パンドラの鐘』 第二十回アシテジ世界大会/二〇二〇国際子どもと舞台芸術・未来フェスティバル『赤ずきんちゃん』 時評ニュース 第四十六回菊田一夫演劇賞の発表、新宿シアタートップスのリニューアルオープン、新刊案内など。
悲劇喜劇二〇二一年五月号 特集=シェイクスピアと出会う なぜシェイクスピアは四〇〇年にわたり盛んに上演され続けているのでしょうか <? br> 愛や憎しみ、苦悩、葛藤、喜び……普遍的な人生の諸相が、ダイナミックな枠組みで活写されている。 精神の病や権力構造など、現代に通じる解釈で読むことができる。 答えは様々だと思います。 五月号は例年、ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の受賞作を特集しますが、 二〇二〇年度は新型コロナウイルスの感染拡大により中止となりました。 「選考委員と批評・評論家の劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品を顕彰する」という本賞の趣旨のもと、 各人が演劇に求めるものの一端が浮き彫りになる特集を目指し、今号を企画いたしました。 選考委員の鹿島茂、杉山弘、辻原登、濱田元子の四氏にもシェイクスピアに関わるエッセイをご寄稿いただいております。 舞台芸術界はコロナ禍で今、苦境に立っています。 どうして「不要不急」とされる演劇が、私たちには必要なのでしょうか <? br> 「もしもシェイクスピアがいなかったら……」とは井上ひさしの『天保十二年のシェイクスピア』の劇中歌ですが、 演劇界において、この大作家の名前に匹敵する共通言語はありません。 いまシェイクスピアについて語ることが、誰かにとって新たな発見の窓になることを願っています。 『ハムレット』と『オセロー』のこと少し 矢野誠一 『リチャード二世』と『リチャード三世』 辻原登 シェイクスピア合宿の思い出 鹿島茂 発想の翼広がる、演劇への讃歌 ──『夏の夜の夢』の上演例から杉山弘 親指がうずく世界で 濱田元子 いぎりす村の古典 仲代達矢 汲めども尽きぬ魅力 吉田鋼太郎聞き手=濱田元子 「綺麗は汚い、汚いは綺麗」 小池修一郎 シェイクスピア体験 鵜山仁 身体の衝動、前を向くこと 矢内原美邦 シェイクスピア作品の演出に向けて 藤田俊太郎 この世に生まれ直した日 山田由梨 コロナ禍中の生き方をシェイクスピアに学ぶ 河合祥一郎 ●シェイクスピアとの交差点 バレエとシェイクスピア 鈴木 晶 余ナラバ─、ト云フ風ニカク積リナリ──漱石のクリエイティヴ・リーディング山本貴光 唐十郎はシェイクスピアに影響を受けたか 久保井研 週末のプレミアリーグにみる『ロミオ+ジュリエット』の力 北村紗衣 ●レポート 日韓演劇交流の二〇年 大笹吉雄 ■エッセイ OFF -OFF悲劇喜劇 松尾 諭 わたしの衣・食・遊・住 松岡依都美 ●批評 集め集まる、劇的なるもの─円盤に乗る派『ウォーターフォールを追いかけて』『流刑地エウロパ』によせて─ 落 雅季子 M-1グランプリ 2020の「演劇性」 もしくは「演劇性」はなぜそう呼ばれるか大岩雄典 ●連載 シーン・チェンジズ長谷部浩の演劇夜話長谷部浩 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔中根公夫 第九回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞のお知らせ ■戯曲 『白昼夢』 赤堀雅秋 『帰還不能点』 古川健 ■演劇時評 大笹吉雄・濱田元子(最終回) PARCO『チョコレートドーナツ』 フジテレビジョン、産経新聞社、サンライズプロモーション東京『Oslo(オスロ)』 劇団チョコレートケーキ『帰還不能点』 オフィスコットーネ『墓場なき死者』 俳優座『正義の人びと』 劇団民藝+こまつ座『ある八重子物語』 劇団民藝『地熱』 TRASHMASTERS『堕ち潮』 演劇集団円『光射ス森』 日韓演劇交流センター「韓国現代戯曲ドラマリーディングX」『激情万里』『椅子は悪くない』『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』 二兎社『ザ・空気 ver.3そして彼は去った…』 PARCO『藪原検校』 時評ニュース彩の国さいたま芸術劇場次期芸術監督の決定、新国立劇場2021/2022 シーズンラインアップ、新刊案内など
特集=震災から十年 呼び返される言葉たち はや十年の断想 矢野誠一 震災からコロナへ 呼び返される言葉たち 内田洋一 インタビュー 原発二十キロ圏で演劇するということ 柳美里 インタビュー 原発事故三部作を書いた日々 高木達 時計の墓 飴屋法水 あの有事、この場所 岩松了 消された町の、一杯の焼きそば 谷賢一 震災前、震災、震災後、そして創作ノート 柴幸男 復興を知る 額田大志 福島県地図 ◆ 二〇二〇年の演劇界 藤谷浩二 ◆ ■エッセイ OFF -OFF悲劇喜劇 村井良大 わたしの衣・食・遊・住 倉科カナ ●連載 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫 ●批評 映像の前でウォーミングアップ オフィスマウンテン『アながあくほド』評 三浦翔 リレーショナル・シアター:社会としての舞台 植村朔也 ●追悼・出口典雄 出口典雄さんを偲ぶ 小田島恒志 ■戯曲 『花樟の女』 石原燃 『そして春になった』 岩松了 『POPPY!!!』 野田慈伸 ●演劇時評 大笹吉雄 濱田元子(第二回) 世田谷パブリックシアター 現代能楽集X『幸福論』~能「道成寺」「隅田川」より シス・カンパニー『23階の笑い』 松竹『女の一生』 文学座『五十四の瞳』 名取事務所『獣の時間』『少年Bが住む家』 風姿花伝プロデュース『ミセス・クライン』 加藤健一事務所『プレッシャー─ノルマンディーの空─』 世田谷パブリックシアター×東京グローブ座『エレファント・マン THE ELEPHANT MAN』 Bunkamura『フリムンシスターズ』 劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』 劇団四季『オペラ座の怪人』 劇団桟敷童子『花トナレ』 KAAT神奈川芸術劇場、ブーチ・ブラザーズ『人類史』 iaku『The last night recipe』 JACROW『闇の将軍』 新宿梁山泊『唐版 犬狼都市』 劇団唐ゼミ☆『唐版 風の又三郎』 劇団唐組『さすらいのジェニー』 KAAT神奈川芸術劇場『オレステスとピュラデス』 俳優座『火の殉難』 ハイバイ『投げられやすい石』 劇団印象-indian elephant-『エーリヒ・ケストナー〜消された名前〜』 エーシーオー沖縄『洞ガマ窟』 A4プロデュース『オーファンズ』 時評ニュース 第五十五回紀伊國屋演劇賞、第十三回小田島雄志・翻訳戯曲賞、新刊案内など
特集=草笛光子の世界 芸能生活70年を超え、今もなお輝きを増し続ける女優・草笛光子。SKD、東宝ミュージカル、数々のストレートプレイで活躍した彼女の女優人生は、日本のショウビジネス界の歴史と重なります。舞台のキャリアを中心に草笛氏の魅力に迫る総特集です。 また、小特集ではコロナ禍の中日本各地で開催された演劇祭をレポートします。 わが不始末 矢野誠一 「悲劇」じゃなくて「喜劇」の人生 草笛光子 聞き手=木村隆 「お母さん」への弔辞 中谷美紀 演技の呪縛を解いてくださった草笛さん 土屋太鳳 「少女」のような大女優 三谷幸喜 聞き手=杉山弘 チャレンジャー・草笛光子 西川信廣 草笛光子の初期の芸歴──SKD時代から東宝ミュージカル出演まで 瀬川昌久 草笛光子讃 大笹吉雄 東宝娯楽映画「社長シリーズ」の草笛光子 佐藤利明 恋敵のグラマー 木下千花 ■小特集・コロナ禍の演劇祭 SCOTサマー・シーズン二〇二〇を観る──コロナ禍中の優れた演劇活動── 石澤秀二 「当たり前」を見つめなおす──東京芸術祭2020 山内則史 演劇の居場所を探る──豊岡演劇祭2020、鳥の演劇祭13 レポート 増田愛子 ポストシアターの加速──COVID-19 にF/T はいかに応答したか 渋革まろん ●批評 古典の現代化に挑み続ける木ノ下歌舞伎──糸井版『摂州合邦辻』で紡がれた物語── 田中綾乃 試論・「演劇」がオンラインと渡り合うために 稲垣貴俊 ■追悼・梅野泰靖 梅野さんの笑顔 佐々木梅治 ■エッセイ OFF - OFF悲劇喜劇 多田淳之介 わたしの衣・食・遊・住 有森也実 ●連載 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部 浩 ■『投げられやすい石』戯曲掲載に寄せて 自分と世界と才能、その景色についての戯曲 岩井秀人 ■戯曲 現代能楽集X 幸福論 『道成寺』/『隅田川』 瀬戸山美咲 長田育恵 『投げられやすい石』 岩井秀人 『いきしたい』 前田司郎 ●演劇時評 大笹吉雄 濱田元子(第一回) ケムリ研究室『ベイジルタウンの女神』 パルコ『ゲルニカ』 シリアルナンバー『オール・マイ・サンズ』 新国立劇場『リチャード二世』 シスカンパニー『わたしの耳』『あなたの目』 青年劇場『星をかすめる風』 俳優座『心の嘘』 青年座『ブルーストッキングの女たち』 劇団民藝『ワーニャ、ソーニャ、マーシャ、と、スパイク』 梅田芸術劇場『MISHIMA2020』 エーシーオー沖縄『島口説』 オフィスコットーネトライアル公演『ブカブカジョーシブカジョーシ』 KAAT神奈川芸術劇場『君の庭』 時評ニュース 柳美里さんの「全米図書賞」翻訳文学部門受賞、JR東日本四季劇場[秋]オープン、新刊案内など。
悲劇喜劇二〇二〇年十一月号 特集=没後10年 つかこうへいの今 不世出の劇作家・演出家つかこうへいが六十二歳で世を去って十年が経ちました。唯一無二の存在であったつかの不在を、熱狂的なブームを共に過ごした人々はどう捉えるのでしょうか。あるいはその人 となりをよく知る人々は、つかとの思い出をどのように語るのでしょうか。そして、「つかイズム」から離れて作品を自由に解釈・演出する人々の言葉からは、どのようなつかこうへい像が形作られるの でしょうか。つかこうへい十年の不在とこれからを、多面的に探ります。 ●つかこうへいがいたころ 思い出すつかのこと 矢野誠一 つかさんと過ごした幸せな時間 風間杜夫 聞き手=林尚之 あまりにも大きな、大事な存在 平田満 聞き手=林尚之 父のこと 愛原実花 つかこうへいの「口立て」とその後の演劇 七字英輔 〈詩人つか・こうへい〉がいたころ 柴崎信三 つか芝居は〝古典〟となってしまうのか 長谷川康夫 ●つかこうへいの今 追い詰める言葉 佐々木敦 本当に入り口だった 山内ケンジ アンティゴネと寝盗られ宗介と現在のこと 神里雄大 演劇の、生身の力への憧れ 大池容子 つかこうへいを読む──『熱海殺人事件』を控えて/今の日本をつかこうへいが生きていたら 稲葉賀恵 ■再録 言葉の冒険 つかこうへい 別役実 ●小特集・劇場の灯を消さないために コロナ禍から少しだけ見え始めた芸術界への光 大高健志 緊急事態舞台芸術ネットワークの発足に寄せて 伊藤達哉 危機とネットワーク〜ON-PAM、全国小劇場ネットワークの経験から〜 野村政之 ■エッセイ OFF - OFF悲劇喜劇 矢崎広 わたしの衣・食・遊・住 石橋静河 ●批評 コロナ禍で、今、私が想うこと─オンライン授業を通して考える演劇─ 穴澤万里子 はんこと同じくらい嫌われている演劇への公的支援について 萩原雄太 ■追悼・三浦春馬 まさか、あれが見納めになるとは…… 小山内 伸 ■追悼・立石涼子 立石涼子さんを悼む 芦沢みどり ■追悼・宮下展夫 一つの戦争、青春、演劇人生 山本健一 ■追悼・山崎正和 劇作家・山崎正和氏を悼む 大笹吉雄 大文字の人間ドラマ 栗山民也 聞き手=内田洋一 ●連載 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部 浩 ■戯曲 『エレファント・マン』 作= バーナード・ポメランス 翻訳= 徐 賀世子 『五十四の瞳』 鄭義信 ●演劇時評 飯塚友子 林尚之(最終回) PARCO『大地(Social Distancing Version)』 劇団チョコレートケーキ『無畏』 燐光群『天神さまのほそみち』 こまつ座『人間合格』 東京芸術劇場『赤鬼』 東宝『ジャージー・ボーイズ イン コンサート』 松竹図夢歌舞伎『忠臣蔵』、『八月花形歌舞伎』 新国立劇場『イヌビト〜犬人〜』 世田谷パブリックシアター『殺意 ストリップショウ』 文化座『フライ、ダディ、フライ』 オフィス3○○『さるすべり』、『消えなさいローラ』 公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団・東京夜光『BLACK OUT─くらやみで歩きまわる人々とその周辺─』 時評ニュース
特集=劇場へ行けない ──コロナ時代の演劇事情 我がコロナ蟄居生活 矢野誠一 対談 危機と劇場 宮城聰 平田オリザ 司会=内田洋一 首都圏の芸術監督に緊急アンケート 佐藤信 小川絵梨子 白井晃 野村萬斎 ●海外の実情 「文化」への対抗形式を求めて 林立騎 イギリス政府の手厚い助成 秋島百合子 文化モデルの将来のために ──フランスにおける〈コロナ危機〉対応から 堀切克洋 再開は来年…… 公演中止が長引くブロードウェイ 高橋友紀子 韓国は芸術家の社会福祉制度を整備中 ──コロナ禍の芸術支援から見えること 石川樹里 アーティストと共に歩んだ政府 ──台湾における事例 新田幸生 社会における演劇の立ち位置の再検証へ ポストコロナ時代のシンガポール演劇 滝口健 オンライン演劇の可能性 ──「新しい生活様式」とリアルの変容 嶋田直哉 私たちには演劇が必要だ ── #WeNeedCulture の活動を通して 瀬戸山美咲 『殺意』幕開けまでの舞台裏 永井多恵子 往復書簡 ──ある演劇作家たちの思索 犬飼勝哉 小田尚稔 ■エッセイ OFF - OFF悲劇喜劇 額田大志 わたしの衣・食・遊・住 大鶴美仁音 ●連載 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩 みんなと歩いたひとりの道 池田一臣 ■追悼 戦中派世代の孤高な長寿俳優 石澤秀二 金内喜久夫というクスリ 大滝寛 志賀さんが見ている 山内健司 ■戯曲 『雉はじめて鳴く』 横山拓也 『ささやかなさ』 松原俊太郎 『はじまって、それから、いつかおわる。』 矢内原美邦 ■4カ月の演劇レポート コロナ禍と演劇 藤谷浩二 時評ニュース
追悼=別役実 幻の原稿づくし ●特集 ──人と作品を偲ぶ 算数のような文体 柄本明 聞き手=谷岡健彦 別役づくし 野田秀樹 オロオロ歩ク 平田オリザ 別役さんの景色 前田司郎 「一人の女」をめぐって 藤原新平 聞き手=山本健一 自由なたましひになった別役さん 小室等 別役実さんについてのここだけの話 大笹吉雄 コロナ禍における『街と飛行船』 ──別役実と不条理 岡室美奈子 末枯れた笑い 木村隆 父のはなし べつやくれい 魂の邂逅 刎頸の友との六十年 喜多哲正 ●特集 ──未発表作品 小説『足袋』 魚の歌 詩篇と断想 創作ノートから ●特集 ──再録 言葉と作品 岸田國士戯曲賞選評 童話『淋しいおさかな』 表現の現在形 演劇のもつイメージ 鈴木忠志 別役実 作品解説 別役実の作品世界 内田洋一 別役実略年譜 編集部編 別役実戯曲一覧(初演団体、演出家) 編集部編 『おや、賢治さん、どちらへ うん、ちょっと、そこまで』に寄せて 別役実の宮沢賢治への旅 後藤隆基 アルバム ●批評 新型コロナウイルス禍は、第二の演劇革命を促す 藤原央登 見なくてもいい、聞かなくてもいい──観客とたわむれのドラマトゥルギーに関する覚書 朴建雄 ●レポート TPAM/国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2020 いまは答えはない 島貫泰介 ■エッセイ わたしの衣・食・遊・住 太田緑ロランス OFFOFF悲劇喜劇 眞鍋卓嗣 ●連載 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 自選戯曲集発売のお知らせ ■戯曲 『おや、賢治さん、どちらへ うん、ちょっと、そこまで』(未発表作品) 別役実 『ケンジトシ』 北村想 演劇時評 林尚之・飯塚友子(第二回) 彩の国さいたま芸術劇場『ヘンリー八世』 東宝『Endless SHOCK』 名取事務所『帽子と預言者』『鳥が鳴き止む時─占領下のラマッラー』 梅田芸術劇場『アナスタシア』 Bunkamura 『泣くロミオと怒るジュリエット』 文学座『歳月』『動員挿話』 ホリプロ『サンセット大通り』 俳優座『マクベスの悲劇』 PARCO『ピサロ』 トラッシュマスターズ『対岸の絢爛』 T-works『愛する母、マリの肖像』 こまつ座『きらめく星座』 時評 第二十五回AICT演劇評論賞、新刊案内など
特集=第七回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞 第七回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞選考会 杉山弘 辻原登 濱田元子 鹿島茂 文学座ならではの心技一体 辻原登 わたしたちの無意識を規定する家族の形 鹿島茂 明日への希望を灯す 杉山弘 アトリエの小宇宙から大きな波紋 濱田元子 ある芝居の幸運な旅路 テーナ・シュティヴィチッチ 奇跡の出会い 松本祐子 『アトリエ』昨日・今日 石井強司 アトリエという家 増岡裕子 想いが交差するアトリエという場 永宝千晶 私とアトリエと『スリーウインターズ』 倉野章子 『スリーウインターズ』の歴史的文脈と人物設定 越村勲 祝福と感謝を、花束にして 鄭義信 亡霊たちのこと 佃典彦 ■エッセイ わたしの衣・食・遊・住 占部房子 OFF︲OFF悲劇喜劇 東山義久 ●連載 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩 ●批評 「エンドゲーム現象」は続くのか? ~二〇一九年の翻訳劇 北村紗衣 「没入」と「参加」の境界を超えた観客 ──受容姿勢に対する『エブリ・ブリリアント・シング』の挑戦── 關智子 舞台を観終わってもその悪霊が付きまとってこその 辻仁成 トム・ストッパードの最新作──自らのユダヤ人のルーツに立ち返った作品 秋島百合子 追悼・坂口芳貞 坂口さんの背中を追いかけて 鵜澤秀行 追悼・別役実 そよそよ族の最期 さようなら、別役実さん 内田洋一 ■戯曲 『スリーウインターズ』 作=テーナ・シュティヴィチッチ 翻訳=常田景子 『ART』 作=ヤスミナ・レザ 翻訳=岩切正一郎 演劇時評 飯塚友子・林尚之(第一回) 東宝『天保十二年のシェイクスピア』 俳優座『雉はじめて鳴く』 トライストーン・エンタテイメント『少女仮面』 KAAT『アルトゥロ・ウイの興隆』 俳優座劇場『彼らもまた、わが息子』 東京芸術劇場『エブリ・ブリリアント・シング』 世田谷パブリックシアター『メアリ・スチュアート』 東宝『シャボン玉とんだ 宇宙までとんだ』 SPAC『メナム河の日本人』 時評 「ふじのくに⇄せかい演劇祭2020」記者発表、第六十四回岸田國士戯曲賞、新型コロナウイルス感染拡大の影響など
悲劇喜劇3月号 特集=2019年の演劇 2019年の演劇回顧、決定版! 7人の評論家が振り返る2019年の演劇界&識者40人にアンケート 戯曲は、ワールドプレミア上演台本『FORTUNE』(作=サイモン・スティーヴンス、出演=森田剛、吉岡里帆)と、辻仁成の未発表戯曲『ガラシャ』。 また、2011年3月の東京での出来事と、カントやフランクルの思索との接続を意図した書き下ろしの小説、小田尚稔『是でいいのだ』(90枚)を掲載。解説は佐々木敦、滝口悠生。 ◆寄稿「2019年の演劇」 白石加代子、市村正親、橋爪功──現代演劇の演技の一つの達成/みなもとごろう 『Q』の喪失感の深さ/内田洋一 「傍観者」でいられなかった三作品──『スリーウインターズ』、『月の獣』、『福島三部作』──/谷岡健彦 〈国境〉を挟んで振り返る二〇一九年/藤井慎太郎 二〇一九年の商業演劇/林 尚之 二〇一九年の歌舞伎界/児玉竜一 危機感と多様性と二〇一九年の日米ミュージカル/萩尾 瞳 ◆第7回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞受賞作決定のお知らせ ◆アンケート「2019年の演劇界の収穫」 ◆エッセイわたしの衣・食・遊・住/松本紀保 OFF-OFF悲劇喜劇/シライケイタ ◆連載 愛しき面倒な演劇人――名プロデューサーが明かす知られざる素顔/中根公夫 シーン・チェンジズ――長谷部浩の演劇夜話/長谷部 浩 ◆追悼・山谷初男 プカプカの山谷初男さん/木村 隆 追悼・クロード・レジ クロード・レジ、岸辺への案内者/宮城 聰 ◆小説『是でいいのだ』に寄せて 「小田尚稔の演劇」と「小説」/佐々木 敦 語り手の身体/滝口悠生 ◆小説 是でいいのだ/小田尚稔 ◆批評 解体と後の静けさ/伏見 瞬 「世界演劇」を越えて ~東京芸術祭ワールドコンペティション2019と「ポストコロニアリズム」以後の世界~/横山義志 ◆俳優座劇場『彼らもまた、わが息子』に寄せて Live./水谷八也 ◆『HIROSHIMA 太田川七つの流れ』日本上演にむけて/ロベール・ルパージュ/取材・文=伊達なつめ ◆『ガラシャ、その愛』を書き終えて。/辻 仁成 ◆戯曲 『ガラシャ、その愛』/辻 仁成 『FORTUNE』/作=サイモン・スティーヴンス/翻訳=広田敦郎 ◆演劇時評(最終回) 小玉祥子・伊達なつめ KAAT神奈川芸術劇場『常陸坊海尊』 新国立劇場『タージマハルの衛兵』 松竹『風の谷のナウシカ』 テレビ朝日、産経新聞社、パソナグループ『月の獣』 ホリプロ『カリギュラ』 KAAT神奈川芸術劇場『ドクター・ホフマンのサナトリウム~カフカ第4の長編~』 Quaras『THE NETHER』 二兎社『私たちは何も知らない』 松竹『新版オグリ』 KAAT×KUNIO『グリークス』 ◆時評ニュース 第五十四回紀伊國屋演劇賞、第二十三回鶴屋南北戯曲賞、新刊案内など ◆表紙挿入写真『: FORTUNE』 表紙:早川書房デザイン室
舞台とスクリーンを、得も言われぬ存在感で圧倒した名女優・杉村春子(1906-1997)。 『女の一生』や『東京物語』など数々の作品で知られ、”三大女優”の一人に数えられました。 その卓越した伎芸は、「舞台の神様」「日本映画の奇跡」「芸の怪物」などと称されます。 なぜ、杉村春子の演技からは活き活きとした生活の匂いが感じられるのでしょうか。 その「芸」の多面性を検討することは、「演技におけるリアリズム」を考えるきっかけになるかもしれません。 いま、杉村春子を見つめなおしてみませんか。 また、小特集では「小林一三、浅利慶太とならんで、演劇史にとどめられる」ジャニー喜多川氏の”永遠”の功績を、 矢野誠一の寄稿、岡本健一、堂本光一、石川直らの証言により探ります。 悲劇喜劇二〇二〇年一月号 特集=杉村春子芸の怪物 杉村先生の思い出/坂東玉三郎 杉村春子のこと/江守徹 杉村春子と私/奈良岡朋子、聞き手=大笹吉雄 杉村さん/戌井昭人 忘れられない大先生/本山可久子、新橋耐子、金内喜久夫、聞き手=木村隆 「杉村春子」とは何ものだったのか/大笹吉雄 杉村春子の十字路/渡辺保 アンパン/濱口竜介 芸の怪物──映画女優としての杉村春子/北村匡平 杉村春子略年譜 女の一生を越えた役者の座/杉村春子、高峰秀子 ●エッセイ OFFOFF悲劇喜劇/長塚圭史 わたしの衣・食・遊・住/草刈民代 演劇の生まれる場所/柳美里、宮沢章夫 日本の小劇場運動について/大笹吉雄 SPACニューヨーク公演の歴史的位置/内田洋一 ●連載 愛しき面倒な演劇人名プロデューサーが明かす知られざる素顔/中根公夫 シーン・チェンジズ長谷部浩の演劇夜話/長谷部 浩 ●批評 イングマール・ベルイマンの劇空間/永井多恵子 ディオニュソスが描き出すニッポン──Q『バッコスの信女──ホルスタインの雌』/森山直人 なぜ私はあなたに暴力を振るってはならないのか(本当に)?/山﨑健太 ●追悼・八千草薫 表現を支えた穏やかさと勁さ/鵜山仁 ■ジャニー喜多川 ジャニー喜多川の仕事/矢野誠一 「ジャニーさん」という存在/岡本健一、聞き手=祐成秀樹 カテゴリーを越えていく、ジャニーさん流/堂本光一、聞き手=萩尾瞳 一貫した「究極の裏方」/石川直 ■戯曲 『タージマハルの衛兵』/作=ラジヴ・ジョセフ、翻訳=小田島創志 『月の獣/Beast on the Moon』/作=リチャード・カリノスキー、翻訳=浦辺千鶴 演劇時評 小玉祥子・伊達なつめ(第二回) NODA・MAP 第23回公演『「Q」: A Night At The Kabuki』 こまつ座×ホリプロ『組曲虐殺』 シス・カンパニー『死と乙女』 ホリプロ『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』 文学座『スリーウインターズ』 風姿花伝プロデュース『終夜』 名取事務所『屠殺人 ブッチャー』『隣の家-THE NEIGHBOURS』 地人会新社『リハーサルのあとで』 東宝『ラ・マンチャの男』 レッドトーチ・シアター『三人姉妹』 時評ニュース ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』来日公演、アリアーヌ・ムヌーシュキン「太陽劇団の軌跡」、新刊案内など
フランスの小説家・劇作家、アルベール・カミュ(1913-1960)。 不慮の事故で46歳で亡くなるまで、小説『異邦人』、戯曲『カリギュラ』、『誤解』などを発表しました。 その作品は「不条理」とそれに対する「反抗」というテーマで貫かれています。 混迷を極める今だからこそ、カミュが求めた「真理」は切実に響くかもしれません。 今回の特集では、菅田将暉の言葉やカミュの戯曲解説、本邦初訳の講演録・インタビューから、「演劇人」としての顔や、その思想の一端をご紹介します。 悲劇喜劇二〇一九年十一月号 特集=アルベール・カミュ 狂気の暴君『カリギュラ』に挑む 菅田将暉 聞き手=濱田元子 演劇のことばと声――『カリギュラ』を控えて 栗山民也 岩切正一郎 カリギュラ・サロメ・三島 古川日出男 いつも、ともにある 藤田貴大 カミュの言葉に宿る色と匂い 稲葉賀恵 カミュ・ニーチェ・アルトー――フランス演劇の七十年とともに 堀切克洋 私はなぜ芝居をするか(一九五九年五月十二日に放送されたテレビ番組「グロ・プラン(クローズアップ)」でインタビューに答えて) アルベール・カミュ 翻訳=東浦弘樹 悲劇(トラジエデイ)の未来について(一九五五年四月二十九日、ギリシャ・アテネでカミュが行なった講演) アルベール・カミュ 翻訳=東浦弘樹 アルベール・カミュ戯曲解説 東浦弘樹 アルベール・カミュ略年譜 東浦弘樹 「私の公共性」を探っていきたい――福岡アジア文化賞を受賞して 佐藤信 ●エッセイ わたしの衣・食・遊・住 上白石萌音 OFF-OFF悲劇喜劇 橋本淳 ●批評 いくつかのモニュメントと壁、あるいはその他について 島貫泰介 「我々」とは誰のことか――?地方の怨念とエイズの身体と旅すること 渋革まろん ●連載 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫 第七回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞のお知らせ ■戯曲 『正義の人びと』 作=アルベール・カミュ 翻訳=白井健三郎 『ある晴れた日に』 柳美里 『メモリアル』 松原俊太郎 演劇時評 小玉祥子・伊達なつめ(第一回) パルコ『人形の家 Part2』 M&O plays『二度目の夏』 DULL-COLORED POP『福島三部作』 Bunkamura『美しく青く』 東宝『ブラッケン・ムーア~荒野の亡霊~』 東宝/キューブ『フローズン・ビーチ』 イマシバシノアヤウサ『アイランド』 彩の国さいたま芸術劇場『朝のライラック』 名取事務所『ジャスパー・ジョーンズ』 松竹『笑う門には福来たる~女興行師 吉本せい~』 青年座『明日 一九四五年八月八日・長崎』 ブロードウェイ・ミュージカル『王様と私』 東京成人演劇部vol.1『命、ギガ長ス』 時評ニュース 「SPAC秋→春のシーズン 2019-2020」開幕、新刊案内など。
劇団四季の創立者・浅利慶太。日本にミュージカルを定着させた第一人者という面が大きく取り上げられますが、生涯舞台に情熱を注ぎ続けた演劇人でもありました。 今回の特集は、劇団四季の創立メンバーの一人である吉井澄雄氏の「演出家としての浅利慶太にも、事業家・経営者としての浅利慶太にも、正しい光があてられていない思いがある。功罪を含めて浅利慶太の全貌を語ってほしい」という言葉を受けて企画しました。浅利慶太の「演出家」「プロデューサー」「教育者」という三つの顔に迫ります。 悲劇喜劇二〇一九年九月号 特集=浅利慶太3つの顔――演出家・プロデューサー・教育者 四季のあの頃 矢野誠一 現代演劇史における浅利慶太 吉井澄雄 小澤泉 聞き手=内田洋一 浅利演出作品を継承するために 野村玲子 聞き手=木村隆 「劇団四季」という遺産 吉田智誉樹 聞き手=杉山弘 演出家浅利慶太氏のこと 三田和代 回想の浅利さん 宮島春彦 浅利慶太は演劇の未来を創れた 鈴木忠志 浅利慶太との歳月 山崎正和 聞き手=内田洋一 ビフォア・キャッツの時代――劇団四季の海外現代創作劇路線について 山本健一 ミュージカルを日本に定着させた浅利慶太という経営者 萩尾瞳 演劇の未来のために――浅利慶太とファミリー・ミュージカル 嶋田直哉 演劇人の枠を超えた幅広い功績 安藤裕康 ●エッセイ OFF-OFF悲劇喜劇 山内健司 わたしの衣・食・遊・住 詩森ろば ●連載 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫 第七回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞のお知らせ ●批評 さて、どこをすすもうか――2.5次元の現在と、海外演劇祭へのこれから 河野桃子 全員のギリギリが全員のギリギリを無駄に加速させる。 綾門優季 ●追悼・京マチ子 京マチ子さんという宝物 石井ふく子 ●『バッコスの信女――ホルスタインの雌』戯曲掲載に寄せて ギリシャ悲劇の「対立」を液状化する 岩城京子 ■戯曲 『人形の家Part2』 作=ルーカス・ナス 翻訳=常田景子 『バッコスの信女――ホルスタインの雌』 作=市原佐都子 演劇時評 藤谷浩二・嶋田直哉(最終回) 国際交流基金アジアセンター『プラータナー:憑依のポートレート』 世田谷パブリックシアター×KERA・MAP『キネマと恋人』 イキウメ『獣の柱』 Bunkamura『ハムレット』 新国立劇場『オレステイア』 KAKUTA『らぶゆ』 唐組『ジャガーの眼』 オフィス・コットーネ「改訂版『埒もなく汚れなく』」 新国立劇場『少年王者舘 1001』 ラッパ屋『2・8次元』 加藤健一事務所『Taking Sides ~それぞれの旋律~』 松竹『月光露針路日本風雲児たち』 東京グローブ座『WILD』 文化座『アニマの海─石牟礼道子『苦海浄土』より─』 KAAT神奈川芸術劇場『恐るべき子供たち』 彩の国さいたま芸術劇場『CITY』 音楽座『グッバイマイダーリン★』 時評ニュース キャラメルボックス活動休止を発表、第三十五回京都賞、第十回岩谷時子賞、新刊案内など
「演劇」には、様々な表現があります。それぞれの演劇観や様式があり、全体を把握することは困難です。 本特集では、これからを担う演劇人に、自身のルーツや演劇界の現状、創作についてお話を伺いました。 次代の顔と、多岐にわたる演劇の拡がりをご紹介します。 悲劇喜劇二〇一九年七月号 特集=日本演劇の来たるべき新時代 演劇の「メジャー」と「マイナー」 矢野誠一 日本演劇の来たるべき新時代 岡田利規 松原俊太郎 聞き手=佐々木敦 「舞台に立つ」ということ 蒼井優 鈴木杏 聞き手=徳永京子 ●あなたの創作のルーツは何ですか? 拠り所となった観劇体験 小川絵梨子 SFと演劇 前川知大 『夏の庭』からの旅立ち──私の劇作のルーツ 長田育恵 映画と人形遊び 長塚圭史 「なぜ書くか」を教えてくれた本 瀬戸山美咲 狂宴と静謐と 野木萌葱 ブラウン管の中の“江戸への旅人" 木ノ下裕一 歴史を演劇化する醍醐味 古川健 『冬の夜語り』の幕が降りるとき 柳美里 ●次世代に流れる演劇の水脈 次世代に流れる演劇の水脈 ~唐十郎と太田省吾の作品に寄せて~ 桂真菜 ジャガーの眼、唐さんの脳 飴屋法水 二十分の〈沈黙〉──太田省吾の『水の駅』をつくる 杉原邦生 イメージのゆくえ――秋元松代の戯曲 三浦基 ポーズをとること――別役実『象』について 松田正隆 第六回ハヤカワ『悲劇喜劇』賞 贈賞式レポート ●劇評 ■『まほろば』 「女の罪」とは 中江有里 ■『路地裏の楽園』 那覇、銘苅ベースにて 神里雄大 ■『新・正午浅草 荷風小伝』 確かな演技人がみせた 劇団民藝 『新・正午浅草 荷風小伝』 永井多恵子 ●エッセイ わたしの衣・食・遊・住 緒川たまき OFF-OFF悲劇喜劇 岩松了 ●連載 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩 ■小説掲載に寄せて 言葉と身体とあと何か 小澤英実 ■小説 『トゥー・ビー・アニマルズ』 額田大志 ●追悼・島次郎 魂の師匠 杉山至 ■戯曲 『オレステイア』 原作=アイスキュロス 作=ロバート・アイク 翻訳=平川大作 演劇時評 藤谷浩二・嶋田直哉(第二回) Bunkamura『空ばかり見ていた』 M&Oplays『クラッシャー女中』 世田谷パブリックシアター『熱帯樹』 シス・カンパニー『LIFE LIFE LIFE ~人生の3つのヴァージョン~』 青年座『SWEAT』 青春五月党『静物画』 木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』 パルコ『世界は一人』 新国立劇場『かもめ』 パルコ『母と惑星について、および自転する女たちの記録』 浅利演出事務所『ユタと不思議な仲間たち』 文学座『寒花』 企画集団マッチポイント『ヒトハミナ、ヒトナミノ』 ふじのくに⇄せかい演劇祭 『コンゴ裁判~演劇だから語り得た真実~』 『マイ・レフトライトフット』※レフトに打消し線 『マダム・ボルジア』 民藝『新・正午浅草 荷風小伝』 神奈川芸術劇場『春のめざめ』 パルコ『良い子はみんなご褒美がもらえる』 時評ニュース 宮城聰フランスの芸術文化勲章シュヴァリエ受章、第二十四回AICT演劇評論賞、新刊案内など。
第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞は新国立劇場『消えていくなら朝』(作=蓬莱竜太、演出=宮田慶子)に決定いたしました。作家、演出家、出演者へのインタビュー、中村勘九郎・YOU・行定勲・平田満の特別寄稿、戯曲から作品の魅力を掘り下げます。戯曲は気鋭の劇作家・根本宗子の新作『クラッシャー女中』(出演=麻生久美子、中村倫也)。 悲劇喜劇二〇一九年五月号 特集=ハヤカワ「悲劇喜劇」賞 第六回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞選考会 鹿島茂 辻原登 今村忠純 杉山弘 間が闇となり、深渕となる 辻原登 「古典」となる資格を有した傑作 鹿島茂 演劇は仕事である 今村忠純 演劇の力を感じる新しい視点 杉山弘 新境地を拓いた“反抗期の終り" 蓬莱竜太 聞き手=徳永京子 八年間の芸術監督、最後の作品 宮田慶子 聞き手=杉山弘 四十代のターニングポイントに 鈴木浩介 聞き手=濱田元子 観終わったあとに残る「あたたかいもの」中村勘九郎 蓬莱君の旅の途中に寄せて YOU 蓬莱竜太の到達点 行定勲 すがすがしい『消えていくなら朝』 平田満 第七回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞のお知らせ ■エッセイ OFF - OFF悲劇喜劇 山中崇 わたしの衣・食・遊・住 吉行和子 ●連載 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部 浩 ●劇評 『罪と罰』 不安と迫力の中における魂の救済 結城雅秀 ●海外レポート 藤田俊太郎、『VIOLET』でロンドンデビュー──これからの日英共同制作の可能性を考える 田中伸子 ■戯曲 『消えていくなら朝』 作=蓬莱竜太 『クラッシャー女中』 作=根本宗子 演劇時評 藤谷浩二・嶋田直哉(第一回) 世田谷パブリックシアター×パソナグループ『チャイメリカ』 Bunkamura『唐版 風の又三郎』 チェルフィッチュ『スーパープレミアムソフトWバニラリッチソリッド』 東京芸術劇場×兵庫県立芸術文化センター『Le Pere 父』 こまつ座『イーハトーボの劇列車』 オフィスコットーネ『夜が掴む』 オペラシアターこんにゃく座『遠野物語』 流山児★事務所『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』 KAAT『出口なし』 劇団四季『パリのアメリカ人』 宝塚歌劇団雪組『ファントム』 東京二期会『金閣寺』 ニブロール『悲劇のヒロイン』 Bunkamura『罪と罰』 ホリプロ『プラトーノフ』 SPAC『顕れ~女神イニイエの涙~』 時評ニュース 第二十六回読売演劇大賞、二〇一八年度芸術選奨、第六十三回岸田國士戯曲賞、新刊案内など。
平成の三十年間で演劇は質・量ともに拡張しました。本特集は、同時代を生きる我々でさえ把握困難な状況を、百年後に振り返るときの手助けになるような企画を目指しました。 ケラリーノ・サンドロヴィッチなど、最前線の作り手・劇評家が平成を振り返ります。付録は演劇シーンを一望できる「現代演劇MAP」、識者が選ぶ「平成のベスト1」アンケート、演劇と社会の三十年を網羅した年表。『寝ても覚めても』の映画監督・濱口竜介は「俳優と台詞の関係」を語ります。戯曲は、天安門事件を題材にしたカークウッドの話題作『チャイメリカ』(田中圭出演)と、ドストエフスキーの名作を舞台化した『罪と罰』。 本誌を読んで、あなただけの「現代演劇地図」を見つけていただければ、これにまさる幸いはありません。 悲劇喜劇二〇一九年三月号 特集=一〇〇年後に残す平成の演劇 カタストロフとまことの言葉 内田洋一 平成時代の商業演劇 水落 潔 独断と偏見による平成三十年の舞台 木村隆 百花繚乱の三十年 萩尾 瞳 平成三十年間の歌舞伎 児玉竜一 平成新派史の三十年 後藤隆基 劇評家が見た平成三十年の演劇――演劇史的把握が困難な時代に 大笹吉雄 山本健一 濱田元子 徳永京子 司会=内田洋一 現代演劇MAPをどう読むか 大笹吉雄 意志をもつ劇場、変化する創作現場—―作り手が見た平成三十年の演劇 北村明子 渡辺 弘 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 松井るみ 司会=杉山 弘 第七回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞のお知らせ アンケート「私がえらぶ、平成のこの一本」 平成のおもな出来事と演劇年表 ■エッセイ わたしの衣・食・遊・住 市原佐都子 OFF - OFF悲劇喜劇 蓬莱竜太 ●連載 愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫 シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部 浩 ●特別対談 テキストと身体が出会うとき 松田正隆 濱口竜介 聞き手=高橋知由 ■戯曲 『チャイメリカ』 作=ルーシー・カークウッド 翻訳=小田島則子 『罪と罰』 原作=ドストエフスキー 上演台本=フィリップ・ブリーン 翻訳=木内宏昌 演劇時評 小山内伸・堀切克洋(最終回) パルコ『豊饒の海』 劇団チョコレートケーキ『遺産』 新国立劇場『スカイライト』 シス・カンパニー『日本の歴史』 iaku『逢いにいくの、雨だけど』 KERA・MAP『修道女たち』 世田谷パブリックシアター『The Silver Tassie 銀杯』 Bunkamura『民衆の敵』 ワタナベエンターテインメント『光より前に』 青年座『残り火』 さいたまネクストシアター『第三世代』 劇団桟敷童子『その恋、覚え無し』 シリアルナンバー『アトムが来た日』 KAAT『セールスマンの死』 東宝『オン・ユア・フィート!』 フジテレビジョン『サムシング・ロッテン!』 時評ニュース 第二十二回鶴屋南北戯曲賞、第五十三回紀伊國屋演劇賞、新刊案内など
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出版社:早川書房
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