検査技術 発売日・バックナンバー

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2,037円
■解説
○細線温度センサによる流体温度変動の測定/名古屋工業大学/田川正人

 細線温度センサは手軽・安価でありながら、上手に使えば数百Hzという高い周波数の流体温度変動を捉えることができる。本稿では、細線温度センサの構成、応答特性とその支配要因、応答遅れの補償方法等を概観し、その性能を最大限に活用する方策について解説する。


○構造複屈折波長板アレイを利用した干渉縞の位相解析/青山学院大学/米山 聡/大阪府立大学/菊田久雄

 マイクロ波長板アレイを備えたCCDカメラを用い、一度の撮影により干渉縞の測定を行う方法を紹介する。このカメラを用いると、一枚の画像から偏光の状態を表すストークスパラメータの分布が決定可能である。その後、干渉縞の位相値や複屈折の分布などを決定することができ、実時間の検査などへ応用できる。


○AE法によるタンク底部腐食評価技術における測定/IHI検査計測/中村英之・荒川敬弘

 本報告では、タンクを開放することなしに底部の腐食状況を評価するアコースティック・エミッション(AE)法によるタンク底部の腐食評価技術の概要を紹介する。次に固定屋根式タンクで問題となるタンク内面での結露で生じる液滴ノイズの除去方法について解説する。



■技術トピックス
〔建築〕
○コンクリート構造物のアルカリ骨材反応被害の現状/京都大学/宮川豊章

 コンクリート構造物のアルカリ骨材反応による被害について、その歴史、鉄筋破断の意味、実態、推定メカニズムを紹介する。また、安全性についての評価および簡易な一次診断について述べ、劣化構造物に対する補修・補強などの対策について紹介し、シナリオ創生の重要姓を指摘した。


〔プラント〕
○火力プラントにおける配管減肉の測定技術/東芝/佐々木恵一・高橋雅士

 電磁超音波素子(Electro Magnetic Acoustic Transducer: EMAT)と光ファイバドップラー(Fiber-Optic Doppler: FOD)センサを組み合わせた新しい厚さ測定技術を開発し、その規格化を進めてきた。
配管の内面と外面から多重反射した共振超音波信号を解析することで配管の厚さを測定する。このセンサは、予め、配管と断熱材の間に埋め込んでおくことにより、オンラインでの厚さ測定やモニタリングも可能とし、プラントの安全性を高めると同時に設備稼働率を向上させることが出来る(計測の都度、断熱材を解体したり復旧させる必要がなく、定点測定が可能)。
本報では、この新技術の原理を紹介し、火力発電プラントで使用した実配管で厚さ測定を実施した結果から、本技術の有効性を議論する。


〔材料〕
○超小型試験片による局所強度特性評価/住友金属工業/中山英介

 超小型試験片(全長3mm以下、試験部断面最小0.2mm角)の軸力引張・両振り疲労試験技術の概要を紹介する。本試験技術を用いた局所強度特性評価の事例(自動車用薄板スポット溶接部、ステンレス鋼の水素脆化特性、鉄道車両用車輪の白色層)を紹介する。


○国宝吉祥天像の彩色材料の調査/東京文化財研究所/早川泰弘

 東京文化財研究所と奈良国立博物館は共同で、薬師寺所蔵国宝吉祥天像の現状記録と彩色材料調査を行った。本報告では、この中から蛍光X線分析による調査結果の概要を報告し、吉祥天像に関する彩色材料について考察した。


○歴史的構造物の調査・診断方法/建築研究所/濱崎 仁

 歴史的構造物の保存・修復のための調査は、非破壊試験あるいは極力微小な破壊試験(微破壊試験)に限定される場合がほとんどである。本稿では、歴史的構造物の調査・診断方法の概略を解説し、大正期の煉瓦造教会堂の調査の結果を事例として紹介する。


〔土木〕
○道路斜面光ファイバセンサモニタリング技術/土木研究所/加藤俊二・小橋秀俊・杉田秀樹・古谷充史

 平成12年度より光ファイバセンサによる斜面崩壊モニタリングシステムの研究を実施してきた。これまでに複数の斜面において表層崩壊の変状挙動を捉え、分析・考察し、斜面管理と連動した表層崩壊モニタリングのあり方と表層崩壊予測手法の検討を行ってきた。ここでは、光ファイバセンサの概要と斜面管理における表層崩壊予測の考え方について紹介する。



■検査機器
○鉄筋破断非破壊検査装置「M.EYEチェッカー」/四国総合研究所/廣瀬 誠

 コンクリート構造物の安全性が注目される昨今、道路橋橋脚等内の鉄筋破断を非破壊で診断できる装置「M.EYEチェッカー」を開発、商品化した。コンクリートのかぶり150mmまでの鉄筋直線部、曲げ加工部を診断できるこの装置の原理、診断例を紹介する。



■連載:広帯域超音波探傷とデジタル超音波探傷器(5)
○デジタル超音波探傷器の基礎知識1/松山 宏

デジタル超音波探傷器の基礎知識として、デジタル探傷器の進歩の背景を、超音波探傷試験に対するニーズの変化と非破壊試験の信頼性の面から説明した。また、デジタル探傷器の機能として、探傷条件の直接数値入力や探傷・計測結果の数値表示などを、実例を使って説明した。
2,037円
■解説
○機械構造物の設計維持における安全余裕度/東京大学/酒井信介

 機械設計では、安全率の概念が広く用いられている。安全率は、簡便で便利な手法であるが、そのあいまいさ故にさまざまなところで困難に至る場合がある。本稿では、設計・維持段階での安全裕度を合理的に取り扱う考え方を概説する。


○配管・機器設備の腐食検査技術/出光エンジニアリング/四辻美年/非破壊検査/永井辰之

 石油・石油化学プラントを構成している配管・機器等は、膨大な範囲・量を有しており、その検査に多大な時間とコストを費やしている。また、検査のために足場の組立て・解体、保温材等の付属設備の撤去・復旧といった付帯工事が必要となる。近年、こうした問題点を解決するために、配管やタンク底板等に対して、ガイド波を利用した広域探傷技術や高速で探傷可能な磁気飽和渦流探傷等、腐食等に対する新しい非破壊検査技術が開発され、実用化されてきた。当社が取り組んできた新しい腐食検査技術について、いくつかの適用事例を紹介する。


○原子炉圧力容器鋼の中性子照射脆化予測法/電力中央研究所/曽根田直樹

 原子炉圧力容器鋼は運転中の中性子照射を受けることで材料の特性が変化する。中性子照射脆化と呼ばれるこの特性変化を精度よく把握し、プラントの安全な運転に反映することが重要である。本稿では中性子照射脆化の予測にかかわるこれまでの経緯、脆化機構の理解の現状、国内原子炉のために開発された新しい照射脆化予測法の概要について述べる。


○原子力発電所の安定運転を支える高度検査技術/日立GEニュークリア・エナジー/小平小治郎/日立製作所/藤間正博

 原子力発電所の高経年化に伴い応力腐食割れが顕在化しており、予防保全工事も行われている。原子炉の炉内構造物や配管などに対して健全性評価や補修工事を考慮した精度の高い検査技術が求められており、これらに対応した高度検査技術の開発について紹介する。


○ボロメータ型非冷却THzアレイセンサの開発/日本電気/小田直樹

 非冷却赤外線アレイセンサの画素構造の改良によりTHz感度を5~8倍、更に信号処理により信号雑音比を1桁以上向上させた。THzでの高透過率材料の開発では、高比抵抗Siが、また無反射コートとしてパリレンが適していることが分り、画素への入射光量を3~4倍向上させた。


○無線センサネットワークによる構造モニタリング技術/三菱電機/徳永雄一

 無線センサネットワークによって構造ヘルスモニタリングを実現するためには、各センサが高精度に時刻を同期する必要がある。本稿では、大量のセンサを数100μ秒精度で同期する手法について説明し、センサに時刻情報を付加し振動軌跡が追えることを示す。


○農林水産消費安全技術センターにおける食品表示の確認技術/農林水産消費安全技術センター/佐藤耕一

 (独)農林水産消費安全技術センターでは、食品表示の適正化を目的として、農畜水産物の原産地や品種、加工食品の原材料等の確認のための検査を実施している。その手法は、無機元素分析、DNA分析、安定同位体比分析等多岐にわたるが、ここではその概略を紹介する。


○直接変換方式X線検出器による自動検査の可能性/ポニー工業/中井啓介

 自動車業界を中心に広がりつつある製品の高信頼性維持、それを裏付けるための全数検査への流れが、電子業界に波及しつつある。従来通りのX線透視検査(抜き取り検査)から、操作・判定する人間の主観を排除した「機械の目」で判断する自動検査、更にインライン検査へと確実で安心な「解決策」として直接変換型X線検出器の需要が増えてきた。



■技術トピックス
〔交通〕
○点検・診断技術鉄道構造物の新しい検査技術/鉄道総合技術研究所/小西真治

 構造物のメンテナンスでは、定期検査で弱点箇所を抽出し、その後詳細な調査を行い必要な処置を行う。このことから検査は重要である。この検査の精度向上を目指し、センサを用いた検査技術や診断技術の研究開発を進めている。ここでは鉄道での最近の事例を紹介する。



■検査機器
○投影型X線顕微鏡の最前線/東研/南 勝利・齋藤 泰・矢田慶治

 X線顕微鏡は、IC部品内部の非破壊検査や生物細胞内の微細な構造を生きたまま観察するなどの用途が期待されている。X線顕微鏡で最も重要なのは高い分解能である。当社では世界最高分解能40nmのX線顕微鏡を開発したので報告する。



■コラム・解説
○MBAとはなにか 2/喜多元宏

 「MBAとは」OECDが2010年に世界の大学の評価を実施する事になった。審査基準が未定だが教育のグロバールスタンダードが押し寄せる中で経営管理学の共通言語である「MBA」が正しき認識されていない日本の現状。中国、韓国、インド等と比べてMBAホルダー功罪論に終始し積極的に生かされていない日本企業の危うい将来について論ずる。『フィナンシャル・タイムズ』紙のMBAトップ100校を紹介。



■連載:広帯域超音波探傷とデジタル超音波探傷器(4)
○広帯域超音波探傷の基礎知識2/松山 宏

 広帯域探傷法の基礎知識の続きとして、広帯域探傷装置の減衰係数の大きな試験体への適用上のメリットと注意点、ビームオリエンテーションによるエコーの中心周波数の偏移を、実例を示して説明した。この他、周波数領域応答の測定法を説明した。



■製品ガイド
○赤外線サーモグラフィ/編集部
2,037円
■解説
○集成材における接着不良品の非破壊検査/大阪大学/鎌田敏郎・内田慎哉・峯澤博行/セブン工業/松浦哲士・伊原一郎・山口佳祐

 集成材は、その製造工程において、ひき板を複数枚接着することにより構成されるものであるため、接着の良否が集成材の品質に与える影響が大きい。そのため、製造の過程に接着不良品を適確に識別できる検査を導入できれば、効果的な品質管理が可能となる。本稿では、衝撃振動試験により、集成材における接着不良に伴う欠陥を評価するための新しい品質管理手法について検討した内容を紹介する。


○音響衝撃法による配管劣化の非破壊評価と配管モニタリングへの適用/広島大学/礒本良則

 音響衝撃法による非破壊評価の特徴・原理および炭素鋼単管の模擬試験体を用い、音響試験による欠陥検出法について説明した。また、閉塞や腐食減肉を有する単管の流水試験、配管の流水試験を試み、音響衝撃法が配管モニタリングに適用可能であることを示した。


○Cr-Mo-V鋼のクリープ材と超音波/湘南工科大学/大谷俊博

 電磁超音波共鳴法(EMAR法)を用いた実機から採取した微小試験片のクリープ損傷評価法を提案する。650℃、25と35MPa下で異なるクリープひずみでクリープ止めしたCr-Mo-V鋼SNB16の試験片から微小な試試験片を切りだし、EMAR法による自由振動法から超音波減衰を測定し評価した。


○熱流体解析技術による加熱炉内評価/出光エンジニアリング/林 幹人・阿蘇谷利光

 原料油加熱及びリボイラ等の用途で活用される加熱炉は、コーキングが安全上の問題となることがあり、加熱管高温部位を予め予測し、管理ポイントに反映することが重要である。本稿では、熱流体解析技術を活用した加熱管高温部位の検討事例を紹介する。


○非破壊検査技術の化学プラント装置への適用/住友化学/森 久和・末次秀彦

 化学プラント装置へ適用する非破壊検査技術として、超音波探傷法による応力腐食割れ検査と高温探傷、粉体定量排出器回転羽根のギャップ監視技術、転がり軸受摩耗と適用診断法について、その適用事例を紹介し、技術内容を解説した。


○ウエーブレット解析による回転機機器異常診断/日立製作所/山口和幸/中部電力/山田康二

 すべり軸受給油不足時の振動現象をウェーブレット解析により可視化した結果、給油量の減少に伴い固有振動数成分定常振動、低周波非定常振動、高周波定常振動の順に移行することがわかった。各周波数の振動発生頻度を用いた診断手法により振動現象の変遷を検出できた。



■技術トピックス
〔航空〕
○航空機複合材構造の高効率非破壊検査・修理技術/宇宙航空研究開発機構/青木雄一郎・星 光

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、複合材(特にCFRP)を用いた機体構造に対する非破壊検査方法の検討や、CFRP構造修理に対する材料・強度について研究を実施している。本稿では、現在までにJAXAが実施してきた上記研究の紹介をおこなう。


〔鉄道〕
○鉄道安全運行のための突風研究/気象庁/楠 研一

 近年報告されている突風による列車などへの顕著な災害を受け、昨年からドップラーレーダーで突風を探知するための研究を実施している。ここでは山形県の庄内平野に構築した突風観測網、さらにそこで捉えられた突風について解説する。



■コラム・解説
○MBAとはなにか 1/喜多元宏

 OECDが2010年に世界の大学の評価を実施する事になった。審査基準が未定だが教育のグロバールスタンダードが押し寄せる中で経営管理学の共通言語である「MBA」が正しき認識されていない日本の現状。中国、韓国、インド等と比べてMBAホルダー功罪論に終始し積極的に生かされていない日本企業の危うい将来について論ずる。



■連載:広帯域超音波探傷とデジタル超音波探傷器(3)
○広帯域超音波探傷の基礎知識 1/松山 宏

 広帯域探傷法の基礎知識として、探触子広帯域化の歩みとして、振動子の変遷を説明した。また、広帯域探触子と狭帯域探触子を、それぞれの距離振幅特性と連続波の距離振幅特性の比較から定義した。
2,037円
■解説
○逆解析を利用した鉄筋腐食の検出/東京理科大学/須賀一博

 構造物表面の電位分布から内部にある鉄筋の腐食を定量的かつ非破壊で検出するための逆解析について解説した。境界要素法による腐食解析と遺伝的アルゴリズムを用いて、任意の個数、形状、位置の腐食を検出する。数値シミュレーションにより有効性を検証した。


○Niコート耐熱型光ファイバセンサを用いた高温腐食のAEモニタリング/青山学院大学/長 秀雄・早野智晴・松尾卓磨/カンメタエンジニアリング/竹本幹男

 いままで開発してきた光ファイバAEモニタリングシステムのセンサ部に市販の銅コート光ファイバにNiメッキした高耐熱型光ファイバを試作し、溶融塩腐食のAEモニタリングを行った。試作光ファイバは850℃、1時間または600℃、450時間のAEモニタリングを可能にした。また、溶融塩加速酸化によって生成した非保護性酸化皮膜の破壊によるAEを検出でき、誤差11mmと高い精度で推定することができた。


○食品表示と検査技術/農林水産消費安全技術センター/植木 隆

 食品表示には、名称、原材料名、賞味(消費)期限、製造業者名等の表示事項とその表示方法についてのルールが存在する。そして、これらの表示が正しいかどうかを確認する検査技術も進歩してきている。食品表示制度の概要と検査技術について紹介する。


○液晶パネルを用いた画像歪み補正と歪み検査技術/宮崎大学/川末紀功仁

 液晶ディスプレイ上に数千から数十万点の基準点パターンを表示し、それを撮影することでカメラ校正を自動的に行うと共に歪み補正を行う手法を提案する。画像歪みが存在する場合でも、高精度な計測が可能になる。また、曲面ガラスや曲面ミラーによって生じる歪み量検出への応用方法を紹介する。


○地下構造物調査におけるボアホールレーダ探査技術/応用地質/利岡徹馬・山内政也

 都市部のユーティリティ整備を行なう場合、既存の地下構造物の有無などを施工に先立って把握することが必要となる。これらを調査する手法として、ボーリング孔を利用したボアホールレーダ探査技術がある。その特徴と適用性および実際の適用事例を紹介する。


○振動分析の実機適用/JFEメカニカル/小林伸二
○超音波ノイズB-scan解析法(I-CLAT(R))の開発と実機適用/IHI検査計測/畠中宏明/IHI/井戸伸和・伊藤拓哉・田上稔・中川博勝
○UT手法によるき裂の検出とサイジング/日鋼検査サービス/田中秀秋
○配管系の耐震設計・耐震性改善と技術者の育成/プラント地震防災アソシエイツ/稲葉 忠

■技術トピックス
〔プラント〕
○配管腐食診断装置『Scan-WALKER(R)』/JFEメカニカル/仲田正敏

■連載:広域帯超音波探傷とデジタル超音波探傷器 2
○超音波探傷に関する一般的な基礎知識 2/松山 宏

■製品ガイド
○X線検査機器
2,037円
■解説
○マルチスケールで信頼性・健全性評価が可能な直流電位差法/岡山大学/多田直哉

 直流電位差法は,き裂や欠陥の存在により材料の見かけの抵抗値が変化することを利用したこれからの普及が期待されている非破壊評価手法の一つである.本解説では,この直流電位差法を用いて評価できるき裂や欠陥の例を示すとともに,本手法によって何が定量的に評価できるかについて概説する。


○部分放電検出による電力機器の絶縁診断装置/九州工業大学/大塚信也

 絶縁破壊の前駆現象である部分放電を検出することで、電力・高電圧機器の品質管理や絶縁診断が行われている。近年では、部分放電に基づくUHF帯の放射電磁波を測定することが検出感度や速応性の観点から注目を集めており、IEC規格化の動きもある。このような絶縁診断技術の動向と考え方および実施例を紹介する。


○鉄道車両の構体および車軸の疲労強度設計とメンテナンス/鉄道総合技術研究所/石塚弘道

 本稿では、主として新幹線電車を対象としたアルミニウム合金製車両構体の疲労設計線図の作成および車軸の疲労強度、設計法とメンテナンスについて述べる。車軸構体では気密荷重に対する疲労強度、車軸ではフレッティングに対する疲労強度が、それぞれの設計において最も考慮すべき点である。


○設備診断システムの検査計画業務への適用/日揮プランテック/前田 純・西俣律朗

 設備診断業務の信頼性向上と網羅的な設備管理計画を行うため、設備台帳・保全履歴管理する「A-MIS」、起こりうる損傷を機械的に抽出する「PREDICT」および保全計画に必要なデータを一元管理し保全計画を立案する「FDMS」を開発した。本稿にて、これらシステムの機能と検査業務への適用事例を紹介する。


○電子分光用走査型トンネル顕微鏡/理化学研究所/花栗哲郎

 走査型トンネル顕微鏡は、試料の表面構造を原子分解能で可視化できるだけでなく、トンネル分光法を併用することで、電子状態も可視化できる。本稿では電子分光用走査型トンネル顕微鏡に必要な要素技術について述べ、高温超伝導体への応用例を紹介する。


○トライボロジーを活用した潤滑診断法の実機適用/トライボテックス/川畑雅彦

 摩耗は、油膜が切れれば発生し、油膜が健全であれば極めて少ない。トライボロジーを活用した潤滑診断法は、潤滑状態の「証人」と言える摩耗粒子などを評価パラメータに設備状態を非分解で評価し、点検周期の延伸化などに役立つ新しい診断技術である。


○アンカーボルト腐食(診断システム)「DAB-1」の開発/日本工業試験所/山口清志/ネクスコ東日本エンジニアリング/境 道夫/中日本ハイウエイ・エンジニアリング東京/遠渡雅也

 道路・道路橋に設置されている照明柱、標識柱を固定しているアンカーボルトの腐食減肉量を測定できる測定機器「DAB-1」を開発した。「DAB-1」は取扱いが簡単で調査費用・調査時間が節減でき、かつ調査結果を評価して劣化診断や取替時期の推定が可能である。



■技術トピックス
〔土木〕
○岸壁・護岸背面地盤の空洞、ゆるみ調整法/東亜建設工業/大野康年

 従来の物理探査法では困難であった岸壁・護岸背面地盤の空洞・ゆるみ調査法を開発した。本調査手法は、電磁波探査に原位置試験を併用して空洞・ゆるみ域を評価することで地下水以下の調査を可能にした。本文では、調査法の概要と試験調査結果について記述した。


〔食品〕
○近赤外分光分析を用いた農産物非破壊内部品質センサ/雑賀技術研究所/重藤和明

 農産物の内部品質を非破壊で測定する技術は、精密農業が推進されている現在特に重要な流通技術の一部となってきている。オンラインの検査装置の特徴、統計的な演算手法、部位別検査技術を用いた農産物内部品質検査の現状を実例を交えて紹介する。


〔材料〕
○超音波TOFD法の応用技術と適用/神鋼検査サービス/竹裏英之・福島盛弘・長濱憲之・西明ゆう子

 超音波TOFD波は、溶接部で発生するきずの精密検査に主に使用されている。しかし複雑形状の検査対象の場合、従来のTOFD法では限界があった。本文ではその課題点と改善した応用技術、適用事例について述べる。



■検査機器
○回転機器の振動測定/昭和測器/鵜飼俊輔

 振動には乗り物の振動、建物の振動、機械(モータ、送風機、エンジンなど)の振動、衝撃(衝突、爆発など) 振動、アコースティックエミッションがある。安全と快適を経済的に達成するためには、これらの振動を正確に知る必要があり、その目的も研究開発、設備の常時監視や診断、製品の品質検査などさまざまである。ここでは、ポータブルバランサMODEL-7200Aを用いた回転機器の振動測定の方法を紹介する。



■連載:広域帯超音波探傷とデジタル超音波探傷器 1
○超音波に関する一般的な基礎知識1/松山 宏

 超音波探傷の一般的基礎知識として、超音波の定義、超音波の振動モード、音速、周波数と波長、反射と屈折、パルスと連続波などに関して説明した。特にパルス及び連続波に関しては、広帯域探傷の理解を助けるために詳しく説明した。



■製品ガイド
○渦流・磁気・浸透探傷/編集部
2,037円
■解説
○ミュー粒子・ニュートリノの透過力を応用した非破壊検査技術/東京大学/田中宏幸

物質透過力の卓越したミュー粒子やニュートリノのレントゲン写真を利用すれば地震の揺れなどから推測するしかなかった地球内部の様子や、エックス線などでは対象が限られていたビルの柱、橋梁などの巨大な人口構造物をも対象に入れることができる。
○リアルタイム地震情報の利用技術の最新動向/千葉大学/山崎文夫

リアルタイム地震情報と防災システムについて、実時間の考え方、新しい情報通信手段の普及、詳細な震度情報の把握、制御用地震センサの普及、直前地震警報の有効性、新型センサの応用などの観点から、さまざまな利用技術に関する最新の動向を解説した。
○ダイオキシン類の生物学的超微量測定法/神戸大学/福田伊津子・芦田 均

環境汚染物質であるダイオキシン類の生物学的超微量測定法として、サウスウェスタンケミストリーの原理に基づいて、ダイオキシン受容体(別名アリール炭化水素受容体;AhR)のDNA結合能を迅速かつ多検体測定できるELISA(SW-ELISA)法を開発した。本稿では、SW-ELISA法の概要、特徴、並びに今後の展開について紹介する。
○新原理による腐食鉄筋非破壊評価技術/九州工業大学/小森望充

着磁技術を用いた腐食鉄筋の非破壊検査技術に関して述べている。ここでは、鉄筋コンクリートの鉄筋に電磁石などによって磁場を印加し、強制的に鉄筋を着磁させる。着磁した鉄筋の磁束分布を計測することによって腐食状態を評価する方法について述べている。
○位相シフトパルスを使用したBOTDAの提案/芝浦工業大学/堀口常雄

光ファイバ中のブリュアン増幅を利用した分布型ひずみセンシングの高距離分解能化のために、ポンプ光に位相シフトしたパルスを使用する、位相シフトパルスBOTDA(PSP-BOTDA:Phase-Shift Pulse Brillouin Optical Time Domain Analysis)を提案し、研究開発中である。本稿では、PSP-BOTDAの原理とその実験結果について解説する。
○広帯域高分子圧電探触子の超音波非線形性計測への適用/和歌山大学/村田頼信

広帯域な周波数特性を有する高分子圧電探触子について、その製法および特徴について述べる。また、SCCに代表される閉口き裂に対する超音波非線形性計測の適用例として、デュアル共振型超音波探触子を紹介する。さらに、高分子圧電探触子の利点を応用した超音波計測例についても解説する。
○材料試験計測値の不確かさの管理と適合性の評価及び最近の試験規格/日本製鋼所/浅野敏男

ISO/IEC Guide 25、ISO/IEC 17025:2005の要求に基づき認定される校正業者、試験所が増加している。ISO適用外の諸外国においても認定が取り込まれつつある。認定の基本である「不確かさ」の考え方と、諸外国の適合性の評価及び最近の材料試験方法を08年1月の保全学会主催の連携講演会の内容を中心に紹介する。
■技術トピックス
〔機械〕
○冷却ロール用表面温度検出装置/ササクラ/小川知史

プラスチックフィルムやシート製造現場においてその製造温度をモニタリングすることは、製品の品質管理やトレーサビリティの手法として有効である。本稿では同社が開発した無線方式による回転体の表面温度監視システムを紹介する。
■特集:赤外線サーモグラフィ 最前線
○最新サーモグラフィとシステムアプリケーション/NEC AViO赤外線テクノロジー/山越孝太郎

本年4月に日本アビオニクスの赤外線事業とグループ会社のNEC三栄を統合し、NEC Avio赤外線テクノロジー(株)として全社機能を強化しスタートした。本稿では、同社最新赤外線サーモグラフィ装置と赤外線サーモグラフィを使用したシステムアプリケーション事例を紹介する。
○最新の赤外線カメラと測定事例/ケン・オートメーション/矢尾板達也

赤外線カメラの高速化、高解像度化および高性能化により瞬時に変化する温度変化や過渡現象を捉えることが可能となってきている。更にロックイン方式と組み合わせることで、繰り返しかかる微少な温度変化を捉え、赤外線応力測定や非破壊検査として使用さている。
○サーモグラフィー最強のラインナップ/チノー/野阪潤一

最新最廉価版のニューモデルCPA-0150をはじめマイナーチェンジによるラインナップ強化により、入門機から高級機またオンライン機まで幅広いラインナップを紹介する。
○赤外線カメラ・サーモグラフィ装置の現状/日本レーザー/赤堀 彰

最近、特定環境下で温度測定をしたいがどうすればよいかという問い合わせが多く見られる。特に窓越しの温度測定方法と赤外線吸収特性を利用した薄膜フィルムの温度測定法の事例を紹介する。
○赤外線革命 FLIR SYSTEMS社製 FLIR i5/フリアーシステムジャパン/小林 健

2002年に小型軽量の廉価版Eシリーズ、2006年には販売価格が100万円を切るInfraCAMシリーズ、更に同年に世界初の640×480解像度素子を搭載した640シリーズ、2007年タッチスクリーン及び120°回転可能なレンズユニットを搭載したT400シリーズと新商品を発売してきた。今年5月には赤外線革命とも呼べる新商品“FLIR i5”の発売を開始した。
○フルークのサーモグラフィー製品群と応用事例/フルーク/加島義孝

サーモグラフィーによる計測を実施して、そこから何を得るかということについて述べる。サーモグラフィーを使うメリット、定点観測の重要性、温度測定が点から面へ、定点観測の重要性、温度測定と必要精度、研究での使用、非破壊検査、分析のしやすさ、計測で必要な工夫などについて解説する。
■製品ガイド
○設備診断機器・システム/編集部
2,037円
■解説
○次世代ガスタービン用超合金とコーティング材の高温強度/長岡技術科学大学/岡崎正和
○原子力維持規格における検査と欠陥評価/電力中央研究所/鹿島光一・秀 耕一郎
○高経年化設備の全面検査方法と効果/旭化成エンジニアリング/田村孝市・芳賀啓之
○維持管理基準の基本となる各種欠陥評価法/IHI/阪野賢治
○熱交伝熱管拡管確認検査装置 測位システム/新日本非破壊検査/松山久之

■技術トピックス
〔宇宙〕
○超小型人工衛星(HIT-SAT)プロジェクト/北海道工業大学/三橋龍一
〔航空〕
○複葉翼が世界の空を変える/東北大学/倉谷尚志・大林 茂
〔エネルギー〕
○圧力容器鋼の照射脆化と超音波特性/岩手大学/鎌田康寛
〔セキュリティ〕
○登録者発見!警備ロボットに「顔認証技術」搭載/綜合警備保障/下笹洋一
〔材料〕
○腐食モニターによる設備管理の適用/三菱化学/宮澤正純
〔建築土木〕
○土木建築向け三次元写真図化・計測システム/倉敷紡績/土田 亘

■検査機器
○波形検査装置「プロファイルチェッカ」による聴覚・触覚等の感覚検査の自動化/松下電工/池田和隆・松本 啓

■製品ガイド
○超音波探傷機器・システム

2,037円
■解説
○非破壊AE計測に基づく老朽化パイプラインの水密性能照査法の開発/日本大学/鈴木哲也/日本水工コンサルタント/藤田 茂・伊藤久也

 近年、社会基盤設備の維持管理の必要性が見直されることに伴い、既存施設の補修・改修による更新事業が各地で進められている。本論では、現状において補修後の効果検証が十分に行われていない配管施設を対象に、既存施設から発生する弾性波を非破壊計測することにより、補修効果の定量的評価を試みた結果を報告する。弾性波計測は、AE法を用いて流況の異なる条件下で行なった。その結果、流況や漏水現象とAEとの関係が明らかになり、定量的評価にAEパラメータ解析の有効性が明らかになった。
○乾電池で動作する超小型電子加速器/産業技術総合研究所/鈴木良一

 単三乾電池で動作しシステム全体を片手で容易に持ち運びできる超小型電子加速器を開発した。これは、100keV以上の高エネルギー電子ビーム及びX線を発生でき、可搬性が高いことから、作業現場の狭所で使う非破壊検査用X線源として期待される。
○パイプライン工事の検査と問題点/東洋エンジニアリング/大谷拓男・大槻雅人

 東洋エンジニアリング(株)が、海外で施工したパイプランイン建設プロジェクトから、基本工事工程と適用検査技術を紹介する。また、国内で同様のパイプラインを施工する場合に問題となるであろう、現状のTOFDのCode case採用を許可すべく規制緩和を提案するものである。
○ガイド波を用いた配管腐食検査技術の動向/JFEエンジニアリング/大谷靖弘

 一度の計測で数十メートルの検査を可能とするガイド波を用いた配管腐食検査技術は、既設配管を効率的に診断できる技術として期待されている。本報では、技術の概要や現状の課題について述べるとともに弊社が開発した配管壁貫通部腐食診断技術について紹介する。
○塗膜下の金属腐食診断装置/大日本塗料/永井昌憲

 塗膜下金属腐食診断装置は、塗膜および塗膜下金属の劣化を電気化学的に測定する装置で、目視で発見される前に構造物の危険を察知することができる。
○鉄道車軸の超音波探傷技術/住友金属テクノロジー/石原道章

 重要保安部品のひとつである鉄道車軸の超音波探傷を自動化した装置の最近の事例を紹介。中空軸、中実軸それぞれに対応した探傷方法、探触子、信号処理方法に関して、その概要を示す。
○高調波測定によるオーステナイト系ステンレス鋼の疲労損傷度評価/非破壊検査/松原重行

 オーステナイト系ステンレス鋼の疲労損傷度の非破壊的測定を目的として、超音波伝播特性、とくにその第3高調波に注目した実験と解析を行った。その結果、第3高調波振幅の疲労に伴う変化傾向を説明し、第3高調波を利用した疲労損傷度の非破壊評価の可能性を見出した。
○圧力設備の溶接補修に関する法規と規格/ロイド・レジスター・ジャパン/平井征夫/山本技術士事務所/山本栄一

 プラント圧力設備における供用中の溶接補修に関する国内法規および国内外の関連規格について概説した。民間の維持規格の法規への取込が急務である。溶接補修施工法指針については溶接協会化学機械溶接研究委員会で作成中である。
■技術トピックス
〔情報・電子〕
○こめかみの動きでスイッチ操作/大阪大学/谷口和弘・西川 敦・宮崎文夫

 本稿は光学式距離センサにより非接触で測定したこめかみの表皮の動きを機器制御に利用する常時装用入力装置について述べたものである.本入力装置は使用者が機器操作を目的として意識的に行った奥歯の噛締めよるこめかみの動きに対応して機器操作を行う。
〔材料〕
○鋼板やコンクリートなどの表と裏の位置あわせ装置の開発/東京理学検査/長嶋功一

 現在、壁や床に穴を開ける際、鉄筋や電配管などを傷つけないように、エックス線による内部調査が行われている。その際、裏面に貼るフィルムの位置合わせは苦労が多い。溶接部の内部調査も同様である。それらの苦労を少しでも多く改善し、コンクリートから鋼板までの幅広い位置あわせ測定を可能にする装置を紹介する。
○超高真空用配管とその接合・接続/バックス・エスイーブイ/黒河内智

 超高真空用配管と、その接合・接続技術は外部からの空気漏れを防ぐことのみに特化すればよいと思われがちだが、超高真空装置の運用において特徴的な種々の要求事項をクリアしつつ、それ自体からの気体放出を低減することが重要である。
〔プラント〕
○現場適用型新検査技術(非破壊検査)の開発/東京エネシス/金川鐘泰

 高経年化を迎えた発電プラントの運転を安全に継続するには、適切な点検、補修、取替え等による保守管理が不可欠であり、停止中、運転中を問わずタイムリーな検査が必要になる。発電設備に対し従来できなかった未点検部位及び運転中にできる検査手法を見出し、適用することは重要なことである。
■検査機器
○ポータブル工業用内視鏡「Mitool」/チノンテック/伊東秀樹

 同社が光学部品、光学ユニットメーカーとして長年培ってきた技術を応用して製品化したポータブル工業用内視鏡を紹介する。製品はワンハンドオペレーションが可能で、見る機能と静止画記録機能を備えている。
■随筆
○たたら製法の玉鋼 工場見学記/近藤 識

 工業の分野・材の世界でエンジニアが最も興味を持つ分野の技術に日本刀の製作材料「玉鋼」がある。砂鉄約10トン、木炭約12トンを使用して約3トンの鋼の原料を作る。3日3晩の心身をすり減らした作業の集大成である「たたら吹き玉鋼」の現場を見学した。
■製品ガイド
○工業用巻内検査機器
■製品ガイド
○厚さ計・膜厚計
2,037円
■解説
○ナノテクノロジーの社会的影響/物質・材料研究機構/竹村誠洋

 ナノテクノロジーは様々な技術革新をもたらすと期待され、多くの国で国家主導の研究開発が推進されている。その反面、社会的影響に対する懸念もある。特に工業用ナノ粒子リスク評価管理は国際的に至近の最重要課題として、関連プロジェクトが推進されている。
○見えないき裂を超音波で測定/東北大学/小原良和・山中一司

 閉じたき裂の評価は超音波計測における大きな課題である。ここでは、閉じたき裂深さを高精度に計測するため、サブハーモニック共振現象に着目し開発した映像装置SPACEとその適用例を紹介する。
○ポジトロンイメージングを用いた植物中の有害物質動態の可視化/日本原子力研究開発機構/松橋信平

 植物ポジトロンイメージング技術は、生きた植物中の物質動態をリアルタイムで非侵襲で可視化する技術である。本稿においては、同技術について解説するとともに、食品の安全で問題となるイネ中のカドミウム動態の可視化研究を紹介する。
○中性子法による内部残留応力と材料特性評価/名古屋大学/秋庭義明

 中性子が有する高透過能力ならびにその特徴を利用した応力測定法の原理を、角度分散法および飛行時間法に関して概説した。次いで、溶接剤、表面改質材および複合材料の残留応力の測定例を紹介するとともに、材料特性評価のためのプロファイル解析に言及した。
○直流超伝導送電の必要性と再生可能エネルギー/中部大学/山口作太郎・飯吉厚夫

 今世紀の大きな課題である地球環境問題や石油資源の枯渇に対応するために再生可能エネルギーを含めた種々のエネルギー資源開発が急がれているが、それをより効率良く利用するために直流超伝導送電システムについて中部大学での実験などを紹介しつつ述べた。
○潤滑油中の固形粒子測定法のメカニズムと現状/福井大学/岩井善郎

 本稿では、潤滑油中に含まれる固形粒子や摩耗紛の測定法として、汚染度測定法、SOAP法、フェログラフィ法について、またオンライン化を目指した新しい測定システムとしてオンラインのパーティクルカウント法と油中粒子画像解析法について解説した。
○プラント設備の耐震設計/高圧ガス保安協会/池田雅俊

 プラント設備は、これまでほぼ10年に一度の割合で大きな被害を受けて来た。中央防災会議「防災基本計画」では、これらの設備の耐震設計を要求している。本稿では、プラント設備の耐震設計の基本的な考え方について解説する。
○ノンアス(R)ガスケットの現状と課題/日本バルカー工業/山中 幸

 近年、地球環境への関心の高まりとともに、各種漏洩物資の大気への排出基準がより厳しくなってきている。本報では、ガスケットからの漏洩に関する解説と漏洩測定法について述べるとともに、開発済の非石綿(ノンアス靠)ガスケットについても紹介する。
■技術トピックス
〔環境〕
○社寺建築に見られる生物劣化の診断と維持管理/京都大学/藤井義久

 木造建築に起きる腐朽や虫害のメカニズムやこれらを非破壊的に検出したり、劣化部位の物性を評価する技術、さらには維持管理の基本について解説した。AEモニタリング、ガスセンサ、マイクロ波やミリ波を用いた生物劣化の最前線を紹介する。
〔防災〕
○新開発の音波探査装置による海底活断層調査/産業技術総合研究所/村上文敏・井上卓彦・岡村行信

 沿岸海域地質構造をイメージングするための装置として、小型船舶で使用可能な高分解能音波探査装置を開発した。この装置を使用して2007年能登半島地震震源域の海域活断層調査を行い、このような調査に有効であることが示された。
〔建築・土木〕
○「音カメラ」を活用した防音対策評価システムの開発/中部電力/中島潤二

 どこからどのような音が到来しているか 目で見て分かる音源探査装置(音カメラ)を活用して防音対策評価システムを開発した。音カメラの画面上に仮想の防音壁を入力すると、その防音壁がどの程度効果を発揮するか即座に判断できる。
○全視野計測法による構造物の変位・ひずみ計測技術の開発/日立造船/北側彰一・中谷光良/ニチゾウテック/小林義和・大木 昭

 安全な社会基盤の維持には、橋梁などの構造物を定期的に検査し、保全することが望まれる。当社グループでは、大型構造物の変位や応力状態を検査現場で即座に2次元情報として把握できる全視野計測装置を開発した。ここでは、計測方法の特長と適用試験結果を紹介する。
■製品ガイド
○厚さ計・膜厚計


2,037円
■解説
○超高サイクル疲労における軸受鋼の組織微細化/立命館大学/酒井達雄/富山大学/小熊規泰

 高強度鋼の超長寿命域での疲労破壊は材料内部を起点として発生することが多く、筆者らは、き裂発生に先立ち材料内の当該場所で結晶組織の微細化が起ることを確認した。本報は、このような組織微細化現象について簡潔に紹介するものである。
○エレクトレットを用いたマイクロ環境振動発電/東京大学/鈴木雄二

 立型デバイスのための究極の電源として様々なアプリケーションで期待されている環境発電を取り上げ、環境振動から電力を得る方法として原理的に有利なエレクトレット発電器について解説し、研究開発の現状と今後の展望を示した。
○動的粘弾性測定による振動減衰能の測定/名古屋市工業研究所/足立廣正

 一方向強化および平織りCFRP材の伸縮、曲げモードにおいて、粘弾性測定装置により繊維の方向を考慮して損失正接を測定したところ、常温における損失正接では繊維方向67.5°の場合を除き、引張りモードが曲げモードより大きく、高温域においては引張りモードの繊維方向0°、平織りでピーク近傍の損失正接が低い値を示した。また、一方向強化および平織りCFRP材の伸縮,曲げモードにおいて、周波数―温度換算則が成立した。
○PD(技量認証)規格の判定基準の妥当性評価/発電設備技術検査協会/古川 敬・古村一朗・米山弘志・山口篤憲

 軽水型原子力発電設備の機器の一つであるオーステナイト系ステンレス鋼配管突合せ溶接部では、き裂の深さ(板厚方向の高さ寸法)測定精度を確保するため、超音波探傷試験システムに関する認証制度(PD制度)が導入されている。本報では、超音波探傷試験によるき裂深さ測定の信頼性を評価するため、確率・統計の手法によりPD規格の判定基準の妥当性を評価した。
○水車ステーベーンの超音波フェーズドアレイ法の適用/石川島検査計測/船戸一寛

 水車主要部材の残存寿命評価精度の向上をはかるため当社独自の余寿命解析の初期条件となる欠陥情報を精度良く測定する目的で実施している。超音波フェーズドアレイ法の水車実機工事への適用状況の紹介。
○電磁超音波共鳴法によるスポット溶接径の検討試験/日本テクノプラス/浅野鐵夫・花川正人・脇田博行・児玉 功

 同社では、電磁超音波共鳴法を産業界に広めるべく現場仕様の共鳴スペクトルを図っている。今回は、スポット溶接径への検討試験を実施したので、その結果と実用化に向けて技術課題を述べる。
■技術トピックス
〔土木・建築〕
○弾性波を用いたため池堤体内の水分状況推定/京都大学/小林 晃・山本清仁

 簡便な弾性波探査手法により、ため池堤体内の水分状況を推定する手法について検討した。コンクリートの打音法の手法を参考にして、反射面の位置を周波数分析から推定した。その結果と電気探査結果と合わせると、水分状況を合理的に推定できることを示した。
○スマート損傷センサによる建築構造物のモニタリング/ジャスト/池ヶ谷 靖/大林組/圓 幸史朗

 安全に建物を使用するためにヘルスモニタリングが重要である。ローカル/グローバルモニタリングのスマートセンサでデータを処理し損傷指標で通信を行い、多数のセンサによるモニタリングの信頼性の確保を目指す。
〔鉄道〕
○九州新幹線高速架線検測装置の開発/九州旅客鉄道/木下信夫/明電舎/庭川 誠

 九州新幹線の営業車両の屋根上に設置した2台のCCDカメラにより高速走行中のパンタグラフ周辺の画像を取得し、これをもとに動的に変動するパンタグラフとトロリ線の接触点位置を連続して計測する新しい装置を開発した。本稿では本装置のシステムの構成と、ステレオ計測手法を用いた架線状態の計測手法の概要を示し、各種走行条件で走行した際のパンタグラフ高さとトロリ線の偏位の計測結果を示し、計測結果について考察する。
〔セキュリティ〕
○最新の爆発物探知技術について/警察庁科学警察研究所/中村 順

 9.11同時多発テロ以来、世界各地で爆弾テロ事件が発生している。ロンドンの地下鉄・バス爆破のようにプラスチック爆薬やダイナマイトに替わって新たな手製爆薬が使われるようになり、テロ対策としての爆発物探知も急速に進歩、実用化してきている。
○北海道北見市ガス漏れ事故原因調査報告/高圧ガス保安協会/及川裕幸・佐野 尊

 平成19年1月19日、北海道北見市で、都市ガスの漏えいに起因する人身事故が発生した。本報告は、当該事故について、破断したガス導管の破断メカニズムおよび漏れたガスの挙動について調査検討した結果の概要を述べる。
■検査機器
○下水道管渠検査ロボット「もぐりんこ」の開発/石川鉄工所/石川清光

 我が国の下水道管敷設延長距離は40万kmと言われている。ライフラインの一つである下水道管渠の調査・検査や施工・維持管理・補修にかかせないのが管内検査システムである。スクリーニング検査を低コスト、一人で持ち運び出来、抜群の高速力をもち、シングルハンドで運用可能なスタンドアローンロボット“もぐりんこ”を開発した。
○マイクロフォーカスX線透視装置「SMX-3000micro」/島津製作所/國 嘉夫

 空間分解能が飛躍的に向上し、微小観察が可能であることから、著しい進展を遂げているのが、『マイクロフォーカスX線装置』による非破壊検査技術である。本稿では、主にアルミダイカストなど、自動車部品の検査を非破壊で効率よく行うことを目的に開発されたマイクロフォーカスX線透視装置『SMX-3000micro』を紹介する。

2,037円
■解説
○超音波を用いた新しい非破壊・非接触モニタリング手法/長岡技術科学大学/井原郁夫・高橋 学・デデン ディアン スクマナ
○電磁気的手法による原子炉圧力容器鋼(SQV2A)の照射脆化度評価/発電設備技術検査協会/中東重雄・程 衛英・古村一朗・山口篤憲/岡山大学/高橋則雄・宮城大輔
○安全支援システムPEC-SAFER/石油産業活性化センター/小出秀人・中野義之
○配管保温材下腐食(CUI)診断技術と評価/出光エンジニアリング/川野浩二
○疲労センサによる溶接構造物の疲労寿命診断/川崎重工業/小林朋平・仁瓶寛太
○磁気センサによる溶接線内在クラックの検出/偕成エンジニアリング/小貫輝義・小濱博明

■技術トピックス
〔医用〕
○高温超電導バルク磁石を用いた磁気誘導型薬剤配送システムの開発/大阪大学/西嶋茂宏
〔土木〕
○河川用流量測定技術の開発と大河川の流量連続観測/JFEアドバンテック/小田将広
○インターネットを利用したAEによる構造物ヘルスモニタリング/日本フィジカルアコースティック/湯山茂徳

■シリーズ:脆化について考える11
○圧力容器用鋼の照射脆化機構2/岩手大学/今中拓一

■検査機器
○高感度ポータブル蛍光X線分析装置の開発/アワーズテック/永井宏樹

■製品ガイド
○超音波探触子
2,037円
■解説
○ライナックを使った断熱材下の外面腐食検査/東京大学/上坂 充・夏井拓也・山本智彦/アキュセラ/田辺英二・中村直樹
 法規に沿った局所遮蔽で屋外で使用可能な950kev可搬型電子ライナックX線源を開発中である。鹿島石油コンビナートのオフラインの断熱材付きの配管の腐食部のオンサイト非破壊検査に適用する。検査精度は1mmである。
○ナノインデンテーション試験法による材料評価/物質・材料研究機構/大村孝仁
 ナノインデンテーション法と呼ばれる微小領域の力学特性評価技術を紹介する。数10nm~数100nmを測定対象とし、荷重―変位関係から材料の機械的性質を評価する。塑性硬さの他に弾性定数も測定できる。種々の鉄鋼の強化機構解析に応用した例を示す。
○在来線用車軸車輪座の疲労強度評価/鉄道総合技術研究所/佐藤康夫・山本勝太・石塚弘道
 在来線車両用焼ならし車軸の探傷の周期および方法などの適正化を図るための一資料を得る目的で、車軸疲労試験装置を用い実物大車軸の疲労試験を実施し、車輪座に発生する亀裂の進展性について、破壊力学の手法を用いて評価を行った。
○五感情報通信技術の現状/東京大学/廣瀬通孝
 五感情報通信技術とは、これまで視覚や聴覚に限定されてきた情報通信インターフェースを五感すべてに拡大しようという技術である。本稿では、五感ディスプレイ、五感センサーなどこの技術の最近の動向について概説する。
○大型化が加速する液晶パネル用検査装置/日立ハイテクノロジーズ/南 博文
 液晶のアプリケーションの主役がPCからTVへ移り変わるとともに画面の大型化と価格の低下が進行し、より効率よく生産するためにマザーガラスの大型化が加速している。大型化が進む最新の液晶パネル製造ラインに対応したガラス基板検査装置について紹介する。
○西洋古典絵画の非破壊分析/情報通信研究機構/福永香・寳迫 巌
 テラヘルツ帯を用いた分光は新しい非破壊検査技術として隠匿危険物の検出等に実用化されつつある。西洋古典絵画は様々な物質の混合物でそれらの同定にもテラヘルツ波分光が有効である。今後スペクトラルライブラリ構築が重要である。
■技術トピックス
〔交通〕
○摩擦調整材車上噴射による車輪/レール間摩擦制御手法の開発/東京地下鉄/留岡正男
 車輪とレール間に発生する摩擦力は車両運動特性に大きな影響を与え、さらに車輪踏面損傷、レール摩耗等の諸問題と直接関連する。これらの問題解決のため、ポジティブなクリープ特性の摩耗調整材に着目し、各種試験を行い車両への実用化に至ったので報告する。
〔材料〕
○塗装/塗膜の自動外観検査の新アプローチ/テクノス/山田吉郎
 目視116.5倍の微細欠陥、14倍以上のムラ検知能力をもつ「ニューロ視覚センサスーパー5000K」の「確実性の原理」「ムラの検知原理から検知精度、目視同様な点と線検知能力、凸凹とムラの同時検知、最新技術の時空トライアングル」の解説。
〔土木〕
○鉄筋探査における電磁波レーダーの最新技術/日本無線/石井 武
 コンクリート構造物の品質は、施工状態(鉄筋の配筋状態や空洞の有無等)によって大きく左右される。本稿では、コンクリート内部を非破壊で探査出来るRCレーダーについて、日本無線(株)のNJJ-95Bハンディサーチをもとに、その最新技術を概説する。
〔エネルギー〕
○取水口へのクラゲ来襲の検知技術の開発/中部電力/杉山陽一
 発電所取水口へのクラゲ流入量を削減するために、魚群探知機を応用したクラゲ来襲の早期検知手法を開発した。この手法は魚探画像の特徴をパラメーター化してクラゲの有無を判定するものであり、現地実験によりクラゲ検知の精度を確認した。
■検査機器
○電磁超音波共鳴法による超音波減衰測定装置の開発/日本テクノプラス/浅野鐵夫・花川正人・脇田博行・児玉 功
 電磁超音波共鳴法は、超音波減衰の絶対測定が可能である。今度、現場用小型共鳴スペクトル装置に超音波減衰記録装置を付加し、超音波減衰計測システムを新たに開発した。そして、各種バージン材で共鳴周波数毎の減衰係数を求めた。
○AEセンサによるオンマシン計測と活用/村上技研産業/村上 功
 AEセンサーを実用化に結び付けようと、30年の歳月を重ね研究してきた。工具破損検出、研剤盤におけるギャップエリミネーター、金属製品の製作時におけるワークの亀裂進行の検出などの応用例を重点的に記してある。
■シリーズ:脆化について考える10
○圧力容器鋼の照射脆化機構1/今中拓一
 力学的基礎に依拠した中性子照射損傷に関する研究は、圧力容器用鋼の脆化を保障する条件を与える。この報文の中心的テーマは、照射誘起微細組織を特徴化するのに必要な実験的手法を提案することにある。
■製品ガイド
○非破壊検査システム
2,037円
■解説
○石油タンクの健全性評価の現状と課題/消防庁/山田 實
○見えない放射線の飛跡を見る/近畿大学/鶴田隆雄
○ものづくりにおける技能とそのデジタル表現化/栃木県産業技術センター/森 和男/産業技術総合研究所 /廣瀬伸吾
○エネルギー弁別型フォトンカウンテイング放射線ラインセンサ/浜松ホトニクス/富田康弘・松井信二郎・白柳雄二/静岡大学/青木 徹/愛知工科大学/畑中義式
○超音波法による欠陥定量化技術/非破壊検査/永井辰之

■技術トピックス
〔セキュリティ〕
○災害現場での人命救助に必要な検索技術/川崎市臨港消防署/松本智禎
〔土木〕
○高速道路の高頻度路面モニタリングシステム(VIMS)/東京大学大学院/長山智則・藤野陽三
○地震後の構造物健全性判定のためのモニタリングシステム/清水建設/岡田敬一
〔エネルギー〕
○レーザートルクセンサーを用いた発電プラントの性能診断技術/東京電力/梅沢修一
〔交通〕
○鉄道構造物の維持管理支援システム/鉄道総合技術研究所/小西真治・菊地 誠
○列車運転の安全を確保する信号システムの変遷/東日本旅客鉄道/松本雅行
〔環境〕
○大気中のアスベスト粉塵濃度測定器の開発/柴田科学/左成信之・小山博巳/清水建設/塚原裕一

2,037円
■解説
○顕微レーザーラマン分光法を用いた非破壊検査技術/東北大学/閻 紀旺
○ゴルフクラブの打球音予測システムの開発/法政大学/岩原光男
○共焦点顕微鏡・ラマン分光複合装置による応力・歪測定/機械振興協会/山口 誠・上野 滋
○表面分析機器を用いた工業材料の評価/東レ リサーチセンター/林 栄治
○パッシブ型ワイヤレス振動センサ/NECトーキン/早坂淳一・三浦 融・戸叶祐一
■技術トピックス
〔建築・土木〕
○X線造影撮影によるコンクリート劣化の数値化と凍結融解抵抗性の判定/東北学院大学/大塚浩司・武田三弘
〔環境〕
○水面を泳ぐウナギ型ロボット/東京理科大学/稲垣詠一
〔エネルギー〕
○加圧水型原子炉(PWR)の長期安定運転を支える保全技術(応力腐食割れ対策技術)/三菱重工業/沖村浩司・堀 展之・神崎 寛・徳久 貴一・鴨 彦和・黒川政秋
〔交通〕
○鋼鉄道橋における疲労モニタリング/鉄道総合技術研究所/小林祐介
○鉄道レールの検査設備/トキメックレールテクノ/佐藤 泉
■検査機器
○携帯用レーザーメタン検知器/東京ガス/小松泰直
○マルチCCD方式X線ディテクターの開発/ポニー工業/中井啓介
■製品ガイド
○赤外線サーモグラフィ
2,037円
■解説
○次世代民間旅客機における構造ヘルスモニタリング技術の要求と役割/東京大学/天野正太郎・岡部洋二・武田展雄
炭素繊維強化世代複合材料CFRPが主要材料となる次世代航空宇宙機の実現にむけて、その大きな役割を担うと考えられる構造ヘルスモニタリング(SHM)が、航空機構造の設計・製造・運用方法に果たす役割をまとめた。
○みらくる型放射光による高精度非破壊検査/立命館大学/平井 暢・山田廣成/光子発生技術研究所/長谷川大祐・森田正樹
6MeV タイプのみらくる型X線発生装置(立命館大学放射光生命科学研究センター所有)を用いた拡大投影撮像法によるコンクリート、ならびに鋼材透過像の識別能評価試験結果をまとめた。また現在開発中の4MeVタイプ可搬型装置“みらくるCV4”の開発状況について紹介する。
○鉄道構造物におけるヘルスモニタリングシステムの開発/鉄道総合技術研究所/仁平達也・小林裕介・峯岸邦行・礒野純治・仲山貴司・山田聖治・佐藤紀生・小西真治
鉄道構造物の維持管理業務のサポートを目的として、ITを導入した「構造物ヘルスモニタリングシステム」の開発の現状を紹介。このシステムの完成により、コンクリートの劣化、鋼材の腐食・疲労などの様々な変状に対し、これまで、担当者の経験、感覚などに大きく左右されてきた検査・診断精度の向上と確実性が期待される。
○ラボスケールでのX線による最近の評価技術と薄膜最表面の解析/日本板硝子テクノリサーチ/酒井千尋
近年の電子機器や精密装置の性能向上と高付加価値化に伴い、試験分析の分野でも測定装置や分析装置の技術向上には著しいものがある。ここでは普通の研究室での分析評価で最も汎用性のあるX線を用いた分析に焦点を絞り、とりわけX線回折装置を使った薄膜や固体表面の結晶状態の解析、各種の物理分析について記載する。
○米国の保守規則におけるリスク情報の活用/原子力安全基盤機構/小林正英・福田 護
日本の原子力発電所の保守に関する規制は、定期検査、定期安全管理審査、保安検査などにより行われている。一方米国においては、保守規則(メンテナンスルール)を制定し、保守に関する規制を行っている。リスク情報の活用が進んでいる米国では、保守に関する規制にリスク情報がどのように活用されているかを紹介する。
○ナノテクノロジーの開発に有効な評価技術/堀場製作所/伊串達夫
粒子径分布は粒子やエマルジョンの生産における原材料である粉粒体の管理を行なう上での重要なファクターである。ナノ粒子の粒子径分布の情報を得るために、光を利用したレーザ回折/散乱と動的光散乱の粒子径計測技術について装置測定原理、設計コンセプト、特徴・仕様、ナノ粒子測定事例について解説を行う。
○維持規格と腐食/新興プランテック/原 泰弘
機器を継続使用には、その寿命を的確に判断する基準が必要である。これを具体化したものが維持規格である。API(American Petroleum Institute)維持規格に示されている最も単純な全面腐食(孔食)を例に、維持規格の中の腐食の取り扱いを紹介する。腐食の的確な予測は困難な事もあり、適用上の問題点も解説する。
○鉄道橋の塗膜の劣化と対策/鉄道総合技術研究所/田中 誠
鉄道の鋼製橋梁(鋼鉄道橋という)の安全・安定輸送に影響する変状には、鋼材の腐食と金属疲労が挙げられる。ここでは、鋼鉄道橋の腐食・防食問題に関連して、鋼鉄道橋の現状解説、近年に実施した塗膜状態調査結果及び鉄道分野で実施している防食対策の現状について解説する。
■技術トピックス・エネルギー
○化学プラントにおける保守検査への非破壊検査の適用事例/日本非破壊検査/三原雅之
化学プラントの保守検査における非破壊検査の適用事例について数例を紹介した。
(1)放射線画像処理システムによる配管腐食検査 
(2)超音波による配管腐食検査 
(3)熱交換器チューブの超音波検査システム 
(4)簡略化した超音波画像処理システム
(5)ボイラチューブ内面スケール厚さ測定 
(6)S.U.M.P.検査とその応用例 など。
■検査機器
○進化するデジタル超音波探傷器/菱電湘南エレクトロニクス/杉元幸郎・岡本 実・市川 英
高い探傷能力と小型軽量化や視認性、操作性の向上など使い易さを追求して新たに開発した汎用超音波探傷器UI-S7の性能や各種機能について紹介する。ほぼデジタル化されてきた超音波探傷器は、高速化や高密度化、低電力化など電子技術の進歩を取り込みながら、今後も更なる高度化が進んでいくであろう。
■製品ガイド
○非破壊評価総合展・メンテナンステクノショー2007 出展各社の見どころ
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■ 試験・検査・評価・診断・寿命予測の専門誌

我が国では特定の検査分野において専門的に情報を提供するシステムは存在するものの、破壊検査と非破壊検査を包含する検査の全分野にわたって情報を提供するシステムはなく、とくに検査の第一線で活躍する技術者は、検査の実務で利用できる情報を渇望しているのが現状です。 本誌「検査技術」は、装置、設備、構造物を中心とした第一線で活躍する検査技術者に実務に役立つ情報提供をめざし、検査から試験、評価、寿命予測までを扱い、その基礎知識、ハイテク技術、現場での技術課題、各種先端機器や関連規格の紹介等、幅広い内容を編集し、これからの検査技術の普及と発展をめざす技術誌です。

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